※この作品はR-18です。

夢の国チキンレース短編集   作:ハハッ

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 もしクレイトンがゴリラだけでなくジェーンにも目をつけていたら?

 ターザンはすでにD社とは縁切れてるけど、ジェーンが好きなのとアニメ映画の版権はねずみ持ちなので。



ターザン(ジェーン)

 

 

「ジェーン……」

 

 真夜中のジャングルでの素敵なデートに心躍らせていたジェーンは、その立役者であったターザンからの突然の深刻そうな自身を呼ぶ声に心配気に彼の顔に目を向けた。その瞳には悲し気な輝きが宿っており、彼が自身を呼び止めたのが決して浮かれた自分を戒めようとしたわけではないことを如実にジェーンへと語っていた。

 

「ど、どうかしたのターザン?」

「僕は、ジェーンを、幸せに、できない」

 

 その言葉に、ジェーンはショックを受け何か否定する言葉を返そうとして、だが何も出てこなかった。ターザンの言葉があながち間違いでないことをジェーンは心の内で分かっていた。そしてその一瞬の沈黙を見逃さなかったターザンはそれを肯定として受け取った。ターザンはジェーンの内にある本音をその直感と観察力でしっかりと見抜いていた。彼女のこのジャングルでの感動や興奮は一過性のものだろうと。だがジェーンは未だターザンの事を無知で何も知らない幼子のような存在としか考えていなかった。だからジェーンは赤子に接するように笑みを向け、手を伸ばして彼の頬へと触れて安心させるような声音で言い聞かせるように言葉を紡ぐ。

 

「私は……私は幸せよ、ターザン。だって一緒にあんなに楽しい時間を過ごしたじゃない。あなたに色々と教えたり教えられたりした時間は、私の人生の中で一番楽しい時間だったわ。ただ少し……」

「僕は、ジェーンに、相応しくない」

 

 ターザンが自分自身の体を見つめ、絞りだすように二人の間にそびえ立つ問題の核心を突いた。

 

 ジェーンは違うと口元まで出かかった言葉を飲み込むしかなかった。ターザンの言葉を完全に否定することを、ジェーンが今まで培ってきた人生観が邪魔していたのだ。なぜならジェーンが生涯を共にするパートナーとして思い描いていた人物像と彼とでは……お世辞に言っても合致するところは欠片もない。

 もちろん、ターザンは退屈な普通の街の男共とは比べ物にならないほど異次元な存在だ。ジェーンは彼と一緒なら、今まで経験したことのないような素晴らしく刺激的な体験が出来ると思っていた。たとえ、生態調査という仕事が終われば故郷の街に帰ってしまう事になろうとも、その僅かな間に自分の人生を変えるような何かと出会えるのではないかと。

 

 ターザンは確かに男としては理想的な筋肉と体格、そして粗野ながら整った顔立ちと美しい青い目を持っていた。だがそれ以外の全てが、残念なことにジェーンが夢見ていた恋人とは程遠い存在だった。そしてその事は初めからジェーンも分かっていた。

 野生で生きて来た彼が、都会で生きる紳士のような品格や仕事を持っているはずがない。彼と人生を共にすると言う事は、子供の頃から思い描いていた夢や今までの生活を捨てるという事だ。非情な現実は、ジェーンがいつも夢のような素敵な体験をしている時にその残酷な真実を叩きつけてくる。

 

「それはあなたのせいじゃないわ。私の故郷じゃ…………故郷では、その、男の大半は女性を幸せにすることはできないの。でもそれは彼らのせいじゃない。男に必要なのはね、家庭を支える力と守る力なの。そして女性は妻として手助けし、そばに寄り添うものなの。だからあなたが幸せなら、私も幸せなのよ」

 

 ジェーンの説くような言葉を、しかしターザンは眉を潜め、明らかに懐疑的な表情を作っていた。そしてなにより、ジェーン自身も自分の言った事を信じられなかった。だって、ジェーンも他の女性が家でそうであるように、上品に育てられてきた。いつだって人の目がある時は品格を持ちエリート的行動を取り続けた。叶わない夢を追うのではなく、与えられた物を粛々と受け入れるのが彼女の人生だった。

 もしターザンがジャングルを離れてでも自分に付いて来てくれたとして、彼はきちんと上流階級の人間の夫として振舞うことが出来るだろうか? いや、そもそも彼が故郷での暮らしに適応することができるだろうか?

 

 そしてそんなジェーンの不安や迷いを感じ取ったのだろう。ターザンは悲しそうに眉尻を下げるとジェーンに背を向けた。

 

「僕は……もう、行かないと」

「ターザン! 待って!!」

 

 ジェーンの叫びもむなしく、ターザンは二人のいたツリーハウス(ターザンの死んだ両親が建てたらしい)の窓からその身を躍らせると、そのままジャングルの森へと消えて行ってしまった。

 

 ジェーンは先の自身の行動を後悔し、深いため息を零して近くにあった毛布の上へと座り込んでしまう。

 

「どうすればいいのよ……」

 

 今の自分を見たらパパはなんと言うだろうか? あるいはクレイトンさんだったら? 二人が投げかけてくるであろう言葉を想像し、ジェーンはそこまで追い詰められている自分自身に対し、呆れたように乾いた笑いを浮かべるしか出来なかった。

 

 そして同じころ、ターザンもまた強い悲しみを感じながら悩んでいた。自分が今まで知らなかった人間の女性にとっての幸せとはなんなのか? それを知らなければ、ジェーンから身を引くことが出来ないと思ったからだ。それが自分に到底叶えられない物ならば、自分はようやく彼女を諦められると。だが、もしそれをジェーンに聞けば、優しい彼女の事だからきっと誤魔化したりしてしまうだろう。

 

 だがジェーン以外に一体誰に聞けばいいのだろう? 誰がターザンに都会の女性のことを教えてくれるだろうか? ターザンの思考に真っ先にとある男が思い浮かんだ。ジェーンに告白する前に、ターザンに愛の伝え方を教えてくれた親切な男が彼女の仲間にいた。まだ僅かしか話したことはないが、彼ならばきっと相談に乗ってくれると。

 

 ターザンの心に浮かんだ男の名は―――クレイトン。

 

 クレイトンはターザンの目から見ても常に自信に溢れ、勇敢そうな男だった。彼なら人間の女性の幸せや、接し方を知っているはずだ。なにより、彼は自分と同じ人間の男であることが、ターザンが彼を選んだ理由であった。ジェーンの父親を選ばなかったのは、好きな女性の父親に恋の相談をするのが躊躇わせたからであった。

 

 ターザンは向かう先をジェーンたちのテントがある方向へと変えると、見事なロープ捌きで次々と蔦から蔦へと飛び移っていく。きっとクレイトンなら自分を助けてくれる、そう期待しながら。

 それがどれほど残酷な勘違いで、致命的な選択か、ターザンは最後の瞬間まで気づくことはなかった。

 

-x-X-x-

 

 ウィリアム・セシル・クレイトンは今まで多くの仕事をこなして来た。クレイトンは自身を善人だと思ったことはないが、悪党だとも思っていない。自身は猟師であり、その才能を活かしているだけだと。動物を狩るのが自分の仕事であり、どんな動物であろうと殺害、捕獲問わず無力化するのがプロの仕事というものだった。そして、密猟もまたクレイトンのビジネスの一つだった。

 

 クレイトンの収入の大半は密猟して売った動物たちの金であり、それは下手な貿易会社の社長の財産よりも高額な金をクレイトンにもたらして、今では狩りの仕事が入らない時は上流階級の人間のような生活を送っているほどだ。

 

