※この作品はR-18です。

恋姫†夢想 一刀無双伝 超ハーレム√   作:新米気質の3月

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ようやく書き上がりました。
かなり間が開きましたが、自身の募集フォーム(活動報告)でリクエストが入っていて嬉しいです。それにも至る用頑張りたいです。
今回は一応微エロですが、本当にほんのちょっとです。
今回、流血及び残酷な表現が多いです。オリキャラも登場させています。設定やキャラデザは目次の最初(三國)に載せています。
どうぞ。


一章-未来の三国の英雄との出会い、そして洛陽
1話 次代の魏将女{少女}(微エロ)(※)


一刀は陳留を出発した、星達と別れ一人ぶらりと東進していた。

道中の村では手伝いをしたり物々交換をして休息をとりながら過ごした。時に、相思相愛となった女性と過ごすことも。

時には襲撃する盗賊と対峙して退治したこともあった。その盗賊は全て黄色い布が特徴的だった。

一刀「これで撃退したのは何組目だ……間違いなく黄巾党だろう。けど、まだ大々的な騒動にはなっていない……ということは、組織される前か。それまでには、洛陽に着きたいな。」

 

歩いて間もなく、一人の少女が大きな荷物を抱えて歩いてた。緑髪でとても小柄だが荷物の量を平然と抱えている様子に驚きを隠せなかった。

一刀「き、君……凄い荷物だね。」

?「そちらこそ……先ほどはあの豪悍な盗賊達を一人で退けるなんて……身のこなしといい、その服装、まるで噂の『天の御遣い』みたいで魅入りました……。」

一刀「見ていたんだ、ありがとう。

……ん?もしかして、君も武の心得を?」

?「へ?分かるのですか!村では一番、友人達の中では二番目に強いんです!

それで、あなたは天の御遣いですか?」

一刀「俺自身がそう名乗っているわけじゃないけど、周囲や以前の旅仲間の話の内容を信じるなら、俺が当てはまるね。」

 

?「そうなんですか!

私、典韋っていいます。会えて光栄です!」

一刀「!?よ、よろしく……。俺の名前は北郷一刀だ、名前が一刀な。

(悪来と呼ばれた豪傑がこんな少女とは……分からんもんだな。)」

内心で凄く驚いて口調も崩れそうになるが、少女に上手く接するように頭を撫でる。彼女も嬉しそうだ。

典韋「えへへっ、撫でても何も出ませんよ。

お礼といっては何ですが、お昼時ですし、料理をご馳走しましょうか?」

一刀「ほお、料理できるんだ。

なら、俺も手伝わせてくれ。これでも乱世の美食家に腕を認められたからな。」

 

二人は軽量化も兼ねて荷物をほどき、食事の支度を整えた。

火をおこし、典韋という少女の持つ調理器具と食材で料理した。

完成したのは、野菜炒飯だった。

 

一刀「いただきます。

ん、これは美味い。俺でもここまではできないかもな。」

典韋「一刀お兄様の手際も素晴らしかったです、ここまで美味しくなったのは兄様のおかげですよ。

旅の目的は、この料理修業もあるのですが、実は親友も探していて。」

一刀「探し人か。」

 

典韋「はい。許褚って娘なんですけど、幼馴染でして。その娘が一番戦いが強いんですよ!

それに、食べるのが大好きで見ていると幸せになるんです。彼女を満足させる為に料理の腕を上達させていって修業しているんです!」

一刀「それは、素敵な幼馴染だね。

(この娘を見てもしやと思ったが、許褚も少女か……。)

 

君を紹介したいアテがあるな。

俺を認めてくれた美食家がいるから料理修業もできて、もしかしたらその許褚って娘もそこに士官するかもしれない。」

食べ終えた直後に予想外の言葉を言われ、目を開いて一刀を強く見つめる。

 

典韋「そうなんですか!?それってどこに?」

一刀「俺の前の旅仲間の目的地だった陳留だ。曹孟徳って言えば判るかな?」

典韋「あの、稀代の英雄の!その方にお兄様が認められるなんて……。

あれ?でも、私も許褚(季衣)もそこから東側の出身ですし、来ていないと思いますけど……。」

一刀「何れ、君と彼女は曹操の配下になる。

 

まあ、天の御遣いの予言だ。」

典韋「なるほど……信じます!

