まだ少し肌寒さを感じる早朝の『つめとぎ山』調査拠点。
「おはようございます」
「おーっす」
「今日も調査頑張ろうね」
救助隊ポケモン達は元気そうに次々と『つめとぎ山』へと入って行く。
「おはよー、インテレオンさんとルーア」
「お、おはよう」
同じく調査へ向かうインテレオンは見張り番のチョボマキに挨拶を返した。
「あ……あひぃ♡」
しかし、彼の後ろに立つ私は腰を揺らしながら喘ぎ声を返す。
「……なんか様子おかしくない?」
「少ししたら落ち着くから連れて行ってくれって……」
心配して来るチョボマキに、インテレオンは額を抑えながら答える。
「あううっ♡はうんっ♡」
それを肯定するため、欲情したまま私はコクコク頷いた。
ヒバニー達は元に戻したいし、何よりインテレオンに置いて行かれるのは嫌だ。そのため、まともな状態ではないが私は今日も『つめとぎ山』へ向かう事とするのであった。
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時を少し遡り、昨日の夜。
「……ルーア、話してくれてありがとう」
抱きしめていた私を解放すると、インテレオンが笑顔を向けてくる。
「明日の調査でもキミと共にいると誓うよ。そしてキミが望むなら凶暴化ポケモンを解放する手助けだってしよう」
涙を拭った彼は頼もしさを感じる紳士的な所作と共に言い切った。
私は何も言わず、彼の次の言葉を待つ。
「……今日は色々あって疲れたよね、ルーア。明日に備えてゆっくり休……」
「ちーがーうー!!」
しかし続けられた言葉に私は怒り心頭のまま突進を仕掛けた。
「なんでっ!?」
「なんではこっちの台詞! 途中で止めてたエッチを再開する流れでしょ!」
仰向けに倒れたインテレオンに跨ると、私は舌で彼の股辺りを突く。そしてボロンと出てくる彼の性器に私は笑顔を浮かべた。
「いや、ちょ……体力を浪費する訳には……!」
「一回だけだから!」
インテレオンは正論を言ってくるが私だって我慢し続けるのは身体によくない。本当はこのままフェラに挑戦してみたい気持ちもあるが、私と比べ彼は幾分達するのが早い。
だから早速膣内に彼の陰茎を招き入れた。
「ぐおおっ!?」
「はううっ♡」
ずっと我慢し待ち望んでいた快楽がやって来る。あまりの嬉しさに私はたまらずピョンピョン彼の腰の上で跳ね、膣壁に刺激を与えまくる。
「気持ちいいっ♡! インテレオン、気持ちいいよっ♡!」
「ぐええっ、動きが激しい……!」
ワンパターンな刺激では物足りず、私は円を描くようにいやらしく腰を動かした。膣全体に舐るような快感が走り、肩がビクビク痙攣する。
「ああっ、レイプされてるぅ……♡ 道具も取り上げられて、手錠掛けられて……♡ 何も抵抗出来ず犯されてるぅ♡」
「これは逆レイプじゃないか……ぐっ、限界が近い……!」
彼の性器が固くなるのを感じながら、私は必死に腰を上げ下げ。
「ポケモン達の前でエッチな格好で喋ったの……思い出すだけで感度が上がっちゃうぅぅ♡」
「で、出る!」
子宮に注ぎ込まれる熱い精液。それにより更に幸福感が私を包み込む。
「熱いよぉぉっ♡♡ また中出しされちゃった♡♡」
歓喜の叫びを上げながら私は彼との交尾を終え、シーツの上へ倒れ込んだ。私はまだ絶頂していないが彼に無理をさせないというマホイップ達との約束は守らなければいけない。
だから……。
「あっ♡ あっ♡ インテレオン♡ 指っ♡ 指挿れてっ♡」
「ううん……」
私は発情したまま媚びるが、当のインテレオンは疲れ果て眠っていた。
「そんなあっ♡ 絶頂したいよおっ♡ イキたいよおっ♡♡」
ガチャガチャ手錠を鳴らすが、膣液と精液に塗れた股間へは手を伸ばせない。ローターでオナニーしようにも肝心のランドセルは木の枝にかけられている。背伸びやジャンプをして舌を伸ばすが届かず、これでは道具が使えない。
