※この作品はR-18です。

裸の少女とポケモンだけが住む世界   作:Momyaka

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Chapter14 ~彩りを知らぬ少女 前編~

 

 スリスリ、スリスリ。

 

「……っ」

 

 クチュ、チュポッ。

 

「あうんっ……♡」

 

 

 

 暗い部屋の中、そんな発情した声が漏れる。

 

 ベッドに腰掛け股を開く私は小刻みに身体を震わせた。月の光で汗ばんだ白い肌が照らされ、小さな胸や毛の生えてない股が露になる。身動ぎする度に背負ったランドセルの中から音が鳴り、手錠も金属音を立てた。

 

 そんな私の股間の前では、ピンク色のディルドが動いている。大人の玩具は先端でゆっくり割れ目をなぞり、時折先端を私のマンコの中へ挿れていた。

 

「うぐぐ……っ♡」

 本当は今すぐにでも全力で念じ、奥まで突っ込ませたいけれど必死に我慢する。

 

 快感で蕩けそうな頭の中で私は昨日の事を思い返した。

 

**********************************************************

 

 『つめとぎ山』調査任務が終わってから数週間。

 

 いつものように私はインテレオンにレイプして欲しいと伝えていた。

 

「……ええと、ルーア。その……」

 彼は冷や汗をかき、非常に言い辛そうな顔をする。

 

「なに? 言いにくいプレイ? 私は何でも……♡」

「実は今日ママンボウに叱られてさ……夜遊びは控えろって……」

「夜遊び?」

 インテレオンの言葉に私は首を傾げた。

 

「ここの所毎日だよね……キミとやってるの……」

「え、えへへ……♡ これからも毎日使ってもいいよ……♡」

「そうじゃなくて……どうも日中ダンジョン行って夜はキミと性交して……っていう生活で僕の身体に疲労が溜まってるらしくてさ……」

「……へ」

 続けて語られる内容を聞き、ぽかんと口を開けてしまう。

 

「実際、最近技を外す事も出てきてしまってて……」

「つまり……やらないって、こと?」

 呆然としたまま尋ねると、彼は申し訳なさそうに頷いた。

 

「本当にごめん!どうか数日に一度に抑えて欲しい!」

 

**********************************************************

 

(一回のプレイで何度も射精させるのは控えてたけど……まだダメなんだ……)

 どうやら毎夜インテレオンと性交していたのも、彼にとっては負担だったらしい。私自身は逆に性欲が有り余ってしまっているために我慢をしなければならないのだが……。

 

「ら、らめぇ……♡ やっぱり絶頂……するぅぅ♡!」

 性欲をコントロールするトレーニングをしようとしたが結局耐えられず、私はディルドを思い切り膣内へ挿入させた。

 

「うにゅうっ♡♡!!」

 待ち望んでいた強烈な快楽に私は全身を跳ねらせた。噴き出る愛液がディルドを濡らし、ローションを塗ったかの如くヌルヌルし出す。

 

「はあっ♡ やっぱり我慢できないぃ♡」

 何度もディルドを挿抜させ、獣の如く快楽を貪りだした。

 

『ははは、凄いよがりようじゃないかルーア』

「ああっ♡ うああっ♡」

 実際は玩具であるがインテレオンにレイプされているという妄想をしながら私は脚をバタつかせる。

 

『見てごらん、ヒバニーもチコリータもキミの痴態を見て驚いているよ』

「んんうっ♡! 見ないでぇ♡ 私のレイプされてる所、見ないでぇ♡♡」

『ルーア、お前変態だったのか』

『こっち方面ではあなたの方がよっぽど凶暴化してるじゃないの』

 妄想内のヒバニーやチコリータに股間を凝視され私は声高に喘ぎ声を上げる。

 

『さあ、将来有望なこの子達に性奴隷の醜い潮噴きを見せてあげるんだ』

 

 

 

「うううっ♡ イグっ! イグゥゥゥ♡♡♡!!!」

 妄想の中のインテレオンに命令され、私は全身を痙攣させながら大量の潮を噴いた。

 

 

 

「あ……あん……♡」

 意識が遠のく感覚の中、私はいつものように玩具をランドセルの中に戻そうとする。

 

(……あれ?)

