黒き夜空に浮かぶ月。しかし大地を照らすのは月光だけではない。
街灯、家々の窓から漏れる光、夜も営業している店の光……それらが月光の存在を忘れさせるほどに道路を、町を照らしていた。
「……!」
そして道の真ん中に座り込んでいた私の裸体も光に晒されている。未成熟な胸も、毛が生えてない股間も露わにしている少女の姿は住宅地には不似合いである。
(ま、また闇が生み出す幻覚に……っ!)
私は先程まで朽ちた遺跡である『忘れられた都』にいた筈。そこで瘴気の塊にぶつかられた事で『無獣島』の時と同様に幻覚に囚われたのだ。
幻覚から抜け出そうと私はローターを取り出すようランドセルに念じようとするが……。
―――ダメ。それはこの地の瘴気を取り込む行為。そんな事したら私はまた暴走する……!
「う、あっ、ああっ♡!」
心の奥底からの叫びに応じ、ローターの放出が阻害される。しかし『悠久氷穴』を進んでいた時から発情していた私は堪らず全身を揺らし始めた。
(く、苦しい! 気持ち良くなりたいのに……気持ちよくなっちゃいけないなんて……!)
私の股間は既に膣液でびしょ濡れになっており、もう角オナでもディルドでもいいから絶頂させてと悲鳴を上げている。私自信も勿論、今すぐにでも快感を与えたいがそんな事をすれば、私の中に飛び込んだ瘴気を完全に取り込んでしまう……!
「もしかしてこの子は誰かに捕まっていたんじゃなくて、自分の意思でこの姿になったんじゃないのか?」
「バウバババウッ」
「それで外を出歩いていたという事か? とんでもない子じゃないか!」
「メエエ」
「……え」
紅潮させた顔を声がした方向に向けると、そこには二人の人間の男性とマフィティフ、ゴーゴートがいた。いずれもが困惑と嫌悪感を顕にしながら私を見つめている。
首輪や手錠を装着されサイハイソックスとロングブーツ以外は裸の年端もいかない少女、という要素だけであれば悪人に誘拐され逃げて来た少女と見てもらえたかもしれない。
しかし今の私は涎を垂らしながら喘ぎ声を上げ、性欲に狂い腰を揺らしている状態……自縛野外露出をして大喜びしている変態として見てくれと言っているようなものだったものだった。
「あ……あっ♡」
両脚が震えて逃げられない。両腕が動かなくて局部を隠せない。私はただ、バイブとリングの刺激に酔いしれながら乳首とクリトリスを勃起させてビクンビクンと身体を跳ねさせるだけであった。
「もしもし……はい。裸体で外を歩く女の子がいまして……急いで来て貰えますか。場所は……」
「うあっ……♡ や、やめてぇ……♡」
ゴーゴートにライドしていた男性が電話をしているのを見て私は涙を流しながら懇願する。おそらく通話相手は警察だ……幻覚の中とは言え、このままではまた酷い目に遭わされてしまう。
「この事はご家族にも伝えるからね」
「いやぁぁ……♡!」
マフィティフのトレーナーである男性にも容赦無く告げられ、私は恐怖のあまりランドセルを揺する!
(『ふらふらだま』とか……で)
しかし、私の思考とは異なり。
ランドセルから出てきたのはディルドであった。
「あっ……♡」
「……」
「メー?」
あまりにも欲求不満過ぎて勝手に本能が快楽を得る道具を呼んでしまったのだ。男性達は表情を更に硬くし、ゴーゴート達も訝しげな目をしている。
「警察です、通報があったのは此処で間違いありませんか?」
「あっ♡!?」
そんな現場に警察が到着してしまい、私の変態な姿が懐中電灯の光に照らされる。
「まぁ、なんてことをしているの……」
「本当に通報通りだったとは。取り調べのため、交番まで来て貰おう」
「や……いやぁぁ……っ♡!」
抵抗虚しく、夜の住宅地で自縛野外露出していた私は警察に捕まってしまうのだった。
パイプ椅子に座らされ、私は身を震わせながら目の前の光景を見つめていた。
机に置かれているのは私が背負っていた水色のランドセル。
「こんな物まで……あなた、未成年でしょう?」
「いけないじゃないか、こちらで処分させて貰うからね」
そして中に入っていたローターやバイブ、エッチなゲームや動画が入った携帯端末なども並べられ、私が本当に変態で淫乱な雌である事が証明されてしまったのだ。
「うあぁ……っ♡」
ほぼ全裸の格好のまま警察官達に叱られて、私は恐怖と興奮でぐちゃぐちゃになっていた。涙は止まらないし、溢れる愛液も股間から椅子、そして床まで垂れてしまっている。
「こら、汚すんじゃない! さては腹いせか!?」
「あうっ……違いましゅ……っ♡」
更に怒られて私は必死に弁明するが、勝手に腰がヘコヘコ動いてしまう。それによりクリトリスの根元をリングが擦り余計に愛液が噴き出した。
「親御さんが来るまで掃除しなさい、ほら」
そう言って警察官が床に置くのは既に何回も使った形跡がある黒ずんだ雑巾だ。これで私が撒き散らした膣液を拭き取れ、と言うことらしい。
「う……うう……♡」
相手は幻覚とはいえ逆らったら酷い目に遭うのではと、私はブーツを履いた足で雑巾を踏みつけ拭き始める。
「そんなやり方良い訳ないでしょうが!」
「ふえっ、ご、ごめんなさい♡!?」
警察官は苛立った様子で怒鳴ると、私に両膝を突かせ顔を雑巾に押し付ける!
