※この作品はR-18です。

裸の少女とポケモンだけが住む世界   作:Momyaka

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Chapter56 ~溢れるモノ~

 

 凶暴化したメロエッタが支配する地、『銀杏山脈』に突入した私達はラウドボーン達『メロエッタ劇団』およびベロリンガ達を救出し共にダンジョンの奥地を目指していた。

 

 

 谷から響く水の流れる音と、風が起こす葉擦れの合唱に包まれる中、銀杏の葉がハラハラと谷の底へ落ちていく様を"その者"は静かに見つめていた。

「……ふぅ、ふぅぅ」

 幾度も深呼吸を繰り返す彼女は時折苦しそうに胸元を抑える。まるで体内で暴れる闇を必死に押し留めようとするかのように。

「う、ううっ……」

 彼女の後ろではマホイップ達『ナイトスター』が倒れており、呻き声を漏らしていた。

 

 

 

「団長」

「……!」

 ラウドボーンの呼びかけに振り向くメロエッタ。その表情に余裕はなく、おそらくマホイップ達との戦闘で体力を削られたのだろう。『サマーリゾート』の時のマナフィのように、もしかしたら暴走する寸前なのかもしれない。

「だ、大丈夫マホイップ?」

「ルーア……申し訳ありませんわ。思っていた以上にメロエッタが強くて……」

 私はマホイップの下に慌てて駆け寄るが、彼女は起き上がる体力すら残っていないようで悔しそうに零す。

「待ってて、『プチふっかつのタネ』が……」

 ランドセルを揺すり目的のタネを取り出しマホイップに渡すがそこで私はしまった、と目を細めた。

 

(一個しか残ってない……!)

 

 疲弊しきっていたラウドボーン達を回復させるために皆が持っていた『ふっかつのタネ』や『プチふっかつのタネ』を使用したが、それによりもう殆ど残っていなかったのだ。

 

「メロエッタ、苦しいのか。今その苦痛から解放しよう」

「……」

 同情するように目を細めるジャラランガだが、凶暴化したメロエッタは憎しみと怒りが籠った視線を向ける。

 

「……そういえば、ここはルーアと出会った場所ですな。ここに黒装モンスターがいた筈ですがどこへ……?」

 その隣ではオーロットが警戒した様子で辺りを見渡す。彼の言う通り、私が最初にこの『銀杏山脈』へ迷い込んだ時は黒装モンスターであるテツノカイナにこの崖近くまで連れてこられたのだ。ここでエネルギーを無理矢理流し込まれそのまま相手は動かなくなったのだが、今は姿を消していた。ダンジョンの地形変動の影響で移動したのか、それとも誰かが移動させたのか……はたまた再び動き出したのか……。

 

 

 

「またメロエッタ様を害そうとする侵略者か」

「なっ!」

 その時、物陰から一匹のポケモンがやって来る。大きな頭部を持つ、どこか機械的な雰囲気も感じるポケモンだ。

「我はイオルブ。『学ぶ者』の名を頂戴している」

「メロエッタの護衛という訳か」

 サイコパワーで浮き上がっている相手を前にエンペルトが戦闘態勢に入る。

 

「大人しく降参しろ。貴様たちの作戦は我の広範囲探知能力で筒抜けだったのだから」

「なるほど、ヨクバリスがあたし達の下へまっすぐ来たのはそのせいなのですね」

「せやけど残念やったな。『喰らう者』も『競う者』も叩きのめして来た所や」

「奴らが敗北したパターンも考慮済み、我の計算の内だ」

 イオルブはそう言うと正面に立つ『ロイヤルズ』ではなく、私へ視線を向ける。

 

 

 

「リライブ使いのルーア。貴様のその力、後悔させてやろう」

「えっ……!?」

 

 彼女は目を妖しく光らせると『こうそくいどう』を使い、一気に距離を詰めてきた!

「くらえ」

 そしてイオルブが取り出したのは一つのふしぎだま。

 

「!?」

 ふしぎだまの放った激しい光が私に照射されると、ダンジョン全体に不思議な光が拡がっていく。

 一体何を行ったのか分からず困惑していたが、異変はすぐに現れた。

 

 

「よっと……」

 先程までそこにいなかったはずの『描く者』タギングルが私のすぐ傍に着地。

 

「呼んだ?」

「悪者だー!」

「倒すぞ!」

 更にホシガリスやレドームシ、シルシュルーといったポケモン達もどんどん空から降ってくる!

 

「ぶふっ!」

「げほっ!」

 そして倒した筈のヨクバリスやダゲキ・ナゲキまで"私のすぐ傍"に落ちてきた。

 

「!!」

 咄嗟に離れようとしたがもう遅い。ヨクバリス達の体が青い光に包まれリライブが発動し、彼女らは目を覚ますと私に視線を向け……。

 

「んんー、さっきはよくもやったザマス!」

「さぁさ、おれ達の反撃ぃ、とくと味わえぇ!」

 凶暴化したメロエッタの影響を受け続けているために、ヨクバリス達は敵意を収めることなく襲い掛かって来る!

