特務捜査隊エージェントライダーズ!-絶賛排卵中の危険日女捜査官達は特製媚薬になんか絶対に負けない!- 作:オリーブドラブ
◆レーミリア・ヴァセレール/マス・ライダー軽装型
ノバシェード対策室内に創設された特殊部隊「
スリーサイズはバスト101cm、ウエスト67cm、ヒップ99cm。カップサイズはI。
※原案はダス・ライヒ先生。
◆アトス/マス・ライダー軽装型
ノバシェード対策室内に創設された特殊部隊「
スリーサイズはバスト90cm、ウエスト66cm、ヒップ89cm。カップサイズはC。
※原案はX2愛好家先生。
◆コバルト・サイファー/マス・ライダー軽装型
ノバシェード対策室内に創設された特殊部隊「
スリーサイズはバスト88cm、ウエスト54cm、ヒップ84cm。カップサイズはH。
※原案はRerere先生。
◆カヨ/マス・ライダー軽装型
ノバシェード対策室内に創設された特殊部隊「
スリーサイズはバスト75cm、ウエスト50cm、ヒップ70cm。カップサイズはC。
※原案はちいさな魔女先生。
【挿絵表示】
山道を舞台に繰り広げられている、デルタチームとノバシェードの苛烈な
「くそッ、ちょこまか逃げ回りやがって! いい加減当たりやがれッ!」
「ひゃあっ!? ちょちょっ、ちょっと誰か手伝ってくれない!? さすがにこの弾幕を私独りで対処っていうのは些か荷が重いと言いますかっ……!」
ユソンが再びガトリングガンを撃ち尽くした後、前方を走る3台目の大型トラックを追跡していた1台のGクルーザーII。そのマシンに曲がっている女捜査官は、荷台に積まれたロケット砲から撃ち出されて来る砲弾の嵐を必死にかわし続けていた。
(ああもうっ、私の銃だけじゃ奴らを制圧するには火力が足りないってのに……! ユソンのガトリングガンは弾切れ! アームランチャーを持ってる静華は……
砲撃の隙間を縫うように、サブマシンガンで応射している彼女――
青い仮面に隠された金髪のロングヘアは香しい汗に濡れて艶やかな唇に張り付いており、緑色の瞳は焦燥の色を帯びていた。強力な火力を持つ後続の同僚達を肩越しに一瞥している彼女は、自分の間の悪さを呪いながら片手でサブマシンガンを撃ち続けていた。
勤務年数こそベテランと呼べる彼女だが、その純粋な戦闘能力はB.A.V.A.R.F.の隊員としては決して高いものとは言えない。それでもサブマシンガンでの射撃訓練だけはリエルにも並ぶ成績を収めていたので、予備人員として抜擢されていた。そしてデルタチームの創設に伴い、正規隊員として繰り上げられていたのである。
そんな経緯でこのチームに在籍している彼女独りでは、この危機を乗り切るのは難しい。採石場での格闘戦でも同僚達が戦闘員を華麗に蹴散らす中、彼女だけは背後を取られて乳房や桃尻を揉みしだかれていた。そのことを思い出すたびに、レーミリアは仮面の下で羞恥に頬を染めている。
「当たれぇえッ!」
「……っ!? やばっ……!」
その時、がむしゃらに乱れ飛ぶ砲弾の1発がレーミリアの眼前に飛び込んで来た。GクルーザーIIへの被弾を回避することで精一杯だった彼女は反応が間に合わず、迫り来る砲弾を前に瞠目するしかない。
(こんなところで……この私がっ……!)
このままでは顔面に砲弾が直撃してしまう。軽装型のマスクの強度では到底耐えられないだろう。死を覚悟する暇もなく、その瞬間が訪れようとした――時だった。
「……!?」
背後から猛烈なエンジン音と共に、1台のGクルーザーIIが迫って来る。レーミリアに後ろからぶつかろうとするかのような勢いで、その車体が突っ込んで来ていた。しかも、あまりの加速で前輪が浮き上がっており、ウィリー走行の状態になっている。
「うそうそ、ちょっと冗談でしょ!? あんたまさかっ……!」
背後から猛スピードで突っ込んで来る「同僚」の愛車に向かって、レーミリアが動揺した様子で声を荒げる中。そのGクルーザーIIはなんと、ウィリー走行の体勢からレーミリアの背中に後ろから乗り上げてしまう。
「んぉ゛お゛ぉゔっ!?」
強化服の衝撃耐性が無ければ命に関わる「暴挙」であった。背中から後続のGクルーザーIIに乗り上げられたレーミリアは、普段の美声からは想像もつかないほどの汚い悲鳴を上げていた。さらに、白目を剥きながら舌を突き出している。
そんな彼女の叫びにも構うことなく、後続のGクルーザーIIはそのまま彼女の背中をジャンプ台にして、大きく跳び上がって行くのだった。そしてGクルーザーIIの踏み台にされたレーミリアは、強制的に頭を下げた低い姿勢にさせられてしまう。
だが、その「暴挙」は結果的に彼女を救ってもいた。レーミリアの眼前に迫っていた砲弾は彼女の頭上を通り過ぎ、そのまま地面に着弾していたのである。
GクルーザーIIの踏み台にされた彼女は、その際に低い姿勢にさせられたことで、顔面への直撃を辛うじて回避していたのだ。そして彼女の背中を踏み台にしていたGクルーザーIIも、砲弾を跳び越えて大型トラックに迫ろうとしている。
「な、なにぃッ!? アイツ仲間を踏み台にしやがった!」
「なんて奴だ……! おい、こっちに飛び移って来るぞッ!」