「やめてぇ! やだやだぁ!」
「手が使えないのは自業自得でしょう。顔で雑巾を動かしなさい」
生乾き臭が鼻腔を襲い、私は堪らず顔を上げようとするが後頭部を押さえられていて逃れることが出来ない。
「うぷっ……うえぇ……っ♡」
苦しさに身を震わせる度に勃起したクリトリスの根元がリングに擦られ、私は無理矢理興奮させられてしまう。それに呼応して膣から愛液が再び垂れ落ち交番の床を汚していく。
「誰がもっと汚せと言ったの!」
「あっ、あっ♡」
私は泣きながら顔で雑巾を動かすが、まともに拭けないし身体を動かせば動かすほど快感に蹂躙され床に撒かれた愛液は増え拡がる一方だ。
「うああっ……♡!」
ついに私はバランスを崩して床の上に横倒しとなり、自らの身体に膣液を塗りたくる結果となった。幼い身体に纏わりつく液体が電灯の光をてらてらといやらしく反射する。
「はあっ♡ はひゅうんっ♡」
体勢を立て直す事も出来ず、私は胴体や脚をクネクネ動かして股間に更なる刺激を与えようとした。バイブやリングだけでは物足りず、もっと脳天から足先まで快楽に満たしたくてたまらないのだ。
―――ダメ、絶頂したら、瘴気が、私の中にぃ……。
(でも我慢するの苦しいよぉ……! 溜まってる苦しいの、気持ちいいので中和したいよぉ……!)
「うぐうっ……♡!! ひぎゅう……♡!!」
理性と本能の間で板挟みとなり、私は弱々しい悲鳴を上げながら腰をヘコヘコ動かす。気持ち良くなっては駄目なのに気持ち良くなりたくて仕方がない。現実ではないからとはいえ、こんな激しく性欲に抗い狂う姿を両親に見られようものなら本当におかしくなってしまうかも……。
「このルーアって子の親御さん、連絡が取れませんでした」
「なに? どういうことだ?」
「捨てられたのかしら」
「う……♡」
警察官たちの会話を聞きながら私はヒクヒク身体を痙攣させる。闇が見せる幻覚の中だからどういう展開になってもおかしくは無いが……。
(……引き篭もって自慰ばっかりやってた私なんて……いらないのかな)
苦しくて、悲しくて、涙が止まらなかった。
そして気付いた時には夜が終わり、町を朝日が照らしていた。しかしそれほど時間が経ったようには私には感じられず、おそらく幻覚が見せる光景が変化したというだけなのだろう。
……それでも。
「なんだあの子?」
「裸だぞ?」
「変態じゃないの」
通勤、通学のために大通りを歩いていた人々が驚いたような様子で二度見したり、わざとらしく目を逸らしたり、早く離れようと小走りになったり。
「ぴぴぃ?」
「なーなー……」
朝日を浴びに散歩しに来たポケモン達も妙なものを見るような目を向け、他の人間とは明らかに違う異常な存在を警戒するが如く鳴き声を上げる。
「……っ♡」
そんな彼らの反応も至極当然……交番から追い出された私が通りの真ん中で蹲っていたから。サイハイソックスとロングブーツ以外何も身に着けていない裸の少女が首輪と手錠を装着したまま身を震わせているのは、いつもの忙しく平和な通勤通学の光景をこれでもかという勢いで破壊していた。
「ふーっ、ふーっ……♡」
朝の風が肌に直接当たって冷たいのに、不特定多数の人々に見られている羞恥で汗が止まらず熱い。ランドセルも没収されてしまっているため、今の私では何も出来ない……。
「ほら、どいてどいて」
「っ♡!?」
そんな時、突然誰かに押し退けられて私は地面を転がされる。仰向けに倒れた私は発情した顔や殆ど膨らみが無いおっぱい、びしょ濡れの股間を青空に向けてしまう事に。
視線を向けると私を押し退けたのはティッシュ配りの若い女性であった。私はいきなりやってきた彼女に恨めしい顔を向けるが相手は逆に睨み返してくる。
「この時間にこの場所を使う申請を出してるのはうちなの。それを占有されるのは困るんだよね」
「うう……」
正論を言われた私はどうにか立ち上がると、その場から逃げ出そうとするが……。
「うわっ……」
「なんだコイツ!?」
「あっち行ってよ!」
「わっ……あっ……あっ……!」
自縛野外露出をしている姿では人々から激しい嫌悪の反応を返され、私は泣きながら引き返す羽目になる。しかし別の方向に逃げようとしても容赦ない言葉を浴びせかけられる。
(これじゃ動けない……!)