 

「わっ、わっ!?」

 更にガブリアス達が倒したであろうポケモン達も次々とやって来るが、いずれも私の隣に落ちてくるため勝手にリライブが発動してしまう! そのせいで折角倒したポケモン達が次々と目覚める!

 

「いかん! あの者が使ったのは『ほういのたま』だ!」

「くっ、ルーアのリライブを受けた者はただちに復活することを逆手に取ったのですかな……!」

 

 戦力差でこちらが有利だったはずなのに、私がリライブを止められないせいで敵が凄い勢いで増えていきあっという間にひっくり返されてしまう……!

 

 それに……。

 

(く、苦しい……! 少し余裕が生まれてたと思ってたのに、どんどんリライブしてるからか苦しいのが一気に溜まっちゃう……!)

 逃げようとしても『銀杏山脈』軍団は私を取り囲むようにワープしてくるためどこにも逃げ場が無い……!

 

「ど、どれだけ集まって来るのよ!?」

「ルーアに近付けないんだぞぉ!」

 テールナー達が叫ぶものの、それ以上に『銀杏山脈』軍団の密度が高過ぎて彼女らの姿すら見えない。

 

「歌姫を害する不届き者を倒せ!」

「あうっ!」

 シルシュルーたちの群れに飛び掛かられ、私は手錠のせいで振り払う事すら出来ずバランスを崩して転倒してしまう。

「くっ……なんて数だ、『スケイルノイズ』!!」

「あいよっ、『ワイドガード』!」

 ジャラランガが群れる敵を一掃しようと鱗を激しく鳴らすが、ナゲキの防御技で阻まれた。他の仲間達も大量に現れた敵への対処に苦慮しており私の救出が不可能だ。

 

「あ、ああっ……!」

 シルシュルー達の毒が染み込んだ前歯で噛まれ、終わらないリライブで苦しみがどんどん蓄積され、私の視界が霞んでいく。

 

(これ以上リライブしたら私……っ!)

 

 

 

 

 

『月に呼ばれた子。もう、取り組んだら駄目……』

 

 

 

 

 

「んぐ、ぎゅっ!?」

 紫色の光が私の口元で弾けると共に襲って来る口内の圧迫感息。この感触は間違いない……謎の遺跡にあったボールギャグが三度、私の口に嵌められたのだ。

 

(なんで、こんな時に……っ!!)

 毒の痛みで涙が止まらない中、必死に首を振るが自力では口枷を外せない。こんな状態で更にリライブの苦しみに襲われたらと私は恐怖に顔を歪ませた。

 

「……っ!」

「かはっ」

「む? リライブがされなくなった……?」

 目を回した状態で落ちてきたポケモンが目を覚まさないのを見てイオルブが怪訝な表情となる。彼女の言う通り、つい先程までひっきりなしに発生していた青い光がぱったりと起きなくなっていた。

「リライブを制御出来るようになったか? しかし必要最低限の戦力は集まった、数で押し潰せ!」

「うおおっ!!」

 しかしイオルブは慌てる事なく、現時点の戦力で敵の排除にかかる!

 

「ラララ〜、『フレアソング』!」

「オラどけ! 『エレキネット』!」

 仲間達はひたすら『銀杏山脈』軍団のポケモン達を撃破していくが、戦力差は圧倒的。次から次へと軍団ポケモン達が襲い掛かり疲弊して行く一方だ。

 

「まだ倒れないの?」

「随分丈夫な奴ねぇ」

「いいからやれやれ!」

「んぐぐぅ!」

 そして依然として私に貼り付いている沢山のシルシュルー達も攻撃を継続して来る。リライブが止まったとは言っても体内に溜まった違和感が消えた訳ではないし、攻撃による痛みはまだ終わらず泣き叫ぶしか出来ない私。

 

(壊れちゃう……た、助けてぇ……!)

 

 

「やーっ!」

「ぎゃあ!?」

 刹那、音速で飛んできたガブリアスが『銀杏山脈』軍団のポケモンを切り裂いた!

「こいつ、『颶風の砂漠』の首魁!」

「もう来たのか!?」

 狼狽えるホシガリス達の前で態勢を立て直したガブリアスは『あつまれだま』を掲げ仲間であるサンドやジオヅム達を呼び寄せた!

