※この作品はR-18です。

蹂躙する事に憧れて   作:長之助

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原作基準だと3話後半〜4話って感じです。


自らの思いに引っかかって

sideトレスマジア

 

「う〜で〜がぁ〜、マシにな………うわエノルミータの気配する!!ちっか!!」

 

謎の歌を歌いながら歩く双葉ユズリハ。前回に怪我した箇所がようやく完治し、今日から復帰出来ると意気揚々としていた所にタイミング良く召集がかかる。

 

「……ん、あれ…この辺小夜の家ある場所じゃん…あれまさか1人で戦ってます!?もしあの変態乳首女だったらまずいって!魔物増やされたら小夜もキツイし…!加勢に行かないと!!変身(トランスマジア)!」

 

そして、変身して空を飛んで彼女はエノルミータの気配のする小夜の家へと向かう。距離が近かったのもあり、すぐに到着することが出来た。

 

「ここ、か……?」

 

そしてユズリハ…マジアシュヴァルツの見た景色は、彼女からして異様な光景となっていた。前に戦ったエノルミータの新しい変態女が、マジアアズールを押し倒していたのだ。ちらりと除く隙間からは、アズールの大きな旨を揉みしだいている様子も確認できる。

 

「こっ━━━━」

 

心の中で何かが燃える。怒りかと本人は感じたが、だがそれと同時にそんな状態のアズールを目にして息を荒らげてしまっていた。まるで感じているかのように赤い顔をして唾液を垂らしている彼女の様子に、シュヴァルツの何かが起き上がってしまっていた。だが、今の彼女にそれに気づく術はない。

 

「この破廉恥ドスケベ変態ゴミカスサド女がぁァァァァァ!!!!!!」

 

大声を出し、鞭を振るう。怒りに身を任せているのはその通りだが、それ以上に身を任せていないと良くない感情が湧きそうでユズリハは勝手に焦っているのだ。

 

「っと……今日はここまでですね…また、楽しみましょうね」

 

「逃がすか…!」

 

マジアシュヴァルツは鞭を振るい、目の前の女を拘束しようとする。それを避けるが、みすみす目の前で仲間が襲われているところを見てしまったマジアシュヴァルツに彼女を逃がす意味は無い。

 

「動きを固めて一瞬で決める…!」

 

「そう簡単には…!」

 

目の前の女は狛犬の石像に鞭を当てる。すると狛犬の石像が変化し3つ首の犬となってマジアシュヴァルツに襲いかかる。無視もできないので、即座に破壊する方向性でマジアシュヴァルツは動く。

 

「固めて…!」

 

鞭を器用に操り、狛犬を縛るマジアシュヴァルツ。そしてしっちゃかめっちゃかに振り回す。振り回していく中で段々と魔力を込められるにつれて鞭の長さは伸びていき、そして先端に行くほどにその速度は増していく。

 

「必殺!ブレイクサーカス(縛って滅茶苦茶に振り回し)・エンド(そして叩きつける)!!!」

 

その一撃で狛犬は破壊される。抵抗しようとしても、そもそも固める魔法によって抵抗すらも許さぬ無慈悲な一撃は、一瞬で魔物を葬り去った。

 

「……ちっ、逃がしたか………小夜!!大丈…」

 

逃げたのを確認すると、マジアシュヴァルツは変身を解除して小夜に駆け寄る。着ていた巫女服がはだけてしまっており、戦場的な格好となっている。その格好を見て、ユズリハは…言いようのない『熱』を感じ始めていた。

 

「……な、に…何…されたの?」

 

「はぁっ…はあっ……ユズリ、ハ…?」

 

「こんっ…こん、な…服…ぐちゃぐちゃになって……顔、真っ赤にして……滅茶苦茶に、されて…へ、へへ…手慰みに…されちゃった…?じゃあ、私が……上書き、して……!」

 

「ぁ……!!」

 

ユズリハは気づいていなかった。自分自身の笑みが、先程戦っていた女と同質のものを浮かべていたことに。だが、自分を何故か止められなくなっている。はだけた首筋に手を伸ばしそのまま胸に手を持っていきその胸の乳首をつまもうとして━━━

