特務捜査隊エージェントライダーズ!-絶賛排卵中の危険日女捜査官達は特製媚薬になんか絶対に負けない!- 作:オリーブドラブ
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ノバシェード対策室内に創設された特殊部隊「
スリーサイズはバスト95cm、ウエスト64cm、ヒップ95cm。カップサイズはG。
※原案はぼるてっかー先生。
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ノバシェード対策室内に創設された特殊部隊「
スリーサイズはバスト103cm、ウエスト62cm、ヒップ93cm。カップサイズはJ。
※原案は名もなきA・弐先生。
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ノバシェード対策室内に創設された特殊部隊「
スリーサイズはバスト104cm、ウエスト58cm、ヒップ102cm。カップサイズはK。
※原案は匿名希望先生。
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ノバシェード対策室内に創設された特殊部隊「
スリーサイズはバスト102cm、ウエスト72cm、ヒップ94cm。カップサイズはG。
※原案は現実と幻想の境目の住人先生。
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ノバシェード対策室内に創設された特殊部隊「
スリーサイズはバスト88cm、ウエスト58cm、ヒップ86cm。カップサイズはF。
※原案はトリック先生。
【挿絵表示】
ノバシェードの戦闘員達に捕まりそうになっていた登山客の女子高生達を採石場で保護し、地元警察に彼女達の身柄を託した後。先行していたB.A.V.A.R.F.デルタチームの後を追って山道を疾走していたエコーチームの女捜査官達は、満を持してこの戦線に合流していた。
青を基調とするB.A.V.A.R.F.仕様の強化服を纏う彼女達は「マス・ライダー軽装型」の姿へと「変身」し、エコーチームの象徴となる白い肩パッドを輝かせている。極薄の強化服で自身の扇情的なボディラインを露わにしている彼女達は、豊満に実った釣鐘型の乳房や安産型の桃尻を上下左右に大きく揺らし、GクルーザーIIを巧みに操っていた。
「ついに追い付いたわよ、ノバシェードの改造人間。私達、エコーチームが相手になってあげるわ!」
彼女達エコーチームの先陣を切り、前傾姿勢で愛車に跨っている隊長――
95cmのGカップに相当する釣鐘型の巨乳は、愛車が揺れる度に上下にぶるんっと弾んでいる。64cmの引き締まった腰のくびれが、淫らに揺れる95cmの巨尻を際立たせていた。
青い仮面に隠されたストレートロングの黒髪は香しい汗に濡れ、彼女の白い頬に張り付いている。やや吊り目の黒いアーモンドアイは、仮面の内側から敵方を鋭く睨み付けていた。しかし彼女の凛然とした美貌は今、蠱惑的な色香を帯びて蕩け始めている。
「んっ、んぅうっ……! はぁっ、あぁっ……!」
仮面の下で悩ましげに眉を寄せ、艶やかな唇から甘ったるい吐息を漏らしている彼女は、シートに密着している下腹部を淫靡にくねらせていた。対策室に属する女捜査官達の中でも一際
(も、もうっ……! この辺りの道、凹凸が激しく、てぇっ……! こんなに車体を揺らされたらっ、シートに
車体のシートに股間の
「んっ……くっ、うぅっ!」
しかし、今はそのような法悦に耽っている場合ではない。彼女の愛車が激しく揺れているのは、道路の凹凸だけが理由ではないのだ。
前方の大型トラックの荷台に搭載されたロケット砲が、彼女達エコーチームを狙い続けているのである。頼子は肢体に迸る快感の電流に耐えながら、愛車のハンドルを切り砲撃をかわしていた。
(くっ……! ここまで道路が荒れてると、避けるのも一苦労だわっ……! さっさと片付けてしまわないと、皆が危ないっ……!)
人一倍快楽に弱い身体だからといって、いつまでも官能の刺激に翻弄されてはいられない。仲間達の命を預かるエコーチームの隊長として、頼子は唇を噛み締めて凛然とした面持ちを取り戻して行く。彼女の細い手指に握られた1挺の実弾拳銃が、大型トラックの荷台に居る戦闘員達に向けられた。
だが、頼子の位置から荷台までにはかなりの距離がある。その上、荒れた山道を走っている彼女の愛車は今も激しく上下に揺れており、主人の巨乳と巨尻をばるんばるんと弾ませている状況だ。
「へっ……! 道路が荒れてるからって焦り過ぎたぜ、バカめ!」
「拳銃の命中精度でこの距離から当たるわけが……!?」
拳銃で狙うには遠すぎる上に、まともな射撃姿勢を取れる状態ではない。これでは威嚇や牽制にもならないだろう。荷台から頼子の様子を観察していた戦闘員達は、当たるわけがないと彼女を嘲笑していた。
「それは……どうかしらッ!」
「ぐぁあッ!? 馬鹿な、この距離を拳銃でッ……!?」
「くそッ、なんて女だッ! ありゃ威嚇や牽制の類じゃねぇ、マジで当てに来てやがる!」
しかし頼子が引き金を引いた次の瞬間、1発の銃弾が戦闘員の肩に命中する。その箇所から噴き出した鮮血に、周囲の同胞達は瞠目していた。彼らの動揺を目にした頼子は、仮面の下で不敵な微笑を溢している。
「……ふふっ、こういう時はこう言うのが作法なんだっけ? ざ~こ、ざ~こ?」
「なんだとこのアマッ……!」
「人間の女風情が、俺達ノバシェードを舐め腐りやがってぇッ……!」
頼子から返された冷ややかな嘲笑に、戦闘員達は激しく怒りを剥き出しにしていた。肩を撃たれた仲間の傷に応急手当を施しつつ、彼らは頼子にロケット砲の狙いを集中させている。その砲撃を巧みにかわす頼子は、仮面の下で淫靡に唇を緩めていた。
(……ふ、ふふふ……そうよ、もっと怒りなさい……! 私を捩じ伏せて、屈服させて……思い通りに雌として弄びたいのならっ……!