あの、お兄様は間違いなく善い人です。でなきゃ曹操殿に認めてもらうなんてことはありえません。それに、料理もこんなに美味で……。

私の真名・流琉を受け取ってください。いずれきっと、あなたを支える力になります♪」

一刀「ありがとう。俺は真名が無いから下の名前の一刀って呼んでくれ。」

流琉「はい、一刀兄様!

 

料理修業する理由が増えました。勿論、季衣に振る舞うごちそうを作りたいというのもありますが……

兄様の側に居る為の花嫁修業も♥」

最後の言葉にまた驚いた。

 

一刀「(もう、俺に惚れちまったのか?今はそんなつもりは無かったんだが……むしろ早く済んでよかったか。)

ありがとうな流琉。側に置けるように俺も高みを目指すから。」

流琉「はい!

料理の腕も武の腕も磨きます!

それでは、私は陳留に向かいますね。

またいつか!」

一刀「ああ、元気でな。」

 

こうして旅支度を再び整えた流琉は一刀と別れた。間もなく華琳の陣営に士官し、一刀の『天の御遣いの予言(正史の知識)』が現実となるのは、この後の話。

 

?「ふ〜む、桂花師匠を惚れさせて興味本位で後をつけたけど、天の御遣いとやらは口説きの天才だけでなくて、天然誑しみたいだねっ。

にししっ、もうちょっと尾行しよう〜っと。」

 

 

一刀は続けて東進して、とうとう州境を越えて豫州に入ってしまった。

一刀「あっちゃ~、道を間違えたな。引き返すのは危険だから、このまま北上するか……ん?」

元々歩いていた方角から、また盗賊が現れる。だが、今回は何かから逃げている様子だった。

 

盗賊-一「おい!誘き寄せるだけの簡単な作戦じゃなかったのかよ!あの怪力女から逃げるだけでも死にそうだぜ!」

盗賊-二「くそっ、他の仲間は戦う術が無い奴らを痛めつけて金目の物を巻き上げているだろうに……貧乏くじどころか捨て駒だっ!

って前に人がいやがる!邪魔だ」

 

?「とりゃあああ!!」

 

盗賊達が一刀に攻撃しようとすると、その後ろから巨大な棘鉄球が飛んできて盗賊達を吹っ飛ばした。その鉄球をよく見ると紐のようなものが付いており、たどると、流琉と同じくらい小柄な少女が行ったことが判った。

 

?「旅のお兄ちゃん、大丈夫!!」

一刀「あ、ああ。助かったよ、ありがとう。」

?「良かった、無事で〜。

 

ボク、許褚って言うんだ、よろしく!」

一刀「(!!彼女が流琉が言っていた許褚なのか!なるほどな……小柄で力が強いのも納得いくな……。)

俺は一刀、北郷一刀だ。」

許褚「よろしく、兄ちゃん!」

 

元気に返事を返す様子に和み、一刀は少し疲れを癒した。

一刀「噂で聞いたんだ、その土地で最も力が強い女の子だって。」

許褚「本当!誰が言ったんだろ〜?

村で一番強くて、今も襲ってきた盗賊を追い払う為にここまで来たんだ。」

えっへんと平らな胸を張るが、一刀はそれよりも衝撃的な情報に驚く。

 

一刀「え!君、旅している訳じゃないの!?」

許褚「旅?違うよ〜。それはボクの親友だよ。

ボク直ぐ先の住んでいる村が襲撃されて、盗賊が二度と来ないように追っかけて」

 

先ほどの盗賊の会話、彼女の状況、それらから今起きようとしている最悪の事態が容易に想像できた。一刀は彼女の肩を掴む。

 

一刀「直ぐ村に戻るぞ!これは罠だ!」

許褚「え、罠?」

一刀「嵌められたんだ、あの盗賊は囮だって言っていた。本当の盗賊団は今、君の村を襲っている!」

許褚「えっ!?急いで戻らなきゃ!」

 

二人は駆け出して上り坂を走る。許褚という名の少女は、先ほどの戦いと追跡で体力を使ったからなのか、一刀に追いつかれそうになってきた。

 

