※この作品はR-18です。

無自覚無防備なTS聖女は今日も誰かを狂わせる(R18版)   作:月見ハク

39 / 64
第39話 司教貴族(弟)の毒牙 ◆

「綺麗にしてやろう」

 

 チウロ司教が小さい飴玉のようなものを投げてきた。

 私の前でぱっと弾けると、体を水色の光が包む。

 

(浄化の……魔道具?)

 

 体のあちこちに付着した不快なベトベトが消えていくのを感じる。

 

「はぁっ……はぁっ……」

 

 まだ息が苦しい。

 

 心拍数は……落ち着いてきた。

 でも体は思うように動かない。

 治癒魔法で疲労を回復するのはかなり時間が掛かる。

 

(なんとか、脱出しないと)

 

 チウロ司教は「帝国」と言っていた。聖女狩りなら狙いは私のはず。

 マイさんだけでも、無事に逃がす方法を考えないと。

 

 「綺麗な体で」と言っていたから、ゾウロ司教みたいに乱暴なことはしてこない、と思う。

 ……時間を稼げるかもしれない。

 

 今もチウロ司教と、二人の特徴のない男は黙って私のことを見ている。

 

(うっ……視線、気持ち悪い)

 

 胸を隠している両腕に力が入る。

 めくれ上がったスカートにも視線が注がれている気がして、私は必死に内股を閉じた。

 

 脱げかけの修練服を着直したいけど、麻紐が解けそうで一人で着るのが難しい。

 

 だめだ。

 まずはこの状況を打開する方法を見つけないと。

 

(マイさんにだけは、絶対手出しさせない)

 

 キッとチウロ司教を見据える。

 

「ああフィーネ、そんな目で見つめないでくれ。抑えられなくなる……」

 

 無表情だったチウロ司教がニヤリと口角を上げた。

 

 細身で背の高い体から、にゅうっと腕が伸びてくる。

 

「やッ……」

 

 右腕をぎゅっと掴まれ、信じられないほど強い力で引っ張り上げられる。

 そのままベッドに放り投げられ、背中が布団でバウンドする。

 突然のことに、一瞬呼吸が止まる。

 

 ゆっくりとチウロ司教がベッドに近づいてきた。

 

「こないでっ」

 

 本能的な危険を感じ、片手をかざす。やっぱり防護魔法は発動しない。

 チウロ司教の視線が私の胸元に注がれるのが分かった。片手を上げたせいで、隠していた素肌が露出する。

 

(いやだ、もう見られるのは。

 もう、触られたくない)

 

 ベッドの上を這うようにして逃げる。

 

 チウロ司教は顔に笑みを張り付けたままベッドに上がり、膝立ちのまま迫ってきた。

 

 シーツに足を取られながらも後ずさっていると、後頭部がコンと硬いものにぶつかった。背中にベッドボードの冷たい感触が伝わる。

 

「逃げるな」

 

 ベッドの壁際に追い詰められた私を見て、チウロ司教はおもむろに自身のローブを脱ぎだした。

 

 下着姿になったチウロ司教は、あばら骨が浮き出るくらいに痩せている。でも私の力では敵わないと確信するくらい、背が高くて筋肉質でもあった。

 

 月明りに、ひょろりと長いシルエットが浮かぶ。

 

(こわい)

 

 背中にゾワリとした恐怖が走り、私は体を守るように縮こまった。

 

「……そんなに怯えないでいい。君を傷つけるつもりはないし、いくつかの質問に正(・)直(・)に(・)答えてくれれば悪いようにはしない。私は君のことをもっと知りたいんだ、教えてくれないか?」

「な、にを……?」

 

 チウロ司教の丁寧な口調とは裏腹に、防護魔法が過去最大級の警報を鳴らしている。

 

 この人は危険だ。

 きっとあの敵司令官さんか、それ以上に話が通じない。

 

 でも今は、この人の言葉に従うしかない。

 

「君はなぜ帝国に追われている?」

 

 なぜ……。

 敵司令官――エコンドも、マイさんも聖女狩りだと言っていた。

 

 来る侵略の準備として聖女の力を排除しておくため。

 帝国内で不足する聖女の穴を埋めるため。

 

 そう言っていたけど、なんとなくそれ以外にも目的がある気がする。

 

「分かり……ません」

「そうか。ではマイと言ったか……隣の部屋で寝ている女は誰だ? 君とはどういう関係だ?」

 

 唐突に投げかけられた質問にドキリとする。

 

 この質問の意図は?

