無自覚無防備なTS聖女は今日も誰かを狂わせる(R18版) 作:月見ハク
ドクン、ドクンと全身が脈打つ。
「んッ……」
ちょっと、気持ち悪い。
ぬめぬめした感触が唇をなぞってくる。
(
「んっ、んむっ……」
義兄さまの舌が私の唇をこじ開けて、口の中に入ってきた。閉じたいのに体が痺れて力が入らない。
「んっう……んちゅ、んやっ……ちゅ、んぁ」
義兄さまの舌が、私の舌を撫で、絡みついてくる。
(舌が、嫌、嫌だ…義兄さま、ごめんなさい)
私の体から防護の力が飛び出す。
しかしその瞬間、体から力が抜けた。
(え……?)
立っていられなくなり、体がふらつく。
「おっと危ないな、フィーネ」
義兄さまに抱き締められるように、体を支えられた。
おかしい、全然力が入らない。
「
「ああ、契約が効いてきたんだよ」
「けい、やく?」
「
「なに、を……いって」
「この禁術はね、制約が多いんだ。互いの盟約に基づき、合意をもって口付けをしなくてはならない。さっきのゲームで盟約が整い、フィーネが自分の意思で口付けを受け入れたことで、合意がなされた」
さっきから防護魔法を発動しようとしても、その度に魔力が抜けてしまう。
この術の正体がまったく掴めない。
解析、できない。
「
だから、魔法が発動しないんだ。
防護魔法が封じられた。
どうすれば。
「お、魔力を行使するのをやめたね。そうだフィーネ、いい子だよ」
義兄さまの手が、私の頭を撫でる。
それだけなのに、触れられたところがじんわり熱くなって、体中に広がっていく。
この感覚は、媚薬……?
「んっ……これ、なんで」
「ふふ、番になるとね、感度が大幅に上がるんだよ。相手が番じゃなくても敏感になってしまうのが難点だけど、まあ僕以外の男が今後触れることはないから、問題ないよね」
義兄さまが私の髪に顔を埋め、くんくんと匂いを嗅ぐ。吐息がうなじに掛かって、くすぐったい。
「はぁ……フィーネは相変わらずいい匂い。大聖女になってより濃厚になったね。男を誘う極上の香りだ。正直、君が帰ってから屋敷中に甘い匂いが充満してて、僕は昂りっぱなしなんだ」
義兄さまが背中に手を回してきて、背筋をつーっと撫でた。それだけなのに、電流が走ったみたいに震えてしまう。
「ぅっ、んんッ……」
「番になるとね、番同士でしか子を作れなくなるんだよ。これで君は一生僕のモノだ。ずっと子作りしていよう、フィーネ」
(嫌だ……こんなの、嫌)
「義兄さま、どうして、こんな酷いこと……こんなの、義兄さまじゃないよ」
懇願するように訴える。
すると体をトンと押され、背中が壁にぶつかった。
「やっ……」
「これが僕だよ。
義兄さまの手が、ネグリジェの裾をめくり上げる。太ももに手のひらが張り付き、上に向かって撫でてくる。
「やだ、にいさまっ……んぅっ」
もう片方の手が、ネグリジェの上から胸を揉んできた。
義兄さまの指の硬さ、押す力が細かく伝わってきて胸がジンジンする。
「んんっ、ぁ……にいさま、やめっ……んんッ、いや、んっ……むね、さわらないでっ……ッ」
「ああ気持ちいい……フィーネの胸は、こんなに柔らかかったんだね。脚もなめらかで、想像以上の触り心地だ」
太ももに触れていた手に、ネグリジェがどんどんめくられていく。お腹を撫でられ、胸元へと上がってきた。
「あっ、やだっ……!」
下着を付けていない胸が、義兄さまの前に晒されてしまった。
素肌を、おっぱいを義兄さまに見られるのが恥ずかしくて、恐くて、泣きそうになる。
「これが夢にまで見たフィーネのおっぱい……すごく綺麗だ。白くて、君の心根のようにふんわりしていて、乳首も小さくて可愛い。フィーネはどこもかしこも可愛いんだね」
「おねがい……にいさま、みないでっ……あッ、んんっ」
義兄さまの指が、私の胸を下から上に震わせた。
それだけで全身に電流が走る。弄ぶように何度も震わせると、今度は大きな手で乳房を包み込まれた。まるで静電気を帯びているような手のひらが、ぐ、ぐ、と力を加えてくる。
「やっ、いやっ……もまない、でっ……んんッ」