一刀「(怪力と言ってもまだ幼いから、体力がそこまでじゃないのかもしれないな……)

ちょっと我慢してくれよ。」

許褚「へっ?ちょっと兄ちゃん!?」

一刀は武器ごと彼女を両腕で抱えて走る。流石に女である許褚も少し恥ずかしそうだった。

 

 

村人-一「大変だ!また盗賊が出てきたぞ!」

村人-二「嘘だろ!?さっき許褚ちゃんが追い払って……あっ!まさか!」

 

盗賊頭「その通り、あいつらは囮さ。

賊も頭を使わなきゃ生きていけないからなぁ。

お前らから略奪しきった頃には、あの雌餓鬼は仲間達に嬲られて戻ってくるだろうよ。」

村長「なんとっ、彼女は貴様らのような下卑た輩に負けはせん!」

盗賊頭「ほぉ〜威勢だけなら強え村の頭だな。野郎共、略奪と破壊(仕事)の時間だあ!」

盗賊達「うおおおおーーーー!!!」

 

やはり言葉だけのようで、許褚頼りだった村人達に抵抗する術もなく、一方的に暴力に負け、家屋が壊され家財を持ち出されていく。

人身を売る為なのか死者が出ないのは最悪の事態ではないと言えるだろう。

 

一刀「もう襲われている!」

許褚「あの大きな盗賊がつかんでいるの、村長のじいちゃん!でも、間に合わないよ!」

一刀「確かにこれじゃ罪なき人が殺される……許褚ちゃん!ちょっとこれ借りるぞ!」

許褚「えっ!?兄ちゃん……?」

一刀は許褚を一度降ろすと、武器の棘鉄球を抱え勢いよく投げた。

 

盗賊頭「ああん?誰か来たか?」

村長「あれはもしや許褚か!だが、誰かと居るような……。」

盗賊頭「はははっ!俺達の仲間は上手くいったみたいだな。

なら、餓鬼に見せしめでこの口達者なジジイを殺してやる。」

村長「そんな、お止めくだされ!」

 

盗賊頭「もう遅

(ヒューーン……ドゴシャッ!!)

どぐはあっ!?」

 

投げられた棘鉄球は盗賊の頭目に直撃、星になったように飛ばされ討ち取られた。

盗賊幹部「お頭ぁ!?何が起こったんだ!?」

村人-一「今のは、許褚ちゃんの武器だ!あの娘、盗賊に負けたんじゃないんだ!」

 

盗賊幹部「なんだこの村は……?

まさか、妖術を扱う化け物が潜んでいるのか?」

村人-一「ふざけるな!許褚ちゃんは確かに怪力だが化け物じゃない!むしろ、我々みたいな弱者を狙って殺戮を楽しむお前らみたいな奴の方が化け物だ!」

 

盗賊幹部「なっ!この野郎……村長も村長なら村人も村人だな。

お前ら、お頭の仇討ちだ!一人たりとも生かすな!」

盗賊達「おおーーー!!!」

遂に全員が武器を構えて村人を容赦なく襲おうとした。次の瞬間!

 

(シャキン、ザシュザシュッ!!)

盗賊幹部達「なんだ、ぐああぁっ!!」

 

村人に攻撃しようとにした盗賊達はその刹那で斬り倒された。

指揮官を完全に失い混乱する盗賊達は斬った張本人・北郷一刀の方を見るしかなかった。

 

一刀「強きに怯え欺き弱きを苦しめ生を奪う、貴様らのような外道な賊は、この天の御遣い・北郷一刀の刃に朽ちるがいい!」

 

敢えて自ら天の御遣いを名乗った一刀。だが、その効果は大きく、盗賊達は恐れ、村人達は歓声をあげた。

村長「おお、天の御遣い様じゃ!儂ら弱者を救いに来てくださった!」

村人達「天の御遣いさま、ありがとうございます!!貴方なら盗賊達を退けてくれる!あとは、許褚ちゃんが来れば……。」

これで諦めれば、と思っていたが、今回の盗賊はそうにもいかなかった。

 

盗賊-一「……っ、ふん!何が天の御遣いだ!一人で俺達に勝とうってか!お頭達はいなくなっちまったが、まだこの数居る!袋叩きにして殺(や)っちまえ!」

一刀「これで少しでも諦めを見せれば良かったものを……性根からの悪人なら容赦はしない!