――チームの仲間達にはほとんど知られていないが。彼女の心には、「力」で捻じ伏せられて屈服させられたい被虐性癖が秘められているのだ。ノバシェードの改造人間に屈服させられることさえ、心のどこかで「期待」している彼女が居る。
ただし、初めから負けるつもりで戦っているわけではない。全身全霊で戦い、全力で抗った上で、その全てを「力」で捻じ伏せられて雌にされることが彼女の望みなのだ。そんな倒錯的な願望を胸に秘めている彼女を屈服させるのは、容易ではないだろう。
「もう、頼子隊長ったら……お行儀が良くありませんよ? めっ、です」
「……っ!」
その時。後方から追い付いて来た1台のGクルーザーIIが、頼子の隣に進み出て来た。その車両に跨っている同僚から艶やかな声色で囁かれ、頼子はハッと顔を上げる。
「どんな時でも勇敢なのが頼子隊長の良いところですけど、ちょっと前に出過ぎなのは頂けませんね。あなたは皆の隊長なんですから、落ち着いて皆のことを見てあげてください」
隊長の性癖を知ってか知らずか、頼子の興奮に待ったを掛けた同僚――
栗色の長いポニーテールに、右側に泣き
しかし、その肢体は聖母と呼ぶにはあまりにも蠱惑的で艶めかしい。103cmの爆乳はJカップのブラジャーでも悲鳴を上げるほどのボリュームであり、62cmの引き締まった腰は、93cmの巨尻をより淫らに強調している。その一方で腹筋は逞しく割れており、彼女の身体が鍛え抜かれた「戦士」のものであることを物語っていた。
「……あらあら、百合奈先生にそう言われたら仕方ないわね。なら反省ついでに、道も譲ってあげようかしら?」
「うふふっ……ご丁寧にどうも」
先祖代々、人々を影から守る忍者の末裔にして、元高校教師。そんな異色の経歴を持つ百合奈は、先ほど採石場で保護した女子高生達の恩師でもある。彼女としては、教え子達を攫おうとしていたノバシェードを放って置くわけには行かないのだろう。
柔らかな物腰の奥に隠された鋭い闘志を見抜いた頼子は、仮面の下でウインクしながら百合奈に道を譲る。そんな隊長の心遣いに頬を緩ませながら、百合奈は愛車を一気に加速させた。
「あの女捜査官、乗り込んで来るつもりか! くそッ、そうはさせッ……!?」
「は、速いッ! 突っ込んで来るぞッ!」
温厚な振る舞いからは想像もつかないほどのスピードで爆走する百合奈のGクルーザーII。その勢いに意表を突かれた戦闘員達はロケット砲の狙いを彼女に移そうとするが、それよりも速く彼女の愛車が目前に迫って来た。
「……やぁあっ!」
忍者の血筋が為せる技か。愛車を自動運転に切り替えた瞬間、百合奈は豊満な肢体を回転させて軽やかに宙を舞い、大型トラックの荷台に飛び乗ってしまう。着地の弾みで、釣鐘型の爆乳と巨尻がどたぷんっと大きく揺れ動いていた。
「あ、あんな牛みたいな乳ぶら下げといて、なんて速さで飛び乗って来やがる……!」
「まるでニンジャだぜ……!」
「……ふふ、今さら逃げようとしても駄目よ? あなた達に容赦をするほど、私達エコーチームは甘くはないの」
驚嘆する戦闘員達の前で、百合奈は小太刀型の実体剣を引き抜いている。口元こそ穏やかな緩みを残しているものの、彼女の双眸は明らかに笑っていない。教え子達に手を出されそうになった彼女の怒りは、仮面の下で鋭く研ぎ澄まされているのだろう。
「ちッ……! イカれた格好の痴女が何をカッコ付けていやがる!」
「そんな短い剣1本で、俺達とやり合おうってのかよォッ!」
しかし、戦闘員達も負けじとビームアックスを展開させている。百合奈の実体剣では熱線兵器のビームアックスを受け止めることは出来ない。
「なッ……!? こ、この女ッ……速ッ……!」
「……この子が私に囁くのよ。あなた達の、血が欲しいって」
だが、斧状の光刃を振り上げて襲い掛かって来た戦闘員達の斬撃は、紙一重のところで空を切ってしまう。目にも留まらぬ速さで彼らの光刃をかわした百合奈は、仮面の下で鋭く目を細め、手にした愛刀を閃かせていた。
「うぐわぁああッ!?」
「ぎゃあぁああッ!」
「なっ……!?」
「くそっ、てめぇッ……!」
次の瞬間、数人の戦闘員達が鮮血を噴き出して倒れ込んでしまう。すれ違いざまに閃いた小太刀の斬撃が、彼らを瞬く間に斬り伏せたのだ。その光景を目にした残りの戦闘員達は、戦慄の表情で百合奈を睨み付けている。
「……生徒達が待っているもの。ここで先生が負けるわけには行かないわ」
「くッ……な、なんてスピードで動きやがるッ……!」
「さぁ……大人しく投降しましょう? 武器を捨てればこれ以上は……」
教え子達の未来を背負って剣を振るう、現代のくノ一。そんな百合奈の気迫に圧倒される戦闘員達は、ビームアックスを構えつつも後退りし始めていた。彼らの士気の低下を見抜いた百合奈は、柔らかな物腰を見せて投降を呼び掛ける。
「そんな情操教育に悪い格好で何抜かしてやがる、このドスケベ教師がァッ!」
「んぁあっ!? し、しまった……! あ、あなたっ、いつの間にっ……!?」