 

「アズール!!シュヴァルツ!!」

 

「っ!!」

 

マゼンタのその声で、ユズリハはアズールから勢いよく放れる。幸い今のところを見られた訳では無いようで、マゼンタとサルファはそのままユズリハたちの傍に降りる。

 

「大丈夫!?」

 

「くっ…敵は逃げたんか…」

 

「そっ……そうなんだよー!!私が来た時にはアズールやられかけててねぇ!?何とか倒そうとしたんだけど逃がしちゃってさー!!ほんとあの魔物作る能力だるいよねぇ!!!アハハハハハハハハ!!!!!!!」

 

「え、何そのテンション…怖いんやけど……」

 

顔を真っ赤にしてハイテンションで笑うユズリハ。駆けつけた薫子とはるかも変身を解除して、小夜をサポートする。だが、小夜は呆けた様な顔で虚空を見つめて何か別のことを考えていた。

 

『また、楽しみましょうね』

『私が上書きして』

 

最後に言われたそれぞれの言葉が、小夜の頭に反響していく。その言葉で、胸が高鳴る。そして、背筋に電流が走るかのようにゾクゾクとした感覚が続いている。

そして、ユズリハはユズリハで━━━━━

 

「はぁー……ははっ…はぁ……」

 

自己嫌悪に陥っていた。何故あそこまで小気を失っていたのか、小夜の何が己を駆り立てたのか。全くもって今の彼女は理解出来ていなかった……訳(・)で(・)は(・)無(・)い(・)。

 

「どうして…私…あんな……あぁ、最近、なんでか…マシになってたのに…こ(・)ん(・)な(・)思(・)い(・)や(・)っ(・)ち(・)ゃ(・)、(・)い(・)け(・)な(・)い(・)の(・)に(・)…(・)」

 

自らの本質、自覚している分では…汚れきっていると判断したそれは彼女の頭にこびりつく。そして、あまりにも認めたくない自己の欲望を…ねじ曲げていく。欲望は無くすことは出来ない。だが、別の方向に流すことは出来る…それ故に、欲望を捻じ曲げてしまったら……後戻り出来ない方へと、進んでいくのだ。それが、本人が望んでも望んでいなくても…である。

 

 

 

 

 

 

 

 

.

 

 

 

 

 

 

 

 

.

 

 

 

 

 

sideトレスマジア

 

打って代わり、数日が経過した。トレスマジアの面々はファミレスに集まって作戦会議と洒落こんでいた。

 

「例の女幹部について話し合いたいと思います!」

 

「あのけったいな格好した女やなぁ」

 

「今のところずっといいようにされてるじゃない?」

 

「私が居ない時もやられたんだって?」

 

新しく生まれた女幹部。既に何度か戦闘経験を通じているが、魔物を生み出す能力により依然としてトレスマジアは苦戦を強いられていた。そのために話し合いが用いられたのだが……

 

「そうそう、今のところずっと良いようにされちゃっててさぁ…小夜ちゃんもこの間酷い目に合わされたんだよね?」

 

「えっ!?いやまぁ、大したことでは…」

 

「む…なんで頬を赤らめてるのさ小夜…」

 

「ナンデモナイワヨッ!?」

 

上擦った声で否定する小夜。若干怪しげな目で見ているユズリハ、そして楽しそうに笑っているはるか……だが、薫子1人だけ何かを考えているかのように思案していた。

 

「…薫子?どうしたのよ」

 

「……ん?いやねぇ、ちょーっと考え事やね」

 

「変態ゴミカス胸丸出しドS死刑囚の話してる?」

 

「原型なくなってもうとるねぇ」

 

ユズリハの目が笑っていないまま放たれる冗談を、適当な相槌で華麗にスルーする薫子。話には参加してくれてるのを見てから、はるかは話を続けていく。

 

「私達と同じくらいだと思うんだけど…なんとかして正体を掴めないかな?」

 

