無自覚無防備なTS聖女は今日も誰かを狂わせる(R18版) 作:月見ハク
嫌だと言う前に、私の体がふわりと浮かんだ。
ゆっくりと降ろされたのは、私のベッドだった。
慣れ親しんだシーツの感触がやけにくすぐったい。思えばベッドに裸で寝るなんて初めてだ。
ギシと音がして、足下のシーツが沈む。
全裸の
(いやだ、こわい。このままだときっと、義兄さまに……もっといやらしいことをされる。考えなきゃ、なんとか……逃げる方法を)
「ああ、フィーネのベッドはいい匂いだね。君の甘い香りが染み込んでいる。ここで眠れたら最高の寝心地だろうな。ああでも興奮して寝るどころじゃなくなってしまうか」
ギ、ギ、とベッドがきしみ、義兄さまが近づいてくる。
「フィーネの裸は、息をのむほどに美しいね」
「こないで、義兄さま」
言いながら、この願いは聞き入れられないのだろうと悟る。
淫紋のせいか、体が痺れてうまく動けない。
私は仰向けのまま、両手でシーツをつかみ、足の力だけでなんとか後ずさる。肌とシーツがこすれる摩擦だけでヘンな声が出そうになってしまう。
「このベッドで君を抱くのが夢だったんだ。この部屋に来るたびに、こうして押し倒す妄想を何度したことか。ふふ、フィーネ……もう逃げても無駄だよ?」
歪んだ笑みを浮かべる義兄さまの裸体が、月明かりに照らされていた。
もう一度防護魔法を発動してみるが、やはり魔力が掻き消えてしまう。
呪いを解析しようとしても霧散する。呪いを解こうという試み自体が、攻撃とみなされてしまうらしい。
開け放たれた窓から、夜風が入り込んでいる。
逃げられなくても、せめて助けを呼べたら――。
「無駄だよフィーネ、今日は使用人も全員屋敷を離れてもらった。たとえ大声をあげたって誰にも届かない」
義兄さまの周到さに背筋が凍る。
じりじりと後ずさっていると、頭が枕の感触をとらえた。もうこれ以上は逃げられない。
(誰かっ……)
義兄さまを傷つけない程度の薄い防護魔法を展開し、屋敷内の気配を探ってみる。
すると寝室の外、扉の近くに誰かがいるのを感じた。
(この魔力、マリエッタだ)
なんとか扉まで逃げられたら。
「フィーネ、そんなに恐がらなくていい。せっかくの初夜だ、抵抗しなければ優しく抱いてあげるよ」
四つん這いになった義兄さまが、私の視界を覆った。
ゾワリと全身が総毛立つ。
(義兄さま、ごめんなさい)
私は、義兄さまの下腹あたりに思いきり足を伸ばした。
「ぐっ……」
肉を蹴った感触。義兄さまが苦しそうにうめいて固まる。
罪悪感でおかしくなりそうになりながらも、必死に体を転がして義兄さまの下から抜け出す。
ベッドから落ちると、震える腕と脚にぐっと力を込めた。
扉へ走り出そうとした瞬間、全身がズンと重くなる。
義兄さまの体が、背中にのしかかっていた。
重さに耐え切れず押し潰されそうになる。なんとか上半身だけは堪え、完全なうつ伏せ寝になるのを回避する。
「だめじゃないかフィーネ。確かに魔力以外の抵抗は通じるけど、腕力で僕に敵わないのは当たり前だろう? お転婆な君も魅力的だけど、少しお仕置きをしないとね」
義兄さまに覆い被さられて抜け出す隙がない。
なら――。
「マリエッタっ、たすけ――んぐっ」
義兄さまの指が口の中に入ってきて、喉まで押し込まれる。息ができなくて苦しい。
ずぼっと指が抜かれると、思わず吐きそうになった。
「かはっ、けほっ……」
義兄さまの右手が私の胸と床のあいだに回り込んでいて、おっぱいを鷲掴みにされる。ぎゅうと強く揉まれ、体がビクンと震える。
のしかかられているお尻に、義兄さまの股間が――熱くて硬いものが押し付けられる。
「あっ、また……あんっ、ぁッ……むね、やめっ……んぁっ、あッ、んうぅっ……
「はぁ、こうして逃げるフィーネを捕まえるのも愉しいね。クセになりそうだよ」
両手の指で乳首をきゅうっとつねられ、上半身を支えていた腕の力が抜ける。義兄さまに押し潰されるような形で、床にベタンとうつ伏せになった。
