特務捜査隊エージェントライダーズ!-絶賛排卵中の危険日女捜査官達は特製媚薬になんか絶対に負けない!- 作:オリーブドラブ
◆ビリー・ケンド
特務機関「ノバシェード対策室」所属の男性捜査官。ノバシェードが関与している数多の事件を捜査して来た対策室屈指のベテラン。今回は特殊部隊「
※「仮面ライダーAP」聖夜編(https://syosetu.org/novel/128200/149.html)にも登場。
――薄暗く、広大な空間。そこはまるで、巨大な倉庫のようであった。
そこに横たわっているのは、鈍色の身体を持つ「鬼」の巨人。2本の角と赤い両眼を持つその巨人は、この空間の闇に包まれて眠り続けている。全長70mにも及ぶその巨人の傍らには、大型の弾道ミサイルが用意されていた。
闇に紛れ、人目を憚るようにこの場で何らかの「作業」を進めている7人の傭兵。迷彩服を纏う彼らの内の2名は、弾道ミサイルの
「
「コイツを積んだ弾道ミサイルが大気圏の高層まで辿り着けば……全世界のどこにでも、この装置からの電波を届けられます。
「よし……タバル、ゾイレン、よくやった。あとは『本体』だな……。パースヴェイダー、そっちはどうだ?」
2人からの報告にほくそ笑む「隊長」は艶やかな金髪を靡かせ、肩越しに3人目の部下の方を見遣る。巨人のボディとコードで繋がっている1台のノートパソコン。その端末を操作している3人目の部下は、悔しげな表情を浮かべてキーボードを叩いていた。
「……ダメです! セキュリティがあまりに強力で、破れません……! くそッ、あと少しなのに……ここまで来たというのにッ……!」
「そうか……不味いな。ミサイルの
パースヴェイダーと呼ばれた3人目の部下。彼からの報告に眉を顰める「隊長」は、顎に手を当て思案に暮れる。その様子に業を煮やしたのか、4人目の部下は苛立ちを露わにしてこの場から立ち去ろうとしていた。
「ええい、まどろっこしい! 隊長! こうなったら奴らと一戦交えて、起動方法を吐かせましょうぜ! 奴らから頂いたあの外骨格……スパルタンシリーズがあれば、ノバシェードの戦闘員如き……!」
「やめろザンマ、あまりに数が違い過ぎる。それに、力尽くでは奪えない暗号など幾らでもある。管理権限者の自発的な意思決定を必要とする条件だった場合、それこそ俺達の計画はご破算だ」
ザンマと呼ばれている4人目の部下は、巨人を目覚めさせる方法を求めて「雇い主」と矛を交えようとしていた。背を向けたまま彼を制する「隊長」は、腕を組んで険しい表情を浮かべ、物言わぬ巨人の頭部を仰いでいる。
「ちくしょう……! ノバシェードの連中め、俺達を金に汚ねぇ傭兵風情とバカにしやがって……!」
「冷静になれフラウム。ここで取り乱せば、俺達の狙いを奴らに教えるようなものだ」
「しかし隊長、このままモタモタしていたら……!」
5人目の部下ことフラウムも、ザンマと同調するかのように焦燥を露わにしていた。どうやら彼らには、短期間のうちにこの巨人を目覚めさせなければならない理由があるらしい。
しかし、この傭兵達の「雇い主」は、その方法を彼らに教えようとはしなかった。組織の「機密」であるこの巨人の起動方法を、使い捨ての傭兵如きに教えられるはずがないのだ。
さりとて、力尽くで奪い取るにはリスクが大き過ぎる。その如何ともし難い状況に傭兵達が歯噛みする中――壁に背を預けている6人目の部下は、独り涼しげな表情を浮かべていた。彼は悠々とした佇まいで、1挺のリボルバー拳銃を指先でクルクルと回している。
「隊長。私に一つ、考えがあります」
「……なんだと?」
この場に居る7人の中で唯一、焦りを見せることなく余裕を保っている6人目の部下。ガンスピンに興じている彼の発言に振り返った「隊長」は、青く鋭い双眸で「副隊長」の横顔を射抜く。彼はズカズカと歩み寄り、その男の肩を掴んでいた。
「お前がそう言うからには……アテに出来る策なのだろうな? マグナ」