 自分のような才能のある人間には当然の権利だとクレイトンは思っていた。時に文明の中に包まれた自身の豪邸で、稼いだお金を使って贅沢の限りを尽くし、時に自身の才能を活かせる遠い土地に赴き、何世紀も前の探検家のように未知のフロンティアを見つけ……自身の利益のためにそこにあるものを搾取する。

 

 だが今回の遠征は、普段のクレイトンの行ったものよりもかなり日和見なものだった。アルキメデス・Q・ポッターが自身を狩りのために雇ったわけではないことはクレイトンも分かっていた。彼らは自身の狩りのスキルではなく、探検家としての経験を求め、ジャングルでの案内人として雇ったのだということを。クレイトンにとって面倒だったのは、彼らがゴリラを探す目的がゴリラの生態を調査するためだったということだ。

 

 もちろん、クレイトンも獲物の事を理解することが狩りにおいて重要なことは理解していたし、自身の家にもいくつも動物の生態を取り扱った本がある。その中には、おそらくアルキメデス・Q・ポッターのような動物学者が記した本もあるだろうし、もしこのボケた老人が見事ゴリラの生態を解明したら、間違いなくクレイトンのような猟師たちを助ける本を出版する事だろう。

 

 だが、クレイトンは愚かではないが、他人の利益のために自身の利益を捨てるほど無欲の賢人ではなかった。クレイトンは後世の人間たちが得難い情報を手に入れることができるかどうかなど、どうでもよかった。

 大事なのは檻に入れた類人猿共が一匹いくらで売れるのかという情報だけだ。一頭あたり、300ポンド(2500万円)。これはクリントンの思考を探検から狩猟へと変えるには十分すぎるほどの情報だった。

 

 アルキメデスの前払金を使って雇った男たちも、クレイトンの考えに同意してくれた。もちろん老人は納得しないだろうが、その時が来れば彼に発言権など無くなっているだろう。残る問題は、ゴリラを見つけることだ。そして、クレイトンは自身が後一歩の所まで来ている確信していた。

 

「よう、俺と何か二人きりで話したいことでもあるのかい、ターザン?」

 

 クレイトンは顔に愛想のいい笑みを浮かべ、友人に話しかけるような口調で目の前に降り立ったジャングルに住まう男に声をかけた。ゴリラ共に育てられた人間。最初に聞いた時はどんな御伽噺かと驚いたものだが、それ以上に驚いたのが、アルキメデスの娘であるジェーンがこの野生児に文明の言葉を会話できるほどにまで教えることをわずか数週間足らずで成し遂げたという事だ。

 

 ジェーン曰く、まだ服を着せることには難儀しているらしいが、最初は唸ることしか出来なかった存在を、吃音ったりしながらとは言え、完全な文で喋れるほどまでにしたと言うのは明らかに多大な功績だと言える。正直クレイトンはあの頭のネジが外れた老人より、その娘の方がよほど優秀なのではと思ったほどだ。

 

「僕は……はい。クレイトン、あ、ありがとう、二人きり、話、同意してくれて。実は……ジェーンのこと、なんだ」

 

 まだたどたどしくもしっかりとした文章で発せられたジャングルの男の言葉にクレイトンは眉を顰めた。

 ジェーン・ポッターという女性は……クレイトンから見てもかなり立派な女性と言えた。最初はよくいる上流階級の世間知らずのお嬢さまと思ったが、今回の旅を通してか、なかなかどうして実に教養と度胸を併せ持った女性へとなっていた。故郷の売春宿あたりにいれば是非とも使命して常連になっていたことだろう。もちろん、彼女のように上流階級で育ちながらこんなジャングルまで親の手伝いとは言え、喜んで同行するような女性など売春婦として以前に、女性として珍しい部類ではあるだろうが。

 

 ジェーンには度胸があり、そこをクレイトンは高く評価し、有体に言って気に入っていた。だが残念なことに、彼女はゴリラへの扱いについて彼女の父親と同じ考えを持っていた。故に、クレイトンの本来の計画であるゴリラの密猟を行う時、間違いなく対立することになるだろうと確信していた。ジェーンとクレイトン自身の価値観の違いは、彼女との関係を密な物にするにはあまりにも大きい壁であった。

 

 その事がクレイトンには本当に残念でならない。ジェーン・ポッターはクレイトンが今まで相手をしてきたどんな売春婦よりも優れていた。それこそ、もし自分が妻を娶るならジェーンのような女性こそ理想的だとさえ思うほどに。

 

「ほう? 彼女がどうかしたのかね?」

 

 ターザンは何かを言おうと口を開けて、しかしすぐに閉じてしまう。彼は目尻を下げながら、決心が着いたのかようやく話し始めた。訥々とターザンが語るジェーンに関する相談を聞くうちに、クレイトンの眉はだんだんと上がっていき、頭の中に思い浮かんだあるアイデアに、口元に張り付いた笑みが直せなくなっていた。

 

 ターザンが女性関係の相談について自身に相談しに来たといのは実に驚きだった。驚いたが……これはチャンスだった。自身の計画、そしてもし上手く行けば……あの女を自分の者にすることができる。

 ターザンが相談の内容を終え、どうすればいいか質問してくると、クレイトンはあたかも真剣に悩んでいるように腕を胸の前で組み、眉間にしわをよせしかめっ面な表情を作ると、重苦しく頷いて見せた。

 

「なるほど……ターザン、よく俺の元に相談に来てくれた。君の選択は正しい、必ず私は君の力となってやろう。だが、それには一つ問題があってな……」

 

 深刻そうな口調で言いながら、横目に見たターザンの瞳が大きく見開かれたのを確認し、クレイトンは獲物が見事最初の罠にかかった事に心中で笑い声を上げる。

 

「何だ? 何か、あったのか?」

 

 長いため息を漏らしながら、クレイトンは悲しい真実を伝えるように肩をすくめながら応える。

 

「単刀直入に言えば、このままゴリラを見つけられなければ、この遠征はもうすぐ終わる事になる。私たちは故郷に帰る事になる。もちろん、ジェーンも含めてね。彼女の事だから君も一緒に来るように言うだろうが、私は船に乗っている間は色々と忙しくてね。たとえ君が船に乗船することになっても、君の問題に手を貸す暇がないのだよ。だから今の私が君とジェーンのことで手助けできることがあるとすれば……ゴリラの居場所を見つけることだけだ。そうすれば、ジェーンの父親はこの遠征をあと数日間延長してくれるだろう。時間が延びれば、私が君に色々とレクチャーしてやる時間も増えると言うものだ」

 

 その唐突に語られた新事実や情報の波に、予想通りターザンが明らかに動揺して混乱しているのをクレイトンは必死に笑いを堪えながら眺めていた。だが、クレイトンはそれ以上自分から何かを言うようなことはしない。あくまで、ターザン自身にその解決のための答えを言ってもらわなければならないのだ。それが誘導して出されたものだとも知らずに。そして必ず、ターザンはクレイトンの望む答えを導き出すと確信していた。

 

クレイトンは全ての人間には値段が付けられていると考えて来た。状況やそいつが持つ才能によってその人間の自分にとっての価値は変容し、それを見極めるのが成功する秘訣だと。そして今、この野蛮人はクレイトンにとって最高の値段を自分に着け、それを無償で提供した。

 

「……僕が、ゴリラたち、居場所、教えられる。でも、その代わり協力、してくれ。それなら、案内する、クレイトン」

 

「もちろんだともターザン。我々は友達だろう」

 

 そして、悪魔の契約はなされた。人間の悪意と言うこの世で最も邪悪な悪魔の契約を―――

 

