閑散とした『ファイヤーのギルド』の救助隊スペース。
普段は救助隊ポケモン達が賑やかに対話を行っている場所であるが、今日もギルド宿舎にて『サマーリゾート』からやって来た『ロイヤルズ』との会談が行われておりかなり静かだ。
(ええと……『ベトベタフード』はいらない……『いしのつぶて』……あんまりポケモンに石ぶつけたくないしこれも入れちゃえ)
私はその空間の隅で『エネルギー変換の壺』へと次々に道具を入れていた。壺の中身の原理はポケモン達も知らないようだが、入れた道具の分だけ隣に置いたランドセルへエネルギーが注入されていく。
『サマーリゾート』へ行くことになった以上、ランドセルが使えないままであるのはよろしくない為、インテレオンに教えて貰った通りに準備を行っているのだ。
(……『ふこうのタネ』も入れて……『ばしょがえのえだ』は……どうしよう)
注入対象のエネルギーが満タンになれば壺から余剰分の道具が戻って来るとインテレオンが言っていた。しかし結構な数の道具を入れた筈であるのになかなかそのような現象は起きない。
(エネルギーの容量が凄く多いってだけ……だよね? 数週間ずっと使えてた訳だし……)
満タンまで行かずとも半分ぐらいは充填出来ただろうと私は判断し、若干色褪せが収まったランドセルを背負い直す。あまり道具をエネルギーに変換しすぎるといざという時に困る可能性もあるだろう、程々にするべきだ。
「おや、ルーアさん」
呼びかけられ振り向くと、ドデカバシが笑顔で立っていた。私も収入を得るようになってから頻繁にドデカバシマラサダショップを利用するようになっており彼にとっては常連客の立場だ。
「よいしょっと」
彼は妙な箱を『エネルギー変換の壺』の隣に置くと、ふしぎだまやタネなどを壺の中へと入れていく。
「それってマラサダを作る……」
「い、いえいえまさか! 企業秘密でございまーす!」
ふと気になって問うと彼は翼をバタバタはためかせて慌てだした。言わない方が良かっただろうかと思っていると、ドデカバシが道具を十も入れない内に壺からタネが飛び出てくる。
「……どれぐらいの頻度でエネルギーの充填してるの?」
「だいたい一週間に二回ぐらいですね! ハハハ、オレンのみを焼く道具を使うのも大変だなあ!」
露骨な誤魔化し方は置いておいて、彼の話が本当なら私は倍以上道具を入れたのだから少なくとも一週間はランドセルが使える計算だろう。『サマーリゾート』滞在中もダンジョンに行くことはあるだろうがそれなら安心だ。
「ところで新商品『ネコブマラサダ』はいかがでしたか?」
「えっと……ま、まあまあ……」
「ふむ、もう少し改善の余地がありそうですねえ。ご意見ありがとうございます、またのご来店お待ちしていますよ!」
妙な箱を持ち上げた彼は笑顔で言ってくる。その表情を見ると少し申し訳ない気持ちになった。
「……。私『サマーリゾート』に行くことになって……暫く帰って来ないかも」
「おや!?」
少し躊躇ったが正直に言うと、やはりドデカバシは驚いた表情となる。
「お得意様が来なくなってしまうのは寂しいですが……『スプリングタウン』に戻った時にはぜひまたマラサダを買って下さいね! 『ネコブマラサダ』も美味しくして見せますよ!」
「……うん」
また戻って来ることを待っていてくれる。
私は温かい気持ちになりながら頷いた。
そして数日後。
「この家とも少しお別れだね」
「うん」
インテレオンがしみじみした表情で言い、私も同じ気持ちになる。
初めは宿と間違えて彼の家に入り込んでしまったのだが、それがきっかけとなり彼と知り合い、ここに住むことになり、たくさん話して、たくさんぶつかり合って、たくさん愛し合って。
そんな彼との思い出がいっぱいあるこの家から離れるのはかなり寂しい。
だけど、『サマーリゾート』でも彼との思い出は新しく出来ていくはずだ。そんな新しい思い出をたくさん集めて胸にしまって……ここへ戻って来るのだ。
私達は頷き合うと飛び石を渡り、共に歩き出す。
「おほほほ! あなたが『リライブ』使いのルーアですね? あたしはアマージョです」