だが、背後の積荷に思わぬ伏兵が潜んでいたようだ。積荷の陰から飛び出して来た1人の戦闘員が、百合奈の肢体を背後から抱き竦めてしまったのである。実体剣を持つ彼女の細腕を掴み斬撃を封じた彼は、勝ち誇った笑みを浮かべて獣欲を剥き出しにしていた。
「この剣さえ振らせず力勝負に持ち込めば、こんなもんよ……!」
「あぁっ、くぅうっ……!?」
「無防備に乳とケツ揺らして誘いやがって……! チャンスを待つのも一苦労だったぜぇっ……!」
「はぁあぁっ、あぁんっ……! あ、あなた達っ、初めからそのつもりでっ……んぁああっ!?」
一転してピンチに陥った百合奈の豊満な肢体に、一度は怯んだ戦闘員達も下卑た笑みを浮かべて群がって来る。彼らは百合奈の爆乳と巨尻を思い思いに揉みしだき、身体中を厭らしく撫で回していた。
「はぅんっ!? や、やぁっ……! そ、そこはっ……んぁあうっ!?」
「へへ……良い素材のスーツだな! 俺の指も……よく
艶めかしい悲鳴を上げて腰をくねらせ、身を捩る百合奈。そんな彼女の大陰唇に太い指先が滑り込んで来たのは、それから間も無くのことだった。
「はぁあぁあんっ!?」
男達の愛撫によって分泌された愛液と、戦闘による汗で濡れそぼっていた彼女の蜜壺は、強化服の繊維ごと男の指を容易く咥え込んでしまう。太く逞しい指に膣壁を刺激された瞬間、百合奈はあまりの快感に仮面の下で目を剥いて仰け反っていた。
「んぁあぁうっ!? いっ、いやぁっ、やぁんっ……はぁううっ!」
「良い音出すじゃねぇか……! 随分と俺の指が気に入ったみてぇだな! しっかり締まって……咥え込んで、離さねぇ!」
「や、やぁっ……! そ、そこっ、そこはぁっ……あぁあぁっ!」
強化服の繊維ごと指を突き入れられた股間から、淫靡な水音がグチュグチュと響いて来る。背後から抱き竦めて指を捩じ込んで来た戦闘員が邪悪に嗤う中、仮面の下でぷっくりとした唇を艶めかしく開いている百合奈は、淫らな嬌声を漏らして善がり狂っていた。
(こ、この人達の指っ……ふ、太くて大きくて、逞しく、てぇっ……! だ、だめぇっ……! イ、イくっ……! こんな人達の手で、イかされるぅうっ……!)
蜜壺を太い指先で弄ばれ、ビクビクと肢体を痙攣させている百合奈。彼女は強烈な快感に仰け反ったまま、釣鐘型の爆乳と巨尻をぶるんっと淫らに揺らしていた。その果実を揉みしだく周囲の男達の指が、豊満な肉に深く沈み込んでいる。
拘束と愛撫から逃れようと腰をくねらせる彼女の抵抗は、むしろ男達の獣欲を煽る雌の仕草と見做されていた。快楽に乱れる彼女がもがけばもがくほど、戦闘員達は下卑た笑みを露わにその肢体を撫で回し、揉みしだき、弄んで行く。
「百合奈っ……!」
――その光景に下腹部を甘く疼かせながらも。頼子は仮面の下で剣呑な表情を浮かべ、再び拳銃を構えようとしていた。
しかし戦闘員達は百合奈の肢体に密着している状態であり、迂闊に発砲すれば彼女にも当たる状況だ。如何に射撃の名手といえど、躊躇せずにはいられない。
「くっ、この角度からじゃ百合奈にも当たる……! アイツら、あの位置を取って百合奈を盾にっ……!」
「よぉし、今度はあの拳銃女だ!」
「今度こそ吹っ飛ばしてやるぜぇッ!」
自分が「力」で囚われて陵辱されるのは良しとしても、仲間達にまでその業を負わせるわけには行かない。その葛藤を抱える頼子に、戦闘員達がロケット砲を向けて行く。
「へへっ……まずはお仲間の前で、無様なアクメ決めてみろ変態教師ッ!」
「んはぁあぁうっ……! イ、イくっ……イ、かされっ、るぅうぅっ……!」
そんな危機的状況の最中。百合奈はより激しく執拗に蜜壺を指先で弄られ、淫猥な水音と悲鳴を響かせていた。むっちりとした太腿を悩ましげに摺り寄せ、爆乳と巨尻を揺らしながら悶絶する彼女は、頼子の前で絶頂に押し上げられそうになっている。
「頼子隊長、ここは私達が! 百合奈先生をこれ以上……辱めさせはしませんッ!」
「……! アイラ!」
すると、その時。後方から馳せ参じた2台のGクルーザーIIが、頼子の愛車を追い抜いた。そのうちの1台に跨っている
三つ編みに纏めたハーフアップの赤い長髪と、青い目を特徴とする怜悧な美貌。その麗しい素顔を仮面に隠し、彼女は片手でハンドルを握りながら実体の刀剣を引き抜いている。
104cmのKカップという圧倒的な爆乳に対し、細く引き締まっている58cmの腰つき。そのくびれに強調された102cmの巨尻は、安産型の曲線を描いている。そんな規格外のボディを持つ彼女は、古流剣術「柚坂流」の当主だった日本人の父と、アメリカ人の母を持つハーフであった。
剣術以外の運動も得意。勉強やパソコン技術にも優れ、家事全般も得意な容姿端麗の完璧超人。そんな優等生の彼女は高校時代から男女問わず人気があり、何人もの男に告白されたという。その悉くを「剣道で私から1本取れたら付き合う」という条件で返り討ちにした逸話の持ち主だ。