-x-X-x-

 

「ターザン、ここはクレイトンさんのテントよ? 場所を間違えてないかしら?」

「クレイトン、僕、相談した。クレイトン助けてくれる」

 

 ジェーンはターザンのその言葉に顔を顰めずにはいられなかったが、結局手を引かれて自分たちが雇ったベテランのハンターである男が使っているテントの中へと足を踏み入れた。

 テントの中では二人を待っていたのか、地図を広げて何かを確認していたクレイトンが二人に目を移すと、地図を丸めてテントの端の方へと仕舞い、二人を笑顔で出向かた。

 

「やあ、こんばんは、お二人さん。見る感じ、取引の対価を貰いに来たと言った感じかなターザンくん?」

 

 その時ジェーンは、クレイトンの仕舞った地図に何やら赤い印と海沿いまでのルートのような線が引かれていたのが気になっていたが、クレイトンに質問しようとするよりも先に、ターザンとクレイトンの間で交わされた会話に意識を割かれ、その話の内容に首を傾げてしまう。訝し気に横に立つターザンに目を向けると、彼はあからさまに狼狽しながらクリントンに返事をしていた。

 

「あ、ああ。クレイトン、助け、なんでも、嬉しい」

 

 勝手に二人の間で自分の知らない話を進めて行くターザンに、ジェーンはしかめっ面を作ると、腰に拳を当てて頬を膨らませて二人を睨みつける。

 

「どういうことなの?」

 

 だがジェーンの精一杯の凄みに対しても、クレイトンは気圧されるどころか可愛らしい者を見たかのように微笑むだけだった。一方ターザンはジェーンの怒り顔にオロオロし、クレイトンに助けを求めるように目を向けてくる。それを受け取ったクレイトンはジェーンを落ち着かせるような声色でゆっくりと、二人の取引の内容を説明する。

 

「ターザンくんが昨夜私の元に訪れてね……相談されたんだよ、ミスポッターさんとの間にある問題についてね。それで私は彼から都会の女性への接し方、女性の幸福とは何かを教えて欲しいと頼まれたと言うわけだ」

 

 そのクレイトンの説明に、ジェーンは驚きで目を丸くしていた。ターザンが昨日の一件で色々と思いつめていたが、まさか昨日の今日でそれをクレイトンに相談していたとわ。だが続くクレイトンの言葉に今度こそジェーンは唖然とした。

 

「もちろん、私は同意したとも。だが、女性が男性のどんな所を好むかを教えるためには、実際に実演してみせた方が良いと思ってね。それで、ミスポッターにはその相手役となってもらおうと思ってね。ターザンくんもミスポッターの好む扱われ方を知ることが出来て、一石二鳥でしょう。どうかね、ミスポッター? これは貴方にとってもそう悪くはない話だと思うがね?」

 

 その瞬間、ジェーンは自分がどんな顔をしているのか分からなかった。ターザンとクレイトンの二人の顔を交互に何度も目を滑らせながら、呆然と立ち竦むジェーンの心中を占めるのは純粋なショックだった。

 ターザンが自分の為にとクレイトンに頼ったことがショックで、クレイトンがそれに同意してこんな席を用意したと言うのもショックで……そして何より、ターザンとの関係において大きな悩みがあると言う事を否定できなかった自分に対して一番ショックを受けて、ジェーンの心は激しく動揺していた。

 

「ああ、もちろん実演と言ってもそう大したことをするわけじゃないとも。都会の男女の会話の内容やちょっとしたスキンシップの仕方、そして都会での料理の食べ方をレクチャーするだけさ。それなら構わないだろうミスポッター?」

 

 クレイトンの言葉にジェーンは何とか自分の心を落ち着かせながら彼の言ったレクチャーの内容に考えを巡らせる。ターザンがクレイトンとこんな内容を相談するほど仲良くなっていたのは驚いたが、クレイトンの提示したアイデアはそう悪いものとは思えなかった。

 

 確かに、男女がデートでするあれこれをターザンに説明するのに少し行き詰っていたのは事実だ。それもこれも、ターザンは完全に人間の暮らしから切り離されていた為に、ジェーンの伝える光景を頭の中でイメージが出来ないのだ。

 ジェーンが女性役でターザンに男性役で色々と教えようとしても、やはり見たこともないものを口調だけで説明するのは大変だし、女の視点からだと、どうしても男性の仕草には不自然なフィルターが掛かってしまうものだ。

 

 それを今回クレイトンさんに一緒に実演してもらうことで明確なイメージを与えることが出来れば、ターザンが人間社会での生活に早く馴染めるようになるかもしれない。相手がクレイトンさんだと言うのも……まあ、少し粗野なところがあるが、それは探検家としてのものだろうし、ターザンが信頼しているのならば変なことはしないだろう、とジェーンは判断した。もちろん、こんな事を自分への相談なしに決めたターザンやクレイトンへの怒りは未だあったが、それは喉の奥へと引っ込めることにした。

 

「はぁ……ええ、分かったわ。ただし、本当に変な事はなしですよクレイトンさん」

「もちろんだとも、ミスポッター。そんなことをすれば、君のナイトに殺されてしまう」

 

 クレイトンは期待通りの回答だと言わんばかりに笑みを見せて頷きながら軽口を叩き、チラリとターザンに視線を送る。ターザンもその意図を察してか、クレイトンの言う事を友人の冗談として受け取り、それに応えるように強く頷く。

 

「大丈夫、ジェーン、必ず守る」

 

 その言葉に、ジェーンは少し顔に熱が上がってくるのを感じ、それを隠すように頭を振って、クレイトンへと視線を向ける。

 

「それじゃ、クレイトンさん。ターザンへのレクチャーと言うのを始めましょう。自分から言ったんだから、もちろん段取りは決めて来てるんでしょうね?」

「もちろんだとも、さてそれではまずは――――――」

 

 そしてプロのハンターである男のテントの中で奇妙な授業が始まった。下卑た欲望を抱え舌なめずりをする悪魔が男の中にいることに気づかぬまま。ターザンとジェーンは運命の転換点に足を踏み入れた。もう二度と引き返せない暗闇への道を―――

 

-x-X-x-

 

 レッスンの内容はジェーンが想像していた以上にちゃんとしたものだった。最初に女性がデートで好む会話、それに対する男の返し方を簡単にいくつか実践してみせてから、ターザンにそれを真似させてみせると言うのを行い。それから女性が喜ぶ男性のエスコートの仕方と言うのをクレイトンとジェーンの二人で演じて見せた。

 

 ジェーンが驚いたのは、クレイトンが見かけによらず紳士的な振る舞いや女性の扱い方を心得ていたことだ。この探検の間、正直ジェーンにとってクレイトンと言う男は頼りがいはあるが、かなり暴力的なイメージの方が強かった。

 

 だが今回こうして一緒にターザンへの授業を行う中で、きちんとジェーンの知識の足りないところをフォローしてくれたり、エスコートの見本を見せる時もジェーン自身の体に過度に触れないように気を使ってくれたりと、紳士的な面を見たことで、クレイトンのことを大きく見直していた。

 まあ、私とクレイトンさんが恋人同士というのは役付けとしても正直どうかと思ったが。心の中で少し愚痴るジェーンだが、打てば響くように自身の欲しい返しをしてくれるクレイトンに対し、悪い感情はそれほど浮かばなかった。

 

 その後夜も遅くなり、軽い休憩のついでに食事の場でのエスコートの仕方を教えようという事になり、クレイトンのテントの中にあったテーブルの上にナプキンを掛け、その上にバケットとワイン、三人分のグラスを用意してそれを三人で囲む形で座る事となった。