その車体を仰ぐ戦闘員達が瞠目する中、宙を舞う愛車を自動運転に切り替えた女捜査官は、そこから颯爽と飛び出して来る。そしてビームソードの光刃を展開しながら、大型トラックの荷台に着地するのだった。着地の弾みで、たわわに実った乳房と桃尻が上下にぷるんっと揺れる。
「……ビリッと目覚めたアトス参上」
レーミリアの背中をジャンプ台にして、この車両の荷台に乗り込んで来た女捜査官――
ショートポニーに纏めた、アメシストのような紫の髪。常人ならざる狂気を秘めた赤い瞳。鼻背にある横一文字の裂傷痕。その全てを青い仮面に封じている彼女は、身動ぎするたびに90cmの巨乳と89cmの巨尻をゆさっと弾ませている。66cmの引き締まった腰つきが、その膨らみをより際立たせていた。
「このアマッ……
「その手の得物なら俺達にもあるんだよッ!」
彼女の全身から漂う、常人の倫理観では測れない奇妙な殺気。その異様な
斧状の光刃を持つビームアックスは、有効範囲が狭い代わりに高い出力を持っている。対策室に支給されている標準的なビームソードでは、パワー負けして押し切られてしまうだろう。
「……いいよ。チャンバラごっこ、付き合ってあげる」
だが、その不利も承知の上なのか。アトスは特に動じる気配もなく、光刃使い同士での剣戟に臨もうとしていた。幌に覆われた薄暗い荷台の中で、鈍く輝く双方の光刃が互いの姿を照らしている。
「へっ……デカいのは乳とケツだけにしとくんだったな!」
「
戦闘員達はアトスの余裕に不審な気配を覚えつつも、迷いを振り切るように彼女に向かって斬り掛かって行く。ビームアックスを振り上げた数人の男達が、彼女に向かって殺到した。
「……充電開始。こいこいこいこい」
そんな戦闘員達を前に、アトスは仮面の下で瞼を閉じる。すると、彼女の体内で循環している何らかの「エネルギー」が、掌を通じてビームソードのデバイスに流れ込んで行った。
やがて彼女が握るデバイスが高熱を帯び、そこから伸びている光刃が眩い電光を帯び始めた。光刃が太く、長く「成長」して行く。通常のビームソードではあり得ない光景だった。彼女はその光刃で、戦闘員達が振り下ろしたビームアックスを容易く受け止めてしまう。
「なッ……!? そんな、馬鹿なッ……!」
「人間じゃないのは、自分達だけだと思った?」
その光景に戦闘員達が戦慄する瞬間。力任せに彼らを押し返したアトスは、大きく伸びた光刃を横薙ぎに振るい、彼らを纏めて斬り捨ててしまう。灼熱の光刃で焼き斬られた彼らの上半身が、荷台の外へと転げ落ちて行った。
「……生憎だけど、わたしの方がずっと『化物』なんだよね」
仮面の下で自嘲するように口元を緩め、アトスは地面を転がって行く戦闘員達の上半身を見送っていた。彼女自身が言う通り、その身体は「ただの人間」ではないのである。
――かつて。とある国はノバシェードの改造人間に対抗するべく、超能力を持つ兵士を人工的に開発する計画を推進していた。
「
ノバシェードの所業にも匹敵するこの計画は世論からの非難を受けて凍結。被験者達の多くは各国で保護されることが決定したが、すでに「兵器」として完成してしまっていたアトスは、戦闘能力の高さと実験による倫理観の欠如を危険視される存在となっていた。
そんな彼女に手を差し伸べたのが、ノバシェード対策室のヘレン・アーヴィング捜査官だった。彼女の主導でB.A.V.A.R.F.に参加することになったアトスは、特務捜査官としての働きを以て「人間」としての自己を確立する道を歩み出したのである。
(みんながみんな、わたしみたいな化物に優しければ良いのに。でも人間は残酷だから、ヘレパイみたいに受け入れてくれる人ばかりじゃないのは知っている)
アトスはデバイスを握る自身の手元に視線を落とし、物憂げな表情を浮かべている。自身が超能力者という「化物」であると理解しているからこそ、彼女は先輩――「ヘレパイ」ことヘレンのような人間になりたいと願うのだ。
――生体電流操作。それがアトスの身体に発現した、彼女の超能力だった。彼女はその能力を電撃などの直接攻撃よりも、マス・ライダーシステムとビームソードの出力向上に活かしていたのである。
彼女は自身の体内を循環している電流をビームソードのデバイスに伝播させ、ビームアックスにも勝る火力を引き出していた。さらにそのエネルギーで、自身が纏う強化服の性能も一時的に向上させていたのだ。その瞬間の彼女の力は、新世代ライダーにも迫る域に到達していた。
(……戦って、戦って、戦い抜いて……たくさんのことを経験したら。わたしはいつか、人間になれるのかな)
しかし、その常人ならざる能力の行使は自認している通り「化物」の所業とも言える。それは周囲から人間として認められ、受容されたいと願う彼女の想いには反する状況であった。
B.A.V.A.R.F.の仲間達はアトスの「力」を快く受け入れているが、彼女の戦いを見た市井の人々の中には、悍ましいモノのように彼女を見る者も居た。その冷ややかな眼差しを思い出す度に、彼女は独り目を伏せている。
――そんなアトスにとって、今はB.A.V.A.R.F.の仲間達が数少ない拠り所なのだ。故に彼女達を守るためなら、多少の
「……レミパイ。ナイスアシスト」
「アトスぅうぅう! あんた絶対ロクな死に方しないわよっ!?」
