夏目かこ13歳。実家は書店を営んでおり、店主である父と国語教師の母の間に産まれた事により自然と本を愛するようになっていった。
そんな彼女も幼少期は他の子と同様に「大きくなったらお父さんと結婚する」と言っていたもので、中学生となった今でもハロウィン衣装を真っ先に見せに行ったりと仲の良さは変わっていない。
しかし彼女も年頃の娘だ。性的な事に興味が湧いてくる歳だが情報を得やすいのはやはり本からだ。もちろん親もその事には気をつけていて卑猥な雑誌や官能小説などを取り扱う事はないがどうしても紛れ込んでしまう事がある。
例えば性描写のある若者向けの恋愛小説や葛飾北斎の春画。何となく手に取った本がそのような内容だったりすると恥ずかしさから閉じてしまうがドキドキした気持ちになってしまう。
その日は父親が在庫の整理で古書市場に行くらしく母も手伝いに行くそうだった。本当は着いて行きたかったが期末試験も近いので、また今度連れてきてくれるとの約束で1人勉強する事にした。
何を勉強しようか教科書を眺めていると保健体育が目に着いた。
「そういえば中学校から教科も増えるんだったよね」
小学生の時に性教育の授業や母から話をされた事はあるが当時はよく理解が出来なかったが、中学生になって改めて話されると妙に恥ずかしい気持ちになった事を思い出す。
そういえば自分の身体も教科書に載ったイラストと同じようになっているのだろうかと気になってくる。
「えっ、と……2人ともまだ戻ってこないよ、ね?」
自室でする分には大丈夫だろうが見つかったら叱られるだろうことは予想がつく。
それならば早く済ませた方が良いと思い、オシャレするのも必要だからと進学祝いで買ってもらった姿見の前に立ち制服のスカートと白い下着を脱いでいく。
鏡には下半身裸の少女が写っており、若緑色の陰毛が僅かに生えている。
「うーん、よく分からないなぁ」
教科書と自分の身体を見比べてみるが何か違う気がする」
「あっ、あれなら参考になるかも」
ある本の存在を思い出して書庫に取りに行く。下半身裸のままだったが無事見つかる事が出来たので急いで自室に戻る。
目当てだったのは北斎の春画集だ。
女性のあられも無い姿が描かれているが参考になりそうだ。
絵の意味はよく分からないが海人さんがタコに襲われている絵が良さそうだった。
フローリングに腰を下ろして脚を開く。
姿見には初めて見た自分の性器が映っている。
「うわぁ、こんな感じなんだぁ」
教科書によれば大陰唇と呼ばれるものがピッタリと閉じて一本の溝が出来ている。
どうやらこの奥に尿道や膣口部があるようだ。
「開いて大丈夫なのかなぁ」
不安にはなるが母からデリケートゾーンの洗い方なども教わっていたので触る事に対する怖さは然程ではない。
両手で優しく開くと淡いピンク色が見えるが構造は何とも表現しづらいというのが感想だった。
鏡に映ったそれをまじまじと観察すると何なら穴らしきものが見える。
「ここが男の人のを入れるところ?」
こんなところに本当に入るのだろうかと疑問に感じたが、観察する場所を色々と変えて尿道口や教科書には陰核という名称で載っていた部位も確認した。
ついでだからとお尻の穴がどのような形をしているのか確認しようとあれこれ体勢を変えているうちに両親が戻ってきたようだ。
慌てて下着とスカートを穿き直して2人を出迎える。
この日は勉強にいまいち身が入らなかったが彼女が自慰行為を試みるまでに然程の時間はかからなかった。