年末年始とGWでダラダラしてしまい、そして、三國系のゲームを買って勉強し直したりしていたら、こんなに経っていました……そしてその間に、遂に恋姫新ソシャゲ……亀更新ですが、待っていただいた方がいたら幸いです。
遂に孫呉の回です。
長くなって容量オーバーしたので今回はエロなしになります。
でも、若干ですが微エロもあって、ヤリチン一刀全開でお送りしています。
そして、今回は活動報告の募集で採用したコラボ恋姫を登場させております、
13FAさん、リクエスト兼提案・提供ありがとうございます。
どうぞ。
*ちなみに、アンケートの結果についてですが、一番下のあとがきに結果と説明があります。
*追加のオリ恋姫がいます、劉繇のモデルが戦国無双の稲姫、王朗のモデルが戦国無双5の瀬名です。
三羽烏らとも別れ、遂に兗州を離れた一刀。
一人で歩き続け、開けた野原に出る。
幸い、追手らしき敵はまだいないから、今度は……うん。あそこの陣営がいいな。
史実や巷の噂のイメージでしかないが、好戦的な人が多そうだ。」
彼が決めた目的地、揚州・呉郡に近付いていた。
その途中、曲阿に入ったところで、先の場所の異変を感じとった。
一刀「……!
こんなところで戦?規模はどうも野党じゃなさそうだが……。」
一刀の気付いた通り、その先では軍と軍が衝突していた。その片側は全ての兵の装束が赤かった。
先頭には背丈も胸も大きい女性、武門孫呉の孫文台が騎馬隊を率いて突撃していた。
戦に飢えている彼女が猛々しく率いるおかげか、兵士達も好戦的に敵側を攻める。
その敵側の総大将は、揚州でも官位を戴いている、劉正礼、真名を
清廉潔白を自負する彼女は、かつてこの地に居座る宦官に連なる有力者の不正を暴いて、中央に楯突いたとも認識されかねないことをした。
だが、逆に能力を認められ(本人はそう認識して)、中央からの命令で孫家を牽制していた。
のはずだが、彼女は不正を暴けるほど内政に長けているが、戦いに関して思慮がかなり浅い所があり、その上尊大な性格故、過度に突付きすぎたことで大戦闘に発展してしまっているのがこの戦である。
江東の野獣という蛮族の増長を許してはなりません!」
恐れずに味方を鼓舞するが押されていることは変わらない。
一部の孫軍兵士が彼女の下にたどり着き、攻撃しようとする。
それを阻止したのが、彼女の軍の筆頭で、どこか孫家の人間と間違えそうになる雰囲気の太史子義が駆けつけ、自慢の槍を両刃斧が組み合わさった戟で孫家の尖兵を吹き飛ばした。
梨晏「ふう、間に合った……!
劉繇様、無事ですか?」
米葉「え、えぇ……。
くっ、敵をここまで入り込ませてしまうとは!」
この状況でも己を恥じる彼女、 どこまで真面目なんだと梨晏も苦笑いをする。
だが、そんなことをしても状況は待ってくれない。孫家の兵士達が陣営になだれ込んできた。
梨晏「!!マズい、流石にこの数は……!
米葉様、お逃げください!」
米葉「なっ……押し返しなさい!
我々は中央から下知を下されているのです!
