※この作品はR-18です。

蹂躙する事に憧れて   作:長之助

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よろしくお願いいたします
にしても純愛と陵辱成り立つのこの漫画くらいでは


プロローグ

この世界には、魔法少女が存在している。そして同時に魔法少女と戦う悪の組織も存在している。その悪の組織の名はエノルミータ。人々に悪を振りまき、前述の通り魔法少女と戦う存在だ。そして、そのエノルミータの自称マスコット、ヴェナリータがふよふよと飛びながら1人の目標へと声をかける

 

「やぁ」

 

「………どちら様で?」

 

「君、変身とかに興味無い?SNSやメール機能での返信では無くて、魔法少女的な意味合いでの変身。なったらなんでもできるよ、君が望む欲望のなんでも」

 

「……………………………まぁ、はい…ないって言うと嘘になるけど」

 

「はい、というわけでこれ……これを持ちながら変身(トランスマジア)って叫ぶんだ」

 

そう言いつつ渡されたのは星型の様なアイテム。渡された少女はそれとヴェナリータを交互に見ながら、仕方なく言われた通りにする。

 

「えーっと変身(トランスマジア)……」

 

その瞬間、アイテムから出た光が彼女の体を包んでいく。まるで王道の魔法少女の変身の様な綺麗な色とりどりの光が、彼女を覆いその姿を━━━━

 

「…あれ?」

 

「………」

 

変えようとしたところ、光は全て黒い水となり地面へと落ちて大きな大きな水溜まりを作り出した。ヴェナリータもこれは予想外だったようで、水溜まりと彼女を交互に見ていた。

 

「………」

 

「あれっ……おかしいな…見立てでは……おや?」

 

「…………」

 

少女はまるで生気の抜けたようなぼんやりとした顔で、どこかへと歩いていく。その後をヴェナリータが追うことは無く、その視線は残った黒い水たまりに向いていた。

 

「これは……」

 

その水たまりは一点なんの変哲も……否、まるで脈打つかのように動いたかと思えば、一気に泡立ちそしてある形を成していく。その流れを見て…ヴェナリータは、不気味な笑みを浮かべる。

 

「……なるほど、そうなった訳?これは…面白いことになるね」

 

ヴェナリータの黄色だけの瞳、その瞳はまるで彼の誰も知らない目的を見据えるかのように相変わらず黄色いままなのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、あの!すいません!!」

 

「…はっ…!?え、何…?白…?」

 

打って変わって、ヴェナリータとは違い白い体を持つマスコットみたいなものが意識を取り戻した少女に声をかけていた。その態度は礼儀正しく、無意識的な愛らしさをもっていた。

 

「僕はヴァーツ、魔法少女達の…言ってしまえば支援者みたいなのです!」

 

「支援者……で、その支援者が一体なんの御用で?」

 

「貴方に…魔法少女になって頂きたく!!あなたには…とんでもない素質があるので!!」

 

「……まぁ、興味は無くはない…けど」

 

「ありがとうございます!!では、このアイテムを渡しておきますので変身(トランスマジア)と言ってください、そうすれば姿が変わります!」

 

そう言いつつ、ハートマークのアイテムを渡すヴァーツ。アイテムとヴァーツを交互に見つつ、再び言われた通りにアイテムを握りしめ言葉を紡ぐ。

 

「…あれなんかそういえば、さっきも同じことやったような…まぁいいや変身(トランスマジア)」

 

そして、少女は光に包まれて……その姿を一気に変えた。上は白の衣装、下はギリギリ足首が見えるほどに長く伸びた黒いスカート。実に可愛らしい衣装へと変貌していたのだった。

 

「おぉ……可愛い」

 

「良かったです…!それに……やはり、とんでもない力を秘めています…!今の貴方なら…きっかけ1つで…!さらに、その先に…!」

 

「私そんなすごいんだ」

 

「そんな凄いんです!!……あ、お名前、どうしますか?」

 

「そうだねぇ…あ、最近『トレスマジア』って3人組見るから…それに習って……マジアシュヴァルツ、これが私の名前だよ」

 

こうして、新たな魔法少女が誕生した。その名もマジアシュヴァルツ。新たなトレスマジアのメンバーにして、黒の魔法少女。それと同時に…新たなエノルミータの幹部も誕生していた。

 

「君の名前は、『ヴァーステキン』だ」

 

「━━━テキン?」

 