皆さんはあっちに避難を!」

 

一刀は刀を振り薙ぎ払い退路を開く。

力になれないと確信した村人達はそこから離れ一刀を戦い易くした。

 

盗賊-二「くそっ人質にすれば活路が開けたのに……まあいい。この数なら貴様を潰すには十分だ!」

一刀「その痩せ我慢、いつまで続くかな?」

後顧の憂いが無くなった今、一刀は実力を発揮しきれる、数にものを言わせようとした盗賊達は次々に斬られていき、指揮官も不在の中で流石に物量押しを断念して後退っていた。

 

盗賊-一「なんだあの武器は、一瞬で斬られるなんて……この数でも動じずに、化け物じゃねえか……。」

盗賊-二「よ、よし!あの不気味な武器を取り上げてやれ!」

 

何人かの盗賊が武器を使わず力で取り押さえようとする。一刀は敢えて素手で返り討ちにするが、それを狙っていた盗賊達に刀を奪われてしまった。

一刀「!しまった!おい、返せ!命を失うぞ!」

 

盗賊-二「へっ、返せと言われて返す盗賊……が……あ、れ?」

刀を奪ったため盗賊は血まみれで死んだ。当然、日本刀な上一刀のものなので、刃はとても鋭利なのだ。

 

盗賊-一「な、何なんだ、この武器は……この世の物なのか?

だが、貴様は丸腰だ。二度とこの世に居なくさせてやるぜ!」

 

今度こそと総攻撃をかけた。だが、なぜか一刀は何かを振りかぶり盗賊を仕留めるこそできないものの倒していってる。

盗賊-三「な、何だ!?武器も持っていないのに、妖術……って、枝ぁ!?」

 

一刀「自前も大事だが、生き残るには、乱定剣くらいできないとね!」

盗賊-三「や、止めろ!来るな……うわっ!?ぎゃーーー!!」

一刀が木の枝で相手を殴り倒したのを見て、盗賊達はまたしてもたじろぐ。

が、所詮は枝、目を覚ました盗賊達が起き上がり、背中に攻撃しようとした。

 

許褚「兄ちゃんに手を出すなーー!」

再び棘鉄球が飛んできて仕留められた。一刀が正面から当たっている間に許褚は一刀の指示で回り道をして武器を拾ったのだ。

盗賊-一「さ、さっきの怪力女!?生きているなんて……狙う相手を間違えた……」

こうして、向かうところ敵なしとなった協力によって、盗賊達は討ち取られたのだった。

 

 

しばらくして、村の人々達は戻って一刀達を称賛した。

村長「おお、天の御遣い様……貴方は我らが村の大恩人です……!」

村人「まさか、許褚ちゃんより強い者がいるなんて流石は御使い様!世の中は広いな。」

 

許褚「兄ちゃんがいなかったら、まんまと嵌められて村の皆は死んでいたかもしれない……本当にありがとう!」

一刀「最悪の事態になる前に最高の結果で救えてよかった。人命は何より大事だからな。

 

……いや、これじゃあ生活がままならないか。」

村人達も振り返ると、そこは盗賊達によって倒壊された家屋達だった。

 

村長「……そうですな。これでは、この村を放棄せざるを得ません。ですが、そう簡単に我々は流浪するわけにも参りませぬ。頼れる有力者がおりません故な。」

許褚「有力者ってなんだよ……この程度なら、官軍がやってくるよりマシだろうが……。」

 

彼女に怒りがこみ上げてきているのに気付く、そして、その理由を尋ねた。

一刀「この村も腐敗の波が届いているのか。」

許褚「本当、官軍なんてどいつもこいつも最悪なんだよ!

国や州の為と言って自分の為に生活できないくらい税や食料を巻き上げて!逆らったら抵抗できず殺される!今回だっていざって時に助けず見捨てて自分を守ることだけ!