 私の返答次第でマイさんの処遇が変わる? 

 それとも人質としての価値を見定めるつもりなのか?

 

「出会って間もないのでよくは知りませんが、聖都への道案内をしてくれる、教(・)皇(・)様(・)の(・)使者だそうです」

 

 できる限り淡々と答える。

 私とは関係が濃くないこと、教皇様に近い存在だということをアピールした。

 

 これで少しでも、人質にするのは面倒だと思ってくれれば。

 

「ふむ。では最後の質問だ。君はなぜ起きていた? 気づいていると思うが、食事にはそれと分からぬように薬が混ぜられていた。体には取り込んだはずなのになぜだ。正直に答えろ」

 

 嘘や沈黙は許さないという鋭い目で睨まれる。

 

「……毒や薬は、治癒魔法で分解できるように、しています」

「ほう、寝ている間――無意識下でもか?」

「はい」

「媚薬も、分解できるのか?」

「え?」

「媚薬もか?」

 

 王都を脱出してからの旅の道中、エラに大司教さまから盛られた媚薬の成分を教えてもらい、媚薬を無効化した。今は似た成分の媚薬にしか効かないけど、それでも少しは分解できるはずだ。

 

「……はい、ある程度は」

 

 答えた瞬間、チウロ司教の顔が歪んだように見えた。

 

「おお女神よ……! やはりフィーネはあなたが遣わした女だったのですね」

 

 チウロ司教が泣き笑いのような表情で祈っている。

 

 その光景に、私は答えを間違えたのだと分かった。

 防護魔法の警報音が頭の中でけたたましく鳴っている。

 

 にゅっと、長い二本の腕が伸びてきて私の足を掴んだ。

 

「やぁっ……!」

 

 体をぐいっと引っ張られ、後頭部が枕に落ちて埋まる。

 次の瞬間にはもう、チウロ司教の体が天井を隠すように私の視界を覆っていた。

 

「はははは……やはり君は思ったとおり私の運命の相手なのだ。嬉しい……嬉しいぞフィーネ」

 

 骨ばった手が私の頬を撫でる。驚くほど冷たくて、全身が震える。

 

 早く、この人の下から逃げ出さないと

 

 でも、もう片方の冷たい手が私の肩を押さえ、身動きが取れない。

 

「その腕をどかせ」

 

 頬を撫でていた手が胸元へと這っていく。がっちりと胸を隠している私の腕が、ぐっと掴まれた。

 

(いやだ)

 

 

 腕に力を込める。

 

 絶対に体を好きにはさせない。

 この人には、明け渡さない。

 

「抵抗するか。……そういえば、マイもいい体をしていたな。君の代わりにあの女を慰み者にしてもいいんだが」

「なっ……」

「君はさっき、私が質問したときに彼女を守ろうと考えただろう。君が抵抗を続けるなら、マイを犯して嬲(なぶ)ってやろうか?」

「やめてっ……!」

 

 嫌だ。

 マイさんが傷つくなんて絶対に嫌だ。

 

「では、胸を開け」

 

 

 ……私は、この世界では心身ともに健康で、平和に生き抜くと決めた。

 そのために私の――フィーネの体を大事に守る。

 だから好き勝手にはさせない。

 さっきみたいな……ゾウロ司教みたいな人に、辱(はずかし)められるのは嫌だ。

 

 でも。

 大事な人の心と体が壊されるのは……もっと耐えられない。

 

(エラ、ごめんね……私)

 

 

 

***

 

 

 

 わずかな間。

 

 チウロ司教が至近距離で見つめる中、フィーネは初めて自分から胸を開いた。

 その顔は横を向き、悔しさで紅潮している。

 

 ゆっくりとどかされていくフィーネの白い細腕。

 その中から、美しい半球体の乳丘とピンク色の先端が現れた。

 

 仰向けに寝ているはずなのに、その乳房はしっかり形を保っていて、小さい蕾は口に含んでくれといわんばかりにピンと上向いている。

 

 チウロ司教はその光景に、ゾクゾクとした快感を味わっていた。

 

