※この作品はR-18です。

裸の少女とポケモンだけが住む世界   作:Momyaka

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Chapter40 ~未踏摩天楼 3/4~

 『煌めき太陽ビル』七階、レストラン街。

 各区画にて開かれた飲食店が自慢の料理を振る舞うフロア。

 

 

 

「何食べたい?」

「うーん……カレーライス」

「ここきのみ料理もあるんだって」

「ユユユ~!」

「悩むなあ、パスタも食べたいしお寿司も食べたいし……」

「いっそのこと、ハシゴする?」

 お腹を空かせた買い物途中の客が店の雰囲気やメニューを見ながら各々、好みの店へと足を運んでいく。

 

「うう、あう……♡」

 幻覚ではあるが昼間の時間帯という状況になっているらしく、多くの人やポケモンが通路を行き来しているが、やはり私はそんな場所を歩いていた。

 今まで三つものフロアで大勢に裸を晒してしまったせいで、流石に私の悪評がビル中に広まってしまったらしく、客たちの刺々しい視線が裸体に突き刺さってくる。

 

『端の区画に『あいすすカフェ』ってお店があるからそこ行って』

 思い出すのはぶっきらぼうな口調で指示してくるティオの姿。これまでより露骨に機嫌が悪くなっていたが、失敗ばかりする私に愛想を尽かしかけているのだろうか。

 

 周りでヒソヒソ噂されて泣き出しそうになるのを我慢しながら私は指示された店の前に到着。

 他の飲食店には順番待ちの列ができる程多くの客がいたが、ここにはあまり人がおらず随分と閑散とした雰囲気を覚えた。

「……っ」

 恐る恐る足を踏み入れると、爽やかな白と水色の壁紙や雪と氷のオブジェで装飾された空間が出迎えてくる。冷房がガンガンに効いているらしく、裸の私はたまらずブルリと身を震わせた。

「でぃでで」

「ん?」

 カウンターに乗っていたユキハミに呼ばれ、メイド服のような制服を着た店員が私の存在に気付く。

 

 

「その変態な姿はスールちゃん……!?」

「っ!?」

 

 店員は目を丸くすると凄い勢いで私に接近して来た!

「……じゃ、ないですね。金髪じゃなくて銀髪、瞳も赤じゃなくて青……顔も違いました」

 露骨にがっかりしたような若い女性の店員はため息をつきながらも再度私の姿を眺めてくる。

「あ、もしかして上から話が来たルーアって変態露出狂の犯罪者ですか?」

「う……は、はい。ご迷惑をおかけして、申し訳ありません、でした……」

 犯罪者呼ばわりされるのを苦しく感じながら私は頭を下げた。

 

「はいはーい、でもスールちゃんも最後まで反省せず家出しちゃいましたからねー。ルーアの謝罪も言葉だけじゃなくて行動で示して貰いますよ」

「……っ」

 相手は幻覚だと分かってる筈なのに……誰一人にも信用して貰えないのが苦しくてたまらない。

「説明しますとここはお客様にユキハミ達と戯れながら飲み物やお料理を楽しんで貰うお店ですよ」

 

「あー、もちもち、もちもち」

「しゅわー」

「癒されるぅぅ」

「クークク」

「えっへへぇ……オムライス食べるぅ?」

「ひらひら」

 店員の言葉につられて店内に視線を向けると各席にいるユキハミに対してだらしない笑顔を浮かべている客の姿がチラホラと見受けられた。客から料理を分けて貰ったユキハミも底無しの食欲でバクバク食べていく。

 

「ひゅわー」

「おっと店長」

 厨房から何かを持って現れたのはモスノウだ。信じられないがモスノウがこのカフェの店長らしい。

「はい、このエプロンを着てしっかり働いて貰いますよ」

「わ、わわっ……」

 店員はそう言うとモスノウから受け取ったフリフリのエプロンを私に着せて来た。

 しかしエプロンを着せてもらえるという事は多少なりとも露出を抑えられるのでは……と期待した私だったが自分の姿を見て冷や汗を垂らす。

 

