『忘れられた都』……その地に満ちる瘴気を取り込み続け苦しむ私。逃げたくても逃げられず、また新たな幻覚が私を苛む。
「ワンワンッ」
「……う、うっ!?」
聞き覚えのある鳴き声と共に、首輪が引っ張られて私は前のめりになる。いつの間にか首輪にリードが取り付けられており何者かに引っ張られているのだ。
涙目でリードの先を追うと、四足歩行のポケモンが持ち手の部分を咥えているのが見えた。
「ウォンッ!」
「!?」
首輪を引っ張るポケモンを見て私は驚愕で目を見開く。
見間違える筈もない。それは元の世界で私の家にいたポケモン……ハーデリアだったのだ。
「なっ……えっ……うぐっ♡!?」
困惑する私だが再びリードを引かれ転びそうになってしまう。急いでハーデリアを追おうにも性欲が強まり過ぎていて歩くたびに身体が反応していた。
「見ろよアイツ」
「ポケモンに散歩させられてやんの」
「ゴホゴホホッ」
ほぼ全裸の格好で町中を歩かされる私を見て、通行人やポケモン達が嘲るような反応を返してくる。幻覚の世界だからか、それとも私が股を濡らしお尻を振っているからか同情したり助けてくれたりする者は一人もいない。
「ん゛っ……! あ、あぎぃぃ……♡!!」
軽蔑の視線を一身に浴び、瘴気を撒き散らしながら身悶えする私。ハーデリアは瘴気に触れない距離を保って歩いているが、周りのポケモン達は瘴気に近付いた途端不快そうに私から離れていく。
「チュチュウ……!」
「ちょっとアナタ、うちのワッカネズミちゃん達を虐めないで下さいまし!」
「ドォォォン……」
「へ、平気かユレイドル? おい、さっさとどっか行けよ変態クソガキ!」
トレーナー達も自分のポケモンを守る為、危害を加える私へ心底迷惑そうに声を荒げた。
(わ、私……この町に居場所無いんだ……こんな淫乱な姿で瘴気撒き散らす存在なんて……っ)
秘部から溢れる膣液が汗と混じり合いながら脚の付け根を垂れ落ち、サイハイソックスを濡らす。歩けば歩くほどクリトリスリングが擦れて気持ち良さと膣液の勢いが増し、私は泣きながら恍惚の表情を浮かべた。
「く、苦しいよぉ……おマンコビクビク止まらないよぉ……♡! 瘴気吐き出したいよぉ、クリトリス思いっきり弄りたいよぉ……♡!」
ハーデリアに引っ張られ歩くしかない状態では角オナも出来ず、私は刺激欲しさに手首を暴れさせるが手錠の金属音が鳴るばかり。
「これ、しゅきぃ……♡ なんにも出来ないの、好きぃ……♡」
身体を隠す事も、周囲に弁明する事も、抵抗する事も……そしてオナニーする事すら出来ず、許されるのは淫行を見せつけること、泣いて嬌声を上げる事、歩く事……そしてみっともなく腰をヘコヘコ振る事だけ。そんな事実に私は被虐願望を突かれて激しく興奮し乳首とクリトリスも勃起する。
「あいつ、SNSで晒しちゃわない?」
「それいいね、悪い奴には罰を与えなきゃ」
そんな私の姿を勝手に撮った女子達がヒソヒソ話しながらスマホを素早く操作しているのを見て、私は更にビクンと身体を跳ねらせた。そんな事をされたらこの町だけじゃなくて、世界中から私の居場所が……!
「いました、あれが昨晩からこの町を騒がせているという少女です。ポケモンの力を借りているのでしょうか、黒い不気味な靄のようなものが漂っています! 彼女はルーアという名前で、どうやら学校には不登校だったとか……」
更に人ごみに紛れて喋っているのはテレビ局のリポーターだ。隣にはカメラマンが高性能な機材で私の自縛野外露出姿をしっかりと捉えていた。おそらく他にも週刊誌や新聞の記者も騒ぎを聞きつけて、私の様子を観察しているのだろう……明日になれば一面に私の裸が載せられてしまうのかも。
「あっ……あああああああっ……♡♡!!」
私は社会的に終わりとなったことで恐怖と興奮に包まれ、狂ったように走り出した!
