※この作品はR-18です。

エロ河童蕩遊録   作:北部九州在住

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初夏の一人遊び

 六月の海は、まだ夏になりきっていなかったが、気温は30度を超えていた。

 海沿いの国道は、山肌に押し出されるように細く曲がっている。

 左手には濃い緑をまとった崖が迫り、右手には白いガードレールの向こうで、消波ブロックと岩礁が海へ突き出していた。

 トンネルの黒い口が山の裾にいくつも開き、そこへ吸い込まれていく車の音だけが、時折低く響いては消えていく。

 私は歩道の端で立ち止まり、海を見下ろした。

 

 人気はない。

 

 正確には、遠くの岩場に釣り人らしい影がひとつ見えた。

 けれど声が届く距離ではなく、こちらを気にする様子もない。

 道路にも車は少なく、通り過ぎるたびに潮風が一瞬だけ乱れ、またすぐに元の静けさへ戻った。

 人がいないことを確かめて、私はようやく息を吐いた。

 

 己の過去というものは、年齢を重ねれば自然に薄れていくと思っていた。

 けれど小説家になっても、己に刻まれた快楽と言うのは忘れる事はできなかった。

 肉便器として浅ましくちんぽを貪ったあの日々こそが自分の人生だと自覚してしまっていたがゆえに。

 執筆活動をしていくうちに、かつて肉便器だった自分が今の自分に問いかけてくるのだ。

 

「お前はそれで満足か?」

 

と。

 

「お前は誰にでも股を開く淫売だったな」

「ちんぽに媚びて生きてきたじゃないか」

「今更普通の生活なんてできるわけないだろう」

「欲しいんだろ?」

「ちんぽが。ザーメンが」

 

 書けば書くほど、“人間”ではない記憶が鮮明になる。

 性奴隷だった頃の自分が、紙の上で蘇ってくる。

 そういう時に私はこうして見知らぬ場所に行く。

 人のいない場所で、声に出すために。

 自分の胸の内を、言葉にして解き放つために。

 

 海水浴場が賑わう前の季節を選んだ。まだ売店も開かず、浜茶屋の音楽もなく、子どもたちの声もない。夏の少し手前。

 海だけが先に目を覚ましているような、そんな六月の午前を選んだ。

 バスを降りる。

 道路脇の小さなバス停の時刻表は一日数本で、次は夕方である。

 荷物を持って海へ下りる場所を探す。コンクリートの階段はところどころ草に縁取られ、下りた先には砂浜というより、丸い石と岩の隙間が続いていた。  

 消波ブロックの影で波は弱まり、透明な水が岩の間をゆっくり満たしている。

 ゆっくりと息を整えながら、私は海へと向き直る。

 そして、初めて誰にも聞かれたことのない独白を、空に向かって解き放った。

 

「私は肉便器です。私は雌豚です。私は男たちの欲を受け止め、精液を流し込まれて生きてきました」

 

 最初の一言が喉を震わせるだけで、耳の奥が痺れた。

 まだ服を着ているのに、体の芯が熱を持つのがわかる。

 誰にも聞こえない声が、じわじわと私の中で響き始める。

 

「おちんぽ大好きです。ご主人様、今日もどうか私のおまんこを使ってください。ぶっかけて、中出しして、捨てられるくらいに扱ってください♡」

 

 一度口に出してしまえば、もう止まらない。

 恥ずかしさよりも、どこか懐かしい高揚感が私の胸を満たしていく。

 

「ザーメンが大好き。無責任な射精が大好き。ちんぽが大きければ大きいほどいいの。使い捨ての穴になってるときが一番落ち着く。中古品の私に価値があると思えるから」

 

 かつて毎日のように叫ばされていた台詞。声に出せば出すほど、私は過去へと引き寄せられていく。

 同時に、どこか現実の皮膚を脱ぎ捨てるような解放感があった。

 ここにいる“私”は、作家でもなく、女でもなく、ただの肉便器だった頃の自分。

 広い海水浴場とは違う。

 けれど、その狭さが彼女にはちょうどよかった。

 大勢が遊ぶための海ではなく、一人がこっそり息をほどくための海。そんなふうに見えた。

 岩の上にレジャーシートを広げることはできなかったので、私は平らな石を選び、荷物を置いた。風で飛ばされないよう、脱いだシャツとズボンを畳んで上に重ねる。空は薄く霞んでいて、強い日差しではない。太陽は白くにじみ、海面の上にやわらかな光を散らしていた。