「無理やろうねぇ…ウチらと同じ認識阻害の魔法で守られとるさかい、変身されたら誰だかわからへんよ」

 

「ん、そっか……」

 

しょぼんとするはるか。しかし、薫子の言うこともご尤もであり事実認識阻害がある以上は正体がわからず、正体を暴くしか彼女の本当の姿を見ることは無いのだ。

しかし、そんな中で段々と顔を赤くしていく小夜にユズリハは━━━━

 

「……あの、小夜?」

 

「な、何かしら?私は大丈夫よ!」

 

「そ、そう…ならいいけど……あ…でもちょっと気になったこと言っていい?」

 

「どしたん?」

 

「あの幹部…戦うにつれて力量を上げてってるのは分かるんだけど…なんだろ、まだ慣れてない…いや違うな…実戦投入してる割には感じる力ほど強くなくて…弱いというか…」

 

ユズリハの言葉に小夜も薫子も思うところがあったのか、『確かに』と頷いていた。唯一はるかだけが、理屈を理解できず首を傾げていたが。

 

「ど、どういうこと?」

 

「手ェ抜いてる…ちゃうな、『本気やけどウチらを倒そうとはしていない』って感じやろ?」

「そう!それ!」

 

薫子の言葉に指をさすユズリハ。ふふん、と若干の笑みを浮かべる薫子。そしてユズリハは続けていく。

 

「だから……多分、私達の命を奪うとか戦闘不能にするんじゃなくて…ただ虐めたいだけ、というか……もしそうなら、勝てる気がする。話聞いてる感じ、拘束して何かするっていうのは共通してるから…そこの不意をつければ、なんとか…?」

 

「…なるほど、何となくわかったわ……ウチちょっと用事あるからこのまま帰らせてもらうな?」

 

「う、うん!わかった!また今度ね!」

 

「……私達も解散しましょうか」

 

小夜のその言葉により、一旦トレスマジアの話し合いは解散することとなった。そして帰路の途中…小夜はユズリハと共に帰っていた。

 

「……うーん?」

 

「ユズリハ?どうしたの?」

 

「いや、今日の薫子何考えてるかわかんないなぁって思って…あっ……」

 

空を向いて考え事をしていたユズリハ。しかし、顔を戻した瞬間に…目の前に小夜の顔があった。その瞬間、神社での出来事がフラッシュバックする。

 

「……?ユズリハ、どうし……ッ!!」

 

固まったユズリハの顔を覗き込む小夜。その瞬間に、彼女の顔が赤いことに気づき、そして同時に神社での出来事が小夜もフラッシュバックしていく。

 

「う、ぁ……」

 

「え、えっと……」

 

無意識に互いで互いの距離を取る2人。顔がお互い赤くなった2人に、無言の時間が流れていく。だが、沈黙の時間は…小夜から破られた。

 

「あの、えっと……」

 

「ハイッ!?」

 

「……貴方って、その━━━」

 

「あー!!!!ごめんねぇ!!私今日エノルミータ探しとくよ!!じゃあまた後で!!」

 

小夜の言葉を遮り、ユズリハは離れていく。その速度はまるで変身したのかと言いたくなる程に早かったが、その場には小夜だけが残されていた。

 

「……ユズリハ、貴方は…私の事を…どう、思ってるの…?」

 

揺れ動く気持ち、初めての気持ち。マジアアズール…水上小夜の気持ちは神社の一件以降揺れ動いていた。果たして、彼女が目指す場所は…どこになるのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

.sideエノルミータ

「ちょっとヘルプをお願いしてもいいかな、ヴァーステキン」

 

「誰の?」

 

「例の新幹部さ」

 

「わかった…つっても、彼女の力的には要らないんじゃないの?まぁ行くけど」

 

ナハトベース、そこでヴァーステキンとヴェナリータは話していた。但し、その会話は直ぐに終わりヴァーステキンは準備を終える……そもそもする準備もないのだが。

 

「そうだ………状況3行」

 

「対マジアサルファだよ」

 