 

「ごめんなさいね、クレイトンさん。わざわざワインまで用意して貰って」

「いやいや、お構いなくミスポッター。どうせこのままだと一人で飲むことになったのですから、こういう機会に共有して飲んだ方がワインも美味しくなると言うものです」

 

 そう言って微笑むクレイトンに「それもそうね」とジェーンは頷いてワインに手を伸ばす。しかし、それより先にクレイトンの伸ばした手が先にワインを掴むと慣れた手つきでワインのコルクを外してみせる。

 

「ミスポッター、これはターザンくんへの授業でもあるのですから。食事の場で女性にワインを注がせる男はいませんよ」

「おっと、そうだったわね。それじゃ、お願いします? ミスタークレイトンさん」

 

 お任せあれ、と用意していたグラスにクレイトンは、ターザン、ジェーン、自分の分とワインを注ぎ終えて行く。

 

「ジェーン、この赤い水、これは何だ?」

 

 初めてワインを見たターザンが興味深げにグラスを持ち上げて上や下から眺めているのを、ジェーンは微笑ましく眺めながら口を開く。

 

「ターザン、それはワインと言ってね。私たちの故郷では皆飲んでるのよ。さあ、ターザンもグラスの取手、その細い所を持って。そう、それで前に突き出して」

 

ターザンが危な気な動きながらも、何とかグラス内のワインをこぼさないように手を伸ばしてテーブルの中央辺りにまでグラスを持ってくる。それに続くようにジェーンもグラスをテーブル中央に持ってくると、意図を察したクレイトンもそれに倣う。

 

「それじゃ……ターザンがエスコートを覚えたことに、乾杯!!」

「乾杯」

「ん、か……かうぱい!」

 

カチンッと三つのグラスが重なり気持ちのいい音を鳴らす。そしてジェーンとクレイトンがグラスの中のワインを口に入れるのを見て、ターザンも手に持ったグラスの先を口に近づけると、覚悟を決めて一息に飲み干した。

 

「んぐっ……ゴクッ……んぶぅ!! ぶふぅぅ!!」

「キャーー!! ちょっと、ターザン!一気に飲み過ぎよ!」

「ハハハ、君にはまだまだこの味は早かったようだね」

 

 口から飲んだワインを噴き出したターザンに二人は笑みを浮かべ、よほど口に合わなかったのか、ターザンは何度も嗚咽を上げながら「ターザン、これ嫌い」と繰り返す。それを見かねたようにクレイトンが奥から水が入った水筒を持ってきてターザンへと差し出す。

 

「ほら、これでも飲んで落ち着くと良い」

「ゴホッ、ゲホッ……!! んぐっ、んぐっ……ぷはぁ! く、クレイトン、ありがとう」

 

 中に入っていた水を全て飲み干してしまったターザンを可笑しそうに眺めながら、ジェーンは再びワイングラスを傾ける。久しぶりのアルコールに気分を良くするジェーンの瞳は、最後まで水筒の中の水を飲みほしたターザンを見て邪悪な笑みを浮かべるクレイトンに気づくことはなかった。

 

 それからバケットの食べ方を教えている内に、異変は訪れた。ターザンの瞼が何度も眠たそうに閉じては開いてを繰り返し、遂には机に突っ伏すように寝てしまったのだ。

 

「あら、ターザン? どうしたの、大丈夫?」

 

 心配そうに声をかけるジェーンに、席を立ったクレイトンがターザンへと近づくと確認するように顔を近づける。

 

「ふむ、どうやら酔っぱらって寝てしまったようだ。アルコールに弱いものはほんの数量で酔うと言うし、すぐに噴き出したとは言え口に含んだことでアルコールを吸収してしまってたんでしょう」

「はぁ、そうなの。よかったわ。……それにしても、ターザンがアルコールに弱いなんて」

「彼は今までジャングルで生きて来たのですから、そういう人間社会の趣向品に体勢がなくても不自然ではありますまい」

 

 そう言いながらターザンの席のグラスを片付けたクレイトンが、ジェーンを安心させるためにか、軽く彼女の肩を叩いた瞬間、ジェーンは先ほどから自身の体に感じる異変、それも下腹部から感じていたそれが一気に全身に駆け巡るのを感じた。

 

「あっ……♡」

「んっ? どうかされましたか……?」

「い、いえ! 何でもないの、ゴクッ、んくっ……! クレイトンさんもう一杯貰っていいかしら?」

 

 体に感じる明らかに酔いとは違う熱を誤魔化すように、ジェーンは慌ててグラスの中のワインを飲み干すと、クレイトンへと次の一杯を催促する。しかしその前にジェーンの目前に小さなグラスに入った水が差しだされた。

 

「どうぞ、ミスポッター。軽い酔い覚ましにしかなりませんが、二日酔いになられても困ります」

 

 先ほどターザンに水を差しだした時と同じような笑みでそう告げるクレイトンに、ジェーンは有難くグラスを受け取ると一気に中の水を飲み干して見せる。

 

「んくっ……。ありがとう、クレイトンさん。確かに、少し飲み過ぎたかも、しれな……あれ、なんだか、すごく眠く……」

 

 唐突に瞼が重みを増して来たジェーンは、最後まで言葉を紡ぐことなく、その場に倒れるように眠り落ちる。最後に彼女が目に映したのは、こちらを嘲笑うような笑みを浮かべたクレイトンの姿だった。

 

 

 

 

「フフフ、フハハハハ!! やったぞ!まんまと罠に掛かったな!」

 

 倒れたジェーンを見下しながら、この全てを計画していた男、クレイトンが勝利の笑い声を上げた。ジェーンの使うグラスにあらかじめ媚薬を塗り彼女を発情させ、ターザンには水筒に混ぜた強力な睡眠薬を飲ませ眠らせると言うクレイトンの計画は面白いほど順調に進んで行った。

 

 ターザンがワインを噴き出したことで違和感なく水筒の中の水を飲ませることが出来た。その後しばらく普通に食事していたのには驚いたが、さすがのターザンもハンター特性の狩猟用の強力な睡眠薬には敵わずに眠りについた。

 

 ジェーンも想像以上に媚薬の付着したグラスでワインを何杯も飲んだことで体の異常を酔いのせいだと最後まで勘違いしてくれていた。あとは薄めた睡眠薬を少量、水に混ぜて飲ませることで意識を朦朧とさせるだけだった。今のジェーンは軽いレム睡眠状態で、現実と夢とがごっちゃの状態で発情している。そんな無防備な魅力的な女性を前にして、ナニをするべきかは決まっている。

 

「おっと、その前に……ターザンくんには別のテントでお休み頂こう。夫婦の営みを眠ったままとは言え、部外者に聞かれたくないのでね」

 

 クレイトンはニタニタと下卑た笑みを浮かべながら、ターザンを担いで別の救護用として建てられたテントのベットへと運んで行く。そしてようやく邪魔者の居なくなった自身のテントの中で、クレイトンは床に眠るジェーンをゆっくりと自身のベットへと移動させる。

 

「ん……んぅ。何ぃ……お父さん……?」

 

 焦点の合わない酔っぱらった目で自身を運ぶ相手を父親と勘違いして呼ぶジェーンの頬を、その手で優しく撫でるクレイトン。三日月に曲がる口元を抑えることなく、クレイトンは頬を撫でていた手を下へと移動させると、一息にジェーンの胸元のボタンを引きちぎった。

 

「これは……ククク、実に良いですなぁミスポッター」

 

