夢の国チキンレース短編集 作:ハハッ
もし女王が狩人だけでなく、お城の醜い小間使いにも白雪姫を狙うよう指示を出していたら?
鏡は、嘘をつかない。嘘をつかないからこそ、女王はその鏡を愛し、そして憎んでいた。
黒曜石の縁に囲まれた魔法の鏡は、燭台の炎を映し、揺らめく火影の奥に女王の美貌を浮かばせている。冷たく、白い、刃のように整った顔。王国の誰もが恐れる美しさ。
ああけれど。けれど鏡は、その美しさにひれ伏さなかった。
「鏡よ、鏡。この世で一番美しいのは誰?」
女王の声は静かだった。静かすぎて、赤子さえも泣くのを止めてしまうほど恐ろしく、怒りの底が見えない。
その薄氷の静寂を破るように、鏡の面に淡い霧が広がった。深淵の暗闇だけを映すような鏡の中に生まれた、異彩なる波紋。やがて鏡に映されたのは、女王ではなかった。
雪のように白い肌。血のように赤い唇。黒檀のような透き通った髪。森の小鳥に微笑みかける、若き姫の姿。
白雪姫。
女王の指が、握っていた錫杖を強く掴んだ。
「……まだ、あの娘だと言うのね」
女王の殺意さえこもった言葉に、鏡は答えなかった。答えずとも、沈黙そのものが肯定している。
女王はしばらく、鏡に映る白雪姫の姿を見つめていた。無垢な笑顔を鳥たちに向け、この世の悪意など欠片も知らないし、信じてもいないと言わんばかりの純真な振る舞い。
憎悪はすでに燃え上がる段階を過ぎ、凍りついていた。燃える炎よりも、凍った刃の方が深く肉を裂き、決して消えぬ禍根を刻みつけるのだ。
殺すだけでは足りぬ。
女王はそう思った。
命を奪えば、白雪姫は悲劇の姫として語られる。清らかで、美しく、誰からも愛されたまま、物語の中に残ってしまう。
それでは駄目だ。駄目なのだ。
白雪姫が白雪姫である限り、鏡はあの娘を選び続ける。ならば、白雪姫を白雪姫でなくしてしまえばいい。
姫として戻れぬように。誰もが憧れた清らかさを、二度と口にできぬものへ変えてしまえばいい。
その企みが具体的な形を伴って女王の脳裏に浮かび上がる、その直前。
扉の外で小さな物音が響くのを、女王の聴覚は捉えた。布が擦れる音。次いで、慌てて息を殺す、浅ましい気配。
女王はゆっくりと目を細めた。
「誰だ?」
返事はない。だが女王は立ち上がらなかった。ただ、白い指をわずかに動かす。それだけで、扉の留め金がひとりでに外れてみせた。
「入れ」
有無を言わさぬ、絶対的な命令。それだけで心弱い者なら失神してしまうのではと思うほどの重圧が扉の向こうの何者かを包み、しばしの沈黙の後、扉が細く開いた。
現れたのは、城の小間使いである小汚い男だった。
名は、確か――グラム。
女王は一度だけ、その男を見たことがあった。いや、正確には何度も視界の端に入っていた。床を磨き、灰を捨て、靴跡を拭い、台所から汚れた桶を運んでいた男。
年は若くもなく、老いてもいない30半ばほどと言ったところ。痩せているが、骨ばっているというより、卑しく縮こまったような体つきだ。
伸びた髪は油で束になり、頬には剃り残しが黒く浮いている。衣服には煤と獣脂と古い汗の匂いが染みついていた。
端的に言って、不潔。しかもその立ち居振る舞いから溢れる卑屈さ。搾取する側に媚び諂う事しかできない、魂まで腐り落ちた低俗な輩。
女王は、彼を一目でそう分類した。
そしてその答え合わせだと言うように、グラムは両膝をつき、頭を床にこすりつけた。
「も、申し訳ございません、陛下……。燭台の油を替えに参りましただけで……」
「聞いていたのか?」
「い、いいえ、滅相もございません。何も、何も聞いては……」
嘘だった。女王は嘘を見抜くのが得意だ。それは若くして一国の頂点に君臨する者にとって必須の技能だが、この男の嘘など、草鞋でも見抜けるだろう。
小間使いの声は恐怖に震え、全身を縮こませる姿は無様で醜く滑稽で、そのくせ下げた頭から時折ちらりと女王へ視線を上げて、慈悲を願うように卑屈な笑みを浮かべてくるのだ。
相手にする価値もない、話す事さえ時間の無駄と言える。そう思った女王が、自身の秘密を知った男を消してしまおうと錫杖の先端を土下座する男の喉に振り下ろそうとして――――ふと、ある事を思い出した。
この男の、白雪姫を見ている時にその目に宿していた暗い情念を。それをこそ、気位の高い女王がたった一度目にしただけの小間使いの男を覚えている理由なのだ。
廊下で小鳥にパン屑を分ける姫を、掃除道具を抱えたまま柱の影から見つめていたこの男。白雪姫の一挙手一投足を目で追って、その可憐な歌声を響かせた時には、気色の悪い笑みでニタニタと笑っていて。
下劣な目だった。触れられるはずもないものへ、触れた気になっている目。自分には一生与えられぬものを、心の中で汚して喜ぶ目。
女王は、ほんの少し笑った。
ちょうどいい。あまりにも、ちょうどいい。
「顔を上げなさい」
グラムは恐る恐る顔を上げた。女王は玉座の傍らに置かれた小箱を開けると、中から赤い小瓶を一本取り出した。林檎の蜜を閉じ込めたような色。だが中で揺れる液体は、光の角度によって血のようにも見えた。
「グラム、と言ったわね」
「は、はい、陛下……」
「お前、白雪姫を知っているでしょう」
その名が出た瞬間、グラムの喉が動いた。ごくり、と音が聞こえたのを、女王は聞き逃さなかった。
「答えなさい」
「も、もちろんでございます。城の者で、姫様を知らぬ者など……」
「姫様」
女王はその言葉を噛むように繰り返した。鏡の間の気温が心なしか数度ほど下がったような錯覚を、男は感じた。まるで龍の逆鱗に触れたような恐怖と命の危機が、全身を苛む感覚を。
「そうね。皆、あの娘を姫と呼ぶ。優しい姫。美しい姫。清らかな姫。森の小鳥にまで愛される、可憐な白雪姫」
グラムは黙ったままよりその身を縮こまらせた。小刻みに震え、まるで嵐が通り過ぎるのを待つドブネズミのよう。
そんな矮小な男の前へと、女王は尊大に立ち止まった。
「お前は――――あの娘が欲しいのでしょう?」