「そんなあぁっ♡ 手が使えれば簡単に届くのにぃぃ♡」
暴れるせいで膣液と精液のブレンドがどんどん垂れてしまう。
「しゅ、しゅごいぃぃ……♡ 今の私……しゅごく情けないぃぃ……♡」
角オナに適したものも見つからず、私は腰をヘコヘコ動かし脚で股間を擦りつけた。こんなことをしても絶頂に届かないのに、余計に性欲が高まって発情するだけなのにやめられない。
「おおおっ♡ イクのも好きだけど……これも癖になっちゃうよぉぉっ♡♡!!」
眠りにつくインテレオンの隣で横になった私は狂ったように身を捩り続けるのであった。
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あれから一晩中発情し切ったまま微弱な快楽を受け続け絶頂も出来ないままだったせいで、私は完全に性欲が抑えきれない状態になっていた。インテレオンが朝起きてすぐに指で何度かイカせてくれたが、まだまだ足りないのだ……。
「ふにゅううっ♡♡!!」
勢いよく潮噴きする私。ピチャピチャ音を立てて液体が滴り、地面が濡れていく。
「……どうだいルーア?」
「また……少し落ち着いたかも……♡」
私の膣から指を抜くインテレオンに頭をすり寄せて答えた。
もうすぐ『つめとぎ山 深奥』。マホイップ達の話によればここから先は危険度が上がるため、より一層注意しなければならない。だからこうしてインテレオンにまた性欲解消して貰ったという訳だ。
「めっ……迷惑……♡ かけてごめんね……♡」
「いや、気にしないで。こういうのは慣れて……っ」
彼は答える途中で不自然に言葉を切り視線を逸らした。
出会って一週間ほどなのに、既に慣れるぐらいにさせてしまった事実に余計に恥ずかしくなる。
「……その状態でも凶暴化ポケモンは戻せるのかい?」
「『芽吹きの洞窟』の時もっ……♡ 発情しながら戻せたから大丈夫……の筈……♡」
休憩を終え、再び歩き出すインテレオンに私は答えた。ただ戦闘において冷静な判断が行えるかは正直な所怪しい。凶暴化ポケモンから攻撃を受けて喜んでしまっていたら抵抗などまともに出来ないだろう。
(だからなるべく彼とは離れないように……)
カチリ。
「え?」
「しまった……!」
私の目の前にいるインテレオンの足元から、突如ガスが噴き出る!
すぐにガスは薄れていくが、もろに浴びた彼は膝を付き動きが鈍くなっていた。
「いっ……インテレオンっ!?」
「ううっ……」
私は顔を青くし呼びかけるが、彼はそのまま倒れてしまう。一体何が起きたのか、彼はどうしてしまったのか。
「ねえ、インテレオン……!!」
「ぐぅ、ぐぅ……」
「……え?」
聞こえてくるのは彼の寝息。
もしや先程のガスは眠気を誘うものだったのだろうか。思い出してみれば昨日、ドラミドロが『すいみんのワナ』という単語を口にしていたが、今のがそれという訳か。そのことに安心しかけるが、ここはダンジョンの真っただ中。
「おっ、起きてえっ! 私独りじゃ凶暴化ポケモンに滅茶苦茶にされちゃうぅぅ♡」
私は慌てて彼を揺さぶるが、完全に熟睡しておりなかなか目を覚まさない。
「俺の縄張りで何してやがる……?」
「っ♡!?」
その時、茂みの音と共に威嚇するような声が届いて来た。現れたのは長い胴体を持つ黒いポケモン、ハブネークであった。
「そもそもこの山の外から来た奴らだな? 覚悟しろよ!」
「……っ!」
チロチロと舌を動かしながら迫って来る相手に、私は回避しようとする。
「あううっ♡!?」
しかし発情状態でうまく動けず転倒してしまった!
「『かみつく』!」
「うわあっ!?」
その隙にハブネークが足に噛みついてくる。ブーツが防具のような役割をし痛みはないものの、これでは立ち上がれない。
「ぐぐ、なんだこりゃ……噛み切れねえ」
「ひいっ♡!?」
しかし続けてハブネークはそのまま私の足を持ち上げて来た。逆さづりにされ、視界が上下反転。
(気持ち悪い、頭に血が上る!)