「私達から逃げられると思うなよ!」

「その湧き出る怒り、渇かしてやる!」

 『ほういのたま』の効果で逃げて行った敵を追撃しに来た『颶風の砂漠』のポケモン達も戦闘に参加し争いが更に激しくなる。

 

「ちいっ! どきやがれ!」

「オーウ! 狭いデース!」

「やめろ押すな、こっちは崖だ!」

「うわー」

 大量のポケモンが集っているせいで戦場は混沌と化し、あちこちから怒号や悲鳴が聞こえてくる。

「んぎっ!?」

「ぎゃわっ!」

 そんな時私も何者かに蹴飛ばされ、シルシュルー達が吹っ飛んでいく下で私は地面を情けなく転がった。戦況が混迷を極めている状況であり、誰に蹴られたかも分からない。

 続けて戦闘に意識が向いているポケモン達に次々と踏まれ、私は悲鳴すら上げられずに蹂躙される……!

 

「ルーア! しっかりして下さいまし!」

 そこへようやく救援に駆け付けたのはマホイップであった。彼女は『マジカルシャイン』を炸裂させ周囲のシルシュルー達やレドームシ達を退ける。

 

「……」

「こ、こんな汚れ塗れになって……」

 彼女は全身の痛みで動けない私を避難させるため引っ張るが、体格差のせいで全く私の身体は動いていない。その間にも凶暴化したシキジカやメブキジカが迫り、マホイップは咄嗟に『マジカルシャイン』で撃退。

「ど、どなたか力を貸して下さい!」

 マホイップが硬い表情で助けを求めるものの、ジャラランガ達もエンペルト達も『銀杏山脈』軍団との戦闘で動けないようだ。

「さっきはよくもやったな、『どくどくのキバ』!」

「うっ!」

 代わりと言わんばかりにやって来たシルシュルーに前歯で噛みつかれマホイップは苦しそうに表情を歪める。すぐさま『マジカルシャイン』で反撃したが、ここから動けないのでは状況は好転しない。

 

 

「ぶふうっ!」

(えっ?)

 『サイコキネシス』で攻撃されたチャオブーが悲鳴を上げながら私達の傍へ落ちてくる。見ると『学ぶ者』イオルブが妖しく光る目でこちらを見下ろしていた。

「復活したか。しつこい奴め」

「諦めませんわ、絶対に」

 『オータムビレッジ』で一度、『銀杏山脈』でも私達がこの場に到着する前にも一度戦闘となったらしいマホイップとイオルブが睨み合う。

 しかしドラミドロ達がいない関係上、不利なのはマホイップだ……このまま見守っていても彼女が再びやられてしまうだろう。

 

(……!)

 視界の端に映ったのは赤い光を割れ目から放つ青紫色の石。チャオブーが先程の衝撃で落とした『ねがいのかたまり』だ……!

 

「『サイコキネシス』」

「……っ、『ひかりのかべ』!」

 イオルブの念動力を必死に防ぐマホイップを助ける為、私は『ねがいのかたまり』を見つめ起き上がろうとする。

「んぐぐっ、ぐううっ!」

(動け、動けっ!)

 必死に心の中で叫ぶが、うつ伏せに倒れたままの身体が痛くて言う事を聞かない。それどころか苦しみを紛らわせようと勝手に腰を振ってしまう始末である。

 

 こんな事やってる場合じゃないのに、どうにかしないといけないのに!

 

 

 

―――動いてよっ!!

 

 浮き上がる『ねがいのかたまり』。

「……なんだこれは?」

(あっ……)

 マホイップの後ろにいた私がジッと見つめていたために気付かれてしまったのであろう。私の願いが届いたのではなく、イオルブが『サイコキネシス』で『ねがいのかたまり』を拾い上げていたのだ。そして私の手錠からも赤い光が漏れ始めて赤い粒子が周辺に舞い始めた。

 

「い、いけませんわ!」

 このままではあろうことかイオルブがダイマックスして強化されてしまうと、マホイップが『ねがいのかたまり』を取り返そうと飛び出す。

 

 

 そして、激しい光が周囲を包み込んだ。

 

 

 

 黄色い森を見下ろしながら佇む、巨大な二匹。

 

 片方は元々大きかった頭部が更に肥大化し、私の世界のオカルトに出てくるUFOのような姿となったポケモン、イオルブ。

 

 もう片方は胴体の下部が段々状のケーキのように変化し、様々なデコレーションで彩られた姿となったポケモン、マホイップ。

 

 『銀杏山脈』幹部『学ぶ者』と、『ナイトスター』リーダー双方がダイマックスし相対しているのだ!

「ん、んー……♡」

 近くにいた私はダイマックスしたマホイップの体に乗っかっている……というより埋まっている状態になっている。私はまだダイマックスしていないが、二匹が元に戻ったら今度は私が巨大化してしまうのだろうかと恐ろしい気分になる。しかし今の私はクリーム塗れになってしまい、とてつもなく甘い香りで頭がクラクラしている……これではまともに動けない。

 

「こ、これは!?」

「……」

 計算外の事態が起きたためか巨大化した自分の姿に困惑を隠せていないイオルブを前に、事前にダイマックスの話を聞いていたマホイップは初めての感覚に戸惑う様子を見せながらもすぐに行動に入る。

 

「『マジカルシャイン』!」

 彼女は普段通り技を使おうとするが、ダイマックスしていることで技の性質が変化。

 赤く渦巻く天空が光ったかと思うと、なんと大量のクリームがイオルブと大地に降り注ぎ強烈なフェアリーエネルギーを拡散させた!

