※この作品はR-18です。

特務捜査隊エージェントライダーズ!-絶賛排卵中の危険日女捜査官達は特製媚薬になんか絶対に負けない!-   作:オリーブドラブ

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◆今話の登場ライダー

◆アマンダ/マス・ライダー軽装型B.A.V.A.R.F.(バヴァーフ)仕様C-1(チャーリー・ワン)
 ノバシェード対策室内に創設された特殊部隊「B.A.V.A.R.F.(バヴァーフ)」チャーリーチームの隊長。金髪のミディアムに淡褐色の瞳が特徴の毅然とした爆乳美女。全ての男が淫欲の対象にしてしまうほどの美貌と色香の持ち主であり、普段はサングラスをかけて美貌を誤魔化している。ミオスタチン関連筋肉肥大という特異体質で生まれつき膂力が秀でており、純粋な身体能力なら対策室の中でもトップクラス。性格は自他共に厳格。量産試作型外骨格「マス・ライダー」のバリエーション機である軽装型を青基調に変更したB.A.V.A.R.F.仕様の強化服を着用しており、サブマシンガンでの突入射撃を得意とする。年齢は20歳。身長は170cm。
 スリーサイズはバスト91cm、ウエスト62cm、ヒップ90cm。カップサイズはG。
 ※原案はトリック先生。

◆ディアナ/マス・ライダー軽装型B.A.V.A.R.F.(バヴァーフ)仕様C-2(チャーリー・ツー)
 ノバシェード対策室内に創設された特殊部隊「B.A.V.A.R.F.(バヴァーフ)」チャーリーチームの隊員。元警察官であり、オレンジ色の腰まであるロングヘアと、吊り目な翡翠色の瞳が特徴の爆乳美女。喫煙者であり言葉遣いも荒々しいが、チーム屈指の勇猛さは仲間達からも頼りにされている。ギャルに対して密かな憧れがあり、時折ギャルのファッションに身を包んで街を闊歩しているらしい。量産試作型外骨格「マス・ライダー」のバリエーション機である軽装型を青基調に変更したB.A.V.A.R.F.仕様の強化服を着用しており、ビームソードでの二刀流を得意とする。年齢は28歳。身長は177cm。
 スリーサイズはバスト96cm、ウエスト56cm、ヒップ96cm。カップサイズはI。
 ※原案はハレル家先生。

◆リフィル/マス・ライダー軽装型B.A.V.A.R.F.(バヴァーフ)仕様C-3(チャーリー・スリー)
 ノバシェード対策室内に創設された特殊部隊「B.A.V.A.R.F.(バヴァーフ)」チャーリーチームの隊員。腰まで伸び、一部に灰色のメッシュが入っている若干ウェーブが掛かったナチュラルブラウンの髪という特徴を持つ、フランス系の巨乳美女。スカイブルーと琥珀色のオッドアイの持ち主であり、かつてはオペラ歌手としての活躍が期待されていた才媛だが、11年前に起きた旧シェードのテロにより両親を失い、自身も改造被験体にされた過去を持っている。冷静沈着かつ献身的な性格であり、仲間達の戦闘を的確にサポートする。量産試作型外骨格「マス・ライダー」のバリエーション機である軽装型を青基調に変更したB.A.V.A.R.F.仕様の強化服を着用しており、2丁拳銃での戦闘を得意とする。年齢は24歳。身長は167cm。
 スリーサイズはバスト97cm、ウエスト58cm、ヒップ84cm。カップサイズはG。
 ※原案はエイゼ先生。

◆ミレイ/マス・ライダー軽装型B.A.V.A.R.F.(バヴァーフ)仕様C-4(チャーリー・フォー)
 ノバシェード対策室内に創設された特殊部隊「B.A.V.A.R.F.(バヴァーフ)」チャーリーチームの隊員。ウェーブのかかった青のロングに翡翠色の瞳が特徴の美少女であり、均整の取れたプロポーションの持ち主。量産試作型外骨格「マス・ライダー」のバリエーション機である軽装型を青基調に変更したB.A.V.A.R.F.仕様の強化服を着用しており、サブマシンガンでの援護射撃を得意とする。年齢は18歳。身長は158cm。
 スリーサイズはバスト86cm、ウエスト56cm、ヒップ86cm。カップサイズはD。
 ※原案はハナバーナ先生。