 エプロンの色はユキハミの纏っている氷のような青。

 しかしその透明性も再現しているのか、なんと半透明になっており局部をちっとも隠せていない。

「はい、ヘッドドレスも」

「ううっ」

 続けて、これまた青い半透明のヘッドドレスを取り付けられる。

 他の店員が着ているメイド服風の制服は普通の生地なのに、これでは私一人だけ変態露出狂メイドだ。

「お料理の準備は他のスタッフがやりますから、ルーアは接客応対をお願いしますね。こちらが接客マニュアルですよ」

「……!?」

 カウンターに置かれたマニュアルに目を通すが、私は驚愕で身体を震わせる。

(こ、こんな事やらなくちゃいけないの……!?)

 

「わあっ!?」

「あっ……!」

 

 その時、『あいすすカフェ』の入口に新しい客がやって来るがとんでもない格好で立っていた私の姿に目を白黒させていた。

「ほらっ、接客するんですよ!」

「……っ」

 店員から小声で言われ、私は口を閉じてプルプル身体を震わせる。

(やらなきゃまた酷い目に遭わされる……っ! 恥ずかしくてもやらなきゃ!)

 

 

 

 顔を真っ赤にし、涙目になりながら私はぎこちない笑顔を浮かべた。

 

「ふ、ふんわ~♪ ふん……わぁ……♪ ぐすっ……あいしゅっ、あいすすかふぇ……にようこそぉ……♪」

 

 

 

 リズミカルに膝を曲げ、ゆらゆら頭を左右に揺らしながら挨拶をする私。

「あ、新しいスタッフちゃん…かな? え、偉いね~」

 私より四、五歳年上のように見える少女……お姉さんは愛想笑いを浮かべた。

「席に案内です!」

「あ、あっ……ど、どうぞこちらへぇ……ふんわ、ふんわぁ……♪ う、ううっ……」

 またもや店員に小声で叱られた私は涙をボロボロ流しながら必死に応対する。

 こんな事をやらされ、既にズタボロだった私のプライドはもはや木っ端微塵だ。

 

「す、すごい……全部丸見えだ……」

 後ろを歩くお姉さんの呟きに私は更に惨めな気分に陥る。靴下とブーツを履いた足回りだけは辛うじてメイドっぽく見えなくもないが、エプロンとヘッドドレスが半透明でそれ以外の服は無い上に首輪と手錠まで掛けているような存在をメイドと認識できる者は希少だろう。

「ど、どうぞお掛け、ください……でぃーでで、でぃーで、で……♪」

「おー……『露出狂ルーア 贖罪の旅中』……」

 私は必死に応対するが、お姉さんは目を丸くして私の首輪の札に書かれた内容を読み上げていた。

 

「ふんわ」

「……へへ」

 そんな彼女へ鳴き声を発したのはテーブルの上で待機していたユキハミだ。お姉さんはユキハミの可愛らしさに気を取られ緩んだ笑顔を浮かべた。

「えっと……ご、ご注文お決まりでしたら……お声がけくださいっ、ひぃら、ひら……ひ、ひーらひら……♪」

 たどたどしくマニュアルの応対を行うと、私は小走りで逃げ出そうとする。

 

「あ、待って。注文」

「はいっ……ふぎゅっ!」

 

 呼び止められた私は慌てて踵を返そうとしたが脚が絡まって転倒してしまった。

「おっとごめん。大丈夫?」

「は、はい……ありがとうございます……」

 お姉さんに抱き起こされる私。このまま客に対して迷惑を掛けていたらまた怒られてしまう……。

「……」

「あ、あの。そ、それでご注文は……」

 私の身体を支えたままサワサワと手を動かす相手に私は身を捩りながら尋ねる。

 

「ああ、『ひらひらカレー』大盛と……『ユキハミメイドサービス』で」

「……? は、はい! ありがとう、ございます……!」

 注文の内容はよく分からないが、私は急いでカウンターへ戻ると店員に内容を伝えた。

「……はあ。ではカレーが準備できるまでに、マニュアルのこのページを見ておいてください」

 少し心配気な顔をした店員は指示を残すと別の客への応対に向かって行った。

 

 

 私は恐る恐るそのマニュアルを見てみるが、再び表情を固まらせた。

 