 少し浮き上がったディルドがすぐに落ちてしまう。眠くなって力が弱まったからなのだろうか。

 

 私は再度強く念じてランドセルに道具を戻そうとする。するとディルドは光に包まれてモンスターボールに入るポケモンの如くランドセルへと飛び込んでいった。

 

(……何だったんだろう、まあちゃんとしまえたからいいや……)

 ほんの少しランドセルの水色が褪せているようにも見えたが私は絶頂の疲れに耐えられず横になるのであった。

 

 

 

 

 

「昨日なんか二階から物音したけど……」

「えっ!? な、何でもないよ!?」

 朝食の時間にてそんな事をインテレオンから問われ私は素っ頓狂な声を上げながら首を振る。オナニーに夢中になるあまり音を立ててしまっていたとは。

 

「そ、それより今朝はゆっくりしてるね!?」

「あれ、聞いてないの? 今日は『サマーリゾート』からの客が到着する日なんだよ。この間のダンジョン巨大化の件について意見交換があるんだ」

 咄嗟に話を変えると彼は少し驚きつつ答える。

 

「『サマーリゾート』……何それ?」

「四大都市の一つで、ここから南西に位置する海に面した町なんだ。そこにも救助隊連盟に属する『カプ・コケコのギルド』があってね。代表としてそこのシルバーランク救助隊『ロイヤルズ』が来るんだ」

「ふうん……」

 つまりそのギルド同士の会談にインテレオンも出席するということか。もし休みなのであれば心置きなくエッチ出来たであろうが約束通り夜まで我慢しないといけないらしい。

 

「いまだに見つかってない『灰色のニンゲン』についても話すだろうから、何かあればルーアにも伝えるよ」

「……うん」

 『つめとぎ山』にて対峙したあの少女であるが、結局今になっても目撃情報すらない。ポケモンを取り込んだりダンジョン巨大化と関係がありそうだったりと、『ファイヤーのギルド』は彼女を追っているが成果はないようだ。

 『スプリングタウン』周辺を去ってしまった可能性もあるし、どこかポケモン達に気付かれない場所で潜伏している可能性もあるため捜索はなかなか難航しそうだ。

 

 

(ポケモン達に気付かれない場所……)

 私には一つだけ、心当たりがあった。

 

 

 

「おや、凄い数のポケモンだね」

「そりゃそうだぜ、『サマーリゾート』からだもん」

 大通りの両脇に並ぶ多くのポケモン達を見てヤレユータンとヒバニーが感嘆する。

 

「見えないぞばあちゃん! よーし……」

「うぎゃあっ!?」

 ヤナップが私を木代わりに登ろうとするが当然その重みに耐えられず転倒してしまった。

 

「ちょっとヤナップ! ルーアはあんまり力無いんだから……」

「うう、ごめん」

 チコリータに叱られ、彼は頭を掻きながら謝罪して来た。

 

「……っ」

 彼に悪気は無かったとはいえお尻を触られてしまった。

 

『ふふふ、スベスベして丸いお尻だね。とっても柔らかいよ』

 妄想内のインテレオンが撫でてくる光景を想像し私は顔を赤くする。

 

 『つめとぎ山』で灰色のニンゲンに取り込まれていたヤナップだったがこうして無事に町へ帰って来れ、共に本屋を営んでいたヤレユータンも嬉しそうだ。

 凶暴化していたヤナップが帰ってきたことで凶暴化解除の力についても町に知れ渡る事となったが、町のポケモン達も私に対し凶暴化ポケモン達を戻す事を強要することは無かった。それでもダンジョン化に巻き込まれた家族や友を連れ戻して欲しいという依頼をして来るポケモンも多少はおり、救助へ向かう事はあったものの無理しない程度に収まっており私のペースで活動出来ている。

 

 そんな時、ポケモン達の歓声が通りの向こうから響いて来た。

 

「おっ、ついに来たな」

「シルバーランク『ロイヤルズ』よね」

「ほらヤナップ、あたしが肩車しよう」

「ありがとうばあちゃん!」

 いよいよ『サマーリゾート』の救助隊がやってきたらしい。ポケモン達の間を縫って『ゆけゆけズ』の二匹が前へ進んでいき、私は後ろから背伸びしながら通りを覗く。

 