「おねがいっ、はなして……」
何度目かの懇願は当然聞き入れられず、代わりに力ずくで引っ張り起される。無理やり立ち上がらされた瞬間、両肩を強く押された。
「あっ――」
勢いよくベッドに放られ、背中がバウンドする。
仰向けでまだ跳ねている私の上に、すかさず義兄さまが覆い被さってきた。内股のあいだに腰をねじ込まれ、上半身を拘束されるように抱き締められる。
義兄さまの胸板におっぱいが潰される。身動きが取れないほどに密着される。圧迫感で全身がジンジンする。肌と肌がこすれるたびにビリビリして、いやだ。
「大人しくするんだ、フィーネ。トマ君だけじゃなくエラや、あの黒髪の女従者の命も惜しいだろう?」
なによりも大事な人たちの名を呼ばれ、ビクリと肩が震える。
(そんな、エラとマイさんに、なにを!? もしかして、義兄さまに捕まって……?)
彼女たちの身が危ないかもしれない。
そう考えた瞬間、恐怖が全身を支配して抵抗する力が抜けていく。
「そう、いい子だよフィーネ。そのままじっとしているんだ」
「お願い。誰にも、ひどいことしないで」
わかってるさ、と言いながら義兄さまが肌で肌を味わうように抱き締めてきた。
「んッ……ぁ」
「それにしてもフィーネの体はぜんぶ柔らかいね。なめらかで、いい匂いで、れんろぉ……舐めると美味しくて、永遠に抱いていたいよ」
まるで私の形や強度を確かめているみたいだ。ぎゅうぎゅうと絞るように掻き抱いてきたり、ゆるめたりを繰り返す。
そのたびに私のアソコを義兄さまの硬いものがこすって、腰が浮くほどの刺激に襲われる。
「ふっ……あんっ、に……さま、くるし……んうっ、あっ……」
義兄さまが動くたびに、ベッドがうなる。
義兄さまは私の体を味わうように抱きながら、時々思い出したようにキスをしたり、胸を揉んできたりした。
圧迫感と密着する摩擦熱で、漏れる吐息が火照っていく。
どれくらい経っただろうか。
全身に汗がにじみ、そのせいで互いの肌の摩擦がなくなってきたころ、耳元で義兄さまが囁いた。
「そろそろ、挿れるね」
「ひっ……」
嫌だ。
これ以上傷つけられるのは嫌だ。
「にいさま、おねがい……やめて」
その言葉はもう目の前の人には届かない。
義兄さまは一度上体を起こすと、私の開いた両膝を掴んだ。ぐっと、硬いものがアソコに添えられるのを感じる。
足を閉じようにも、すでに義兄さまの体が太ももの間に入り込んでいるので閉じられない。
硬くて太いものを割れ目に当てられ、本能的な恐怖に襲われる。
「やだっ、そんなのいれないで、おねがい……」
ふるふると首を振っても、義兄さまは愉悦の笑みを濃くするだけだった。
ヌチュと音がして、義兄さまのものがぐりぐりと入ってくる。中が無理やり押し広げられる。苦しくて息ができない。アソコが、下半身が燃えるように熱い。
「いッ――」
その瞬間、ちぎれるような痛みが体を貫いた。
刺された。ちがう。中が傷つけられた。痛い。
痛い。
「いたっ……うぐっ、ううぅ……」
無意識で治癒魔法が発動し、中が癒えていく。
すると今度は強烈な異物感に見舞われて、また息ができなくなる。
(さっきより深いところまで、入ってる)
お腹の奥を熱いモノが分け入ってくる感覚。異物に埋め尽くされるような心地に震えると、義兄さまが恍惚とした声を上げた。
「はあぁぁ……フィーネの中、狭くて、キツいよ。うっ、すごい吸い付いてくる、ぐっ……もう、出る」
背筋にゾクゾクと、嫌な予感が駆け抜ける。
だめ、だめ――。
「だめ、にいさまっ、ぬいて……ふぅっ、ん、ぁ……やだ、やだっ」
「あうっぐっ……フィーネ、
(え、義兄さまの、急に硬く)
「ひぅッ……」
義兄さまの体がブルリと震え、腹奥の硬いものがビクビクと脈打った。振動が中の敏感なところを刺激して、勝手に腰が浮く。
「やぁっ、ああぁぁっ――ッッ」
奥でビクンと跳ねられた衝撃で、甘い悲鳴みたいな声が出た。雷に打たれたような快感が、つま先から頭のてっぺんまでを貫く。
(なにが、起こったの……?)