道具で対抗しようにも快感と頭痛で頭が回らず、どうすれば良いかの判断が付かない。
「ああっ♡ お、おつゆが近づいてくるぅ……♡」
更に股間から出てくる膣液がお腹、胸にまで垂れてきてしまう。
「ちっ」
「あわっ!」
しかしハブネークは噛みつきを諦め私の足から口を離す。当然頭から地面に落ちてしまう私。激痛と共に脳がグワングワンと揺れ、視界も朦朧として来た。身体が丈夫になっていてもこれなのだから、以前と同じ体質だったら洒落にならないダメージだった筈。
「これならどうだ、『ポイズンテール』!」
「うぐうっ♡!?」
今度は刃のように鋭い尻尾で攻撃され、鮮烈な痛みが走る。まるで『追放の遺跡』の幻覚で鞭を受けていた時のよう。ピンチであるのも拘らず膣からは依然としていやらしい愛液が流れていた。
「牙も尻尾も効かねえか……」
「はひぃ、はひぃ♡」
ハブネークが困惑して動きを止める間に、私はどうにか立ち上がる。
(た、助けてぇ……!)
インテレオンに目を向けるが呑気な事に彼はまだ眠っていた。それとも昨晩私が無理矢理性交させたせいで疲れが取れていないのだろうか?
「これならどうだ!?」
「わわっ!? うわああっ♡♡!?」
突如ハブネークは私の周囲を這い、その勢いのまま私の身体へ飛び掛かって来る!
『まきつく』で長い胴体に囚われてしまった私は身動きが取れなくなってしまう。
「このまま締め上げてやるぜ!」
「うううっ♡! くううっ♡!」
締め付けが強くなり、全身の痛みと共にどんどん息苦しくなる。更に自分が頑丈に拘束されているという状態に興奮までしてしまう。
「ああっ♡! うああっ♡!」
「……これも効いてねえのか?」
涎を垂らしてしまう私と、ダメージになっていないことに顰め面をするハブネーク。
そんな私達の傍にある茂みがガサガサと揺れ始めた。
「何かと思えば……侵入者とキバへび野郎の喧嘩か」
「てめえ、ザングース!?」
「ひ、ひぃ……♡?」
茂みから現れた白い獣のポケモンとハブネークが睨み合いを始める。確かハブネークとザングースは非常に仲が悪いポケモンだった筈。それはこちらの世界でも同じだという事だろうか。
「『つめとぎ』……」
「な、まさか……」
自己強化を行うザングースに対し、ハブネークは表情を固くする。
「『メタルクロー』!」
「いぎゃあっ!?」
「ぐおっ!?」
『まきつく』をしていたため動けなかったハブネーク諸共、私はザングースの爪で切り裂かれてしまった。ハブネークによる拘束は解けたものの、激しい痛みに私は身体をブルブル震わせる。
「ふざけやがって! 『かみつく』!」
「くっ……!」
そのまま私そっちのけで戦闘を始める二匹のポケモン。思わぬ展開であるが助かったのは事実だ。私は急いでその場を離れようとするが……。
「逃げるな! 『でんこうせっか』!!」
「『ポイズンテール』!!」
「ひぎいっ!?」
インテレオンの元へ向かう私を目ざとく見つけた二匹の一斉攻撃で私は吹っ飛ばされてしまう。ハブネークとザングースの間で確執があるとはいえそれで凶暴化による余所者への敵意は収まらない、ということなのだろう。
そんな事を考えながら、私はインテレオンと衝突。
「ぎゃうっ!」
「ぐふっ!?」
突然の衝撃でついに目を覚ますインテレオン。
「な、何事だい!?」
「凶暴化ポケモンがいるのっ♡!早く何とかしてえっ♡!」
目を白黒させる彼に対し、私はまんぐりがえしの態勢で助けを求める。寝起きながらも素早く状況を判断した彼は争う二匹へ指を向けた。
「『ねらいうち』」
「ぐうっ!?」
水弾はハブネークの首元に命中し、ザングースは咄嗟にこちらを向いて来た。
「侵入者め!」
「……」
迫って来るザングースを前に、インテレオンは指から『ねらいうち』の残り水を出し自らの身体を濡らし始める。一体何をするのかと思っていると、次第に彼の身体が変色していき周囲の森へ溶け込んでいく。
「っ!?」
ザングースは驚きつつも『メタルクロー』を繰り出すが空振りに終わった。既にインテレオンはその場におらず、どこかに身を隠しているのであろう。
「なら……『つめとぎ』!」
しかし凶暴化ポケモンは自らの神経を研ぎ澄まさせ、インテレオンの気配を探り始める。
「そこかっ!」
「『ねらいうち』!」
樹上へ視線を向けるザングースだが時すでに遅し。額に水弾がクリーンヒットし、彼は地面へと仰向けに倒れるのであった。無事に戦闘が終わり、私は安堵しつつ目を回すザングースとハブネークの元へ駆け寄る。不思議な青い光が二匹から発せられ凶暴化から解放して……。
「……?」
視界の端で何かが動いた。インテレオン……ではない。その何かはこちらを窺うようにジッとしていたが、私が振り向くと足早に去って行く。
(あれは昨日の……クスネが飛び出してくる前と同じ……?)