 ブルンっと、薄黄色のブラジャーに包まれた美しい胸が遂にクレイトンの眼前に晒された。ブラジャーに覆われていない上胸の方へと指を突っつけば、程よい弾力と共に沈み、何度か感触を確かめるとその指をブラジャーへと伸ばし、今度は先ほどとは違い、ゆっくりと揉み込んでみせる。

 

「ん……んん……っ」

 

 ジェーンの瑞々しい口元から蠱惑的な艶声が漏れた。発情した体に走った刺激に、微睡みに包まれた脳が確かな快感を覚えて反応してしまったのだ。

 その声を聞いて、より邪悪な笑みを強くしたクレイトンはジェーンのブラジャーを掴むと下に引っ張った。ぶるんっと、何の抵抗もなくイギリス上流階級の子女である美女の生乳が、何の歴史的血縁も地位もない粗野な密猟者であるクレイトンの前に晒された。

 

「これはこれは……あのイかれた男の娘とは思えないほど魅力的な物をお持ちだ」

 

 理想的な丸みを帯びた乳房。ジャングルと言う汚れが付着しやすい環境にいながら、驚くほど綺麗な色艶を放つその膨らみの中央で輝くピンク色の突起を摘みながら、クレイトンは媚薬の影響で頬を上気させるジェーンを見下ろした。

 

「はぁ……はぁ……♡ あっ、んんっ♡ あ、れ……? わ、わたし……何を……?」

 

 くりくり、コリコリと乳首を太い男の指先で弄られて、夢見心地のジェーンの意識が脳を刺激する快楽に僅かに現実を捉えた。それは本来、泥酔レイプのような事をしているクレイトンにとっては危惧すべき事態だ。なぜならもし今のことをジェーンが意識がはっきりした後も覚えていれば、立場が危うくなるのはクレイトンなのだから。

 

 だが今回においては、この状況はクレイトンにとって狙い通りであった。

 

「どうしましたか、ジェーン? イギリスに戻って来たばかりで疲れが抜けていないのかな?」

「んっ、ふぅ……♡ イギ……リス……? 戻って…………?」

 

 現実と夢の区別もまだ付いていないジェーンの思考に、クレイトンが嘘の情報を刷り込ませる。今の自分たちがいるのは、ジャングルではなくイギリスなのだと。そして----

 

「せっかく婚約してから初めての初夜だと言うのに、ツレナイ人だ」

「……え? こん……やく……? 誰……が?」

「おやおや、疲れでそんな事まで忘れてしまったのですか? 私とあなたに決まっているでしょう。まさか何度も私にエスコートされてデートした事まで忘れたわけじゃないでしょう」

 

 自然と、当たり前のことを言うように、クレイトンは完全なる嘘800をジェーンへと投げかけた。それは自分たちがイギリスに帰って来ていると言う嘘よりも度が過ぎた戯言で、意識がおぼつかないとはいえこんな虚言を信じるはずがない。普通ならば。

 

「あっ……え……。んっ……確かに……私、クレイトンさんと……恋人みたいな、こと……んんっ♡」

「ええ、ええ。しましたよ、ついさっきまで。何度も、ねぇ」

 

 ニチャリと、男の下卑た欲望全開の顔でクレイトンはジェーンの胸を弄んだ。それは快楽を断続的に与える事で、彼女がクレイトンにとって都合の良い記憶以外を思い出さないようにする意味合いも込められていた。

 なぜなら今のジェーンの頭の中では、クレイトンの思惑通りなら先ほどまでしていたターザンへのレクチャーのために演じた、クレイトンとジェーンによるイギリス人の恋人同士のやり取り、それが本当の恋人同士のやり取りだったかのような錯覚に見舞われているはずだからだ。

 

 クレイトンの計画はこうだ。ターザンのためという口実を作ってジェーンにクレイトンを恋人役に見立てたやり取りをいくつもさせる。その際にクレイトンはジェーンが思い浮かべる理想の英国紳士の対応を徹底する事で、彼女の中に自分という存在を植え付ける。

  そして媚薬と睡眠薬でつい先ほどまでの記憶も曖昧な陶酔状態にしたジェーンに、まるでその時の演技のやり取りが本当のことで、自分たち二人は恋人同士だったのだと思い込ませる。

 

「忘れるなんてひどいですねぇ。あなたの方から私に告白して来たというのに。私の妻になりたいと、懇願したでしょう?」

「そんな……私が、そんなこと……んあぁッ!?」

 

 記憶を呼び起こそうとするジェーンを、両乳首を強く引っ張って無理やり遮らせる。薬で敏感にされた体は、本来なら痛みしか生まない手荒い扱いを極上の刺激えと変えてしまった。ジェーンは今まで自身が発した事もないような喘ぎ声をテントの中に響かせて軽くのけ反り、思考がクレイトンと理想の恋人同士の会話をする自分の姿を最後に記憶を辿るのをやめてしまう。

 

「したから、私とあなたは婚約者となったのですよ。そうでなきゃ私のような紳士的な人間が、女性の恥部を触ったりしませんよ。こんな風に、ね!」

「ん、んんんッッ----!!」

 

 クレイトンの長年のサバイバル経験で固く尖るようになった指先が、スカートの上からジェーンの割れ目を押し込んだ。その布越しとは思えない、股から脳天まで突き抜けるような衝撃にジェーンの脳は真っ白に染まり、今度こそクレイトンから与えられた情報以外の事を考えられなくなる。

 

(そう……だったわね。私と、クレイトンさんは恋人で、私がジャングルに居た時に告白したような……)

 

 ジェーンの頭の中で、クレイトンとの演技の恋人関係の情景がロマンティックな思い出として想起される。その時に確かにクレイトンに対して好印象を抱いたのも合わさり、彼女の焦点の合わない思考は遂に馬鹿馬鹿しい戯言を真実ではないかと認めてしまった。

 

「フフフ、思い出したようですね。それでは、あなたの望み通りこの体を味わわせてもらいますよ」

「ああっ……!」

 

 あくまで紳士的な態度を崩さず、この一連の出来事は全てジェーンの願いだと強調しながら、クレイトンは彼女のスカートを脱がした。

 

 足首まで届くロングスカートによって隠されていた、ジェーン・ポッターのモデルのように細長く肉付きの良い脚、その全景が露わになる。性的興奮によって高まった熱で汗粒を浮き上がらせる太もも、クレイトンの剛腕の半分もないような大きさの足首、イギリス上流階級女性らしい上品な白のショーツを履いた股間部。どれもクレイトンの妻になる女として合格点のアベレージを大きく超えている。

 

「クレイトンさん……私……」

「ウィリアムと、そう呼ぶんだジェーン。クレイトンはこれからはあなたも名乗ることになるファミリーネームなんですから」

「----」

 

 ジェーンの潤んだ瞳が驚きに見開かれる。考えてもいなかった事なのだろう。自身の苗字がポッターではなく、クレイトンに変わる。その未来を思い浮かべて呆然とするジェーンの下半身から、手慣れたようにクレイトンはショーツを脱ぎ取る。

 そしてガバリと彼女の両足を左右に大きく広げて、その蜜壺を開帳させた。

 

「きゃっ! く、クレイト……ウィリアムさん!」

「何を驚いているのです? 婚約者同士がする普通の夜の営みですよ」

 

 自身もまたズボンを脱ぎ捨てたクレイトンは、その股間部から雄々しくそそり立つ巨大な逸物をジェーンの割れ目に擦り付けた。それだけでじゅわぁ♡ と愛液が分泌されて、男を受け入れる態勢を整えてしまう彼女の秘部。それはクレイトンがジェーンに飲ませた媚薬の効果によるものだが、そんな事を知らない彼女は自身の体がクレイトンとセックスする事を望んでいるのだと勘違いしてしまう。

