sideエノルミータ、ヴァーステキン
こんにちわ!悪の組織エノルミータ所属ヴァーステキンです!!皆は正義の魔法少女が悪の組織の1人に捕まったらどんなことされるか、予想できるかな?うん、そうだね!エッチな目に合わせるよね!!けど、そう言うのって嫌がったり怖がったりして完全な拒否の体勢でやるからこそ燃えるんだよね!
まぁ、何が言いたいかって言うとね!
「ねぇベーゼちゃん、最近マジアアズールなんか捕まえやすくない?」
「あ、やっぱりそう思います…?」
「そんでもって逆に
「わかります」
うーん、うてなちゃんは魔法少女が大好き!そんな彼女が捕まってくすぐり攻めを受けているマジアアズールを見て、本気で呆れた表情をしていたよ!いやマジで相当だと思う。イカれてるやつに呆れられるほど嫌なことは無いよ。
あ、ちなみに私今シュヴァルツとマジモンの殺し合いしながらこれ話してます。上手いこと拘束されても鞭で棘が砕かれちゃう。おかしいだろあの鞭の威力。
「アズールを離せやァァァァァァァァアアアアアアアア!!!!」
「マジで怖いって、ドン引き……あ、ごめんベーゼちゃん援護して」
「はい」
すげぇ雑に魔物をくれるうてなことベーゼちゃん。助かる〜……あ、一撃で潰された。やべぇってマジで怖い。アズール捕まるの最近いつもの事じゃん、なんなんだよマジで。
「あ、アリスちゃんは見ちゃダメだよ!!」
「あのぉ、見せたくないならそもそも『そういう』指示しなければいいのべばら゙ぁ゙!!!」
「
「……ちょーっと、魔法少女らしくない…ですね」
やっべ、一気に叩き落とされちゃった。棘は砕かれたし…よし、適当に石に魔法かけて投げちゃえ。というかそれくらいしかすることないし、それくらいでいいのだ。
「えーい!」
「邪魔ァ!!」
「って訳でアリス頼むわ!!」
「ん」
石を投げ、どうやったのか鞭でノールックで破壊されて…まぁ一瞬の隙は突いた。その隙を突いてドールハウスにトレスマジアの4人を閉じ込めていく。
「パン1軍服〜!帰るよ〜!」
「黙れこのマント仮面女ァ〜!言われなくてもそうするわ〜!」
流石に分が悪いというか、このままだとベーゼちゃんのモチベが下がっちゃう。魔法少女らしからぬ人物が2人…めんどくさい性格しているベーゼちゃんのやる気を出させるためにも、あの二人にはちゃんとして欲しいところだけど……黒色がその隙にベーゼちゃんぶち殺しかねない。けど…しかし、ふと思うことがある。
「……もしや、マジアアズール…
ぼそりと呟く。もしそうなら…ベーゼちゃんには悪いけど欲しいところではある。あんなおっぱい女、飼いたくない訳無いよね。エノルミータで処理用のペットとして飼いたいところではあるが…問題はベーゼちゃんだ。多分、魔法少女が魔法少女足り得るから好きなのであって…『魔法少女』という肩書きだけで好きな訳ではおそらくない。となるとその面倒くささ、どうしたもんかね。ま……とりあえず今日は一旦帰ろう帰ろう。
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sideトレスマジア
マジアシュヴァルツ…双葉ユズリハは歩いていた。時間帯は夜、向かう場所は…マジアアズール、水神小夜の家である。その表情は夜の闇に溶け込んで伺うことは出来ない。
だが、ふらついている訳でもない確かな足取りで…彼女の家へと向かって…直ぐに到着していた。そして、入口で少しだけ立ち止まって……インターホンを押した。
「……ユ、ユズリハ…?どうしたのこんな時間に、急に…」
押してから少しして、小夜が現れる。その手には変身に必要なアイテムがあったが…エノルミータが現れたという話は、ユズリハは聞いていなかった。
「…少しだけ、話…いい?」
「え、えぇ」
部屋にあげてもらい、テーブルを挟んで向かい合う2人。数分ほど沈黙が訪れていたが…ユズリハの方が、先にその沈黙を破った。
「……私さ、最近おかしいんだ…」
「……そうなの?」
