『やだー!!みぃも一緒に行くのー!!』
「ごめんねぇ、みぃ。今回ばかりは許してぇ」
事の始まりは初めて出来た恋人との旅行が決まった事だ。
大学で知り合った同級生の彼は神浜外の出身だが、西と東の歴史について客観的な意見をくれるので学生運動も順調に進むようになり、彼への恋心を自覚して告白したところ彼も同じ気持ちだったようで、めでたく付き合う運びとなった。
そのことを家族に話すと両親は喜んでくれたが妹がより甘えてくるようになった。
中学生になっても姉にべったりなのは嬉しい反面、将来が不安になる。
なので旅行当日、みぃが着いてこようとしたが両親にお説教を受けている間に出発することが出来た。
そして駅で待ち合わせていた彼と合流して電車に揺られながら旅行情報誌を取り出す。
目当ての食べ物や観光地を楽しんでから宿にチェックインする予定で、彼に身を寄せながら話すだけで今日が楽しい日になる予感がする。
駅舎から出ると風に乗って潮の匂いが流れてくる。さりげなく腕を絡ませると彼はいつも身を硬くしてさながら捕まったエイリアンのようだが異性慣れしていないところに可愛らしさや信頼性を感じて2人で少しずつ経験を積んでいきたいと思っている。
駅前の商店街に目当てのお店はある。
とある旅番組でその地域でしか出回らない地魚があると紹介していたので食べに行ってみようという事になったのだ。
昼時であるから店内は多くの客で賑わっている。
「うずわ定食を2つ、それとおでんをください」
『はーい、おでんはセルフでお願いしまーす』
そのお店の売りなのかテーブルには食べ方の指南書が置かれている。
一緒に選んだおでんを食べながらそれに目を通す。
「青唐辛子だって。辛いのは平気?」
『辛いのは平気だよ。麻婆豆腐も辛口が好きだしね』
「あらそうなの?うちは妹がいるからずっと甘口よ」
『確か中学生だったよね?』
「ええ。今日だって『一緒に行く!』って言い出して大変だったんだから」
『あっはは。お姉ちゃんを取られるじゃないかとヤキモチ焼いてるのかもね』
「私としては早く姉離れしてほしいところなんだけどね」
『はーい、うずわ定食お待たせしました!こちらの指南書の通りに食べていってくださいね〜』
「まあ〜美味しそうね!」
『鰹はタタキでしか食べた事ないからなぁ。どんな味何だろう」
「『いただきます』」
最初は醤油皿にミンチ状になった魚肉を乗せて醤油をかけて味わう。
「お、おいし〜い!」
『脂が乗っていてタタキとは全然違うね。えーと、次は刻んだ青唐辛子と醤油をかけてご飯に載せるっと』
「少し辛いけどご飯があるからちょうど良いわね〜」
『俺はもう少し入れても大丈夫かな』
地場の味を堪能したところで店員に声をかける。
『出汁をお願いします』
『はいよ〜』
店員がポットに入った熱々の出汁をかけていくとウズワに熱が入り白く変色していく。
「わあ〜良い香りね〜」
『熱いので気をつけてくださいね』
贅沢な出汁茶漬けを見て2人は無言で食べ進めていく。
『はあー、美味しかったね』
「ええ、来た甲斐が合ったわね〜」
会計を済まして一度駅まで戻る。
次の目的地は道の駅だ。駅前からシャトルバスが出ているのでお土産を買うのも兼ねてチェックインまでの時間を観光に使う事にしている。
「わ〜、ネットでは見ていたけど広いのね〜」
『そうだね。海が近いから景色もいいね』
今度は彼の方から手を繋いでくれた事が嬉しくなる。
「ふふっ」
『どうかした?』
「なんでもな〜い」
(この人と両思いだったなんて本当に生きていて良かったわ)
店内に入ると品揃えの多さに驚いてしまう。
「わ〜。お菓子からおつまみまで何でもあるのね〜」
『本当だね。お土産を渡す人は決まってるの?』
「ええ、まずは妹にお菓子でしょ。それからやちよさん達にもお世話になっているから買っていくつもりよ」
『ああ、モデルをしてる人だったよね』
「…浮気しちゃダメよ?」
『す、する訳ないだろ』
「ごめんなさいね。ちょっとからかってみただけよ」
『分かってるよ。そういうところも好きだから』
不意打ちでそういう事を言ってくれるのにいつもドキドキさせられる。
(こころちゃんもこういう心境だったのかしら?)