大将だけが尻尾を巻いて逃げるだなんて、それこそ遂行できません!」
引き際を弁えるのも戦の内だが、ここまでくると流石に戦い方そのものを解っていない。
頭の中はとにかく格下扱いの孫家を圧倒することだけ。
梨晏も一瞬驚くが、やむなく応戦する。劉繇陣営の兵士達も加勢し始めるが、戦下手の指揮ではやはり劣勢となる。
段々と陣形に穴が空き始め、米葉に簡単に向かえる道が出来てしまった。
精鋭の孫家兵士はその隙を見逃す筈もなかった。
孫家兵「今だ!劉繇、覚悟っ!」
劉繇「なっ、馬鹿な……!?」
梨晏「劉繇様ーー!!」
彼女の脳裏に己の死が過ったその時だった。
天から飛んできた金棒の衝撃によって、米葉に向かった兵士達が吹き飛ばされる。その事態に動揺した孫家軍を見抜いた梨晏はすかさず戟を振り、押し戻した。
米葉が我に返り、形勢打破の奇跡となった金棒を見る。
呆然としている彼女だが、またまた戦況は待ってはくれない。
再び孫家軍が押し寄せてきた。再び梨晏が武器を構えると、一瞬、陣に影が覆う。
見上げると、何者かが太陽を背に飛んでいた。そして着地すると先程飛来した金棒を取り、孫家軍を蹴散らしていた。梨晏も咄嗟に連携して、再び敵軍を押し返した。
?「ふうっ、間に合ったぜ!」
梨晏「助かった〜、助太刀ありがとうね!」
米葉「救援、感謝します。
ですが、突然の攻勢に敵方より野蛮そうな風貌、何者ですか?名乗りなさい!」
一応、礼は述べたものの、己の自尊心のせいで上回る無礼発言が飛んできた。
謎の救援者は怒りこそ沸いたものの一周回って呆れてしまった。
?「(小声)劣勢作った挙句に恩人に名乗り上げろって、そりゃ姐さんが心配してアタイを援軍に寄越させるわけだぜ……。
アタイは厳虎、山越の頭目だ。
依頼主の要請で劉繇さまに傭兵として助太刀に来た。」
口調に少し皮肉を混ぜた。
その名乗りで米葉は別のことに驚いている。
米葉「さ、山越!?丹陽を牛耳り中央に反発する孫堅以上の野蛮族じゃないですか!
何をしにここに来たのですか!ここは、中央より命を受けた正しき軍ですよ!」
これでも清廉潔白を貫きたい一心のようだが、今言うことではないはずだ。
厳虎「だから、依頼されて戦下手のアンタを助けに来たんだよ……。」
米葉「その方から恩を売れと、誰の依頼なのですか?相手によっては……。」
厳虎「……隠せとは一応言われてたけど、白状するよ。
今出た名前、彼女だけでなく梨晏も驚いてしまった。
兵士達もそうなので、揚州で知らない者はいないのだろう。
劉繇「お、王朗様に!?しかも、今の貴方の言いよう、真名まで許してもらって……!?
い、いえ!あの高貴な王朗様が貴方みたいな野蛮人と真名を交わすほど親しくなど……!」
自尊心のせいでまだ信じきれないようだ。
妙な対抗心?に梨晏も頭を抱え厳虎と名乗る女性も苦笑いだ。
厳虎「……姐さん、ここまで見越してこれを用意したのか。
王朗さんからの書状だ。これ見て納得しろ。」
手渡されたのは上質な書状だった。
米葉は一瞬にして奪い内容を読んだ。
この文を読んでいるということは、燐華さんら山越が救援に入ったということね。
貴方はとても真面目だけど、生真面目過ぎて孫家と対立して、今この状況になっているのでしょう。
そして、彼女らの救援を、身分を理由に拒否しようとしているのかも。
燐華さん達は私の名の下に貴方に協力するわ。
だから無理に貴方達だけで武門・孫家に立ち向かわないよう。
いざという時は撤退も視野に入れて気をつけてね。
読み終えると、米葉の肩の力が抜けて、手を降ろした。
米葉「…………。
厳虎殿。王朗様の命の下ということならば、山越の我々への助勢を承りましょう。
武門でありながら飼い主の手を噛む孫堅ら孫軍を蹴散らしなさい!」
米葉はそのまま身なりを整え直し陣を出た。
梨晏「あぁー……ごめんなさいね。
本当に頑固なんだから。だからほっとけないけどね。」
厳虎「お
ありゃあ早死するタマだ。早いとこアタイ達も進軍しなきゃだなぁ……。
なあ、アンタが劉繇に過ぎたる武将・太史慈さんか?噂は聞いているぜ。」
梨晏「それほどでもないよ〜♪
あんな人の下でもやり甲斐は沢山あるんだから。
梨晏って呼んで、この先一緒に楽しく戦えそう!」
厳虎「おっ、ありがてぇな!