歩くだけでも辛いのに、走り出したことで全身が悲鳴を上げる。脚を大きく動かすせいでクリトリスの根元をリングが激しく擦り、性欲も一気に急上昇。
「ああああっ♡♡!! 見られるの気持いいのぉ♡♡!! 」
性欲に狂った顔、ぺったんこの胸にツルツルの股間、首輪と手錠、サイハイソックスにロングブーツだけしか身に着けていない性奴隷の格好、そしてプシュプシュと何度も潮を噴く姿を沢山の人に披露してしまっている私はリードを離し飛び退いたハーデリアを無視して一人で街中を走り回る。
「見て見てぇぇぇ♡♡! 自縛野外露出大好きなエロエロルーアを見てぇ♡♡! インテレオンにレイプされるの大好きなルーアがオナニー出来なくて欲情する姿見てぇ♡♡!」
町の人々やポケモン達が嫌悪感を露にしてくる中、私は恥ずかしさで顔を真っ赤にしてダッシュ。そのまま私は最も人が多く行き来する駅前の広場に向かう。
「え、えへへぇ♡ ルーア、ドスケベダンス踊りますぅ♡♡」
完全に終わってしまった事で本能のブレーキが利かなくなり、私は衆目に晒されたまま身を捩り始めた。お尻を突き出してぷるんぷるんといやらしく振り、脚を交互に上げて割れ目を晒し、自分がどれだけ淫乱であるかを人間にもポケモンにもアピール。
「いひ、いひひぃ♡ 気持ち良くなりたいぃ♡ でも、気持ちよくなれないのもしゅきぃ♡♡」
最後はガニ股になって性奴隷の如く腰を振り続ける。インテレオンの陰茎を突き込まれるのを心待ちにしているかのように子宮がキュンキュン疼くが、この幻覚に彼はやって来ない。どんなに媚びても気持ちいいのは得られないのだ……。
けれど……あの夜、孤独の虚しさを埋めるために自縛野外露出なんてやった私にとっては物凄く興奮して……。
「ルーア」
また、聞き覚えのある声……今度はハーデリアではない。
私が放出する黒い靄に怯まずに近付いてくるのは大人の男女だった。
「……っ」
二人の姿を見て私は思わず腰の動きを止めてしまう。恍惚に満ちた笑みも消えて、緩んでいた表情筋が硬くなった。
そこにいたのは私の両親だったから。
「あ、う……っ♡」
「こんな事をしていたのか」
脚の力が抜けて尻餅をつく私の前で立ち止まると、お父さんは短く呟く。
(……怒られる、捨てられる)
私は身体を痙攣させながら項垂れた。そして同時に諦観も心の中で抱く……ここは現実じゃなくて幻覚なのだから何を言われてもおかしくないし、それで何が変わる訳でもないのだから……。
「ルーアは、幸せに飢えていたのか」
「……」
私と目線を合わせるように膝を突いたお父さんに言われて、私は沈黙を返す。ただの思い違いかもしれないが、彼の瞳は後悔の念を湛えているように見えた。
「ルーア、あなたは昔ポケモン達に襲われてから心を閉ざしてしまったわね……。そんなあなたにどう向き合えばいいのか分からないまま、こんなになるまで追い詰めてしまったなんて……」
同じようにお母さんも私の顔に手を伸ばすと、流れていた涙をそっと拭った。
―――これは、幻覚だ。こうやって私を油断させて、心を許した途端に突き放すつもりだ……!