 

「う、ぐ、うー……♡」

 マホイップのクリームに埋もれたまま私は身を捩る。マホイップの攻撃に呼応して少し身体の痛みが引いた気がしたのだ。しかしそれでも今の私に出来るのはニチャニチャとクリームの音を立てながら腰を揺らして股間に刺激を与えるだけだった。

 

「……このっ、『サイコキネシス』!」

 不意打ちの先制攻撃を受けたイオルブは得意技で反撃を放つ。こちらもダイマックスで技の性質が変わり頭上から巨大な念動波が発射された!

「きゃっ!」

「んむっ!」

 マホイップ諸共私にまで攻撃が浴びせられ、再び意識が朦朧としてくる。続けて身体が更にクリームの中に沈み込み……。

 

「んんうっ!?」

 いきなり重力が強くなったのか、どんどん身体が埋もれて行く。そしてあっという間に私の全身がマホイップのクリームの中に沈んでしまった。

(く、クリームで窒息しちゃう!)

 私は咄嗟にランドセルを揺すって一つの道具を取り出すと自分の体に纏わせる。それは『無獣島』で入手した紺色のスクール水着だ。特殊な力を持つこの装備のお陰で私は窒息せずに済み一安心する。

(でも身体が重いしクリームがベタベタするし……動けない……!)

 どうにか脱出しようと身を捩るが全身に甘いクリームが纏わりつく他、呼吸する度に鼻孔に甘い香りが凄い勢いで入り込み匂いだけで胸焼けしてしまいそうだ。

 

 更に……。

 

「んうっ……♡」

 腰を激しく揺らしたことで勃起したクリトリスの根元がリングで擦れ、ボールギャグ越しに喘ぎ声を上げる私。

(身体、ネチャネチャするぅ……)

 しかもクリームに沈んだままスクール水着を纏ったせいで肌と水着の間に滑らかなクリームが挟まれ、まるでローションか精液かのように私の胴体を包み込んでいた。

「ん、ん、んん♡」

 マホイップがイオルブと戦っている最中だというのに夢中で腰を動かす私は、ふと膣内の違和感に気付く。何かがミッチリと詰まっているような圧迫感だ。決して固くはないが、かといって水のように簡単に出て行く様子も無い。かなりの粘着きと柔らかさを持つそれは……。

 

(私のおマンコにクリームが入っちゃってるぅぅ!?)

 腰を動かす度に優しく膣壁全体が刺激され、私は身体を痙攣させる。手錠のせいで掻き出す事は出来ないし、そもそもスクール水着を纏ったままでは膣内にあるクリームが出てこれないだろう。

「んぎゅっ、んむむむっ♡♡」

 しかし逆に絶頂しようにもクリームでは刺激が足りず、もっともっと欲しくなってしまうばかりだ。バイブやリングで意識を逸らす事も出来ず、私は生殺しのような責め苦を味わされる。

(ネチャネチャベトベト……エッチなゲームにあった精液風呂みたい……)

 膨れ上がるばかりで解消も出来ない性欲と甘すぎる香りでまともな思考すら出来なくなった私はクリームに包まれたまま、いつまでも身を捩り続けていた。

 

 

 

 その時、突如として爆発音が響き渡った。

「っ♡!?」

 続けて周囲が赤い光に包まれ、周りのクリームが消えていく。

 気付いた時にはマホイップの体に乗っかっていた筈の私は『銀杏山脈』の地面に倒れている状態になっていた。

 

「ううっ……」

 呻き声を聞き視線を向けるとそこには、元の姿に戻ったものの苦しそうにしているマホイップがいた。そして彼女の正面には地面に墜落して目を回しているイオルブも。どうやらダイマックス勝負はマホイップに軍配が上がったようだ。

 しかしマホイップ自身も様子がおかしい……顔を青ざめさせ、お腹を押さえて苦しさを必死に耐えているような表情だ。ダイマックスする前に受けていた『どくどくのキバ』の影響かもしれないが、発情し切っている私では何も助力が出来ない。

 

 そして同時に背後から赤い粒子が舞い始める。

 

(あっ……)

 自分に降りかかる脅威を予感するが対処は何も出来ず、再び赤色の光が弾けた。

 

 

 

「んん……んー♡」

 銀杏の森をまるで黄色い芝生であるかのように見下ろす私。

 マホイップとイオルブのダイマックスバトルが終わったばかりだと言うのに、私がまたダイマックスしてしまった。

「ま、また巨大化だぁ!」

「なんなんださっきから! わけが分からんぞ!」

「倒せ倒せ!」

 『銀杏山脈』軍団のポケモン達はパニックになりながらも目立つ私へ向かって来る。

 

「んんー……♡!」

 しかし私は気持ちよくなる事しか考えられず、激しく身を捩らせた。スクール水着にサイハイソックスとロングブーツを履いて首輪に手錠、口枷まで付けた変態な姿を沢山のポケモン達に見上げられて興奮してしまう!