「ごめんよルーア……! ワナに引っ掛かってキミを守れないなんて……!」
「あっ……♡ ううん。気にしないで」
透明化を解除したインテレオンに話しかけられ私は慌てて首を振る。
「うーん……」
「あれ、俺は……」
どうやらハブネークとザングースも目を覚ましたようだ。二匹は私達を見て沈黙し、その後互いに目を合わせる。
「てめえ!」
「やるか!?」
「ストップストップ!」
再び喧嘩が勃発しかけるが、インテレオンが間に入りそれを押し留めた。
「……いや、悪いな。そこのキバへび野郎が迷惑を掛けた」
「なんだと! てめえだってあいつを攻撃してただろうが!」
戦いこそ回避させられたがやはりこの二匹の因縁は深く、お互いに罵り合っている。
「まあまあ……念のため聞くけれど凶暴化……僕達への敵意は解けたんだよね?」
「……確かに。お前達というよりは外から来た者たち、というべきか」
「ああ、そいつら見るとこのネコイタチ野郎相手ぐらいにムカついちまってたな」
喧嘩ばかりする為心配だったが、彼らも無事に凶暴化から解放させられたらしい。
「僕は救助隊でダンジョン化したこの土地を調査しているんだ。何か変わった事とか無かったかな?」
「ダンジョン……? それはともかく、一日に何度も山の構造が変わって縄張りが機能しなくなっている」
「暫く前からそうだったが、一昨日辺りから更に酷くなって常に縄張りを確保しなくちゃならねえ。ネコイタチ野郎共とも何度もぶつかるし、たまったもんじゃねえよ」
「うん、それがダンジョン化による影響なんだ。それで一昨日から他に気になることは無いかい?」
「……そうだな、見かけないポケモンがこの山に住み着いているのを見た。外から来た者である筈だが、お前達を見た時のような腹立たしい感情は抱かなかったな。白いポケモンと緑のポケモンだ」
「そ、それって!」
ザングースの言葉に私は声を上げる。
白と緑……間違いなくヒバニーとチコリータだ!
「ど、どこにいたの!?」
「ああ、あそこの分かれ道を右に行った先だ。今朝見かけたばかりでその後地形変動も起きていないから、まだいるのではないだろうか」
「感謝するよ。まさに僕達が探していた救助隊の子達なんだ」
有益な情報を得られたことに、私とインテレオンは顔を見合わせる。
「ありがとう二匹とも、僕達は先を急ぐよ」
「力になれたのなら良かった」
「あっおい待て!」
ザングースに教えられた道を行こうとする私達だが、ハブネークが呼び止めて来た。
「山の頂上には近づくなよ! 一昨日からなんかヤベエ気配がしてこの山の奴らも近づかないようにしてる! 調査は結構だがそれだけはやめとけ!」
「……感謝するよ!」
与えられた忠告に、インテレオンは礼だけを返し先へ進むのであった。
「ハブネークはああ言ってくれたけれど……そこに今回のダンジョン巨大化の原因がある可能性が極めて高いだろうね」
「あふうんっ♡ ひゃううっ♡」
コリコリに固くなった乳首を震わせるバイブ。
「もしかすると『ナイトスター』達が到達しているかも……ヒバニーとチコリータを凶暴化から元に戻したら僕達も急ぐべきか……」
「いやああっ♡ いいよぉっ♡」
ギンギンに膨れ上がったクリトリスに刺激を与えるローター。
「しかし『ゆけゆけズ』も疲労している筈だし彼らを安全な場所へ……いや、わざわざ拠点に返さず『あなぬけのたま』で帰還して貰うのが一番だな」
「おおおっ♡ んあああっ♡」
腰を上下する度に膣壁を擦りまくるディルド。
「『スピアーズ』も気がかりだな。ボチの話ならここにいるのは確定事項……『ゆけゆけズ』が知っていたらありがたいけど……」