グラムの顔色が変わった。
「そ、そんな、私は……!」
「否定しなくていいわ」
女王の声は甘く。それはまるで、毒を含んだ蜜のように。男の精神へと滲み込み、そのちっぽけな下劣な野心を刺激し、溶かして、煮詰めていく。
「お前のような男は、分かりやすい。あの娘を見ていた目。あの娘が近くを通るたび、息を殺していた様子。手の届かないものを、泥の中から見上げるような顔」
グラムの唇が震えた。恥じているのではない。見透かされたことに怯え、それでもなお、内側から湧き上がる期待を隠せずにいる表情だ。
女王はそれを見て、心底軽蔑した。
汚らしい男。卑しい男。誰からも見下され、誰にも信じられず、何者にもなれなかった小間使い。
男の吐く息さえも吸いたくないと、上品にローブで口を隠す女王の行動の意味さえ、この低脳な小間使いはわからないだろう。
だが、だからこそ使えるのだ。
騎士ならば名誉を気にする。
貴族ならば家の評判を気にする。
狩人ならば罪に怯えるかもしれない。
だが、この男は違う。
欲望を差し出されれば、後先考えず迷わず飛びつく。命令されたと叫んだところで、誰が信じよう。王妃が、このような下賤な小間使いに密命を下したなどと。誰も信じまい。
すべてを、この男の醜い執着のせいにできる。
「グリム」
「は、はい」
「あの娘は今夜、森へ逃げる」
グラムの目が見開かれた。言葉の意味はわかるが、理解はできないと言う顔だ。こんな低俗な輩も最低限の回る頭は持っているのだなと、女王は内心侮蔑した。
「逃げる、のでございますか」
「そう。狩人が連れていく。けれど、私はあの者を信用していない。情けをかけるかもしれない」
だから、と。スッと、女王は赤い小瓶をグラムの前にかざした。
「お前が追いなさい」
グラムの卑屈さが凝り固まった瞳が瓶を見つめる。その暗い眼差しが、燭火を受けて妖しく光る赤い液体をぼぅっと映した。
「これは……」
「赤林檎の雫」
女王は男の手に決して触れぬように、小瓶を男へと手渡す。それをまるで宝石を貰ったように大切に受け取る男へと、女王はかつて王位を手に入れるために白雪姫の父親をたらし込んだように、男の心を震わせる甘い声を響かせた。
「この雫を飲んだ者は、恐怖を無くし、疑う気持ちを忘れさせる。そうなれば残るのは他者の言葉に操られるままの無垢な人形」
グラムの喉が、その言葉の意味を咀嚼するようにごくりと音を鳴らす。もう彼の目に女王への怯えはなく、暗い情動が赤い小瓶に反射して揺れているだけ。
「殺してはならない」
「殺さない……」
「壊してもならない」
「壊さない……」
「白雪姫が、自分の足でお前のもとに留まり、白雪姫自らお前を選ばせるようにするのです」
その女王の言葉の意味を、グラムは最初、理解できないでいた。だが数秒後、その顔に理解が広がり、醜い歓喜が滲んだ。
口元が歪む。目が濡れたように光る。純真な姫君を汚す恐れ多さより先に、欲望が勝った。
「わ、私が……姫様を……」
「姫ではなくなるのよ」
浮き足立つ男の心に支柱を与えるように、女王はグラムへと神託を与える神のように使命を与えるのだ。
「あの娘が二度と、清らかな姫として戻れぬようにしなさい。森の奥に沈めるの。泥と恐怖と、お前のような男の手で。白雪姫が白雪姫でなくなれば、それでいい」
グラムの、薄汚れた小男の顔がニチャァと怖気の走る笑みを浮かべる。口端から興奮による涎が垂れ、赤茶けたズボンの股間部が膨れ上がった。
女王はその光景を鳥肌が立つほど嫌悪し、だからこそ満足した。
白雪姫ほどの純粋で愛らしい少女と正反対の下劣な欲望に塗れた不快で不潔な男。
だからこそ、ふさわしい。あの白雪姫がこんな男と結ばれると言うのなら、その美しさは間違いなく陵辱され汚されることだろう。
「もし失敗すれば、お前は罰を受ける」
グラムの肩が跳ねた。今まで自身の妄想に浸かって陶酔していたところに冷や水を浴びせられたようなものだろう。
だが女王は知っている。この手の輩は願望が先走り、いざ実行に移す時に臆病風に吹かれる者が多いのだと。
「ですが、成功すれば」
だからこそ、一度失敗した場合の現実を突き付けた上で成功した時の極上の蜜を垂らしてやろう。
「白雪姫は、お前の好きにしていい」
その瞬間、グラムの顔に強い決意にも似た欲望が燃え上がった。
彼は床に額をこすりつけた。感謝の言葉を吐いた。忠誠の言葉を吐いた。だがその声の奥にあったのは、忠義ではない。
薄汚い、雄の欲望だ。
「必ず……必ず、仰せの通りにいたします、陛下!」
「行きなさい。森であの娘を拾うのです。優しい顔をしなさい。哀れな男を演じなさい。あの娘は愚かではないけれど、優しすぎる。お前のような者にすら、手を差し伸べるでしょう」
グラムは小瓶を懐にしまうと立ち上がり、いそいそと部屋を後にした。
その後ろ姿は相変わらずみすぼらしく、侮蔑する瞳を隠さなくなった女王は、これからあの男に身も心も陵辱されるかもしれない白雪姫の未来を思って、愉悦に満ちた笑い声を暗い部屋に響かせるのだった。
-x-X-x-
夜の森は、まるで生き物のようだ。
黒い枝が絡み合い、月明かりを細く裂く。湿った土の匂いが足元から立ちのぼり、遠くで梟が鳴いた。昼間なら小鳥が歌うような道も、今は獣の喉の奥のように暗い。
小間使いのグラムは、そんな闇の中を進んでいた。城で使い古された外套を頭からかぶり、片手に鈍い刃の短剣、もう片方の手で胸元を押さえている。そこには、女王から授かった赤い小瓶が握られていた。
赤林檎の雫。
恐怖と疑いの心を無くし、意のままに飲んだ相手を操ることができる。
女王はそうおっしゃっていた。
グラムの炭で汚れた指先が小瓶を布越しに撫で回す。これがあれば、あの少女を。あの夢にまで見た彼女の白雪のように美しい素肌に、自分の手を這わせる事が叶う。
白雪姫。その名を思い浮かべるだけで、グラム胸の奥が濁った熱で膨らみ、股間部に熱が集中する。