義兄さまの体から力が抜け、私を押し潰してきた。
「――ハァッ、はぁっ、はぁ……フィーネの中に、出した。僕が、フィーネの純潔を奪ったんだ。はは、ははははっ……」
(純潔を、義兄さま……に?
私の体が、義兄さまのモノ、に。
ひどい、どうして……こんな)
「ああフィーネ、そんな顔で泣かないで。もっと泣かせたくなってしまう」
「えっ……んぅッ、うそ……また、おっきく……」
「僕の家系は性豪なんだ。今夜は嫌というほど愛してあげるよ、フィーネ」
ズン、と腹奥を穿たれ呼吸が止まる。
「やめっ……ひっ、あぁッ……!」
硬くて熱い棒に奥を突かれ、背中がまた跳ねた。
ゆっくり出し入れされて快感が洪水のように押し寄せてくる。義兄さまの形や熱が鮮烈に伝わってくる。それが淫紋のせいなのか私には分からない。
でも、この快感が尋常でないものなのは分かる。
義兄さまに揺すられるたびに、腹奥に打ち据えられる太い熱。突き刺すような快感が四方八方に広がって脳天を貫き、また広がっていく。
そんな強制的な快楽を、義兄さまが何度も何度も私に刻み付けようとしている。
(義兄さまの目、あの男の人たちと、同じ。
もう、私の知ってる義兄さまじゃないんだ。
ううん、きっと……最初から)
寂しくて、涙が止まらない。
「義兄さま……」
私は目の前の人じゃない誰かを呼ぶように、小さくつぶやいた。
◇
「義兄さま……」
その焦がれるような声に、義兄――ウォルムは心を鷲掴みにされる。
眼下のフィーネが自分を呼んだ。その表情は泣いているようにも、微笑んでいるようにも見える。
どちらなのかはもう、ウォルムには分からない。
でも劣情をさらに昂らせるには十分な表情だった。
「まったく、フィーネは。どうしてそんなに男を滾らせる顔をするんだ」
責め立てるように奥を突くと、彼女の口から「あんっ」と甘ったるい声が漏れる。それがあまりに色っぽくて、愛おしくて、ますます腰の振りが激しくなってしまう。
ギシ、ギシとベッドが規則的に鳴る。ウォルムはフィーネの柔らかくて無垢な体が前後に揺れ、その美しく清純な顔が快楽に歪むのを目に焼き付けていた。
「ひあっ、やッ……あんっ、あッ、あんっ……あぁんっ」
腰を打ち付けるたびに、フィーネの水風船のような乳房がたゆんと揺れる。その美味しそうな乳首に我慢できなくなり吸い付くと、彼女は甲高い悲鳴を上げた。
「あっ、ちくび、やだっ……んんっ、ぁ、また、ヘンなの……きちゃう、んっあっ、く……ぅっ、あっ、あッ、ん゛うぅぅぅっ――――ッッ」
(ああ、またフィーネが僕のでイった……たまらない)
フィーネが可憐な顔を歪め、引き結んだ目元から涙をこぼす。その表情に嗜虐心がゾクゾクと刺激される。
嫌々という態度とは裏腹に、彼女の膣内は肉棒をきつく吸い上げてきて、常に射精をねだってくる。
フィーネの膣は、これまで慰みに抱いたどの女よりも具合がいい。番の禁術のせいもあるだろうが、彼女がもともと名器なのは間違いなかった。
鼓膜を蕩かすような甘い喘ぎ声、気を抜くと見惚れてしまう美貌、触れると吸い付くような肌、柔らかくて美味しい乳房、そして極上の名器。
まさに男を悦ばせるために存在しているような娘だ。そんな彼女を好き勝手に犯している優越感だけで、ウォルムは絶頂しそうになる。