幸子(さちこ)/マス・ライダー軽装型B.A.V.A.R.F.(バヴァーフ)仕様C-5(チャーリー・ファイブ)
 ノバシェード対策室内に創設された特殊部隊「B.A.V.A.R.F.(バヴァーフ)」チャーリーチームの隊員。純白ショートヘアーに赤い瞳、小柄な体格を持つ儚げな美少女。B.A.V.A.R.F.の装備全般の開発に携わった天才的な科学者であり、自身も装着者としての優れた才能を持っている……のだが、臆病な性格であり「もう辞めたい」が口癖になっている。しかしその才能故、辞表を何度出してもアマンダに却下されているらしい。量産試作型外骨格「マス・ライダー」のバリエーション機である軽装型を青基調に変更したB.A.V.A.R.F.仕様の強化服を着用しており、ビームソードでの不意打ちを得意とする。年齢は18歳。身長は146cm。
 スリーサイズはバスト70cm、ウエスト54cm、ヒップ60cm。カップサイズはA。
 ※原案はちいさな魔女先生。


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第9話 チャーリーチームと触手の怪物

 

 5台もの重戦車――M.R.イレイザーはブラヴォーチームとチャーリーチームを狙い、周囲の被害も厭わぬほどの猛攻を仕掛けている。車体に搭載されたミサイルポッドからは無数の小型ミサイルが乱れ飛び、ビーム機銃からは矢継ぎ早に熱線が連射されていた。

 

 戦闘員達が言っていた通り、他の「積荷」をどれほど犠牲にしてでも、今確実にここで両チームを殲滅しようという覚悟なのだろう。それでも最大の武器である主砲だけは使っていないところを見るに、彼らにもまだ僅かな「葛藤」が残っているようだ。

 そこに付け入るように火を噴いているアクアのガトリングが、彼らの動きを牽制していた。しかし5台のM.R.イレイザーは主砲を封印したままでありながらも、凄まじい弾幕を展開している。

 

「アクアが上手く注意を引き付けているようですが、ブラヴォーチームはかなり押されているようですね……! 各自、遮蔽物の確保を怠らないように! 耐久性ではこちらが圧倒的に不利であることを忘れないで!」

 

 そんな敵方の様子を冷静に観察しながら、遮蔽物(コンテナ)に身を隠しているC-3(チャーリー・スリー)ことリフィル。彼女は両手の2丁拳銃を連射しながら、何度も仲間達に声を掛けていた。彼女の愛銃が火を噴くたびに、その豊満な巨乳と桃尻がぶるんっと淫らに弾んでいる。

 

 灰色のメッシュが入った、ナチュラルブラウンのロングヘア。ウェーブが掛かったその長髪は仮面の下に押し込められており、強化服の内側で熟成された彼女の匂いがじっとりと染み付いている。スカイブルーと琥珀色のオッドアイで敵方を見据えている彼女は、その白い柔肌を大量の汗で濡らしていた。

 

「私の武器は皆と比べて火力で劣る……でもっ!」

 

 彼女の2丁拳銃では重戦車の装甲を抜くことは困難。しかしビーム機銃の銃身を破壊し、攻撃の「手数」を減らすことは出来る。そこに活路を見出していた彼女は、M.R.イレイザーの車体側面に搭載されていたビーム機銃に弾丸を撃ち込み、その機能を停止させていた。

 

(シェード……そしてノバシェード……! あなた達は一体、どれほど血を流させれば気が済むのですか……!)

 

 弾を撃ち尽くした瞬間、流れるように空弾倉を捨て、素早く次の弾倉を再装填(リロード)するリフィル。そんな彼女の脳裏には、過去に味わった苦い記憶が蘇っていた。

 

 ――フランス人の父と日本人の母との間に生まれたリフィル・フレンシアという少女は、幼くしてオペラ歌手としての才能を開花させていた。しかし、11年前の2009年。嘱望されていた彼女の「将来」は、旧シェードの大規模なテロによって無惨にも崩壊してしまった。

 