「は……はは、フィーネ、やっと素直になってくれたんだな。こんなに嬉しいことはない。大丈夫、二人で感じ合おう」

 

 チウロ司教はその柔らかさを確かめるように、ゆっくり乳房を掴んだ。

 

「んッ……」

 

 瞬間、フィーネはピクリと額に皺を寄せた。その目に涙がにじむ。

 

「恥じらっている姿も最高だ……さあ、始めよう」

 

 チウロ司教はまず、勃起のせいで張り裂けそうになっている自らの下着を脱いだ。

 ビクンビクンと張り詰める自身の男根と、その下にあるフィーネの裸体を交互に見やる。

 

「見てくれフィーネ、君のおかげで私はこんなに高ぶっている」

 

 フィーネはきゅっと目を閉じ、そのおぞましい光景を視界に入れないようにした。

 

 チウロ司教はそんな様子を気にすることなく「はは」と笑うと、先ほど脱ぎ捨てたローブから媚薬の小瓶を取り出した。

 

 蓋を開け、くいっと飲み込む。

 

 そのままフィーネに再び覆い被さると、その唇に口を押し付けた。

 

「んっ……ッ、んんっ……」

 

 チウロ司教は唇に力を入れ、固く閉じる彼女の唇の中になんとか媚薬を流し込もうとする。

 しかしそのほとんどはフィーネの口端から漏れてシーツを濡らした。

 

「けほっ、けほ……っ」

 

 フィーネは小さく咳き込みながら、わずかに口内に残っていた液体を吐き出す。

 

「ああフィーネ、もったいない。一本無駄にしてしまったじゃないか。マイを拷問して一生の傷を負わせてやろうか?」

「だめ……っ!」

「ならば抵抗するな。全部飲み込め。いいな」

 

 チウロ司教は二本目の小瓶を口に含むと、またフィーネに口づけをした。

 今度はすんなりフィーネの唇が開く。

 

 媚薬をゆっくり彼女の口内へ流し込んでいく。少しこぼれてしまうが、それくらいはいい。

 

 フィーネはチウロ司教の舌に促され、コクリと飲み込んだ。

 その瞬間、体がカッと熱くなり、ジンジンとした痺れが下腹部から広がっていくのを感じた。

 

(これ、媚薬……!?)

 

 フィーネは体を巡る媚薬を分解しようと、魔力を集中させる。

 

(うそ……分解、しきれない)

 

 フルパワーの治癒魔法でも、次から次に熱が沸き上がり、徐々に分解が追いつかなくなっていく。

 

 チウロ司教は、フィーネの喉が媚薬のほとんどを飲み込んだのを確認すると、唇を離して三本目の媚薬を飲み干した。

 

「ぐ……うお、ぉぉ……」

 

 強烈な性欲が湧き上がる。

 股間が燃えるように熱くなり、下腹にくっつくほどの反りかえる。

 

 フィーネはどうかと様子を見てみると、肩で息をしながら、目を閉じて何かと必死に戦っているようだった。

 

「フィーネ……なんてそそる女だ」

 

 おもむろに彼女の胸に手を伸ばし、荒い呼吸とともに上下する乳房の先端に触れてみる。

 

「ん゛んっ……」

 

 くぐもった声を出したフィーネは、その指から逃げるように体をよじり、部屋の扉のほうを向いた。

 

「ははは……素晴らしい。私の媚薬に抗っているなんて。最高だよフィーネ……やはり君は壊れない」

 

 チウロ司教はフィーネの下半身をかろうじて守っていたスカートを掴むと、思いきり引き裂いた。

 

 ビリリと音がして麻布が散る。

 その下から、フィーネの純白のショーツがあらわになった。

 

 横向きに寝ている彼女の白い太ももを下から撫でていき、その閉じられた内股へと手を差し込む。布越しに割れ目をなぞると、フィーネの体がビクンと震えた。

 

「んぅッ――」

 

 震えが止まらない様子を満足げに見つめたチウロ司教は、愛液で湿った指を彼女の顔に近づけた。

 

「媚薬がよく効いているな。触れられるだけでも疼いて仕方がないのではないか?」

 

 フィーネの体内では、いまだに治癒魔法と媚薬が戦っていた。しかしチウロ司教が彼女に触れるたびに戦いは中断され、甘い痺れが襲ってくる。

 

「さあフィーネ。一緒に気持ちよくなろう」

 