「えぇ、もちろん。……ノバシェードが『本体』の起動方法を教えないというのなら、教えたくなるシチュエーションをご用意すればいいのですよ。政府の犬がよく好む、美味そうな『餌』を撒いて……ね」
鬼気迫る表情で詰め寄って来る「隊長」に対しても、物怖じすることなく見つめ返している「副隊長」ことマグナ。カーキ色のレザーコートを羽織っている彼は、リボルバー拳銃を腰のホルスターに収め、不敵な微笑を浮かべていた。
7人の傭兵達が袖を通している迷彩服。その袖の部隊章には、「
◆
――人間を超えた力を持つ、改造人間。その人ならざる怪人達で構成されたテロ組織「ノバシェード」は、世界各地で破壊活動を繰り返していた。
この時代を守る「新世代」の仮面ライダー達に首魁を倒されてもなお、彼らは止まることなくテロ行為を続けている。
世界を股にかけ、その脅威に立ち向かっているのは新世代ライダー達だけではない。彼らを支援している特務機関「ノバシェード対策室」も、ライダー達と共に戦っているのだ。
過酷な訓練を潜り抜けた優秀な
――
強く気高く、そして美しい女捜査官ばかりで構成されているこの特殊部隊には、最も高性能な「強化服」が支給されている。そのスーツの性能と個々の技術の相乗効果が、彼女達の劇的な戦果に繋がっているのだ。
対ノバシェード用量産型外骨格――
この量産型仮面ライダーには、最もオーソドックスな性能を持つ「通常型」をはじめ、多くのバリエーション機が存在している。その中で最も大きな実績を挙げているのが――極限まで装甲を削ぎ落として軽量化を図り、機動性を追求した「軽装型」だ。そしてその軽装型のポテンシャルを最も活かせるのが、体重の軽い女捜査官となる。
そのためB.A.V.A.R.F.は、特別にチューンナップされた軽装型強化服を使いこなせる女捜査官のみで構成された部隊となっているのだ。彼女達を「所詮生身の人間、それも非力な女」と侮り、その美貌と肉体に目を眩ませた怪人達は皆、自身の油断を後悔しながら倒されてしまった。
そして今日も彼女達は、再び新たな戦果を挙げるべく。その瑞々しい柔肌に強化服の繊維を密着させ、蒼い仮面に素顔を隠して戦場に馳せ参じる。これは、そんなB.A.V.A.R.F.隊員達の活躍を描いた物語である――。
◆
――ノバシェード対策室専用の大型輸送車両「マス・トレーラー」。そのコンテナ内には、白く無機質な
そこに足を運んで来た絶世の美女達は顔を見合わせ、自分達に「支給」された青い強化服を見つめている。格納庫内に並べられている強化服の繊維は、誰の目にも明らかなほどに「極薄」であった。
「よし……行こうか、皆。総員、
「……了解」
透き通るような瑞々しい柔肌と、同性すら息を呑むほどの美貌の持ち主達。その先頭に立つ隊長の「号令」に応じて、対策室屈指の女傑達は各々の強化服を手に取るべく、歩み出して行く。
青いブラウスの制服は乳房の曲線を露わにしており、黒いミニスカートは彼女達の扇情的な美脚を強調していた。カツカツとパンプスを鳴らして歩む彼女達は、優雅にして淫靡な色香を漂わせている。
「……北欧某国の海域を航行している大型
「北欧某国……か。あの国、ここのところキナ臭いのよね。3ヶ月前のシャドーフォートレス島事件のこともあるし」
「冷戦時代までミサイル基地として利用されていた要塞島……シャドーフォートレス島。そこに『左遷』されていた陸軍中将のアレクサンダー・アイアンザックが、自分の『
「ホント、身勝手な奴。結局は
「そのアーヴィング捜査官は今回の作戦には参加しないのですか?」
「別件の調査任務に就いてるって聞いたよ。なんでも、改造人間に纏わる古代技術が隠された『遺跡』を発見したんだってさ」
安産型の桃尻を左右に振って腰をくねらせ、乳房を弾ませながら歩みを進める女捜査官達。彼女達の瑞々しい柔肌は、最高級の娼婦すら及ばないほどの圧倒的な「色香」に満ち溢れていた。
「……キナ臭かったのはシャドーフォートレス島だけじゃない。ギルエード山地での爆発事件も謎が多い。それに何と言っても……」