ならアタイは燐華だ。あの女頭が生きている内はヨロシクな!」
武将同士意気投合して真名を交換した。そして、お互いに腕を重ね合い絆を深めた。
すると、遠くからその総大将の声が聞こえてきた。
米葉「何をしているのです!
早く支度を整え反転攻勢をかけるのです!」
燐華・梨晏「はいはーい!」
劉繇軍は軍備を整え、再起する。
孫堅は最初は先陣をきって劉繇軍を蹴散らしていたが、孫家の精鋭達が劉繇の本陣に辿り着く頃には既に自軍本陣に戻っていた。
粋怜「殿、いつの間に本陣に戻っていらしたのですか。
それが本来の立ち位置ですが如何致しましたか?」
炎蓮「あ?突ついた割には余りに雑魚で、蹴散らすのに飽いたのよ。
敵総大将の首は若い兵に、残党達の始末は雪蓮にやらせらぁ。」
粋怜「……賢明な采配にございます。
しかし、相手は一応ですが、十常侍より命を受けた官史です。討ち取ってもいいものですか……。」
炎蓮「そんなのに縛られねえのが俺の性分なのは、長い付き合いだから知ってるだろう?
それに、牽制のつもりだろうが虎の尾を踏んだとはどういうことか思い知らせてやらねば孫家の誇りに傷がつく。」
粋怜「……それも同感です。
私達は中央の思うままにはならない、それは雷火様も同じ意思ですが、その雷火様が何と言うか……。」
炎蓮「はっ、婆のことを気にするとはな!
なぁ、流石にもう決着がつかねえか?」
粋怜「言われてみれば……そろそろ勝ち鬨が上がりそうですが……。」
違和感に気付いたその時だった。
赤い陣幕が持ち上がり、炎蓮のもう一人の腹心、黄蓋こと祭が息切れしながら入ってきた。
炎蓮「おう、ようやく勝ち鬨か?」
粋怜も驚き、常に大胆不敵の炎蓮でさえも内心驚いており眉を動かした。
炎蓮「どういうことだ?何か横槍でも入ったか?」
祭「流石は大殿……。
劉繇陣営に山越が加勢しました!我ら精鋭も押し返されています!」
粋怜は慌てるが、炎蓮は驚くどころか高らかに笑い始めた。
炎蓮「くくっ、はーーっはっは!
結果は明白な筈だったのに!この孫文台の軍勢が劣勢になり始めたのか!だから戦は飽きないな!
祭、粋怜!もう一度前線に出るぞ!
俺も行くからな!」
祭・粋「はっ!」
三人は武器を装備すると馬に跨り駆けた。
粋怜「殿……山越の救援のことですが。」
炎蓮「あぁ、会稽の女狐の差し金だろうな。
ったく、南陽の名ばかりの名族小娘とは違って、あっちの名族は情勢を見極める目があって手回しが早いぜ。
山越が孫家軍に激突したことで、この戦場の勢力図が変わり始めた。
その前線の指揮官を担っていた孫堅の長女・孫策こと雪蓮は押されながらも山越の援軍を相手に互角に渡り合っていた。
雪蓮「このっ、そらぁっ!!
もーう!急に敵増援が来たと思ったら一気に士気が上がっているじゃない!
早く酒宴できると思ったのに!まあ、もっと暴れさせてもらうけど!」
無双振りは母親譲りのようで、剣一振りで山越の軍勢もなぎ倒せる。
その猛威に劉繇・山越軍の間から二人の武将が食い止め始めた。
燐華「おらぁっ!これ以上同胞がやられてたまるかっ!」
梨晏「せえぇいっ!あなたが指揮官ねっ!」
山越の頭と劉繇の筆頭武将によって攻撃を止めたが二人がかりで互角に抑えている。
雪蓮「んんっ……!