 チウロ司教は、横向きに寝るフィーネの後ろに同じように寝転ぶと、背中にピタッと張り付いた。

 

「やッ、いやっ……」

「はぁ……フィーネの体は温かいな」

 

 彼女の火照った肌が気持ちいい。

 媚薬によって互いに感度が上昇している今、肌と肌が癒着し、まるで一つに溶け合うような心地がした。

 

 チウロ司教はフィーネに密着しながら、硬く勃起したペニスをフィーネの太ももの間にあてがう。それだけで、生まれて始めて達してしまいそうなほどの快感に襲われる。

 

 それはフィーネも似たような感覚だった。

 肌が触れ、チウロ司教の硬い股間がお尻や太ももに食い込むたびに、頭の中が真っ白になりそうな刺激と痺れが全身を駆け巡る。

 

「もっと感じさせてやろう」

 

 チウロ司教は左手を彼女の胸元に回り込ませると、片方の乳房を鷲掴みにした。

 

「ん゛んっ……やめ、てっ……」

「抵抗するなよ、いいな」

 

 チウロ司教は、彼女の弾力と柔らかさを味わうように優しく揉み始める。

 

「指が吸い付くような胸だな。兄上が夢中になるのも分かる。はぁ……君から発せられる匂いもたまらない。全てが最高だ」

 

 チウロ司教の指は、まるでピアノを弾くような指使いでフィーネの柔乳を揉み込み、その真ん中で硬くなった突起を捏ねた。

 

 その度にビクッビクッと反応するフィーネの横顔を覗き込みながら、味わったことのない愉悦に浸る。

 

「んッ、いやっ、だ……んぅっ、んっ……ぅ」

「フィーネ、堪(こら)えるな。もっと嬌声を聞かせろ」

 

 チウロ司教は横向きに寝る彼女の体の下へと右手を潜り込ませると、その可愛らしい口元まで伸ばした。唇を押し広げ、口内に指を入れて強引に開かせる。

 

 そうしてからフィーネの乳首をきゅっと摘まみ、指先でコロコロと転がした。

 

「あッ、ん゛んっ、やぁっ……ッ」

 

 フィーネは体が仰け反るような性感に襲われる。無理やりこじ開けられた口からは、出したことのない甘い音が漏れた。

 それは全ての男を一瞬で蕩けさせるような、妖艶な声色だった。

 

「はあ、はあっ、最高だフィーネ……もっと、もっと聞かせろ……」

 

 チウロ司教はフィーネの左耳に舌を伸ばし、その中を蹂躙した。

 

 ちゅろぉっ、じゅるる、ちゅくっ、じゅるじゅるじゅる。

 

 鼓膜に響く嫌らしい音と、くすぐったさを超えた刺激がフィーネの中で暴れまわる。

 

 その間も、チウロ司教はフィーネの乳房や乳首を弄(もてあそ)び、股間の剛直を柔らかい小尻に押し付け続けた。

 

「あんッ……やぁっ、ん……んっ、んっ、……ひぁっ……あぅッ」

 

 フィーネの全身を絶え間ない性感が襲う。

 

(……もう、嫌だ。

 もう、耐えられない。

 ここから……逃げなきゃ。

 私……)

 

 フィーネは薄目を開け、その視線の先にある扉へと手を伸ばした。

 

 小柄な美少女が、大きな男に後ろから抱きつかれ体中をむさぼられている。

 その隙間から助けを求めるように伸ばされた白い細腕は力無く、快感によって小刻みに震えていた。

 

 あまりに背徳的で、煽情的な光景だった。

 

 見た者を狂わせるほどに。

 

 

「……チウロ司教、俺はもう限界だ。我慢ができない」

 

 二人の特徴のない男。そのうちの一人が息を荒げ、自らの股間を押さえていた。

 

 オレンダイとの戦いでわざと負傷し、エルドア陣営に潜り込み、フィーネの治療を受けた工作員だ。

 ――「痛かったですよね。もう大丈夫です。私が治しますから」。

 そう微笑んで傷を治してくれた彼女に心を奪われ、以来フィーネに懸想し続けた男。

 

 チウロ司教はフィーネに熱中し過ぎるあまり、この男の存在をすっかり忘れていた。

 