「……ここ最近頻発している、対策室の捜査官ばかりを狙った暗殺事件ね。しかも何者かに殺害されたのは、通常型の
「犠牲者はすでに70人に達している。……アレクサンダー・アイアンザックだけじゃない。あの国にはまだ……ノバシェードに関わる大きな『闇』が潜んでいるようだね」
青を基調とする
そんな極上の肉体を誇る彼女達は、各々が任されている強化服の前に立つと、胸元のボタンに手を掛ける。最初のボタンが外された瞬間、「抑圧」から解き放たれた果実がゆさっと揺れ動いていた。
「皆、手筈はブリーフィング通りだ。まずは私達アルファチームが先行して貨物船に潜入。ブラヴォーチームとチャーリーチームは後方で待機。アルファチームの信号、もしくは定時連絡の途絶を合図に突入。奴らを全員捕縛。不可能な場合は……殺傷も止む無しだ」
これから始まる「任務」の概要を改めて説明しつつ、隊長らしき美女は制服を脱ぎ、シャツやスカートをするりと落として行く。豊穣な肉体を際立たせる、蠱惑的な黒い下着姿が露わにされていた。だが、これだけでは終わらない。
「んっ……」
瑞々しい乳房を包む、扇情的な黒レースのブラジャーも。むっちりとした尻肉に深く食い込み、豊満な実りを際立たせていたTバックの黒パンティも。蠱惑的な衣擦れ音と共に、スルスルと脱げ落ちて行く。それは、他の隊員達も同様であった。
淫らな温もりを帯びたブラジャーのホックがパチンと外れ、極薄のパンティが芳しい裸足の足元に滑り落ちた瞬間――その「裏地」に染み込んでいた濃厚な雌の匂いが、むわりとこの一室に漂っていた。
きめ細やかな戦乙女達の柔肌。その隅々から滲み出る芳醇なフェロモンが、彼女達の美貌と淫靡な肉体美に、扇情的な彩りを添えている。
「ん、ふぅっ……」
やがて美女達は、生まれたままの艶やかな裸身を、文字通り
ツン、と主張している乳房の頂。そこに在る瑞々しい
張りのある曲線を描いた釣鐘型の乳房。引き締まった細い腰つきとは裏腹に、むっちりと実った安産型の桃尻。そんな極上の女体が一糸纏わぬ姿となり、裸身の隅々からは芳醇なフェロモンが匂い立って来る。
彼女達の絶世の美貌と、極上の身体付きを一目見た男達が、必ず一度は夢想する「生まれたままの姿」がここに在った。
戦うために鍛え抜かれ、細く引き締まっている腰つき。そのウエストのくびれが、彼女達に実っている「果実」の膨らみをより扇情的に際立たせていた。
豊かな母乳を分泌するために太く発達した乳腺。その組織によって成り立っているたわわな乳房は、雄の視線を釘付けにする釣鐘型に仕上がっていた。妊娠・出産に適している広い骨盤。その形状に由来する安産型のヒップラインも、「繁殖」を使命とする雄の欲望を刺激する曲線を描いている。
その「果実」だけではない。瑞々しい桜色の唇も。濡れそぼった瞳も。艶やかな髪も。優美な手指も、二の腕も。むっちりとした肉感的な太腿から膝裏、脹脛、芳しい足の爪先や足指に至るまで。彼女達の裸身の隅々から、芳醇な雌の匂いが滲み出ている。
これまで彼女達が経験して来た「潜入捜査」の中で、幾度となくノバシェードに狙われた極上の肉体。その柔肌から分泌される甘い匂いも、雄の鼻腔を絶えず擽っているのだ。
その上。この日の彼女達は全員――「排卵日」を迎えていた。子宮の卵管、その最奥に位置する卵巣。その秘境からは今この瞬間、新鮮な卵子が排卵されようとしている。
雄の精子を受け止め、受精卵を作るために生まれて来る遺伝子の器。それを排卵している今の彼女達の肉体は今、「子作り」に最適な状態を保っているのだ。そんな彼女達の柔肌からは、一際濃厚な雌のフェロモンが匂い立っている。本能的に「種付け」を欲している、淫らな雌の匂いであった。
「……そういえばよぉ、俺達が使うスーツって何で青一色なんだぁ? 色くらい好きに選ばせてくれりゃあ良いのに」
「この軽装型、本来は白基調なんです。でもシャドーフォートレス島事件の時、そのタイプの強化服を着ていたヘレン捜査官があっさり敵に発見されてしまったでしょう? そこで、より目立たない色にしようってことに決まったんです。特に今回は海上任務ですし」