 

 

「おほほほ、この町のポケモン達は分かっていますね。女王として気分がいいです!」

 先頭に立つのは大通りの中心を威厳ある佇まいで優雅に進むポケモン、アマージョ。

 

「どうもー、『スプリングタウン』の皆様こんちわー」

 彼女の後ろを朗らかな笑みを浮かべ横歩きしているポケモン、キングラー。

 

「遊びに来たのではないのだぞ、お前達」

 メンバーを窘めつつ、最後尾にて凛とした表情で闊歩するポケモン、エンペルト。

 

 『カプ・コケコのギルド』の代表としてやって来た救助隊『ロイヤルズ』が私達の前を横切ってゆく。

 アマージョは並ぶポケモン達にアピールを取りながら、キングラーは横歩きのまま手……もとい鋏を振りながら。そしてまっすぐ前を見て進んでいたエンペルトは一瞬だけこちらに目線を向けた。

 

「……?」

 私は気のせいかと思いながら通りを進む彼女らを見送る。

 

「初めまして『ロイヤルズ』の皆様、お会いできて光栄ですわ。わたくし『ナイトスター』のリーダーを務めておりますマホイップと申しますわ」

 町に屹立する巨大な桜の前で出迎えるのはマホイップだ。その後ろにはドラミドロとアノホラグサもいる。

 

「おほほほ、これはご丁寧に。あたしは『ロイヤルズ』の……あわわ」

「下がっとこ下がっとこ、怒られるわ」

「……仲間が失礼した。私が『ロイヤルズ』のリーダー、エンペルトだ。盛大な出迎え感謝する」

 キングラーがアマージョを引っ張って後ろに下がるのを見て嘆息しつつ、偉大な雰囲気を纏いながらエンペルトがマホイップの前に立った。

 

「ほう、あれが『ロイヤルズ』かい」

「すっげーオーラだな、ばあちゃん!」

 『ロイヤルズ』の後ろ姿を見つめてヤレユータンたちが感想を零す。私もまたロイヤルという名通り、彼女らの発している高貴さに何も言えずにいた。

 

「それでは、早速ですが上へと参りましょう」

「ああ」

 マホイップの案内にエンペルトは頷いて足を踏み出し……。

 

 

 

「……」

「…っ!?」

 再び、私の方を振り向いた。

 

 

 

「どした、エンペルト」

「いや、何でもない」

 しかし彼女はすぐに向き直るとマホイップの後を追ってギルドへと向かう。

 

「あれが『ロイヤルズ』かぁ」

「シルバーランクって話だけどエンペルトさんは『ナイトスター』よりも威厳があるかも?」

「キングラーってポケモン、顔はいかついけどフレンドリーだね」

「先頭を進んでたアマージョは目立ちたがり屋なのかしら」

「『サマーリゾート』からやって来たのか、凄いなー」

「さて、仕事に戻らないと」

 集まっていたポケモン達もそんな話をしながらいつもの生活に戻っていった。

 

「あーあ、どうしても俺達は会談に参加できないのかよ」

「参加できるのはカッパーランク以上だけだものね……あたし達もようやくブロンズランクに上がれたけどまだまだって事ね」

 そしてヒバニーとチコリータも少しつまらなそうな顔をしながら私達の元へやって来る。インテレオンが言うには救助隊を結成してから一ヶ月足らずでランクアップすること自体滅多にない事らしいが、彼らはそれで満足していないようだ。

 

「誘ってくれてありがとよ」

「また本、買いに来てくれよなー」

 ヤレユータンとヤナップもまた、笑顔で本屋へ向かって歩き出した。

 

「ルーアはまた凶暴化ポケモンの解放依頼?」

「ううん、今日は依頼来てないからお休み」

「そうかぁ、ゆっくりしろよ!また依頼来たら俺達呼んでもいいぜ!」

 軽いやり取りの後、私は『ゆけゆけズ』とも別れ一人になる。凶暴化ポケモンを解放して欲しい依頼を受けた時にはインテレオンだけでなく、『ゆけゆけズ』にも協力をお願いしている。自分達の救助依頼と重ならなければ快諾してくれる彼らには感謝しかない。逆に『ナイトスター』は忙しいらしく『つめとぎ山』以降一緒に冒険することは無くなっている。先程も『ロイヤルズ』の出迎えを行っていたし『ファイヤーのギルド』一番の救助隊としてやることが山積みなのだろう。

 

「……さて」

 ヒバニー達は資材調達依頼のためダンジョンへ向かったし、インテレオン達多くの救助隊は今日いっぱい『ロイヤルズ』との会談だ。特にやる事も無いので一旦家に戻ろうかなどと考えながら私は歩き出す。

 

 

 

 ブブブブブブ!