「私ぃ♡ 変態だよおぉぉ♡」
タブレットに映っているのはスマホでリアルタイムに撮影されている私の痴態。ランドセルを揺すってスマホを操り、私は自分自身の姿をあちこちから映していた。
まず全身を映す……山の中で銀髪の少女が全裸にランドセルとサイハイソックスとロングブーツだけ身に着けている……この時点で物凄い絵面だ。
次に首から胸元……黒光りする首輪に平坦な胸、小さいのに精一杯勃起している乳首にはバイブが取り付けられている。
背後から映すとランドセルの下に両手首……ガッチリと黒い手錠で拘束されているのがよく分かった。
今度は下腹部……毛も生えていない股間から僅かにはみ出るほど膨れ上がったいやらしいクリトリスを虐めるピンク色のローター、そして膣が愛液を噴き出しながら幸せそうにディルドを咥えている。
最後に映すのは私の顔。
「ああんっ♡♡ 見てぇ♡♡ ど変態の淫乱ルーアを見てぇぇぇ♡♡♡」
涙と汗と涎で顔をグシャグシャにした雌が情けない表情でイキ狂っていた。
「インテレオンっっ♡♡!! 性奴隷のルーアを見てぇぇ♡♡!!」
「ええと……ヒバニーはほのおタイプ、チコリータはくさタイプ……彼らを早く倒して凶暴化を解くためには……っ」
冷や汗を垂らす彼の背中を見ながら、私は嬌声を上げた。
「いっ、イクぅぅぅ♡♡♡!!!」
そして何度も激しく痙攣し、大量の潮を噴く。昼食後の休憩にて私は何回も絶頂をし、必死に性欲解消へ勤しんでいたのだ。
「……もういい? ルーア……」
「う……♡ うん……♡」
疲れたような表情をして振り返って来るインテレオンに私は横になった体勢で頷く。
(私……下手に性欲を我慢すると、後でツケを払わないといけない、みたい……)
近くに川が流れる、木々が密集した地帯。倒木や岩に生えた苔が引っ掻かれたように削れており、元は他のポケモンの縄張りだったことが分かるが地形変動の影響で主はこの地帯には住んでいないのだろう。
「ワナは……うん、大丈夫だ」
いつ戦闘になっても問題無いよう、インテレオンは足元を入念に調べている。この辺りにヒバニーとチコリータがいると考えられるが、未だに姿は見えない。食糧の確保のために移動してしまったのだろうか。
茂みの先、岩の後ろ、斜面の下……あちこちに視線を向け私も警戒する。相手は凶暴化ポケモンではなく救助隊……いくらノーマルランクの新入りとはいえ多少は場慣れしている。
(私が二匹と初めて会ったのは『清流森林』でマンキーに襲われていた時……その時は確か……!)
……まさか。
「インテレオン伏せて!」
「っ!?」
しゃがみ込んだ私とインテレオンの頭上を凄まじい勢いで通過していく葉の刃。
「避けられたか」
「小手先の不意打ちじゃ駄目って事ね」
ヒバニー……そしてチコリータ。
私達の後ろから現れた『ゆけゆけズ』は敵意の目をこちらに向けて来ている。
「ありがとうルーア……しかし後をつけられていたとはね……」
「インテレオンに真正面から挑んで勝てる訳ないとは重々承知しているもの」
「ちょ、ちょっと二匹とも! 凶暴化を戻すから戦いはやめて!」
「何言ってんだ? それよりこの山に侵入するなんてルーアもインテレオンも良くないと思うぜ?」
私は呼びかけるが、インテレオンも『ゆけゆけズ』も戦闘態勢に入る。凶暴化している以上、私達と親交があっても敵対するのは避けられない……。
「『ねらいうち』!」
「ぐああっ!?」
戸惑う私とは対照的にインテレオンは冷静に超圧縮された水弾をヒバニーの額へ当てる!