お土産も確保したがまだ時間があるのでもう少し場内を見て回る事にする。
「あら?あそこの迫り出しているところ何かしら?」
確かに別館の見上げた先に迫り出している部分が見てとれる。
『行ってみようか』
そちらまで移動してみると温泉の看板が置いてある。
「…貸し切り風呂も有りですって」
『…止めておこう。今は』
「そ、そうね。チェックインの時間も近いしね」
お互いに気恥ずかしさから濁してしまったが入りたくない訳ではない事ぐらいは分かっている。
何となく無言のままタクシーに乗って宿へと向かったが指はより強く絡め合っていた。
「わあ〜!良い眺めね〜」
2人とも学生であるので高級宿は取れなかったがベランダから海を望む事が出来るのでそれだけでも充分だった。
『そうだね。このホテルにして良かったね』
「そうね」
自分よりも背が高い彼の肩に頭を預ける。
彼が隣にいて共に潮風を浴びるだけで幸せだった。
夕食を頂き後は入浴を済ませて寝るだけとなった。
『先に入ってきなよ』
やはりお風呂となるとその先を意識してしまう。
「いえいえ!私は後の方で!」
同じ問答を繰り返して彼に先に入ってもらう事になった。
「…ふう」
シャワーを浴びると移動の疲れが抜けていくがこの先を考えると緊張してくる。
「…やっぱりするのよね?」
意識せず言葉にしてしまうが旅行する事が決まってから期待していることも事実だ。
この日に合わせてヘアケアをしたり生理周期の確認も怠らなかった。
全身を洗い清めて覚悟を決めて浴室を出る。
ベッドに腰掛けた彼はお揃いの浴衣を身に纏っている。
「お、お待たせしました」
『う、うん』
部屋の照明は点いたままだがそういう事に意識が回っていないのも本当に異性経験がないのだと分かって、むしろ誠実な人なんだなと思ってしまうのは自分が産なだけなのだろうか。
それでも良い。今は彼の温もりを感じたくて隣に座る。
どちらからともなく目を合わせキスをする。
既に彼にファーストキスを捧げているが唇を重ねるのは何度体験しても同じだけの恥ずかしさと幸福を感じる。
しかし、今のキスは互いに込められた感情がより濃いことが伝わってくる。呼吸が苦しいのも忘れて互いを求めあう。
彼と舌先が唇に触れる。きっと今までのキスは子どもの戯れのようなものだったのだろう。この先を赦せばもう歯止めは効かないだろう。それでもどうしようもなくその先を求めてしまっている自分がいる。
唇を開き自ら彼の舌に絡ませていく。他者の唾液を感じるのは初めてだが好いている相手のものならば穢らわしいとは全く思わない。
それは彼も同じらしくより深く舌を差し込んできて口内に入れてくる。
頬の内側や舌の裏側を舐められると次第に心地良くなる。
互いに呼吸の限界を迎えるまで舌を絡め合っていた。
『脱がしてもいい?』
「…うん」
他者に脱がされる事など初めての経験だが彼にされるのなら嫌な気はしない。
後頭部を左手で支えられながらゆっくりとベッドに押し倒される。
空いた右手で胸元を広げられ豊かな膨らみが晒される。
『綺麗だよ、みたまさん』
「…みたまって読んで」
処女を捧げたいと思った相手だ、敬称で呼ばれるのは距離を感じて嫌だと思った。
『みたま』
しかしいざ名前で呼ばれると心臓が脈打って仕方がないがそれは距離が縮まったように思えて仕方がない。
「嬉しい」
思わず彼の頭に腕を回し胸元に抱き寄せてしまう。
胸に直接彼の息遣いを感じるがそれすらも愛おしい。
「好きに触って良いのよ」
抱えていた頭部を自由にして手は頭の横に置く。
彼の両手が乳房に触れ、その弾力を確かめるように僅かに力を込めてくる。
『大丈夫?』
「ええ、平気よ」
指が沈む感覚は少しむず痒いが嫌悪感はない。
同年代よりは大きいと自負しているが彼は大きい方が好きなのだろうか?「ねえ、おっぱいは大きいのと小さいの、どっちが好き?」
『うーん、俺は大きい方が好きだなぁ』
「良かったわぁ。小さくすることは出来ないもの〜」
会話を交えながらも彼は重さを確かめるように乳房を掬い上げてくる。
『重量感がすごいね』
「でしょ〜?でも肩凝りが辛いのが問題なのよねぇ」
普段通りの砕けた会話が続いているが無言で触られるよりも緊張は薄くなる。
再び息が続かなくなるほどキスを交わしたあとで彼の舌が首筋に優しく触れる。彼の息遣いと唾液の温度に心拍数が上昇していく。