「キングラー言います。どうぞよろしゅう!」
『スプリングタウン』の門では既に『ロイヤルズ』の二匹が待機していた。
「えっと、よろしく」
「あれ、エンペルトは?」
私が彼女らに頭を下げている横でインテレオンは怪訝な顔で周囲を見渡す。
「先に帰りましたわ。なんでもペリッパー便でギルド長に呼ばれたー、言いますねん」
「一匹で『サマーリゾート』へ? 道中にダンジョンがあるんだろう?」
「おほほほ、彼女はあたしとキングラーが力を合わせても勝てないぐらい強いのです。ご心配には及びません」
「……」
インテレオン達の会話を聞きながら私は『ロイヤルズ』のリーダーの事を思い返した。彼女らが『スプリングタウン』へやって来た初日、エンペルトはその場にいた私に視線を向けて来たのだ。ただの偶然なのかもしれないがどうしても気になってしまう。
「それじゃあ出発できるってことだね」
「待ち待ち、ほら丁度来とりますやん」
早速発とうとするインテレオンを制しながら、キングラーが町の通りを見つめた。
「へ?」
どういうことかと思い振り向くとそこにはよく知るポケモン達が。
「よーっ、ルーア!」
「おはよう」
「悪いねえ、あたしが遅いもので」
「ばあちゃん疲れてないか?」
ヒバニーとチコリータ、そしてヤレユータンとヤナップが私達の前へやって来る。
「まさか見送りに……?」
「そうそう、ヒバ兄ちゃん達に教えて貰ってさ!」
「大変な事もあるかもしれないけど……元気にやるんだよ。いつ帰って来てもいいからね」
ヤレユータン達に言われ思わず私は目頭が熱くなってくる。
「その……」
「ありがとな、ヤレユータン!」
「あたし達、あっちでも頑張るわ!」
「……ん?」
私は咄嗟に視線を動かした。
いつの間にかヒバニーとチコリータが私達の隣に移動しておりヤレユータン達に手を振っていた。
「……どうしたのキミ達……?」
困惑しているのは私だけではなくインテレオンもだ。
「ん、どうしたって? 俺達はバッチリ元気だぜ?」
「この日のためにちゃんと早寝早起きして来たんだから」
私とインテレオンは、当然のように語る『ゆけゆけズ』から『ロイヤルズ』へ視線を動かす。
「ごめんなさい、キングラーが伝えてるものだとばかり。おほほほ!」
「アマージョも話してなかったんか。ま、サプライズになってええか!」
特に悪びれる様子も無く二匹は大笑いを始めた。
「いけない、私達が最後でしたわ」
続けて聞こえてきたのも馴染みのある声だった。
「旅の準備に手間取ってしまいましたわ。『ナイトスター』到着です」
マホイップ、ドラミドロ、アノホラグサもまた私達の元へやって来ていた。
「……ちょ、ちょっと! どういうこと!?」
インテレオンは混乱した様子でキングラーに問いかける。
「いやあ、『ナイトスター』はんが『ファイヤーのギルド』代表としてうちのギルドでも会談とか情報交換とかすることになってな。ついでやし一緒に行こかー、って」
「ファイヤー了承済み、最近救助依頼落ち着いてる、問題無し」
キングラーは頭を掻きながら言い、アノホラグサも肯定した。
「おほほほ、この子達もこの機に『サマーリゾート』へ行きたいって言っていまして。あの熱意にあたし達も感服し許可したのです」
「『ファイヤーのギルド』だけじゃ学べないことも沢山ある筈だわ。こっちもファイヤーに話は通してあるわよ」
「ブロンズランクで立ち止まってられるかよ!更なる高みへ、『ゆけゆけズ』……だぜ!」
高笑いするアマージョに続けて『ゆけゆけズ』も目を輝かせながら決めポーズを取る。
「……」
「……」
目を合わせる私とインテレオン。
「はは……思っていたより賑やかになりそうだね」
「えへへ……うん」
心地よい風に吹かれる中、八匹のポケモンと共に私は歩む。
「我々は南西に位置する『サマーリゾート』を目指し進むことになります」
「途中にダンジョン『鬼火草原』があるけども突っ切りますで。回り道しとるといつまで経っても辿り着けんですわ」
「アクシデントが起こらなければ明後日には目的地へ辿り着けるでしょう。長旅とはなりますがよろしくお願いしますね。おほほほほ」