「お前達、そろそろ私語は慎め。作戦前だぞ」
「はいはい、俺達のリーダーはお堅いねぇ」
僅かな私語を挟みつつ、彼女達は一糸纏わぬ全裸のまま、壁に掛けられていた青い強化繊維に手を伸ばして行く。彼女達に支給されている「軽装型」の強化服は、肉体に隙間なくぴっちりと密着するボディスーツ状なのだ。そのため
「んっ……ふ、うぅっ……!」
艶やかな足の爪先をピンと伸ばして、伸縮自在の強化繊維にスラリと伸びた長い美脚を突き入れる。芳しい匂いを放つ足指を揃えて、足裏から強化繊維を引き上げて行く。ハイヒール型の脚部パーツがガチャンと装着された。
彼女達はそのままパンティを穿く要領で、一気に細い腰へと生地を持ち上げようとしていた。だが、安産型の桃尻まで繊維を引き上げたところで、むにゅりとそこに引っ掛かってしまう。だが、ここで諦めるわけには行かない。
「はぁ……んんっ!」
一拍置いた後、彼女達は瑞々しい極上の尻肉を、強引に持ち上げてスーツ内に半ば無理矢理押し込んで行く。やや力任せに穿き終えた瞬間、豊満な桃尻はどたぷんっと大きく波打っていた。
「くふぅうっ……!」
「んっ、はぁあっ……!」
「ひぃっ、ぅっ……!」
股間のY字を際立たせている鼠蹊部の線と、豊満に膨らんでいるヒップラインに、張り詰めた繊維がキュウッと容赦なく食い込んで来る。彼女達はその刺激的な圧迫感に頬を染め、ぷっくりとした桜色の唇を悩ましげに開き、淫らな吐息を漏らしていた。
「あっ、はぁあっ……!」
なんとか尻肉までは強化繊維の内側に収めることが出来た。だが、大きな「峠」はまだ残っている。彼女達は先ほどと同じ要領で、瑞々しい釣鐘型の乳房も、力任せにスーツの内側に押し込もうとしていた。
すでに限界近くまで伸び切り、パツパツに緊張している強化繊維が豊満な乳房を下からむにっと持ち上げ、はち切れそうなほどに乳肉に深く食い込んで行く。
臀部の時よりもさらに険しい「峠」を前に、スーツの生地が悲鳴を上げる。今にも内側から裂けてしまいそうなほどにまで、胸全体の生地がギチギチに張り詰めていた。
「くっ、う……うぅうんっ……!」
それでも彼女達は力技で繊維を無理矢理引っ張り上げ、極上の乳房を辛うじてスーツの内側に押し込んでいた。張りのある瑞々しい果実は繊維の内側に閉じ込められた瞬間、弾けるように上下にばるるんっと揺れている。
「はぁ……んっ……」
その弾みに恍惚の表情を浮かべる美女達は、無意識のうちにうっとりと瞳を細め、潤ませていた。背徳的な快感に打ち震える「雌」の顔を露わにしながら、彼女達は自身の肢体に隙間なく張り付いた強化繊維の感触を確かめている。鍛え抜かれ、引き締まった極上の女体を、自らのか細い手指でスリスリと撫で回していた。
「……ぁっ、はぁっ……」
乳房の果実を掬い上げるように指先を滑らせ、ヒップラインをなぞる。その感触に、思わず上擦った声を漏らしてしまう。生まれたままの身体の曲線を、あるがままに浮き立たせている極薄の強化服。それは「裸より恥ずかしい」とまで言われるほどに扇情的な姿であった。
「んっ、ふぅうっ……うぅっ……」
これもまた、無意識なのか。艶めかしく左右にくねっている細い腰の動きは、彼女達が「倒錯的な悦び」を覚えている事実を雄弁に物語っていた。つい先ほどまで、凛々しい顔付きで強化繊維を見つめていた女傑達の姿だとは到底思えない、淫らな姿であった。
「んっ……はぁっ、あぁあっ……! ほんっとこのスーツって、ただ着るだけで一苦労よね……! 開発班の変態振りには呆れてモノも言えないわっ……!」
奇妙な快楽に打ち震えながらも、我に返った美女達。彼女達はベルト型のエネルギータンク「マス・ライドル」を引き締まった腰に装着し、ようやく強化繊維の「装着」を終える。その貌は羞恥の桃色に染まっていたが、今は「裸よりも恥ずかしい格好」に恥じらっている場合ではない。