「ちょっと、妨害する気!? 変態のあなたがいるせいで誰も受け取ってくれないんだけど!」
「あううっ……!」
「やめろ、来るな!」
恐怖でガタガタ身を震わせ立ち止まっていると、ティッシュ配りの女性がそんな風に怒りの声を上げる。それに驚いて再び私は逃げようとするが、通行人から怒りの声が上がってそれは叶わなかった。
(た、助けて誰か……)
まるで放尿するかの如く愛液を垂れ流しながら心の中で助けを求める私だが、向けられるのは軽蔑の視線と心無い言葉ばかり。野外露出という迷惑行為をしているのは私なので、悪者としか見られないのだろうか。
(怖い、悲しい、苦しい……もう、無理……!)
私は心の痛みに耐えきれず、脚と脚をスリスリ擦り合わせ始める。勿論その目的は股間に刺激を与える為だ。淡い快感がじんわりと訪れて私は小さな嬌声を上げた。
「ふああっ……♡ あっ!?」
「いい加減にしなさいってば!」
しかしそこへ怒り心頭のティッシュ配りの女性が思い切り拳骨をして来る。頭頂部に走る痛みと心に走る痛みで私は脚を震わせながら再び蹲った。
「ぐ……ぐすっ……♡ ひくっ……♡」
あまりに苦しくてすすり泣く私だが、脚で股を擦ろうとするのを止めることが出来ない。そのせいで周囲からは一切同情されずに、むしろ苛立ちの目で見られているのを感じる。
「どうかしたの?」
「チュルルルル」
「このガキが邪魔して来て全然配れないんです……」
そこへティッシュ配りの女性の下へタマンチュラを連れた先輩らしき者が現れる。
「離れろって言っても全然聞かなくて」
「しょうがないな、タマンチュラ『いとをはく』」
「チュラララ」
「うあぁっ!?」
指示を受けたタマンチュラは私を糸で拘束すると街灯に登り始めた。
「や、やめてぇ……♡!」
そのまま私は宙吊りにされてしまい、海老反り拘束されたまま情けなく宙で揺れるしか出来なくなってしまった。股を開かされたまま脚を閉じる事も出来ず、小さな割れ目からは愛液が滴り落ちていく。
「ありがとうございます! これで配れます」
「それは良かった。時間が来たら解放するから、あなたは反省するように」
「チュルルルル」
そう言ってティッシュ配りの女性たちは吊るした私を放置して持ち場に戻って行ってしまった。
「うああっ♡! あああんっ♡!」
糸から逃れようと身を捩る度にリングがクリトリスを擦り、我慢していてもバイブの微振動が膣内を刺激し、私は歓喜の悲鳴を上げながら汗と涙と涎を下へ落として行く。
「喜んでますよあの変態」
「ドMって奴? 気味悪いね」
「あの歳であんな性癖って終わってんじゃん」
「あああっ♡!! あっあっあっ♡!!」
未だに減る気配を見せない通行人たちが見上げてくる中、私は恥ずかしさと苦しさで暴れ出した。しかしタマンチュラの頑丈な糸は全く千切れず……。
「あ、あっ♡!?」
無計画に暴れたせいで逆に糸がこんがらがってしまい、なんと糸の一部が割れ目に食い込んでしまった。吊るされた私の自重で糸は急所に強く食い込んでいく。
「ふぎゅっ♡ んぎゅうっ♡」
そんな不意打ちの快楽に私は悲鳴を上げて更に身を捩る。拘束から逃れる為なのか、もっと気持ち良くなる為なのか自分でも分からないまま、私はただひたすらに腰を振り続けた。
―――ダメ、我慢しないと……瘴気が……。
(もうダメぇぇぇ! 苦しいの!! 絶頂しないとおかしくなるのぉぉ!!)