先頭を進むアマージョとキングラーが説明を行った。
「テレポート使えないのは不便だよなあ」
「流石に距離があるからね。行き来するポケモンも少ないのに中継地点を用意する余裕は無いんだろう」
「『歪みの穴』現象が起きる前も無かったの?」
「ああ、ルーアは知らないか。『ネイティオのテレポート店』も救助隊連盟と同じで『歪みの穴』現象発生後に設立されたんだよ。テレポート先登録のためにダンジョンから出土した『記録装置』を地面に埋め込む必要があるんだけど、それで安全なテレポートを可能にしてるのさ」
「記録装置、高値で買い取ってくれる、見つかれば大儲け」
「えっ、いくら?」
「三万ポケ、がっぽり」
「すげえっ!」
その後ろでそんな会話をしながら私達は『ロイヤルズ』を追う。
そして最後尾を進むマホイップとドラミドロ。
「……平気でして?」
「何がかしら?」
「……なんでもございませんわ」
二匹の話が耳に届いた私はチラリと後ろを見る。
「……?」
何の話をしているのかを知る事は出来なかった。
星空の下、焚火の光と温かさに包まれて休む私達。
大きなアクシデントも起こらず、確実に『サマーリゾート』へ向かって移動していた、が。
「……ごめん」
「気にするなって」
「そうよ、体力なんてみんな違うんだから」
座り込んでため息をつく私をヒバニー達がフォローして来る。ずっと歩き続ける事の負担が思っていた以上に私の身体を強く襲い途中途中で休憩を挟むことにさせてしまったのだ。ロングブーツが重たくて足が棒のようだ。
「アマージョ、どないする?」
「『鬼火草原』に明日の朝着く予定が昼頃に……少々リスクはありますがすぐにダンジョンへ入りましょう。あまり遅くすると混乱を招くでしょう」
凶暴化ポケモンが襲ってきたりするような大きなアクシデントは無いのだが、私が疲れて動けないというアクシデントで予定を狂わせてしまっている……情けない。
「インテレオンさん、もっと強く容器を振って下さいな」
「くっ、ドリンク作りは厳しいな」
「もっとですわ、アメざいくを貰って嬉しくなった時のようにグルングルンと」
「僕が理解するには難しい例えだね!?」
「ご飯出来たー」
苦戦するインテレオンを尻目にアノホラグサが夕食を運んできた。
「リンゴと粒グミ、それとクリーム添えマラサダ」
「私達はモモンドリンク作ってますので先に食べて欲しいですわー」
「じゃあお言葉に甘えて、いただきまーす」
「なんやこれ!?」
「おほほほ、マラサダですよ? あなた『スプリングタウン』で試さなかったのですか」
そう言いながらポケモン達は和気あいあいと食事を始める。
(う、うう……インテレオンだけならともかく、他にもポケモン達が沢山いる状況で……)
私は夕食を前に冷や汗を垂らしながら身を捩った。
「も、もぐ、ぐ……」
草地の上で這いつくばり犬食いを始める羽目になり、慣れて落ち着いたと思っていた羞恥心が湧き上がって来る。
「あ、クリームがべったりついてるわよルーア」
「うううっ…!」
チコリータの指摘で余計に恥ずかしくなり、私は身体を震わせながら食事を続けた。
「そういうチコリータもマラサダのカスが付いてるぜ。よっと」
ヒバニーは笑いながら相方の口元に手を伸ばす。
「ありが……」
「ぱくっ」
「ちょ、ちょっと! 別に食べなくても……」
そのまま彼がマラサダのカスを自らの口に運ぶのを見てチコリータは顔を赤くして怒り出すのであった。
食事の時間が終わり、そろそろ休もうかと私はテントに向かう。
「あれ、ドラミドロは?」
「特訓」
「いけね、今日は歩いてばっかで一度も技使ってねえ!」
「確かに鈍っちゃいそうね……あたし達もやりましょ!」
そんな事を言いながら『ゆけゆけズ』は周りの邪魔にならないよう走っていった。
「おほほほ、努力家ですね。でも明日はダンジョンに入りますのでほどほどにするんですよ?」
「ルーア、僕も少し身体を動かしてくるよ」
「エッチは?」
「……せめて『サマーリゾート』に着くまでは無しで……」