強いわねっ!劉繇程度の配下にこんな強い
それにあなたは山越の頭ね!この一撃だけでも強さを感じるっ!」
梨晏「劉繇様を侮らないでよっ!確かに戦はああなっちゃうくらいだけど、私達みたいに武闘派が支えているんだから!」
燐華「契約ってのもあるが、どうも
そういうてめえは孫堅の嫡女だな!
即席で組んでるとはいえアタイ達の一撃にここまで向かい合えるなんて大したもんだな!」
雪蓮「
何れは畏怖される異名になってほしいっ!
でも、戦いでこんなに高揚したのは久しぶりだわっ!相手が強くて人柄が魅力的だからかしら!」
梨晏「お褒めの言葉どうも!
燐華「お
この会話の間にも武器と武器とがぶつかり合い、劉繇兵も山越兵も孫家兵も、戦闘にならない距離をとりながら囲い応援する。
ここでも兵を幾らか注目をつけていたが、他のところでも兵と兵が衝突していた。
所によっては山越の援軍で攻勢を強めていたところもあるが、粋怜と祭が加勢・指揮したことで拮抗、または、再び劣勢になり始めた。
米葉「ぐっ……王朗様の援軍が加わっても状況はそこまで変わらない……
厳虎殿とやら、何をしているのですか!
……?あの先にいるのは、孫堅……!」
米葉の視線、そこには戦闘と戦闘の間に出来た隙間が道のようになっていて、その先には単騎で立っている炎蓮の姿があった。
彼女の心に語りかけるものがあった。
雪蓮「はあっ!
ん?ちょっとあれ、誰!?こんな戦場で戦いを無視して走って!」
燐華「口車には乗ら……マジじゃねえか。誰だ、ってまさか……。」
梨晏「えっ、あれって劉繇様!?」
祭「攻め手を緩めるな!斉射を続けよ!
……ん?何だ、無防備に駆けて……はっ!?あの方角はまさか!」
粋怜「増援に怖気づいてはだめよ!冷静に攻めなさい!
?あんな所に戦場の間の道が……!あれは、まさか!」
炎蓮「はぁあ、退屈だな。
雪蓮に武者修行も兼ねて武功を立てさせなければだし、祭達にこれ以上心労をかけるなと釘刺されたしよ〜。
だが、ここなら戦場がよく見えるな。
劉繇の兵は虫けら同然だが、山越の奴らは良い目良い腕をしてやがる……!一緒に暴れられたら、なんて望んでも無駄か、それも乱世だから……ん?」
周りで戦っている将も、狙われた彼女も戦場の空白に出来た道を、そして駆ける人物に気付いた。
炎蓮(こいつが中央の犬か。飛んだり剣の構えといい随分と青いじゃねえか。
雪蓮「母様!!」
祭・粋怜「殿!」
燐華「劉繇さん!」
梨晏「劉繇様ぁ!」
孫家側と劉繇陣営、それぞれで正反対の最悪の事態が頭を過った。
そして、米葉の剣が近付き、炎蓮が剣に手をかけたその時……!
炎蓮・米葉「!!??」
素人の米葉でも玄人の炎蓮も驚いてしまう。
二人の目の前に現れ互いに攻撃を阻止された、
そこには見慣れない白装束の男が炎蓮の剣を握る手を掴み米葉の剣をこれまた見慣れない刃物で受け止めていた。
一刀「その戦い、待ってもらおうか。」
炎蓮(……!!この小僧、俺の手を握っただけで止めやがった……!
俺がコイツの何かを感じて動くなって警告しているのか?それとも本気で俺が敵わないのか?)
米葉「……!!