 

「ああ、そんな大きすぎるわウィリアムさん。わ、私……初めてなの……だからお願い、優しくして……」

 

 そして彼女にとって初めて見る父親以外の男性器の巨大さに、思わずカミングアウトしてしまった処女の告白はクレイトンの心を彼女の意思に反して大きく昂らせて興奮させた。

 こんなに美しい女が今まで誰にも初めてを許してこなかったと言う事実。そしてその映えある最初の男が自分であり、同時に生涯この魅力的な体を味わった男は自分ただ一人になると言う彼の思惑。それは何ヶ月も女を抱けていなくて性欲が溜まっているクレイトンを本能のままに突き動かすには十分すぎた。

 

「お゛っ----!!?」

 

 一切の躊躇いも労りもない全力の腰振りが、ジェーンの二十数年に渡って守られ続けて来た処女膜を破り捨て、その未開発の膣奥まで汚れた雄の怒張を突き刺させた。

 

「おお……! なんて締め付けだ……っ!」

 

 あまりの衝撃に目を白黒させて放心するジェーンを置いて、クレイトンは楽園を見つけた冒険家のような陶酔した表情で彼女の極上の膣圧を感じていた。

 今まで抱いたどんな娼婦、イギリス人女性、異国の女よりも気持ちが良い。自分のチンポにフィットするために生まれて来たのではと思えるほど相性抜群のマン肉。絡みつく襞の一つ一つが包皮を刺激し、膣口から子宮口までの長さはクレイトンの本気勃起チンポをちょうど咥え込む理想の形。

 

 運命だ。やはりジェーン・ポッターはウィリアム・セシル・クレイトンの番になるためにこの世に生を受けたのだ。

 

「あ゛ああぁッ!! あっ、あっ! く、クレイトンさん、まっ、はアッ!? ああ゛……ッ、ごれ、しゅごしゅぎ、てぇええ、イィいい……っ♡♡!!?」

 

 そしてクレイトンにとって最高に相性良く感じると言う事は、ジェーンにとってもそう感じられるということ。むしろ媚薬によって感度を高められた彼女にとって、荒々しくピストン運動を始めたペニスによって擦り上げられる膣襞から感じる刺激は、数秒前まで処女だったイギリス人淑女をただの雌へと変えてしまう。

 

「どうだ! このアマがッ! さんざんゴリラだなんだと口うるさく喚きやがって!! 女の分際で、男に向かって偉そうな口を叩くんじゃない!!」

「あきゅううッ♡♡!!? おっ、おっ♡ ご、ごめ、ごべんなさいクレイトンさ、んんぅうぅう♡♡!!」

 

 雄の獣性を呼び覚ますジェーンの膣感と喘ぎ声に、和紙よりも薄い紳士の皮を被っていたクレイトンの化けの皮が剥がれ落ちる。

 ジェーンの細い腰を鷲掴み、自らの腰振りに合わせて陰毛の生い茂った股に何度も美尻を打ちつける。

 

「ぁっ……はぁっ……♡! イィッ……! これ、気持ちいいわ……っ、はぁああ……♡」

 

 ぱんっ、ぱんっと夜のジャングルに肌と肌が弾け合う音を響かせながら、クレイトンはジェーンの肉穴を自分専用の雌穴へと作り変えて行く。

 

 ここの所有者が誰か。この子宮に宿す子供の父親は誰か。それを理解させるまで何度もクレイトンはジェーンの膣を太いチンポで突き上げる。

 

「ほっ……ぉぉ、おおっ! 頭、真っ白になる! あっ、あっ♡ 私、クレイトンさんの、モノのことしか、ああぁっ、考えられなくなってるのぉっ!!」

 

 その思惑通り、人生初のセックスの快楽を体中に行き渡らされたジェーンの膣穴は、急速にクレイトンの女としての務めを果たそうと順応しつつあった。

 先ほどまで処女であったと思えないほどに、クレイトンのマグナムのように太い逸物を挿入されて嬌声を響かせて膣を締め付ける。言葉通りクレイトンの肉棒しか感じられなくなるほど全神経を下半身に集中して、そこから得られる快感を少しでも多く堪能しようと自分からも腰を上下に動かしてしまう。

 そしてそうなれば、彼女の上半身でピンッと存在を主張するピンクの突起とふくよかな双丘が男を誘うように揺れると言う事で…………。

 

「〜〜〜〜ッッ♡♡ あ゛っ……あ゛あぁ……ああ♡♡ ふぎぃッ♡♡ く、クレイトンさ、胸を、そんなに強く揉まれた、ら……ッッ♡♡♡!!? んいぃいい゛ぃい゛い♡♡」

 

 クレイトンのゴツゴツとした太い手が、ジェーンのおっぱいをむぎゅぅと押しつぶす。英国の上品な暮らしで育てられた乳房は、そんじょそこらの商売女なんて目じゃないほどに柔らかさと張りを合わせ持っていた。

 それを、クレイトンは欲望の思うがままに蹂躙する。指に力を少し加えるだけで沈む柔肌を円を描くように捏ねくり回し、その先端で聳える乳頭をぴんぴんッと何度も弾いて弄ぶ。

 

「ああぁあ゛ぁあ……♡♡!! おっぱいぃ、こりこり、しないでぇ、あはぁッ!」

 

「ふん、どの口が言うんだ! そんな物欲しそうな雌の顔で誘いやがって!! 本当はこうして乱暴にされるのが好みなんだろう? この淫乱女め!」

 

「お゛ふぅぅうう゛ッ♡♡♡!!」

 

 ゴリッと深く腰を突いた肉棒のカリ首がジェーンの最も敏感で、雑魚感度のウィークポイントを強く引っ掻く。その衝撃と両乳首を引っ張られた痛みで、ジェーンは体を弓形に反らせて無様にアクメを決めた。クレイトンの言葉通り、痛みを伴うようなプレイに彼女の性感帯が強く反応してしまったのだ。

 

「ふふ、やはりな。ジェーン、お前は強い雄に支配されるのを好むマゾ女の気がある」

 

「ほぉぉ……ぉぉ……ま、マゾ……?」

 

 その姿に、クレイトンは強く確信した。気が強く、冒険心と探究心に満ち溢れた淑女離れしたジェーンはその実、蓋を開ければどこまでも男に身も心も隷属する事を至上の喜びとするマゾ雌だと。

 ニヤニヤ笑いながら見下ろすクレイトンに対して、ジェーンは聞いた事もない言葉に眉を顰める。上流社会育ちの彼女に、マゾなんて低俗な言葉、聞き覚えがあるはずがない。

 

「私の妻として相応しい女性だと言う事ですよ。さぁ、ラストスパートと行きましょう。ほら、舌を出せ……!」

 

「あっ……はい♡ あー、んぐっ!? むちゅ、ぢゅ、ぬちゅ……!」

 

 クレイトンの強気な命令にさっそくマゾヒズムを刺激されて、ジェーンは全身を未知の快感、屈服する悦びを感じて震えた。

 そして即座に言われた通りジェーンが開いた口から伸ばした舌を、クレイトンは貪るように吸い付いて舐めまわした。彼女にとっては初めてとも言える強烈なディープキス。獣よりもなお野生的な性欲任せの舌と舌のなぶり合いをしながら、男はピストン運動をより強めて女を押し潰す。

 

「もごぉっ!? おおぉ、んごっ、お゛ほぉ……♡!!」

 