だから、だからボクが皆を守らなきゃ!それなのに……!」

 

今回の一件で、自分一人の限界を思い知ってしまった。だが、下手に官吏に頼ると、死ぬより苦しいことが待っている。

一刀は希望を失いかけている許褚に光をかざした。

 

一刀「全ての官軍が悪い人間とは限らないよ。」

許褚「嘘だ!言ったろ、官軍なんてどいつも」

 

一刀「兗州陳留太守・曹孟徳も、か?」

 

許褚「……え?」

村長「!あの乱世の名君・曹操をご存じで!」

許褚「あ……確か、この世の中でも善政を敷いているって……!」

 

一刀「な?きっと彼女なら、皆を受け入れてくれるし、君の腕ならきっと重用して可愛がってくれるよ。」

天の御遣いの言葉で許褚だけでなく、皆が笑顔になり、広まる。

 

許褚「決めた!皆で陳留に向かおう!あの曹操殿ならボク達を救ってくれるよ!」

村長「うむ!……いや、この一団で移動するとなると、護衛が要る。いくら御使い様でも、これ以上迷惑をかけるわけには……。」

 

一刀「その点は大丈夫だよ。

丁度、華琳……曹操からの遣いがついてきていたから。でしょ?」

 

一刀が向く方向には誰もいない筈だった。だが、一刀が声を掛けたことで茂の一つが動き、誰かが出てきた。

 

?「いやぁ~、バレてましたか。いつから気付いたんで?」

一刀「星や稟達と別れてからだね。気配を消していたけど。」

?「最初っからじゃないですかい!」

 

許褚くらい背丈は小柄だが、同年代と比べて膨らみのある胸とポニーテールを揺らし大きい声を出しツッコむ少女。それが生業だから自信があったのだろう。

 

許褚「あなたが、曹操殿の遣い?」

満寵「正確に言うと、密偵ですね。あーしは満寵って名です。主に偵察調査や裏工作、尾行とかもしまっせ。」

服装もそうだが、主な仕事がくノ一そのままだった。

 

一刀「俺をつけたのは華琳の指示?」

満寵「いえいえー、あーしの独断です。男嫌いで工作の師匠・桂花・荀彧様を簡単に惚れさせた男に興味を持っただけで、こんな騒動に出くわすとは思ってもいませんでした。」

一刀「そうだったのか。ならちょうどよかった。貸しを返す意味も込めて、彼らの護衛をお願いしたい。」

満寵「へー?どんな貸しがありましたっけ?」

 

一刀「勝手について来て、それを俺が黙認したこと。」

これには満寵は絶句し、目を横に向けて苦笑いした。

満寵「……こじつけ感満載っすけど、確かにその通りでっせね……。

分かりやした!手土産無しもよくないですからね!道中に配下も居るんで、直ぐ伝令を送ります!」

 

満面の笑顔を見せた満寵は漫画の忍の如く一瞬にして消えた。一刀は二度頷いていたが、村人達はまた問題点に気付き落ち込んでいた。

村人-一「あの、御遣い様……家財とかを持っていきたいのです。受け継いできたものや生活に必要なものまで、でもこの量を我々の手だけじゃ、いくら許褚ちゃんでも抱えきれません。これじゃあ、村を離れることは……。」

確かに最もな話だ。たとえ陳留に着いたとしても、至れり尽くせりなんて甘い話は無い。必ず何かの担保や負担は必要だ。だが、一刀は壊れた家屋を見て解決策を見いだした。

 

一刀「良い方法がある。この元・家の瓦礫から大きいものから小さいものまで使えそうな木材木片を集めるんだ。試しに俺が選別してみるよ。」

村長「?わ、分かりました。

盗賊が壊した家の残骸で何ができるのだろうか……?」

許褚「兄ちゃん、何してるんだ?」

 

幾つかの木材木片を持ってくると、手作りの工具で綺麗な形の木材に仕上げた。そして、枠や窪みを組み木製の楔を打ち込むと、以前にも作った荷車が完成した。

 

村人達「お、おおおおおお!!!」

一刀「どうだ?この荷車ならそれなりに荷物を積めるし、男三人で運搬もできる。これをあと数台作るぞ。」

村長「おお、どこまでお救いくださるのか!皆の衆、御遣い様の指導を頂くぞ!」

村人達「はい!!」

 

