ある露出好き達の転生(旧題 性癖詰め合わせ) 作:u21es
翼や聯達の生きていた世界、2026年の現代日本において、ドラゴンは空想上の生物であった。
世界中の国や宗教の歴史書から始まり、ゲームやアニメ・小説などの中にも数多く登場したが、現実での存在は確認されていない生物であった。
8年前のミカエル達の世界、つい先程転生したツバサとレンの産まれ落ちたその世界においてそれは、神に次ぐ位置付けをされた存在、幻に近いが現実に存在する生物であった。
目撃事例は少なく、出現パターンもないが、一度現れると最悪の場合国が滅ぶとまで言われており、自然災害と並ぶ悪夢とミカエル達の国でも伝えられて来た。
実際ミカエルの産まれる前、書類として残っているだけで世界中で99度ものドラゴンの襲来があった。
15000年前にあった海と山だけで囲まれた西の果てにあったとされる当時世界最大の面積を誇っていた国は、ある1匹のドラゴンの襲来によって国全土が1晩で焦土となった後に国土全体が1KM地面に沈み込み、そこに巨大な森が出来たといわれていた。
今やその森はドラゴンや魔物の生息地として、厳重な入口を1か所残して海と接する部分以外を近隣の人里と高さ数10キロの土の塀で隔てられており、Sランク冒険者でないと入口に辿り着く資格がない地とされている。
もっとも直近の出現だった100年前のドラゴンの現れた国では、王都が壊滅の上そこに住んでいた王族が全滅し、それが発端となり内部分裂した国家が2分され、どちらの国もそれぞれ隣の国に吸収される形で国が滅んだと伝えられている。
過去にはドラゴンを手なずけて操ろうとした国や卵を強奪し人の手で育て飼いならそうという組織もあった。
しかし、そのどちらもがミカエルの産まれるはるか昔に数年存在した後、片方はドラゴンの暴走でもう片方はドラゴンの集団の襲来によってそれぞれ跡形もなく消滅していた。
ドラゴンは属性ごとに体表面の色が分かれており、それぞれ以下のようになっていた。
体表面の色 属性
真紅 火
水色 水
深緑 風
黄土 土
白(クリーム色) 光
黒に近い灰色 闇
銀 時空
金 結界
桃 再生
漆黒 全属性
多くのドラゴンは世界の東の端にある巨大な森の中にある1つずつの自分の山を持っていて、各属性自身の生息地を作り、同属性の他の魔物たちを守るようにして棲んでいた。
ライとその兄の1族は、そんな巨大な森のはずれと人里との丁度境目にあたる場所に10000年もの間一族だけの小さな村を作り、森と人との懸け橋として生活していた。
10年前のミカエルが10歳の年に、森と人里との境界となる関所をその村の場所へ作り国益にしようと考えたその村があった国の正規軍によって、10000人いた全村民が殺される形で滅ぼされていた。