「いっ、イン……」
「早く彼らを戻すにはこうするしかない、だろう?」
弱点かつ急所へ技を打ち込まれヒバニーは呆気なく倒れた。そしてまた、チコリータもヒバニーを心配することなくこちらへ向かって来る。
「っ……!」
「『どくのこな』!!」
彼女は毒素を含んだ粉を撒き散らし、私達はそれを吸い込んでしまう。
「……ゲホッ!ゲホッ!!」
間もなく私の体中を寒気が襲い、息苦しくなる。
「分かってたぜ、インテレオンならまず相性有利な俺を片付けるって」
明滅する視界の中には笑みを浮かべてしっかり立っているヒバニーの姿があった。
(インテレオンが倒した筈なのに、どうして……!)
「けほっ……なるほど、『プチふっかつのタネ』か……」
『プチふっかつのタネ』……体力が尽きたとしても即座に復活が可能になる道具だ。それを事前にヒバニーが用意していたからこそ、チコリータは相棒が倒されても気にせず突撃して来たのだ。
道具を最大限活用した戦法……敵が救助隊であればより警戒すべきことであった。
「いくら経験の差があっても、弱った状態で相性が不利な相手ならどうかしらね……!『はっぱカッター』!!」
「ぐうっ!!」
チコリータは至近距離から葉の刃を飛ばし、インテレオンを攻撃する!
「『れいとうビーム』!」
「させるかあっ!」
反撃としてインテレオンが極冷の光線を放つが、ヒバニーが『ひのこ』をぶつける。
こおりとほのおの相性、そしてインテレオンの弱体化により双方の攻撃は相殺されてしまった。
(このままじゃ……っ!)
毒の苦しみでなかなか動けなかった私は、必死に身体を揺する。
「もごっ!?」
きのみがランドセルから飛び出し、インテレオンの口へと飛び込んだ。
「っ!?」
私のランドセルの事を知らなかった『ゆけゆけズ』が驚く間に、インテレオンが素早く立ち上がる。
「……助かったルーア!」
彼に食べさせたのは『モモンのみ』……毒を解消する効能を持つきのみ。
「『ゆけゆけズ』、いい戦法だったよ……『れいとうビーム』!」
「ちくしょう!」
「ヒバニー!」
チコリータを狙い極冷の光線が放たれるが、それを身を挺して庇うヒバニー。
「ははっ……ほのおはこおりに、強いんだぜ……」
「強がらないの! 『オレンのみ』食べなさい!」
二匹は分が悪いと見たらしく、そんな事を言いながら木の後ろへと隠れてしまった。
「逃がさないよ」
しかしインテレオンは素早く木の上に登り、高所から狙撃の体勢に入る。
「ちょ……ちょっとぉ……!」
私も彼らを追いたいのだが自分の分の『モモンのみ』が残っておらず毒で動けない。
「『はっぱカッター』!」
「外れだよ、『ねらいうち』!」
「距離ばっか取りやがって、『とびこみのえだ』ぁ!」
木々の奥から激戦の音が聞こえてくるが私は毒の悪寒で震えるばかり。インテレオンを信じて待つしかないのだろうか、と考えていたその時。
「仲間?」
「え……」
私は息苦しさを我慢しながら振り返った。
誰かがいる。
凶暴化ポケモンかと思いきや、襲ってくる気配はない。
では救助隊ポケモンかと思い目を凝らしたが、それも違った。
目の前に立っているのは、ポケモンではなかった。
腿から下を覆う黒い衣類。
セミロングの髪は同じく黒。
ジッと私を見つめる紫の瞳。
胸は私といい勝負な平坦具合で、毛の無い股には小さな割れ目が見える。
姿形も人間そっくりであるが、しかし人間とはとても思えなかった。
何故なら……一切の彩度を持たない、文字通り灰色の肌を持っていたのだから。
そんな灰色の少女が無表情のまま毒で震える私を見下ろしてきていた。
「あ……あなた、は?」
「……あいつらに、捕まってた?」
私の質問を無視し、彼女は逆に質問して来る。あいつらというのはまさかインテレオン達の事だろうか。
「ち、違うよ……インテレオン達は、私の……げほっ、恩人……じゃなくて恩ポケモンで……」
「……」
そう答えた途端、少女は何も言わず踵を返した。
「え、ちょっと……」
呼び止めようとするが彼女は足を止めることは無く木々の奥へと去って行く。
(あの子は……一体…?)