 

「……っ♡!!??」

 突如襲って来る快感。

 

 完全に不意を突かれた私はたまらず通りの端でしゃがみ込む。

 

(な、何!? 何!?)

 全身を震わせ、私は必死に喘ぎ声を我慢した。快感の発生源は私の膣内……微振動設定の筈のバイブが突然動きを激しくしたのだ。プラスルたちから電流を流されている訳でもないのにどうしてバイブが動きを強めたのかは分からないが、このままでは通りの中でポケモン達に見られながら絶頂してしまう。

 

「うっ♡ うううっ♡」

 どうにか立ち上がり、私はガクガク足が震える中歩き出した。

 

「あ、ルーア」

「お前も『ロイヤルズ』見に来てたのか」

「……っ♡ う、うん」

 タイミングが悪い事に私を見つけた『パピルピ』のパピモッチ、スコルピが話しかけてくる。必死に応対するがこちらは余裕の無い状態だ。

 

「ん、どうかしたのか?」

「なんだか顔が赤いわね」

「ちょ、ちょっと風邪気味……っ♡ 帰る所……♡」

 心配をして来る二匹に対し私は嘘をついて急ぎ逃げようとする。そんな中、ポタリポタリと愛液が通りに垂れてしまっており、無意識に腰が小刻みに前後してしまっていた。

 

「あら、何か音が……」

「確かに……スピアーの羽音か?」

 震動が強まっているせいで『パピルピ』達の耳にまでバイブの音が聞こえてしまっている。私は本格的に焦り、走り出す!

 

「はぁ♡! はぁ♡! そ、それじゃね……♡!」

「おっ、おう?」

「お大事にね……?」

 困惑する二匹を残し、私はポケモンの姿の無い裏通りへ逃げ込んだ。

 

 

 

「あうっ♡!」

 バイブの快感に苛まされながら走ってきたが遂に脚が絡まり転倒してしまう私。

 

「ああっ♡ 発情して腰振ってる所、見られちゃった……♡」

 建物に日光が遮られ冷えた裏通りにて横になる私はクネクネと身を捩った。依然としてバイブは強い振動を続けており、抵抗できない私を蹂躙する。

 

「うううっ♡ どうしてぇ♡? こっ、こんなのおかしいよぉ♡」

 股間周りを愛液でぐっしょりと濡らして私は喘ぎ声を上げた。私はランドセルを家に置いて来ており、誤ってローターを使っている訳でもない。それなのになぜこんなに刺激がやってくるのか。

 

「んんんっ♡ イキそう……!」

 涎を口から垂らしながら私は腰の動きを早める。原因は分からないがとにかく今はこの快楽を受け入れる事しか出来ない。幸せな気分になりながら私は絶頂へ……。

 

 

 

 至れなかった。

 

「あ……あれ……」

 バイブは私が絶頂する寸前で動きを止めてしまっていた。もしかして遂に充電切れを迎えてしまったのだろうか。いきなり強まったのも充電が尽きる寸前による誤動作なのかもしれない。

 

「……帰ろ」

 寸止めされてしまった私は物足りなさを感じ、急ぎ帰路につく。早く帰って寸止めされた分思い切りオナニーしたい。

 

 

 

 ブブブブブブ!

 

「ふぎぃぃぃっ♡♡!?」

 再び強まるバイブの振動に私はバランスを崩し再び転倒した。

 

(何が起きてるのっ!?)

 去って行った筈の快感にまた襲われ私はうつぶせのまま腰を上下させる。この感触には覚えがあるが今の発情状態では頭が働かずそれが何だったのか思い出せない。

 

「はひぃ♡ 気持ち、いぃぃ♡」

 汗を全身から噴き出し喘ぐ私だが、脳内のどこかで嫌な予感も感じていた。

 

(ま、まさかまた寸止めされるんじゃ……!)