 

「『ひらひらカレー』大盛出来ました、担当は運んでください」

「えっ、あ……はいっ……!」

 間もなく料理が出来上がり、私は厨房に向かう。

 サービスワゴンに乗せられたカレーは一見何の変哲もないが、私はワゴンを身体で押しながらブルブル身体を震わせる。

「お、お待たせ、しましたぁ……ふ、ふんわ♪ ふんわ……ぁ♪」

「おっとっと、私がやるよ!」

 マニュアルの台詞を言った後、後ろ手でどうにかカレーをテーブルに運ぼうとしたがお姉さんが自分で移動させてしまう。

(私の仕事取られたら怒られるのにぃ……! このままじゃまた寸止めとか電流責めだよぉ……!)

 泣きそうに……否、既に涙が止まらない状態になりながら私は役目を果たすためにワゴンに乗っている『ある物』を後ろ手で掴み取った。

 

 

 

「と、とっても美味しくなる、ひらひらの魔法ですぅ……♡」

 

 そんな発言をしながら、私は手に握った薄くスライスされたチーズを落として行く。

「お、美味しくなあれ……ひぃらひら……♪ ふ、ふんわ♪ く、クークク……♪ あ、あいすっす♪」

 後ろを向いたまま魔法を唱える私。丸見えのお尻を振りながらこんな事をやるなんて、恥ずかしくておかしくなりそうだ。

 

「……おいしい、おいしい……ひ、『ひらひらカレー』出来上がり……っ、どうぞ召し上がれぇ、でぃーで……で?」

 チーズを落とし終え、振り返りながら無理矢理笑顔を作った私だが即座に表情が凍り付く。

 

「……」

「……ふんわ」

 お姉さんとユキハミの視線の先。

 私が落としたスライスチーズはカレーに乗っておらず、殆ど床に落ちてしまっていた。

 

(……もう、ダメぇ……)

 失敗だらけの絶望で意識が遠のき、私はバランスを崩して倒れ……。

 

「うぐっ……」

 お姉さんに抱き留められる。

「……っ」

 返事すら出来ないまま、私は彼女の隣に座らされた。

「んぐんぐ」

 私に寄りかかられたまま『ひらひらカレー』……ではなくただのカレーを頬張る彼女はとても幸せそうだ。

「ユキハミも食べる?」

「ふんわ~」

 彼女は小皿に山盛りでカレーをよそうとユキハミに与える。

 もちもちしたユキハミが幸せそうに食べる姿を見ていると、確かに心が和らぐような気持ちになった。

 

「ルーア、あーん」

「……へっ!?」

 

 そしてお姉さんはカレーを掬ったスプーンを近づけてくる。

「だ、駄目……私、こんな……」

「えー、『ユキハミメイドサービス』だから相手してよ」

「ぎゅんっ♡!?」

 私は断ろうとしたがお姉さんに股間を触られ身体を跳ねらせた!

「前までいた金髪の子と同じで感度高いね」

「ふああっ、あううっ♡」

 耳元で囁かれながら感じる所を弄られて私は身悶えしてしまう。

「ねえ変態露出狂メイドのルーア、ユキハミ達の鳴き声真似してくれたらもっと弄ってあげるよ」

「……う、ううっ……♡」

 お姉さんはそう言うと手を止めてしまい、私は呻き声を漏らした。

 

 私は……私は……!

 

 

 

「ふんわっ♡ ふんわぁ♡ おマンコ触ってぇ! でぃーででっ♡」

 快楽を得るためにプライドを投げ捨て、必死に媚びる。

 

「素直でいい子だねぇ、ほれほれ!」

「はうううん♡♡!! しゅわわっ♡ しゅわわっ♡」

 再び股間を刺激され、私は大喜びしながら鳴き真似を続けた。

「ユキハミってモチモチしてていいけど、ルーアのお尻や腿も触り心地いいねー」

「うーっ、揉んだらダメぇ♡」

 いやらしい手つきで下半身をまさぐられ、私は快楽で身を捩らせる。

 

「ルーアも揉んで良いよ? だけど手が使えないみたいだからこうしてあげる!」

「ぶふっ♡」

 

 彼女は私の頭に手を添え自らの胸に押し込ませて来る!