身体の曲線がくっきりと強調された青いボディスーツ姿は、さながらボディペイントのようであった。両肩に装備された厚めの肩パッドを除けば、生まれたままのボディラインを浮き立たせていると言っていい。気高く誇り高い美女達には、耐え難い恥辱だろう。
しかしそうであっても、対策室の装備としてはこの極薄スーツが最も「
(……毎回思うけど、ほとんど裸みたいなものだね。むしろ裸より恥ずかしい……)
(これを装着して人前に出るなんて、完全に痴女じゃん……。新世代ライダーの連中みたいに、表立って活動する部隊じゃなくて良かったぁ……)
凹凸のあるボディラインをくっきりと浮き立たせているその姿は、彼女達の「生まれたままの姿」を想像させるには十分過ぎるものとなっている。それでも、このスーツの力に頼らないわけには行かない。
この扇情的なデザインは、新世代ライダー達が着用している
「んっ、く……ふぅ、んっ……」
臀部や鼠蹊部にキツく食い込んで来る感覚に甘い吐息を漏らしながらも、彼女達は「最後の仕上げ」として、スーツの上に用意されていた「青い鉄仮面」を手に取っていた。
丸く大きな赤い複眼と、通信機能を担うV字のアンテナ。そして牙のような
「さぁ……始めようか、皆」
「えぇ」
「軽装型」と呼称されているこのボディスーツ状の強化繊維は、装甲を極限まで削ぎ落とすことによって機動性のみを追求した、マス・ライダーのバリエーション機。そんな高性能強化服を
「……マス・ライダー軽装型、全機
全隊員が装着作業を終えたことを確認し、隊長の女性が厳かな一言を告げる。彼女達はこの瞬間、「仮面ライダー」に極めて近しい
「各員、専用武器の作動点検を実施。終わり次第装着せよ」
「了解」
壁面に固定されていた各武器に手を伸ばした女傑達は隊長の号令に応じ、それぞれが得意としている「得物」を、細く優美な手指で握り締める。実弾銃器や光線兵器の動作が問題ないかを確認する彼女達は、残弾数やエネルギー量の最終点検を済ませていた。
仮面の下に凛とした貌を隠している彼女達が、最終点検を終えた各武器を腰部や背部にジャキンと装備した瞬間。その弾みで、強化繊維内に押し込められた乳房と桃尻がぷるんっと揺れ動いていた。
むわりと匂い立っていた彼女達の濃厚なフェロモンが、その強化服の内側に閉じ込められ、淫靡に熟成されている。排卵日を迎えている彼女達の瑞々しい肉体は、雄を誘う淫ら匂いを全身に滲ませていた。
『おう皆、準備は終わったか? GクルーザーIIの整備も万全だ、思う存分カッ飛ばして来い!』
「オーケー。ビリー、遠慮なく使わせて頂こう。B.A.V.A.R.F.全チーム、これより作戦行動を開始する」
「
くびれた腰を左右にくねらせ、乳房と桃尻をぷるんぷるんと揺らしながら、静かに歩みを進める彼女達は――その蠱惑的な挙動とは裏腹に、気高く凛々しい眼差しで前だけを見つめている。
向かう先は、各々の「
◆
――2020年10月某日の深夜。北欧某国のとある領海はこの日、激しい雷雨に見舞われていた。
荒れ狂う波が無軌道に暴れる嵐の海。その真っ只中を、1隻の巨大な貨物船が航行している。船体の側面には、「
「……見つけた。この嵐の中で、停泊もしないで航行し続けてるなんて……明らかにまともじゃないね」
「それに……積荷の量に対して妙に喫水が深いわ。どんな重い荷物を積んでいるのかは知らないけど、おかげで乗り込みやすそうね」
闇夜の大嵐に見舞われたその船――「ビッグ・ノア号」を目指し、凄まじい速度で海上を爆進している無数の影。その正体である青い
B.A.V.A.R.F.の全隊員に支給されている、水陸両用大型特殊バイク――「マシンGクルーザー
この海域から最も近い軍港まで
青を基調とするマッシブなシルエットを持つ特殊大型車両は、大きく波打つ海面を難なく走り抜けていた。
車体前部の両側面に装備された大型のメインスクリューは、荒波を掻き分け
「……あれが例の貨物船、ビッグ・ノアね。まだ私達の接近には気付いていないようだわ」
