今回はエロ無しでした。
恋姫二次創作処女作で登場した恋姫達との回です。
季衣達を見送った後、他の官吏に気付かれることなく豫州から出た一刀。そこは兗州東部、ますます盗賊との戦いに明け暮れていた。
一刀「……ここまで来るといよいよ救いようが無くなる奴ばかりだな。
それに中々出会いも無い。まだ洛陽に行くには早いし何処に行こうか……。」
なんて考えていると、再び茂みから盗賊が現れた。だが今度は誰かから逃げるように現れた。
盗賊達「くそっ、何だあの技を使う女は!?うおっ、誰だ!?どきやがれ!」
一刀「武器を構えて逃がすとでも?」
?「待てえい、賊共!この楽文謙が決して逃がさん!」
盗賊を追って茂から現れたのは、編み込みテールの銀髪の女性だ。顔から体まで傷跡が目立つものの、一刀は女性として魅力を感じていた。特に武器は無いことから、格闘術の使い手だろう。
楽進「なんと、旅のお方までいるとは。ご無事ですか!」
一刀「俺は大丈夫。何処の人間?」
楽進「義勇兵です。拠点に襲撃があって撃退して追撃をしていたのですが。」
一刀「加勢するよ。
(この感じ、彼女も氣を使えるのか……)」
楽進という名の女は拳と蹴脚で盗賊を次々と倒していく。一刀も居合で盗賊を仕留め、彼女より多く倒していた。
楽進(なんだこの方は……私よりも強い、いや、それ以上だ……!)
?一「凪〜、やっと追いついたわ……まだ戦っとったんか。」
?二「相変わらず足速いの……そっちのカッコいいお兄さんは誰?」
凪(楽進)「真桜、沙和、遅いぞ!旅の武人も巻き込まれたんだ、手伝え!」
楽進の真名を呼んで登場した二人の女子。
真桜と呼ばれた女は三人の中で最も胸が大きく最も露出している、上半身は鬼柄ビキニ、下半身は革ベルトを巻いたショーツに近い短パンという身なり。ドリルのような槍が武器で一刀は技術的な意味で驚いていた。
沙和と呼ばれた女は、ピンク色フレームの眼鏡をかけてそばかす、楽進に劣らない胸、三人の中で服飾が似合い一番女子だと思われる雰囲気だ。武器は双剣。
二人も加勢するが、楽進の半分くらいしか戦力になっていなかった。
次々と倒していき、頭目と思われる男が残った。そいつは逃げようとするが、一刀がその先に陣取っていた。
盗賊頭「道を塞ぐなっ、退けっ!」
一刀「退けと言われて退く人間は」
凪「逃がすか!はああああ!」
楽進という女は構えをとると、盗賊の方向をめがけて拳を振りかざし、氣を用いた気弾を放つ……盗賊の先に一刀がいることも気付かずに。
盗賊頭「へっ、ぎゃあああああ!!?」
一刀(!!こんな氣の量を使うとは、だが……。)
盗賊が倒された後、気弾は一刀にぶつかろうとする。一刀は刀を僅かに出し、そして、刹那に刀を取り出し振りかぶりって気弾を四散させた。
凪「!!私の気弾が……旅の方!?」
真桜「ほえ〜、凪の一撃をかき消すとはなぁ!」
沙和「旅人さん、凄いの!」
凪は驚き真桜達は拍手をするが、一刀はため息をついた。
一刀「中々の腕前……とは言えないな。何だ今の攻撃は?
無差別に人を倒してしまうぞ。」
どこか恐ろしい圧を感じる、真桜と沙和は膝をガクガクと震えて倒れそうになるが、凪は負けじと耐えている。
凪「で、ですが!私達の武、私の氣は悪を成敗する為に」
一刀「馬鹿野郎、どこが悪を成敗する為だ!無関係の人間や善良な民草まで巻き込む正義があっていいのか!