「ぐわああっ!」
「くううっ……!」
そんな時、ヒバニーとチコリータが悲鳴を上げ地面を転がってきた。
「思ったより耐えるじゃないか、その諦めの悪さは救助隊として大事な心構えだよ」
「うるさいわね!」
「この山を荒らすお前に褒められたってうれしくねえぞ!」
また体色を変化させ透明化しているのか、インテレオンの声だけが届きチコリータ達は歯軋りして辺りを見渡す。『ゆけゆけズ』はもうボロボロで、オレンのみも残っていないようだ。
そんな彼らと私の目が合う。
一瞬の沈黙……。
(まずい……!)
私は自分が人質にされる可能性を察知し、咄嗟に距離を取った。
「忘れてたけど、ルーアもいるわよ」
「後だ、ルーアを倒してもインテレオンに負けちまったらおしまいだ」
しかし二匹は私を捕らえる真似すら見せずインテレオンの気配を必死に探っている。
「……ルーアを利用しないのかい?」
インテレオンも疑問に思ったらしく問いを投げかけた。
「んな卑怯な真似できるかっての!」
「あたし達はチーム『ゆけゆけズ』よ、正々堂々この山を守るの!」
「……」
透明化していたインテレオンが私とヒバニー達の間に姿を現す。
そして私も口をキュッと締めた。たとえ凶暴化していたとしても彼らの心の奥底は何も変わっていない。経験が少なくても、その強い心で突き進む……とても輝かしいチームだ。
「悪かったよヒバニー、チコリータ。僕はキミ達を見縊っていたようだ」
ダンジョンに植え付けられた意志とはいえ、自分達の信念のもとにまっすぐと敵意を向けてくる『ゆけゆけズ』に対しインテレオンが敬意を表する。
「断言するよ……キミ達はいずれ素晴らしい救助隊になる。いつか僕や『ナイトスター』さえも超えてね……だからこそ、この勝負は勝たせて貰う! キミ達を戻すために!」
インテレオンは叫び、透明化も高所からの狙撃も使わずに彼らを待ち構えた。
「『レンケイ』行くぞチコリータ!!」
「ええ!絶対に勝つわ!」
『ゆけゆけズ』もまた、とっくに限界を超えているというのに諦めず飛び出す!
「はあっ!」
持ち前の跳躍力を活かし、大きくジャンプするヒバニー。
「『はっぱカッター』!」
そんな彼へ向け、大型の葉の刃を一つ飛ばすチコリータ。
味方への攻撃にも見えるがそれは誤りだ。ヒバニーはチコリータが飛ばした葉の上に乗ると、重心を巧みに変え葉の動きを制御する。
「いっけえええええ!!!」
サーフボードの如くヒバニーは葉に乗ったままインテレオンの元へ一直線へ突撃!
「ふっ!」
だがインテレオンも身を翻し突撃を回避した!
ヒバニー達の『レンケイ』は失敗……には終わらない。
「うおおおおっ!!」
地面に落ちる直前、ヒバニーは足先に炎を収束させる。当然葉っぱに着火してしまうが、彼はその葉諸共『ひのこ』を蹴り飛ばした!
「なにぃ!?」
『ひのこ』を乗せたまま方向転換してやってくる『はっぱカッター』。インテレオンは『ゆけゆけズ』が編み出した『レンケイ』をその身で浴びる!