「ん。それは知ってる」
背中に大きなタイヤ痕を付けられたレーミリアが、荷台の外から怒号を上げている。そんな彼女の涙声を耳にしたアトスは、仮面の下で穏やかな笑みを浮かべてサムズアップしていた。ジャンプ台の代わりという「アシスト」の完遂を讃えるアトスに対し、当のレーミリアは怒りを露わにしている。
その「暴挙」も砲弾の直撃からレーミリアを救うための機転だったのだが、そこを差し引いても腹立たしいことには違いないようだ。今回のように、アトスの思いがけない行動にレーミリアが振り回されるのも、このデルタチームにおいては日常茶飯事なのである。
「……! アトス、後ろっ!」
「んっ……!」
だが次の瞬間、レーミリアの目の色が変わる。奥の積荷の陰に潜んでいた1人の戦闘員が、奇襲を仕掛ける瞬間にビームアックスを展開させて来たのである。この伏兵は薄暗い荷台の中でアトスの不意を突くため、ギリギリまで光刃を隠して身を潜めていたのだ。
「く、うっ……!」
「いい加減にしやがれ対策室……! このままぶった斬ってやるぜぇッ……!」
レーミリアの反応と背後の殺気に勘付いたアトスは、振り向きざまにビームソードを振るい、ビームアックスを辛うじて受け止める。しかし咄嗟のことだったため、生体電流操作による出力強化が間に合っていない。
標準的な出力のままになっている今のアトスのビームソードでは、このまま押し切られてしまう。体重を乗せて振り下ろされたビームアックスの威力に押され、アトスの光刃は彼女自身に迫ろうとしていた。
「アトスッ! ……うひゃあっ!?」
「ぐは、ぁ……!?」
だが、レーミリアが助太刀に入ろうとサブマシンガンを構えた瞬間。後方から投げ飛ばされて来たマチェット型のブレードが、猛烈に回転しながら彼女の横顔を通り過ぎて行く。
意表を突かれたレーミリアが目を丸くすると同時に、その凶悪な形状の刃はアトスを襲った戦闘員の頭部に突き刺さってしまった。何が起こったのかも分からず絶命した戦闘員が、アトスの前で倒れて行く。
「あ、あんたねぇっ……!」
「……手間掛けさせないでよ、面倒は嫌いなの」
レーミリアの頬を掠める勢いでブレードを投げ、戦闘員を瞬く間に抹殺した張本人。彼女を乗せたGクルーザーIIは、レーミリアに抗議の暇も与えず彼女の愛車を素早く抜き去り、大型トラックの荷台に近付いて行く。
「よっ……と」
自身のバイクを自動運転に切り替えた彼女は、そこから颯爽と荷台に飛び移って行った。その弾みで88cmのHカップに相当する巨乳と、84cmの桃尻がぷるんっと揺れ動いている。細く引き締まった54cmの腰回りが、その豊満な実りをより際立たせていた。
「や、気分はどう?」
蛍光色の青や紫のグラデーションの入ったシルバーアッシュの髪を纏めた、カールの入ったポニーテール。「宇宙」を想起させる、青紫色の瞳。その独特な美貌を青い仮面に隠して、彼女は心の籠もっていない微笑を浮かべていた。
「コバルト……」
そんな彼女に対し、アトスは自分以上に「無茶」が絶えない同僚を案じているのか、どこか複雑な表情を見せている。コバルトもアトスのように、並々ならぬ生い立ちの持ち主なのだ。
(……やっぱここにも
しかし、そんなアトスからの心配を他所に。当のコバルトはつまらなさそうにブレードの血を拭い、事切れた戦闘員の死体を足蹴にしている。その瞳に、死者を憐れむ情けの色は無い。
――彼女は物心が付いた時から、
そのような過酷な生い立ちであっても、生まれ持った「才能」だけは彼女に味方したのだろう。類稀な身体能力を持ち、ハッカーとしての才能も開花させた彼女は、数々の組織からデータを奪い去り他の組織や個人に売り捌くようになった。
そのような商売には多大な危険が付きものなのだが、彼女には迫り来る追手さえも返り討ちにするほどの強さもあった。いずれ彼女は裏社会の羅刹と恐れられるようになった。
だがある時、生粋の
後に「ジャスティアライダー」と呼ばれる悪魔の仮面ライダーの力を手にする美女――
大の大人にも、ノバシェードの戦闘員にも負けなかった自分が、華奢な女にいたぶられる。それはコバルトにとって、人生初にして最大の屈辱であった。
しかしその最中、彼女と視線を交わした瞬間。コバルトは彼女の瞳に、自分と同じ「空虚」の色を見出していた。
その「空っぽ」な瞳に一種のシンパシーを感じ取ったコバルトは、辛うじてその場から逃げ出したのだが――それからも、レイラとの出逢いを忘れることは出来なかった。
誰とも共有出来ないと思っていた、空虚な心。自分と同じ「それ」を持ち合わせていたレイラに、もう一度会いたい。ノバシェードの関係者であろう彼女に会うなら、ノバシェードを追う立場になるのが最も実現の可能性が高い。
それがコバルトが対策室に入ったきっかけであり、彼女はそのために対策室屈指のエリート部隊であるB.A.V.A.R.F.の隊員にまで登り詰めたのである。その躍進も、彼女の優れた才能があってのものなのだろう。
「ちッ……仕方ねぇ……! 不意を突いてもダメだってんなら……!」
「逃げ場の無いこの荷台の中で、一気に畳み掛けてやるしかねぇよなァ……!」