 着てきた水着は卑猥な赤のスリングショット。

 乳輪やマン肉を辛うじて隠せる程度の布切れは、私の心を徐々に蝕んでいく。

 何より、剃っていない陰毛ははみ出し放題。羞恥心と共に被虐願望が満たされるようで心地よい。

 誰もいない岩場で、私は水着姿を晒しながら立つ。

 道路には車もまばらだから私を見ている人はいない。

 不思議と遠い。波打ち際のわずかなざわめきと、空の遠鳴り。それだけ。

 呼吸が少しずつ早くなる。足元の冷たい砂が、ひどく柔らかく感じられた。

 そして、最後のアイテムを身に着ける。

 首輪。

 己がかつて身につけていたものを、そのまま再現したもの。『SLUT』と彫られた文字がお気に入り。

 ベルトを締め、金具が喉元に触れた瞬間、背筋がぞくりと反応した。

 

「……これ、やっぱり私に似合う」

 

 その瞬間、私の頭の中で何かが切れた。

 もう我慢できない。ここは海。誰も見ていない。そして私は肉便器。

 

「おちんぽぉ……♡ はぁっ……おちんぽ様、ご奉仕させてぇ♡ お願いぃ♡♡」

 

 声は誰にも届かない。それはわかっている。

 だからこそ、声はますます甘くなり、淫らな台詞が次々と溢れ出てくる。

 

「ザーメンくださいっ! ぶっかけて、汚してぇ♡ 中古まんこに種付けしてください♡♡♡」

 

 私は水際に立つ。

 足元で、波が小さく砕ける。岩に当たった水が、透明な泡を作ってはすぐに消えた。海底の石は淡い緑や灰色に沈み、ところどころ陽の光を受けて硝子のように光っている。大きな岩礁の向こうでは外海がゆっくりうねり、こちらの入り江だけが別の時間を持っているようだった。

 水に足を入れると、思ったより冷たかった。

 思わず肩が上がる。

 まるで海に犯してもらうかのように足首にまとわりつく水は冷たく、けれど痛いほどではない。

 少し我慢していると、肌のほうが海の温度を受け入れていく。

 膝まで、太腿まで、ゆっくり進む。

 自分の身体が水に沈むにつれて、陸の上でまとっていた緊張が少しずつ軽くなっていった。人に見られているかもしれないという意識。変に思われるかもしれないという心配。そんなものが、波のひと押しごとに輪郭を失っていく。

 

「んっ……♡ あぁっ♡ もっと、もっと言って♡ わたしのこと、犯してってお願いして♡♡」

 

 いつしか私は水の中にしゃがんでいた。

 全身を包む水は、陸とは違った温度を持っていた。湿り気ではない。膜のようなものが身体を覆い、動きをやわらかくする。重さはなく、抵抗は弱く、それでも確かな存在感があった。足裏に砂の粒を感じながら、腰を落として座る。

 

「あはっ♡ここならこれいらないよね♡」

 

 ほとんど隠れていないスリングショット水着を脱ぎ捨てる。

 裸なのに首輪だけをしているというアンバランスな格好が、背徳感を助長する。

 波の合間に立ち上がり、水底を踏みしめながら、少しだけ広い場所へと移動した。

 周囲の岩にさえぎられて波の勢いが弱いそこでは、かろうじて立っていられる。水面は胸のあたりまであり、両腕を広げても余裕がある。

 そこで、私は自分の身体を見下ろした。乳房は水を含んで重く垂れ、乳首はやや色素沈着していて、全体的に若い肌とは違う色合いを帯びていた。

 胸も尻も男に使われ男の味を覚えた結果、男が喜ぶ大きさになり、さらには性に溺れる身体つきになっている。

 首輪を撫でながら、私は恍惚とした表情を浮かべた。

 この海は、わたしの昔を思い出させる。

 

「わたしは……肉便器……♡ ザーメン大好きな……雄豚……♡ 腰振って、おちんぽ様におまんこ使っていただいていた……♡♡♡」

 

 呟いた声は波の音に紛れて、海の中へ溶けていく。

 それでも、身体の奥から湧き上がってくる熱は止まらない。

 海は私を誰にも気づかれずに、しかし確かに受け止めてくれる場所だった。

 私は、かつて使われていた頃のように身体を動かす。

 水中で脚を大きく開き、腰を前に突き出してみせる。

 海水がまんこに押し入る感覚に興奮して、指先で乳首を弄り回し、乳輪を抓るようにして刺激する。

 喘ぎ声を上げ、舌を出しながら身悶える。

 

「あっ……はぁっ♡ おちんぽっ♡ もっと、もっと使ってぇ♡ わたしのおまんこ♡ 汚くて臭いけどっ♡ 精子に負けて種付けしてください♡♡♡」

 