「ドイツという国の単語を、少し読み方を変えたのさ。意味は『隠す』という意味さ。彼女の中にあったドス黒い欲望…その隠された欲望に名をつけるのなら打ってつけだろう?」

 

「なるほど確かに……本体をもう一度誘わなかった理由は?」

 

「欲しかったのは『君』の方だからね」

 

表情を崩さず、黒い水たまりに話しかけているヴェナリータ。段々と水溜まりが人の形を保っていく。だが、最後の形がまとまらない。

 

「ひとまず、これを使いなよ。この中なら君も制限がかかるとはいえ動けるし、形が取りやすいだろう」

 

「いいね……それいじゃあ変身(トランスマジア)」

 

その言葉により、水溜まりは光り輝く。そして、後一歩というところで固まりきれていなかった体が構成されていき…大きな真っ黒のローブがそこに鎮座していた。フードを深く被っているようなその奥には、真っ白な目のない仮面がつけられていた。

 

「これが私、エノルミータ幹部…ヴァーステキン」

 

「さて、意気込みを教えてもらおうか」

 

「ふふふ…決まってるよそんなの。こっちは悪の幹部でやりたい放題できる…つまり━━━」

 

━━━信念のある魔法少女を、堕として…快楽だけしか考えられない頭にしてあげる。

それが、エノルミータ新幹部ヴァーステキンの目的。色々な少女を自らの『雌』へと変えて信念を折っていく。その姿が美しいと感じる彼女は…いずれ来る新たな幹部の1人と、似ているようで相反している存在とも言えるだろう。

 

「エノルミータ!みんなを傷つける前に止めるからね!!」

 

「今日も悪事を働くつもりやったんやろうけど…」

 

「そんな事はさせないわ!私達、トレスマジアが!!」

 

そして、その門出を祝うかのように3人の魔法少女が現れる。彼女達はトレスマジア…街を守る魔法少女のチームである。

 

「うへへっ……いいねぇ、じゃあ自己紹介としようか!初めましてトレスマジアの信号機の御三方!私の名前はヴァーステキン!エノルミータ新幹部にして、いずれ貴方達を堕としめる者!」

 

仰々しく。そしてわざとらしく身振り手振り…と言っても袖からもローブの隙間からも一切体が見えていないのでただローブが動いているだけなのだが……

 

「……まぁいいわ、ヴァーツ!」

 

「はい!今日からの新メンバーの方!頑張ってください!!」

 

「うそーん……い、いきなり戦闘……ま、マジアシュヴァルツ!頑張るぞい!!」

 

突如として現れた4人目の魔法少女。突拍子もない挨拶に周りの空気が凍る。そして、意味がわからないと言わんばかりにヴァーステキンは首を傾げる。

 

「……あ?チョチョイのヴェナさんや」

 

「彼女のことは初めて見たね、偶然かもしれないが同時にスカウトを…」

 

「じゃなくて」

 

「……なんだい?」

 

「あれ、何?」

 

「…?何、とは?魔法少女以外の何者でもないような…」

 

目の開いてない仮面を目の前のマジアシュヴァルツに向けながら、ヴァーステキンは怪訝な雰囲気で尋ねる。そして同時に、相手のマジアシュヴァルツもヴァーステキンに対して懐疑的な目を向けていた。

 

「……あのー、ヴァーツさぁん?」

 

「はい?」

 

「何あのローブの化身」

 

「僕も見た事がありません…!ヴェナリータ…まさか、新しい幹部を出すなんて…!」

 

「いやいや、そゆことじゃなくてね…」

 

2人は睨み合う。なぜだか分からない、何故だか妙に気を引かれる。お互い睨み合いを続け━━━

 

「んー……胸のサイズじゃあ一番下って所かな新入り乳首真っ黒さんは!あ、違ったかチクビシュヴァルツさんでしたっけ?へへ、自分で言ってて面白くなってきた」

 

「…随分とまぁ低俗な煽りしかできないんですかねぇ?自分だって仮面被り手足も見えないローブつけて随分と厳重に守ってるじゃあないですか?