 両親を失い、自身も改造被験体として拐われてしまったその日から、彼女の平穏な人生は終わりを迎えたのである。旧シェードの創設メンバーである「始祖」の1人が彼女に情けを掛けたことにより、リフィルは辛うじて生還することが出来た。しかしそれは、長い戦いの人生の始まりに過ぎなかった。

 

(父さん……母さん……)

 

 両親の仇を討つため。これ以上、自分と同じ思いをする人間を増やさないため。リフィルはノバシェード対策室の特務捜査官となり、やがてB.A.V.A.R.F.の一員となった。そんな彼女の「過去」を知っているのは、隊長のアマンダを含めてごく僅かだ。

 

 養成機関の中でも特に優れた成績で訓練課程を修了しているリフィルは、チャーリーチームにおいては「優等生」であると言われている。しかし実戦の世界は、成績の良し悪しで計れるほど単純には出来ていない。リフィルはこれまで経験して来た「現場」の中で、何度も敵に組み敷かれ「貞操」の危機を味わって来た。

 

 そんな時に、幾度となく彼女の窮地を救っていたのは――新世代ライダー達の中でもトップクラスの実力者であると言われている、「仮面ライダータキオン」こと森里駿(もりさとはやお)だった。元ノバシェードの改造人間という「曰く付き」である彼は、自身と同じ苦しみを知っているリフィルに、何度も救いの手を伸ばしていたのである。

 

 普段は寡黙な皮肉屋であり、その振る舞い故に周囲から誤解されることも多い駿だが。かつての自分を想起させるリフィルの横顔には、少なからず思うところがあったのだろう。笑顔こそ見せないが、彼女に対する眼差しには常に暖かな「優しさ」が現れていた。

 

 ――何故俺達はまだ生きているのか。家族を失い、全てを失い、それでもなお生き延びている意味は何なのか。誰もそれを教えてくれはしない。そんなものは、俺達で勝手に作り上げて行くしかないんだ。失われて行った命を、一つとして無駄にしないために。

 

 そんな駿の言葉は今も、戦いの場に身を置くリフィルを導き続けている。筋骨逞しい絶世の美男子である駿の姿と、その言葉を思い出すたびに。リフィルは仮面の下で頬を桃色に染め、下腹部に甘い疼きを感じていた。

 

(……森里さん。もし私が生き延びたことに意味があるのなら……それはきっと、あなたと出逢うためだったのかも知れませんね)

 

 愛する家族を失った者同士、通じ合うものがあると感じた時から。リフィル・フレンシアという女は、森里駿という男に惹かれ始めていたのだろう。

 

 彼の逞しい「雄」の肉体を思い出すたびに、リフィルの内に宿る「雌」の本能が顔を出し、その肉体を甘く火照らせている。その切なさに苛まれた彼女の腰は無意識のうちに淫らにくねり、強い雄に媚びる雌の仕草を隠せなくなっていた。

 

「オラオラぁあッ! どうしたその程度か鉄屑共がぁあッ! そんな生っちょろい弾幕で、この俺が止められるとでも思ってんのかよォオ〜ッ!?」

 

 だが、いつまでも物思いに耽ってはいられない。チャーリーチームの切り込み隊長ことディアナは、2本のビームソードを豪快に振り回して大暴れしているのだ。彼女が光刃を振るうたびに、その豊満な爆乳と巨尻がばるんっと瑞々しく弾んでいる。

 

「……ディアナったら、またあんなに無闇に突っ込んで……!」

 

 遮蔽物(コンテナ)に身を隠すことなくその身を晒している彼女は、重戦車からの攻撃を避けようともしていない。そんなディアナの無鉄砲な戦い振りに、リフィルは深々とため息を吐いている。あの勇猛さは確かに頼もしいのだが、少しは心配している身にもなって欲しいものだ。

 

「……お互い、『元気』な仲間を持つと苦労しますね」

「……分かって頂けますか、リコリスさん」

「えぇ……それはもう、すごく」

 

 近くの遮蔽物で弾雨を凌いでいるブラヴォーチームのリコリスは、苦笑いを浮かべてリフィルに声を掛けている。そんな彼女の優しさに触れたリフィルも、気まずそうに微笑んでいた。双方の想い人である本田正信と森里駿はいわゆる「犬猿の仲」なのだが、リコリスとリフィルはむしろ苦労人同士として意気投合しているようだ。