私は暴走への恐怖を無理矢理抑え付け、性欲のままに勢いよく腰を上下させる!
「気持ちいい♡! 宙吊りオナニー気持ちいいぃぃぃ♡♡!!」
その行為により、望み通り硬い糸は私の股間を擦り、強い快楽を与えて来た!
「ふあああっ♡♡!! ああっ、あああああっ♡♡♡!!!」
激しい快楽を一身に受け、私は宙吊りのままのたうち回りながら絶頂を迎える!
そして、幸せで僅かに楽になったのを見計らったかのように勢いよく流れ込んでくる大量の違和感。
「っっ……!! っ……!」
地面に叩きつけられ、私は身体を痙攣させる。
―――気持ち悪い、吐きたい……! 気持ち悪いのに、吐けない……! 気持ち悪いのが出せない……!!
うつ伏せに倒れた私は明滅する視界の中、目を見開いて周囲を見渡す。見えるのは朽ちた街並み……構造はつい先程まで見ていた幻覚にそっくりだが、人もポケモンも姿を消していた。
幻覚が見せていた青空も無くなっており、代わりに『忘れられた都』の周囲を覆っているのは濃密な黒と紫の靄だ。
―――『追放の遺跡』の時と同じ……! 一回の絶頂じゃ闇が全部消えてない! また次の闇がやって来る!
「……っ」
心の奥底が必死に警鐘を鳴らすが、私は俯せのまま地面に股間や乳首を擦り付けていた。気持ちいいというより痛いのだが、それでも少しでも気持ちいいのが欲しかった。
そのような隙しか見せていない私へ向かって来るのは、二つ目の濃密な闇を凝縮した球。
それを避けるという思考すら間に合わなかった私は、闇の球の突撃を受け止めるのであった。
「きゅきゅ〜?」
「こぅこぅ!」
「はっさ!」
耳に届くポケモン達の鳴き声。はっきりしない意識の中視線だけを動かすと私は今、木々に囲まれた場所にいるのが分かった。見覚えのある場所……ここは私が住んでいた町にあった公園によく似ていた。
「るるるる!」
「きゅう」
天然の森に比べると個体数は少ないながらも、この公園にも野生ポケモンが住んでいる。彼らは私を遠巻きに見ながら威嚇するような声を上げていた。
公園には散歩などで日々人間も訪れるのに何故私が威嚇されなくてはならないのか……。
それは私が身体から黒色の不気味な靄を放出していたから。
「ギャーッギャーッ!」
「コココッコゥッ!」
自分達に不快を与えてくる靄を撒き散らす存在である私を追い出そうとポケモン達は激しく吠え、鳴いていた。
(わ、私……こんなに嫌われて……)
瘴気を取り込んでしまったせいで苦しくて堪らないのに、人間だけではなくポケモンからも疎まれている事に私は余計に胸が押し潰されそうな感覚になる。少しでも苦痛を中和しようと腰が勝手に動くが、微弱な刺激では満足いく快感を得ることなど出来ない。
「ゥ……ゥアァァ!!」
私は暴走の勢いのまま、罠でも闇でも生み出して瘴気を吐き出そうとした……が、ちっとも出す事が出来ない。
「うう……ぐ、うぅぅ……♡」
それもその筈……ここは瘴気が充満した地『忘れられた都』であるから。暑い空間では身体の熱を外に放出し辛いのと同じであり、こうして私の周囲に瘴気が漏れているのが最低限なのだろう。
「あ゛……あ゛ー……♡」
「きゅきゅっ!?」
「ギャーッギャーッ!!」
苦痛と性欲で最早まともな思考すら出来ない私は重い身体を辛うじて起こすと、おぼつかない足取りで歩き出す。その方向にいたポケモン達は威嚇しながらも私に近付かないように後退し始めた。
「あは……あははぁ……♡」
明るい公園の中、ポケモン達に変態な姿を晒しながら快楽を求めて歩く私の姿はとてつもなくエッチで興奮が収まらない。手錠の金属音を絶え間なく鳴らす私はある物を見つける……公園に設置されたベンチだ。
「スゥスゥ……」
そのベンチの上で無警戒に眠っているのはペロッパフ達であった。先程まで遊んでいて疲れているのか、幼いポケモン達は可愛らしい寝顔で小さな寝息を立てている。
「あう……ゥ……♡」
そんなペロッパフ達がいるベンチへ近付いていくのはほぼ全裸姿で股間から愛液を滴り落としている変質者の私だ。こちらはこんなにも苦しいのに、彼らは幸せそうに眠っているのは妬ましい限りだが今はそれよりも……。
「きゅう……!」
「るるぅ……!」
私がベンチのすぐそばまで辿り着くと遠巻きに見ていたポケモン達が激しく鳴き声を上げる。子供達を傷付けられると考え、"どこか行け"と私に叫んでいるようだ。
「……っ」
それを無視して私は片足を持ち上げ……。
ベンチの背もたれを跨ぎ、腰を下ろした!