 口を塞がれ、胸を弄ばれ、膣を硬い雄棒で貫かれながらベッドに貼り付けにされたジェーンに快楽の逃げ場はなく、その細身の体全てをクレイトンに潰されながら男の腰振りに合わせて喘ぐだけの楽器にされてしまった。

 そんな扱い、どれだけ愛し合った相手であろうと不満や怒りを覚えそうなものだが。

 

「ふっ、う……♡ ぁ、む、ちゅるる、ぢゅぷ、ぐちゅ、ちゅぱっ♡」

 

 ジェーンがその顔に浮かべていたのは、支配され、雄の都合の良いオナホとして使われる事を悦ぶ雌の表情。媚薬によって開花させられ、そしてもう二度と忘れて蓋をすることができないほど剥き出しにされてしまったジェーン・ポッターの本性。

 ぎゅっと、熱に浮かされたジェーンがもう戸惑う必要もないと思ったのか、その両手両足をクレイトンの体に巻き付ける。それは愛し合う夫婦でしかしないような、本気の種付けを懇願する女の大好きアピール。ジェーンが、クレイトンとの未来を本能で望んだ証。

 

「…………!!」

 

 その瞬間、強く力んだのはどちらだったか。確かなのは、繋がりあった性器同士がお互いに激しく胎動しあい、そして爆発したと言うこと。

 

 びゅるるるるるる!

 

 雄による雌を孕ませるための子種の大群が、ジェーンの子宮に放たれる。商売女でさえその濃厚さと量で絶頂を禁じ得ないクレイトンの本気射精。それを処女喪失したばかりのセックス初体験な彼女に耐え切れるはずがなく、下腹部を熱く温める白濁液に表情を無様なほど蕩けさせながら大量の潮を噴き出した。

 

「あ、ああぁあああっっっ……♡♡!!」

 

 口から大きく響く嬌声は幸福と喜びに染まっている。美貌を興奮で赤く彩り、淫欲に塗れた吐息を漏らしながら中出しの快感に浸かる姿は、もう完全に堕ちている。そんなジェーンの顔を近距離で堪能しながら、クレイトンは腰を震わせて最後の一滴まで彼女の子宮に吐き捨てる。

 

「おお……っ! ぬ、んっ……!」

 

「おっ……! ぁ……ああっ……♡♡」

 

 びゅっ、びゅっと亀頭から新しく追加された精液が子宮口に注がれていた白濁液と混じり合い、ジェーンの小さな胎をクレイトンの遺伝子を宿した子種で埋め尽くしてしまう。

 危険日じゃなかったとしても女を高確率で孕ませてしまうほど濃厚な精液。それを人生初セックスで子宮に注がれてしまったジェーンは、もう他の男では満足出来ないほどクレイトンと言う雄の偉大さを雌の本能に刻み込まれてしまった。

 

「これで、お前は私の物だ。これから末長くよろしく、ジェーン」

 

「は…………はい、あなた♡」

 

 頬に当てられたクレイトンの手の平。それに恋する乙女のように目を潤ませて擦りようジェーンの姿は、もう誰がどう見ても快楽に堕ちた花嫁の姿だった。

 

 そしてジェーンの答えに満足したように再び抜かずのピストンを始めたクレイトンは、彼女が二度と自分から離れようと思えなくなるほど徹底的にその女体を味わい尽くすのだった。

 そしてジェーンもまた、人生初めてで最高の相性の男の男性器と、そこから放たれる熱く心を幸せで満たしてくれる精子を、子宮が許容しきれなくなるまで何度も受け止め続けるのだった。

 

 

 

-x-X-x-

 

 クレイトンはアフリカを離れ偉大な文明社会に帰るための船のデッキの上で、思わず笑ってしまう。目前の海岸線がゆっくりと遠ざかって行くのを見ながら、クレイトンは満足感に浸かっていた。

 特に下の船倉から大した苦難もなく捕獲することが出来たゴリラの群れの雄たけびを耳にした時、その胸の充実はさらに満たされて行く。自身の部下が鞭を振るうと、喚きたてるゴリラの内の一頭が苦悶の叫び声を上げ、波が引くように他のゴリラたちが大人しくなっていく。怯えるゴリラたちの姿を眺めながらクレイトンはその頭数を数えて行くうちに、口元がさらに狂笑に歪むのを抑えることが出来なかった。

 

 一頭300ポンド。それが何十頭もいるのだ。この一度の遠征でクレイトンは小国の王族以上もの大金を稼いで見せたのだ。だがそれだけではない。当初の期待以上のモノをクレイトンは手に入れたのだ。

 それは----

 

「ジェーン! ジェーン!! ジェーーーーン!!」

 

 後ろから響く叫び声に、クレイトンの目が遠のいていく海岸を捕えると、そこには今しがた辿り着いたのであろうターザンが相変わらずの野蛮で品のない姿で必死に飛び跳ねていた。

 

 最早クレイトンからは小さな猿にしか見えないほど離れた所から、ターザンは必死にこの船に、いやより正確に言うならこの船に乗っている愛した女性(クレイトンの新妻)に向かって叫んでいるのだろう。

 この、クレイトンの目の前で手すりにしがみ付きながらスカートの後ろをたくし上げ、その秘所にクレイトン(夫)の巨大な逸物を咥えこんでいるジェーン・クレイトンへと。

 

 ターザンにとって幸運だったのは、彼の位置からでは二人が結合している部分がジェーンの長いスカートによって遮られて見えず、彼に見えたのがただ顔を赤らめてターザンのいる方を見るジェーンの姿と、その後ろでニヤニヤと笑うクレイトンの表情だけだったことだろう。

 

 そして船に乗る他の乗組員の誰一人として、クレイトンとジェーンが交わっていることに気づける者もいなかった。ジェーンは表面上はしっかりと英国淑女らしく身だしなみを整えており、他の船員のほとんどが今は船倉でゴリラの対処か船の操舵を行っているし、彼女の父は船が大海に出るまでしばらく部屋で眠って貰っている。

 

 ジェーンの膣の感触を味わいながら、クレイトンはここ一週間の記憶を思い返した。

 ジェーンを自身のチンポに屈服させてからは全てが彼の思い通りに進んで行った。何よりも素晴らしかったのが、あのジェーンが自身の計画に賛同し、それどころか協力を申し出てきたことだ。父や彼女自身の夢よりも、クレイトンへの愛を彼女は選んだのだ。

 

 そこからは簡単だった。帰りの船が到着すると同時に、クレイトンは部下のハンター達と共にゴリラの捕獲へと向かった。最大の問題だったターザンもクレイトンの女となったジェーンが引き付けておいてくれた。奴をジャングルの奥地まで案内させ、ゴリラたちを船へ運び終えるまでの間、気を引き続ける。驚くことに、この案を提案したのがジェーン自らだと言うのだから、クレイトンはその残酷なアイデアを彼女の口から聞いた時は笑いが止まらなかったものだ。

 

 だが巣の場所が割れ、邪魔が入らなくなったとは言え、さすがにゴリラの群れを全て捕獲するのは歴戦のクレイトンとハンター達と言えども難題であり、ハンターの内二人が死亡することになった。最終的に群れのボスと思しき巨大なゴリラをクレイトンが射殺することで決着が着いた。貴重な300ポンドを一つ無くしたが、それでも捕まえたゴリラの総数と、分け前が二人分減ったことを考えれば指して気にもならない。

 

 そして今、突然の家族の失踪とジェーンたちの帰郷に取り乱すターザンの姿がどんどん彼方へと遠のき、その輪郭がおぼろげになって行っても、ジェーンは笑って、自身の愛する夫の成功の踏み台となってくれた親切な彼へと笑顔で手を振っていた。

 

