NTRゲーのヒロインにTS転生したけど俺は負けない(負ける) 作:オホッ♡
俺の名前は田中山 文夫。階段で足を滑らせて頭を強打し、そのままお陀仏した不幸な男子高校生だ。そんな無様な死に方をした俺を神様は哀れと思ったのか、なんと俺は転生したのだ!けどさぁ…なんでよりによってNTRゲーのヒロインにTS転生なんだよぉぉぉぉぉお!!?
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「キミだけをアイシテル」…D○siteやF○nzaのエロゲー部門で年20xx年度売り上げNO.1を叩き出した名作エロゲーである。ストーリーとしては幼稚園からの幼馴染みで主人公に溺愛しているヒロインを他の男に寝取られないようにしながら高校生活を無事に終わらすというシンプルなものだ。
このゲームは特殊な要素として某実況野球ゲームのように主人公にステータスが存在する。知能、身体能力、男らしさ、人望、運の5つのステータスだ。このステータスはランダムイベントなんかで関係してくる。例えば、イベントでエロいことが大好きな同級生と体育の授業で徒競走をすることになった。もし身体能力のステータス相手よりが高ければ徒競走に勝利してヒロインからは「かっこよかったよ!」と褒められて好感度が上がる。だがもし…身体能力のステータスが低かったら同級生に負けてしまい、そのヒロインが「○○くんって足早いんだね。知らなかったよ」「いや~そうでもないよ~!」とヒロインとその同級生との好感度が高くなってしまう。
ヒロインと間男との好感度が高くなればその間男とのイベントが多発し、当然寝取られやすくなる。なので勉強や運動、バイトなど行ってステータスを高めなければならない。この際、一人でやるか、それともヒロインと一緒にやるか選択できる。ヒロインと一緒だとその間は間男との関わりをシャットアウトできるので間男とのイベントが発生しないため安全な反面、ヒロインと一緒で集中できないのか一人のときより圧倒的にステータスの伸びが悪い。一人でやるときはステータスの伸びは良いがその間にヒロインは一人のため間男とのイベント発生している場合があり、寝取られる可能性があがるという一長一短なのだ。
…ちなみに運を犠牲して他のステータスを上げることができる。だがそれはあまりお勧めできない。運のステータスが悪いとヒロインの好感度が下がるイベントが多発しやすくなる程度ならまだいいが、最悪の場合だとヒロインちゃん購買で買った変なドリンクをゴクリ!⇒なんとそれは媚薬だった!身体が火照って今すぐ誰かとエッチしたい!⇒近くにいた名前も知らない生徒と即ハメしてそのままNTR!⇒BADエンド…というふざけたことが起こりかねないからだ。
このような戦略性のあるゲーム性に加えて、ハイクオリティなイラスト、ヌルヌルと自然に動きながらも揺れる部分はしっかりと揺れる本格的なCG、妥協を一切許さないリアリティあふれるボイスなどといった様々な要素がこのゲームにはふんだんに盛り込まれているため、発売から3日かからず人気ランキング1位を勝ち取るほどである。まさに名作といえるだろう
まあそんなNTRゲーのヒロインに俺はTS転生したわけなんです。見てよこの身体!さらっとした水色髪のロングヘアーにチャラ男から肩組まれながら揉まれそうなメロンサイズの胸、尻も安産型で太ももから尻にかけてのラインは男どもの視線を釘付けにするだろう。顔もかなり可愛い。きゅっとした小ぶりの口にぷっくりと膨らんだ桜色の唇、ぱっちりと開いた大きな瞳に長いまつ毛、金色に輝く目……清楚で優しそうな顔つきをしている。ちなみにヒロインの名前は湊本 玲香だ。
せっかく転生したんだ。どうせなら誰にも寝取られずに主人公くんとの純愛ルートを歩みたい。NTRは嫌いじゃないが純愛のほうが好きだし、主人公くんには幸せになってほしい。幸か不幸か俺はこのゲームをプレイしたことのあるプレイヤーである。…友人に「これ純愛ゲーだよ~w」と騙されてやったけど。どんなイベントがあるのか、誰が間男かなどの知識は十分ではないもののそこそこはある。絶対に寝取られずに生き残ってやるぜー!!