「うん…なんかこう、怒りっぽくなってたり…その……ちょっと、色んなものを良くない目で見ちゃったり、とか」
「…そう……私も、最近自分がおかしいなって思ってたのよ……さっきまでヴァーツがいたから…少しだけ相談に乗ってもらってたけど」
小夜は…最近は、自らが戦いに集中出来ていないことに気づいていた。その理由としては…ベーゼの攻めに大して、あまり積極的に対抗しようという気が起きていない…というのが現状ではあるが。
「……それで、ヴァーツに休んだらって言われて……薫子とはるか、ユズリハが頑張ってるって言うのに……」
「……気にしないよ?私も2人も…ちゃんと、休んで欲しいって思ってる」
「……それでも、私が許せなくなっちゃうの」
「………ねぇ、小夜」
ユズリハは立ち上がり、小夜の隣にやってくる。そして…その手を優しく握る。それをされ、小夜はユズリハの方を見る。その表情もまた、優しいものになっていた。
「私はね、小夜が小夜らしくあればいいなって思ってる…だから、小夜が前みたいに戻れるならそれが1番いいなって……」
「ユズリハ……」
「━━━━けど、もし…戻れそうにないなら…また…こうやって私に話して欲しいな…」
「……それは、どうして?」
仲間に相談する、というのは何らおかしな話では無い。だがしかし、小夜はユズリハの言葉にどうしてか含みを感じてしまった。そして、その含みを…確かめたくなってしまった。
尋ねられたユズリハは、肩を震わせた後…ゆっくりと言葉を紡いでいく。
「……えっ、と………私も…ね?同じ、だから……だから…戻れない、なら…進みたい…けど、小夜が一緒なら……進みやすい、かなって…」
よく言っても共依存がいい所だろう。だが、自堕落になりたいという訳では無いようなのだ。どうせ戻れなくなるくらいなら、と。一緒に進んでくれ、と。ただひたすらに前向きに言ってるだけなのだ。
「……わかった、もし…解決できそうになかったら…貴方に相談してみるわね」
「うん、ありがと……どこかに、行くつもりだったんでしょ?」
「…分かっちゃう?」
「うん、あのさ…私待ってるから…」
「えぇ、待ってて……
魔法少女へと姿を変え、家を出ていくマジアアズール。その姿を見て、ユズリハは胸のつっかえが取れたと感じて…自宅への帰路を辿るのであった。
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sideエノルミータ
「いやぁ、ごめんね連れ出して貰っちゃって」
「構わないさ…しかし、行くなら一緒でよかったんじゃないのかい?」
「いやぁ?ちょっと眺めたくってさ…確認したいこともあるし」
アイテム状態のヴァーステキンと、ヴェナリーゼ。2人は今公園近くの建物の屋根の上から、とある状況を眺めていた。それは、マジアアズールとマジアベーゼの2人である。
要するに一騎打ちなのだが、アズール的にはエノルミータ全員と戦いたかった模様である。
「……あーあ、案の定アズールボコられてるじゃん」
「実力差…と言うよりは…」
「アズールやけくそなんだもん、そりゃ勝てる勝負も勝てなくなるよ」
氷の刃を作り、ベーゼに突っ込んでいくアズール。だがベーゼは、ハサミを魔物に変えアズールをズタズタに切り裂いていく。既に今の状態でボロボロだが、それでもアズールは懸命に攻撃を仕掛けていく。
何本も氷の刃を作り出し打ち出していく。だがその全てはベーゼに弾かれて落とされ…周りが段々と凍りついていく。そして、トドメと言わんばかりにベーゼを凍らせ……たと思っていたら、それは氷で作られた偽物のベーゼであった。
「ダメだね、翻弄されてる。1人だからだよ、アズール」
「それは…彼女が独りだと勝てない実力だと言っているようなものだと思うんだけどね」
「違う違う、ベーゼちゃん風に言わせれば……魔法少女は絆の力で勝つんだよ?それが1人…しかも、ヤケクソで戦ってるなら勝てるわけないじゃん」
「……それもそうだね」