 身体は再び迫って来る絶頂を受け入れる態勢になっているが、そんな恐怖が私の思考を支配している。

 

「おっ♡ お願い♡ 寸止めダメぇ♡ 絶頂させてぇ♡♡」

 ただの玩具であるバイブに対し、私は情けなく懇願する。激しい刺激に脳から沢山の快楽物質が噴き出て私は絶頂の事しか考えられない。

 

「ああああっ♡♡!! イクイクイクぅぅぅぅ♡♡♡!!!」

 

 

 

 バイブはまた停止した。

 

「う、う……っ! ぐすっ……ぐすん!」

 俯せのまま、すすり泣く私。理不尽な目に遭い涙が止まらない。

 

(どうして……っ、どうして……!)

 再び寸止めされた私は腰を動かしながら嘆いていた。

 

 こんな事が前にもあった気がする。ひたすら寸止めされ続けて、どれだけ懇願しても絶頂させて貰えず嬲られ続けたことが。

 

 場所は……学校の、理科室……元の世界……。

 

(違う)

 私が元の世界で野外露出をしたのは、こちらの世界へ来る直前の夜だけだ。あの経験はこちらの世界に来てからのこと、そして理科室の光景は幻覚……。

 

 

 

「……『追放の遺跡』」

 二度も寸止めされ、完全に発情し切った私は呟く。

 

 

 

 青い空、白い雲、緑の草原。

 見覚えのある大地を再び進む私。

 

「んああっ♡ あひぃっ♡」

 しかし前回と異なり、私は何度も何度も寸止めされ限界状態だ。本当ならバイブによる寸止めなど関係ないとばかりにローターを使って一度絶頂して性欲を解消させたかったのだが……。

 

(何でランドセルが……使えなく……っ!)

 

 一旦家に帰って背負ってきた水色のランドセル。しかしどういう訳かどれだけ揺すっても念じても中の道具を取り出せなくなってしまっていたのだ。力を失ってしまったのか、壊れてしまったのか、全く分からない。見た目では少し色褪せたようにも見えたがそれだけでは何が原因なのかも不明だ。

 

「ひぎいっ♡! また寸止めされたぁ♡♡!!」

 どれだけ寸止めされようと、泣き叫びながら草原をヨロヨロ歩くしかない私。とにかく『追放の遺跡』に急がなくてはならない。バイブが寸止め設定に変わったことも、ランドセルが使えなくなったことも何か因果があるようにしか思えないのだ。

 

「あああっ♡ オナニーしたいぃ♡ おマンコクチュクチュ弄りたいぃぃ♡♡」

 涙でぼやける視線の先には『追放の遺跡』が建っている。充満していた闇が消えたからか、不毛の大地かと思われた周囲には草花が生え始めており以前より穏やかな雰囲気に包まれている。

 

「お願いしますぅぅ♡! 絶頂させて下さいぃぃ♡!」

 反対に私は快楽を求めて絶叫する、変態と化してしまっていた。

 

 

 

 薄汚れたコンクリート製の、人間もポケモンもいない『追放の遺跡』。その形状は間違いなく、元の世界で私が通っていた学校の校舎だ。

 

「んんっ♡ あううっ♡」

 バイブの振動音と喘ぎ声を発しながら私は昇降口から校舎へ入る。前回来た時は闇の触手に囚われ幻覚を見させられたが、今回私の前に映る光景は薄暗い廃校舎の内部であり、学校に通う児童たちや教師も当然現れない。

 私は下駄箱を無視してブーツのまま廊下に進む。元の世界であれば例えランドセルを背負っていたとしても上履きに履き替えなければ怒られてしまうだろう。

 

「私、バイブで寸止めされながら登校しちゃったぁ♡ 殆ど裸で登校しちゃったぁ♡」

 誰もいない廊下にポツポツと膣液を垂らしながら私は理科室へ向け歩き続けた。

 

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ……♡」

 薄暗い理科室の扉を開き、私はあちこち歩き回る。記憶が正しければここにバイブの設定を変更するリモコンがあった筈だ。

 