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転生してから早くも8ヶ月経った。学校生活や女の身体にも慣れたし、特に問題なく過ごせていると思う。不満を上げるとするなら胸がデカいから男どもの視線が胸に集中するし、肩が凝ることくらいだ。NTRに関してだが今のところこれといったイベントは起こってはいない。間男たちとの会話はほどんどしていないし、基本的に学校では主人公くんと一緒にいる。怖いくらいに順調である。
「あ、玲香ちゃん…ここにいたんだ」
およ、我らが主人公くんが話しかけてきた。彼の名前は木下 良介くん。小柄な身長でひょろひょろとした体格。綺麗な茶髪で顔は可愛いがどことなく頼りなさそうな感じを醸し出している。う~ん、如何にもNTR系ものの主人公みたいな感じしてるわ…。もっと筋肉つけろ筋肉!
「今日帰りに遊ぶ約束だったけど急な用事ができちゃってすぐ帰らなくちゃいけなくなったんだ…ごめんね」
「そうなの?それは残念ね…」
あ!これヒロインの好感度が下がるイベントのやつだ!このイベントは主人公くんに急な用事ができてしまい用事を優先したら「前から約束していて楽しみにしてたのに残念…」とヒロインの好感度が下がり、ヒロインを優先したら用事をすっぽかしたとして人望のステータスが下がるといういわばBADイベントだ。
「気にしないで!また今度にしよう!」
俺は笑顔でそう言うと主人公くんは再び「ごめんね」と言い、そそくさと行ってしまった。
(いっちゃった……間男に絡まれても面倒だし俺も帰るか)
そう思って俺は鞄を持って廊下に出る。廊下にはまだまだ人はおり、男どもはいやらしい目つきで俺のことを視姦してくる。う~む…元男である俺からして確かに美人なうえ身体はエッチィので見られるのは仕方ないとしてもそんな下心満載な目で見るか…?チラ見ならまだしもすごいがっつり見てくる…。そんな四方八方からくる目線に辟易しながら廊下を歩いていると、後ろから声をかけられた。
「あ~玲香ちゃんじゃ~ん。今日暇?この後俺と遊ばね?」
「…江原先輩ですか」
げっ!コイツかよ!この金髪で両耳にはピアスをつけた如何にもチャラチャラしている目の前の男は間男の一人である先輩の江原 物好だ。ヤリチン、女好き、喧嘩っ早いと三拍子揃ったやべ-奴である。ゲームでは執拗にヒロインに話しかけてはセクハラを繰り返し、徐々にヒロインの性感帯を敏感にさせてから焦らしに焦らしてヒロイン自らが身体を許すまでちょっかいをかけるという姑息な手段を使って寝取ろうとしてくるタイプだ。こいつに目をつけられるとヒロインが一人のときはほぼ確実にコイツに関するイベントが発生し、その都度ヒロインの性感帯を敏感にさせてくる面倒くさいキャラだ。
「今日はすこし予定があるので…ごめんなさい…(ホントは予定なんかないけど)」
「ちょっとだけでいいから!まじですぐに終わるからさ!このスマホの画面みるだけでも良いから!」
そう言って先輩は胸ポケットにしまってあったスマホを取り出して俺のほうに見せつけてきた。画面には瞳に怪しい紋章が入った目のイラストと催眠という二文字が書かれている。
(こいつバカなのか…?いかにも胡散臭そうでチンケなにせもの…じゃ…ねーか……ふぁ…?身体がふわふわして…意識が…)
「……ん?あれ俺こんなところでなにしてたんだろ?えーっと…あれ…?思い出せないや…」
気づくと俺はだれもいない空き教室で床にぺたりと座っていた。汗をかいたのか身体が異様にベタベタして気持ち悪く、口の中もなんか苦くて変な感じだ。なんでここにいるのか全く思い出せない。放課後…確か…良介と別れてまでは憶えているがそれ以降のことがまるで思い出せない。ふとスマホの時計を確認すると時刻はとっくに7:00。すでに下校時間だ。
「やばもう下校時間じゃん!急いで帰らないと!」
俺は床に落ちてた自分の鞄を拾い、急いで帰宅する。なにかとても重要なことがあった気がするが…うまく思い出すことができない。まあ思い出せないなら大したことじゃないだろう。
湊本 玲香…主人公が転生してしまったエロゲーのヒロイン。自分では間男との関わりはほとんどないと思っているがそれは単に催眠によって記憶がなくなってるだけ。処女は転生3日目で散らしたし、身体は全て開発済みなのだが本人はまったく気づいてない。
江原 物好…間男①。よくいるヤリチンのチャラ男。