すると奥の積荷の陰から、ビームアックスを展開させた戦闘員達が続々と身を乗り出して来る。どうやら不意打ちでも通じないならと、数の暴力で畳み掛ける手段に出たようだ。
(コイツらを締め上げても
そんな彼らをジロリと一瞥し、コバルトはため息混じりにマチェット型のブレードを腰の鞘に納める。決して広いとは言えない荷台の上で長い刃を振り回しても、味方のアトスと同士討ちになる可能性があるためだ。
「コバルト、あいつら一気に来る気だよ」
「……この狭い荷台の上じゃあ、闇雲に長い刃を振り回してもお互いにとって危険なだけ。ここは私に任せて」
コバルトは片手でアトスを制すると、ハンドガードの付いた2本のナイフを引き抜き、脚部装甲からスケート靴のようなブレードを展開させる。戦闘員達が展開させているビームアックスの輝きが、彼女の刃を妖しく照らしていた。
(……仕方ない。雑魚の遊び相手なんて飽き飽きだけど……)
怒号を上げて一斉に斬り掛かって来る戦闘員の群れ。その気迫を前にしてもコバルトは眉一つ動かすことなく、するりと彼らの「隙間」を通り抜けて行く。彼女の軽やかで流麗な身のこなしは、まるで風のようであった。
すれ違いざまに2本のナイフを振るいながら、肉感的な美脚を伸ばして鮮やかなハイキックを繰り出す。その流れるような体術を披露する彼女は、豊満な乳房と桃尻を揺らし、戦闘員達の身体をすり抜けて行く。彼らの背後に立った彼女は、全て終わったと言わんばかりにナイフを鞘に納めてしまった。
(ここは一つ、隊長の顔を立てて付き合ってあげますか)
元ハッカーという「曰く付き」な自分の能力を純粋に評価して、B.A.V.A.R.F.に迎え入れた隊長――ブラックローズ。遥か後方にいる彼女の姿を肩越しに一瞥し、コバルトはやれやれと肩を竦めていた。
「ぐ、ぎゃっ……!」
「あっ……!」
「……生憎だけど。私達B.A.V.A.R.F.は……異形の怪人だろうと人間として裁こうとするような、新世代ライダーの甘ちゃん達とは違うんでね」
そして次の瞬間、戦闘員達は文字通り「細切れ」にされ、無惨な赤い肉片と化して辺りに散らばってしまう。先ほどまで生命だったモノを、コバルトは何食わぬ顔で踏み躙っていた。
そのまま彼女は荷台に残されたロケット砲に近付き、砲台を掴む。しかしロケット砲は彼女の意図に反して、ピクリとも動かない。
「……ちっ」
「コバルト?」
「このロケット砲、戦闘員しか動かせないように予めプログラムされてるんだね。見掛けは大昔の大砲なのに、中身は一丁前にセキュリティ万全じゃん。……ムカつく」
コバルトはこの砲台を逆に利用して、ノバシェードが運用している他の大型トラックを狙うつもりでいたようだ。しかしノバシェードは敵に利用されるケースを想定していたのか、戦闘員として登録された者の操作しか受け付けないようにプログラムされていたらしい。
「……ま、私にとってはあっても無くても変わりないんだけどね」
だが、そんなものはコバルトにとっては瑣末な問題に過ぎない。彼女はB.A.V.A.R.F.である前に「ハッカー」なのだ。
彼女は右手の黒いグローブを外すと、そこに内蔵されていた鈍色のガントレットを模した
「はい、出来上がり。そろそろ行こっか、
一通りの「操作」を終えたコバルトは制御盤から配線を抜き、ガントレット型の端末を隠すように黒いグローブを再装着する。彼女は「先輩」であるアトスに皮肉めいた微笑を向け、荷台から自身のGクルーザーIIに飛び移って行った。
「……何だか嫌な予感がするよ」
アトスも怪訝な表情を浮かべてコバルトを追うように荷台から飛び出し、自動運転で走り続けていた自身の愛車に飛び乗って行く。
そして各々の愛車に跨った2人が、大型トラックから離れた直後。荷台に残されていたロケット砲がひとりでに動き出し、金属が軋む不気味な音を立てて「反転」した。
砲口は今、このロケット砲を積んでいる車両の進行方向――即ち運転席の方へと向けられている。B.A.V.A.R.F.の女捜査官達を狙うために使われていたロケット砲が、逆にノバシェードを狙う形になっていた。
「砲弾も結構余ってたみたいだし、
「ちょっとコバルト、あんたまさか……!」
その奇妙なロケット砲の動きがコバルトの仕業と気付いたレーミリアが、訝しげに彼女の横顔を見遣った瞬間。大型トラックの運転席に向かって、荷台のロケット砲が火を噴いた。
「えっ――!」
大型トラックを運転していた戦闘員は、最期の瞬間まで何が起きたのか分からないままであった。荷台のロケット砲から連射された砲弾の嵐は運転席に直撃して、ハンドルを握っていた戦闘員の頭部を吹き飛ばしてしまう。さらに無数の砲弾は運転席を貫通し、そのまま前方を走っていた別の車両にまで命中していた。
「な、なんだぁあッ!?」
「分からないッ! 後続の車両から砲撃がッ――!」
後続の大型トラックから予期せぬ砲撃を受けた車両は、タイヤを破壊され勢いよく横転。そのまま運転手が即死している後続車と激突し、大爆発を起こしてしまう。コバルトがロケット砲に仕掛けた「ハッキング」によって引き起こされた誤射で、2台の大型トラックが瞬く間に爆散したのだ。
「ま、ざっとこんなもん?」
「……ちょっとやり過ぎかも」
「……ひ、人の心とか無いわけ?」
