※この作品はR-18です。

ある少女たちの記録   作:beatrice

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遊佐葉月編

『はぁ〜、今日の部活も疲れたね〜』

『本当にねぇ。暑ささえ無ければ楽なんだけどなぁ』

陸上部終わりの更衣室。

ユニフォームから制服に着替える少女たちで溢れている。

『葉月もそう思うでしょ?』

「そうだねぇ。放課後ならまだしも朝練は勘弁してほしいかなぁ」

『朝弱いって言ってたもんね』

葉月と呼ばれた少女は中学生とは思えないほどの高身長を誇り、スタイルも大人顔負けのものを持っている。

『しっかしまあ、バスケ部やバレー部って訳でもないのにどうしてそんなに背が伸びたんだか』

『ねえ〜。胸も大きいし羨ましい限りだわぁ』

「え〜?確かに大きいけどさぁ、走る時に邪魔なだけだよ〜」

『出た!大きい人が言うお決まりの台詞!』

「本当なんだって〜。それに体操着もサイズが合うのがないから胸やらお尻が苦しいんだよね〜」

『大人になったら絶対同じ事言ってやるんだから!』

ユニフォームがキツイのは本当だが他にもスクール水着もサイズが合わない上に男子の視線がどうしても気になってしまう。

『体操着と言えばさー、昔はブルマが主流だったんだってね』

「ブルマって大会で履いてるようなやつ?」

『ああ、違う違う。なんか紺色で下着の上に履いてたんだって』

『下着ってレーシングショーツ?』

『いや。普段使いの下着で小学生から高校生まで使ってたらしいよ』

着替えが終わったのでスマートフォンで検索してみる。

「もしかしてこれの事じゃない?」

『そうそう、これこれ』

『えー?こんなのパンツ見えちゃうじゃん!』

「確かにね〜。でも履き心地とかどうなんだろうね?」

『ゆったりしてそうだし、葉月には合うんじゃないの?』

「いやいや、恥ずかしいし履かないよ?」

『つまんないのー。まあ良いや。コンビニ行くでしょ?』

『行くー』

「私も〜」

話題は変わったが心に引っかかるものがあった。

「…買ってしまった」

このはたちとの夕飯を終えてダラダラしているとき何となく見ていたら気になって購入ボタンを押してしまっていた。

「ま、まあ、高い訳じゃないし?部活の練習用だし?」

自分に言い聞かせるのは恥ずかしいけど一度試してみて合わなければ使わなければいいだけだしね。

『宅配便でーす。荷物届けに来ましたー』

「今行きまーす」

このはやあやめがいない日に配達指定しておいて良かったよ〜。

中身を知られたら恥ずかしいしね。

しかし届いたは良いけどどうしよう。

いきなり部活で使うのもなぁ。…とりあえず履いてみるか。

ジーンズからブルマに履き替えてみる。

「何これ!?下着がはみ出てるじゃん!」

やはり大きめのサイズを買っておけばよかったと後悔する。

「えー?これ隠せるかなぁ?」

位置を修正してみると何とかはみ出しは直せたが食い込み気味でお尻の形が丸わかりだ。

「これで人前に出るのはマズいよねぇ」

それを想像してみると胸がドキドキしてきた。

「…ちょっとしてみたいかも」

私だって年頃の女の子なのだ。

Hな事に興味が無いわけではない。

このはに知られたら絶対に叱られるだろうけど。

「…部活の練習って事にして夜にしよう」

そして3人での夕飯を終えての事。

「あー、このは。ちょっと走ってこようと思うんだけど。ついでに買い物とかある?」

『こんな時間に?大会が近いからって張り切りすぎじゃないの?』

「あー、何かしてないと落ち着かなくてさ〜。すぐ戻ってくるから!」

『しょうがないわね。あまり遅いと心配になるから程々にするのよ?』

『葉月!あちし、アイス食べたい!』

「了解〜。バニラでいい?」

『うん!』

「じゃあ行ってくるね〜」

ふう、何とか出てこれた。

学校のジャージの下は体操着とブルマだ。

コンビニまでの道の途中にある公園まで走っていく。

人がいない時間帯とは言えないけど態々こんな時間に来る物好きはいないはずだ。

中に踏み入れるとやはり人の姿はない。

ここだったら体操着姿を見られてもランニング中で押し倒せるだろう、多分。

「とりあえずジャージはリュックにしまってっと。あー、走ったからやっぱりブルマが食い込んでるなぁ」

改めて見るとやはり食い込んでいるし下着もはみ出している。

「どうせ走るんだから直しても意味ないよね」

予定としてはこうだ。

公園内を一周するまではこのままの姿でいる事。

全力で走れば10分くらいで終わるのは把握済みだ。

「…よし、行くか」

走ってみると脚は動かしやすいがやはりお尻の食い込みが気になる。

おそらく下着も最初より見えてしまっているはずだ。

このはやあやめを騙して悪い事をしているのに何か高揚するものがある。

あれこれ考えているうちにあっという間に一周してしまった。

「あ〜、思ったより早く終わっちゃったな」

自販機でスポーツドリンクを買って喉に流し込む。

夜になったとはいえ季節はまだ夏だ。

体操着も汗でビッショリで肌に張り付く感覚が不快だった。

「…これは汗かいたから着替えるだけだから」

誰かに言い訳するように呟いてブルマと体操着を脱ぐ。

自販機の照明に白の下着姿が照らされている。

「うわ〜。下着も湿ってるや」

替えの下着など持ってきていないが脱ぎたい気持ちが優っている。

辺りを見回して人がいない事を確かめて下着を脱いでいく。

中学生とは思えないほどのスタイルに反してアンダーヘアはまだまだ薄い。

「こんな姿見られたら完全に人生詰みだよね」

分かっていてもジャージを着るのが惜しい気がしてくる。

しかしあまり時間をかけるとこのはが探しにくるかもしれない。

リュックに体操着と下着を詰め込み着替えを済ませてコンビニへと向かう。

素肌にジャージというのも中々に変態チックで男の店員と向き合うのは顔から火が出そうだったが嫌な感じはしなかった。

急いで家に帰り2人にアイスを渡してシャワーを浴びたが汗とは違う体液で湿っているのに気付いてしまった。

「…またやってみたいな。次も上手い嘘を考えないとね」

 

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