 

「リ、リフィルさんっ! アマンダ隊長っ! ディアナさん、遮蔽物に隠れるどころか、あんなに敵の近くに寄っちゃってるんですけど……!?」

 

 そんな中、C-4(チャーリー・フォー)ことミレイは遥か前方で光刃を振るっているディアナの身を案じてか、心配げな声を上げている。愛用のサブマシンガンで精一杯の援護射撃を続けている彼女は、その反動で豊かな乳房と桃尻を弾ませていた。ウェーブの掛かった青いロングヘアは仮面の中でじっとりと汗に塗れ、その甘い匂いがスーツの中で濃厚に煮詰まっている。

 

「……放っておきましょう。どうせあの人は何を言っても聞く耳を持ちません」

「アイツの性格を鑑みれば、どう足掻いてもああならざるを得んからな。大人しくしているアイツなど、むしろ気色悪くて敵わん」

 

 ミレイの指摘は尤もであったが、リフィルとアマンダは呆れ返ったような声を漏らしている。冷淡な眼差しでディアナの背を静観している2人は、特に心配する様子もなく愛銃の引き金を引き続けていた。

 

「さっすがアマンダ隊長と優等生様のリフィルだ、よく分かってるじゃねぇか! 俺にはなぁ、これくらいヒリついてる状況が1番ちょうどいいんだよッ!」

「……ほらな。アイツはいつもああだ」

「あ、あはは〜……ですよねぇ〜……」

 

 アイツはどうせ殺しても死なないし、止まることもない。本人の気が済むまで好きにさせておけ。そう言わんばかりのアマンダの態度と、ディアナ本人の豪快な反応を目にしたミレイは納得せざるを得なかったのか、口元をヒクつかせながら苦笑いを浮かべていた。

 

「ひゃあぁあっ……! こ、怖いよぉお……! も、もうこの仕事辞めたいぃい……!」

 

 一方。遮蔽物の影に身を隠して縮こまりながらも、なんとかビームソードを振るって熱線を打ち返している1人の美少女が居た。C-5(チャーリー・ファイブ)こと幸子(さちこ)。チャーリーチーム最後のメンバーにして、B.A.V.A.R.F.の装備全般の開発に携わっていた才媛だ。

 

 白いショートヘアと赤い瞳が特徴の儚げな美少女である彼女だが。その性格は凡そ、最前線で戦う特務捜査官として似つかわしいものではない。事実、彼女は半べそをかきながら震える手でビームソードを振り回している。

 

 しかしその臆病な振る舞いに反して、光刃の冴え(・・)は天才そのものであった。遮蔽物からはほとんど身を乗り出しておらず、敵方をまともに視認してもいないというのに、彼女は正確無比に熱線をビームソードで跳ね返しているのだ。

 

 その芸当が証明している彼女自身の「才能」こそが、ここに居る「理由」なのである。一介の科学者として後方に置いておくには勿体ないほどの天賦の才。それをアマンダに見付けられてしまったことが、彼女にとっては「運の尽き」だったのである。

 

「そうか辞めたいか。ならまずは無事にこの任務を切り抜けて、アメリカの本部に帰らないとな? お前の働きで全員見事に生還させて見せれば、辞表の受理を考えてやらんこともない」

「いつもそれ言ってますけど、本当に受理してくれたことなんて一度もないじゃないですかぁぁあ!」

 

 泣き喚きながらも、ビームソードで的確に熱線を打ち返している幸子。そんな彼女の細い肩をガッチリと抱き寄せながら、アマンダは豪快にサブマシンガンを乱射している。

 

「お前が私の元から離れたところで、今度は無防備なお前がノバシェードに狙われるだけだからな。そうだ、それなら一つ良い方法があるぞ。私達でノバシェードを全滅させてしまうというのはどうだ?」

「も、もう嫌ぁあぁあ〜!」

 

 ノバシェードが存在している限り、現場(ここ)から逃げることは出来ない。言外にそう告げている隊長からの非情な宣告に、幸子は涙ながらに悲鳴を上げるのだった。そんな2人の様子を、周囲の隊員達は生暖かく見守っている――。

 

 ◆

 