 己が犯されているのを想像しながら、何度も何度も体を捩らせ、激しく動く。

 そうすることでしか満たされない。

 私は自分で自分を慰めることでしか、満足できないのだから。

 乳首を擦ったり摘まんだりしていると段々と気持ちよくなってきて、頭がぼーっとしてきた。

 お腹の奥から熱が湧き上がり、全身を包み込むように広がっていく。

 マンコからは愛液が流れ出ており、それが海水と混ざり合って白濁していた。

 それを掻き出すように手を動かす度に、ビクビクと痙攣してしまう程に感じてしまう。

 

「ああんっ♡ んぅ〜ッ!! いっちゃうぅ♡♡ またイっちゃうよぉ♡♡♡♡ んぎぃいいッ!!♡♡♡♡」

 

 そのうち耐えられなくなり、指を膣内に入れると簡単に飲み込んでしまう。

 それだけでイってしまいそうになったがなんとか堪えて抜き差しを繰り返す。

 それと同時にクリトリスを押し潰したり引っ張ったりするとさらに快感が増してくる。

 私は、海の中で自慰に耽る女になっていた。

 海水に濡れた髪が顔に張り付き、身体中に纏わり付いている。

 それを振り払うように身体をくねらせ、指の動きを速めた。

 すると膣内の奥深くにあるGスポットを探り当ててしまい、そこを集中的に責める。

 同時にクリトリスへの刺激も忘れずに行う。

 

「だめぇぇ♡いくいくいくっ♡♡♡♡あっああぁあああッ!!♡♡♡♡」

 

 絶頂を迎えた瞬間、潮を吹きながら盛大に達してしまい、その場に倒れ込んだ。

 身体はガクガクと痙攣しており、とてもじゃないが起き上がれそうに無い。

 そんな無様な私の絶頂の叫びも波の音にかき消されていく。

 私はその事実にすら興奮し、次の自慰への衝動を抑えられないままに再び海の中へ沈んだ。

 今度は立ち上がらずに寝そべる形で仰向けになる。

 そうすると水面と水平になる為に視界一杯に空が映り込んだ。

 

 青い空はどこまでも澄み渡っており、雲一つない快晴であった。

 私はそんな美しい景色とは裏腹に、欲望に塗れてしまった身体を曝け出して喘いでいる。

 

「んっ……♡ あっ♡ んぐぅっ……♡♡♡♡」

 

 私は、かつて肉便器だった頃の感覚を取り戻すかのように腰をヘコヘコと動かし始めた。

 相変わらず海は凪いでいて、波がなければ水の表面は鏡面のようだった。

 白いガードレールが、道路と海を分ける線のように続いている。その向こうにアスファルトの歩道があり、さらに向こうには緑の崖がそびえていた。

 トンネルの入口は暗く、山の中へぽっかり穴を開けている。人の作ったものと、どうにもならない自然のものが、ぎりぎりの幅で並んでいる海岸だった。

 その風景が、不思議と心細くはなかった。

 むしろ、守られているような気がした。

 広い砂浜の真ん中に一人で立つより、岩と山と道路に囲まれたこの狭い場所のほうが、私には落ち着いた。

 誰かのために整えられた場所ではなく、たまたま一人分の隙間が残っていた場所。そこへそっと入り込ませてもらっているような感覚。

 腰まで水に浸かったところで、私は一度振り返り深みにそのまま潜る。

 冷たさが頭を越え、息が一瞬止まり、それから大きく吐き出される。

 水面が近い。頬のすぐ横で小さな波が揺れ、耳元でちゃぷちゃぷと音を立てる。

 私はおまんこを弄りながら、ゆっくりと身体を浮かせる。

 泳ぐというより、水に預けるような動き。

 岩礁に囲まれた浅い入り江だから、沖へ出る必要はない。数回手足を動かし、すぐに足のつく場所へ戻る。それだけでも十分。

 ただ、波に揺られる。空を仰ぎながら、耳を傾けながら、髪が水を含んで額に張りつく。

 私は、この海に来たら決まって行うことを始めた。

 浅い海の中で体育座りをする。

 

「はぁ……♡ んぅ……♡ あっ♡」

 

 そして自分のマンコに手を伸ばし、ゆっくりと広げる。

 開いた足の間から海水が入り込み、陰唇がヒクつきながら波打つ。

 人差し指と親指を使って割れ目を広げながら、私はその一点を見つめた。

 それは紛れもなく私のものである。

 だが同時に、私を辱める対象でもあるのだ。

 海という広大な空間の中で唯一人の生物に成り下がった私は、今まさにこの場所で自らの肉を差し出している。

 無防備に晒された秘部からは愛液が漏れ出し、それを指先で掬い取り舐める。

 私はそれを何度も繰り返し、段々と大胆な行動を取るようになった。

 空を見上げれば、どこまでも続く青空。海を見下ろせば、どこまでも広がる碧い世界。その中にあって私は孤独であるはずなのだが、不思議と寂しさは感じなかった。

 むしろ充足感さえあったと言えるかもしれない。

 遠くからバイクの小気味よい音が近づいてくる。この道はライダーたちのツーリングコースなのだろう。

 見つかったらどうなるのだろう?決まっている。

 さらわれて、犯されて、輪姦されて……

 