 机の下を覗き込む。

「うぐっ……♡ ここじゃ、ない……♡」

 

 教壇の後ろを探す。

「そんなあっ……♡ 早く出て来てぇ……♡」

 

 机に登り棚の上を見る。

「なんでっ♡!? どこなのぉ♡!?」

 

 隣の理科準備室を必死に探し回る。

「やだぁぁ♡♡!! もうやだぁぁ♡♡!!」

 

 その間にも度重なる寸止めを受け続け、遂に限界を迎えた私は理科室の床に転がると暴れ始めた。

 

「絶頂したいよおぉぉ♡♡!! もう意地悪しないでぇぇぇ♡♡!!」

 幼児の如く泣き叫び、膣液を床に撒き散らす。まさかこのままバイブのリモコンが見つからず、ランドセルも使えないままなのだろうか。そんなことになったらダンジョン探索など無理だし、凶暴化ポケモンを戻せなくなってしまう。それに性欲を我慢することなど出来る訳なく余計にインテレオンを苦労させてしまう……!

 

 

(折角居場所が出来たのに……また全部、壊れちゃう……!!)

 

 

 

「…………」

 

 

 人が理科室の入口から覗き込んでいる。

 また幻覚だろうか。

 

「う……あぁ……♡?」

 違う、人間ではない。私達人間と違って肌が文字通り彩度の無い灰色。

 

 灰色のニンゲン。

 

 荒く息をする私は倒れたまま『つめとぎ山』で出会った少女を見上げる。どうしてここにいるのか、何をしに現れたのか……全く分からない、頭が動かない。

 灰色のニンゲンはゆっくり私の元へ近づくと、指で恐る恐る頬に触れてくる。

 

「なんでここに?」

 彼女は無表情ながら警戒した様子でそんな事を問いかけてくるが、その質問はそっくりそのまま返したい。目の前にいる灰色のニンゲンはポケモンを新たに取り込んだりはしていないようで、おそらく抵抗する手段は一切持っていないのだろう。しかし寸止め地獄で壊れかけているしランドセルも使えない今、私だって抵抗は何一つできない。

 

「……」

「……っ」

 何も出来ない者同士、紫の瞳と青の瞳で睨み合う。

 

「……帰って」

 少女はそう言い残し、私を放置して理科室から出て行った。

 

「……はぁ、はぁぁ♡」

 荒く息をしながら安堵すると共に、私はある可能性を思いつく。この『追放の遺跡』はポケモンを拒む地……彼女はポケモンを避けるためにここへやって来たのではないだろうか。そして彼女がこの遺跡に何か細工をしたために私の膣内のバイブが寸止め設定に変わりランドセルも使えなくなってしまったのでは。

 

「……お、追わなきゃ……♡」

 『つめとぎ山』の時は黒い繭に対処しなければならず見逃すしかなかったが、今度はそういう訳にはいかない。バイブもランドセルも戻して貰わなければ私の存亡に関わる。

 ガタガタ震える身体に鞭を打って立ち上がると、私はヨタヨタ歩き出した。

 

 理科室の入口を抜け、廊下を見ると先程の少女の後ろ姿を見つける。私のブーツの足音で向こうも気付いたらしく、彼女は私から逃げる為走り始めた。

 しかしここは埃に覆われた摩擦の小さい廊下。

 

「っ!?」

 靴下に覆われた足裏が滑り、灰色のニンゲンは見事に転倒する。その絶好のチャンスを逃さず、私は起き上がろうとジタバタする少女の背中に座り込んだ。

 

「帰って! 帰って!!」

 私の重みで全く起き上がれず、乏しい表情ながら見るからに焦っている少女の上で私は口を開く。

 

「ねえ……っ♡ 変なっ……♡ んうっ♡ スイッチ……♡ 操作、しなかった……♡?」

「へっ、変なスイッチ……?」

 喘ぎながら質問すると、灰色のニンゲンは首を動かし横目で見つめて来た。

 

「おっ……お願い……早く答えてぇ……♡ 私、壊れちゃうよぉ……♡♡!!」

 バイブの強振動で身動ぎしながら私は必死に頼み込む。その度に膣液が垂れ少女の背中を濡らしてしまう。

 