「わかった」

 

ヴェナリータがゲートを開き、未だ変身アイテムのままのヴァーステキンを手に取る。ヴァーステキンはそれに驚いたり困惑したりはしなかった。

 

「できる限り目の前で頼むわ」

「勿論…では、行ってらっしゃい」

 

そう言って、ヴェナリータはゲートの中にヴァーステキンを投げ入れる。すっぱりハマっていき…飛んでった先は━━━━

 

「ナメとったら…しばくで?」

 

マジアサルファが、柊うてなを攻撃する寸前だった。一瞬で状況把握を終わらせて、やるべき事をする。

 

「変身(トランスマジア)…!」

 

「うわっ…!?」

 

「後で挨拶するから今は声に従え…なんでもいいから魔物で分身作れ…!」

 

自らの魔法で自分とうてなの姿を消し、そう伝えるヴァーステキン。その声を聞き即座にうてなは蝋燭のような魔物を使って分身を生み出す。彼女自身の攻撃により、サルファの目はある程度ごまかせたようで……

 

「ほな、さいなら」

 

その分身に攻撃を加え、分身は消え去る。そして代わりに蝋で出来た紛い物がマジアサルファの周りを囲んでいく。

 

「……やっぱし、逃げ足だけは達者なもんやねぇ?なぁ、教えてぇな…あんたはんの名前」

 

サルファは辺りをぐるりと見渡している。だが今は、ヴァーステキンが姿を隠してくれているためにバレることは無い。ヴァーステキンは今の間に返してやろうと思ったが、うてなはそうは思わなかったようで━━━

 

「私の…私の名前は……ベーゼ、マジアベーゼ…!貴方達の悪となる者…!」

 

「…んじゃ、帰っときな…マジアベーゼ。今度ちゃんと挨拶してやっから…」

 

「は、はい…ありがとうございました……」

 

柊うてな…もといマジアベーゼがヴェナリータの開けたゲートに入っていき帰ったのを確認してから、ヴァーステキンも帰ろうと準備をする。ヴェナリータがナハトベースの扉を開いてくれるまで、『待ち』の姿勢だ。なぜならついて行ったところで気配が移動したのがバレてしまうからである。今も勿論気配はサルファに感知されているのは明白だが…幸い、今この時点に関しては魔法で姿を完全に消しているのでバレることは無い。

 

「━━━━この辺かァ?」

 

「はっ…!?」

 

━━━━なんてことは無い。マジアサルファの大きな拳での一撃が、先程までヴァーステキンがいた場所を抉り消し飛ばしていた。その威力の凄まじさに、ヴァーステキンはドン引きしていた……のと同時に、不意の一撃により隠す魔法が解除されてしまっていた。

 

「なんや、マジアベーゼは帰ってしもうたんか……一瞬の隙に隠れたんは、あんたの魔法か?とは思うたけど……正解みたいやな…それやったら、潰したるさかいに…覚悟しときや」

 

「はっ……笑いながらぺったんぺったんやかましいっての、貧乳の音鳴らさないで貰えますぅ?あ、もしかしてその大きい拳でドラミングでもされました…?あ、だから胸がまな板なのか!納得!あぁ、じゃあ訂正するわ!ぺったんぺったんウホウホドドドドってことか!!」

 

「………………ウチの黒いのが…あんたにブチギレとったけど…ええで、そのローブの下剥いで…すっぽんぽんにしたるわ……仮面の奥の顔面見せてもらうまで返さんからなぁ!!」

 

サルファは両腕に巨大な拳をつけたまま、ヴァーステキンに突撃していく。ヴァーステキンはわざとサルファを煽ったのだ。無論、冷静な思考を無くさせる為である。

 

「おらァ!!」

 

「っとあぶねって……ほいっと」

 

はらりと、ローブだけの姿のヴァーフテキンは拳を紙一重で避ける。そして、その際に自らの袖口を拳に密着させ……袖口に着いている棘を伸ばし拳ごとサルファに巻きつけていく。

 

「なんっ…!?」

 