「見ろよこの女。裸で首輪までつけて、おまんこに海水入れてるぜ」

「俺たちのちんぽに咥えこんで中出しさせてぇっつってんじゃねぇのか?」

「うわぁ……すげぇな、この女マジで変態じゃんw」

「しかも首輪つけてんぞ?完全に犬だろ」

「おらっ!大人しくしろよ!」

 

「あぁんっ! ダメッ……! そんなところぉ……! ああぁん♡♡♡♡んぎぃっ!? んほぉぉおおッ!!♡♡♡♡♡♡」

 

 好き放題に身体中をまさぐられ、キスマークをつけられ、全身に唾を吐かれて、チンカスの溜まった臭いちんぽを擦り付けられる。

 差し出されたちんぽに無理やり口を開かされてイラマチオをさせられ、手でもちんぽを扱いてゆき、肉便器としておまんこを使われる。

 喉奥まで挿入されて苦しいはずなのに、それ以上に多幸感の方が勝ってしまう。

 やがて限界を迎えた男が射精し、精液が顔から髪に、胸に、胃の中を満たしていく。

 それでも構わずピストン運動を続ける彼らに慈悲などない。

 口内に大量に注ぎ込まれたザーメンをゴクゴクと嚥下していく私。

 食道を通って胃袋の中に落ちて行くたびに、胎内でドロリとしたものが蠢くのがわかった。

 腹の中の生命が暴れている。まるで早く外に出せと言っているようだ。

 

「孕め!孕め!」

「はひっ♡ 産みますぅううっ♡♡♡♡ 孕ませてくだしゃいぃっ♡♡♡♡♡♡だからザーメン中だししてぇぇぇ♡♡♡」

 

 子宮に直接注がれた熱い迸りを感じ、私は絶頂を迎えた。

 全身が痙攣し、目の前が真っ白になる。

 しかしそれでもなお彼らは腰を振り続け、私もそれに応えるように腰をくねらせ続けた。

 その後は何度も体位を変えたり、場所を変えたりしながら行為は続き、最終的には全員が私の体内に子種を植え付けた後さらわれて彼らの肉便器として一生を終えるのだ。

 

「はぁっ……♡ はぁ……♡ すごい……♡♡♡」

 

 妄想とはいえ、あまりの激しさに疲労困憊である。

 しかしそれ以上に幸福感の方が勝っていて、私はしばらく放心状態となってしまった。

 もうバイクの音も聞こえない。

 ライダーたちも、こんな岩場で肉便器が自分から身を捧げているなんて思いもしないのだろう。

 あくまで妄想は妄想。非現実的なのだ。

 私は首輪をつけ、胸も局部も丸出しで、おまんこを広げて、この世の全てを受け入れるように海に浮かんでいる。

 そんな私の姿など、きっと誰も想像できないはずだ。

 海の中から天を仰ぐ。

 空は水越しに歪んでいて、光がゆらゆらと揺れていた。

 波が腹を軽く持ち上げ、また押し下げ、繰り返されるそのリズムに身を任せていると、自分が水に沈んだまま漂っているような錯覚を覚えそうになる。

 でも、息継ぎの必要はある。鼻から、ゆっくり息を吐く。水の中で目を開けると、細かい泡が視界の隅でこぼれていった。

 ただただ、快楽を求める。

 己を慰める為の独りよがりな行為。

 水の抵抗が手に伝わる。動きがいつもと違って、より深いところまで指が入っていく。波の揺れに合わせて、腰が勝手に動いてしまう。

 

「んっ……♡ あっ……♡ はぁん……♡♡♡」

 

 しばらくして、私はうつ伏せになった。

 水の中では、言葉を探さなくていい。

 自分がそこにいていいのかどうかを、いちいち確かめなくていい。

 海は何も言わなかった。ただ寄せて、引いて、岩に当たり、砕けて、また透明に戻る。私が来たことを歓迎もしなければ、拒みもしない。その距離感が、今の私にはたまらなくありがたかった。

 

「はぁっ♡ はぁ……♡ もっと……もっとちょうだい……♡♡♡」

 

 私は、いつものように妄想の中で自分を犯しながら、快楽に身を委ねる。

 遠くの海には釣り船が見える。漁師たちが漁をしているのだろう。

 彼らに見られていたら……そんなことを考えると、興奮が抑えきれなくなる。

 