「く……フィーネ、また締め付けが強くなったね。僕のがそんなに気持ちいいのかい?」
言葉で責めると、さらに具合がよくなる。フィーネの膣は入り口でも奥でも締め付けてくるので、並の男だったら挿入した瞬間に精を吸い上げられてしまうだろう。
肉棒を突き入れると柔肉が温かく包み込んできて、膣内がぐねぐねと動き肉棒に絡み付いてくる。
絶え間なく射精を促してくるクセに、フィーネ自身は、泣きながら早く抜いてと懇願してくる。そのギャップがとにかく淫らで、この上なく興奮する。
「ああ、また出るよフィーネ、君の奥に出すからね。ぐっ、うぅぅぅぅっ……!」
ドビュルッ、ドビュッ――と二回目とは思えない量の精を放つ。膣奥が亀頭に吸い付いてきてあまりの快感に気絶しそうになる。膣内が蠢動して精液が搾り取られていく。精巣ごと持っていかれそうな心地に、ウォルムは腰をガクガクと震わせた。
「あッ、にいさまの、出てっ……ん゛んんっ――ッッ あぁっ――ぁっ……」
フィーネがウォルムの射精に反応し、また絶頂に達する。彼女を襲い始めてから、イった回数は片手を超えているだろう。
最奥へと注ぎ込んだ白濁液が、愛液とともに結合部から漏れ出しているのを感じる。フィーネを穢している事実に、震えるような感動が湧いてくる。
「本当に、なんて可愛いんだ」
息を整えながら、今も絶頂に襲われビクビクと痙攣しているフィーネを眺める。
男の理想を具現化したような少女だ。
汗に濡れたきめ細かい肌が、月の光で淫靡に艶めいていた。形の整った胸は、巨乳ではないが男を満足させるだけの膨らみがあり、彼女の荒い呼吸に合わせて上下している。
数えきれないほど舐めて吸ったせいだろう。白い乳房には無数に赤い印が刻まれていて、ウォルムのものであることを主張していた。
涙に濡れる顔は美しく、妖艶で、純潔を奪われたにも関わらず清らかさが失われていない。この無垢な心が手に入るのならば、ウォルムは喜んで大陸中を血に染めるだろう。
「……に、さま……もう、終わったの……?」
鈴を転がしたような美声に、心臓がドキリとする。
フィーネの膣中で肉棒がまたも膨れ上がってきてしまう。
「やぁっ、ぁッ……どうして、義兄さまのがまたっ……うっ、ぁっ、やだ……もう、終わりにっ……」
再び涙を流し始める彼女に、ウォルムは歪んだ笑みを浮かべた。
「今度は、向き合いながらしようか」
繋がったままフィーネを抱き起こし、向かい合って座る形にする。対面座位の格好だ。
そのまま彼女の汗に濡れた背中を抱き締め、互いの胸を密着させる。自分の胸板で潰れるフィーネのおっぱいが気持ちいい。
「にいさま、くるし――んむっ、んっ……」
フィーネの唇をキスで塞ぐと、後頭部を掴んで固定し、口内の一番深いところまで舌を突っ込む。
「んっくっ……ん゛んんっ」
彼女の喉奥からくぐもった声が漏れる。ピンと張った小さい舌を舌で絡め取ると、そのまま思いきり吸い上げた。
「んぅッ……ぇ、ぁ……く、んぁ……」
じゅるじゅると淫らな吸引音を立てながら、フィーネの柔らかい舌を自らの口内で味わう。どちらのものか分からない涎れが、互いの口端からこぼれた。
たっぷりフィーネの粘膜と唾液を味わったウォルムは、一度唇を離す。