小声で尋ねるとインテレオンは小声で私に頼み込み、特訓のため去って行ってしまう。一人でオナニーするのは物足りないが、そう言われてしまった以上後の楽しみとするしかないだろう。
「……」
テントの中で玩具を使いオナニーをしようかと考えたが近くに『ロイヤルズ』や『ナイトスター』のテントもある。既にキングラーやマホイップは眠っているため喘ぎ声を上げようものなら起こしてしまうしオナニー中の所へ乗り込まれてしまう。
そう考えた私はそそくさと移動し、手頃な岩の陰に腰を下ろした。
(えっと……)
ランドセルを揺すってディルドを飛び出させると、先端を天に向けた状態で立たせる。
「よっと……♡」
先端を自らの割れ目に当て、私は何度も味わった快感に再び酔いしれた。
「ふぅ♡ はぁ♡」
両腕を使えないまま中腰でゆっくり前後。この動きにも結構慣れてきた気がする。
(で、でも今日は歩き詰めで早くも脚が震えてる……またバランスを崩していきなり挿入させると大変だから今の内にゆっくり……)
「ん、ん、んんっ♡」
「うおおおおおおおっ!?」
「っっっ!?」
突然飛来した何かが私の前方に墜落、炎上。唐突な出来事に私はバランスを崩し一気にディルドを膣内に挿入させてしまった!
「ひゅうううんっっ♡♡!!??」
嬌声を上げる私の前方にて、炎の中から何かが出てくる。
「へへっ……失敗失敗……」
「ちょっと何やってるのよ!?」
煤塗れのヒバニーの元へチコリータまでもが駆け寄って来た。逃げないといけないがディルドが入り込んでいる状況では身動きが取れない……!
(私に気付かないままどっか行って……!)
「もう少しで『たいあたり』をパワーアップ出来そう……ん?」
「怪我が無いなら何より……ってルーアじゃないの」
私の願いは届かず、『ゆけゆけズ』はしっかり私を捕捉しやって来る。
「星でも見てたのかしら、ロマンチックでいいわね」
「悪い、もしかして邪魔しちゃったか?」
「うっ……♡ う、ううんっ……♡」
話しかけてくる彼らに必死に応対しようとするが、バイブに当たったディルドが震えている状態ではどうしても喘ぎが混ざってしまう。激しい刺激と快楽で身体が痙攣してしまい、静止することも出来ない。
「なんか様子変じゃない?」
「どうかしたのか? プルプルしてるぜ」
「……っ♡!」
このままでは身体に異常が出ていると心配され他のポケモン達まで呼ばれてしまう……それだけは阻止しないといけない……!
「いっ……今っ♡ ……体力を回復……♡ してるのぉっ♡♡!!」
「え、体力?回復?」
私は顔を紅潮させ涎を垂らしながら叫ぶ。
「ううっ♡ 気持ちいいっ……♡! あううっ♡」
「言われてみればリラックスしてる顔……なのかも?」
困惑する『ゆけゆけズ』の前で、私は腰を上下しディルド挿抜による快感を一身に受けながら喘ぐ。
(二匹に見られながらオナニーしてるぅぅ! どんどん上を目指す凄い二匹の前で自慰に耽る情けない姿晒してるぅぅ!!)
クチュクチュいやらしい音を立て、私は本能のまま身体をクネクネいやらしく動かした。
「あれか? ニンゲン流『じこさいせい』って奴か?」
「ニンゲンは技を使えないみたいな事を言って……ん、このピンク色のは何かしら?」
チコリータの視線の先には、私の膣が必死に咥えているディルドがある。
「うううっ♡♡ ここに刺激与えるとっ♡♡ 回復するのぉ♡♡ 自力じゃ触れないからっ♡♡ 道具使ってるのぉ♡♡」
「不思議だなニンゲンって。刺激受けると回復する器官があるのか」
「でも自力じゃ触れないって少し可哀想ね……ルーアも大変でしょ?」
「回復中なのに泣くぐらいだもんな……」
「違うよぉっ♡♡ 気持ち良すぎて嬉しくて涙出るのぉ♡♡!」
同情するような目を向けられるが、私は必死に否定する。不幸せだと思われたら余計に心配され事が大きくなってしまう。
「すごいっ♡! 気持ちいいぃぃ♡!」
「ルーア、何か手伝えることあるか?」
「そうね。私達が触ればもっと回復できるんじゃないの?」
「いひぃ♡♡!?」
『ゆけゆけズ』はそんな事を言い始め私は発情したまま混乱し始める。
(どうしようどうしよう!? 無理に追い払ったらもっと心配させるかも!?)