「こんな所に痴女がいるぞ!」

「全裸で首輪つけて……マン汁撒き散らしてるぜ」

「うおっ! なんだこの女、発情期のサルみてぇな顔しやがって!」

 

「おっ♡おちんぽぉ♡♡♡おちんぽしゃまぁっ♡♡♡くださいぃっ♡♡♡」

 

 漁師たちが襲いかかってきて、無理やり海から引きずり出されて漁船に連れ込まれて、そのままレイプされる。

 もちろん抵抗なんて一切しない。むしろ自分から股を開いて受け入れ、自分から腰を振り、喘ぎまくる。

 

「はいぃぃっ!♡♡♡わたしはぁあっ♡♡♡♡みんなの肉便器ですぅううっ♡♡♡♡♡」

「おらっ! 感謝しろよ! テメェみたいなクソビッチはチンポなしには生きられないんだからなぁ!」

「ありがとうございますぅぅぅっ!♡♡♡あぁんっ! もっと……もっと激しくしてぇっ!!♡♡♡♡んほぉおおおっっ!!♡♡♡♡♡♡」

 

 妄想の中では、私は何人もの漁師たちに犯されている。

 四方八方から手が伸びてきて、私の胸を揉みしだく。

 ちんぽがおまんこに入ったと思ったら、すぐに持ち上げられて二本目のちんぽがお尻に侵入してきた。

 

「ひぃきぃぃぃぃぃぃぃぃぃ♡刺さるささるささるぅぅぅぅ♡♡♡二つの穴で男たちのちんぽを受け入れて♡どっちも犯されて♡種付けされるのぉ♡♡♡」

「こいつ尻の穴もガハガバだぞ!」

「へへっ……いい声出してくれんじゃねぇか!」

「んほぉおおっ!?♡♡♡♡んぎぃいっ!?♡♡♡♡イグゥウッッ!!♡♡♡♡」

 

 パンッパンッという肉同士がぶつかり合う音と、ヌチュッグチャァァァ♡♡♡という水音が辺り一面に響き渡る。

 持ち上げられ貫かれて足がカエルのように痙攣して、私は必死に呼吸をしようとするものの上手くいかず、酸欠状態になりかけながらも何とか意識を保ち、そんな私の様子を見てさらに興奮したのか、周りの人間の動きも活発化する一方だった。

 

「射精するぞ!肉便器!!」

「こっちもだ!ケツ穴で孕みやがれ!!牝豚!!!」

 

「だめぇっ♡♡♡孕みたくないよぉぉっ♡♡♡♡いやぁあああっっ!!♡♡♡♡♡イクッ!イッくぅううっ!!♡♡♡♡♡んぎぃいっ!?♡♡♡♡♡♡♡」

 

 そして遂に限界が訪れる。

 

 ビュルルルルーーッッッ!!!ゴボッ!ブボォオッ!!

 

 おまんことお尻の両方に大量に精子を流し込まれたことで、子宮と腸壁は膨れ上がり破裂しそうになるほどになっており、さらにそこへ追加でザーメンを注がれることによって、もう完全に妊娠確定コースまっしぐら。

 

「んぐぅっ……!んむぅうううっっっ♡♡♡♡♡はぁ……♡ はぁ……♡ 気持ち良かったよぉ……♡♡♡♡♡」

 

 そのまま、漁船に連れ去られて、魚市場にて『孕み肉便器はるか』として市場の男たちに使われながら1円で競られて売られるのだろう。

 

「……んっ♡」

 

 誰かに触れられる感覚もない。

 視線を浴びる恥ずかしさもない。

 それでも、なぜか今日はいつもより身体が熱くなった。

 海の中、水の音、冷たさ、波のリズム――そのすべてが、私を包みながらじわじわと昂らせていった。

 

(どうしよう……。今日、ちょっとヤバいかも……)

 

 意識の片隅でそんな不安がよぎる。けれどもう止まれない。私は、岩場の一角で足を開いたまま膝を抱えるように身体を丸めた。

 

「んっ……♡ あっ……♡」

 

 誰もいないのに、声が漏れる。指先は乳首を這い、敏感なそこを転がすように刺激する。首輪が揺れ、金属が肌を掠める。その感触に背筋がゾクッと震え、下腹部が疼いた。

 私はまた、卑猥に自慰を始めてしまう。

 こんな場所で、誰もいないとはいえ、海の岩場の中でひとり、はしたなく腰を浮かせて水に浸かりながら、お尻を持ち上げて、両脚を大きく開く。

海水がおまんこに入り込んでくる。

 

「あっ……♡ あっ、あっ、あっ♡♡♡」

 

 自分の事だから分かる。

 ちんぽが欲しい。このまま道路に出て、首輪を見せつけて、通行人に襲われたい。

 犯されたい。蹂躙されたい。ザーメンを中に出されたい。孕みたい。

 そんな狂った願望に支配されていく。

 