両親をノバシェードに殺害されたことをきっかけに対策室に入り、B.A.V.A.R.F.の隊員にまで登り詰めた今は、彼女が柚坂流の当主代行を務めている。まさに、現代に生きる女侍と言ったところだろう。
「ダメよ、アイラ! あなたの気持ちは嬉しいけど、その実体剣では危険過ぎるわ! 奴らはビームアックスを持っているのよ!」
「承知の上です。ご心配には及びませんよ、隊長」
伝統ある柚坂流剣術の当主代行。そんな彼女の手には、家宝の刀に「対怪人用の調整」を施した「特注品」が握られている。
だが、実体剣で熱線兵器のビームアックスに挑むのは非常に危険だ。それにアイラの体術には百合奈ほどのスピードが無い。しかしそのリスクを危惧する頼子に対し、アイラは余裕の笑みを浮かべている。
「私は特務捜査官である前に、柚坂流の剣士。『剣』であれば何でも使いこなして見せます」
「……!」
アイラはハンドルから完全に手を離し――懐からビームソードのデバイスを取り出した。彼女はGクルーザーIIに跨りながら、実体剣とビームソードの「二刀流」を披露したのだ。
そんな彼女の勇壮な佇まいに、頼子も思わず息を呑んでいる。すると、アイラと共に頼子を追い抜いたもう1台のGクルーザーIIが、隊長の車両に近付いて来た。その車体に跨っている女捜査官は、長身であるアイラとは対照的にかなりの小柄だ。
「……頼子隊長独りでは、この状況を打破するには火力が足りません」
「
「アイラさんによる接近戦と我々からの援護射撃、この二つを連続で仕掛ける波状攻撃の実行を進言します」
アイラと共に、この場に駆け付けて来た
ミドルに切り揃えられた艶やかな黒髪と黒の吊り目を仮面で隠している彼女は、愛らしくもクールな面持ちで前方の大型トラックを見据えている。その体躯は146cmと非常に小柄だが――それでいて、「女」としての成熟を強調する膨らみは豊満の極みであった。
日頃からGカップのブラジャーを圧迫しているという、102cmの爆乳。引き締まっているようで、程よく肉感的な72cmの腰回り。そして、妊娠や出産に適した安産型のラインを描く94cmの巨尻。その扇情的な肉体は、例え小柄でも彼女の身体が子を孕める「雌」として熟している事実を物語っている。
「百合奈先生の救出が最優先。この点において、私もアイラさんとは同意見です。彼女はこのエコーチームにとって、なくてはならない存在。……頼子隊長、ご決断を」
「……分かったわ、真琴。もちろん私も同じ想いよ。あなたのプランで、百合奈を救いましょう。絶対にね」
「……はい」
普段から無口かつ無表情であり、非番の時も訓練ばかりで外に出ることが少ない。そんな真琴は対策室の職員達からは、「浮世離れしていて何を考えているか分からない」という印象を持たれがちだ。
だが実際のところは感情表現が苦手というだけであり、仲間達を想う心はむしろ人一倍強く持っている。そんな真琴の心根を知る同僚として、頼子は彼女の提案を採用することに決めた。その決断に、真琴の口元が微かに緩む。
「私が切り込みます! 頼子隊長と断花さんは後方から援護を!」
「……分かったわ! 頼んだわよ、アイラ!」
「お任せください」
作戦の方針は決まった。ならば、後は実行あるのみ。家宝の愛刀とビームソードを構えながら愛車を走らせるアイラは、真っ直ぐ大型トラック目掛けて突撃して行く。
そんな彼女の背を見送りながら、頼子と真琴は同時に各々の愛銃を構え始めていた。彼女達の細い指先でクルクルと回されている実弾拳銃とビームガンの銃身が、快晴の陽射しを浴びて眩い輝きを放つ。
「何が切り込みだ、そんなに死にてぇなら嬢ちゃんから血祭りに上げてやるッ!」
「柚坂流剣術当主代行、柚坂アイラ……推して参ります!」
対する戦闘員達もアイラの排除が先決と判断し、ロケット砲を構え直していた。その砲口が火を噴いた瞬間、無数の弾頭が彼女に向かって乱れ飛ぶ。しかし、アイラの鋭い双眸に恐れの色は無い。
「……はぁあぁあーッ!」
「な、なにィッ!?」
「バカな、砲弾を……斬ってやがるッ!?」
アイラは二振りの刃を振るい、向かって来る弾頭を次々と斬り落として行った。家宝の愛刀とビームソード。実体剣と光の剣。その2本を同時に振り抜き、砲弾内部の信管のみを的確に斬り捨てる彼女の剣技に、戦闘員達は驚愕していた。
だが、降り掛かって来る全ての砲弾を斬り払うには「手数」が足りない。アイラが剣を振り抜いた直後の隙を突くように、無数の砲弾が降り注いで来る。このままでは彼女のGクルーザーIIが直撃を受けてしまう。
「アイラの邪魔は……させないわ!」
「対象……制圧します」
そうはさせじと、後方の頼子と真琴が絶え間なく引き金を引いていた。頼子の実弾拳銃が何度も火を噴き、真琴のビームガンから矢継ぎ早に熱線が閃く。彼女達の細い手指に握られた各々の愛銃は、アイラを襲う砲弾を的確に狙っていた。
その援護射撃の反動で、彼女達の爆乳と巨尻がどたぷんっと大きく弾む中。撃ち抜かれた砲弾が、次々とアイラの頭上で爆散して行く。やがて、アイラのGクルーザーIIがついに大型トラックの目前に辿り着いた。