理性が警鐘を鳴らすが、私は両親の幻覚から逃げる事が出来ない。例え幻覚であっても嘘であっても、お父さんとお母さんの言葉に耳を塞ぐことが出来なかった。
思い出すのは『無獣島』での事。あそこで幻覚を見た時、何匹ものフラエッテが私を散々弄んだが橙色の花を持つフラエッテだけは私の味方をしてくれた。もしかしたら彼女はスールやインテレオンと関わりがあったかもしれないが、そこは私の知る由の無い話。
人間とポケモンが争った世界で生まれた、人間達の恨みや絶望が凝縮された瘴気。
けれどもしかしたら……その中には怨念だけではなく、別の感情もあったかもしれない。
ポケモンと憎み合いたくなかったという悲しみや、世界の在り様を変えられなかった自分への怒り。
そういった感情から生まれた瘴気が、他とは違う幻覚を見せているのでは。八つ当たりとも言える怨念でただ私を滅茶苦茶にするのではなく、苦しむ私を手助けしようとしているのでは。
それなら……。
「……っ、お父さん、お母さん……。私、このままじゃ幻覚から脱出できても暴走しちゃう。皆に迷惑どころか……私自身が災厄になっちゃう……どうしたら、いいのかな……?」
だから顔を上げ幻覚の両親と目を合わせる。ずっと背を向けていた二人に、助けを求める。
「親不孝ばっかりして……挙げ句に違う世界に渡って、人間ですらなくなって……ごめんなさい」
本当の両親とはおつかいや家事の話とか、体調や気分はどうなのかとか……何年もそんな会話しかして来なかった私は、せめて今だけはと本物を相手にするかのように言葉を紡いだ。
「スールちゃんという子と力を合わせるんだ」
「二人で一緒に協力して、リライブをするのよ。それで瘴気である私達や周りの皆を浄化して欲しいの」
「……!」
お父さんとお母さんは私に真面目な表情を向け、伝えて来る。スール……そうだ、彼女もこの『忘れられた都』に来ていたことを失念していた。
「あの子は私達の家にいる。行ってくるんだ、ルーア」
お父さんは私を抱き上げ、立ち上がらせる。
「ルーアの幸せはこの世界で愛する相手と生きることなのよね。それならその幸せ、掴みに行くのよ」
そしてお母さんも私の背中を優しく押した。
「ワンワンッ」
いつの間にか近くにいたハーデリアも私を応援するように吠える。そうか、ハーデリアが必死に私を引っ張っていたのは両親の下へ連れて行くため……。
「……」
彼らは本物ではない。本物の両親達が同じように手助けしてくれる確証もない。でも、今の私には偽物の言葉でも充分だった。
幸せな感情を抱く事が出来た。
「……ありがとう」
見送ってくれる幻覚の家族に私はお礼を述べると、迷わず駆け出した!
体内に溜まった瘴気が苦しいけど、股間が疼いて気持ち良くなりたいけど、幻覚の人々やポケモン達が嫌悪や嘲笑を向けて来て辛いけど……立ち止まる訳にはいかない!
駅前から離れ、商店街を抜け、住宅地へ。幻覚とはいえ記憶と変わり無い町を迷わず走る私はついに目的地へと辿り着く。
庭が狭い、小さな一軒家。この世界に来るまで、私がずっと住んでいた家だ。
「……」
元の世界での最後の夜とは逆に、私は道路から敷地に入り玄関前に立つ。そして後ろ手に拘束された手を使って扉を開き、家へと足を踏み入れた。
私を出迎える静寂な空間。あの夜の時は家族が眠っていたが、今度は彼らはいない。
行儀は悪いがブーツを履いたまま足音を鳴らして廊下を進み、ダイニングと両親の寝室の前を通り過ぎ……私の部屋の前に立った。
「ポケモンが怖いの?」
そして扉越しに声が聞こえてくる。この声は……スールだろうか?
