※この作品はR-18です。

ある少女たちの記録   作:beatrice

5 / 29
梓みふゆ編

梓みふゆ。

名家の一人娘である彼女は訳あって一年浪人してしまい天才的な小学生に教わりながら薬学部への合格を目指している。

そのような境遇であるが故に幼い頃から様々な習い事や作法を教え込まれ上手く出来なければ仕置きを受けて涙する事が多々あった。

それでも死を選ぶという一線を超えずに済んだのは親友である七海やちよに寄るところが大きいがもう1人、許嫁の存在がある。

彼も名家の生まれで境遇が何かと似ているところがあり、お互いに家に決められた結婚ではあったが穏やかな語り口と優しい眼差しに惹かれて自然と2人の距離は近付いていった。

マギウスに与してからは連絡を絶ってしまった時もあるが終息後は再びやり取りをする様になり、浪人生ではあるが薬学部入学のための受験勉強をしている事を伝えると応援してくれると言ってくれた事は素直に嬉しく、婚約者としての仲も少しずつ深まっている実感がある。

しかし、それでも受験勉強漬けだとフラストレーションは溜まって彼に会いたくなるのだが彼女ならではの発散方法がある。

キュゥべえと契約して得た固有魔法「幻惑」を自らにかけるのだ。

「夢の中だけでも自由になりたい」と願って得た力に魔女や使い魔との戦闘以外でこのような使い方が出来るとは考えていなかったが嬉しくないといえば嘘になる。

幻惑の内容は許嫁との逢瀬であり、仮初であってもその時だけは誰にも邪魔をされずに幸せな時を過ごす事ができる。

現実では手を繋ぐところまでしか経験していないが彼女も年頃の娘だ。性的な事への知識や興味はある。

ゆくゆくは彼と一つになり子も成したいと思っているが、今は幻惑魔法で誤魔化すだけでも充分満たしてくれている。

シチュエーションとしては様々だ。彼に優しく抱いてもらう日もあれば荒々しく貫かれ獣のように交わったかと思えば口で受け止め飲み干す事を強要され残滓も舐めて清めさせられる。実際にその行為を行なっているかのように思わせる自身の固有魔法には驚かされるばかりだが、魔法を解いた後は身体が切なくて狂ったように自らの身体に指を滑らせる。

彼と初めて肌を重ねる時、私は清楚な女であるように振る舞えるだろうか。不埒な女と思われ婚約解消とならないか不安になる夜もあるが、彼に自らの本性を暴かれて思うがままにされたいという願望もある。

いつの日か愛しい彼に純潔を捧げて身も心も快楽に溺れる幸せな将来が訪れる事を夢見て彼女は今日も幸福な幻惑の中に沈んでいく。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。