吸い付きたくなるほどきめ細かく美しい白肌。花のいい匂いが常に香り、お日様の光を受けて輝く濡羽色の髪。瑞々しく潤った、柔らかな赤い唇。服の上からでもわかる、女体の美を詰め込んだような艶かしい肢体。
まるで城の汚れた床や煤けた壁とは別の世界から来たような娘。
グリムは、そんな彼女が嫌いだった。
誰からも愛されるところが。誰にでも優しくできるところが。自分のような男にさえ、澄んだ目を向けて話しかけてくるところが。
嫌いだった。憎かった。そして――――欲しかった。
あの姫が自分を見下ろすのではなく、自分があの姫を股間の汚い逸物越しに見下ろす光景を。
あの小鳥さえ虜にする澄んだ美声で、自分を「旦那様」と呼ぶ瞬間を。
城の者たちも国民たちも、皆が遠くから崇めて見惚れる白雪姫を、自分だけが好きに貪り、その将来全てを所有できるなんて馬鹿げた妄想を。
想像するだけで、喉の奥から笑いが漏れそうだったのに、それが今現実になるかもしれない。抑えようとした声はそれでも口の端からこぼれ落ちて、「でゅふふ」と気持ち悪い音を鳴らしてしまう。
その時だった。
「そこに誰かいるの?」
身も心も洗われるような美しい音色が、グラムの耳へと甘く響いた。そして下衆な妄想で周囲への注意が散漫になっていたグラムの目前へと、茂みの向こうから白い影が恐る恐る顔を覗かせたのだ。
「まあ、人がいたのね。あなたは……あら、私たちどこかで会ったことがありますよね?」
走っていたのか息を切らし、森の中を進んでいたせいかドレスの裾は泥に汚れ、細い腕には枝でついた小さな傷、美しい黒い髪は乱れ、頬には涙の跡が光っていたが、それでもその絶世の美に一点の翳りもないこの世で最も美しい女性。
白雪姫だった。
「あ! 思い出したわ。いつもお城の掃除をしてくれるグラムさんね」
そして彼女は、いつも誰からも労りの言葉や感謝の言葉もかけられたことのないグラムの名前をしっかりと記憶していた。その身だしなみの様子から、狩人に逃がされたばかりで何が起きたのか、どこに行けばいいのかも分からず先ほどまで不安だったはずなのに。
グラムに向ける顔には不安の色は残しつつも、こんなところにいた小汚い小間使いへの怯えや疑いの表情はまったくない。それは、白雪姫が世界で最も清らかな女性と呼ばれる善性が成せる姿なのだろう。
グリムは自分の頬を両手で叩いた。驚愕を浮かべていた顔に、怯えと喜びがないまぜになったような表情を精一杯形作る。
哀れな使用人。王妃の恐ろしさを知り、姫を助けようと命懸けで森に来た忠実な下僕。そんな自分を演じるのだ。
「ひ、姫様ぁ……よくぞご無事で……」
グラムは地に膝を付き、白雪姫へと頭を垂れた。
「お探ししておりましたぁ! ここは危険です。早く、私の小屋に避難してくださいぃ!」
「グラムさんの小屋? ありがとう……だけど、本当にいいの? 私が行って、迷惑にならないかしら?」
「と、とんでもない! 姫様をお助けすることが、私の願いなのですぅ!」
必死な演技に、白雪姫は困ったように首を傾げた。疑うことを知らないからこそ、彼女の思考はグラムの申し出を彼のためを思って断るべきかどうかと、それだけしか考えていないのだろう。
「じゃあ……お願いしますね、グラムさん。あなたがいてくれてよかったわ。私、何もわからないの……」
白雪姫は自分の前に傅いたグラムのボサボサの髪に美しい純白の手を添えて、そしてもう片方の手で男の泥だけの手を握り、慈愛に満ちた笑みを見せてくれた。
その純粋すぎるほど清らかな優しさに、グラムの胸がドス黒い欲望で脈打つ。白雪姫は優しい。優しすぎる。だから、男のチンポをイラつかせるような身体的接触を平然とやってくるのだ。
その証拠に、白雪姫の手が触れたことでグラムの股間が痛いほどに大きく硬くなり、彼は我慢できずに白雪姫の手の上から更に手を重ね、己の陰茎を握らせる勢いで白雪姫の手を強く握り締めてしまった。
「ひゃっ」
その瞬間、グラムはハッとなって慌てて白雪姫の手を離す。ここで捕食者が獲物の前で正体を表したら、全てが終わってしまう。
「あ……っ、も、申し訳ありません! つい、感激して……!」
「い、いえ、大丈夫よ……? わたしも、グラムさんが助けに来てくださって、不安がなくなったんですもの」
白雪姫は特にグラムの豹変した態度と力強い握力に違和感を感じることなく、その優しさを再び発揮して微笑んでくれた。そんな彼女の聖母のような暖かさに、グラムはまた下半身が熱くなってしまう。彼女の心根のように優しく豊満な乳房に、今すぐ自身の陰茎を挟み込んで、優しく舐めてほしいとさえ思ってしまったほどだ。
「それじゃあ、行きましょうか」
白雪姫の促しにグラムは頷き、二人は歩き出す。そしてその道すがら、白雪姫はぽつりぽつりと話を始めた。女王のこと。自分に逃げるよう言った狩人のこと。城での暮らしのこと。
グラムはその全てに相槌を打ち、慰めの言葉をかけていた。彼の言葉はすべて嘘だ。だがその嘘が優しければ、姫は安心して寄りかかるだろう。
やがて、木々が途切れ、古びた小屋が現れた。本来なら半刻とかからないはずだったが、白雪姫を連れながらとあって一刻近くもかかってしまい、星が瞬き始めてしまっていた。
朽ちかけた壁に隙間風が吹き、割れた窓ガラスを板で塞いだ、馬小屋よりも見た目の悪い廃屋。こんなところ、姫どころか、一般市民でさえ住みたがらないだろう。
だがグラムに案内されて来た白雪姫は嫌な顔一つせずに、むしろ自分を助けてくれた恩人の家に文句を言うことは絶対にできないと、グラムのために微笑んでくれていた。
「素敵なおうちね」
「そ、そんな、馬小屋以下のボロ屋ですよ、へ、へへ……」
「ううん、そんなことないわ。そう思うのはきっとお掃除が足りないのよ。きちんと片付ければ、より素敵なおうちになると思うわ」
白雪姫の言葉に、グラムは見えないように下劣に顔を歪ませた。
(そう思うなら、これから毎日掃除してもらおうか。なんせ一生住むことになる俺と白雪姫の愛の巣になるんだからな……!)