「どわっ!」

「ひょえぇぇ」

「のわーっ!」

 ポケモン達は巨大化した私のお尻に跳ね飛ばされ吹っ飛んでいき、脚が動く度に踏まれ文字通り蹴散らされた。

 

(気持ち良くなりたいよぉ……! 絶頂したいよぉ……!)

 心の中で必死に叫ぶがランドセルは私がダイマックスすると同時に私から離れており玩具に頼ることは出来ない。

「んおぉ……ぉ♡」

 それでも快感が欲しい私は近くにある崖に気付くや否や、片脚を谷の底に下ろす。

 

 そして崖際に股間を擦り付け、角オナを開始した!

 

「んんんっ、んっ……ん?」

 思い切り擦り付けているのに思っていた程の刺激は訪れず、私は涙目で股間を見つめる。私の割れ目は見えず、代わりに秘部を覆うスクール水具がそこにあった。

(……あ)

 そこで私は思い出す。このスクール水着には外からの刺激を弱める貞操帯のような能力もあるのだ。これを脱がない限りいくら角オナをしても絶頂には到底届かない……しかしランドセルを背負っていない状態では脱ぐ事は出来ない。そして、ランドセルを使う為には私のダイマックスを解除しなければならないのだが、おそらくその為には絶頂をする必要がある……しかし絶頂は今不可能で……。

 

 

(え……、え? 私、もしかして……詰んでる?)

 

 

 顔を青ざめさせて私は必死に股間を崖際に押し付けるが、鈍い刺激しかやって来ない。むしろバイブやクリトリスリングの方が私に刺激を与えてくるのだが、だからと言って絶頂に届く訳でもなくますます欲情してしまうだけ。

(私、ダイマックスから戻れない!? それに絶頂も出来ない!?)

 

「んぐっ♡!? んぐーっ♡! んんんーーーっ♡!!!」

 ひたすら腰を動かしながらボールギャグ越しに泣き叫ぶ私だが、いくら喚いても状況はちっとも良くならない。

「ルーア! どうしたのよ!?」

「気を確かにするんですぞ!」

 明らかに様子がおかしいと感じたのかテールナー達が呼びかけて来るが私には応対する余裕すら残っていなかった。

 

 

 

「……喧しいわね」

 

 テールナー達が振り向いた先には不機嫌そうな表情をしたメロエッタがいた。体内のダンジョンエネルギーによる苦痛が抜けないのか額に汗が滲んでいる。

「……っ」

 『オータムビレッジ』で一撃で倒された経験からオーロットは相手の動きを警戒し構えるが、メロエッタはそんな彼には目もくれずに私を見上げて来た。

 

 

「『サイコキネシ……」

「『ニトロチャージ』ッ!!」

 

 

 そして炎を纏った突撃を背後から浴びて彼女は地面を転がった。

「レンケイ行くわよ、『どくのこな』!」

「『こごえるかぜ』ーっ!」

「あ……かっ……!」

 間髪入れずに毒粉と寒風を浴びせられ、メロエッタは苦しそうに藻掻き始める。

 

「すみません、道に迷って遅れました……!」

 

 現れたのは『ゆけゆけズ』とオーマであった。彼らも『銀杏山脈』に突入したのになかなか姿を見せず不安だったが、いたって元気そうだ。

 しかし、今は彼らよりも私の方がピンチなのだ。

「ルーア、なんか苦しそうだけど大丈夫か!?」

「んぐ♡ んんーっ♡」

「口が封じられてるみたいね、『ちんもくのたま』でも受けてしまったのかしら……?」

「……?」

 ヒバニー達が目を丸くする横でオーマが"外した筈のボールギャグを何故、再び嵌められているのか"と言いたげな表情を浮かべる。

 

 

 

「ウ、ウ、ウアアァァァ!!!」

 

 

 

 その時、藻掻いていたメロエッタが起き上がり激しい絶叫を上げた!

 その双眸は紫色に染まっており、マナフィの時と近い様相を体していた。更に髪のような部位も濁った色に変色し『ボイスフォルム』と『ステップフォルム』が混ざった姿と化していた。

「くっ、暴走状態か!」

「あれがそうなんだね……」

 身構える『ゆけゆけズ』達の前でメロエッタは過呼吸のように酸素を取り込むと勢い良く天を仰ぐ!