「んっ……♡ んぅっ……♡」

 

 普段ならば、ここまで激しい妄想をしてしまったら、そのままイってしまうだろう。

 しかし、今は違う。

 もっと過激なプレイをしてほしいと思っているのだ。

 

「ぁんっ……痛っ!」

 

 足が何かを踏んだと思って踏んだものを手に取ってみたら、ごみとして流れた浮きの先っぽだった。

 漁船用なのだろう。砂に埋まっていて丸くて、浮きが分かるように、とんがりがあるのだ。

 ちんぽみたいな形ではないが、長さと太さはちんぽよりもやや太いくらいだ。

 これを……おまんこに入れる。

 

「あっ……♡ あぁん……♡」

 

 そう考えるだけで、膣口がキュッと締まり、愛液がダラダラと溢れ出す。

 

「だ、ダメ……ダメだってばぁ♡♡♡ こ、こんな場所で……♡♡♡」

 

 必死に抵抗しようとしても無駄だ。すでに身体は臨戦態勢に入っているのだ。

 手で掘りだしてみると思ったより大きく浮力でとんがりが波間に揺れる。これはなかなかいいおもちゃじゃないだろうか?

 波の影響で浮きの先っぽは一定の周期で左右に揺れている。

 私は海に手足をつけて浮きを固定した後、腰を落とし、とんがりをおまんこの入り口にあてがった。

 

「んっ……♡ んん~っ♡♡♡ ふぅーっ!あはっ♡♡♡ 気持ちいい……♡♡♡」

 

 ゆっくりと挿入していくと、硬くて冷たいプラスチックの感触が膣内に伝わり、ゾクゾクとした快感が身体を走り抜けた。

 ズブズブと根元まで入ったところで動きを止め、一旦深呼吸をする。

 呼吸に合わせて浮きも揺れる。

 入れているだけなのに、中で暴れて私の性感帯を刺激する。

 

「あっ……♡ はぁ……♡♡♡ すごぉい……♡♡♡♡」

 

 海の中で一人、変態的な行為に夢中になる。

 誰にも見られていない。見られる心配もない。

 だからこそ、安心して変態性癖をさらけ出すことができる。

 

「んっ……♡ んぐぅぅっ!♡♡♡♡」

 

 上下に動かすたびに子宮口に当たって気持ちいい。

 あまりの快楽に頭が真っ白になりそうだ。

 

「こ、これ……刺したまま足離したら浮いちゃうよね……♡」

 

 誰もいないのに、独り言を言う。

 そもそもここには私以外には誰もいないのだ。

 

「……し、試してみよっか♡」

 

 もうダメだ。我慢できない。

 私はゆっくりと波間に浮きを持っていき、おまんこに刺したまま足を離した。

 

「……!!!!」

 

 途端、強烈な快感が全身を貫いた。

 

「あああっっ!!♡♡♡ こ、これぇえええっ!!♡♡♡♡♡」

 

 おまんこの中の異物が動き出す。

 波に合わせて浮きが揺れて、中に挿入されている私を内側から刺激するのだ。

 子宮を押し上げながら左右に振られる感覚は何とも形容しがたい快感だった。

 

「あ゛っ!だめぇえっ♡♡♡♡ あぁあんっ♡♡♡♡ らめぇええっ♡♡♡♡」

 

 足を閉じて浮きを抜こうとするが、腰が砕けてしまってうまくいかない。

 まるで浮きの玩具に操られているかのように、腰が勝手に動いてしまう。

 足が海底に着かず、浮きのとんがりがおまんこを貫通している為、足を閉じて力を込めることができない。

 

「うぐぅぅっ!んほぉおおおっ!♡♡♡♡♡ ああぁぁああっ!♡♡♡♡♡」

 

 ビクンビクンと身体を跳ねさせながら、快楽の渦に飲み込まれる。

 

「だめっ!動かないでぇええっ!!♡♡♡♡ んんっっ!!♡♡♡♡」

 

 しかし、どれだけ抵抗しても無駄である。

 むしろ逆効果になってしまうことすらあるのだ。

 

「イグぅぅぅっっ!!!♡♡♡♡イッぐぅうううっっ!!♡♡♡♡」

 

 プシャァアアッ!ジョロロ……チョロロロ……。

 盛大に潮吹きをしながら絶頂を迎えてしまう。

 おまんこに異物が刺さったまま果ててしまったのだ。

 ビクンッビクビクッ!!