しかしこの部屋の主である私はここにいる筈で、彼女は一体誰と話しているのか。
(ポケモンが……怖い? それって私の事……? じゃあスールが話してるのはもしかして……)
私は意を決して扉を開いた。
とても懐かしく感じる、こぢんまりとした私の部屋。カーペットやタンス、学習机に鏡など私が出ていく前と変わっていない。
そして部屋の中央にはスールが座っており、こんもり膨らんだ布団が乗ったベッドを見つめていた。何かが布団に潜り込んでいるようだが……あれはきっと……。
「え、どうしてここに? メーくん達と一緒にって……」
「……」
驚いたように視線を向けてくるスールに答える余裕は無い。私はベッドに近付くと僅かに聞こえてくる少女のすすり泣く声に耳を傾ける。
「……大丈夫だよ」
そして、布団に隠れた少女に向け口を開く。
「私は、沢山の助けで救われたから」
ポケモン達と仲違いして心を閉ざし、救いなど無いと悲観する少女に伝える。
「心を交わしながら生きたいと思える場所を、一緒にいたいと思える相手を見つけられたから。だから大丈夫だよ、私は孤独じゃない」
これからずっと一人ぼっちで誰にも理解されないのだと絶望していた少女へ、私は新しい幸せを知る事が出来たのだと教えた。
「……っ」
布団がゆっくりと捲り上がる。そこから現れたのは銀髪に青い瞳の幼い少女……。
しかし少女は青い光に包まれてすぐに消える。そして再び私の中に違和感が溜まり私は苦しさで膝を突いてしまうが、幸せで中和して貰った分暴走までは我慢できる……!
「……スール」
私は心配げな表情を向けて来ている少女の名を呼んだ。
彼女だけではこの『忘れられた地』の瘴気のリライブはいつまで経っても終わらない。けれど、私がこれ以上リライブすれば限界を迎えてしまうだろう。
だからお父さんとお母さんの幻覚は言ったのだ……力を合わせろと。
「お願い、瘴気を浄化するために手を貸して……。早く戻らないと、黒装モンスターに襲われてるインテレオン達が危ない……!」
「!」
私は彼女への反抗心を一旦捨て、大事な仲間達を救う為に懇願する。
相手を腹立たしく思いながら協力したって、怒りや悲しみが凝縮された瘴気を中和するなんて難しい事だから。
「……分かった、でもどうするの?」
そしてスールも私の願いを受け入れてくれた。彼女も、インテレオン達を放ってまで私と喧嘩する気は既に無くなっているのだろう。
「任せて」
私はスールに頷くと、部屋の奥に設置された勉強机に近付いていく。そこの引き出しを開けると中には大人の玩具が幾つも転がっていた。私が元の世界で愛用していた道具そのものに見えるが、実際はダンジョンが私の記憶を元に生成した道具だろう。
「んぐ……」
「……!?」
私が一つの道具を咥えて引っ張り出すとスールが驚愕した表情を見せた。それは両端が男性器を模した形状となっている細長く柔軟な物体。
双頭ディルドである。
「な、なんでそんな物……」
「上と下の口に同時に挿れようとして買ったけど届かなくて放置してた……のはいいから!」
スールに尋ねられ私は顔を赤らめながら答えるが、首を振って片端を彼女に近付ける。
「これ使って一緒に『忘れられた都』に満ちる瘴気をリライブしよう」
「……、分かった」
スールは少々不安そうにするが、同じような地を三つリライブして来た私を信じる事にしたらしくゆっくり頷いた。
「それじゃ……」
「……んっ♡」
私は後ろ手でディルドを持つと、ゆっくりとスールの股間に先端を近づけ割れ目に当てる。艶めかしい喘ぎが彼女の口から洩れ、反応しているのが分かる。
「どう、痛くない? 気持ちいい?」
「痛くはないけど……メーくんの方が気持ちいいかな……あっ♡」
私は少しずつディルドを彼女の膣へと侵入させ、膣壁を擦らせる。スールの言葉通り流石にインテレオンの陰茎の気持ち良さには敵わないだろうが、それでも快感が巡り始めているようだ。
「んくっ……♡ ふぅぅぅ……はいったぁ……♡」
子宮口までディルドが到達し、スールが一際大きく仰け反りその勢いのまま仰向けに倒れた。彼女が身体をビクビク痙攣させる度に、膣から伸びた双頭ディルドがブルンブルンと揺れる。女の子なのにまるで男性器が生えているようにも見え、非常にスケベな姿だ。
「私も……挿れるね……♡」
つられて淫乱な気分が強まった私は腰を下ろすとディルドの先端に自らの濡れた割れ目を近付けていく。しかしブルンブルン揺れるディルドは私の股間周りにペチペチぶつかり刺激を与えて来た。
「あっ、んっ♡ 止まってぇ、これじゃ、んっ♡ 挿れられないよぉ……」
「そう言われても……っ♡!」
喘ぎ声を上げながらスールに言うが、彼女はだらしない顔で腰を動かすのを止めようとしない。
ならばと私は自分から大股を開いて割れ目を少しでも広げようとする。しかし私達の身体は成長が止まっていて幼い分、手を使うか力を入れて押し込まないとキツキツおマンコは広がりそうにない。
「ん、ぐ、ぐぅ……っ♡」
私は暴れるディルドへ必死に股間を押し付けるが中々入らない。それに微妙な刺激ばかりがやって来て頭がポワポワしてしまう……。
が、突然ディルドの亀頭が私の膣に入り込んだ!