小屋に入ると、埃っぽい空気が鼻を刺す。暖炉には灰がかすかに残り、テーブルの上には酒瓶の割れた破片と食べかけのカビたパンの袋が置かれたまま。部屋の隅には蜘蛛の巣が張り、寝床代わりの藁は虫食いだらけだ。こんな場所に、城の姫が座る椅子など存在しない。
「まあ。これは本当にお掃除が必要ね。でも、今は……ふぁぁ」
さすがにその光景には白雪姫も一瞬驚いたように口を手で塞いだが、グラムの気を悪くしないようにと埃まみれの椅子のひとつを引き寄せ、可愛らしいあくびをしながら腰掛ける。長時間の緊張から解放されたせいか、あるいは疲れのせいか、目はうとうとと閉じかけていた。
小汚い男の家に連れてこられてあまりにも無防備な白雪姫を横目に、グラムは台所へ入り、瓶から杯に林檎の雫を注ぐ。わずかに粘りのある赤い液体が、灯りのために点けた蝋燭の火を受け、血のように揺れた。
(これを飲ませれば、ついに……ついに、白雪姫は俺のもの)
興奮を押し殺し、グラムは杯を持って白雪姫の元へ戻る。そして眠そうにしている白雪姫の前に跪き、恭しく杯を差し出した。
「ひ、姫様、どうぞこれをお飲みください。安らぎになります」
白雪姫はまどろむような目でグラムを見下ろし、誰もが見惚れるような聖母の微笑みを浮かべて、何一つ疑うことなく杯を受け取り。
「ありがとう、グラムさん。とても親切ね」
ためらいなく口をつけた。赤い雫が薄桃色の唇を濡らし、喉を伝って落ちていく。透明な唾液が雫と混ざり合い、淫靡な煌めきとなって白雪姫の紅い唇を飾り立てた。
グラムはその光景を目に焼き付けながら、興奮が高まっていくのを感じていた。
ああ、あと少しだ。もう少しだ。今にも襲いかかりたい衝動を堪え、グラムは最後まで姫を案じる善良な小間使いの役を全うしようと白雪姫に優しく問いかける。
「どうです、姫様? 疲れが少しは取れたでしょう?」
白雪姫はこくんと小さく頷き、杯を置いた。だがその動作はゆっくりで、目も焦点が合っていない。意識が溶け始めているのが明らかだ。
「ありが、とう……なんだか、すごく、落ち着く……わ」
「そうですか。なら良かったです……良かったですねぇ」
白雪姫の呂律が回っていない。声はふわふわと宙に浮いたようで、いつもの柔らかで心地よい澄んだ声は朧げに消えてしまっている。
その姿に、グラムは林檎の雫の効能が確かに機能していることを確信した。
「ところで、ですね。白雪姫、森を抜けて来たせいでずいぶんとお召し物が汚れてしまっております」
グラムは優しく笑ってみせる。まるで聖人のように、良心の塊のように。
しかし次の瞬間、その聖人の仮面は剥がれ落ちる。
「そこでですね、わたしがご衣装を脱がせてあげましょう」
その瞬間、グラムの瞳はまるで野生の獣のようにギラギラと光っていた。
理性の皮を被った本能が、今にも飛び出そうとする。
目の前の最高級の美肉を目の前にした、野蛮なオスの瞳が。
「服、を……? でも、そんなこと、お願いして、いいのかしら……?」
「ええ、姫様。問題ありませんよ。わたしにお任せください」
もちろん問題だ。一介の小間使いが、それも成人をとっくに迎えた男が、一国の姫の着替えを手伝うなどありえない。だが白雪姫はもうろくと首をかしげてから、ゆっくりと頷いた。
「じゃあ……お願いします、グラムさん……」
その言葉を聞いた瞬間、グラムの背筋を電流のような興奮が走った。彼女の服を脱がせる。誰も触れることの許されなかった、白雪姫の純白の肌を、自分が暴く。それも、白雪姫本人からの許可を得て。その背徳的な悦びに、グラムの鼻息が荒くなった。
「わかりました……姫様」
声を抑えるのに苦労しながら、グラムはゆっくりと立ち上がり、白雪姫の前に近づいた。
彼女のドレスは汚れてもなお最高級品質の布衣で縫われたとわかるほど美しい。深い青のボディスと、陽の光を含んだような淡い黄色のスカート。豪奢でありながら決して派手すぎず、彼女の美しさを引き立てる控えめなデザイン。
それを、これから脱がす。興奮でそのままドレスを引き裂きたくなる衝動を抑えて、グラムはドレスの上部を締め付け、白雪姫の細い腰をより強調させている紐に指を伸ばした。ゴクリと、唾を飲み込む音がやけに大きく響いた気がした。
「それでは、脱がせますよ、姫様」
言葉と共に、指先が微かに震えながら紐に触れる。そしてそのまま、ゆっくりと紐を緩めていく。
「あ……」
白雪姫はわずかに声を漏らすが、グラムの指は止まらない。シュルリという衣擦れの音と共にドレスが緩み始め、そのままぱさりと床に落ちる。残った王国淑女御用達のコルセットボディスとその下の下着も、グラムは慣れない手つきで外していった。
「……すごい」
そして目の前に現れたのは、完璧と言っていいほど美しい曲線美を持った白雪姫の肉体であった。ドレスを外したその身体は、芸術作品のように完璧で、かつ女性特有の魅力的な凹凸がくっきりと浮き彫りになっている。
豊かに育ちながらも上向きで形の良い、果実を思わせる丸い美乳。ピンク色の乳輪と乳首はぷっくりと膨らみ、白雪姫の呼吸に合わせて上下に踊っている。
「ああ、恥ずかしいわグラムさん。あんまり、見つめないで……」
グラムの不躾な視線に何かを感じたのか、白雪姫が恥じらうように自身の両胸を手で隠した。真っ白な頬が赤みに染まり、裸体を隠そうと身を縮こまらせる姿はそれだけで雄の情欲を最大限にまで上り詰めるほど背徳的なエロスを放っている。
「いえいえ、何も恥ずかしくなどありませんよ白雪姫。これは汚れた服を着替えるために必要な行為。ええ、何もおかしくはないのだから、胸を隠してはいけませんよ」