許褚「ボクも手伝うよ!手作業とかは苦手だけど、運ぶのは任せてよ!」

村人達は廃材を一つずつしか運べないのに対して、許褚は十数本ずつ運んでくる。

 

一刀「流石だな、流琉が自分より力自慢って言ったのも納得がいく。」

許褚「え!その名前を知っているの!ちなみに名前は……?」

一刀「典韋って名だ。料理修業をしている娘だろ?」

 

許褚「やっぱり!流琉とは幼なじみでいつもご馳走を作ってくれているんだ!ってことは、流琉に真名を許してもらってるんだよね?ボク達を救ってくれたし間違いなく良い人だよ!ボクも兄ちゃんに真名を教えるよ、季衣って言うんだ!」

一刀「それだけの信頼を得れたなら光栄だ。」

 

こういう会話もありながら、一刀は木材作成や荷車の製造をしつつ、村人達に技術の指導も行った。最後の数個は村人達の力で完成したのだった。その甲斐もあり、必要な物大切な物を全て積むことができた。

村長「本当に御遣い様は英雄様じゃ……なぜ、曹操殿に士官しなかったのですか?貴殿の技術に武勇なら……。」

 

一刀「高みを目指しているからな、それは立場もな。何れは天下を統べられる人間になる為にな。」

季衣「きっと兄ちゃんなら天下を良いものにできるよ!」

村人達は更に称賛する。

 

そんな話をしていたら、満寵がいつの間にか一刀の後ろに立っていた。どうも気まずそうにしている。

一刀「応援が来た……どうしたの、満寵ちゃん?」

満寵「……その、御遣いさん、っすよね?伝達中に、マズい事態が発覚して……。

すみませんっ!洛陽より、天の御遣いの討伐令が布告されてましたっ!」

 

この話に希望に溢れていた村人達が驚愕する。人を助けてくれた人物を討伐しろ、という命令、それも腐敗が大きいながらも権力が集中している洛陽からのだから、季衣を始めに憤る人もいた。

 

季衣「そんなっ、兄ちゃんは悪い奴じゃないよ!盗賊をやっつけたし、きっと他に助けられた村もあるんだよ!」

村長「儂らから陳留太守様に訴状を出してみよう!きっと……」

 

満寵「それが……天の御遣いを匿った者、擁護する者は、例外なく一族郎党処断の対象ですって……。」

一刀「……洛陽は帝を天と称しているからか。天は他にない、勝手に天を名乗る者、称える者は帝に反するも同然……だろう?」

満寵「……はい。州境も越えているし、このままじゃ華琳さんにまで疑義が……。」

これから行く先にまで腐敗の魔の手が迫りそうになっている。その内容に今まで以上に絶望に落とされてしまう。

季衣はかなり強く歯を噛みしている。

 

一刀「……そうだ。それを口実にしたらどうだ?」

全員「……えっ?」

 

一刀「俺が陳留を訪れた時はまだ討伐令は出ていなかった、出た後に独自に天の御遣いを追跡したら豫州まで来てしまい、村を襲撃する盗賊達に出くわして救出した、村人達の希望で陳留で引き取る、これでどうだ?」

 

僅かな間でここまで正当な口実と言い逃れのかと驚いた。

 

満寵「……そこまで考えてたんすか。

けど、手柄もらっていいんすか?」

季衣「そうだよ。兄ちゃんが救ってくれたのに……。」

 

一刀「皆が生き残る為には必要な嘘だ。

 

それに、何れその嘘をつき続ける必要が無くなるくらい成り上がってやるよ、必ずな。」

 

無謀ではあるが、どこか説得力がある言葉に村人達が再び万歳をした。満寵も笑顔になる。

満寵「分かりやした!それならあーし達の言い分もたちます!村人達は責任をもって陳留まで送り引き取りまっせ!」

一刀「ああ、頼んだ。」

しばらくすると、満寵の部下と思われる兵士達が到着し事情と言い分を説明した。

出立の支度をしていると、季衣が一刀の腰を叩き尋ねる。

 

季衣「兄ちゃん……ボク、嘘をつかれるのは嫌いだしつくのは苦手なんだ……でも、兄ちゃんの為だったら我慢できる気がする……!