 

「『イニシエノウタ』ァァァ!」

 

 彼女は『サマーリゾート』の演劇で見せた美しい歌声とはまるで異なる不気味な不協和音を奏で出した!

「うああっ!」

「く、苦しい……!」

 その旋律は近くにいたテールナーや『ゆけゆけズ』のみならず、離れた場所で戦っていたタギングルやガブリアス達まで巻き込んでいく。

 

「やめるんですぞ!」

「ラ゛ァァァ!」

 ゴーストタイプ故に『いにしえのうた』が効かないオーロットが止めようとするがメロエッタは歌いながら『アクロバット』を放つ!

「!?」

 しかしその攻撃は『エレキネット』で阻まれ、彼女の全身を電撃が襲う。見るとデンチュラが『いにしえのうた』による苦痛に耐えながら糸を発射していた。普段飄々としている彼も、自分達のリーダーを救いたい気持ちは確かなのだ。

 

「『はいよるいちげき』じゃ!」

「二匹で〜!」

「『りんしょう』〜!」

「元に戻っておくれ団長、『はっけい』!」

 彼だけではなく『メロエッタ劇団』の仲間であるベラカスやプリン姉妹、コジョフーも技を繰り出していく!

「ラ゛ァ!!」

 しかし暴走したメロエッタは『サイコキネシス』の念波を爆発させデンチュラ達を吹っ飛ばしてしまう。

 

 

「ラララ〜」

「!」

 そして低音だが美しい歌声を奏でながら近付いて来るラウドボーンに気付いた彼女は次の攻撃態勢に入った。

「『もりののろい』ですぞ!!」

 だがそれを妨害するようにオーロットが地面から生やした蔓や枝をメロエッタに絡みつかせる。体内に注ぎ込まれたダンジョンエネルギーの力ですぐさま蔓を引き千切り始めるメロエッタだが、ラウドボーンは歌いながら攻撃の準備を完了させた。

 

 

「ラ~、ラ~ラララ~、空を見上げる君の横顔~♪」

 ラウドボーンの頭上にいる炎の鳥が見る見るうちに巨大化していき、灼熱の火球と変貌する。

 

「君はそこに~いる筈なのに~、心は空に~奪われたよう~♪」

 火球と化した炎の鳥は天へと飛翔し、赤く渦巻く空に輝く太陽のように滞空。

 

「ならば僕は~掴んで見せる~、星々の怒りを買おうとも~♪」

 続けて地上にいるメロエッタ目掛けて炎の鳥がまっすぐ突っ込んでいく!

 

 

「君を終わらぬ夜から、取り戻すために~♪」

 そしてメロエッタに渾身の『ブラストバーン』が炸裂し、赤く渦巻く天をオレンジに輝く火柱が貫くのであった。

 

 

 

 限界を迎え遂に倒れ伏すメロエッタ。

「頼むルーア、我らの団長を凶暴化の苦しみから解き放ってくれ!」

 『ブラストバーン』の疲労で動けないラウドボーンが私を見上げて懇願してくる。そうだ、ここでメロエッタをリライブすれば彼女のダンジョンエネルギーの影響を受けている『銀杏山脈』のポケモンも落ち着き、この事態のほとんどが解決する。

 

 しかし……。

 

「んぎゅうっ、んぐううっ♡!」

 私がどれだけメロエッタに顔を寄せても青い光は一向に発生しない。

(このボールギャグを付けてる間は『未踏摩天楼』の闇も消せなかった……! これを外さないとポケモンのリライブも出来ないんだ……!)

 このままではメロエッタが再び目を覚まし、ラウドボーンの努力が無駄になってしまう……そう思った時である。

 

「んっ!?」

 後頭部に何かが乗っかる感覚。誰が乗ったのかと困惑するが、後頭部を見ることなど不可能だ。

「ここです! ここを引っ張って下さい!」

「よーし!」

「任せなさい!」

「待ってろよルーア!」

 聞こえてくるのはオーマと『ゆけゆけズ』の声だ。ボールギャグの事を知っているオーマが彼らに協力を仰ぎ、力を合わせてダイマックスしている私の口を解放するつもりらしい。

 

(あ、ありがとう……)

 

 

 

―――いやだ! これを外されたらまたリライブしちゃう! 私だけがまた苦しい思いをする!

 

 

 

 私の心の奥底で必死に泣き叫ぶ声が上がるが、その直後オーマ達がボールギャグを取り外す作業を完遂。

 

 紫の光に包まれ消えていくボールギャグ、青い光に包まれてリライブされていくメロエッタ。

 

 

 

 ……そして、私の中になだれ込む苦しみ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――苦しい、辛い! もう嫌だ、こんな酷い目に遭わされるなんて聞いてない……!

(うるさい……! みんな、大変なんだから……私が耐えないと……!)