「……よし、奴らの戦車も煙を出し始めている。皆、あともう一息よ!」

「このまま押し切って、5台纏めて叩き潰すぞッ!」

 

 ブラヴォーチームとチャーリーチームによる、長時間に渡る苛烈な総攻撃。その全てを車体の装甲で受け続けた5台のM.R.イレイザーからは、黒煙が上がり始めていた。自分達の勝利は近い。そう確信したフリーデリーケとアマンダは、互い目配せしながら力強く頷き合っている。

 

 ――だが、このまま簡単に破壊されてくれる重戦車ではない。「掃射によって全滅を狙う」のではなく、「刺し違えてでも道連れを増やす」方針に舵を切った5台の戦車は、フリーデリーケ達の方向に主砲を向け始めていた。

 これまで温存して来た伝家の宝刀を、ついに引き抜く時が来てしまったのである。周りの「積荷」が全滅することになろうが、もはや「お構いなし」だ。

 

「……不味い、主砲がこちらに向かっているわッ! 総員退避、退避ぃいッ!」

「全員避けろーッ!」

 

 仮面ライダーを倒すために建造された5台の戦車。それら全てが1箇所に主砲で集中攻撃しようものなら、その際の破壊力は計り知れない。

 その「凶兆」を察したフリーデリーケとアマンダは、それぞれの部下達に退却を呼び掛けたのだが――時すでに遅し。5台全ての主砲が同時に火を噴いた瞬間、この一帯が爆炎に包まれてしまう。

 

『くたばれぇえぇッ!』

「きゃあぁああぁッ!?」

 

 ビッグ・ノア全体を揺さぶるほどの轟音が響き渡り、爆炎が天を衝く。その衝撃波に吹っ飛ばされたフリーデリーケ達は、乳房や桃尻を揺らしながら甲板の上を激しく転がっていた。幸い死傷者は出ていないようだが、辺りのコンテナは無惨に破壊され尽くしている。

 

「あぐっ、うっ……!」

「はぁっ、んはぁっ……!」

 

 さらに隊員達の多くは衝撃を逃し切れていなかったのか、身体を震わせたまま倒れ伏していた。ただでさえ防御力が薄い軽装型なのだ、直撃せずとも「余波」だけで大ダメージを受けてしまう。

 

『ちッ、しぶとい奴らだぜ……! 直撃はしてねぇとはいえ、M.R.イレイザーの主砲を喰らったってぇのに、まだ1人もくたばっていねぇとは!』

『そんな薄いスーツでよく耐えたもんだ……! だが、さすがにそろそろ限界らしいな! 今度こそとどめを刺してやるッ!』

「……!」

 

 しかもその間に、5台の戦車は次弾を装填し始めていた。このまま第2射の砲撃を許せば、今度こそ両チームは全滅だ。

 

「……そうは……させないッ!」

 

 仲間達を守るため、この戦いに決着を付けるため。まだ動ける余力を残している両チームの隊員達は、桃尻を弾ませて一気に走り出して行く。

 

「いつまでもいい気にならないで頂戴ッ……! 擲弾(グラナーテ)ッ!」

「いい加減に……沈んで貰おうかッ!」

『うぐうぅうッ……!? ち、くしょおおぉおーッ!』

 

 ブラヴォーチームの隊長であるフリーデリーケと、副隊長であるユーリ。彼女達2人は、1台目と2台目の戦車に狙いを定め、とどめの一撃を撃ち放っていた。

 シュトゥルムピストーレから発射されたHEAT弾が1台目に炸裂し、ユーリのサブマシンガンから放たれた弾丸が、2台目の砲口に飛び込み内部の砲弾を誘爆させる。黒煙を上げていたそれらの車両はついに炎に飲まれ、黒ずんだ鉄屑と化して行った。

 

「フリーデリーケに続けッ! チャーリーチーム、突撃だッ!」

『うぐわぁああッ! そ、そんなッ……!』

 

 チャーリーチームも負けてはいない。アマンダは愛銃から撃ち放った弾丸を3台目の砲口の中へと届かせていた。その最奥に装填されていた「次弾」に命中した瞬間、3台目の戦車が内側から大爆散してしまう。

 

「てめぇら全員、気合い入れやがれぇえッ!」

『こ、このッ……M.R.イレイザーがぁあッ!』

 