その凄惨な爆炎を目の当たりにした女捜査官達は、転がって来る車体の破片を巧みなハンドル捌きでかわしている。コバルトが仮面の下で冷ややかな微笑を浮かべる中、アトスとレーミリアは目を細めて閉口していた。
「くそッ、アイツら鬼畜にも程があるぜ! 特にあのハッキング女、近付かれたら終わりだ!」
「もっと砲弾を広くバラ撒けッ! 奴らを荷台に接近させるなッ!」
デルタチームの攻撃によって、4台もの大型トラックが爆散してしまった。だが、残った車両に居る戦闘員達もこのままでは終わらない。
彼らは敢えて狙いを付けず、砲弾を道全体にバラ撒くような掃射を開始した。狙っても当たらないのら、道そのものを更地にしようというのだろう。ブラックローズ達は左右に車体を動かし、辛うじて直撃をかわす。
「面倒な連中ですこと……。彼らもいよいよ手段を選ばなくなったようですわね」
「ブラックローズ、アタシはちょっと
戦闘員達の奇策にブラックローズが忌々しげに眉を顰める中、後続のGクルーザーIIを駆る1人の女捜査官が艶やかな声色で囁いて来る。狭い山道では全員の回避行動が困難になるため、自分はこの場から離脱するというのだ。
「……分かりました。また後で会いましょう」
「オッケー! そんじゃ、陽動よろ〜」
彼女の意図を即座に察したブラックローズは特に追及することなく、仮面の下で頬を緩めて頷いていた。それから間も無く、単独で動き出した女捜査官はGクルーザーIIのハンドルを大きく切り、山道から外れるように森の中へと飛び込んで行く。
「はははっ! あの女、尻尾を巻いて逃げ出しやがったぜ! お高く止まってても、所詮は人間なんざこんなものよッ!」
「……ふふ、本当にそう思う?」
「彼女を甘く見ると……後悔しますよ?」
山道から外れてブラックローズ達と別れた女捜査官。その挙動を目にした戦闘員達は逃げ出したのだと解釈して嘲笑するが、残ったシュネーリアや静華達は動じることなく各々の愛車を走らせ続けていた。
「……まぁ、それも仕方のないことでしょう。後悔が出来る知性の持ち主には見えませんもの」
「ちぃッ……腰抜けの雑魚を抱えてる分際で何を寝言ほざいてやがるッ!」
「そういう舐め腐った態度が何より許せねぇ! 今度こそ纏めて木っ端微塵にしてやらァッ!」
ブラックローズ達の余裕な態度にますます苛立ちを募らせた戦闘員達は、今度こそとどめを刺してやろうと再び掃射の体勢に入る。だが、2度も同じ手に苦戦する彼女達ではない。
「はぁあぁッ!」
「たぁあッ!」
乱れ飛ぶ砲撃の嵐が山道を襲い、苛烈な土埃が巻き上がる中。ブラックローズ達は愛車の前輪を大きく持ち上げ、ウィリーの体勢で空高くジャンプした。道そのものを吹き飛ばそうとも、自分達は止められないのだと突き付けるように。
車体前部の両脇からウイングが展開され、後部のジェットが勢いよく火を噴く。その推力で青空に向かって跳び上がるGクルーザーIIは、さながらバイクを模ったロケットのようであった。
「なっ!? アイツらのバイク、なんつー跳躍力ッ……!?」
「今の掃射を全部かわしやがるなんてッ……!」
「さぁ、仲間を侮辱してくれた分と……」
「この『おもてなし』のお礼をしなくちゃね?」
GクルーザーIIの豪快なジャンプを見上げた戦闘員達が瞠目する中、乳房や桃尻をばるるんっと揺らして着地したユソンやリエル達は、何事もなかったかのように追撃を再開している。彼女達は仮面の下で不敵な笑みを浮かべ、この掃射に対する「返礼」を仕掛けようとしていた。
「うぐわぁあぁあッ!?」
「ち、ちくしょおおぉおッ!」
またしても1台。戦闘員達の大型トラックが、彼女達の射撃を浴びて爆散してしまった。そんな同胞の最期を目の当たりにした他の車両の戦闘員達は、冷や汗に塗れながらも反撃を試みようとしている。彼らの戦意もロケット砲も、未だ健在だ。
「くそったれがッ……! おい、もう一度道を丸ごと吹っ飛ばすぞ! 弾はまだたっぷり残ってんだからよッ!」
「だけどよ、それをやってもさっきみたいにジャンプで避けられちまうだけだぜ!?」
「いいからやれ! 俺に良い考えがある……!」
何か策があるという男の指示に従い、仲間の戦闘員達は再びロケット砲での掃射を開始しようとしていた。その動きから彼らの狙いを察知したブラックローズ達は、仮面の下で眉を顰めて互いに頷き合っている。
「下郎共め、また無軌道に乱射するつもりじゃぞ……!」
「無駄な抵抗には余念が無いんだから全く……!」
「各員、もう一度跳んで回避なさい! 避け続けていれば、彼らの弾もいずれは尽きましてよ!」
「りょ、了解ッ!」
ヒミコや凪沙が苛立ちを露わに毒づく中、ブラックローズは再びウィリー走行からのジャンプで回避するようにと、周囲の仲間達に指示する。彼女の声にレーミリア達が了解の意思を示した瞬間、大型トラックのロケット砲が一気に火を噴いた。
「今ですわ……行きますわよッ!」
「んッ……!」
その瞬間、ブラックローズの叫びに応じてアトス達も愛車の前輪を勢いよく持ち上げる。彼女達のGクルーザーIIは再びウィリーの体勢で跳び上がり、山道を襲う嵐のような砲撃を華麗に回避した。しかし、そこで彼女達はある違和感に気付く。
(……!? さっきより砲弾の数が少ない……!?)