「さようならぁーー、ターザ、んんぅ♡ い、色々と、あぁ♡ ありがとねーー!!」

 

 クレイトンはそんなジェーンの姿を見て雄としての満足感に満たされていた。

 

 本当に良い雌を手に入れたものだ。学があり、頭も回る、容姿は言うまでもなく、社会的地位もそれなりにあり、おまけに自分の命令に全て従順に従うと来た。これ以上の女はそうそういないだろうと確信出来た。まさかこの旅を始めた頃には、こんな関係になるとは欠片も想像できなかったものだ。本当に運命と言うものはわからないものだ。

 

 あの日ターザンが相談に来なければ、自身はジェーンを襲うこともなく、まったく違う展開になっていたことだろう。そういう意味では、ターザンはまさしく自分とジェーンの恋のキューピットだったと言える。最もまさか、恋の相談をした相手に想い人を取られるなど、あの野生人は欠片も想像できなかったのだろうが。

 

 結局、温室育ちの小娘に相応しいのは小汚い猿のような男ではなく、逞しく頭が良くて、巨大な男根を持つクレイトンのような男だったと言う事だ。ジェーンがクレイトンに恋したのは、彼に抱かれた時点で必然的なことだったのだ。

 クレイトンを愛し、クレイトンのやる全てのことを無条件に肯定する雌になった彼女は、これからクレイトンがゴリラたちを売りさばいても一切文句を言うことはないだろう。…………彼女の父親と違って。

 

 そう言えば……とクレイトンはターザンが幽かにしか見えないほど遠ざかったことから、残る最後の問題が頭を過る。クレイトンは少し前に身を乗り出し、ジェーンの髪の毛を掴み無理やり自分の方を向かせると、その問題の男の娘へと向かって呟いた。

 

「ジェーン、君の父親は私たちの未来について、色々と不満がありそうだ。船が港に着いた時、何か問題を起こすかもしれん」

 

 ジェーンはクレイトンの言葉に憎々しそうに下唇を噛んだ。それはクレイトンに向けたものではなく、自分と愛する人の幸せな未来を邪魔する父親へのものだった。問いかけながらも、彼女の膣内を荒々しく犯すのを止めないクレイトンに、ジェーンは快感による艶声を甲板の上に響かせながら、何かを思いついたのかクレイトンの瞳をしっかりと見据え、愛情の籠った表情で答えを返した。

 

「大丈夫よ、んっ、クレイトンさん♡ 私が、あぁっ! 私が父を、説得するわ。それにぃっ! もし、ダメだったとしても――――海での事故は、よくあることだから、ね?」

 

 クレイトンはその言葉の意味を理解した時、それがあの父親を慕っていたジェーンの口から出た言葉とは思えず、数瞬言葉を失ってしまった。だがすぐにその口元を未だかつてないほどに残酷に、悪辣に尖らせた。

 

 ああ、この小娘はどれだけ俺を喜ばせてくれるのやら。ジェーンの父であるアルキメデス・Q・ポッターが死ねば、当然その遺産はその一人娘へと全て相続される。そう、俺の妻となる女の元へとだ。これでただでさえ魅力的な体と頭を持った女に、金と言う文字通りの財産が加わるのだ。そこに今回のゴリラたちの売上額を加えたら一体どれほどの大金となるか!

 

「いい子だ、ジェーン。素晴らしいアイデアだ。それでは、君の父親のことは君に任せるとしよう。その褒美と言っては何だが……何か欲しい物はあるかな?」

 

 自身の剛直を深くジェーンの子宮へと押し付けながら、クレイトンは彼女の望む物をこの素敵なアイデアの報酬として与える気だった。最もジェーンが求める物が何なのか、クレイトンを見つめるその表情を見れば一目瞭然なのだろうが。

 

「子供を……クレイトンさんの、ウィリアムの子供を孕ませて!! 私の子宮をあなたの偉大なザーメンで満たして受精させてほしいの! 私、ジェーン・ポッターを名実ともにあなたの妻にしてください!! 私をジェーン・クレイトンにさせてください!!」

 

 その必死な、あまりにも淫靡で男の支配欲を刺激する望みに、一瞬にしてクレイトンの雄としての高まりが最高潮へと跳ね上がった。クレイトンはその高ぶりのままにジェーンを甲板へと押し倒し、背バックの状態で彼女を圧し潰すように激しくジェーンのクレイトンの子供を孕みたくて卵子を吐き出した妊娠確実マンコへと何度も荒々しく腰を打ち付けて行く。

 

「良いぞ! 妻の願いを叶えるのは夫の甲斐性だからな。その浅ましい淫乱な体で、俺のザーメンを受けて妊娠しろ! 俺に一生を捧げろ、この雌猿が!!」

「はいぃ! はいぃぃぃ!! ありがとうあなた! 絶対、孕むから! クレイトン家の立派な跡取りを産んで見せるわ!!だから、あぁ……♡!! だからこの雌猿ジェーンを一生可愛がってくださいぃぃ!! んんぅあっ♡!!! イク、イッちゃうぅぅ!! あああぁぁぁぁぁ―――――――ッッ♡♡!!!!」

 

 一際強い挿入と共に、クレイトンの肉棒がジェーンの子宮を突き抜け、その先端から大量の子種がジェーンの蹂躙されることを待ち望んでいる卵子へと放たれた。

 そのあまりの快楽と幸福感に、ジェーンは人生最大の絶頂を迎えた。その表情は元の彼女を知る人でさえ誰か分からないほどに蕩け、彼女の雌穴とクレイトンの雄棒の結合部からは彼女の愛液と許容量を超えたクレイトンの白濁液が零れ落ちる。

 白目を向いて、完全に心ここに非ずなジェーンはしかし、無意識で自身の卵子がクレイトンの精子を受け入れたのを感じ取った。

 

「あっ……あはぁ♡ 受精したぁ……♡あはは、好きぃ、愛していますぅ、クレイトンさん……♡」

 

 夢心地のままうわ言のようにクレイトンへの愛を口ずさみながら、ジェーンは至福の幸せに包まれながらクレイトンの腕の中で眠りについた。愛する夫とその横に立つ赤ん坊を抱いた自分の確定された未来を夢に見ながら。

 

 

 

 その後、イギリスに着いた船から一つの悲しい事故の情報がもたらされた。船に乗っていたアルキメデス・Q・ポッターが酔っぱらって船から転落して死亡したとのことだった。偉大な科学者の死に彼を知る者は悲しみ、また残された一人娘のことを心配した。彼女の友人や父の親類が家に来ないかと誘う中、その一人娘は全てを断り今回の旅で知り合った一人のハンターの世話となった。

 その後すぐに二人は結婚し、一人の子を儲けた。父の遺産と夫となったハンターが旅の成功で手に入れたという大金を持ってイギリスの一等地に家を建てた二人は、そこで仲睦まじく幸せな生活を送っているそうだ。

 

 その女性の名前は、ジェーン・クレイトン。

 愛する夫と結ばれたイギリスで最も幸せな女性だ。

 

Happy End(映画:クレイトン)

 

 





 子供の頃は何とも思わなかったのに、ターザンがジェーンの生足をこちょこちょする場面でエロいと思うようになったの本当に心が汚れてしまったと感じました。
 ターザンのDVD特典のゲームで、めっちゃ高クオリティなノベルゲームがあって、そのバッドエンドの一つでジェーンが洗脳されて雄猿たちの女王にされてターザンを殺してしまうと言うのがあって、子供心にすごい背徳感を覚えたのを今でも記憶しています。まじで製作者は何を考えてあんなノベルゲーム作ったんだろう。
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