あ、成程チビでまな板で顔にも自信がないからか!こりゃあ納得!じゃあごめんなさいね!嫉妬心煽っちゃったか!お名前なんだっけ?バカチキンでしたっけ?だっさ!」

 

「そんなけ自分の顔とスタイルに自信があるならSNSで裏垢でも作って顔と体で売りに出しなよ、儲かるんじゃない?あ!天下の魔法少女様がそんなこと出来るわけないか!」

 

「自分の体すら自慢できるものじゃないのに煽るしかできないってもう才能終わってるんじゃないの?頭良くないと生きていけないだろうに…あ!エノルミータの幹部って馬鹿でもなれるのか!」

 

「はっはっはっ!」

 

「あははははははは!」

 

散々に煽りあった後に、2人は散々に笑う。それはもう大声で笑う。笑いすぎて顎が外れるのではないかと思ってしまうくらいには笑う。だが、その瞬間は永遠には続かない。

 

「「死ねぇ!!!」」

 

睨み合っていた理由が『こいつ気に食わないから』で一致したお互い初戦の爆発音が鳴り響く。素人同士のバトルなので、当然ただただ魔力をぶつけ合うだけの戦い。だが、互いが互いを今『こいつは殺す絶対』と思っているので即座に、それも無意識に魔法を使っての戦いになる。

 

「こん゙、の゙ぉ゙!」

 

「うおっ!?鞭なんてあぶねぇだろうがアバズレ!!って……」

 

マジアシュヴァルツが振るった鞭。それに当たった木の葉が空中で静止していた。無我夢中で使った魔法を見て、若干の落ち着きを取り戻した2人はそれぞれのマスコットに声をかける。

 

「ヴァーツ…これって…」

 

「どうやら…シュヴァルツさんの魔法は、触れた物を固める魔法の様です」

 

「なるほど…初めて使うからアレだけど……後で使い方考えるとしよっと」

 

「……ねー、ヴェンヴェン〜」

 

「呼び方に統一性を持たせて欲しいな……君の魔法かい?ええっとね…ちょっと待っててほしい、今調べるから」

 

そう言ってポチポチと自らのスマホを操作するヴェナリータ。その様子に攻撃を避けながらヴァーステキンは驚いていた。

 

「スマホで!? 」

 

「君の魔法は『隠匿』……まぁつまり隠したり隠れたりする魔法だね」

 

「That's 地味!!あ、いや待てよ…?」

 

鞭や、他トレスマジアメンバーからの攻撃を避けながら何かを思いついた雰囲気を出すヴァーステキン。1度大きく距離を取ってから一気に両手をあげる。

 

「なんや…?」

 

「分からないけど…」

 

「今がチャンス!!」

 

黄色(マジアサルファ)、ピンク(マジアマゼンタ)青色(マジアアズール)の3人が突っ込んでくる。それに対して、ヴァーステキンは━━━━

 

「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!!!!!」

 

━━━滅茶苦茶に大声を出した。それはそれは大声を出した。一瞬その剣幕に怯んだ3人だったが、関係ないと…サルファが突っ込んでいく。

 

「手が無くてただの威圧やなんて、随分と諦めが悪ぎゃう!」

 

「サルファ!?」

 

「い、今何も無いとこで爆発したよ!?」

 

「……私の魔法は隠す魔法!今、魔力で出来た玉を四方八方にばら撒いた!!場所は私にしか分からない!下手に突っ込んだのがだめだぞ!!お陰で…新人が鞭を震えないじゃないか!!」

 

本来ならハッタリだと言うべきところだろう。しかし、事実サルファが攻撃を受けてしまった以上残りの2人は動けなくなってしまう。そして、3人が前にいる状態なのでシュヴァルツも下手に鞭を振るえなくなってしまう。

 

「はー…なんか落ち着いてきたな。ヴェロキラプトル〜多分基地とかあるんでしょ、案内して〜?」

 

「君には1度物覚えのテストをして欲しいものだね…まぁ、今日は挨拶だけだったからね」

 

そう言って、ヴェナリータはエノルミータの基地…ナハトベースへと案内する。これにより、戦いは終幕を迎えた。

 

「…ちっ、逃げよったか」

 

舌打ちをしながら変身を解除するマジアサルファ……本名天川薫子。関西弁…特に京風の喋り方をする少女である。周りに人の目がなければ若干過激化するのが特徴だ。

 

「…まぁ、いいんじゃないかしら?魔法を自ら教えてくれたし…あのくらいなら対策はできるわ」

 

そして同じように変身を解除するマジアアズール…本名水神小夜。中学生のスタイルでは無いものを携えている少女であり、巫女をしてたりする。

 

「そうだね!次は勝てるよ!」

 

そして明るく振舞っているマジアマゼンタ…本名花菱はるか。明るく周りに笑顔を振りまく少女。正直ちょっと変なところがあるが、比較的常識的な方である。

 