「その力、結構消耗激しいでしょ?どんだけマジアベーゼと戦ってたか知らんけど、消耗した体で一切消耗してない私に勝てると思ってんの?ほれほれほれ、この棘は有線でねえ……私の自由自在に伸ばせんのさ」

 

「ぐっ…!?」

 

「んで、隠す魔法には…こういう使い方もできる……あぁ、変(・)身(・)は(・)そ(・)の(・)ま(・)ま(・)に(・)し(・)て(・)お(・)い(・)て(・)や(・)る(・)さ(・)」

 

「なんっ…!?」

 

縛られた瞬間、巨大な拳が消えうせる。まるで消されたかのように掻き消えた拳に、サルファは驚くが…その驚きも相まって一気に縛られてしまう。

両腕は手首から上全てがぐるぐる巻きにされ、体は無い胸を強調するかのような亀甲縛り、足はまるでテントを作る際に骨組みを固定するかのように、それぞれにトゲが巻き付き…そして地面に深く深く突き刺さっていた。

 

「なんでや、魔法が…!?」

 

「隠す魔法は何も姿を見せなくするだけじゃない…まぁイメージの転換ってワケ。ほら、隠すってことは見えなくなるってことでしょ?見えなくなるって、透明になったり…何かを被せられて見えなくなる…って言うのもあるじゃん」

 

「…何が言いたいんや」

 

「じゃあ、簡単に言う。お(・)前(・)の(・)頭(・)の(・)中(・)の(・)記(・)憶(・)に(・)蓋(・)を(・)し(・)て(・)見(・)れ(・)な(・)く(・)な(・)る(・)よ(・)う(・)に(・)隠(・)し(・)た(・)ってイメージで魔法発動をできなくさせた。その記憶を思い出さない限り、お前は魔法を使うことが出来ない」

 

「…は?」

 

「あくまで私が魔法を解除しない前提の話だけどね、変身解除したら全部思い出すさ……って訳で今(・)か(・)ら(・)そ(・)の(・)イ(・)メ(・)ー(・)ジ(・)の(・)練(・)習(・)台(・)に(・)な(・)っ(・)て(・)ち(・)ょ(・)う(・)だ(・)い(・)な(・)」

 

「っ…!っ!!?」

 

まるで楽しんでいる子供のような声音で話しかけてくるヴァーステキン。サルファは喋ろうとしたが、声が出ず……否喋(・)り(・)方(・)が(・)分(・)か(・)ら(・)な(・)く(・)な(・)っ(・)て(・)い(・)た(・)。(・)

 

「言葉の話し方を隠して出来ないようにした…無意識でいつもやってる事さえ出来なくなるのは、気持ち悪いでしょ?でも私も無反応見てるの楽しくないからやめるね」

 

「っ……!ぁ!!お前ふざけんのも大概に……せぇ、よ…?」

 

「どうしたァ?なんか言いたいことでもあったかぁ?」

 

『怒りの原因の記憶を隠した』『怒り、悲しみ、恥ずかしいという感情を隠した』『ヴァーステキンが敵である記憶を隠した』

 

「……?あの、とりあえず…これ解いてくれへん?何処のどなたかは存じ上げへ……ほぇ…?」

 

『縛られている記憶に蓋をした』『現状を認識する能力を隠した』『全ての記憶を隠した』

 

「…?ウチは、誰…?あんた、誰…?ここ、どこ…?」

 

「おーおー、思いの外応用効くねぇ…いや?それとも私の存在があってこその応用力の高さか?関係ないかな…まぁいいや、しばらくこれで遊ぶか…

おーおー!マジアサルファ!忘れてしまったのか私という『ご主人様』の姿を!」

 

『疑うの心を隠した』『頭のキレの良さを隠した』

 

「……ご主人、様…?あぁ、えろうすんまへん…」

 

「おいおい、そうじゃないだろう?お前が言うべきは『申し訳ありませんご主人様』だ!まずは言葉で謝れ!そのあと私が満足するまで体を提供しろ!あ、やべっこれもやっとこ」