気をつけ!」
凪・真桜・沙和「はっ、はい{なの}!」
一刀の喊声に背筋に力を入れて指示に従ってしまう。一刀は腰の後ろに手を結び歩いて近付く。何だか軍隊の訓練のようだ。
一刀「悪を成敗するとは、その根幹には善人・味方を守るということが必須だ。ただ敵を倒すだけでは、独り善がりでそれこそ自身が悪になる。
あと、左右の二人!」
真桜・沙和「はひっ!」
一刀「君たちは楽進よりも出陣が遅れるどころか、そんな強い武器であまり戦っていないじゃないか。それじゃあ、武器が泣いて宝の持ち腐れだぞ。」
真桜「なっ、宝の持ち腐れって!この螺旋槍はウチの傑作や!この李曼成が苦労して開発した!」
沙和「うう〜沙和はそもそも戦いが苦手なの〜。服飾とか手芸とか、戦いだと指示ばかりなの〜。」
一刀「……仮にも義勇兵だろ?彼女程とまでは言わないが少しでも率先して戦えるようにならないと。
……俺が丁寧に指導するから。」
二人の手を取り頭を低くして最後は優しく言った。子のギャップに真桜達はドキッとして顔から煙が出ていた。
一刀「それから楽進、だっけ?」
凪「はっ、はい!」
一刀「氣を扱えるのは立派だが、完全には使いこなせていない。今の攻撃だって、もはや暴走暴発だ。
真に使いこなす者はこうもできる。」
一刀は少し離れると、指をピンとして小さな気弾を放つ。凪はキョトンとしてしまうが、気弾は眉間に触れると、強い衝撃で弾かれ倒れる。
真桜「凪ぃ!?大丈夫か!?」
沙和「あの凪ちゃんをあんな小さな弾で……?」
凪「うっ痛た……あの小ささでもこの威力ですか……。」
一刀「もっとプロ……上達者も数えるくらいはいるが、これが真の一人前の氣使いと言えるだろう。
常に全力ではなく、力加減もできて当てる者も選べてこそだ。今の君の攻撃方法は目の前に敵の大軍が迫ってくる場合に限られる。氣に限らず何事も臨機応変に出来てこそ一流だ。」
説明しながら凪の手を取り立たせる。その凪だが、二人と違い頭から蒸気が出ている。
凪「(シュ~)
うう……私は戦えることこそ誇りだったのに、頭脳はハッキリ言って真桜と沙和以下ですよ……。」
一刀「勉強は苦手な方か。(なんか春蘭や季衣と似ているな。)
なら、俺が体を張って厳しく指導してやる。習うより慣れた方がいいだろう。」
凪「はい!よろしくお願いします!
お前らもだぞ、面倒くさいから帰ってほしいとか言うなよ。」
真桜・沙和(凪を手懐けるの早いわ{の}〜)
真桜「ウチらは反対せぇへんよ!優しければ。」
沙和「そうなの!大歓迎なの!優しければ。」
それぞれの最後の言葉に腹を立てる凪だが、一刀は肩に手を乗せ宥める。
一刀「俺は北郷一刀だ。名が一刀で真名は無いんだ。」
凪「先ほども名乗りましたが、私は楽文謙。教えを請う身なので、伝えるべきですね、真名は凪です。」
真桜「ウチは李曼成、真名は真桜っちゅうんや。よろしゅう!」
沙和「于文則、真名は沙和なの。仲良くしようね♪」
一刀「よろしく。それと、真名を許してくれてありがとう。早速、野営地まで案内してくれ。」
凪「はっ。」
こうして赴いた野営地、数なら百程度はいる。
剣を軽く素振りする組、何かの機材を弄って試行錯誤している組、比較的華奢な体格で雑談をしている組となっていた。
一刀「なんか、バラバラだな……。
(丁度、凪達のような人がそれぞれ分かれている感じか。)」
凪「お恥ずかしい限りです……全員が全員、鍛錬に集中しているわけではないので。それに、私は教えるのも下手で……。」
沙和「仲良く話していると、それに熱中してよく凪ちゃんに注意されちゃうの……でも、とても楽しいの。」
真桜「ウチの絡繰の腕はあるんやが、案が中々な〜……町とか行けばもっと凄い絡繰も夢じゃないんよ。」
凪「お前ら、が筆頭にサボっているじゃないか……!」
一刀「……目的が曖昧な集まりだから、指揮官が要る感じか?」
凪「確かに……義で賊を倒して報酬無く所々で物資を恵んでもらって、行き当たりばったりの日々です。
……賊を討伐してはいるから、民の役には立ってると思いますけど。」
沙和「……あ、そうなの!貴方にまとめてもらうのはどうなの!」
真桜「それは名案やな!凪の一撃を受け止めれるなら文句無しや!」
凪「ただ仕切るのが面倒くさいだけだろう……確かに私も賛同したいが、流れの方が急に筆頭指揮官というのも……。」
一刀「……全員集合させるか。」
凪「そうですね。全員、集合!」
凪達は呼びかけるが、熱中、あるいは寛ぎ過ぎているのか、誰も応じない。凪はまたキレそうになるが、再び一刀が無言で抑えた。
一刀「…………(ギロリ)。」