「……よっしゃあっ!」
「や……やったわ!」
地面に倒れるインテレオンを見てヒバニーとチコリータが歓喜の声を上げた。どれだけ強大な相手であっても決して諦めず食い下がり続けた……それが今の結果に繋がったのだ。
「……見事だよ」
そして彼らに届けられる賞賛と『ねらいうち』ならびに『れいとうビーム』。
『プチふっかつのタネ』で即座に回復したインテレオンの反撃で『ゆけゆけズ』は倒れたのだった。
「……やっぱり意地悪なんじゃないの? ぬか喜びさせるなんて」
「ポケ聞きが悪いな……彼らが一度僕の体力を削り切ったのは間違いないんだから。それにあの『レンケイ』も二段目が来るとは思わなかった……やっぱりこの子達は強くなるよ」
『ゆけゆけズ』が青い光で包まれる前で私達は話す。
「でも手加減してたでしょ、透明化とか使えるくせに」
「……少し彼らの熱い気持ちに感化されてね。手加減というよりは正面からぶつかりたかった感じだよ」
インテレオンが肩を竦め見下ろす先で、ヒバニーとチコリータが目を覚ました。
「……」
二匹は私とインテレオンを見上げ暫く黙り。
「……色々謝りたいこともあるけどさ……まずは感謝させてくれよ」
「あたし達と真摯に向き合ってくれてありがとうインテレオン。そして……元に戻してくれてありがとうルーア」
目の端に涙を浮かべて『ゆけゆけズ』が笑顔になる。
「……良かった……本当に良かった」
つられて私も涙目でその場にへたり込んだ。この世界に来たばかりでどうしようも無かった私を救ってくれた二匹が凶暴化から解放されて良かった。
「無事に『ゆけゆけズ』も凶暴化から解放されたね。後は『スピアーズ』だ」
インテレオンと私がお互い顔を見合わせる前で、ヒバニー達はどういうことかと首を傾げる。
「あのね二匹とも……」
「ダンジョンの巨大化……それで俺達まで凶暴化しちゃったのか……」
「沢山の救助隊が調査してるのね……それならあたし達もやらないと」
「えっ、大丈夫なの……?」
話を聞くなり自分達も調査に加わろうとする二匹に私は確認を取った。数日このダンジョンで過ごす羽目になったうえ、戦闘で疲労が溜まっている筈であろう。
「調査だけじゃない……俺達が元々救助しにここへ来たのは知ってんだろ?」
「話からするとあたし達が探してたチェリンボも凶暴化しているんじゃないかしら……」
「ああ、キミ達の言う通りだ。今回の調査ではキミ達が助ける予定だった救助対象についても安否の確認を行わないといけない……おそらく彼らもダンジョン巨大化の影響で……」
「……」
凶暴化してしまったのは救助隊だけでなく、救助対象も同様。そんな彼らの話の中で私はある事を思い出す。
暫く前までヤレユータンと共に本屋を営んでいたヤナップ。ヤナップがダンジョン化に巻き込まれたのも『つめとぎ山』だった筈だ。
「だけど調査に加わるにせよそうでないにせよ、一旦『あなぬけのたま』で町へ帰還してくれるかい? 道具だって殆ど残ってないだろうし、『ママンボウ医療所』で回復も必要だ」
「……確かに、このままダンジョンを進んでも足を引っ張るだけだな」
「分かったわ。ルーア、すぐに戻って来るからあなたも無理しちゃダメよ」
「うん」
私達に見送られ、ヒバニーとチコリータは『あなぬけのたま』の光に包まれ姿を消した。
「……さてルーア。僕は一度山頂がどうなっているのか調査したいんだけど、どうかな?」
「いいよ、私も少し気になる」
ハブネークが語っていた、彼らでさえ近付くのを拒む異様な気配。インテレオンの見立てではそこにダンジョン巨大化の要因があるのではとのことで、私も同意見だ。危険が待っている可能性も高いが、だからといってまごついていても調査は進まないだろう。
『つめとぎ山 深奥』の山頂付近では、ハブネークの言っていた通り凶暴化ポケモン達の姿が見当たらない。その代わりに漂うのは靄。しかしそれは黒や紫という不気味な色合いをしており、ただの靄ではないことは明らかであった。
「……っ」
「インテレオン……?」
そして山を登るにつれ、前を歩く彼の様子がおかしくなっていた。身体からは冷や汗が流れ、呼吸は荒いし顔色も良くない。
「大丈夫だよ……ぐっ」
「いやいや、駄目だって! 戻ろうよ!」
片膝までつく彼に対し、私は必死に提案する。彼の身に一体何が起きているのかは分からないが、このままでは間違いなく良くない。
「くっ……でも、この先に……!」
「インテレオンに何かあったら私が困るんだってば……! お願いだから……!」
無理にでも進もうとする彼の前に立ち塞がり、呼びかけた。
「……!」
それにより彼はピクリと反応し、数秒項垂れる。
「……分かった。戻ろう……」
ボソリと呟くように放たれた言葉に、私は心の底から安堵するのだった。
着実に成果は出ている筈なのに。
胸の奥で疼く不安は膨れ上がるばかりだ。