 さらにディアナも4台目の車上に飛び乗り、大上段から2本のビームソードを突き立てていた。装甲が焼き切られ、内部の砲弾に光刃の切っ先が届いた瞬間、4台目も敢え無く大破してしまう。黒焦げの破片は爆風によって船外へと投げ出され、荒波の底に沈められて行った。

 

「皆、隊長達に続けッ! コイツらは確実に……ここで仕留めるッ!」

「えぇ! こんな連中……陸に上げるわけには行きませんからねッ!」

 

 そして、アクアとリコリスの怒号が轟く瞬間。最後の5台目に狙いを定めた、残る全てのマス・ライダー達は――その車体目掛けて、一斉射撃の弾雨と斬撃の嵐を叩き込む。

 ビームソードの光刃と、実弾の豪雨。その猛攻は重戦車のボディに容赦なく降り掛かり、M.R.イレイザーの装甲を勢いよく削り落としていた。

 

「あんなに物凄い火力なら、第2射までにはかなりの冷却期間(クールタイム)を要するはず……! つまりは今がッ! 最大のチャンスってことよッ!」

「ふっふっふっ! これぞっ! 毛ガニの陰陽ってヤツですよね、聖奈先輩っ!」

「それを言うなら怪我の功名よ、この歴史的バカちんが! ……ちょっと幸子! あんたも生き残りたかったら、もっとシャキッと腰入れて振りなさいっ!」

「ひゃ、ひゃいいぃっ!」

 

 聖奈とスキーラは勇ましく吼え、重戦車の上から苛烈な滅多斬りを仕掛けて行く。幸子も涙目になりながら、必死に彼女達と共に光刃を振るっていた。

 M.R.イレイザーの全体を固める重装甲はかなりの防御力であり、並大抵の攻撃ではビクともしない。ましてや量産型に過ぎないマス・ライダーの攻撃など、雨の雫も同然だろう。しかし、雫は非力であって無力ではない。

 

「効いてます……! 少しずつだけど……装甲は確実に削れていますッ!」

「皆、決して諦めないで! 攻撃の手を……緩めては行けませんッ!」

『ぬうぅッ……小癪な雌豚共が! 例え最後の1台になろうとも、俺達は決して降伏などせんぞぉおッ!』

 

 ミレイとリフィルは愛銃の引き金を引きながら、周囲に励ましの声を掛けている。そんな彼女達の勇姿に忌々しげな声を上げながら、最後の「戦車長」は車内で拳を震わせていた。

 

 雨の雫も積み重なれば、いずれは岩をも穿つ。それと同様に、弾丸の雨はやがて鉄さえも穿つのだ。

 圧倒的な「手数」による弾雨を浴び続けた5台目の重戦車は、その装甲を徐々に削ぎ落とされていた。全ての戦車を率いていたセンチュラムス戦車長。彼が搭乗している5台目のM.R.イレイザーからは、すでに黒煙が上がりつつある。

 

「奴ら……これだけ攻撃を浴びせても引く気はないようですね。私達と刺し違えるつもりでしょうか……!」

「勝負に出る、ということですね……! 奴らの砲撃が私達を消し飛ばすのが先か、私達が砲撃前に奴を潰すのが先かッ……!」

 

 そんな中でも5台目の乗組員達は自分達の戦車を放棄しようとはせず、マス・ライダー達と刺し違える覚悟で「次弾」を発射しようとしている。その覚悟を前に、リコリスとリフィルは引き金を引きながらも固唾を飲んでいた。

 

『ええいッ、次弾装填完了ッ! これで終わりだッ――!?』

 

 しかし――その「次弾」が、砲口から撃ち放たれる寸前のところで。ついに耐久力が限界を超えた5台目の重戦車が、完全に装甲を破壊されてしまった。仕留めるなら、今しかない。

 

「装甲が……崩れたッ!」

「いっ、けぇえぇーッ!」

『うぐぉおおぉッ!?』

 

 次の瞬間、マス・ライダー達が繰り出す弾雨は車体を貫通して「次弾」に命中し、特大の「誘爆」を引き起こして行く。その爆発から逃れるように、光刃を振るっていた剣士達が四方に飛び退いた瞬間――5台目のM.R.イレイザーは、天を衝くような爆炎の中へと飲み込まれて行った。