「むっ、胸っ♡! 私のピンクの所弄ってぇぇ♡♡!」
そして混乱するあまりそんなことを口走ってしまった。
「任せとけよ! これだよな?」
「ヒバニーは右をお願いね。あたしは左を担当するわ」
そして二匹は私の勃起した乳首を手や前足で触って来る。
「はひぃぃぃぃっっ♡♡!!」
「うおっ!?」
「え、駄目だった!?」
「駄目じゃないぃぃぃ♡♡!! もっとぉ♡!」
何も知らず驚く二匹に対し、私はもっと弄るよう要求した。ディルドの快感を受けながら乳首を弄られる状況に脳の快楽中枢が活性化する。快楽が炎の如く燃え上がり理性が溶けてしまいそうだ。
「あああっ♡ いいっ♡ いいっ♡」
「水溜まりができるぐらい凄い汗かいてるぜ」
「回復と同時にトレーニングもしてるのね」
勘違いしたまま感心する二匹に挟まれ、私は嬌声を上げる。
「もう……イクぅ……♡! 二匹とも……♡ 強くしてぇ……♡♡」
「こんな小さいの乱暴にしていいのか?」
「早くぅ♡♡!!」
「それじゃあやるわよ」
私は腰の動きを激しくし、『ゆけゆけズ』も乱暴に私の乳首を弄った!
「んはああああっっっ♡♡♡!!!」
絶頂するとともに痙攣しながら激しく身を捩り、私は横倒しになる。
「お、おいっ!?」
「ルーア!?」
私の顔を覗き込んでくるヒバニー達に私はとろんとした目を向けた。
「あっ♡ ありがとお♡♡ 気持ち良かったぁ♡♡」
「回復できたのか?」
「う、うんっ♡」
ヒクつきながら立ち上がると私の膣からディルドが地面へ落ちる。
「でも、内緒にしててぇ……♡ これ、無防備だからぁ♡♡」
「分かったわ、また回復したいなら言いなさい」
『ゆけゆけズ』は頼もしい笑顔を見せると特訓へと戻って行った。
「……」
トロトロ糸を引いて垂れ落ちる膣液。
「あんないい子達を騙して……♡ 私、とんでもない淫乱だよぉ…♡」
私は自らの変態ぶりに恍惚しながら腰を振り、脚で股を擦るのであった。
その焔は夜を照らす光か。否、その焔は夜を尊ぶ思念なり。
その火は冷たき夜を癒す灯か。否、その火は生者の温もりを奪う霊魂なり。
夜に生きるポケモンたちが潜む地、『鬼火草原』。
「これは……草原って呼べるの?」
「ダンジョンだからね」
前方を阻む岩壁を見て私は首を傾げる。まるで迷路の如く岩や崖、川が形成されており見晴らしがいいとはとても言えずむしろ谷底にいるようだ。
「急ぎましょう、ここには夜行性の凶暴化ポケモンが多くいますので」
アマージョは手を振り、急かすように先頭から呼びかけてくる。
「なーんもアクシデントなければ夕には出られる見込みですわ、踏ん張りどころやルーアはん!」
「う、うん……」
笑顔で激励して来るキングラーに私は気を引き締めて頷いた。『サマーリゾート』に到達するためにはここを突破しなければならない。あちらにも凶暴化で苦しむポケモンがいるのだからこんな所で力尽きる訳にはいかないだろう。
「夜になるとそんなに危険になるのかしら?」
「せや。お日様出とるんならノーマルランク救助隊でも入れますけどもお月様出る時はアイアンランク以上でないと救助の許可が出んねや」
「えっ、ランクで救助に行けるダンジョンが制限されるのか!?」
「おほほほ、『カプ・コケコのギルド』ではそういう決まりがあるんです。救助隊が凶暴化ポケモンにやられて二次遭難となるのを防ぐためなんですよ」
「そ、その。あたし達も『サマーリゾート』に行ったらそれに従わないといけなかったり……?」
「堪忍なチコリータはん、その通りですわ」
「むしろ僕的には力量さえあれば夜の救助を許可していることに驚いたよ、『ファイヤーのギルド』では非常時を除いて救助は日中に行うものだからさ」