凪達「ひっ……!」
野営地一角にまで及ぶ殺気を放ち、義勇兵達の手を止めさせる、中には腰を抜かす者も。一番近くに居た真桜達はギリギリ踏み留まれたのは、やはり三人共、人並みよりは強いことを証明しただろう。
一刀は殺気を放つのを止めると笑顔になり、軽く掛け声を言う。
一刀「集合。」
義勇兵達「は、はいぃっ!!」
真桜と沙和は一刀の笑顔に驚く、一刀の殺気は間違いなく本物だった。それなのに直ぐに切り替えられる、恐ろしくもあるが、寧ろ惚れ直すところもあった。
そうしている内に、全員が一刀達の前に集まる、とても整列とは言えないが。
一刀「この三人の総意で、臨時の指揮者になる北郷一刀だ、一刀が名前だからね。」
真桜「一刀こそ、ウチらの隊長に相応しいと思うんよ!」
沙和「そうなの!凪の一撃も一太刀でかき消せるくらい強いの!」
凪「実力はあっても……やはり申し訳無いです!成り行きで指揮官を任せるのも……。」
この三人が認めていることに驚く義勇兵達。だが、賛成と反対が入り乱れているので、下々もざわめく。
一刀「俺はあくまで臨時の指揮官だ。一週間……七日くらいしたら、また一人旅の道に戻る。その間に、この一団がどんな盗賊にも負けないくらい、どこに士官しても快諾されるように強くする!」
そんな短期間で規模が大きな目標を掲げる。だが、目の前の男・北郷一刀の自信に満ちた表情に、可能と感じさせる何かがあった。
凪(この人なら……私を真の高みに……。)
一刀「じゃあ、早速トレーニング、鍛錬を行うぞ。
まずは、目の前の丘の頂上まで走る。」
凪「……え?あの、戦闘の鍛錬は……?」
一刀「全員の体力をつけるところから、基礎から始めないと。それが集団に教えるということだよ。」
真桜「あの〜、隊長?ウチら、程々には体力あっけど……?」
一刀「程々じゃなくてしっかりつけるよ。ついてきて。あ、遅れたり追い越したりしたらご飯減らすから。」
凪・真桜・沙和「ひぃ~〜!!」
義勇兵達「は、はいぃ〜〜!」
最初のトレーニングはランニングから始まった。自身達が思っているより上手くいかず全員脱落してしまう結果に。真桜と沙和の部隊が遅れて、凪の隊は追い越してしまい。
凪「はあ、はぁ……全力を出さずに合わせるのが、ここまで酷とは。」
真桜「こんなん、聞いたことないで……いきなり内容鬼やな……。」
沙和「足がガクガクなの〜…………。」
一刀は三人が特にグッタリしているのを見ると、食材を出してきた。
一刀「最初は慣れない鍛錬はそんな感じでキツいものさ。
だが、新しい鍛え方ややり方、知識を取り入れないと絶対に強くならない。」
凪「なるほど……やはり強くなる為には、頭脳も磨かなければと。心技体揃ってこそ一流。」
沙和「ところで、
一刀「鍛錬頑張ったご褒美だよ、まあ、賄い飯だけどね。」
作っていたのは簡単な雑炊だった。だが、義勇兵達を匂いで虜にして腹の虫を鳴らすには充分だった。
一刀「一人ずつ配るから。一応、手作りの食器も用意して人数分はあるから。はい、真桜。」
真桜「えっ、いつの間に……!って、なんやこの器!削りとか綺麗やん!」
一刀「沙和と凪も。」
沙和「ありがとうなの〜。」
凪「頂きます。」
一刀「他の皆も渡すよ。はい、はい、はい。
もう殆ど無いから、おかわりは二人だけね。君と君、最後まで脱落しなかったから。」
渡された雑炊を配りながら、今回の鍛錬の評価もする。そして、全員が食べると、疲れが吹っ飛んだように癒やされた顔になった。
凪「お、美味しいです……!」
沙和「温かいの〜♪」
真桜「隊長はん、料理も絶品やな。」
何を思ったのか、一刀の左右に真桜と沙和が移動する。
真桜は胸を強調し、沙和は胸と腹の括れを魅せる。
真桜「
沙和「
一刀・凪「…………。」
完全におねだりだ。一刀に対して有効と考えたのだから、ある意味思考は優秀かもしれない。
一刀「誘惑は有り難いけど、二人は一番頑張っていないから、今回はダメ。」
真桜・沙和「えー!ケチー!」
凪「当たり前だ、馬鹿!」
真桜・沙和「痛い痛い〈の〉!」
凪によってアイアンクローに処された二人。
一刀はその間に指名した兵士におかわりを盛った。
こんな展開にはなったものの、凪達三羽烏とは信頼を得られていた。
如何でしたでしょうか。今回で一度区切ります。
1話書き上げるのって難しいです……頭の中ではできているのに書き起こせないですね……。
これからも頑張ります。
次回は処女作の中でも最初の最初の恋姫キャラとヤります。
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