 腰が跳ね上がった拍子に浮きが抜けてしまった。

 

「はぁ……はぁ……♡」

 

 私は腰が砕けたようにその場にへたり込み、荒い息を整えた。

 浮きがそのまま沖に流れてゆく。

 いつの間にか空が黄昏色に変わろうとしていた。岩に打ち寄せる波は同じ調子のまま、ただ色だけが変わっていく。水のなかで漂っていた私の手の甲にも、オレンジがかった光がぽつりと落ちて、指の先へ伝わっていった。

 まだ暑さは残っているのに、どこか空気は軽く、肩がゆるむ。

 

「はぁはぁ……そろそろ、帰らないと……ねっ♡」

 

 最後に私は自分の身体を見つめる。

 

「また、セックスしたいなぁ……♡」

 

 首輪を付けたままの姿でそう呟き、私は帰路についた。

 

 

 

 黄昏時の帰りのバスの中、後ろに座っていた私の他に、おそらく男子学生が数人。

 私なんて見る事もなくたわいのない雑談で盛り上がっている。

 もしバレたら……きっと彼らは私の体を好き放題にするのだろう。

 そう思うと、無意識のうちに乳首に手が伸びていた。

 下着なんて当然つけていないから乳首が立って来るのが自分でも分かる。

 

「っ……♡」

 

 思わず吐息が漏れる。

 私はゆっくりと指先で触れ、優しく捏ね回すように愛撫する。

 

「ふぁ……♡ あぁ……んっ♡」

 

 乳首を触る度に甘い痺れが全身を襲う。

 しかし、声が出てしまうと彼らにばれてしまう為、声を抑えるので精一杯だった。

 もっと強く弄りたい衝動に駆られるが我慢するしかない。

 

「はぁっ♡ ……んっ♡」

 

 乳首の方も焦れったく感じるようになってきて、服の上からぎゅっと摘まむと、それだけで腰が抜けそうなほどの快感が襲ってきた。

 

「はっ……♡ はっ♡ あんっ……♡♡♡」

 

 見られていない事をいい事に、ズボンのファスナーをゆっくりとおろす。

 陰毛は既に蒸れており、愛液が滲んでいた。

 

「あはっ♡」

 

 ズボンのポケットに入っていた『SLUT』の首輪を見せつけるように取り出して首に巻く。

 運転手も学生も私の事を見ていないが、見られていたらきっと私の事は変態肉便器だと思うだろう。

 そのまま犯して使ってくれるだろうか?

 そう考えるとおまんこが疼いてくる。

 今度は陰毛の生えた下腹部を触る。そして割れ目に沿って指を這わせてゆくと、そこはぐちょ濡れだった。

 指先にべったりと絡みつく粘液を指先でこねくり回しながら、クリトリスに触れる。

 

「あんっ♡」

 

 電流が走ったかのような快感が走り、声が出てしまう。慌てて口を押さえるが、一度声を出しただけで快感が倍増したような気がした。

 今度はおまんこに人差し指を差し入れる。第二関節辺りまで入ったところで、ゆっくりと抜き差しを開始する。

 

「んっ♡ あっ♡ あぁっ♡」

 

 指の動きに合わせて声が出てしまう。

 もし誰かに見られたらと思うと余計興奮してしまう。

 中指を入れてみると、簡単に飲み込んでしまった。膣壁がきゅうっと締め付けてきて、まるで離したくないとでも言うかのように絡みついてくる。指を曲げてGスポットを刺激すると、背中を弓なりに反らせてしまう程の快楽に襲われた。

 

「ご乗車ありがとうございます。次は終点……駅前。……駅前でございます」

 

 そのままイきそうなところで我に返る。

 己の淫汁がついた手をシャツでぬぐい、ファスナーをあげて、席を立ちあがる。

 

「あ、ありがとうございましたぁ……♡♡♡」

 

 恥ずかしさに顔を赤らめながら、お礼の言葉を述べる。

 ドアが開き学生たちが降りた後に、ゆっくりとバスを降りた。

 後ろでバスが去っていく。

 運転手にはバレていたかもしれない。学生にはきっとバレていないだろう。

 彼らには私の事はただの乗客としてしか映っていなかったはずだ。

 

「んっ……♡ はぁ……♡」

 

 ここから列車に乗って帰るのだが、当然接続時間がよろしくなく、見れば一時間待ちである。

 学生たちは駅には入らず、今の所客は私しかいない。

 

「……あはっ♡」

 

 私の箍が外れる音がした。

 

 

 

「はぁ……はぁっ……♡あっ、あぁっ♡♡♡♡んっ、ふぁ……♡あっ♡あっ、あっ!♡♡♡♡♡♡♡♡」

 

 すっかり暗くなった駅のトイレの中から喘ぎ声が響く。

 もちろん、その主は私自身だ。

 出入り口が一つしかない共用トイレの中で裸になって己の肉体を慰める。

 便器の角で陰核を擦りつけ、首輪を付けたまま、己の身体を責め立てる。

 何度も絶頂に達しそうになるが、そのたびに寸止めし、また愛撫を再開する。

 まるで何かに操られているかのように、自慰行為を繰り返す。

 