「この大嵐がGクルーザーIIの航跡を上手く掻き消してくれているようだな。おかげで我々も近付きやすい」
「こんな雷雨の真っ只中を水上バイクで走って来る連中が居るなんて、さしものノバシェードも想像出来ないでしょうね。……その『想定外』が、奴らの命取りよ」
ぴっちりと肉体に張り付いた青い強化服を纏い、振り落とされないようにGクルーザーIIのハンドルを握り締めている女捜査官達。彼女達は激しい波の揺れに乳房と桃尻を弾ませながら、各々の愛車を巧みに乗りこなしている。
豪雨を浴びながらも、青い鉄仮面に搭載されたズーム機能で貨物船の影を捕捉していた彼女達は、波を掻き分けるようにその船を目指して猛進していた。その急接近に伴う激しい水飛沫や航跡は全て、嵐と荒波が掻き消している。
先陣を切っているのは、赤い肩パッドとグローブを装着しているアルファチームの6名だ。その後ろに緑の肩パッドが特徴のブラヴォーチーム、黄色い肩パッドのチャーリーチームが続いている。
彼女達は肩パッドとグローブの色で各チームを分けているのだ。肩パッドの色とそこに割り振られた番号が、彼女達のコードネームを表している。先頭を走っているのは、「I」と記された赤い肩パッドを装着している女傑――即ち「
「……ねぇ。ノバシェードの貨物船だって分かってるなら、さっさと私達の
「俺も同感だ。見たところ12000TEUってところだが、あれくらいなら数発程度で簡単に潰せるぜ?」
「バカを言え、ノバシェードの貨物船と言っても『いつから』奴らの手中に落ちたのかまでは判明していないんだ。本来の乗組員が人質にされている可能性もあるんだぞ」
一部の好戦的な捜査官達は、ハンドル部分に設けられている魚雷の
しかし彼女達を嗜めている捜査官が言うように、船を占拠しているというノバシェードの戦闘員達が人質を取っている可能性もあるのだ。安易に「切り札」を使うわけには行かない。
「それじゃあ……作戦通り。まずは私達アルファチーム6名で先行し、船内の状況を確認する。ブラヴォーチームとチャーリーチームはここで待機。私達に何かあった時は……任せたよ」
「了解、万一の時の『尻拭い』は任せておけ。美味しいところはたっぷり貰ってやる」
「油断しないで。首魁が倒れたと言っても、奴らの戦力はまだまだ侮れないわ。基本スペックにおいては、こちらの方が劣勢であることを忘れないで頂戴」
「もちろん分かってるさ。私達の強化服は、新世代ライダー達のようなワンオフタイプとは違うのだからね。……それじゃあ、行って来る」
ブラヴォーチームとチャーリーチームの隊長からエールを受けたアルファチームの隊長は、意を決したように正面へと向き直る。彼女を筆頭とする6名のアルファチームは互いに頷き合うと、GクルーザーIIのハンドルを捻り、エンジンを全開にしていた。
「……行くぞ皆。アルファチーム、突入開始!」
「了解ッ!」
アルファチームの隊長の号令が、嵐の夜に響き渡る。天から轟く落雷の音は、その叫びさえも掻き消していた。
そして、隊長の号令を受けて猛スピードで走り出した6台のGクルーザーIIが、貨物船に急接近して行く。荒波を駆ける彼女達の愛車は、ビッグ・ノア号の船上から照射されているサーチライトの輝きを、紙一重のところでかわし続けていた。
ノバシェードに占拠されたという大型貨物船「ビッグ・ノア号」。その制圧を目標とするB.A.V.A.R.F.の極秘任務が始まろうとしていた――。
作中で言及されているシャドーフォートレス島事件については、本筋となる「仮面ライダーAP(https://syosetu.org/novel/128200/)」の孤島編(https://syosetu.org/novel/128200/130.html)で描かれております。機会がありましたらこちらもどうぞよしなに……m(_ _)m
Ps
作者は昭和ライダーなら2号、ストロンガー、Xが特に好きだったりします。Xはイケメンの強敵やらメカ要素やら、男の子のロマンが詰まってて堪りませんよね〜(*^ω^*)