(とうとう砲弾を切らした……? いえ、違う!)
(まさか奴らの狙いは……!)
先ほどの掃射よりも、明らかに砲撃の勢いが弱いのだ。その意味にいち早く気付いたコバルトは、滞空しているユソンやリエル達と共に戦闘員達の大型トラックを見下ろす。限界まで射角を引き上げたロケット砲は、空中に居るデルタチームを狙っていた。
「宙に飛んで逃げちまったら、もうそこからは動けねぇだろう!? 今度という今度はてめぇらもおしまいだぜッ!」
「……!」
戦闘員達はブラックローズ達が先ほどと同じ要領で回避することを見越し、敢えて初撃は少ない砲弾で弾幕を展開していたのだ。ウィリー走行からのジャンプで空中に逃げた彼女達を、対空射撃で叩き落とすために。
「……味な真似をッ……!」
予想外の奇策にブラックローズは仮面の下で悔しげに唇を噛む。他の女捜査官達も、滞空中という無防備なタイミングを狙われている危機的な状況に、冷や汗をかいていた。強化服の内側に隠された淫靡な裸身はますます汗に塗れ、濃厚な雌の匂いが熟成されて行く。
「終わりやがれぇッ!」
「……ッ!」
そして、宙を舞っているデルタチームを狙い撃ちするように。ロケット砲から撃ち出された大量の砲弾が、彼女達のGクルーザーIIに向かって乱れ飛んで行く。息を呑むブラックローズ達にはもはや、この砲撃をかわす術はない。
――だが、彼女達の愛車がこの砲撃で沈むことはなかった。ブラックローズ達の愛車に迫ろうとしていた無数の砲弾は標的に到達することなく、空中で爆発してしまったのである。
「なにィッ!? そんなバカなッ!?」
「……さすがですわね」
その光景に戦闘員達が瞠目する中、ブラックローズ達は爆風に体勢を崩されながらも、空中で車体の姿勢を制御し、無傷で着地して行く。この爆発が仲間の「援護射撃」によるものだと気付いたブラックローズは、仮面の下で妖艶に微笑んでいた。
「……全弾命中。さっすがアタシじゃん、ウケる」
ブラックローズが察した通り。遥か遠方の崖の上で、うつ伏せの姿勢になっていた
勝ち気な印象を与える吊り目に、「モデル系」とも言える端正な小顔。その美貌を艶やかに彩る、金髪のロングヘア。そんな麗しい素顔を青い仮面に隠している彼女は、196cmというかなりの高身長だ。
75cmのCカップに相当する、椀型の美乳はむにゅりと地面に押し付けられている。50cmの腰のくびれによって際立つ70cmの桃尻が、身動ぎするたびにぷるんっと揺れ動いていた。
世間でも有名なギャル系インフルエンサー。そんな「表」の顔を持つ彼女には、正確無比に人類の敵を狙い撃つ闇の狙撃手としての「裏」の顔があるのだ。
先ほどブラックローズ達と別れて山道から外れていた彼女は、道なき森を突き進んで大幅な「ショートカット」を行い、この道が見える崖の上へと先回りしていたのである。
(それにしても映える眺めだよねー、ここ。さすがは地元でも有名な観光地って感じ? あーあ、こんなに良いスポットなら狙撃よりも配信するために来たかったなー……)
カヨがブラックローズ達から離れたのは、自分の存在が回避の妨げになることを避けるためだけではない。この場所を確保することこそが、彼女の真の狙いだったのである。
大型トラックの軍勢を見下ろせる絶好の狙撃ポジションを確保していた彼女は、柔らかな美乳をむにゅりと地面に押し当て、安産型の桃尻をぷりんっと後方に突き出している。無防備に晒け出された
「さーて、と……ブラックローズ達を殺そうとしたケジメは、テメェらの命でツケて貰おうじゃん?」
扇情的な肢体を地面に密着させた彼女は、仮面の下で怜悧な双眸を細めて行く。か細く優美な指先が引き金に触れた瞬間、晴天の陽射しを浴びた彼女の狙撃銃が妖しい光沢を放つ。
そして、冷たい銃口が火を噴いた瞬間。芳しい匂いを帯びた
遥か遠方の崖上から撃ち放たれた銃弾。唸りを上げて空を裂いたその閃光は、走行中の大型トラックのエンジンを寸分狂わず貫いていた。
「……え?」
何かが当たったような音に気付いた戦闘員達の1人が、呆けた声を漏らした瞬間。ブラックローズ達を追い詰めた戦闘員達のトラックは、崖上からの狙撃によって瞬く間に爆散してしまう。
まさに圧倒的。デルタチームの猛攻により、僅か数分で6台の大型トラックが爆散してしまった。その残骸が激しく地を転がり、ブラックローズ達の眼前に飛び込んで来る。
「はぁあッ!」
「やぁあぁッ!」
しかし彼女達は姿勢を後ろに倒してGクルーザーIIの前輪を持ち上げると、そのままウィリー走行の要領で勢いよくジャンプしてしまう。トラックの残骸を華麗に飛び越えた彼女達は、乳房や桃尻をばるるんっと上下に揺らして難なく着地しつつ、追跡を続行していた。
「……んんっ、くっ、ふぅうぅっ……!」