「ん、んうぅ」
こそばゆさもあるが舌から感じる彼の体温が心地よい。
耳、鎖骨、脇腹、手の甲、指、臍、踝、足の指まで舐められ、ほぼ全身が唾液に塗れているが彼のものにされてしまったような気分は悪くない。
一度通った道を辿って今度は胸に登ってくる。
乳房はより丹念に扱われる。全体に隈なく唾液を塗り込まれて左右とも滑りが良くなっている。
両方の乳房を同時に揉みしたがれると先端が切なくなり、見た目でも硬く尖り期待してしまう。
「ね、ねえ」
言葉にするのは恥ずかしいので目を向けると察してくれたのか桜色の頂に舌を伸ばしてくる。
「〜!」
声にならない声が出て思わず上体を反らしてしまう。
『だ、大丈夫?』
「え、ええ平気よ。ちょっとびっくりしただけだから。気持ち良かったから続けて?」
『分かった』
再び乳首への攻めが始まる。
手脚への愛撫が脱力を伴うものであるのに対して乳首へのそれは強い快感を直接送り込まれているように感じる。
一定間隔で舐められたかと思うと不意に吸い上げられるのが何とも心地良い。
「ねえ、そんなのどこで覚えたのぉ?」
『ま、まあネットとかAVとか』
「ふーん、そういうの見るんだぁ」
『でも付き合ってからは観てないよ?』
「当然よぉ。こんなピチピチの子を捕まえておいてそんなの観るなんて許さないんだから」
『ごめんごめん。でも付き合うってなった時に全部処分したから』
「私は観た事ないけどAVでしていたような事をしたくなったら遠慮なく言ってね?」
『い、良いの?』
「私は貴女の彼女だもの。それでこの後はどうしていたの?」
全てを受け入れる覚悟で彼を見つめる。
帯をほどかれて隠れていた下半身を露わにされる。
彼も同様に浴衣を脱いでお互いに一糸纏わぬ姿となる。
「わあ〜。結構筋肉付いてるのねぇ。触ってみてもいい?」
彼は水泳部で全身がガッチリとしている。
私は腹筋が好みなので撫で回してしまう。
「みたまだって肌がスベスベしていて綺麗じゃないか」
同様に臍周りを触ってくる。
「ねえ、もしかしておへそが好きなの?」
『そういう訳でもないんだけどみたまのは可愛いなって思うよ』
「も、もう誉めたって何も出ないわよ〜」
しかし可愛いと言われて嬉しくない訳がない。
「それより続きは良いの?」
私としても胸だけでの愛撫では物足りなくその先を求めてしまっている。
彼の唇が太ももに寄せられ、掌がお尻とシーツに間に差し込まれ揉んでくる。
唇が徐々に登ってきてあわいに辿り着く。
脚と脚の間に彼の顔があり、私は恥ずかしさを堪えて開いていく。
彼はそこにも口付けをしてくるが湿った音に今までの刺激で濡れている事が分かる。
滑りを利用して指を上下に動かしてくる。
『痛くない?』
「大丈夫。でも手を握ってくれると嬉しい」
彼の左手が右手に伸びてきたので指を絡ませ合う。それだけでどんなことでも頑張れる気がする。
空いている右手の指であわいを寛げられると独特の甘い匂いが広がるのが分かる。
彼は鼻を寄せてその匂いを確認するがその行為は見られるよりも恥ずかしい。
「か、嗅いじゃだめ…」
『凄くいい匂いだし、色もピンクで綺麗だよ』
「実況しないでよぉ」
恥ずかしさから思わず片手で顔を覆ってしまう。
再び舌が伸び、愛液の味を確かめるように膣口部を縦横に舐められる。
舌でどれだけ掬い上げても愛液の分泌は止まらず濡れた音はどんどん大きくなっていく。
みたまは激しく喘いだりなどはしないが快楽を感じているのはリラックスした様から容易に分かる。
舌をゆっくりと上に動かして今度は突起に触れる。
その瞬間、みたまの瞼の裏に火花が散った。
彼を思って一人で行為をしていた時もそこが一番感じる場所だったが人に触られるのは感覚が全く違った。
一定のリズムで舌を上下に動かすというされていることは単純なのに気持ちが良くて仕方がない。
それに加えて左胸の頂も指で摘まれるので快楽が増幅していく。
彼に触れていたくて無意識のうちに繋いだ手を強く握り、脚の間にある頭を抱き寄せてしまう。
彼の存在を強く感じた安心感から絶頂を迎えてしまった。
心地よい気怠さを感じながらも彼がまだ気持ち良くなっていない事が気にかかる。
「えっ〜と、もう挿れる?」
彼のものは大きくなってはいるようだが行為に及べるほどなのかが分からない。
『うーん、少し触ってみてくれる?』
「は〜い」