 巨乳……という程ではないが私よりはよっぽど膨らみがある彼女の胸に顔を埋めることとなり、私は必死に呼吸を繰り返した。

(や、柔らかい……!)

 私の胸部は肋骨が浮き出るぐらいに貧相で硬いのに、お姉さんの胸は服越しでも分かるぐらいに心地の良い感触だ。

 

「ふんわ?」

 目の前で淫行を続ける私達を不思議そうな目で見ながらユキハミはカレーを食べている。

「あぁ……気持ちいいよぉ……♡」

 冷房が強く効いているのに身体が熱くなり、座席やテーブル、更にエプロンが汗で汚れてしまう。

 

「ほら、カレーも食べてよ」

「は、はむぅ……もみゅもみゅぅ♡」

 ようやく胸から解放されたが、今度はカレーを食べさせられ口内が辛味に支配される。

「ユキハミメイドならユキハミぐらい沢山食べないとね」

「んむぎゅっ! んぐっもぎゅっ♡」

 お姉さんは次々と私の口にカレーを運びながら、反対の手で私の恥部を刺激してくる。

 

「ご、ゴクン……早くイカせてぇ……」

 

 しかし私は舐るような快楽で既に限界。身体をクネクネ捩らせながら欲情した。

 

 

 

「んじゃあユキハミと勝負だー。ユキハミより沢山食べられたらイカせてあげるね」

「えっ!?」

「ひらひら〜」

 

 突然そんな事を言われて私は狼狽するが相手のユキハミはやる気満々の様子。

「公平な勝負の為に同じ環境にしようね」

 お姉さんはまだ半分以上残っているカレーの皿を床に置くと、ユキハミもその前に移動させる。

「ルーアも、ほら」

「待ってぇ! 私、手錠で一人じゃ食べられない……!」

「ユキハミメイドならユキハミみたいに食べればいいんだよ」

 同じように床に座らされた私は泣いて騒ぐが、聞き入れられなかった。

 他の客や店員の目もあるのに、手を使わずに食事なんて恥ずかしいがユキハミに勝たないとイカせて貰えない…!

 

「よーいドン!!」

「クークク、クークク」

「……っ、はぐぐ…熱いっ!?」

 

 お姉さんの合図で早速食べ始めるユキハミに対し、私は恥を捨ててカレーに口をつけるが頬にベットリとカレーがついて悲鳴を上げた。

「ユキハミ順調な滑り出し、対するルーアは出遅れています」

「あ、あうぅ……もぎゅもきゅう!!」

 慌てて私もカレーに顔を突っ込み食べていく。

 

「裸で手も使わずにカレーを食べているメイドがいるぞ」

「まぁまぁ、あんなに激しく腰を振っちゃって。股から液体が撒き散らされているわ」

「しゅわー」

「随分慣れてるように見えますね。まさかあの女、普段からあんな食べ方をしているのでは?」

 私の奇行を目の当たりにして、他の客が小声で話し始める。

 

(恥ずかしいよぉ……! 早く食べ終わっておマンコ弄って貰いたい!!)

 顔中がカレーで汚したまま、必死に食べ続ける私だが……。

「う……ぐぐっ、けほっ…」

「ルーア、限界なのかペースが大きく落ちました、ユキハミはこのチャンスにどんどん突き放します」

 お腹が苦しくなり、私はビクビク身体を震わせる。このままでは負けてしまうと察知した本能が、もう無理だと叫ぶ理性を押さえつけ、より口元をカレーに突き込ませる!

 

 しかし苦しさで体のバランスが崩れてしまった。

 

「ふぎゃあ!?」

「クク!?」

 

 カレーの山に顔面をめり込ませてしまった私は熱さに悲鳴を上げ転倒。その勢いで皿が宙を舞い……。

 

「あぎぃぃ!?」

 

 私の身体にカレーがぶち撒けられた!