「そう、なの? んっ、ええ、そうね……グラムさんがそう言うなら、きっとそうなのよね。きゃっ!?」
林檎の雫の影響で判断力が低下し、グラムの言葉を何でも信じてしまう状態となった白雪姫に、邪悪な小物の魔の手を妨げる事はできない。
グラムは胸を隠すか細い白雪姫の手を退けさせると、露わになった乳房へと舌舐めずりをした。この清純な肌に、この美しく弾む乳肉に、どれほど触れたかったことか。
この国最高峰の美貌を誇る王族の姫君、誰もが憧れる存在を今まさに自分の掌中に収めているという圧倒的な優越感が彼を支配していく。
(ああ、遂に……遂にここまで来た)
胸が高鳴り、心臓が激しく脈打つ。この日の為にどれほど努力してきた事だろうか。もう我慢する必要は無い。欲望の赴くままにこの最高級のご馳走を堪能する時が来たのだと。全てが女王から与えられた偶然と幸運の賜物でしかないのに、グラムはまるで全て自分の日頃の行いによって手に入れたい成果だと疑いもしなかった。
どこまでも浅ましく、自己中で恩知らず。だがそんな男だからこそ、国中の誰もが敬愛の眼差しを向ける白雪姫へと陵辱を働くことができる。
「ひゃっ!」
生唾を飲み込んだグラムの手が、白雪姫の乳房を揉む。柔らかく弾力のある感触が指先に伝わり、さらに力を込めれば彼女の柔らかい皮膚が形を変え、乳房が手のひら全体に吸い付いてくる。
「ふあ……グラムさん? なにを……?」
「姫様のお身体をマッサージしてるんですよ」
戸惑う白雪姫に対し、グラムは淡々と言い放った。彼女の精神は今、林檎の雫によって完全に支配されている。抵抗など不可能だろうし、そもそも抗う意思もわかないはずだ。だから彼女の反応を楽しむように、グラムはより舐め回すように白雪姫の上半身を愛撫し続ける。
「あぅ……ん……」
白雪姫の口から甘い声が漏れ始めた。普段は慎ましやかな姫君からは考えられないほど扇情的な吐息。グラムはさらに白雪姫の胸元に顔を埋め、大きく息を吸い込む。シャンプーなのか香水なのか、とにかく高貴な匂いが鼻腔を刺激し、脳天まで突き抜けるような快感を味わう。
「ああ、なんということでしょう。こんなに甘い香りを放つ方がいらっしゃるなんて」
「あっ、ぁぁ……グラムさん、なんだか私、変な気分になってるみたい……はぁ、あっ、んん……!」
そんな白雪姫の痴態を眺めながら、グラムは恍惚の笑みを浮かべて呟く。そしてそのまま彼女の膨らみへ顔を寄せ、頂にある突起へ口を吸い付かせた。
「あっああ!!」
突然の刺激に驚いたのか、白雪姫は甲高い嬌声を上げて身を捩らせる。しかしグラムは構わず舐め続けた。ツンと尖った桜色の蕾を煤けた唇で挟み込み、舌で飴玉のように転がしたり吸い上げる。すると白雪姫の身体が小刻みに震えだし、次第に息遣いも荒くなってきた。
「どうしましたか、ちゅぱ、じゅずず、姫様。苦しいですか? んまっ、ちゅるるる、気持ちいいですか?」
「わから、な、あぁぁ! わからないわ……グラムさんがしてくれることは、全部とっても、気持ちいいけど……っ、こんなことされたことなくて……頭が、ボーっとしちゃうの……んあぁぁ……!」
どうやら白雪姫は初めて他人から与えられる性的快楽に戸惑っているようだ。無理もないだろう。こんな美しい肢体を持つ娘が、これまで何の経験もなく生きてきたなど到底信じられない話だ。きっと多くの男たちが白雪姫を我が物にしようと狙っていたはずなのに、彼女自身が気づいていなかっただけだろう。現に今こうしてグラムが彼女を独占しているのだから。
「へ、へへへ……! ゆっくり、慣れていきましょうね、姫様。俺が姫様に色々教えてあげますからね。俺が、ずっと姫様の側で……じゅるっ、ぢゅぅぅぅっ!!」
「ひゃうぅん!!?」
グラムはさらに激しく白雪姫の乳首を責め立てる。強く吸ったり甘噛みしたりと様々な手法を口で試し、外気に晒されている方の乳首を指でクリクリと捏ねくり回す。白雪姫を追い詰めていく。それに伴い白雪姫も喘ぎ声を大きくし、時折ピクンッと腰を跳ねさせるようになった。
「おっぱい気持ちいいですか? ねえ、教えてくださいよ姫様。気持ちよくマッサージするためにも、俺は姫様のことなんでも知りたいんですよ。どんな感じなのか詳しく話してください」
「そ、そんなこと聞かれてもわからないわ! だってこんなこと初めてなんですもの! あっ、んぁ、んんっ……ただ、何だか胸の辺りがすごく熱くなってきて……それとお腹の奥の方も切なくなってくるような……ふぁっ!!」
「そうですか。初めてなんですね。クヒッ、嬉しいねぇ。つまり俺が姫様の初めての男になるわけだ。姫様も、俺を初めての男にしてくれますよね?」
グラムは一旦口を離すと、白雪姫の耳元で囁いた。そしてそのまま耳たぶを甘噛みしながら囁きを続ける。男の吐息が直接鼓膜を震わせる感覚に耐え切れず、白雪姫は思わず首を振った。
「やっ……やめ、て……グラム、さん……? そこ……くすぐったくて、あっ、変な感じ……! はぁ、はぁ、ふぅ……っ」
「ここ、ダメなんですかい? でも可愛いですねぇ、姫様。耳弱いなんて、ヒヒヒ」
「んあぁ……! だめぇ……っ! 耳舐めちゃ……ぁ…ひぅ……ぅぅ……っ!」
舌先を使って穴の中を探るように舐めたり、わざと水音を立てて鼓膜を犯すかのようにしゃぶったりする度に、白雪姫の反応がどんどん大きくなっていく。グラムは面白がるように執拗に攻め続けた。同時に放置されていた反対の乳首も再び摘み上げられ、捻られたり引っ張られたりと容赦なく弄ばれてしまう。
「ふあ……はぁぁ、ああぁ……おっぱいとお耳、だめ、だめなのぉ……っ! あっ、はぁっ、こんなの、だめよぉ……!」