一方、静華は着地の衝撃で膀胱を刺激されてしまったのか、ますます尿意を催している。仮面の下で唇を噛み締め悶絶している彼女は、愛車のシートにむにゅりと乗っている巨尻をもじもじと揺らしていた。
(皆も広い道に出たことだし、これ以上ここに留まる理由も無さそうだね。そろそろアタシも降りて合流しよっかな)
そんな仲間達の様子を見届けたカヨも近くに停めていたGクルーザーIIに跨ると、颯爽と崖から駆け降りて行く。艶やかな曲線を描く桃尻と美乳を弾ませて愛車をジャンプさせた彼女は、ブラックローズ達が走る広い山道へと合流して来た。
改めて勢揃いとなったデルタチームは、一丸となって戦闘員達の大型トラックを追い掛けて行く。
「ち、ちくしょう……なんて奴らだッ!」
「怖気付くんじゃねぇ、まだこっちが全滅したわけじゃねぇんだ! おい、もっと弾を持って来いッ!」
デルタチームの流麗な戦い振りに圧倒された戦闘員達は、息を呑みながらも己を奮い立たせようとしている。せめてブラックローズ達だけでも仕留めようと意気込む彼らは、追加の砲弾をロケット砲に装填しようとしていた。
「……往生際の悪い連中ですこと」
「クズ共のくせして、タフさだけは一丁前なんだから……!」
そんな彼らの様子を観察しながら、ブラックローズは仮面の下で忌々しげに眉を顰めていた。ただでさえこちらは度重なる任務で消耗気味だというのに、戦闘員達は劣勢を承知でなおも抵抗しようとしている。その往生際の悪さには、シュネーリア達も苛立ちを募らせているようだった。
(……やはり彼らは今年に入ってから、急速に実力を伸ばしているようですわ。昨年までのノバシェード戦闘員は、ここまで手こずらされるような相手ではありませんでした。一体、彼らに何が……)
そんな中、ブラックローズは仮面の下で怜悧に目を細めて戦闘員達の動向を観察していた。昨年までのノバシェード戦闘員達は皆、改造人間の膂力に依存しているような、単純で野蛮な戦い方ばかりだった。しかし今の彼らは、それだけに頼らない戦法を選ぼうとしている。
この短期間で一体、彼らの意識に何が起きたというのか。独り思案する彼女を他所に、曲がりくねった山道を舞台とする
「……!? お、おい、あそこ……!」
「ウソだろ……!?」
すると、その時。さらなる「絶望」が、ノバシェード戦闘員達の前に降り掛かる。デルタチームの遥か後方から、激しい土埃を巻き上げて迫り来る大型バイクの集団が現れたのだ。
「ふふ……私達、エコーチームを忘れていたわね?」
GクルーザーIIに跨り、この山道を疾走している白いロングコートの女傑達――B.A.V.A.R.F.エコーチームが、ついにこの場に合流して来たのである。彼女達の到着に、デルタチームの面々も仮面の下で頬を緩めている。
「ブラックローズ、皆……待たせたわ」
「……随分と遅いご到着ですこと」
「ふふ、それは地元警察に言って頂戴」
誘拐未遂の当事者となっていた、登山客の女子高生達。彼女達の保護を地元警察に引き継いだ後、エコーチームの面々はデルタチームを追って来たのだ。その隊長を務める女傑とブラックローズは、微笑を浮かべて軽口を叩き合う。
それはまさしく、互いに対する信頼の裏返しであった。一方、エコーチームの出現に動揺するノバシェードの戦闘員達は、狼狽した様子で顔を見合わせている。
「不味いことになった……! 白いグローブの女捜査官共まで来やがったぞ!」
「あれが……噂に聞く『ファイブハンズ』、最後のチームか……!」
赤いグローブのアルファチーム。緑のグローブのブラヴォーチーム。黄色いグローブのチャーリーチーム。黒いグローブのデルタチーム。そして、白いグローブのエコーチーム。
B.A.V.A.R.F.に属する彼女達の存在を噂で耳にしていた戦闘員達の一部は、五色のグローブを持つ女傑達を「ファイブハンズ」という異名で呼んでいたようだ。噂に名高い強敵達の登場に、戦闘員達は戦慄の表情を露わにしている。それでも彼らは荷台に積まれたロケット砲を構え、徹底抗戦の意思を示していた。
「奴ら、どうやら諦める気はねぇようだぜ……! こうなったらアタシらも覚悟決めるしかねぇ! 隊長、『変身』だ!」
「えぇ……! それでは、皆でお見せしましょうか。エコーチームの『仮面ライダー』を!」
「了解ッ!」
勇ましく先頭を走る隊長の一声に、威勢よく応えるエコーチームの女捜査官達。彼女達は互いに頷き合うと、隊長と共に白いロングコートを脱ぎ捨てて青い極薄の強化服を露わにする。彼女達の肢体もまた、生まれたままの曲線美を晴天の下に晒していた。
「……
エコーチームの証となる白い肩パッドとグローブが、木々の隙間から差し込む晴天の日差しを浴びて、眩い輝きを放つ。隊長をはじめとする女傑達の腰に巻かれたマス・ライドルは、青い強化服の隅々に強力なエネルギーを循環させていた。
――変身ッ!