「あー! 勿体無い!」

「でぃでで」

 その光景を見て店員達が声を上げた。

 

「いやぁ……」

 顔や肩に胸元、お腹周りまで汚れてしまい私は熱さと苦しさで起き上がる事すら出来ない。

 

「クークク」

「あいすす」

「しゅわー」

 

 そんな時、カフェにいたユキハミ達が私の周りに集まってくる。

 何をするのかと警戒していると、ユキハミ達は四方八方から私の身体に登ってきた!

「ふわあ!?」

「でぃでで」

 そして彼ら彼女らは私の身体に乗ったカレーを這いながら食べ始める。まるで身体中を舐められているような感覚に襲われ私はたまらず身を跳ねらせた。

「ふ、ふおぉ……♡」

 胸や股間も例外ではなく、ヒンヤリした快楽が性感帯を襲い思考能力が凍らされ機能停止していく。

「らめぇ……沢山の虫ポケモンに身体中這われながらイッちゃうぅ……こんなに寒いのにおマンコ熱くなってるぅ♡」

 私は気持ちよさのあまりエプロンを乱れさせた上で大股開きになってしまい、周りの客や店員に恥部を曝け出す。

 

「ああ、私のユキハミちゃんが変態の身体を這ってる……」

「ユキハミ達を独占とは、なんと卑怯な真似をするんだ」

「お客様の娯楽を奪うなんて酷いです!」

 そんな風に非難されるが、私は弁明すら出来ず蕩けた表情を周りに見せびらかすばかり。

「ひらひら」

「ああっ……イクっ……イクぅぅぅ……!!」

 一匹のユキハミにクリトリスを咥えられ、私は一際大きく身体を痙攣させ……。

 

「ほい」

「ふんわぁ……」

「あっ……」

 

 お姉さんが私の股間にいたユキハミを持ち上げ、寸止めされてしまった。

「勝負の結果、勝者はユキハミ! という訳で気持ちいいのはおあずけだよ」

「そ、そんなぁ……!」

 他の客もユキハミ達を自分の席に持って帰ってしまい、私は心地よい快楽から切り離される。

 

「お願い……意地悪しないで下さい……っ! 何でもしますからイカせて下さい、ふんわふんわぁ♪」

 私はガニ股になり、膣液を床に滴らせながら腰を振って変態な懇願をした。

「だーめ」

「……ぐすっ、でぃーででっ……♪ でぃーででっ♪」

 意地悪な反応を返してくるお姉さんに対し、私はリズミカルに膝を曲げて頭を左右に揺らして媚びを売る。

「はひぃ……ひーらひら……ひーら、ひら……♪」

 プライドをかなぐり捨てて必死に要求するが、誰も私に快感を与えてくれない……。

 

(もう無理ぃ!!)

 

「あああっ♡!!」

 私は近くのテーブルに近付くと、膣液に塗れた割れ目を押し当てる!

 

 

「オナニー禁止だったのにやりましたね? 上に連絡しまーす」

 

 

 しかし快楽をほんの少しだけ得た瞬間、私の肩に店員の手が添えられた。

「あららー、ルーアとバイバイかぁ」

「お世話になってます、『あいすすカフェ』です。ルーアがオナニーをしましたので報告を」

 あまりショックを受けた様子もなくお姉さんが自分の席に戻る横で、店員はスマホロトムに向かって顔を向けると報告を始める。

「い、嫌だぁ……! もう罰やだよぉ!!」

 周りの目も気にせず私は泣き叫ぶが、変態露出狂に手を差し伸べようとする者はいなかった。

 

 

 

 その後も私は辱めを受け続けた。

 六階、本・玩具売り場にてR18コーナーに立たされ。

 三階、医薬品、日用品売り場にてアイマスクで目隠しされたまま歩かされ。

 屋上、ポケモンバトルコートにて裸のまま審判をやらされ。

 

 

 

 そして『煌めき太陽ビル』八階、『煌めき太陽グループ』オフィス。

 

「合計九回チャンスを与えたけど、結局ルーアは考えを改めないってのが分かっただけだね」

 廊下を歩きながら、各フロアの従業員達から提出された報告書を私に見せつけてティオが言い放つ。

 私もデスカーンに無理矢理歩かされているが、どうにか股間に刺激を与えようとついつい腿を擦り合わせてしまう。

「あんなに不特定多数の人やポケモンがいる環境で露出させられても、もうやりたくないと思うどころかオナニーをやろうとするわ変態行為が好きだと口走るわ……。更生しようがない生粋の変態なんだね」