「んぎゅっ♡!!」
背もたれの上面が私の割れ目に食い込み、鮮烈な快感がやって来る。堪らず仰け反りながら喘ぎ声を上げる私は続けて腰を前後させて訪れる快楽を享受し始めた。
「レロロ……?」
声とベンチの揺れで目を覚ますペロッパフ達。起きたばかりの彼らの視界に飛び込んでくるのは黒い靄を発しながら自慰に耽る変態少女。
「チュロロ!?」
幼い彼らでも私の異常性はすぐに分かったらしく、目を丸くして逃げ出そうとするが黒い靄の影響で転び倒れた。
「んふぅ……あぁん♡」
自分のせいで幼いポケモン達が苦しんでいるのに、ベンチに股間を擦り付けるのを辞められない私。膣口や陰核の先端が刺激される気持ちよさの前では、誰かを気に掛ける余裕なんて持てない……これは幻覚なのだから尚更だ。
「ギャギャギャーッ!」
「えへ……ポケモン達に嫌われながらオナニーしちゃう私……悪い子だよぉ……エッチ過ぎるよぉ……♡♡」
嫌悪と憤怒を四方八方から向けられて、破滅に向かっているような状態なのに余計に滾ってしまう。もっと滅茶苦茶な事をやりたい、狂ったような快楽に浸りたい。
増々エスカレートする私は股間をベンチの角に激しく押し付けて絶頂へ向かって行く。歓喜の涙を流し欲に塗れた叫びを上げる私は、野生ポケモン達よりも獣に近いのかもしれない。
「見てぇ♡!! 自縛野外露出して昼間から角オナしてる性奴隷ルーアを見てぇ♡!!」
タガが外れたように私は涎を散らしながら声を上げ、不快そうな顔をするポケモン達を見渡す。どこを見ても敵だらけ、誰も味方してくれない……こんな状況で一心不乱に自慰をするなんて……悲しくて気持ち良くて……!
「んっ♡! んんっ……♡♡!! んあぁぁぁあぁぁん♡♡♡!!!」
待ち望んでいた限界を迎え、絶叫を上げながら激しく潮吹きする私。噴水のように放射される膣液は今にも壊れそうな程風化したベンチに水溜まりを作っていく。
そして明るかった筈の公園は夜のように暗くなっており、ペロッパフ達や周りにいたポケモン達も姿を消していた。絶頂したことでまた幻覚が解け……。
「……うぶっ……!? お、おえええっ……!!」
絶頂の余韻に浸っていた所へ突如苦痛が襲い掛かり、私は目を見開いて蹲る。体内に渦巻く大量の違和感に耐えられず、私は嘔吐したくなるが口から出るのは嗚咽ばかり。
―――また瘴気を取り込んじゃったんだ……! 瘴気を中和するために幸せを得ようと性欲が強まるのが裏目に出ちゃう……! このままじゃ私、暴走から戻れなくなっちゃう……!
全身をガクガク震わせ荒く呼吸をする私だが、既に子宮は次の快楽を求め始めておりキュンキュン疼いている。身体が苦しさを解消しようとする反応のようなものであるがそれすらも私を追い詰めていく。
―――もう、やめて……! 気持ち良くなればなるほど、体内に大量の瘴気が入り込む隙を作っちゃう……!
そこで私が思い出すのは『未踏摩天楼』で幻覚を見た時の事。あの時、私が絶頂しようとしたらライコが操った特殊な猿轡で瘴気の吸収を阻害されたのだ。しかし今回は彼女の手助けが無い……つまり溢れる性欲を自分自身の意志で我慢しないと私はずっと瘴気を取り込み続ける事に……!
「……ひっ!?」
もう後が無い私の視界に映る黒い球。なんと三つ目の瘴気の塊が私を狙ってやってきたのだ!
私は逃げ出そうとするが身体が重くて腰が持ち上がらない……!
そしていとも容易く、瘴気の球は私へとぶつかるのであった。