な、何者なのです!?名乗りなさい!」
掴まれている炎蓮はその場から離れられなかったが、米葉は一歩引き痩せ我慢の大声をあげる。
一刀「生憎名乗る名は無くてね。
強いて言うなら、正義の使者、かな?」
米葉「せっ正義……?
正義なら我々にあります!私の攻撃を止めることは、大義に……陛下に、天に反するのと同文です!」
一刀「(なるほどな……演義だと凡庸だけど、この世界では唯の生真面目か。だとしたら、"天の御遣い"なんて名乗ったら一気にマズくなるな。)
それはちょっと勘違いだな。どちらかと言うと、君を助けたんだけど。
もし彼女に攻撃があと少し近づいていたら、
……君が死んでいた。」
最後は少し声のトーンを低くして言い放った。
炎蓮よりも重みがあるその言葉は米葉を完全に怯えさせ、炎蓮でさえも冷や汗をかいている。
米葉「わ、私が……?
そ、そんなわけが!……中央より命を受けた私が蛮族の刃を受けるなど……!」
一刀「うわぁ……流石に幻想が過ぎて……。
そろそろ引き返した方がいいよ。
あと十数えたら、この状況に気付いた兵達が包囲するぞ。」
言われて慌てて見回す。
既に孫家兵士がここに迫っていた。
一刀「戦下手でもこの状況で退かなきゃヤバいのは判るでしょ?」
米葉「くっ……脅しですか?人質にとると?
そんな卑怯な手口には屈しません!退きません!」
一刀「違うよ、助言だ。俺は君にも生き残ってほしい。ここは聞き入れて。中央には上手い言い訳を考えた上でね、君が思っている中央なら、聞き入れてくれるでしょう?」
不敵な笑みを浮かべる一刀の笑顔は、
米葉「……!!///
こ、今回は貴方がたを見逃して差し上げます!勘違いしないでください!
これは、状況を把握した上での戦略的撤退です!!///決して!貴方に見惚れた訳ではありません!!////」
とても恥ずかしい捨て台詞を残して、尻尾を巻いて逃げた、現代の漫画のような走り方で。
一刀「素直じゃないねぇ……生真面目さと可愛さが良いんだけどなぁ、発言力のある良い人が誰かいないと心配だな。」
炎蓮「それは自分の役目、とでも言いたげだな……。
あの青い小娘は置いて、テメェ………!」(ガシッ)
やり取りの間に一刀の手を振り解いていた炎蓮が一刀の肩を力強く掴む。
その眼は怒りと同時に獲物を狩る炎を燃え上がらせていた。
炎蓮「この孫文台の獲物をみすみす逃させるとは見上げた度胸だな……!
今ここでテメェの首を狩ってやろうか!あぁ!?」
一刀「やっぱり貴方が江東の虎と名高い孫堅殿でしたか。お美しい貴方にお会いできて光栄です。
会って早々に命を取られるのは流石に遺憾なので、代わりのものを差し出すので剣を抜かないでください。」
有り余る怒声と威圧などに動じず平然とする一刀に拍子抜けする。
炎蓮「こんな時に、しかも俺に対して
そんなので納得できるか?雑魚とはいえ獲物は獲物、見合う対価がどこにあるってんだ?
まさか、
この事を言われた一刀は流石に驚いていた。一刀自身も、周りには気付かれないように行った早業のつもりだから。
一刀「おっと……これは違いますよ。その辺の拾い物です。」
腰に手を回し、出てきた矢をダーツのようにどこかに放り打った。
炎蓮「さっき小娘に言ったことをそのまま返すぜ?