 工作員の男はフィーネのあまりに蟲惑的な姿に理性を失いかけている。

 もう一人の男のほうも、ズボンがこんもりと膨れている。

 

「仕方ない。私の後でフィーネを抱かせてやる。だが今は外に出ていろ。……隣の女を犯してもかまわない、行け」

 

 工作員の男が、もう一人の男に引っ張られるようにして部屋を出ていく。

 

「……っ、待って、マイさんに手を出さないで……!」

 

 フィーネは弾かれたようにチウロ司教の拘束を解き、去っていく男たちに手を伸ばした。

 

 しかしすぐに長い腕か伸びてきて、ベッドから降りることもできずに再び拘束されてしまう。

 

 男たちに追いすがろうと四つん這いのような体勢になっていたフィーネに、チウロ司教が上から覆いかぶさった。

 フィーネの下を向いた乳房を強く鷲掴みにすると、乳首をぎゅうっと摘まむ。

 

「ぃう゛ッ……い、やぁ……ッ」

「逃がすわけがないだろう、フィーネ」

「はなしが、ちがっ……ん゛んッ、ぁっ……いやぁッ」

 

 チウロ司教は左手をフィーネの下腹部へ移動させると、指を純白のショーツに引っ掛けた。そのまま下にずらしながら、あらわになった彼女の秘所に触れる。

 

 ピチャ、と指先が蜜壺に浸(ひた)される。

 

「あぁっ、ぅッ……ん゛んんっ」

 

 直にアソコを触れられた性感に、フィーネの体が跳ねる。

 

「よく濡れているな」

 

 チウロ司教は指が愛液で濡れていくのを感じながら、中指を「く」の字に曲げた。クチュと音を立てて、蜜穴へと指先が侵入していく。

 

 中指の第一関節ほどを挿入したまま、クチュ、クチュと膣口付近をかき混ぜるように愛撫する。

 

「あッ……あっ……いやっ、だ……めっ、あぁっ、あっ、んッ……んんっ……ッ」

 

 フィーネの秘所が、いやらしい音を立てる。

 感覚の集合体であり、媚薬によってさらに敏感になったアソコを蹂躙される刺激に、フィーネは耐えきれない。

 

 四つん這いを支えていた両腕から力が抜け、そのままうつぶせにシーツの上へ倒れ伏す。それでもチウロ司教は、執拗に彼女の秘部を責め続けた。

 

「んっ、んっ、あっ……んんッ、ぁっ、やめっ……んんっ、あんっ……」

 

 チウロ司教の指の動きに合わせて、フィーネの口から喘ぎ声が漏れる。

 

 しばらくの間、水気を含んだいやらしい音と甘く色っぽい嬌声が部屋を満たした。

 

 湿地帯を十分にかき混ぜたチウロ司教は、いったん指を抜くと、うつ伏せに倒れているフィーネの肩を掴み、仰向けにひっくり返した。

 

 天井を向かされたフィーネは、それでも視界の中に扉を探す

 

(……マイさんの、ところに……)

 

「どこを見ている」

 

 チウロ司教はフィーネに顔を近づけると、その唇に吸い付いた。

 有無を言わさず口をこじ開け、小さい舌を絡めとる。

 

「んぅっ、んっ……んぇ、ぇぉ……んっ、んやっ……んむっ、んんッ……」

 

 チウロ司教はフィーネの意識が自分以外に向かないように、その華奢で柔らかな裸体を自分の体で押しつぶした。

 

 裸と裸が密着する気持ちよさに、チウロ司教の全身を甘い快楽が満たしていく。

 

 フィーネのほどよく汗ばみ、吸い付くような肉感を堪能していると、股間から何かが発射されそうな焦燥感がこみ上げてくる。

 

「いよいよだ」

 

 チウロ司教は一旦体を引き離すと、彼女の太ももに引っかかっていた脱げかけのショーツに手を伸ばし、力任せに引っ張った。

 

「いやっ……!」

 

 フィーネが必死に手を伸ばすも、彼女が唯一身にまとっていた薄布はもう太ももにはなく、膝裏、足先を通り抜けていった。

 

 はぁ、はぁというお互いの荒い吐息だけが聞こえる。

 

 フィーネは両手で胸元を、太ももの片方を曲げて大事なところを隠していた。

 その光景に、チウロ司教はゴクリと唾を飲み込む。

 