「むきゅうっ♡!?」
「ふうぅ……♡ はぁぁ……♡」
なんとスールが足裏でディルドを挟み、そのまま私の股間へ押し込んで来たのだ。
「このままルーアに押し込んだらあたしの方が抜けちゃう……そっちから近付いてぇ……♡」
「うあ、あうん……♡ んきゅっ♡」
私はスールに言われるまま、腰を前に進めて膣奥にディルドを招き入れる。スールが身を捩らせる度にディルドが揺れ私の膣壁を擦り、温かい快楽が全身に広がった。
私も思わず腰を左右に揺らせて双頭ディルドを動かし、自分とスール双方に快楽を与える。股間から溢れた膣液がディルドを伝って垂れ落ちる様を見て、私は心臓が更に高鳴るのを感じた。それによりもっと刺激が欲しくなり、勢いよく腰を前に動かしディルドの先端を子宮口にぶつける!
「んぎゅううっ♡♡!!」
「あああっっ♡♡!!」
膣内を強く刺激されたことで激しい快感に襲われ、私もスールも歓喜の悲鳴を上げた。スールが気持ちよくなって腰を揺らすとディルドが動いて私も気持ち良くなり、逆もまた然りだ。濡れ濡れの膣からニチュニチュ、クチャクチャとエッチな音が部屋に響き少女二人は顔を赤らめながら腰を動かし続ける。
「うぅぅ……激しい……気持ちいいよぉ……♡」
「あっあっ……頭、蕩けちゃいそう……♡」
汗まみれの身体を密着させ、私達はいやらしく絡み合う。両手を拘束されて尚、ほぼ全裸の姿で性欲のみに従い身を捩る私達は紛れもない変態だろう。
いわばスールは……趣味が合う変態仲間である。
「元の世界でスールに会えてたら……私、一人ぼっちじゃなかったのかなぁ……♡」
「そんなの、知らない……っ♡」
貪欲に腰を振る私は思わず呟くが、快楽のあまり目に涙を浮かべる少女は発情した声でそう返してきた。
「……で、でも……♡ メーくんを無理矢理、付き合わせるんじゃなくて……♡ んっ、同じ性癖の相手と気兼ねなくこういう事するの……悪く、ないぃ♡」
スールはそう付け加えると更に腰を激しく前後させる! それによりディルドがピストン運動して私と彼女双方の膣を強く擦り付けた!