「はぁッ!」
「ぐはぁッ……!?」
自身の愛車を自動運転に切り替えたアイラは、荷台に向かって跳びながら2本の刃を勢いよく振り抜いた。その斬撃でロケット砲を構えていた戦闘員を倒しつつ、彼女は軽やかに荷台へと着地する。
「て、てめぇッ……!」
「ア……アイラ、ちゃんっ……」
「遅くなりました……! 百合奈先生、今助けます!」
アイラに荷台まで乗り込まれたことに動揺する戦闘員達は、険しい面持ちでビームアックスを構えている。そんな彼らに勇ましく愛刀の切先を向けるアイラは、釣鐘型の爆乳を弾ませて百合奈に視線を移していた。艶かしく息を荒げていた百合奈も、彼女の助太刀に頬を緩ませている。
「ちィッ……こうなったら奥の手だ……!」
「俺達は『失敗作』の改造人間だが……身体の一部だけを怪人化させることなら出来るんだぜ!」
「……あなた達が何をしようと私は屈しません。どのような手でも好きなだけ使いなさい!」
だが、戦闘員達にはまだ切り札が残されていたらしい。彼らは部分的ながら、自身の肉体を怪人化させることが可能なのだという。しかしアイラはその情報を聞かされてもなお、臆することなく凛々しい佇まいで2本の剣を構えていた。
「大口叩いていられるのも……今のうちだぜ嬢ちゃんッ!」
「……ッ!?」
だが次の瞬間、青い仮面に隠された彼女の顔色が一変する。戦闘員達は自身の頭部を、
「ぐわはははッ! どうだいこの牙、なかなかのモンだろう!?」
「頭だけ猟犬型の怪人……ってのはちと不恰好だが、これでもその仮面を噛み砕くには十分なパワーがあるんだぜぇッ!」
「……っ!」
鋭い牙を持つ獰猛な犬を模した顔。その異形を露わにした戦闘員達は、ビームアックスを握り締めたまま高らかに吼えている。一方、アイラは二振りの剣を握る手をカタカタと震わせながら、後退りしていた。仮面に隠された彼女の素顔は、酷く青ざめている。
(……! いけません、アイラさんは……!)
頭部のみを猟犬型の怪人に変異させた戦闘員達。彼らの「変身」を目撃した真琴は無表情のまま、白い頬に焦燥の汗を伝わせている。
「ふん……何よ、あの半端な変身。あんな怪人未満の状態なら、完全体の怪人も斬り倒せるアイラの敵じゃないわ! アイラ、遠慮なくやってしまいなさ……」
「あ、あぁっ、あぁあっ……!」
「……アイラ?」
一方、頼子は見掛け倒しな「変身」を鼻で笑っていた。しかしアイラが怯えるような声を漏らして尻餅をついた瞬間、彼女も目の色を変える。
猟犬型の頭部を目にしたアイラは突然、恐怖に囚われ戦意を喪失してしまったのだ。腰を抜かしている彼女は仮面の下で涙目になり、唇をわなわなと震わせている。
「ひ、ひぃ、いぃいっ……! い、犬っ……犬の、怪人っ……! い、いやぁあぁっ……!」
「おいおい、どうしちまったんだァ? この嬢ちゃん、急に酷く怖気付きやがったぜ?」
「ははははっ、なんだか知らねえがザマァないぜ! 失敗作の改造人間にも腰を抜かしちまうなんてなぁ! それでも『仮面ライダー』の端くれかぁ!?」
頭部だけを猟犬型の怪人に変異させた戦闘員達は、急に怯え始めたアイラを冷たく嘲笑う。しかし今の彼女には、この恥辱に怒る気力すら無い。全身をガタガタと震わせている彼女は、2本の剣を握るのがやっとの状態であった。
(い、犬型の、怪人っ……! ふ、震えてる場合じゃないのにっ……! 早く、早く百合奈先生を助けなきゃいけないのにっ……!)
――アイラ自身は忘れている事実だが。彼女はノバシェードの犬型怪人に目の前で両親を殺害された挙句、自身もノバシェードに誘拐され、「交配実験」と称して両親の仇である犬型怪人に幾度も犯され続けたことがあるのだ。
最終的には新世代ライダー達によって犬型怪人は倒され、アイラも実験場から救出されたものの、彼女自身はショックでその当時の記憶を喪失してしまったのである。今の彼女が具体的に覚えているのは、両親の仇がノバシェードであることだけだ。
(か、身体が……身体が竦んで、言うことを聞かないっ! だ、誰か援護をっ……! 頼子隊長、断花さんっ! なぜ見てるんです!)
それでもアイラの豊満な身体は、犬型怪人に穢し尽くされた恥辱の過去を覚えているのだろう。記憶を無くした今でも、彼女は犬を見ると酷く怯えてしまうのだ。アイラの過去を知らない同僚達でも、彼女が犬を苦手としていることはよく知っている。
「しまった……! アイラは確か、犬が大の苦手だったんだわ! くっ……よりによって、あの子の前に犬頭の怪人が出て来るなんてっ!」
「……彼らの変身は誤算でした。この状況ではアイラさんまで彼らに……!」
本来なら大した脅威にはならない部分的な怪人化も、状況次第ではそうとも言えなくなってしまうのだ。アイラが苦手とする「犬」への変身という不測の事態に、頼子と真琴は焦燥を露わにしている。戦闘員達も警戒した様子で2人にロケット砲を向けており、援護しようにも迂闊に近付けない状況だ。
(……! あのGクルーザーII、まさか……!)