「……誘っているようにしか見えないな」

 

 チウロ司教は彼女の両足首を掴むと、ぐいっと上に持ち上げた。

 その小さい足裏をレロンと舐め上げると、足の指を口に含み、舌で吸い上げる。

 

「はぁ……君はここも美味なのだな……」

 

(きもち、わるい……いやだ、いや、だ……)

 

 他人に足を啄(ついば)まれるというおぞましい感覚に、フィーネは身じろいだ。

 

 チウロ司教はフィーネの足裏を舐め終えると、次に足首に舌を走らせ、ふくらはぎを舐め、膝裏を舌先でえぐった。

 

 舌を這わせながらいよいよ太ももに舐めしゃぶろうすると、フィーネは涙目になりながらも必死に足を引っこ抜き、チウロ司教の手から逃れた。

 

 しかしチウロ司教はすぐにフィーネの両膝を掴むと、ぐっと力を込め、左右に押し開いていく。

 

「……実に美味そうだ」

 

 チウロ司教の視界の先に、フィーネの潤う蜜肉が見えた。

 その鮮やかなピンク色をした入り口を目指し、開かれた太ももの間に顔を突っ込む。

 

「やだ、やだっ……」

 

 フィーネは懸命に太ももを閉じ、チウロ司教の侵入を阻もうとする。

 

 チウロ司教は太ももに挟まれ、柔らかい肉圧を感じていた。

 

(温かいな)

 

 心地いい圧迫感に包まれながら、頭を左右に動かしなめらかな太ももの内側を舐め上げながら、顔を前に進めていく。

 

 フィーネは、自身の股ぐらに迫ってくるチウロ司教を止めようと、頭をぐいぐいと押した。

 しかしその力は弱々しく、チウロ司教はまるで優しく撫でられているようにしか感じない。

 

 ついにチウロ司教の鼻息が、フィーネの濡れた秘所をくすぐる。

 

 チウロ司教はしばし、その魅惑的な女陰を観賞した。

 

「いやっ、見ない……でっ……」

 

 フィーネは思わずチウロ司教の髪を掴み、押しのけようとする。

 

 それはチウロ司教にとって、母親が子どもの頭をくしゃくしゃにしながら愛でているような、母性を感じるものだった。

 

 褒められているような気持ちになったチウロ司教は、いよいよフィーネの秘所にむしゃぶりついた。

 

「やッ、ぅぅっ――ッ」

 

 フィーネの体を電流のような性感が駆け抜ける。

 

 じゅろ、ちゅぱ、じゅるじゅる、じゅる……。

 

 チウロ司教はフィーネの愛液を舐めすくい、口に含んで味わい、さらに愛液の分泌を催促するように舌で女肉の割れ目を吸い、その温かい肉壁の中に舌を差し入れた。

 

「いやぁッ、あっ、そこはっ、やぁッ……んっ、ふ、ぅっ……ん゛んッ、あぁっ、やっ……あッ、あぁぁんっ――ッ」

 

 フィーネは大挙して押し寄せてくる性感と嫌悪感に、仰向けのまま仰け反った。背中のほとんどがシーツから浮いても、腰だけはチウロ司教が掴んでいて動かない。

 

(これ、なに。

 やだ、あたま……おかしく、な……)

 

 ゾクンと、背中を性感が走り抜ける。

 足先がピンと伸び、全身が強張り、汗が吹き出し、目がチカチカする。

 

(この人の、舌が。

 アソコで、うねって……)

 

 何度も何度も電流のような衝撃が体を貫き、その度にフィーネの頭の中は真っ白に染まった。

 

「も、やめ……はぅっ、ん゛っ……あ、いやっ、だめっ……あっ、あんっ、あッ、あぁっ――ッ」

 

 またもフィーネの体がビクンと跳ねる。

 

 チウロ司教は、口元を愛液でべちょべちゃに濡らしながら、夢中で彼女の秘所をむさぼり続けた。

 

 さらに両手を伸ばしてフィーネの乳房を鷲掴むと、乳首をクニクニと捏ね回し、きゅうっと摘まむ。

 その度にフィーネは甘い嬌声を上げながらビクビクと痙攣した。

 

「あっ――ッ、……っ、ん、ぁっ――、ぅ……んんっ――ッ」

 