「ああっ!! ああああっ♡♡♡!!」
「くううんっっ♡♡♡!!」
それにより私もスールも絶頂を迎え、二人分の潮噴きでディルドとお互いの体を汚す。
それに応じるかの如く周囲が青色と赤色の光で包まれていき、私の意識も……。
ゆらゆらと、ゆらゆらと漂う私の身体。
周囲は青い光……ではなく、温かい紫の光に満たされている。
『忘れられた都』に充満する瘴気をリライブしたにも関わらず、苦しみは無い。
幻覚のお父さんとお母さんが教えてくれた通り、スールと力を合わせた事で上手く中和が出来たのだろうか。
そんな私の前に浮かんでいるのは今までも何度か夢で見た、大きな翼や角を持つ夜のような藍色の身体を持つ存在。その存在は赤い瞳で私の様子を観察している。
「……もしかして、あなたがルナアーラ?」
『はい』
漂うままの私が尋ねると、月のようなその存在は頷く。
『ルーア、まずは謝らせて下さい。瘴気によるものとはいえ私が己の力を制御できず、あなたを元の世界から別世界へ飛ばしてしまった事を。そして瘴気を取り込む力を与えた事で苦しめてしまった事を』
ルナアーラは申し訳なさそうに頭を下げ、謝罪の言葉を述べる。
「……ううん、あの時……元いた世界から逃げたいって願ったのは私だもん。それに……この世界に住むポケモン達やイヴ達にスール……何よりインテレオンに会えたことは私にとって幸せだって思ってるよ」
しかし私は笑みを浮かべて彼女に言った。
両親やハーデリアと会えなくなった事、もしかしたら彼らを心配させているかもしれないという思いはある。この世界に来て辛い思いや苦しい思いをした事も一度や二度ではない。
それでも、それ以上に私は幸せを得る事が出来た。友達や仲間が出来たし、愛する相手だって。
『……そうなのですね』
ルナアーラは私の言葉を聞いて一瞬驚いたように目を見開くが、続けて安心したかのように目を細めた。
「ルナアーラは今どうしてるの? ライコから『世界の狭間』にいるって事は聞いてるけど……」
『はい、その通りです。私の本体はソルガレオやライコと共に、今あなたがいる世界の外にあります。あなたがスールと協力してポケモンを拒む地に満ちていた瘴気を浄化した事で、狭間と繋がるゲートが開いたことでしょう』
「……瘴気塗れなんだよね、ルナアーラは大丈夫なの?」
『正直に言いますと限界は近いです。ルーアとこうして遠隔で話せるのも、これが最初で最後でしょう』
私の問いに対し、ルナアーラはため息をつくかのように答えた。このままでは『歪みの穴』……『ウルトラホール』が今以上に増えてこの世界が瘴気だらけになるどころか、彼女の身だって危険だろう。
『……ですがそれはあなたもです、ルーア。今回はスールと共に協力したから暴走せずに済んでいますが、あなたの体内に溜まった瘴気は限界を既に超えています』
「……」
逆にルナアーラに指摘された私は言い返せず黙り込む。彼女の言う通り、体内で違和感が渦巻いているのは自分自身理解している。お父さんとお母さんの幻覚が現れるまで実際に暴走していたのだから、また瘴気を取り込むようなことがあれば……。
『ルーア、あなたの秘部に装着されたリングですが……それは絶対に外してはいけません』
「え……?」
ルナアーラに言われて私は視線を自分の股間に向ける。秘部にあるリングと言えば、クリトリスの根元に装着された道具だろう。瘴気の吸収を拒むボールギャグは何度かつけ外ししていたため意識していたが、思い返してみるとこちらのリングもライコ達の住処で装着された道具だった。こちらにも何か機能があるのだろうか……?
『そのリングは体内に溜まった瘴気の暴発を抑えるもの。瘴気が溜まりに溜まったあなたがもしリングを外してしまえば、身体が瘴気の力に耐え切れず爆散してしまいます』
「っ!?」
ルナアーラから突然そんな事を告げられ、私は顔を青ざめさせる。このリングが無ければ私は破裂して死んでいた……!?