俺が十、いや五数えるまでに相応の対価を持ってこなければ……。」
一刀「そんなことする必要はありません。既に手土産は用意しています。」
炎蓮「あ?テメェ手ぶらじゃねえか。
それに、この周りにその手土産になりそうな物は」
一刀「目の前にいます、貴方に降ります。」
手土産の正体に目を丸くした炎蓮だが、直ぐに顔に手を当て、笑みを浮かべた。
炎蓮「っ……くっくっくっ……
この俺に狩りを台無しにして太々しく向き合った挙句、
一刀「おお、お手柔らかに。(胸は張りありそうだな。)」
ちょっと卑猥が混じった冗句を浮かべていると、黒髪の眼鏡の女性が馬に乗って二人に近づいてきた。
?「殿!ここにいましたか……そちらの人物は?」
炎蓮「あ?冥琳か。面白え拾い
冥琳「このような戦場の真中で拾い物?
……撤退の要請を。荊州で動きがありました。恐らく、南陽かと。急ぎ戦を止めて引き上げなければ。」
炎蓮「この俺に戦を止めろと?……断る!と、言いたいが、良い
冥琳「は……?はっ!(結局、あの男は何者なんだ……?)」
冥琳は足早に馬を駆けていった。
見送った炎蓮は再び恐い笑みを一刀に向ける。
炎蓮「さぁ〜て、これから俺の城に
一刀「それは無理ですよ。江東の虎が飼いならす馬に俺でも追いつけませんって。そもそも俺自身、
炎蓮「はっ、末娘と比べたら可愛くあって全く可愛くねえお強請りだな?
さっさと乗りやがれ!」
炎蓮が口笛を吹くと、近くに身を潜めていたであろう屈強な馬が炎蓮に寄り、直ぐに跨った。一刀も咄嗟に炎蓮の後ろに跨り炎蓮の腹囲に手を回し全身を密着させる。
それと同時に炎蓮は手綱を引き馳駆させる。主君に似たのかかなりの暴れ馬のようで、一刀が落ちないように必死に炎蓮にしがみついたが、突然、炎蓮が馬を停めさせた。
炎蓮「おい、何してやがる?」
振り落とされないようにしていた一刀の両手は、炎蓮の爆乳を鷲掴みにしていた。
一刀「おっとこれは失礼。落ちないように必死に堪えていたんですが、手が自然と。
いやぁ、役得役得♪」
偶然だった筈が装わないどころか堂々と布越しに
炎蓮は口が裂けんくらいの笑みになっていた。
炎蓮「はっ、言い訳がましい上に調子に乗りやがって。益々気に入った!
俺の駆けっぷりに城まで持ちこたえてみせやがれ!」
先程以上に馬を暴れさせるように奔る。
一刀は必死に、そして性的にしがみつき、
祭と粋怜、そして雪蓮達の軍団は慌てて追いかけた。
その頃、劉繇陣営では、
異変に気付いた燐華と梨晏によって、全軍が本陣に帰着していた。意外と燐華達山越の言うことを劉繇軍は問題なく従って、戦においては弱小の部類に入る劉繇軍はまとまっていた。
梨晏「燐華、色々と後処理ありがとう!
本当に
燐華「今回の戦では本当に勧誘されるな。
けど、アタイは山越だからな。中央の犬になる気は毛頭無い。今後も契約ってことで孫堅と戦うなら加勢するまでだ。」
梨晏「……やっぱそうだよねぇ。ごめん、忘れて〜。
それにしても、あの孫策って女性、どこか私達と同じ空気がしたな〜。」
燐華「おっ、またまた気が合うな。
それぞれの立場がなければ、アタイ達、戦友になれたと思うぜ。」
梨晏「だね。
……あまり考えたくないけど、もし孫家が益々台頭してきたら……。」
楽しく盛り上がったが、
すると、彼女達の上司・米葉がトボトボと戻ってきてその空気を取り払わなくてはいけなくなった。
梨晏「劉繇様!ご無事で……あれ?」
彼女の様子はおかしかった。別に服装はボロボロではないのに手は脱力していて、顔が真っ赤だったからだ。
梨晏「り、劉繇様……何か、ありましたか?」
米葉「…………
はっ!?わ、私の身には一切何も!窮地となってしまったので仕方なく撤退しただけです!