そんな中、ふと頼子の目にあるものが留まる。大型トラックの荷台付近を走行している、自動運転状態のGクルーザーII。その数が、1台
「へへ……それじゃあ、嬢ちゃんの乳もじっくり堪能させて貰うぜぇ?」
「あ……あぁ、あ……」
一方、腰を抜かしたまま座り込んでいるアイラは、躙り寄る戦闘員達に対して何も抵抗出来ずにいる。猟犬型の頭部を持つ戦闘員達は、震え上がったまま戦う意思を見せない彼女を嘲笑ながら、その豊満な爆乳に手を伸ばしていた。
「い、いけない……! アイラちゃん、逃げてっ!」
「ふぁ、あ、あぁっ……!」
「おっ、ほぉ……こりゃあ柔けぇ。ずっしりと実っていやがる……」
「はぁっ……ん、んんっ……!」
「張りもあって堪らねぇぜ……。どれ、感度の方は、と……」
百合奈の悲痛な叫びが虚しく響く中、ついに彼らの指先がアイラの乳房に触れる。戦闘員達の太い指は釣鐘型の曲線をなぞるように、厭らしい手付きで彼女の爆乳をスリスリと撫で回していた。横乳を撫で、下乳から掬い上げるように、果実の感触と形の良さを確かめている。
そしてアイラが淫らな吐息を漏らす中、二つの乳首が強化服の繊維を押し上げるように、ぷっくりと勃起して存在感を主張してしまう。その光景に下卑た笑みを浮かべた戦闘員達が、思うがままに二つの果実を揉みしだき、そそり勃つ乳首を摘もうとした――その時だった。
「ぐが、ぁッ!?」
「……!?」
「えっ……!?」
1発の乾いた銃声が、この場に響き渡る。次の瞬間、アイラの爆乳を鷲掴みにしていた戦闘員が頭部から血を噴き出し斃れてしまった。何者かの銃弾が、この不埒な輩を1発で仕留めたのだ。
「はいお疲れー、初めましてからのさようなら〜」
するとその時、積荷の陰から1人の女捜査官が現れる。戦闘員達が積荷の箱を隠れ蓑として使っていたように、今度は彼女がそこに身を潜めていたのだ。
軽快な声色を響かせている彼女の手には、1挺の実弾拳銃が握られている。その銃口から立ち昇る硝煙は、先ほどの1発が彼女によるものだと語っていた。瞬く間に1人の戦闘員を仕留めた彼女は、得意げに指先で拳銃をクルクルと回している。
「
「沙耶、さんっ……!?」
「ったく、百合ちゃん先生ったら相変わらず隙だらけなんだから〜。アイラもいつまでそんなところでへたり込んでるわけ? お尻汚れるよ?」
戦闘の混乱に乗じて自身のGクルーザーIIを大型トラックに寄せ、荷台に忍び込んでいた
茶色のサイドテールと青い瞳を特徴とする彼女は、芳醇な色香を帯びた美貌を仮面に隠し蠱惑的な微笑を溢している。88cmのFカップに相当する巨乳は、身動ぎする度にたわわに弾んでいた。58cmの引き締まった腰をくねらせた瞬間、86cmの桃尻もぷるんっと揺れ動いている。
「……やっぱり、あれは沙耶のGクルーザーIIだったようね。全く、相変わらず勝手に無茶なことするんだから……」
「……結果的には好転しているのかも知れませんが、独断専行は褒められたものではありません」
射撃の腕だけでなく、敵側の立ち回りを逆に利用する機転も持ち合わせている「天才肌」な沙耶だが、それ故の独断専行も絶えない問題児でもある。自身のスタンドプレーについて悪びれる気配もない彼女に、頼子と真琴はため息を吐いていた。
「てめっ、いつの間に……がぁっ!?」
「ぐ、ぁッ!?」
「……中途半端な怪人化は知能まで犠牲になるの? そんなの敵にベラベラ答えるわけないでしょ」
猟犬型の頭部を持つ戦闘員達が吼える中。沙耶は呆れたように眉を顰め――素早く愛銃を握り直し、引き金を引いていた。
流れるように連射された銃弾が、矢継ぎ早に彼らの眉間を次々と撃ち抜いて行く。幌に覆われた薄暗い荷台の中で彼女の拳銃が火を噴く度に、その豊満な乳房と桃尻がぷるんっと弾んでいた。
「ぐぉあッ……!」
「……避けんなよ、だる」
だが彼女の手腕でも、全ての戦闘員を瞬殺するには至らなかったようだ。急所への命中を辛うじて免れた戦闘員達は、肩や足から鮮血を噴き出しながらも耐え忍んでいる。沙耶が仮面の下で忌々しげに眉を顰める中、戦闘員達はなおも立ち上がろうとしていた。
しかし被弾のダメージが影響しているのか、彼らは「変身」を維持出来なくなったようだ。猟犬型の怪人に変異していた彼らの頭部が、みるみるうちに人間のそれへと戻って行く。
彼らが「ただの戦闘員」となった今、アイラが過去のトラウマに囚われることはない。沙耶の手に握られた拳銃の銃口から立ち昇る硝煙は、まさしく反撃の狼煙となったのだ。
「ほらほら、コイツらの変身が解けたよ! 百合ちゃん先生! アイラっ!」
「……っ!」
「沙耶ちゃん……ありがとうっ!」
沙耶の呼び掛けを耳にして我に返ったアイラは、キッと眼を細めて弾かれたように動き出した。戦闘員達の頭部が元に戻った今ならば、思う存分に剣を振るうことが出来る。それは、混乱の中で拘束から逃れていた百合奈も同様だった。
「やぁああぁっ!」
「……はぁあぁあッ!」
「うぐわぁああッ!?」
「ち、ちくしょおぉおッ!」
この現代を生きる女侍とくノ一。彼女達は手にした愛刀を流麗に振るい、戦闘員達を矢継ぎ早に斬り伏せて行く。
ビームアックスの一閃をビームソードの光刃で受け流したアイラは、家宝の愛刀で相手の身体を容赦なく斬り付けていた。百合奈も忍者の末裔という出自に違わぬ疾さで、すれ違いざまに小太刀型の実体剣を閃かせている。
彼女達の鮮やかな斬撃を浴びせられた戦闘員達は、絶叫を上げて次々と倒れ伏して行った。2人が鋭く刃を振り抜く度に、その豊満な爆乳と巨尻がばるんばるんと躍動している。