『そしてそのリングの力も無尽蔵ではありません。ルーアが更に瘴気を取り込もうものならリングが砕け、瘴気が暴発してしまうでしょう。だから……もう瘴気を取り込むのはやめて下さい。この世界で友や仲間と共に生きる事を願うのであれば、ライコからの依頼はスールに任せて下さいませんか』
「……っ」
彼女は私を脅すつもりではなく、守るために警告する。
もう、何もしないでと。
『実際に会う時は、世界の狭間ではなくそちらの世界であることを切に願います……』
そしてルナアーラの姿が薄れていく……。
静かで薄暗く、冷え込んだ空間。
「……」
私が目を覚ますと、そこは私の部屋……を模した『忘れられた都』の中にある建物の部屋だった。窓から外を見ると私が住んでいた町を模した遺跡群が見えた。どうやら夜明けが近いらしく、空も淡い青色になっている。
「はっ!」
続けてスールも目を覚まし、誰かを探しているかのようにしきりに部屋の中をキョロキョロ見渡していた。
「ソルガレオが……」
どうやら『日に呼ばれた子』である彼女は私とは違いソルガレオと話していたのだろう。
「あたし、行かなきゃ」
「行くって……」
立ち上がる彼女を見上げて私は小さな声で尋ねる。
「お願いされたんだ、ルナアーラとライコを助けてくれって。でもあたし一人じゃ無理だから……まずメーくん達を助けに行く!」
「……っ」
私はルナアーラに何もしないでくれと頼まれたのに対し、スールはソルガレオに助けてくれと頼まれたのだ。
「……そ、そっか」
私は俯いてそれだけ答える。体内に溜まった瘴気が苦しくてあまり喋れないのもあるし、これ以上瘴気を取り込んだら暴走どころか命に関わるとまで言われた以上、まともな応対など出来なかった。
「……」
そんな私の姿を見てか、スールは後ろ手で私の腕を掴み立たせると部屋から連れ出す。そのまま家からも出て寒い遺跡の中を歩き始めた。
「ど、どこ行くの……?」
「ゲート」
私が掠れた声で尋ねると、スールは短く答える。『世界の狭間』と繋がるゲートの事だろうか、と私が疑問に感じている間にも彼女は目的物を探してずんずん進んでいく。
「あっ」
その時、声が聞こえてくる……が、スールの声ではない。すぐさま視線を向けるスールに遅れて、私も顔を向けると建物の陰から灰色をした存在が姿を現した。
「ルーア! 新しいゲートが出来たからくぐってみたけど、やっぱり!」
それは人間の少女のような姿をした灰色の肌と紫の瞳を持つ存在。『灰色のニンゲン』のイヴであった。彼女は嬉しそうに近寄ると朗らかな笑みを向けてくる。普段は『追放の遺跡』で暮らしている彼女だが、『忘れられた都』を瘴気から解放したことでそこと繋がるゲートも使えるようになったようだ。
「……っ」
「あれ、どうかした?」
私はイヴに応対しようとするが作り笑いすら浮かべる余裕が残っておらず、彼女は心配げに顔を覗き込んでくる。
「……イヴ、だっけ。お願いがあるんだけどルーアを見守っててくれないかな。リライブのし過ぎであんまり良くない状況なんだ」
「うっ……」
「おっと……そうだったの?」
スールは私をイヴに押し付けて託すように言う。彼女がゲートを探していたのはイヴ達灰色のニンゲンに私を保護させる為だったのだろうか……?