 

『痛みの感覚を隠した』

 

「…?申し訳、ありません…ご主人様…えっと、ウチの体……つこうて、下さい…んぐっ…!?」

 

「じゃあ遠慮なく」

 

棘の1本が、マジアサルファの臀部…直球で言うのであればアナルに入っていた。当然慣れてなければ痛い箇所であり、痛みを無くしたとしてもただ異物感がそこにあるだけである。

 

「んぐ、ぶっ…!?」

 

「口にも入れたけどあれだな…私なんも感じないな…この棘爪みたいなもんだし…でも柔らかくはできるんだな…器用だな私の体…でも隠して不活性化させたり無くしたりはできるけど、無いものを生やすってのはできないな…あくまで隠す能力であって、蓋をして見えなくするってのは私のイメージだもんな…『痛みを気持ちいいという感情で蓋をして気持ちよくさせる』みたいなことは出来ないか…いや、もっと能力を行使すればあるいは…?」

 

「ぶ、んぐぶっ!ゔゔぅ゙ぅ゙ぅ゙!」

 

「━━━━いつまで経っても来ないと思ったら…何してるんだい?」

 

「あ、ヴェナパンマン…いや、今サルファで遊んでる」

 

後ろから声をかけられ、顔の部位を向けるヴァーステキン。そこには縛られ、そして陵辱されているサルファの姿があった。その様子を見て、相変わらずのよく分からない笑顔を出しつつヴェナリータはヴァーステキンと話す。

 

「遊んでないで早く帰っておいで」

 

「分かってるわかってる……あ、でもやりたいことあるからスマホ出して、カメラモードで」

 

「あぁ、意図を理解できたよ……って、なんで解放してるんだい?」

 

「いや、犯されてる姿より無様な姿の方がいいと思って」

 

「げほっ、げほっ…!」

 

ヴァーステキンはマジアサルファを解放する。マジアサルファはなぜ開放されたか疑問に…思っていない。もはや今の彼女は、言われたことやされたことに対してただ反応を返したり言葉を出すだけの人形近い状態となっていた。

 

「サルファ、立って立って…」

 

「…わかりました……」

 

「ほんで服脱いで…そうそう、全裸ね?いいよいいよ、それで足開いて…そうそうそれガニ股って言うから今度からするんだよ?んで乳首片手…どっちでもいいよ別に、んで乳首シコッてて?そうそう、んで余った手は女の子の大事ィな所に3本入れといて?あ、膜は破ったらダメだよ?」

 

「ん゙ッ…!」

 

「よし、ヴェナラー20万人のアカウントで拡散してやれ」

 

「サブ垢だけどもうやったよ、今の指示出してるところから撮って動画でアップしたよ…もう1万の高評価だよ」

 

「仕事はっや…え、サブ垢フォロワー何人?」

 

「15万人」

 

「多すぎ…悪の組織やめてSNSで食って行けるよ」

 

サルファは指示通りにした結果、全裸でガニ股になりながら乳首と秘裂に指を添えて自慰行為を外で行っている変態となってしまった。そしてそれを、SNSによって拡散されそして一瞬で最低1万人が見ている状態となってしまった。

 

「じゃあそれ私らが帰るまでずっと続けてるんだよ?またねマジアサルファ」

 

「は、いぃ…!」

 

水音が鳴り響く中、そのままヴェナリータと共に帰っていくヴァーステキン。そして帰った瞬間……マジアサルファに掛けられていた魔法が解除され、元に戻るマジアサルファ。

 

「━━━━━あ、あんの━━━」

 

この瞬間、ありとあらゆる罵倒が大声でマジアサルファから放たれる。すぐに変身を解除したため元の姿に戻ることが出来たが、今までの分の記憶もきっちり残っているために…頭の血管が切れるのではないか、という程にマジアサルファは怒り狂うのであった。




袖口の棘は手の指と同じ数だけそれぞれ袖についてます。
後今回のシュヴァルツの必殺技は地面に叩きつける大雪山下ろしみたいなもんです。
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