「はい、『サマーリゾート』は日が落ちても深夜になるまで繁華街を中心に多くのポケモンがいて、それに伴い夜でもダンジョンに出向くポケモンが後を絶たないのです」
こちらの世界で繁華街という単語を聞くとは思わなかった。どうやら『サマーリゾート』は『スプリングタウン』に比べ幾分発展しているらしい。そして、そういった都市の特色に合わせてギルドもその在り方を柔軟に変えているようだ。
「そういう仕組みやから。『ナイトスター』はんも『スプリングタウン』では別行動で救助行ったりしとった聞いとりますけど、『サマーリゾート』では揃ってダンジョン行くようお願……?」
横歩きのままキングラーが最後尾に視線を向けるが怪訝な顔に変化する。
「ヒバニーはん、『ナイトスター』はん知らへんですか?」
「えっ?ええっ!?」
尋ねられたヒバニーも振り返り素っ頓狂な声を上げた。
「いないっ!?」
なんと最後尾にいた筈の『ナイトスター』が三匹とも姿を消していたのだ。
「な、何で!? いつの間に!?」
「迂闊だったな、話してばかりで後ろに注意を向けられてなかった」
「確認して来ます、キングラーと皆さんはここで待機して下さい!」
アマージョは真面目な表情で来た道を戻りだす。
「どうしよう、凶暴化ポケモンに襲われたのかな……」
「マホイップ達はゴールドランクよ。夜行性で力の出ないポケモンに負けるとは思えないわ……」
彼女達を心配する私を安心させるようにチコリータが言った。そんな間にアマージョが私達の元へ戻って来る。
「分かったのかい?」
「はい。作動した後の『落とし穴』がありました」
「えっと、それもワナの一種なの?」
「その通りです。『落とし穴』に掛かってしまうと地下へ落とされてしまいます。大型のタイプでしたので三匹ともまとめて落ちてしまったものかと」
地下に落とされるワナ……そんなものまであるということに改めてダンジョンの恐ろしさを思い知らされる。
「上がって来れるのかい?」
「彼女らが階段を見つけられれば。しかし地下もダンジョンになっていますので、すぐに見つけるのは困難でしょう」
「ど、どうするの……?」
「こちらも階段を探しましょ。合流するんにも探すんにもそれが第一歩ですわ」
「ではインテレオンさんとあたし、キングラーが階段を探しましょう。残りの方々はここで待機するということで」
『ロイヤルズ』は手早く対処方法を決めると早速この場から去って行く。
「ルーア。ヒバニー達がいるとはいえ注意するんだよ」
「分かった……インテレオンも気を付けて」
インテレオンもまたマホイップ達を救出するため走り出した。
「……って、俺達待機かよ!?」
「まだまだ新米扱いね……」
呆然としていた二匹は一拍遅れて不平を漏らす。彼らの不満も御尤もではあるが、全員が別々に行動していたらリスクが高いと考えての采配だろう。
「だけどたとえ『ナイトスター』であってもミスはするものなんだな」
「インテレオンも『つめとぎ山』でワナ踏んでたし、経験があっても見分けるのは難しいみたいだね……」
「……でも変じゃないかしら」
その場に座ってインテレオン達の報告を待つ態勢となった所でチコリータが怪訝な表情となった。
「変って?」
「『ナイトスター』は最後尾を進んでたのよ。それなのに先を歩いてた私達じゃなくて彼女達がワナを踏むってどういうことなのかしら」
「広がって歩いてた……のは俺達も一緒だしな」
言われてみれば確かに妙だ、と考えながら私は来た道に視線を向ける。
「……!?」
しかし、途端に全身の体温が引いていく感覚に襲われる私。
通路の先で青紫色の炎が妖しく揺らめいていた。