 

『……このM.R.イレイザーは、新世代ライダー共との戦いを想定して造られた対ライダー戦車だ。雑魚の量産型などに負けるはずがない。つまらん紛い物に負けることなど……万に一つもあり得んのだ』

「この期に及んで、まだそんなことを……!」

『だから……認めてやる。貴様達は紛い物などではない。俺達のM.R.イレイザーを倒した貴様達は……誰が何と言おうと、紛れもない「仮面ライダー」だ』

「……!」

 

 刺し違える覚悟で攻勢に出ていた、最後の1台。その戦車長を務めていた異形の巨漢怪人――センチュラムスは、アクア達に不敵な笑みを向けると、爆炎の中へと消えて行く。かくして彼女達は、ついに5台全ての重戦車を仕留めたのである。

 

 もしこの5台が目的地に辿り着いていたら、新世代ライダーにとってかなりの脅威となっていたに違いない。その最期を見届けていたフリーデリーケとアマンダは仮面の下で不敵に笑い合いながら、互いの拳をコツンとぶつけ合っていた。

 

「……ふぅっ。まさか、あんな戦車まで持ち出して来るなんてね。アマンダ、そっちのチームは全員無事?」

「なんとかな。お前のところのチームも負傷者は出ていないようだし、作戦行動に支障は無さそうだ。煤塗れにはなってしまったが」

「全くよ、もう。早く帰ってシャワー浴びたいわ」

「シャワーなら今まさに浴びている最中だろう。大自然の、な」

「ふふっ、言えてるかも」

 

 激しい嵐に晒されている船上に立ち、その全身で豪雨を浴びているフリーデリーケやアマンダ達。彼女達は強化服にこびり付いた煤を雨で洗い流しながら、再び船体後部の艦橋を目指して歩き出して行く。

 

「……ッ!? えっ、何っ……!?」

 

 ――しかし、次の瞬間。彼女達の足元からぬるりと忍び寄っていた「謎の触手」が、その美脚に勢いよく絡み付いて来た。

 

 先ほどの砲撃で破壊されたコンテナの奥から伸びていた、得体の知れない無数の触手。それらは不規則にウネウネと蠢き、フリーデリーケ達の脚から全身へと絡み付いて行く。

 

「ちょ、何っ!? これって……きゃあぁああッ!?」

「フリーデリーケッ!? なっ、何なんだぁ、この触手はぁっ……うぁああぁッ!?」

 

 瞬く間に、粘ついた触手で全身を絡め取られてしまったフリーデリーケとアマンダ達。彼女達は生理的嫌悪感に悲鳴を上げながら、その肢体を軽々と持ち上げられてしまう。

 

「や、やぁっ……! やめろっ、離せぇえっ……!」

 

 極薄の強化服の上から彼女達のボディラインを隅々まで舐め回している触手。その感触に拒否感を露わにするユーリ達は、懸命に振り解こうと身を捩るが――触手は彼女達の肢体にぬるりと絡み付いており、全く離れる気配がない。

 

「……!? あ、あれは……!?」

「お、おいっ……!? 何なんだよ、ありゃあっ……!」

 

 すると、何かに気付いたアクアとディアナが仮面の下で驚愕の表情を浮かべた。触手の発生源であるコンテナの最奥から――触手の「主」が現れたのだ。重戦車の砲撃で破壊されたコンテナから這い出て来たのは、フィロキセラを想起させる姿の「怪人」であった。

 

「な、何なんですか、アレ……! フィ、フィロキセラタイプの怪人……!?」

「……バカね、奴の身体をよく見なさいよ……! アレが『怪人』なんて範疇に収まる代物に見えるわけ……!?」

 

 否、それは「怪人」と呼べる姿形ではない。上半身しか無い身体であることに加え、前腕部が異様に肥大化している奇妙なシルエットの「個体」だったのだ。しかもその上半身だけの身体は、通常の怪人の3倍以上はある。スキーラと聖奈は生理的嫌悪感を露わに、顔を見合わせ戦慄の表情を浮かべていた。

 

「か、怪人と呼べる生物の特徴からは明らかに逸脱していますっ……! アレは……もう、怪人ですらありませんっ……!」

 