 もはやフィーネは声にならない声を発していた。

 性感を逃そうと口を開けても、次から次に襲ってくる性感に声すら出なくなる。

 

 フィーネにもう抗う力はなく、意識は混濁し、ただひたすらチウロ司教に弄ばれるだけになっていた。

 

「じゅるっ……はあっ、はあ……はは、何度達したんだ、フィーネ? 早く……私もイかせてくれ」

 

 チウロ司教は興奮で息を荒げながら体を起こすと、フィーネの開ききった股ぐらに股間を滑り込ませる。

 そして今にも破裂しそうな肉棒を、彼女の濡れた蜜壺にあてがった。

 

 チュプ……と亀頭の先端がフィーネの蜜肉に触れた瞬間、

 

「うぐっ……!」

 

 チウロ司教は股間全体を内側から掴まれるような射精感に襲われ、咄嗟に体を引いた。

 

 ビュク、ビュクと男根の先から白濁液が勢いよく飛び出し、フィーネの太ももを汚していく。

 

 今まで味わったことのない放出感と震えるような快楽。

 チウロ司教は泣いているような声を発しながら、絶頂に達していた。

 

「ぐっ……これが、射精……これが絶頂、か……っ」

 

 放心状態で、絶頂の余韻を味わう。

 チウロ司教はこれまで感じたことのない多幸感に包まれていた。

 

「フィーネ、俺の女……」

 

 チウロ司教は、自分によって何度もイかされ、これから何度も犯されようとしている愛しい少女の裸体を見やる。

 

 その白い体は汗や愛液、チウロ司教の唾液で艶めき、男を妖しく誘っているようだった。

 

 これまでの不能が嘘かのように、チウロ司教の股間が熱を取り戻していく。

 

 硬い肉棒を握り、彼女の膣にあてがう。

 

「フィーネ、次は一緒にイこう。これで君を手に――」

 

 しかし、その言葉は続かなかった。

 

 

 

 

 フィーネがうっすらと目を開けると、チウロ司教は硬直していた。

 よく見ると小刻みに痙攣している。

 

 次の瞬間、弾かれたように顔を扉のほうに向けると、何事かを発しようとした。

 

 しかし今度はその大きな体をビクンと跳ねさせると、ガタガタと震えながら徐々に頭を垂れ、ついに動かなくなった。

 

 

 

***

 

 

 

 ……チウロ司教が、動かなくなった。

 

 なにが、起こって……。

 

「フィーネ様!」

 

 マイ、さんの……声?

 

 よかった。

 無事、だったんだ。

 

 扉のほうを見れば、体にシーツを巻きつけたマイさんがいた。

 

 勢いよく走り寄ってくると、ぎゅっと私の体を抱き締める。

 すごく、温かい。

 

 マイさんは私を抱き寄せながら、チウロ司教をトンと押した。

 

 チウロ司教が苦しげな声を上げながら、ベッドの横にずり落ちていく。

 

「フィーネ様、怪我はない!?」

 

 マイさんがペタペタと私を触りながら、治癒魔法を掛けてくれる。

 太ももに見ると一瞬顔をしかめて、「今綺麗にするから」と浄化魔法を掛けてくれた。

 

「マイ……さんは、無事、ですか……?」

「大丈夫、向こうの男たちも無力化したから。今はとにかくここから逃げよう。立て……そうもないね、おぶってあげる」

 

 マイさんはベッドのシーツを剥がすと、私にくるくると巻きつけてくれた。

 

「ごめん、今はこれで我慢してね。さ、行こう」

 

 

 

 

 マイさんの背中に揺られながら、森を進む。

 

 その綺麗な横顔が、すごく引きつって見えた。

 きっと、私のために……。

 

「マイさん、助けに行けなくて、ごめんなさい」

「フィーネ様は何も悪くない。今は忘れて、もう眠ろう?」

 

 マイさんからふわっと花のような香りがしたかと思うと、私は一瞬で眠りに落ちた。

 




このエピソードも含めてえちちな挿絵の付いた電子書籍1・2巻が好評発売中です。

DLsite:
https://www.dlsite.com/maniax/fsr/=/title_id/SRI0000044341/order/title_d/from/work.titles

FANZA:
https://www.dmm.co.jp/dc/doujin/-/list/=/article=series/id=3014619/

ファンティア:
https://fantia.jp/posts/2805815
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。