「どうしてですかい? 気持ちよくないんですか?」
「んっ、ちが……気持ちいいのぉ……ああ、やぁぁ……やだぁ……わたし……ああ……」
グラムは白雪姫の口から零れ落ちる言葉に満足げに笑い、そしてついにその手を彼女の下側へと伸ばした。白雪姫の純潔と純白の下半身を守る黄色のスカート。それを掴み、荒々しく捲り上げる。すると、眩いばかりの純白のパンティときめ細やかな生脚が露わとなった。
「おお……! こんなに綺麗なお尻を、いつもいつもこのスカートの下に隠してたんだなぁ、姫様?」
想像通り。いや、想像以上の白雪姫の魅惑的な下半身に、グラムは宝石を愛おしむように撫で回す。すべすべとした白肌、挟まれたくなるような太もも、小さくて可愛いお尻。
どれを取っても完璧だと思える造形美に、自然と口の間から興奮による唾液が溢れ落ち、彼女の黄色いスカートへと染み込ませてしまう。
そしてもう阻む物は何もないと、グラムは白雪姫の純白の下着越しに、秘裂をなぞった。
「ひぃんっ!?」
今まで味わったことのない未知の感覚に白雪姫が驚愕する。グラムの太い指が、大事な部分をまさぐっているのだ。白雪姫にとって、誰にも触られた事のない初めての経験。
「あっ……やぁ……っ」
「ここはどうですか、姫様。ちゅっちゅって吸うのと、シコシコ擦るの、どっちがいいですか?」
グラムは乳首を口に含みつつ、秘部へ伸ばした指でゆっくり円を描くように撫で回す。薄い布越しとはいえ、敏感な箇所を弄られているのだから、白雪姫にとってその刺激は無視できないはずだ。
「あ、あんっ、わかんな……いわぁ! んっ、んん〜っ!」
「なら両方やりますか。もっと気持ちよくなりましょうねぇ? ぢゅうううぅっ!!!」
「んああっ!! やっ、あっあっああっ!!」
急に強く吸われた拍子に、白雪姫はびくんっと大きく跳ね上がった。それと同時に膣内から蜜が溢れ出し、クロッチ部分に染みを作っていく。軽イキしたのだ。あの白雪姫が、グラムのような汚い小間使いの愛撫で。それを確認したグラムは嬉々としてさらに指を動かした。
「おやおやぁ、これはなんですかねぇ? こんなに濡れてますけど、まさか感じてたんじゃないですよね? 姫様?」
「はぁ……ふぅ、はぁ……ふぅっ……ふぅ……」
グラムの問いかけにも答える余裕が無いのか、白雪姫は口をパクパクさせて必死に酸素を取り込んでいる。顔は真っ赤に染まり、目尻には涙を溜めているものの、どこか蕩けたような表情だ。普段の愛らしい姿からは想像出来ないような淫らな姿は、グラムの欲情を煽るには十分すぎる材料だった。
「ハァハァハァ……いやはやこいつは素晴らしい。まさに芸術的傑作ですよ姫様」
感嘆の声を漏らしながら、グラムはパンティーの上から白雪姫の花弁へと鼻を押し当てた。むわっと広がる雌臭さに頭がクラクラする。これが本物のメスの匂いかと思いながら深呼吸をすれば、白雪姫は羞恥心からなのか足を閉じようとしたが、グラムはそれを許さない。
「ダメですよ姫様。ちゃんと見せて下さい。あなたの大事なところ、全部俺に見せてくれないと、お世話ができないでしょうが!」
「ふぁっ、あああっ、あぁ……っ!」
興奮で粗野な性格が表に出てきたグラムが、白雪姫の太ももをガッツリとホールドし左右に開かせる。そして大きく開脚した格好のまま自身の足で固定した。白雪姫は恥ずかしそうに顔を背けるが、そんな仕草がより一層グラムを昂らせる。
「さぁて、それじゃ見せてもらうぜ。俺の物になる姫様のマンコをよぉ」
グラムはそう言って、白雪姫の秘部を覆う純白のパンティーを下ろし始める。白雪姫は抵抗することなくされるがままになっていた。きっと林檎の雫の効果だけでなく、初めて体感した野蛮な男と言う存在への恐怖に、身を怯ませてしまっているのだろう。
そしてやがて下着は全て脱がされ、白雪姫の全身は一糸纏わぬ裸体となってしまった。
「おほっ、これはなんともまあ綺麗な色をしてるじゃないか! まだ幼児みてえな毛並みまで残ってやがるぜ!」
グラムが口笛を吹くと同時に、白雪姫の割れ目が露わになった。産毛のように生えた黒い陰毛が一本一本丁寧に生え揃い、その中心部には小さく窄まった穴がある。それは白雪姫の純潔の証でもある処女膜付きのヴァギナだ。世の男どもが妄想するだけしかできない、世界で最も美しい女のセックスをするための穴。
「ふふふ、綺麗な色をしてますねぇ。ぴっちり閉じちゃってるし。俺以外の男はみんなこいつを目の当たりにして悔し泣きするんだろうな」
その絶景に、グラムは指先で軽く割れ目をなぞると、そのまま指を入れてみることにした。白雪姫の狭い膣穴は異物を妨害する術を持たず、されるがままに受け入れる。
くにゅ、ぬちゅ、にちゃ、と。キツイ締め付けの膣中は、グラムの指を半分ほど受け入れると、ぴっちりとその周りを締め上げる。その狭さにグラムは口元を吊り上げ、嬉しそうに目を細めた。
「きつぅいなぁ。流石姫様だ。全く使ってねえ未使用新品のマンコだよ」
嘲るように嗤うグラムが白雪姫の顔へと目を向けると、彼女は眉を八の字にして、苦悶に耐えるような顔をしていた。初めての挿入に微かな痛みを感じてるのだろう。しかし白雪姫は健気に我慢しているようだ。それがまた嗜虐心を刺激される。
「んっ……ふぅ……んんっ……んんん……!」
「苦しいですか、姫様? 大丈夫、すぐに慣れて何本でも咥え込めるようになりますよ。まずは今挿れてる俺の指を受け入れてください。ほら、根元まで咥え込んで、な?」
「はぁ……ふぅ……ふぅ……あっ!」