「はぁ……フィーネの乳房、手に吸い付いてくる。見て、指がこんなに埋まっていくよ、どこまでも柔らかいね。ふふ、でもここはほら、こんなに硬くなってる」
「ひぅっ、あっ、あぁんっ……ッ」
敏感になっていた先端が、義兄さまの指につままれる。体が勝手に仰け反り、胸全体がどんどん熱くなる。勝手に、ヘンな声が漏れてしまう。
(やだ、こんな声……出したくない)
「そうか、フィーネはここが弱いんだね。可愛い」
「あんっ……そこ、やめっ……ひうっ、んんッ」
「ああフィーネ、そんなに震えて、感じて……もう我慢できない。舐めるよ、フィーネ。……ちゅむ、ぇろんっ…れろれろ」
「あッ、あぁっ……あんッ……やだっ、にいさまやだっ、あっ……すわない、でぇ……あぅっ、ん、いやあっ!」
(義兄さまの口の中、あつい。イヤだ……義兄さまの、ベロがっ……)
「んうぅっ――ッッ」
口の中で乳首を転がされ、吸われ、舐められるたびに強制的な快感が襲ってくる。足が震えて、立っていられない。
なのに背中を壁に押し付けられて動けない。逃げられない。義兄さまが顔を埋めてきて、胸が圧迫されて、つらい。
「れろぉん……はぁ、フィーネのおっぱい、美味しい、ずっと口に含んでたいくらいだ」
「おねが……もう、やめてっ」
胸をしゃぶられて、司教貴族やアノン君に弄ばれたときの嫌悪感を思い出す。でもあのときより何十倍も体が火照って、お腹の下が疼いて、体中がジンジンして頭がおかしくなりそうだ。
涙がこぼれて、ヘンな声が止まらない。それがたまらなく悲しい。
「泣いてもやめないよ、フィーネ。これから君を犯して抱き潰して、僕のこと以外考えられなくなるくらい、快楽の虜にしてあげるから」
「そんな……あっ、だめ義兄さま、そこ、はっ……」
義兄さまの手がヘソをなぞり、下へ下へと這っていく。熱くて高ぶってる場所へ手のひらが伸びていく。
「やだっ、やだよっ……おねがい、そこは――」
下着の中に、義兄さまの指が滑り込んできた。なにかを探すように指が動き回ったかと思うと、やがて敏感なアソコに触れる。
(‘そこ、だめ)
硬さのある指が、もぞりと動いた。
「ああぁっ、あっうぅッ、 いやぁっ」
「すごい……フィーネのここ、ぐしょぐしょに濡れてるよ」
胸の先端を舐めながら義兄さまがため息を漏らす。
太い指が、アソコの割れ目をかき分けてくる。指が動くたびにビリビリとした衝撃が体を駆け巡って、その度に脳が痺れる。異物感と、快感に、体が痙攣してしまう。
チュク、ヌチュと粘っこい水音がアソコから聞こえてくるのが嫌だ。上に上に逃げたいのに、足が震えて腰がどんどん重くなって、義兄さまの指がもっと中に入り込んでくる。
「はっ……あんっ、あぁッ……もぉ、やめてっ、 あぁんっ、あぁっっ……」
「フィーネの中、指にねっとり吸い付いてくる、早くここに僕のを挿れたいよ、フィーネ…ちゅぱ、えろっ、ぁんむ、ちゅうぅぅぅ」
またおっぱいに吸い付かれた。強く吸われて、歯が当たって痛いのに、同時に襲ってくる気持ちよさに頭が混乱する。
アソコの中でずっと指が動いてて止まってくれない。体中が震えて痺れて、無理やり弄られてるのが悲しくて涙が止まらない。
「フィーネの唇も、もっと味わわせて」
れろぉと胸を上ってきた舌が首筋を這う。あごをチロリと舐められ、口元を狙われているのが分かった。
「んぅっ、やだっ……」
顔を必死に逸らして横を向く。すると義兄さまの低い声が耳元に響いた。
「ふふ、こんなに蕩かされているのに、フィーネは強情だね。でもそんな気高さも、僕の心を掴んで離さないんだ」
(どうして、そんなふうに、笑うの)
楽しそうに、何かに酔っているような声色は、これまで酷いことをしてきた男の人と同じだった。
頬をねろりとした感覚が這い、流れる涙を舐められる。弄ぶのを楽しんでいるような義兄さまの様子に、悲しさがあふれてくる。
「フィーネ、一度イっておこうか。フィーネのイってる顔、見せて」
視界がぐいっと引き戻される。次の瞬間には、義兄さまの顔がぶつかっていた。
「んむっ……んっ、いやっ、んむッ……んっ、ぅっ、んうっ……」