「んっ……♡ んん~っ♡♡♡ ふぅーっ♡♡♡はぁ……はぁ……♡」

 

 私の手の動きが速くなるにつれ、喘ぎ声も大きくなってくる。

 夜のトイレの中で裸で首輪を巻いてオナニーに狂う私に。

 

(ああ。肉便器なんだな……私)

 

 喘ぎながら心の中で納得する私が居た。

 

「肉便器!肉便器っ♡♡♡」

 

 己を罵倒し、快感を高める。

 誰かが来ても知るものか。私は高らかに叫ぶ。

 

「肉便器はるかは何時でも何処でも誰とでもSEX出来る肉便器でーす!犯してください♡輪姦してください♡♡レイプされて中出し交尾されて孕ましてぇぇぇ♡♡♡」

 

 快感のあまり、腰が勝手に動き出してしまう。

 しかし、どれだけ抵抗しても無駄である。むしろ逆効果になってしまうことすらあるのだ。

 私は両手で胸を掴みながら、クリトリスを刺激する。

 

「ああっっ!!♡♡♡ こ、これぇええっ!!♡♡♡♡♡んぎぃいいっっ!♡♡♡♡ あ゛っ!だめぇえっ♡♡♡♡ あぁあんっ♡♡♡♡ らめぇええっ♡♡♡♡」

 

 そしてついにその時がやってきた。

 今までで最大級の快楽が全身を襲う。

 視界がチカチカして、意識が飛びそうになる。

 あまりの刺激に腰が浮き上がり、床をのたうち回る。

 

「いぐぅううっ!!♡♡♡♡イッぐぅううっっ!!♡♡♡♡ああああああああああああああんんんんっっっっっっっっ♡♡♡♡♡」

 

 プシャァアアッ!ジョロロ……チョロロロ……ビクビクッ!!ジョロロ……チョロロロ……。

 

 盛大に潮吹きをしながら絶頂を迎えてしまう。

 おまんこに指を入れたまま果ててしまったのだ。ビクンッビクビクッ!!腰が跳ね上がった拍子に指が抜けてしまった。

 おまんこを便器の角で押し潰しながら痙攣する。

 おしっこを漏らしたかのように床が濡れていて、それが自分の体液なのか尿なのかも分からない。

 ただ一つ分かることがあるとするならば、それは私が肉便器であるということだけだった。

 そう思った瞬間、何かが吹っ切れた気がした。今まで感じていた不安や悩みなどが嘘のように消えていき、代わりに新たな感情が芽生え始めるのを感じた。

 それは支配されることへの喜びと、屈服することへの悦び。

 私は肉便器として生まれてきたのだという事実を改めて認識した瞬間、今まで抱いていた劣等感のようなものが吹き飛び、純粋な幸福感に包まれた。

 

「あはっ……♡はぁっ……♡はぁっ……♡♡♡はぁはぁはぁ♡♡♡」

 

 私は笑った。自分自身に対して。これからどうなるかなんて考えもしなかったし、どうなったとしても構わないと思った。

 ただ今はこの幸福感に浸っていたかった。そうして私は、トイレの中でしばらくの間余韻に浸っていたのだった……。

 

 

 

 列車の中はそこそこ客が乗っていたのでさすがにオナニーなんてのはできる訳もなく。

 バスの時と同じく、シャツとズボンの下は裸というのに、手にメモを持って己の痴態を小説化する作業に移っていた。

 あのまま残っていたら、誰かに見つかって犯されて望み通り肉便器に戻れたのだろう。

 だが、今の私は小説家。

 己の痴態すら、文章化して売るという考えてみれば肉便器以下の恥さらしをやっているのだが、これが案外売れる。

 肉便器時代の経験を生かしたエロ小説は結構な需要があり、今では私の収入源の一つである。

 

「次は……駅…」

 

 アナウンスと共に列車が遅くなる。

 更に乗り換えて家路につく訳だが、今乗っている乗客たちも私が何を考えて書いているかなんてわかる訳もなく。

 

「肉便器……♡ 雌豚……♡おちんぽ様を待っています……♡」

 

 小さい声で呟く。

 

「中出し交尾で種付けしてください……♡♡♡おまんこにおちんぽ突っ込んでくださいっ!♡♡♡」

 

 メモの中でどんどん淫語が加速していく。

 だが、誰もこちらに注目していない。

 

「孕ませてくださいぃっ!!♡♡♡♡」

 

 メモの中の私の声は駅の喧騒によって消えていった。

 なお、この官能小説手堅く売れたらしい。

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