「……にしても、まさか噂のトレスマジアが…同(・)級(・)生(・)だ(・)っ(・)た(・)な(・)ん(・)て(・)」

 

「そうね、私も新メンバーが貴方だなんて驚いたわ」

 

「なんや、ほんと…奇妙な縁というか」

 

「ねー、不思議だよねぇ」

 

そして、変身解除するマジアシュヴァルツ。彼女の本名は双葉ユズリハ。黒く長い髪を携えた、一部分の大きさがサルファ以下の少女。現実と妄想の境界線がハッキリしており…妄想だからこそ、夢だからこそ…叶えるべきでは無い、だからこそいいと考えている少女。意思が『固く』欲望を『隠す』ことが得意な少女。

だからこそ━━━━━

 

「……理性もなく、欲望のままに暴れてるようなエノルミータは…許しちゃ駄目かなって…まぁ魔法少女としては、新米だし…まだ合格点にも達してないだろうけどね」

 

「そんなことは無いわ、初めてであの戦いぶりは見事と言うべきよ」

 

「うんうん!」

 

小夜とはるかに褒められ、微笑むユズリハ。薫子も嫌そうな顔はしておらず、寧ろ歓迎と言った具合だった。

 

「お疲れ様でした皆さん!!」

 

「ヴァーツ、ありがとう彼女を誘ってくれて…心強い味方になったわ」

 

「いえいえ!まだユズリハさんは戦い慣れていませんが…才能は、かなりの物を秘めています……きっかけさえあれば、今すぐにでも…今よりも強くなれるかと」

 

「楽しみやねぇ」

 

「期待されて胃が痛い…」

 

ゲンナリとした顔をしながらも、ユズリハは満更でもなさそうな顔をしていた。そして、彼女の手を……小夜が取る。

 

「さ!歓迎会とお疲れ様会でもしましょうか」

 

「いいねぇ!」

 

「しゃあないな、つきおうたるわ」

 

そうやってだべりながら、トレスマジアの4人は去っていく。まだ未来は明るいと信じながら。これから、エノルミータとの死闘(怪人サド女の魔の手)が起こるとも知らないまま━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

,

sideエノルミータ

「ナハトベースって言ったっけ」

 

そして、こちらは帰ってきたヴェナリータとヴァーステキンの二人。本部の椅子に腰をかけ…ヴァーステキンはヴェナリータに顔を向ける。

 

「私たちしか居なくね?」

 

「他の幹部は皆先程他の町の魔法少女狩りに出かけたよ」

 

「え、何勿体ない…女の子なら分けて欲しい」

 

「欲望ダダ漏れだね」

 

「欲望は叶えてこその欲望でしょ」

 

「まぁ、今は新メンバー確保してるところだから…君はそれまでここにいてね」

 

「え、出かけるのダメ?」

 

「君はその状態で既に変身してるからね。出たらトレスマジアに気づかれるだろうし、仮に変身解除した場合その変身アイテムに体が吸い込まれて殆ど動けなくなるよ」

 

「うそー!?や゙だ゙ぁ゙ー!!!揉みたいぃ゙!!つねりたいぃ゙!叩きたいぃ゙!!ゔあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ!!!!!!!!!」

 

袖だけの腕をぐでーんと伸ばすヴァーステキン。自由に変身解除できる魔法少女に恨みと情欲を向けながら…自由に出入りできるヴェナリータのいう事に背くわけもいかず、悔しそうな声と駄々をこねるような叫び声を出すだけに留めるのであった。

しかし、彼女はまだ知らない…怪人サド女やその他との出会いによって変わっていくかもしれないことを……その時が来るまでは、彼女はナハトベースでお留守番であるということを。




マジアシュヴァルツ:固める魔法
鞭越し又は魔力による何かしらの干渉、もしくは直接触れる等で対象を固める魔法。鞭自体は伸縮自在で割と融通が利く。胸も尻も太腿もないが痩せてる訳では無い。

ヴァーステキン:隠す魔法
色んなものを隠して認識させないようにすることが出来る。物体だろうがなんだろうが、触れれば発動可能。ローブから体の一部分も見えず、そして仮面とフードで顔も髪でさえも確認できない。でも出るとこでてないことだけはわかる。

一気にハマったので不定期的に思いついたら投稿のペースで行きます。基本原作ですが、話によっては出番がないので原作の話が飛んだりします。よろしくお願いいたします。
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