「……」

 しかし少女はポケモン達と共に行動していた私を警戒しているようで沈黙を続けた。

 

「うううっ♡♡!! お願いだから♡♡! あなたがここにいる事、誰にも言わないからぁ♡♡!! 約束する! 誓う! お願いだから教えてぇぇ♡♡!!」

 そこでまた寸止めを喰らう私はガニ股状態で大泣きし懇願。

 

「……わ、分かった」

 流石に良心が痛んだのか、少女は私の様子に困惑しつつもそう答えた。

 

 

 

「ここ、色々運び込んでる」

「ううっ♡」

 少女は保健室を根城にしていたらしく、私を招き入れる。中に入ると、本来清潔に保たれるはずの保健室の床には様々なものが散乱していた。

 

「すいっち、よく分からない。適当に探して」

「……うんっ♡」

 ベッドに腰掛ける少女に感謝しながら、私は必死に探し回る。食品のパック、よく分からない玩具、破られたノート、マスク、お菓子の箱、黒いリモコン……。

 

(これだっ!)

 私は急いでリモコンのスイッチを足先で押す。

 

 

 

 ブブブ……。

 

 ようやくバイブが微振動に戻り私は心から安堵する。

 

(良かった……本当に壊れちゃうところだった……)

 この危険極まりないリモコンを放置してしまったことを悔やみつつ私はランドセルの中に……。

 

「……」

 しまえない。

 

「用は済んだ?」

 固まる私の後ろから灰色のニンゲンが尋ねてきた。

 

「……他に何かやった?」

「覚えてない。あなたに山で酷い目に遭わされてからここに逃げ込んで……十何日も経った。この建物の中たくさん歩き回って色々試した」

「い、色々試したって……!」

「だから覚えてない」

 声を震わせて言う私に対し、少女はベッドに腰掛け足をブラブラさせながら回答する。

 

「そ、そんなっ」

 私はランドセルを必死に揺さぶるが、中から道具は飛び出してこない。『あなぬけのたま』や『オレンのみ』どころかローターやスマホさえ……!

 

「お腹空いた」

 灰色のニンゲンは特に悪びれる様子もなく、保健室に備え付けられた冷蔵庫を開く。少女は冷蔵庫に手を突っ込むとパックに包まれた食パンを引っ張り出した。

 

「……食パン?」

 この世界にパンは存在しない筈だが、どうしてここにあるのだろうか。

 

「あげない。欲しいなら自分で探せばいい」

「探すって、がっこ……この建物にあるの?」

「もぐもぐ……毎日……もぐ、色んな部屋に……もぐ、落ちてる、もぐもぐ」

 少女の言葉で私は気付く。学校の姿をしているとはいえ、ここも『歪みの穴』により生まれたダンジョンだ。他のダンジョンでは枝や木の実、ドリンクといったポケモン達の役に立つ道具が生成されていたが、この『追放の遺跡』では人間の役に立つ道具が生成されるのかもしれない。そういえば彼女はここに色々運び込んでいると言っており、落ちている食品のパックやお菓子の空箱もそういったものだろう。

 

「……いいなあ」

 この世界に来てからずっと木の実やリンゴばかり食べている私には目の前の少女が羨ましく思えてくる。

 

「……ごくん。食べ物探すなら気を付けて。ワナ踏むと酷い目に遭う……」

 そこで少女は声音を変えて警告して来る。このダンジョンにも罠が存在しているらしい。『ワープのワナ』や『すいみんのワナ』といったものだろうか。

 

「……本当に酷い目に遭う……!!」

「え? どんなワナなの?」

 少女は顔を青ざめさせながら再度警告して来る。そこまで恐ろしい事が起きるのかと私は情報欲しさに質問を返した。

 

「い、言えない……」

 しかし灰色のニンゲンは今度は顔を赤らめ、目を逸らしながらモジモジし出す。

 

 よく見ると彼女の股間が少しばかり濡れていた。

 

 

 

 目の前の少女の事はともかく、この遺跡を探索すればランドセルの復活や更なる道具の入手が可能なのだろうか……?

 




来週から毎週火・土更新から毎週土更新に変更する予定です。
申し訳ございません。
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