ゆっくりと、しかし確実に白雪姫の奥深くまで侵入していくグラムの人差し指。白雪姫の体内温度が高いせいで、彼女の体温が伝わってきたような感覚になる。生暖かい湯のような気持ちの良い熱を感じながら、彼女の膣中を指でこじ開けて行く。
「あ、あっ……あぁ……ッ! はっあぁっ!!?」
「おっ、当たった。ここが姫様のGスポットだな? この辺りに何か感じるもんがあるだろう? ここをしっかり覚えといてくださいよ、姫様? これからの人生、お世話になるんだからな」
「あっ! あっ、んあっ! あぁ……っっ!!!」
白雪姫の弱点を見つけたグラムは、そこを集中的に責め立てる。白雪姫はそのたびにビクビクと痙攣し、声にならない悲鳴を上げた。やがて白雪姫の腰がガクガクと震え始め、限界が近い事を示唆する。
「あぁっ、あっあっあっ!!」
「なんだもうイキそうなのか? よっしゃ、一発目イッちまえよ! 最初にイク時は大声出して俺に教えな!!」
「んあぁぁぁぁぁぁっ!!」
ガクガクガクッ!!! ぶしゃぁぁぁぁッッ!!!
最後の仕上げと言わんばかりに一際強くクリトリスを押し潰された白雪姫は盛大に潮を吹き散らしながら絶頂を迎えた。腰を突き上げるように反らせながら絶頂して、今まで経験したことの無い強い快楽に溺れていた。
全身が弛緩した状態で椅子の上に倒れ込む白雪姫。その表情は涙と唾液に塗れており、焦点の合わない瞳を宙に漂わせていた。
「ハハ、随分派手に出しましたね。そんなに気持ちよかったですか? マッサージ」
「はぁ……はぁ……はぁ……っ」
最早言葉を紡ぐ余力も無いのか、白雪姫は虚ろな目で汚れた壁を見つめ続けるのみ。それを了承と受け取ったグラムは、いよいよ自身のズボンに手をかけ、下着ごと一気に脱ぎ捨てる。
すると、ぶるんっ! と大きく猛ったグラムの剛直が飛び出した。それは血管が浮き出てカリ首が大きく張り出した凶器だった。
「見てください姫様。姫様の身体を見たら、こうなってしまいました」
「………………?」
目の前に差し出されたそれを見て、白雪姫は呆けた顔で首を傾げた。その巨大さ故に、それが男性器だと認識できていないようだ。無理もない。早くに父を亡くした彼女にとって、男の象徴であるペニスを見る機会などほぼゼロに等しかったのだから。
「これがチンポですよ。男の大事な器官で、姫様の汚れた体を洗うための白い水を出してくれるんです」
「……チン……ポ?」
「ええ。でも水を出すには姫様の助けがいるんですよ。なのでまず、姫様の可愛いお口で、『いただきます』って言ってくれます?」
「……? ……いただき……ます……?」
理解不能な単語に戸惑いながらも言われた通り復唱すると、次の瞬間、白雪姫は床の上に押し倒されてしまった。背中に伝わる埃だらけの床面の感触と、目の前に迫るグラムの顔。何が起きているのかわからず混乱する白雪姫であったが、そんな彼女の口内にグラムは容赦なく己の巨根をねじ込んだ。
「んぶっ!? んんっ! んんぅ〜っ!!」
突如口内に侵入してきた異物に驚き、白雪姫は目を見開いて抵抗しようとするも、頭を抑えられていて動けない。口の中いっぱいに広がる生臭い匂いと苦味に嗚咽を漏らす白雪姫だったが、そんなことはお構いなしといった様子でグラムはさらに押し込めていく。
「んぐうぅぅッ!!! んぼぉっ!!」
無理矢理に押し込まれた男根が喉奥まで達し、白雪姫の喉は異物の侵入を拒絶して激しく蠕動する。だがグラムはそれすら楽しむように腰を引き、亀頭を一度引き抜くと、また勢いよく白雪姫の口腔に突き立てた。
「がぼぉっ!? ぶっぶふぅ……っ!!」
喉奥を殴打する質量に、白雪姫は反射的に吐き出そうとする。しかしグラムは白雪姫の後頭部を掴んでいた手にさらに力を込め、白雪姫の顔を強制的に自分の方へ向けさせた。
「じっとしてろ、姫様。初めてなんだから、そんぐらいしないといつまで経っても上手くならねぇだろうが」
「んぶっ……んごぉ……っ!」
(なんで……? なんで、こんな酷いことを……)
林檎の雫により思考能力が鈍化した白雪姫の脳内で、微かな疑惑と戸惑いが芽生える。だがそれを言葉にする間もなく、再度喉を貫く衝撃に意識が飛びかけた。男の陰毛生い茂る腰下に顔を押し付けられる度に生理的な涙がこぼれ、鼻腔を抜ける男の汗と尿と腐敗臭の混じった匂いに肺が満たされる。
「んん゛っ! んぐぉ……ッ! ぶほっ、ん゛ぶっ! ぼぉおおおっ……!!」
(苦しい……辛い……でも、グラムさんは“お水を出すため”にしてくれてるんだから……わたしが、ちゃんとお水を出す助けをしないと……っ)
思考の霞の中、白雪姫は必死にグラムの言葉を反芻した。助けがいる。そう、これはグラムさんを助ける行為。だから拒絶してはいけない。優しい心根の白雪姫はそう解釈し、震える手で地面を掻くのをやめた。
その従順さが、グラムを尚更深い支配欲へと導く。
「はっはぁ、なんだぁ、もう反抗しないのか? 偉いな、偉いぞぉ姫様!」
「んおっ!? ごぶぉ……ぉ…ッ!」
褒め称えるような声音とは裏腹に、グラムの腰使いは獣のように荒々しくなる。白雪姫の口腔はもはや便器同然の扱いを受け、出入りするペニスが擦れて熱を帯び始める。白雪姫の舌の上に溜まった唾液が泡立って逆流し、口角から垂れて顎を濡らした。
(ううっ……これ、なんてひどい臭いなの……っ)
胃液が迫り上がってくる感覚に、白雪姫は思わず嘔吐いてしまう。しかしグラムはそんなことは意にも介さず、白雪姫の口内を蹂躙する。
「おらっ、もっとしっかり舐めろって言ってんだよ! 姫様ならできるだろ? な?」
「んぎゅっ、じゅぶっ! んぼぉおおッ!」
(舐め、る……? これを舐めればいいの? そうすれば、お水が出てくるのかしら?)