彼には秘密だが女子向けの雑誌でやり方を見たことがあるので思い出しながら実践してみる。
(まずは唾液で濡らすのよね)
口を寄せて唾液を垂らして先端に塗りこみ両手で包み込みながら優しく握る。
「どう?気持ち良い?」
『気持ちいいけどもう少し濡らしてもらっていいかな?』
再び口を寄せて今度は根元に流れるまで垂らし、今度は先端から根本にかけて手を滑らせていく。
『うん、このぐらいでペースで良いよ』
「分かったわ〜。このまま続けるわね」
彼が感じてくれているのはやはり嬉しい。力加減を意識しながら上下に動かし唾液の追加も怠らない。
先端からは唾液とは違う粘性の液体が溢れてきている。
『みたま、そろそろ…』
余裕の無くなってきた様子からそろそろ出そうなのだろう。しかし初めての射精は一つに合わさって受け止めたいと思う。
「う、うん。良いわよ」
みたまはベッドに横たわり脚を開いてみせる。
コンドームを着けた彼がその間に入り性器を密着させる。
『痛みが耐えられなかったらいつでも言ってね』
「ありがとう。でも頑張ってみるわ」
一度触れるようなキスを交わし彼の物が徐々に入ってくる。
内部を押し広げられるのは未知の感覚だがまだ大丈夫だと思っていた矢先に裂けるような痛みが奔る。
「ちょっと、痛いかも」
『平気?ここで止めようか?』
「ううん、もうちょっとだけしてみて」
これほどまでに痛いとは思っていなかったが中断するとしても全てを受け入れるところまでは頑張ってみたい。
様子を見ながら神聖な場所を進んでいき彼とみたまは一つになった。
『全部、入ったよ』
顔にかかった髪を梳きながら彼が告げてくる。
強い痛みは残ったままだが彼に純潔を捧げられた事が嬉しい。
「良かったぁ」
『これからどうしようか?動いたりするみたいなんだけど』
「ごめんなさい。それはまだ無理かもぉ」
ちゃんと濡れてはいるが痛みは変わる事がなく続ける事が怖くなる。
『それじゃあ、今日はここまでにしようか?』
「ごめんなさいねぇ」
『ううん、良いんだ。また2人で頑張ってみようよ』
「…ありがとう」
『とりあえずお風呂いく?』
「そ、そうね。行きましょう行きましょう」
身体を重なる事よりも一緒に入浴する方が恥ずかしいのだが興味もあったりはする。
「ふう〜、良い湯加減ねぇ」
髪をアップに纏めてゆっくり身体を温める。
『そうだね。痛みの方は大丈夫?』
「ええ、お風呂に入ったら良くなってきたわ。でも私だけ気持ち良くなってごめんなさいね」
『良いんだよ。君に負担をかけてまで気持ち良くなりたいとは思わないし』
「うーん、でもねぇ。口でしてあげたいなぁなんて思ったり」
『ええ!?汚いよ?』
「私のだって舐めたでしょう?お互い様よぉ」
微笑ましい問答が続いたが彼が折れることになり浴槽に腰掛ける。
要領は分かっているのだ。先ほどと同じように唾液を垂らして滑りをよくしていくが今度は口内に迎え入れる。
(口の中だと熱く感じるわね)
雑誌で見た記事を思い出しながら舌を絡ませたり、括れた部分を舐め回していく。
(確かここも感じるのよね?)
空いた手を睾丸に持っていき優しく摩ると反応が変わる。
(か、可愛い)
心なしか口内のものも太くなってきたようでしかも汗の味がする粘液が出てくるようになった。
睾丸を擽るのが効いているのか何かを耐えているように見える。
「もしかして出そうなの?」
手で扱きながら聞いてみる。
『う、うん。そろそろ出そう』
「そっかそっかぁ。好きに出して良いんだからね」
再び口に収めて吸い上げたり舌を絡ませていく。
『そろそろ出そうだから口から出していいよ』
彼のその言葉は嬉しいが頭を振って口淫を続ける。
『駄目だって…』
彼の抵抗も虚しく射精をしてしまう。
しかし、みたまのほうはそれを嬉々として受け入れる。
(変な味と聞いていたけど美味しいわね)
人との味覚の差故か口内射精も飲む事にも抵抗は全くない。
射精が終わるのが勿体無く思えるほどに口内に注がれたものを堪能したみたまは嬉しそうだった。
「ごちそうさまでした。また飲みたいなぁ」
2人とも幸福な一夜を過ごし翌日は観光を済ませて帰路へと着いた。
またお金を貯めて旅行にいく約束をしたが、帰宅後みかげがべったりと甘えてきたのは言うまでもない。
今まではアンケートをとったりしていましたが、感想欄に書いてくれた子でのリクエストも受け付けます。