「う……あ……♡」

 

 

 そこで私はようやく気付く。私がやるべきだったのはティオ達の指示を淡々とこなす事ではなく、自らの露出癖の愚かさを理解し二度と露出をしたりオナニーに逃げたりしないと誓う事だったのだ。

 

 

 だけど、ダメだった。私は既に自分の裸を晒すことに恐怖こそすれどその分興奮するようになってしまっている。インテレオンに犯されるのが大好きであるし、『ナイトスター』や『ゆけゆけズ』に性感帯を弄られると身体が悦んでしまう。

 元の世界からポケモンの世界に飛ばされ、ずっとずっとこの姿で生き続けた事で……私は……。

 

 

 何も言い逃れできない、完全な変態に堕ちてしまったのだ。

 

 

「もう社会生活は無理だし、周囲に迷惑かけない為にもルーアにはずっとここで暮らして貰うよ。スールみたいにね」

「あうっ♡!?」

 私は一つの部屋の中に突き飛ばされ、直後に扉の閉まる音が耳に届く。

 慌ててドアを開こうとするが鍵を掛けられたらしく、押しても引いてもびくともしない。

 部屋の中を見渡すと、そこには見知らぬ子供部屋の光景があった。可愛らしいカーペットやベッド、クッションにぬいぐるみ……もしかしてここはスールという少女の部屋なのだろうか。

「だ、出して! ここから出してぇ!!」

 泣き喚いてドアを何度も蹴ったり、体当たりをするが非力な少女の力では破れる訳もなく逆に尻餅を付いてしまう。

 

 

「家出したスールと一緒にいたメッソン……今はインテレオンか。彼を奪って……娘を不幸にした元凶は逃がさない」

「えっ……?」

 

 

 聞こえたのはティオの怒りが籠もった言葉と、小さくなっていく足音。

「あ、あのっ……人違い…じゃなくてポケ違いではっ……!」

 確かにメッソンという種族はジグザグマやホシガリスなどと比べると個体数は大幅に少ないが、だからといって一匹しか存在しないという訳でもない。ドアに向かって必死に反論するが、返事を返す者は誰もいなかった。

(違うよねインテレオン? スールなんて子知らないよね?)

 心の中で彼に問いかけるが当然こちらにも返事は無い。

 

 『無獣島』で見たメッソンと謎の少女。

 『無獣島』から持ち出したボートに異様な反応を示していたインテレオン。

 家出したスールに同行したというメッソン。

 違う世界から来たと語るインテレオン。

 

(違う! 関係ない! 関係ないもん!!)

 

 これはただの幻覚だ。幻覚が適当な話を作り上げて私に嫌がらせをしているだけだ。

(幻覚はもういらない! 幻覚を見せて来るあの闇を全部消す!!)

 

 私はスールの部屋にあるデスクに走り寄ると股間を角に押し付けた!

 

「んああっ……♡!!」

 

 勢いよく迸る快感に私は身を跳ねらせる。乱暴に角を自らの割れ目になぞらせ、クチュクチュ淫乱な音を立てながら思う存分に角オナ。

 ようやく誰にも邪魔されずにオナニー出来るという喜びで笑顔を隠せない。

「はぁっ♡ はぁっ♡」

 何回も寸止めされていたせいであっという間に絶頂が近づいて来る。至福の時間はもうすぐそこだ。

 

 

 

 その時、紫色の光が視界を覆う。

 

「!?」

 何事なのかと理性が焦り始めるが、本能による腰の動きは止まらない……!

 

 

 

「んっっっぎゅうぅぅぅぅ♡♡♡!!!」

 膣内から愛液を噴出して膝をガクガク震わせる私。轡越しに涎と嬌声が漏れ……。

 

(轡……?)

 

 息苦しさに気付いた私は口に玉が嵌まっていることも認識。吐き出そうにも後頭部まで回されたベルトで固定されている……これは間違いなくボールギャグだ。

(なっ…なんで!? 『テラキオンのギルド』の牢屋から脱出する時にオーマに外して貰った筈なのに……!)