 

―――『オータムビレッジ』の危機なんか放っておけばよかったのに! 今も私の事を嫌うポケモンばっかりの村なんて助けようとするんじゃなかった!

(好き嫌いで救う相手を選ぶなんて、そんなの……!)

 

―――嫌だ! 嫌いな相手を救う為に自分が苦しい思いをするのを許容出来るほど、私は強くない!

(……っ)

 

―――何がメロエッタ達を見捨てたくない、なの! 私の事を理解してくれたジャラランガ達やオーロット達を失望させてまた敵対されるのが怖かっただけのくせに!!

(……)

 

―――もう吐き出して全部終わらせる! そうすればさっさと『スプリングタウン』に帰れて、思う存分インテレオンに癒して貰える! 嫌な事なんて何もないまま、幸せに暮らせる!

(し、しあわせに……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……げぼっ」

 私の口から落ちる濃密な闇。

 

「っ!?」

 ポケモン達は驚愕の表情でそれを見つめたが、同時に黒と紫の靄が私の巨体から放たれ途端に動きを封じられていく。

「う゛……あ゛……っ♡」

 溜まりに溜まった苦しみを吐き出しながら私は身体を震わせた。口から垂れ落ちる闇は嘔吐物の如く地面に広がっていく。このままではメロエッタやラウドボーン達が闇に呑み込まれてしまう……だけど今の私はもう吐き出す事しか……。

 

 

 

「ルーア!!」

 絶望に沈みそうな私を呼ぶ声。この世界に来てからよく聞いた、私が大好きな彼の声。けれど彼の青い姿はどこにも無く、代わりに見えるのは黒いポケモン……。

 

「大丈夫かい、ルーア!?」

「……っ」

 けれど私の目と鼻の先にいたのは……間違いなくインテレオンだった。見ると真っ黒な姿をした彼の背中からは触手のようなものが伸びており、それはオーマの腕であった。私の異変に気付いたオーマが『おたすけだま』で彼を呼び出し、靄の中でも動けるようにするため灰色のニンゲンの能力でインテレオンを取り込んだのだ。

「何度も呼び出して、世話が焼ける……!」

 インテレオンと同じく呼び出されたスールは苛立った様子で私が吐き出した闇へと近付き赤色の光で包んで闇を霧散させていた。しかし私のリライブと異なり彼女のリライブは随分と遅く、私が吐き出す闇の量を上回れていない。

 

「い……いんて……っ」

 私は涙を流して彼に助けを求める。このままではこの場にいるポケモン達が闇に呑まれて黒装モンスターと化してしまうだろう……そんな事になったらテラキオンが危惧していた通り、私は本当にこの世界を恐怖に陥れる災厄になってしまう。

 

「待っていてくれ、キミの苦しみを中和させる……!」

 彼はそう言うと自分を取り込んでいるオーマを脇に抱えると跳躍し、ダイマックスした私の胸元へ飛び込む。そしてスクール水着の隙間から中に入り込むと私の胸、お腹、そして股間まで滑り降りて行った。

「あううっ、はううっ♡♡」

 私はくすぐったさと気持ち良さで身悶えするが、周りのポケモン達は今も苦しんでおり本当は笑顔になっていいような状況ではないのだ。

 

「ああああっ♡♡♡!?」

 けれど『颶風の砂漠』の時と同じようにインテレオンが私の股間を弄り始め、私は否応なしに喜びの絶叫を上げる事になる。汗と涙と涎を撒き散らしながら私は身体全体を激しくくねらせて歓喜のダンスを舞う。

 インテレオンは慣れた様子で私のクリトリスや膣を弄り回りどんどん私に快楽を与え、私もまた幸せな気分に浸り苦しさが少しずつ散らされていくのを感じていた。

「きもひぃぃ♡ 好き放題されるの、きもちぃよぉぉ♡」

 スクール水着の股間部の隙間から勢いよく膣液が溢れ出ているのに、インテレオンはその液量に耐えながら私の性感帯を責め続ける。逆に私は脳天まで突き上がるような快感にちっとも耐えられず、顔を紅潮させて淫乱な喘ぎ声を上げるばかり。

 

「インテレオンんんんっ♡♡! ド変態の私の事、もっと滅茶苦茶のグチャグチャにしてよぉぉぉ♡♡ 身体だけじゃなくて心も犯し尽くしてよぉぉっ♡♡」

 黒い靄で動けないとはいえ周囲にポケモン達が沢山いるというのに、私はダイマックスした姿のままよがり狂い高らかに変態宣言を口走る。

「……?」

 そんな私に対し、『オータムビレッジ』のラウドボーン達や『銀杏山脈』のヨクバリス達が困惑したような表情を向けてくる。さっきまで争っていた筈の双方から引いたような目で見られ、私はますます情けない気分になり発情してしまう。

 

(み、見てぇ……エッチな事ばっかり考えてる変態性奴隷の私を見てぇ……。スク水ニーソで自縛したまま調教されて喜んじゃってるドスケベルーアを見てぇ……)

 恐怖と快楽でビクビク身体を震わせて私は涙を流したまま笑みを浮かべる。ずっとほぼ裸の格好でこの世界で生きて来たけれど、ここまで淫乱な姿を見せつけると恥ずかしくてたまらない。だけど、この恥ずかしさが心地良い……だってこの世界に来る直前、私は自分の意思で自縛野外露出を始めたんだから。

 

 そして私の性欲が極限まで高まると同時にインテレオンは私のクリトリスに刺激を与えるために強くしがみついた!