「それはいいけど、スールはどこへ……?」
「メーくん達を助けて、一緒にソルガレオ達を救出しに行くんだ」
イヴに尋ねられたスールはそう言うと私達に背を向け歩き出そうとする。
しかし……彼女はリライブの力を持つ元ポケモントレーナーというだけで、戦う力はほぼ無い少女だ。手錠と首輪だって掛けられているし、サイハイソックスとローファー以外は全裸である。インテレオン達の下へ向かうと言っても、彼女一人では黒装モンスターに勝てる訳ないだろう。
「……一人じゃ、ダメ。私も……」
「……今の状態のルーアを連れて行けないよ」
イヴに寄りかかったまま私は言うが、スールは固い表情で同行を拒んでくる。私を嫌っている、という感情はそこにはなく、これ以上私に無理をさせたくないのだろう。
「戦えないスールに何かあったらインテレオンが悲しむし……私もやだよ」
「……それは」
私が力無く言うと、スールは俯いて拳を震わせる。手錠の金属音がカチャカチャ鳴るが、彼女は自らの両手を自由にする事は出来ず無力な現状から逃れる事は出来ないようだ。
「それに私も……インテレオンに会いたい。幸せな気分にして貰って、瘴気で苦しいのを少しでも取り除いて欲しい……。だからお願い、私も連れてって……」
私はスールを見つめて懇願する。
確かにこの『忘れられた都』から外に出るのはリスクがある行為だ。だけど、このままイヴ達と共にここに残りインテレオン達と会えないままというのは嫌だ。今すぐにでも彼に出会い、限界を超過して蓄積してしまった瘴気を中和して欲しくて堪らないのだ。
「ルーア、そんなに行きたいの?」
それに応えたのはイヴであった。彼女は私を支えたまま、真面目な表情で目を合わせて来ている。
「……うん」
吐き出したい気分になりながらも、私は頷いた。ここで暴走する訳にはいかない……前みたいにイヴ達に危害を加えてしまうのは嫌だ。
「……分かった、二人共ちょっと待ってて」
イヴは私を道路の上に寝かせると、駅の方面に向かって走って行った。どうやらそちらの方面にゲートがあるように見受けられるが、何をしに行ったのだろうか。
「……ねえ。メーくんはあたしだけじゃなくて、ルーアの身に何かあっても悲しむと思うよ」
去って行った彼女が戻って来るのを待つ間、スールは私の隣に座って言ってくる。自分が無力なのは否定できないが、だからと言って私を連れて行くのは憚られるのだろうか。
「うん、インテレオンは優しいからそれは分かってる。この安全な場所になんで残らなかったんだって怒られるかもしれないけど……それでも大好きなインテレオンに会いたくて、仕方ないの……!」
私は胸中の違和感を必死に抑え身体を震わせながら言う。
確かに黒装モンスターにまた瘴気を流し込まれて、瘴気が爆散する最期なんて嫌だ。だけどそれに怯えて何もせず必死に苦痛に耐え続けるなんて、私には出来ない。
戦いに身を投じているインテレオンやマホイップ達、ヒバニー達を無視し続けるなんて……そんなの、苦し過ぎる。
「……」
それを聞いたスールは葛藤するように視線を上げて少しずつ明るくなっていく空を見上げた。まるで胸中でインテレオンと会話しているかのように、彼女は黙って遠くを見つめる。
「……あたしがルーアの立場だったら。多分、同じようにメーくんに会いたいって願ってたと思う……だから、あたしには止められないよ。だけど約束して……リライブは全部あたしに任せるって」
そして長らく自問自答していたらしいスールは絞り出すように言う。本当は同行させたくなくて堪らないけれど、私の我儘を吞んでくれたのだ。
「あり、がと。スール……」
そんな彼女に私は必死に口端を緩めてお礼を伝えた。
「お待たせ!」
その時、イヴの声が駅の方面から聞こえてくる。
視線を向けるとイヴだけではなく、更に二人の灰色のニンゲンもこちらへ駆け足でやって来ていた。
「イヴから話は聞きました。行きたい場所があるんですよね」
私を抱き起こしながら言うのはオーマだ。彼女は頼もしい笑顔を私に向けており、手には私のランドセルもある……わざわざ探して持ってきてくれたのだ。
「ルーアもスールも戦えないのなら、私達が一緒に行ってサポートするよ」
「別にポケモンって連中のためじゃなくて、お前に何かあったら寝覚めが悪いから手伝うってだけだからな……」
続けてイヴも握り拳を作って言い、トワは腕を組んで視線を逸らしながら忠告。
「……いいの?」
「うん。それにオーマの話を聞いてたら、ポケモン達と協力してみてもいいかなって」
「……まあ、その……ルーアへの恩返しだよ」
オーマはともかく、イヴやトワはポケモンに怯えていた筈。それでも彼女達は私を手伝うために、勇気ある一歩を踏み出してくれたのだ。
「……みんな、ありがとう」
私の願いに力を貸してくれる。そんな相手がいることに、思わず私は一筋の涙を流していた。
それと同時に夜が完全に明け、私達の出発を祝うかのように朝日が雪原と遺跡を明るく照らすのであった。