決して、決してあの男に見惚れたわけではありません!!」
ほぼほぼ自暴露をしてしまっていて、その様子と内容に梨晏達は目を丸くしていた。
燐華「……なあ、梨晏。
梨晏「いや……私も初めて見た。
いつも自他共に厳しいから、凄い意外。だから尚更ほっとけない。」
燐華「だな、最初の尊大さが吹っ飛ぶ。
(もしかして、奏和姐さんのあの手紙にそんな内容も?)」
米葉「何ヒソヒソ話しているのですか!
一旦退きましたが、軍備の方は!」
赤面は残ったままだが、また戦の話に戻したことで、直立不動になる梨晏と燐華。
梨晏「はっはい!
燐華達山越の働きもあって、全軍態勢は復帰しております!」
燐華「それから、孫堅軍は撤退し始めたようだぜ。」
米葉「孫堅が逃げ始めたですって?
再び来たまたとない好機です!直ぐに進軍して後背を突くのです!」
号令をかけるが、梨晏や燐華、更に将兵全員が微妙な顔をして見合っている。何か事情が加わったようだが、米葉はその様子に気付かない。
燐華「なぁ……劉繇さん。もう、それは無理だぜ……。」
劉繇「そんなわけありません、大義名分を果たす時です!
それに、貴方はあくまで契約上の協力者です!私の指示が最優先です!」
梨晏「あの、劉繇様……
その、隊列をまとめている時に伝令が来たんですけど……
袁術軍が寿春にまで迫っています。」
現れた新たな軍勢、その名前を聞いた米葉は身体こそ微動だにしなかったが驚いて口を開いていた。
米葉「え、袁術!?荊州南陽の勢力がいつの間に寿春に!?
そういえば、孫家は袁術の事実上の食客、孫家を従えているから連携して軍を動かしたというの……?」
戦下手から一変して、思案を巡らせて状況を整理している。
若干、孫家を怒らせるような誤解も混じってはいるものの、流石に危機を感じていた。
米葉「……孫家は武威こそあるものの蛮族ですから攻めても問題ないですが……
あちらは能力こそ欠けど中央も認めざるをえない名族の勢力……攻められても特に非難される筋合いは無い……。
……全軍撤退を。袁家が動いたとなれば、もはや大義名分は潰えたも同然です。」
米葉が出した結論に、配下の将兵は安堵した。
梨晏達が部隊を指示して、陣払いをした。
燐華「じゃあ、アンタを本拠に送ったら今回の契約は一時終了だ。」
米葉「それには及びません。いくら私でもそこまでお守りされては立場と信用を失いかねません。
契約はここまでです。料金は王朗さんを通じて支払いますし、あの方の報告はあなたに委ねます。」
燐華「おっ……そうか。報酬楽しみにしているぜ。
(姐さんになんて報告しようかな。お嬢ちゃんの乙女ぶりとか、見たこともない服の色男のことと……♪)」
気付けば、この場にいる山越の存在を受け入れているまでに成長していた。
燐華はそれもこの場に居らずに彼女の全てを読んでいたその女性あってこそと承知していた。
炎蓮が戦場の高台で堂々と立ち、そこをまたとない好機と感じて米葉が駆けた時、戦場の片隅に茂みがあり、そこから誰にも気付かれずに矢の先端がキラリと光った。
?「っくっくっくっ……孫文台……勝ち戦だからって、ああも狙ってくださいと立ちやがって……貴様をここで射殺せば劉表様も最高に褒めてくれるし江賊を我が物にできる……さぁ、劉繇、今直ぐに孫堅に掛かれ……!
彼女は黄祖、荊州牧・劉表の筆頭家臣だが秘めたる欲は群雄以上。
とある目的の為に単独で遠征しており、狙いを定めて弓を張っていた。
そして、劉繇が飛び上がった瞬間を狙って矢を放った……!
黄祖(さあ、ここまでだ………
……!?だ、誰だあの男は!?