 先程の紫色の光が原因なのかもしれないが、それはそれで突然光が発生した理由も分からない。パニックになる私だがそれでも絶頂は迎えられたため、オーマと再会したら外して貰えば良いかと視線を動かす。

 

「……んひぃ?」

 一切の変化が無い子供部屋の光景。

 『追放の遺跡』では暗い廃校舎の光景に、『無獣島』では雨の降る島の光景にそれぞれ戻ったのに。何度瞬きしても、変わらずスールという少女が使っていたらしい部屋がそこにあった。

 

「……?」

 恐る恐る扉に近付いてみるが、ティオが掛けた鍵は依然として機能しており開く気配は全くない。

 

(幻覚が……解けてない!? 『未踏摩天楼』を満たしてる闇が消えてない……!?)

 

 再び何度も蹴ったり、体当たりを仕掛けたりと暴れる私だが全く朽ちていないその扉はビクともしなかった。

「んぐっ……んうー……」

 絶頂したはずなのに幻覚に囚われたままという状況に叩き落とされた私は意識を遠のかせながら床に敷かれたカーペットの上にペタンと座り込む。ピンク色の可愛らしいカーペットは高級品なのか肌触りも良いものの、絶望に浸る今の私を癒すには至らない。

 

(ど、どうして? 今までと何が違うの?)

 絶頂したばかりの朦朧とする頭で必死に考える私。

「……っ」

 震える脚でどうにか立ち上がった私は滴り落ちる膣液を床に染み込ませながら再び勉強机へと近寄る。

 

 

(もう一回やれば……っ!!)

 私はまたも割れ目を机の角に擦り付けて快楽を全身に走らせた!

「んむぅぅぅっ♡!!」

 

 本当にもう一回絶頂すれば幻覚が解けるなんて保証は無い。けれど今の私にはこれしか思いつかなかったのだ。それにあんなに散々寸止めされ続けた私の身体はもっと快感を欲しがっており、いやらしく動く腰を止める事は出来ない。

「ふぎゅうっ♡! んきゅうっ♡!」

 一度目の角オナで既に愛液塗れになっていた机の角へ更に愛液が噴き掛けられる。机の上から落ちた液体は机の脚を伝って床にまで垂れて行ってしまう。

 

(私、知らない子の部屋で角オナしてる! 知らない子の机や床をこんなに汚してる……!)

 他人の部屋でほぼ全裸となり、手錠や首輪、ボールギャグをつけたまま乳首やクリトリスを勃起させて角オナなんて変態以外の何者でもないだろう。とてつもない背徳感で私はより興奮してしまい、さっき絶頂したばかりだというのに腰の動きが衰える気配は感じられない。

 

「ふんぐぅぅぅぅ♡♡♡!!!」

 

 二度目の絶頂を迎えた私は上体を机の上に倒れ込ませて、ボールギャグ越しに荒く呼吸をする。酷使した両脚が震え、心臓もはち切れんばかりに鼓動していた。

(……だ、だめ?)

 けれど、周囲の光景は変わらず。私の視界に広がるのは『未踏摩天楼』ではなく『煌めき太陽ビル』にある子供部屋であった。

「う……ぐうっ……!」

 その事実による精神ダメージと疲労に耐えられず、私は傍にあった椅子に座り込む。座面に置かれたクッションを汗と愛液で濡らす私は自らの股間を見つめた。

 

 毛が生えていないツルツルのおマンコ……。小さな割れ目の奥では膣やクリトリスがバイブやリングに苛められている真っ最中なのだが、二回もイッたことで少し神経が痺れており淡い刺激しか感じない。

(どうして……幻覚が解けなく、闇を消せなくなっちゃったの……?)

 

 あの濃密な闇の正体は未だに分からないが、『黒装モンスター』を包む黒装や黒い繭とよく似ている。黒装や黒い繭を消す時にはリライブの時と同じ青い光が放たれる。もしそれらが無関係でないとすれば、つまり今の私は……。

 

 

 

(リライブが……出来なくなってる?)

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