義兄さまに唇を奪われ、開かされ、力の入らない舌を吸われる。胸の先をつままれて、爪先で転がされて指の腹でぐっと押される。アソコの特に敏感なところが見つかって、執拗にいじられる。
体中のいろんなところを同時に責められて、なにも考えられなくなる。
(やめて……やめ――)
助けて欲しくて思わず義兄さまの服をつかむと、くっついていた顔が離れた。
「にいさま、やめて……なにか、きちゃう」
心の底から、懇願する。妹が信頼する兄にそうするように。
「ははっ……その顔、たまらない。いいよフィーネ、僕の指でイって?」
愉悦を顔に滲ませた義兄さまが、呼吸を荒げた。
「あッ――」
瞬間、アソコで蠢いていた指が敏感なところを擦る。小刻みに指で刺激され、息がおぼつかなくなる。背筋がゾクゾクと震え全身が強張る。トントンと指腹で触れられるたびにお腹の奥に強烈な快感が襲ってくる。
「やめっ、あっ、あぁッ……」
新王陛下や司教貴族に媚薬を盛られて弄ばれたときの、何百倍もの快感。呼吸が止まり、喉が締まる。体が力んで硬くなる。
「ぁ、んくっ……あッ、ぁっ……ん゛ううぅぅっ――――ッ」
ビクンと体が跳ねて、頭が真っ白になった。絶叫したいのに声が出せない。ビク、ビクと全身が痙攣するたびにおかしくなりそうな快感が芯を貫く。
(や、だ……またっ……もう、こないでっ……)
「あぁッ――、っ――ッ、ぅ、ぁっ……」
雷に打たれるような快感が止まらない。終わっても、また何度も襲ってくる。
「ああ……すごく可愛いよ。僕の指にイかされて、とろんとしてるフィーネ、最高にいやらしいね」
「ぁ、やっ……にい、さま……」
「嫌? その割にこんなに蜜があふれているよ」
アソコを弄っていた手を義兄さまが見せつけてくる。指がぐっしょりと濡れていて、それをペロリと美味しそうに舐めた。
(いや、だ……)
その光景を見たくなくて目を閉じると、まぶたの裏がチカチカと明滅していた。体を貫く快感が終わってくれない。
ふっと力が抜けて、気づいたら床にへたり込んでいた。
「ほら、手を上げて」
ネグリジェが、頭から脱がされていく。くしゃりと丸まった薄い布地を、義兄さまが愛おしそうに抱き締めて鼻を埋めている。
(そんなの、嗅いじゃだめだよ……)
私はそんな義兄さまの様子を、どこか他人事のように眺めていた。自分が自分じゃないような感覚に塗り潰されていく。強制的な快感に体が乗っ取られていくような――。
「ふふ、淫(いん)紋(もん)が綺麗に浮かんでいるね」
(いん、もん……?)
義兄さまが腰を下ろし、私の内股を覗きこむ。
見ると、左足の付け根に紫色の紋様が淡く光っていた。
(なに、これ)
「これで君は僕のものだ……その証がこの淫紋だよ。こうして触れるだけで快感を何十倍にも増幅してくれるんだ」
義兄さまが股ぐらに手を伸ばしてくる。アソコに手のひらをあてがわれた瞬間、意識が飛びそうになった。
「ひぅッ、ん……あぁっ……」
グチュグチュとかき混ぜられ、股下が濡れているのを分からせられる。それがすごく卑猥なことのように感じて、涙が止まらない。
いつのまにか下着が脱がされているのに気づく。強制的な快楽でかすむ視界の隅に、床で丸まったショーツを見つけた。
(私、裸だ……義兄さまに、全部、脱がされて)
「僕も全裸になるよ。どうか驚かないでね」
立ち上がった義兄さまが、服をゆっくり脱ぎ捨てていく。
初めてみる義兄さまの素肌には、うっすらと紫色の紋様が浮かんでいた。
「禁術は掛ける側が大変なんだ。呪いみたいなものだからね。おかげで全身紋様だらけだ。呪いの代償で、君と触れ合っていないと酷い痛みが襲ってくる。でも、これでフィーネを手に入れられるのなら安いものだよ」
全身の隅々まで、淡くびっしりと刻まれた紋様を見ていると、次第に思考が戻ってきた。
(呪い……義兄さまの呪い、私が……解かなきゃ。大聖女の力なら、きっと)
「義兄さま、呪いなんて……だめ、です。私が――」
「さあ、そろそろベッドに行こう? 一晩中フィーネを抱いてあげるよ」
私の言葉を遮って、義兄さまが微笑んだ。