「――ぷぁ……っ」
彼女の口から可愛い声とともに糸がひく。
ウォルムはそれを舐め取ると、勢いのままに細い首筋に舌を這わしていく。徐々に下へと舐めていき、たわわに実る乳房にしゃぶりついた。
顔全体を谷間に埋め、彼女の甘い匂いと柔らかい圧迫感を堪能する。
「はむっ、れろぉ……フィーネの乳房、柔らかくて美味しいよ」
「んあっ、ぁっ…やだっ、あんっ……おっぱい、いやぁっ……あッ、あぁんっ」
フィーネは身をよじりながらも懸命に腕を伸ばし、乳房にしゃぶりつくウォルムを引き離そうとした。
そんな可愛らしい抵抗を無力化するため、ウォルムは腰を軽く突き上げる。
「ひぁッ、んんっ――ッ」
それだけでフィーネの体が跳ね、蕩けるような嬌声を上げる。たまらずウォルムは二度、三度と股間を突き上げた。
「ひぅっ、あぁッ……あぁぁんっ――ッ」
フィーネの体が跳ね、ウォルムの両肩を押していた腕から力が抜ける。
脱力した彼女に気をよくしたウォルムは、獣欲のままに腰を動かし始めた。ズチュ、ズチュとフィーネの膣穴を犯す音が響く。
「ふぁっ、ぁッ、あぁんっ……あっ、んっくぅっ、んっ、あっ、んんッ、あっ、あっ、あっ、あんっ、んうぅぅっっ――――ッッ」
絶頂に仰け反る彼女の体が、後ろに倒れそうになる。しかしウォルムはフィーネの腰をがっちり掴んでそれを許さない。
彼女のさらに敏感なところを突くために、ウォルムは上体を後ろに反らしながら腹筋に力ませ、渾身の勢いで突き上げた。
ほぼ騎乗位の体勢をキープする。そして渾身の力で突き上げた。
「はぁっ……あぁぁぁんっ――ッ」
絶頂に襲われているのにさらなる絶頂を上塗りされたフィーネは、絶叫のような嬌声を上げた。体が蒸発し、脳が溶けてしまいそうなほどの快楽に、何度も意識を手放しかける。
だらりと力の抜けきったフィーネはズンズンと突き上げられるたび、面白いように体を揺らした。
それでも彼女の膣だけはぎゅっと肉棒にしがみつき、吸い上げる。その吸着感に耐えきれず、ウォルムは何度目かの射精感に襲われた。
「ぐうっ、フィーネ……僕の子種を受け取れ、孕めっ……うぐ、ぁっ」
ドビュッ、ドビュッと精巣に残っていた精液がひり出されていく。ドク、ドクと肉棒が脈動するたびに震えるような快楽に見舞われる。愛する義妹の最奥に精を塗り付け、種付けをしている実感がたまらない。極上の名器にヌクヌクと肉竿をしごかれ、あまりの快楽にいよいよ気絶しそうだ。
「あぅっ――、ぅ――ッ や、ぁっ――ん、っ――――ッ」
度重なる絶頂により、フィーネの喘ぎはもう声にならなかった。半開きになった口から快楽が溶け出ていく。なのに全身を往復する絶頂の快感は全然収まってくれない。
(……たす、けて。
マリエッタ。
だれか……エラ、どこ……?)
大聖女として常人離れした体力を手に入れた彼女でも耐えきれない、快楽の奔流。
フィーネはついに、ふらりと意識を手放していく。
「はぁっ、はぁ、フィーネ、少しだけおやすみ。……起きたら続きをしようね」
薄れゆく視界の中、優しげに微笑む義兄がいた気がした。
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