「くそったれ……! こうなりゃ、誰か1人でも道連れにしてやらぁッ……!」
「……! この人達、まだっ……!」
だが、戦闘員達はまだ何人か生き残っている。追い詰められた彼らは死を覚悟した上で、アイラ達を道連れにしようと意気込んでいた。その鬼気迫る覚悟を前に、彼女達も仮面の下で緊迫した表情を浮かべている。
「……こうなったら、そのトラックごと吹っ飛ばすわ!」
「皆さん、直ちに脱出を」
その時。荷台の外でGクルーザーIIを走らせている頼子が、「最終手段」に踏み切ろうとしていた。これ以上戦いが長引く前に、現時点で生き残っている戦闘員達を一網打尽にしようというのだろう。彼女の作戦には真琴も賛成しているらしい。
「了解っ!」
「りょ……了解っ!」
「行きましょう!」
沙耶は迷いなく隊長の指示に頷き、荷台から自身の愛車に飛び移っている。一拍遅れたアイラと百合奈も沙耶の後を追うように、荷台から自分のGクルーザーIIへ飛び乗って行った。
「てめぇら、この期に及んで逃げる気かッ!?」
「そうはさせッ……!?」
そんな彼女達の背中に手を伸ばして空を掴んだ戦闘員達は、このまま逃すものかとロケット砲を構え始めて行く。だが、その時にはすでに――愛銃を構えた頼子と真琴が、大型トラックの燃料タンクに狙いを定めていた。
「……この距離まで近付けば、燃料タンクにも当てられる。さよならよ、下衆野郎共」
「対象、爆破します」
大型トラックにとっての急所となる燃料タンク。その1点に銃口を向けていた頼子と真琴が、冷酷に呟いた瞬間――発砲音と同時に、銃弾と熱線がタンクを貫いてしまった。
「ぎゃあぁああーッ!?」
それが、この車両に居る戦闘員達の最期となった。先ほどまで沙耶達が乗っていた大型トラックは瞬く間に猛炎に飲み込まれ、戦闘員達の断末魔と共に爆散してしまう。
すでに大型トラックから離れていた沙耶達は、転がって来る車両の残骸を巧みにかわしていた。彼女達5人は1人も欠けることなく、1台の大型トラックを撃破したのである。
「……沙耶さん。先ほどは、その……」
「アイラさぁ。百合ちゃん先生がピンチだからって、焦って突っ込んじゃうとか……そういうの、ダメダメ。あたしがフォローに入らなかったら、2人揃ってお楽しみされちゃうところだったよ?」
「……っ」
自分達が戦っていた大型トラックの最期を見届けた後。アイラは自分達の窮地を咄嗟のスタンドプレーで救った沙耶に対し、複雑な視線を向けていた。
そんなアイラを見遣る沙耶は、挑発的な笑みを浮かべてチッチッと指を振っている。アイラは何も言い返せず、仮面の下でギュッと唇を噛むしかなかった。2人の間に、僅かながら不穏な空気が流れ込む。
「沙耶ちゃん、アイラちゃん、2人とも本当にありがとう! 私を心配して助けに来てくれたのね」
「えっ……い、いえ……私はあまりお役に立てませんでしたし……」
「あたしはどっちかっていうとアイラがヤバそうだったから来ただけだし……」
この空気を打破したのは――朗らかな笑顔を咲かせて、純真にアイラと沙耶の両方を労う百合奈だった。
彼女の曇りなき慈愛に触れたアイラは、もじもじと目を伏せるばかりだ。沙耶も毒気を抜かれて調子が狂ったのか、珍しく気まずそうに仮面の頬を掻いている。
「うんうん、2人とも良い子ね。先生、とっても嬉しいわ!」
「……」
そんな彼女達に聖母のような微笑を向ける百合奈は、2人の間に流れていた不穏な空気を無意思のうちに払拭していた。彼女の存在はまさに、チームの潤滑油と言えるのだろう。
「ふふ……全く、世話の焼ける子達なんだから」
「協調性に欠ける問題児の沙耶さんも、百合奈先生の前では形無し……ですね」
百合奈達の様子を後方から眺めていた頼子は苦笑を溢しており、一方で真琴はため息を吐いていた。
挑発的な態度が原因で周囲の反感を買うことも少なくない沙耶だが、そんな彼女も百合奈の前では普段通りには行かないらしい。彼女とアイラの間にはもう、先ほどのような険悪な雰囲気は感じられなくなっていた。
――かくして、エコーチームの活躍により1台の大型トラックが撃破された。だが、まだこの
頼子達が
◆
過酷な
「じ、実働部隊の車両が次々と撃破されております! 奴ら……つ、強過ぎる!」
「バカな……! 実働部隊の戦闘員共は頭脳こそ猿並の野蛮人だが、不完全とはいえ怪人化の適性も持ち合わせている上級兵士だぞ!?」
「あの脳筋共の『NCレベル』は平均4.7……! タフネスだけなら
戦闘員としては並外れた逸材ばかりを集めた実働部隊が、一方的に撃滅されている。この状況には、研究員達も思わず息を呑んでいるようだ。
かつてビッグ・ノア号に乗船していた、強者揃いの傭兵集団――「
「……あの女捜査官達の実力はそれを上回っている。それだけの話であろう。何を狼狽える必要がある」
「も、毛利所長……!?」
「し……しかし、これほどの強さはあまりにも想定外で……!」
しかし、そのような状況下でありながら。この「ノバシェード日本支部第55怪人研究所」の所長である毛利妖月だけは、一切動じる気配もなく冷淡に戦況を見つめている。眉一つ動かさずモニターの映像を観察している彼の佇まいに、研究員達は顔を見合わせていた。
「……私の計算によれば、NCレベルに換算した奴らの平均値は約6.8。完全な怪人化適性を持たない実働部隊の連中では、手に負えないのも道理というものだ」
「ろ、6.8ですと……!? 本気で仰っているのですか、所長!