油断したアズール。直後に遊具の1つを魔物化させて、3角木馬のような魔物に変える。そしてそれは、アズールの股下から現れ…一気に押し付けていく。ついでに手足も口も拘束されて身動きひとつ取れない状況にあった。
「ヴェー、そろそろあっちに投げてよ私」
「おや、参戦するのかい?」
「様子見だけだよ……けど、多分私の想像してる通りになるから」
「そうかい、わかったよ」
そう言って、ヴェナリーゼは2人の傍にヴァーステキンを投げつける。先程までは距離があったので会話は聞き取れていなかったが、これでヴァーステキンは聞き取れる様になるだろう。
こうしてヴァーステキンが投げつけられ傍に行く頃には、アズールは地面に倒れているところだった。
「━━━ほら、アズールさん…まだ終わりではないでしょう?もう一度立ち上がって…私…まだまだまだまだまだ、満足していませんよ…?!」
興奮して、歓喜に顔を赤く染めるベーゼ。その足に、アズールの手が伸び…そして掴まれた時にその歓喜は一層昂っていた。
「ン良いですねェ!!ほぉら頑張って……!!」
「はぁ…はぁ………ベーゼ、様…!」
「っ!?」
ベーゼ『様』確かにアズールはそう言った。そう、つまり精神的なところまでも…アズールは屈服してしまったのだ。要するに悪堕ち、もしくは快楽堕ちと言うべきか?数々のベーゼの攻め、それははるか程の純粋さがある訳でもなく…薫子程の心の強さがある訳でもない…しかし、どちらも劣ってるだけでそれなりにはあった小夜には強すぎるものだった。
「もぅ…もぅ、私…だめれすぅ…私ィ…私、ベーゼ様に勝てませんでしたァ…!ベーゼ様、もっと…もっとくらさい…!!あぁ…!?」
そんな様子のアズールを…ベーゼは蹴り飛ばした。そして、起き上がったアズールが見たベーゼは…心底蔑んだ目でアズールを見下ろし…見下していた。
「ベーゼ様…!?ベーゼ様…どうして…!?そんな顔、私…私は……」
「ヘラヘラするんじゃありません……もしかして貴方、闇堕ちしようとしてます?」
残った布地の胸ぐらを掴み、ベーゼはアズールを引き寄せる。だが、そこにあるのは怒りもあるが……それ以上にベーゼの中に存在しているのは、呆れである。
「正義のヒロイントレスマジア、全ての女の子の憧れ…その貴女が悪の組織に媚びへつらう?………いけませんいけませんいけませんいけませんいけませんいけませんいけません…!解釈違いにも、程がある……ヒロインとしての、矜持を持ちなさい」
そして、ベーゼは掴んでいた手を離し…アズールを地面に落とす。羽を広げ飛ぼうとした矢先……ヴァーステキンが声を上げる。
「━━━━そりゃあ、ないんじゃないのかい?ベーゼちゃん……
変身し、そして改めて姿を現すヴァーステキン。不機嫌な表情のまま、ベーゼはヴァーステキンに視線を向ける。
「……魔法少女の1人に、今ここでトドメをさせと?」
「絶命か、社会的に終わるかはイメージに任せるとして……『責任』は持とうよ」
「……責任?」
ヴァーステキンの言葉に、ベーゼは眉を顰める。その言葉の真意が不明で、問いただすしかないのだ。だが、いつもの仮面のままヴァーステキンはケラケラと笑いながら言葉を続けていく。
「そーそー、だってさ…そうなったの…ベーゼちゃんのせいじゃん?だったら…責任もって『飼って』やらないとね?魔法少女だって、別に初めから魔法少女な訳じゃないし……メンタル壊れちゃったら…そうもなっちゃうよ」
「……魔法少女は、全ての女の子の憧れなんですよ。その憧れが…こんな所で、悪の組織に屈服していいとでも?私は…折れてもなお立ち上がる…魔法少女はそういうものだと思ってますよ」
「屈服させたのはベーゼちゃんじゃん?」
「させない為に少しお説教してたんですよ」
ベーゼのその言葉の後は、お互い無言になる。魔法少女は悪には屈してはならない、矜持を持てと諭すのはマジアベーゼ。対して、ヴァーステキンは屈服させたのだから責任を持てとベーゼに言い放つ。
「「…………」」
両者は睨み合う。両者の意見は交わらない。故に争うか、どちらかが折れるのがこの場の正解だろう。この状況に対して…2人が出した結論は━━━