次の瞬間。隊長と共にその一言を叫ぶ女傑達のヘルメットが、「仮面ライダー」の鉄仮面へと変形する。デルタチームに続き、エコーチームもマス・ライダー軽装型への「変身」を果たすのだった。
丸く大きな赤い複眼が鈍く輝き、通信機能を担うV字のアンテナが陽に照らされ煌めきを放つ。そして牙のような
「改造人間の力で、か弱い女性を一方的に蹂躙する。……そんな下衆共に相応しい『裁き』を下してあげようじゃない。あなた達、いいわね?」
「……了解」
鉄仮面の下で妖艶に微笑む隊長の一言に、エコーチームの全員が静かに頷く。GクルーザーIIのハンドルを握りつつ、彼女達は速やかに車体に搭載されていた各々の武器を引き抜いていた。展開された車体の内部から現れた彼女達の得物が、陽射しを浴びて鈍い輝きを放つ。
さらに「ここからは私達に任せなさい」と言わんばかりに、彼女達の愛車はデルタチームの面々を抜き去り、最前線へと進み出る。これまでの戦闘で弾薬やエネルギーを消耗したデルタチームが、
「マス・ライダーシステム起動。……戦闘オペレーション、開始」
白い肩パッドとグローブを輝かせる、エコーチームのマス・ライダー軽装型。その装備を纏う彼女達は静かな義憤を込めて、愛車の内部から引き抜いた自分達の武器を握り締めている。ノバシェードの蛮行に対する、然るべき「裁き」を下すために――。
【挿絵表示】
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今話でようやくデルタチームのメンバーが全員登場しました! 彼女達には早速大暴れして貰っております。人造人間と超能力者とハッカーが居るやばいチームだ……。次回からはついにエコーチームにもスポットが当たりますので、今後の展開も楽しみにして頂ければ幸いです!٩( 'ω' )و
また現在は、デルタチームの一員・
さらに、この作品に登場するライダーや怪人を募集する企画(https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=341138&uid=463582)(https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=341150&uid=463582)も開催されておりますので、機会がありましたらこちらも是非ご一読ください〜(*´ω`*)
また現在、アルファチームの一員・
加えて、G-20先生も新たな3次創作「【RC&レジガール二次創作】ノバシェード残党北欧某国ちはや山荘事件(https://syosetu.org/novel/354513/)」を公開されております。本作のビッグ・ノア事件から4年後の北欧某国が舞台となっており、B.A.V.A.R.F.をはじめとするノバシェード対策室らの奔走が描かれて行くものと思われますので、もしよろしければこちらもご一読くださいませm(_ _)m
さらにもう一つお知らせです! X2愛好家先生が連載されている3次創作「仮面ライダーAP外伝 Imitated Devil(https://syosetu.org/novel/316771/)」のエピソード「特別編 第4話 原初のG/白獣(https://syosetu.org/novel/316771/16.html)」に、アルファチームのトリニティがゲスト参戦しております! 舞台は本作のビッグ・ノア事件から約1年後。アフリカ大陸のナイジェリアに休暇で訪れていた彼女が、異世界からの侵略者・ハンドレッドに遭遇! さらにこのエピソードでは、彼女の「体質」に纏わる知られざる秘密が明らかに……!? 気になる方は、こちらもぜひご一読くださいませ〜!(*≧∀≦*)
また、トリニティの活躍は同じくX2愛好家先生が執筆された「九十九 光の気ままな実験録(https://syosetu.org/novel/357309/)」でも描かれております。マス・ライダー軽装型を遥かに超える「力」を得た彼女の「真価」が強烈に描写されておりますので、機会がありましたらこちらの作品もぜひご一読くださいませ……m(_ _)m
同作内のエピソード「開幕:MS(https://syosetu.org/novel/357309/3.html)」では、本来
B.A.V.A.R.F.はおろか対策室からも去ってしまった彼女の現在については、こちらの作品で描かれております。幻のC-6こと麗牙の存在が気になる方は、是非こちらの作品もご覧くださいませー!(*^ω^*)
加えて、リオンテイル先生も新たな3次創作作品「ある技術者の考察、または「スパルタン」についての所感(https://syosetu.org/novel/380617/)」を公開されております。新世代ライダーの装備開発に携わっていた技術者達の視点から、スパルタンシリーズの終焉を紐解いて行く物語となっております。こちらの作品もぜひご一読ください(о´∀`о)
また現在、ダス・ライヒ先生が公開されている作品「スーパーロボット大戦 無限戦争 設定集&外伝(https://syosetu.org/novel/272189/)」の一部エピソード(https://syosetu.org/novel/272189/36.html)には、D.A.S.T.の傭兵達が信奉していた「マルコシアン隊」の一員であるゾルダスパルタンことノクト・マグナギガが登場しており、彼の新たな活躍が描かれております。マルコシアン隊最期の突撃作戦「サンダーランス作戦」(https://syosetu.org/novel/128200/151.html)に身を投じていながらなおも生き延びていた彼は、新たな戦場をどのように駆け抜けるのか。機会がありましたら是非ご一読ください!(*≧∀≦*)
Ps
「ライダー2号を忘れていたな!」