「奴らの多くが……あのアイングレイザー・アイアンザックのロブスタースパルタンを上回っているというのですか!? 対策室は一体、あの強化服にどれほどの改良を……!」
毛利の言葉に研究員達はますます困惑していた。傭兵集団「D.A.S.T.」を率いていたアイングレイザー・アイアンザックは、ビッグ・ノア号の戦いでB.A.V.A.R.F.アルファチームを単騎で圧倒していたほどの実力者。デルタチームやエコーチームが着用している後期生産型強化服の性能は、そのアイングレイザーの装備をさらに凌いでいるというのだ。
アルファチーム、ブラヴォーチーム、チャーリーチームが着用していた前期生産型強化服のNCレベルは推定3.5。それを踏まえれば、毛利が口にした数値が如何に突飛なものであるかは明らかだろう。しかし、彼は自分の計算に絶対の自信を持っている。
「案ずるな。例え奴らがどれほど手強い仮面ライダーであろうと、最後には必ず我々の前に屈服することになる。奴らが『女』である以上は……な」
「……っ!」
さらに毛利は、相手の強さを正確に把握していながら。臆するどころか、むしろ「最高の獲物を見つけた」と言わんばかりに邪悪な笑みを浮かべていた。
(素晴らしい……素晴らしい強さだよ、対策室の諸君。君達の肉体という強靭な「母体」から産まれる「怪物」が、どれほどの傑作になるか……今から楽しみで仕方がない……!)
得体の知れない毛利の凄みに圧倒された研究員達は、思わず押し黙ってしまう。一方、薄暗い制御室の中で煌々と輝くモニターは、激しさを増して行く戦闘の様子を映し続けていた――。
【挿絵表示】
今回からは前話ラストで合流して来たエコーチームにスポットを当てて行きます。エコーチームの隊長こと
ちなみに今話ラストに出て来たNCレベルという設定は第20話「特務捜査官襲撃事件(https://h.syosetu.org/novel/344846/21.html)」で初めて出て来たものになります。いわゆる「キン肉マン」で言うところの超人強度、「ドラゴンボール」で言うところの戦闘力ですね。強さというより耐性を表した数値になりますが、「仮面ライダービルド」にもハザードレベルという概念がありましたな〜(*´꒳`*)
また現在は、デルタチームの一員・
さらに、この作品に登場するライダーや怪人を募集する企画(https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=341138&uid=463582)(https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=341150&uid=463582)も開催されておりますので、機会がありましたらこちらも是非ご一読ください〜(*´ω`*)
また現在、アルファチームの一員・
加えて、G-20先生も新たな3次創作「【RC&レジガール二次創作】ノバシェード残党北欧某国ちはや山荘事件(https://syosetu.org/novel/354513/)」を公開されております。本作のビッグ・ノア事件から4年後の北欧某国が舞台となっており、B.A.V.A.R.F.をはじめとするノバシェード対策室らの奔走が描かれて行くものと思われますので、もしよろしければこちらもご一読くださいませm(_ _)m
さらにもう一つお知らせです! X2愛好家先生が連載されている3次創作「仮面ライダーAP外伝 Imitated Devil(https://syosetu.org/novel/316771/)」のエピソード「特別編 第4話 原初のG/白獣(https://syosetu.org/novel/316771/16.html)」に、アルファチームのトリニティがゲスト参戦しております! 舞台は本作のビッグ・ノア事件から約1年後。アフリカ大陸のナイジェリアに休暇で訪れていた彼女が、異世界からの侵略者・ハンドレッドに遭遇! さらにこのエピソードでは、彼女の「体質」に纏わる知られざる秘密が明らかに……!? 気になる方は、こちらもぜひご一読くださいませ〜!(*≧∀≦*)
また、トリニティの活躍は同じくX2愛好家先生が執筆された「九十九 光の気ままな実験録(https://syosetu.org/novel/357309/)」でも描かれております。マス・ライダー軽装型を遥かに超える「力」を得た彼女の「真価」が強烈に描写されておりますので、機会がありましたらこちらの作品もぜひご一読くださいませ……m(_ _)m
同作内のエピソード「開幕:MS(https://syosetu.org/novel/357309/3.html)」では、本来
B.A.V.A.R.F.はおろか対策室からも去ってしまった彼女の現在については、こちらの作品で描かれております。幻のC-6こと麗牙の存在が気になる方は、是非こちらの作品もご覧くださいませー!(*^ω^*)
加えて、リオンテイル先生も新たな3次創作作品「ある技術者の考察、または「スパルタン」についての所感(https://syosetu.org/novel/380617/)」を公開されております。新世代ライダーの装備開発に携わっていた技術者達の視点から、スパルタンシリーズの終焉を紐解いて行く物語となっております。こちらの作品もぜひご一読ください(о´∀`о)
また現在、ダス・ライヒ先生が公開されている作品「スーパーロボット大戦 無限戦争 設定集&外伝(https://syosetu.org/novel/272189/)」の一部エピソード(https://syosetu.org/novel/272189/36.html)には、D.A.S.T.の傭兵達が信奉していた「マルコシアン隊」の一員であるゾルダスパルタンことノクト・マグナギガが登場しており、彼の新たな活躍が描かれております。マルコシアン隊最期の突撃作戦「サンダーランス作戦」(https://syosetu.org/novel/128200/151.html)に身を投じていながらなおも生き延びていた彼は、新たな戦場をどのように駆け抜けるのか。機会がありましたら是非ご一読ください!(*≧∀≦*)
Ps
( 0w0)ダディャーナザン! ナズェミデルンディス!