いや、そんなことより放った矢はどこいった!?)
予想外なことに混乱する黄祖。その間に米葉は退き、炎蓮とその男が会話をしていた。
黄祖(何だあいつは……見たこともない服をしやがって……いや、もう一矢放って次こそ
(ヒュンッ)
なっ!?)
矢をもう一度出して弓を構えようとすると、その男が手を振った直後に、矢が顔を掠めて真後ろの木に刺さる。
黄祖(ま、まさか、素手で矢を放ったっていうのか……?!
し、しかもこれは先程、
そして、炎蓮が騎乗し、一刀も乗ろうとした瞬間、その男・北郷一刀は黄祖に向かって1回微笑んだ。
黄祖「……私を補足済みってことかしら。誘惑しようと思ってんのかね……生憎、男に興味は無いからね。
恐らく、南陽の
あんな虎以上の化け物が近くにいるんじゃ、深追いは命取りだ。
さて……劉表様にあの化け物について何て説明しようか……。」
中庭で卓上には菓子と茶、それを優雅に飲む姿は
座高でも背が高く美しい足がセクシーに露出しており、ウェーブのポニーテールは大きな鳥の髪飾りでまとめられている、
燐華が姐と慕い米葉が尊敬する、
太守・王景興、真名を奏和と言った。
劉繇軍と孫家軍衝突後、彼女はお茶を嗜みながら燐華が書いた報告書を読んでいた。
奏和「……ふぅん、米葉さんは相変わらず不器用な振る舞いなのね。そして、謎の青年があの娘の命を助けて逃がしてくれた。それから孫堅の陣営に入った…と。
彼女の命が無事で良かったわ、あの娘の乙女な一面もこの眼で見てみたいわ……♪
それにしても……この見たことない服装の男……多分、米葉さんを助けたということは、孫堅も押さえ込んだのね……。
ということは、恐らくその正体は……暫くは静観しておきましょう。
中央に密告しても大した礼も無いだろうし、孫堅を怒らせるだけでしょうし、何より米葉さんと燐華ちゃんが責を問われる可能性もあるわ。
うふふ…会ったこともないのにこんなに興味を惹かれて……♪さぁて、その人物はどう動くのかしら、見ものね。」
いかがでしょうか。
以前のアンケートの結果ですが、実は締め切った後、確認したところ、最終結果は票数一致でした…。
で、その上でどうするか考えていたのですが、途中経過では、オリキャラ恋姫として描くが圧倒的優位だったことと、リクエストと勉強した資料で厳虎と王朗を採用しようと思った結果、劉繇をオリ恋姫として採用することに致しました。
二人のオリ恋姫設定は折を見て追加しようと思います。
リクエストで採用した恋姫ですが、ある程度キャラの人数がそろったら別枠紹介で投稿しようと思います。(でないと文字数不足で投稿できないので…)それまでは、活動報告を見ていただければと思います。
コラボキャラの今後の立ち位置もなるべく合わせる予定ですし、恋姫は全員生存ハーレムENDの予定です。
次回はエロあります。さて、孫呉の誰でしょうか……。
続きを気長にお待ちしていただければ幸いです。
(追伸)ちょっと、最初の孫呉編のキャラ回の順番を考えたいので、アンケートを実施します。
期限は一応、8月末にします。
*ソシャゲリリースで恋姫設定とオリ恋姫募集が添削・追加があります。
孫呉キャラ(現時点)で最初の相手は決定しているけど、他のキャラの順番が…エロシチュの構想は決めているので登場順をアンケート! 締め切り時点での票数の多さ順の予定です。同率は上部からにします。
-
雪蓮、蓮華、小蓮三姉妹(一部本番無し)
-
老将両翼・祭、粋
-
幼体の老政務官・雷火
-
筆頭軍師・冥琳(本番は無し)
-
オリキャラ老将・祐虎(韓当)
-
オリキャラ文官・松代(朱治)(本番無し)