ある露出好き達の転生(旧題 性癖詰め合わせ) 作:u21es
ミカエルから採用面接をした後、直接本人達に話を聞いたという返答に、マリアは額に手を当てながら、
「ミカエル、それコンプライアンスやハラスメントの面とかで大丈夫なの。本人達に聞かなくても、2人の家族に聞けば良いじゃない」
冷静なマリアの問いかけにミカエルは、
「マリア、忘れたのって、あっ、マリアとアレンはそういえば知らなかったわね。あの2人、お互い以外の家族がいない天涯孤独なのよ」
「え、ご両親やお兄さんとお姉さんももう亡くなられているの?」
「2人のご両親や親戚は、あの2人とそれぞれのお兄さんとお姉さんを残して、今の1年生達位の子供の頃、それぞれ17年以上前に亡くなられたらしいわ。残されたミオちゃんのお姉さんであるルイさんとライくんのお兄さんは、8年前のあの日、王城で亡くなったわ」
ミカエルの話した内容に、マリアはびくりと身体を震わせて、
「え、2人のお兄さんとお姉さん、あの日に王城で亡くなっていたの。あの王城で見た犠牲者のリストは、私も自分が療養した後に、王都の司教に見せてもらったけれど、それらしい名前はなかったわよ。もしかしてあの漆黒のドラゴンの犠牲になっていたのかしら」
マリアが首をかしげながらも、ミカエルに問いかけると、
「漆黒のドラゴンに食べられた。それならまだよかったでしょうね」
と、遠い目をしながら答えた。 ミカエルの表情を見たマリアは、
「ミカエル、確か貴女あの日はラルフちゃん達の警護を私やアレンに任せて、単身で『謁見の間』に向かっていたわよね」
「私が『謁見の間』に到着して、中に入った時には、クーデターは収まっていた。血の匂いは充満しているのに、クーデター派や室内にいたはずの王国騎士それと謁見していた商人の姿は何処にもなく、床に描かれていた血の魔法陣の上には漆黒のドラゴンが召喚されているところだった」
「私の部下からクーデター派に寝返ってたと聞いていたレオンはボロボロの貴方に剣を向けていた。貴方は自分もボロボロなのに自分の傍に倒れている瀕死の国王と少年少女を庇うようにしていたわね。おそらく君が庇っていた男の子がライ君、女の子がミオちゃんだったんでしょうが、何故か2人とも全裸で股間に大きな傷を負っていた。ミカエル、あの場で一体何があったのよ」
ミカエルは1回息を吐いた後、
「ミオちゃんとお姉さん、それにライ君とお兄さんの4人は、クーデター側としてあの日王城に突入してきていたのよ。そして、「謁見の間」で君が来た時点で生き残っていたもの以外は、ドラゴン召喚のための素材にされていたんだ」
ミカエルが重苦しい口調で口を開いた。