 声を震わせている幸子の言う通り。この化け物は怪人ですらない、単なる「怪物」――「フィロキセラ・モンスター」なのだろう。

 

 どうやら先ほどの砲撃でコンテナが破壊されたことにより、この醜悪な化け物の「拘束」が解かれてしまったらしい。M.R.イレイザーが撃ち放っていた「流れ弾」は、さらに厄介な敵を目覚めさせる結果を招いていたようだ。

 

 一目見ただけで身の毛がよだつ、悍ましい外観の怪物。その邪悪な双眸は、自身の触手で捕えた女傑達の肢体をねぶるように見つめている――。

 






【挿絵表示】


 今回はチャーリーチームにスポットを当てつつ、両チームの活躍を描いて行く回となりました。苦しい戦いでしたが、ついに5台のM.R.イレイザーを撃破! しかしこの戦いの流れ弾でコンテナの一つが破壊され、その中に封印されていたフィロキセラ・モンスターが目覚めてしまった模様。
 次回はこの触手の怪物との戦いになります。ブラヴォーチームとチャーリーチームは果たして、この厄介な怪物を無事に排除出来るのか。次回もどうぞお楽しみに!٩( 'ω' )و

 また現在、咲を考案された泥濡れ龍先生の3次創作「歪んだ純愛に堕ちるマス・ライダー達(https://www.pixiv.net/novel/series/12221546)がpixivにて公開されております! 咲と装太のイチャラブが中心となっているSS作品となっており、他のメンバー達も登場している賑やかな作品となっておりますので、機会がありましたらこちらもご一読ください〜(*´ω`*)
 加えて、G-20先生も新たな3次創作「【RC&レジガール二次創作】ノバシェード残党北欧某国ちはや山荘事件(https://syosetu.org/novel/354513/)」を公開されております。本作のビッグ・ノア事件から4年後の北欧某国が舞台となっており、B.A.V.A.R.F.をはじめとするノバシェード対策室らの奔走が描かれて行くものと思われますので、もしよろしければこちらもご一読くださいませm(_ _)m

 さらにもう一つお知らせです! X2愛好家先生が連載されている3次創作「仮面ライダーAP外伝 Imitated Devil(https://syosetu.org/novel/316771/)」のエピソード「特別編 第4話 原初のG/白獣(https://syosetu.org/novel/316771/16.html)」に、アルファチームのトリニティがゲスト参戦しております! 舞台は本作のビッグ・ノア事件から約1年後。アフリカ大陸のナイジェリアに休暇で訪れていた彼女が、異世界からの侵略者・ハンドレッドに遭遇! さらにこのエピソードでは、彼女の「体質」に纏わる知られざる秘密が明らかに……!? 気になる方は、こちらもぜひご一読くださいませ〜!(*≧∀≦*)

 また、トリニティの活躍は同じくX2愛好家先生が執筆された「九十九 光の気ままな実験録(https://syosetu.org/novel/357309/)」でも描かれております。マス・ライダー軽装型を遥かに超える「力」を得た彼女の「真価」が強烈に描写されておりますので、機会がありましたらこちらの作品もぜひご一読くださいませ……m(_ _)m
 同作内のエピソード「開幕:MS(https://syosetu.org/novel/357309/3.html)」では、本来C-6(チャーリー・シックス)になるはずだった元特務捜査官「麗牙(れいが)R(ラモーナ)・レクスドライグ」が登場しております。アルファチームやブラヴォーチームと違ってチャーリーチームが5人しか居ないのは、本来そこの隊員になるはずだった彼女の分が空席になっているためだったのですなー……(ノД`)
 B.A.V.A.R.F.はおろか対策室からも去ってしまった彼女の現在については、こちらの作品で描かれております。幻のC-6こと麗牙の存在が気になる方は、是非こちらの作品もご覧くださいませー!(*^ω^*)

Ps
 ちなみにM.R.イレイザーだけでなく、フィロキセラ・モンスターの存在についても序盤の時点でこっそり匂わせておりました。前期パートのキャラが見つけた伏線を後期パートのキャラが回収する、という流れは「バイオハザード コード:ベロニカ」を参考にしております(´-ω-`)
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