兄ちゃん、早く偉くなってね!ボクも兄ちゃんに負けないくらい強くなるから!」

一刀「もちろんだ。士官先の華琳・曹操は君の才能を最大限に発揮させてくれる。まあ、もしかしたら、立場上で君と戦うことになるかもしれないけどね。」

季衣「うーん、その時は力試しで戦うでいいと思うな。

兄ちゃんも死なないでよ、いつかは側に居たいから……しゃがんで?」

 

一刀「?……(チュッ)!」

しゃがんだ瞬間、季衣は顔を一瞬で近づけて口付けをした。

 

季衣「えへへーっ♡村を救ってくれた、お礼♪」

 

一刀「あ……ありがたく受け取っておくよ。

 

けど、俺にとっては、その感謝の仕方は俺以外に許さないことを現しているぞ。」

季衣「うん!言ったもん、兄ちゃんの側に居たいって。それまで楽しみにしておくから!」

 

こうして季衣に別れを告げた。ふと、後ろに気配を感じると、その人物は一刀の顔を覗き込んだ。

 

満寵「あらまー、アツアツだことー。」

ニヤニヤしながらも棒読みの反応をする。

一刀「もしかして貸し(弱み)を作ったか?」

満寵「いえいえー、感心していただけです。桂花師匠があっという間に堕ちたのも納得ですねー。

せっかくですので、あーしも真名を授けますっ。

望(うぁん)です、お見知り置きを。

 

しかし、貴方の野望は、いずれ華琳さんを越えるってことっすよね?」

一刀「そうだな。まあ、その為に仲良くするのも布石だがな。」

 

望「おおっ!凄いこと言いましたねーっ。

一応言っておくとして、我ら曹操陣営には、師匠に勝るとも劣らない男嫌いがおりますが。しかも立場なら桂花師匠より上で。」

一刀「それもそれで今度尋ねる時が楽しみだな。」

望「ほぇ〜、臆さないんすか。じゃあ、あーし達も一刀の旦那さんに臆さないように準備を整えますんで。」

 

一刀「ああ、またな望。」

望「はーい!これ、お詫びとお礼ですっ。」

望は一刀の右手を掴むと自身のロリ巨乳に押し当てた。一刀は少し驚くものの、ノリよく揉み感触を堪能した。

望「へへっ、あーしも典韋と許褚(あの娘達)には負けませんで♪」

こうして、一刀は許褚達を見送った。

改めて一刀は北上し、新たな出会いを楽しみにした。

 

 

 

__数日後 陳留__

 

望(うぁん)「ってな訳で、北郷一刀(旦那)さんを見逃す口実と華琳さんの戦力となる人材を確保しやした。」

引き連れた村人達を見て茫然とする春蘭達、だが華琳はむしろ楽しんで聞いていた。

 

華琳「そう……一刀ったらもう行動を興したのね。

それで、貴方が許褚かしら?」

季衣「はっ、はい!許褚と言います、武力なら村随一です!必ず曹操様のお役に立ちます!

それで……おじちゃん、村の人達を養ってもらえるでしょうか?」

 

華琳「構わないわ……と言いたいけど、貴方達も何かしらの形で我が領土に貢献しなさい。役立たずだと判明したら容赦なく追い出すからそのつもりで。」

村人達「はいっ!必ずやお役に立ちます!(本物の曹操殿、噂以上に怖え〜!)」

 

華琳「(村人達は私の圧で簡単に臆している、けどこの許褚って娘は動じていない……可愛い少女だし素晴らしいわ)

あなた、典韋・流琉って娘知っている?」

季衣「えっ!ボクの幼なじみです!」

華琳「やはりね。秋蘭、連れて来なさい。」

秋蘭「はっ。」

 

しばらくすると、秋蘭が流琉を連れて来た。二人は目が合うと互いに指さし驚く。

季衣「ああーー!流琉!」

流琉「ああーー!季衣!」

 