 

「ぎもぢぃぃぃぃ♡♡♡!!!」

 嬌声を上げながら仰け反り絶頂を迎えた私は立ち続ける力すら失い、仰向けに倒れていく。

 

 

 その途中で赤い光に包まれダイマックスから解き放たれた私は、谷を勢いよく流れる川へと落ちる……。

 

 

「ッ!」

 寸前、飛んできたネイティオが私を足で掴み滞空する。彼女は殆ど羽ばたいてないように見えるが、どうやらサイコパワーで自らの飛行能力を補助しているようだ。

 彼女は辛そうにしながらも私を崖の上まで運ぶとゆっくりと地面に降ろす。朦朧とする意識の中、辺りを見渡すと黒い靄は消えてなくなっており、濃密な闇もスールの力で全て霧散しそうである。

「……災厄祓う『日の力』。道標は若き救助隊の友」

 ネイティオはかつて語った予言を口にし細目でスール、『ゆけゆけズ』、私の順へ視線を配る。彼女の予言を証明するが如く、私の身を案じたインテレオンが『ゆけゆけズ』の友達であるオーマに『おたすけだま』を渡したことでスールがこの『オータムビレッジ』近辺に訪れる事になったのだ。

 

「……その」

 そして私に真っ先に声をかけて来たのはメロエッタであった。凶暴化から無事に解放されたようで襲って来る気配は露程も見せないが、どこか気まずそうな表情を浮かべていた。

「ほ、本当にありがとう、ルーア。貴女のお陰で元に戻れたわ」

 そう感謝の言葉を述べる彼女だが、やはりどこかぎこちない。

「……」

 同じようにオーロットやジャラランガも何かに思い当たった様子で表情を硬くしている。

 

(どうしたんだろ……私が変態だって知って……失望したのかな……?)

 私がぼんやりとそんな思考をしていると、崖を跳躍しながら登って来たらしいインテレオンがオーマと共に私のすぐ傍へ着地した。

「……」

 オーマから解放され普段の姿に戻った彼もまた険しい表情である。私を責めているというよりは、自分自身を責めているような……そんな感情が見えた。

 

「ねえ、ルーア……もしかして、あなたのリライブって……」

 恐る恐る、といった様子で問いかけてくるのはチコリータだ。隣にいるヒバニーとアシマリもまるで現実を受け入れたく無さそうに俯いている。

 

 

 

「ああ、間違いなくそうなんだ……! 僕達は……ルーアのリライブに頼ったら駄目だったんだ!」

 それに応えるかの如く、インテレオンは声を荒げる。自らの愚かさを悔いるかのように拳を地面に叩きつけ、彼は涙を零していた。

「ゴメンよルーア……『スプリングタウン』でキミが見せてくれた『月』の本で危惧はしてたけど、キミ自身が『オータムビレッジ』の問題を解決したいって言ったからって、僕はそれに甘えてたんだ……。けれどキミは、本当はずっと我慢していたんだろう……?」

「……」

 苦しそうに確認してくる彼に、私は沈黙を返す。

 

 

 

「……僕達が『リライブ』って呼んでた術は、悪いダンジョンエネルギーを都合よく消す力なんかじゃ無かった……! ただキミが身体の中にエネルギーを取り込んで、苦しみを肩代わりしているだけだったんだろう!? それで取り込み続けた膨大なエネルギーを抑えられないせいで、さっきみたいに暴走が起きてしまうんだろう!?」

 

 

 

「……っ」

 

 ああ、そうだ。

 

 心の奥底の私は、とっくに気付いてた。

 

 それなのに私は気付かないフリをしようとしてた。

 

 

 

 やっぱり引きこもりで変態なだけの私になんか、この世界を本当に救う力なんて無かったんだ。

 

 この世界にいても……役に立てないんだ。

 

 

 

 その事実を受け入れるしかなくなった私は一気に心の限界を迎え、その場に倒れ伏すのであった。

「ルーアはん!」

「しっかりしろ!」

「すまぬ……吾輩達のために……!」

「お願い、死なないで!」

「ルーア、ルーアっ!」

 

 こんなどうしようもない私のために、ポケモン達は必死に声をかけてくれる。

 

 

 

 申し訳なくて、辛くて、たまらない。

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