季衣「なんでここに居るんだ!?」

流琉「旅の途中で兄様・天の御遣い様と会って武官兼調理師として士官したんだよ!ここに来れば季衣と再会できるって……でもこんな早く会えるなんて!」

季衣「その兄ちゃんに村ごと救われたんだよ!それでここに来て曹操様に役立とうと思って!」

しばらく仲良く楽しそうに会話していた。だが、しばらくすると何が原因なのか分からないが、喧嘩口調になりじゃれるようで漫画のような喧嘩を始めた。

 

秋蘭「おや……何故喧嘩が起きる?」

春蘭「ふぅむ……流琉といい、この小娘も中々の腕前だな、鍛えれば私と良い勝負をするやも。」

 

華琳「あの春蘭がそこまで評価するなんてね。可愛いし早速二人を私の側に」

 

?「なりません。お言葉ですが、いきなり側に仕えさせるとは初任で重役を任せるようなもの。それも桂花従姉様より幼い少女となれば尚更、春蘭殿達を納得させても兵士方に示しがつかず不満が拡大してしまいます。」

 

まさかの華琳に物申す人物、それは布の保護面(マスク)を身に着けていながら桂花に容姿が似ている少女・荀攸だった。

 

桂花「ちょっと黄栌(ふぁんるぅー)、華琳様に仕えていながら華琳様に文句なんて。男のことなんて気にせずとも華琳様が良いって言うなら。」

黄栌(ふぁんるぅー)「桂花姉様。少しは兵士方の気持ちも考えてください。覇道を歩むのなら足元を掬われないように心がけねば。」

 

華琳「ふぅん……黄栌の言うことほ一理あるわ。

なら、臨時で士官試験を行いましょう。それで優秀な実力を示せば兵士達も返す言葉を無くすでしょう。」

 

秋蘭「はっ、では準備に取りかかります。」

春蘭「なら、私も参加するぞ。私にある程度戦えれば納得するだろうし。」

華琳「よろしく。流琉は元から料理の腕を買っているから側に置くことは変えないわ。元々武器の扱いも中々だから段々と認めさせるわ。」

 

黄栌(ふぁんるぅー)「…………

分かりました。そのように手配します。

ですが、よろしいのですか?言い分は中々ですが、天の御遣い討伐令を無視してしまっては我々まで討伐対象になってしまいます。」

華琳「そこは心配無いでしょう。まず誰が天の御遣いか顔が、割れていないのだから。それに、あの男なら間もなくその問題を無くす気がするの……♪」

 

黄栌「……はぁ。覇王が惚気でいる場合ではないでしょう。」

桂花「今回は従姉妹に賛同するわ。華琳様、あの汚らわしい男のことは忘れてください。」

華琳「良いじゃない。桂花がここまで執拗なのも見たことないわ。」

 

桂花「……はっ!?これも華琳様の頭から離れさせない彼奴の策謀……?忌々しい……!」

 

黄栌「本当に華琳様が絡むと桂花従姉様は……。(でも、従姉様をここまで気にさせる北郷一刀という男は気になるわね……)」

華琳「(黄栌も興味を持ち始めているわね……いいわ。)

中央からの使者が来た時の言い逃れはよろしくね。

あと、試験には柳琳配下も。」

黄栌「虎豹騎もですか?承知しました。」

 

華琳「よろしく。

(人助けと重ねて私達の戦力増強まで進ませるなんて……一刀、次会う時までに大きい人間になっていなかったら承知しないんだから。)」

こうして、未来の親衛隊(季衣と流琉)を配下に加えた華琳陣営。彼女に加わる人材はまだ増えそうだ。

ちなみに、一刀に指導してもらった村人は技術で大工になり華琳の治める土地の拡大に貢献したそう。




いかがでしょうか。自分で言うのもアレですが、幼い色気を出せたかな、なんて……。
華琳と一度別れましたが、あと少し華琳陣営続きます。少女達の処女はお預けです。
次回は自身の恋姫処女作のあの三人組です。
ちょっと次エロになるか分からないです、まずエロ無し回からエロになるかもしれません。
気長にお待ちください。

孫呉で孫策と敵対し敗北する、太史慈の主君・劉繇、演義では凡愚と描かれているけど十常侍の子息の不正を上告する実績持ち。この人物を……

  • オリ恋姫として描く、小間使いとして服従
  • 男性として描く、雪蓮に討ち取られ死亡
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