グラムの乱暴な口調と、彼の要求。白雪姫は思考停止状態のまま、反射的に舌を動かした。喉奥まで届く肉棒を押し返すように、舌を突き出す。苦味と鉄の味が交じり合った不快な感覚に嘔吐きながら、それでも白雪姫は懸命に奉仕を続ける。歯を立てないように気をつけながら、顔を前後に動かし、時折吸い上げるように口を窄ませて。
「おおっ、なかなか上手いじゃねぇか! 流石は姫様だぜ、才能あるな、このフェラチオセンスはよォ!」
「んむっ、ちゅぷっ、れろぉ……っ♡」
褒められた事で自信を持ったのか、白雪姫の動きがさらに大胆になる。歯が当たらないよう慎重に顔を引き、今度は亀頭に沿って円を描くように舌先で刺激を与え始める。先走り汁と自身の唾液で滑りが良くなったおかげで動きやすくなったからか、白雪姫はより積極的に舌を絡めていく。
「おほっ、こいつはやべえ……! 最高すぎるぜ、姫様の口マンコはよ……ッ!」
(これで、合ってるのかしら? わからないけれど、グラムさんは喜んでくれてるみたいだから、続けてみましょう……)
白雪姫は困惑しつつも、自分を助けに来てくれた親切なグラムさんが望むことをしてあげようと必死に口を動かした。グラムの大きな逸物を頬張りながら、喉奥で締め付けて射精を促す。そうするうちにだんだんとコツを掴んできたのか、徐々に白雪姫はペースを上げていった。
「じゅぽっ、んぐっ! んふぅ……! じゅるるっ、ぢゅうぅ〜ッ!」
「くあぁ……すっげぇ気持ちいいぞ、姫様!」
(ああっ、すごい……どんどんおっきくなっていくわ……っ!)
白雪姫の舌技に翻弄され、グラムの肉竿は急速に肥大化していく。白雪姫の狭い口内を埋め尽くし、その柔らかな頬裏を容赦なく抉る。白雪姫は苦しそうに眉間に皺を寄せつつも、決して離れようとはせず奉仕を続けた。
「ふぅーっ、ふーっ、ふっ、んふぅ〜っ♡ じゅるるっ、ちゅうぅっ、んちゅるっ!」
(大丈夫、きっと大丈夫よ……グラムさんを助けるために頑張らないと……っ)
口の中に広がる強烈な牡臭に、白雪姫は自身を無理やり納得させた。これはグラムさんを助けているだけ。そう言い聞かせて、白雪姫は一心不乱に男根へしゃぶりついた。
「よしよし、上手くなってきたな……! よく聞け姫様! この調子で頑張れば、やがて姫様の体を白いお水で洗ってやれるぞ!」
「んっ、んぐっ、んむぅッ!」
(そう、そうなのね……頑張らないといけないわ!)
白雪姫はグラムの言葉を真に受け、より一層フェラチオに専念した。口をすぼめ、頭を前後に振り、喉奥を使って刺激する。グラムの股間に顔を埋め、鼻から荒い息を吐き出しながら奉仕する姿は、誰が見ても男を喜ばせるために奉仕する娼婦にしか見えないであろう。
白雪姫はそんなこと考えもせずに、一生懸命に奉仕を続けていた。その甲斐あってか、グラムの陰棒ははち切れんばかりに硬さを増し、睾丸から送られた熱が解放される瞬間はすぐそこまで迫っていて。
「ああっ! いい! 出る、出ちまう! うお、おおおお!! その全身で俺のザーメン受け止めやがれ、白雪姫!!」
「んぶぅあっ!!? あっ、~~~ッ♡♡」
びゅるるるるるる!!!
グラムの汚い雄叫びと共に白雪姫の口膣から抜き取られた肉棒の先端から、爆発したように大量の白濁液が飛び出した。それは白雪姫の黒曜石のように美しい黒髪を白く粘つく液体で汚し、その純白の肌艶に風呂に入っても数日は消えないであろう雄臭い匂いと子種汁を染み込ませて行く。
「あっ……ぁぁっ……はぁぁ……!」
白雪姫は突然の出来事に呆然としながら、グラムの濃厚な雄汁を全身に浴び続けた。
やがて長い吐精が終わりを迎え、グラムは肩で息をしながら放心状態の白雪姫を見下ろした。彼女は全身白濁液塗れになりながら、その慎ましやかな綺麗な胸を上下させながら呼吸を整えている。
だがその瞳は焦点が定まらず虚空を見つめており、全身を包み込む倦怠感と、身体中に降り注いだ精液の熱によって、思考がまとまっていないのだ。
(ああ、熱い……お風呂に入ったみたいに、身体の芯まで、熱くなってる……これが、“お水”? グラムさんのお水なのね……これで、身体を洗えたのかしら……)
白雪姫は自身の身体に付着した大量の精子を見つめながら、ぼんやりと考える。白濁色のそれが一体何なのか理解することはできないものの、これが自分の身体に沁み込み、汚れを落としてくれるのだろうと思った。
そしてグラムの体の一部を全身で受け止めたことに奇妙な幸福感を抱き始めてしまう。それが林檎の雫の効果か否か、今の彼女に確かめる術はない。
「ヒヒヒ……姫様、どうでしたか? 初めての男のザーメンは? 気持ちよかったですかい?」
「は、はい……とっても、熱くて……あったかい……グラムさんのお水……嬉しいです……」
白雪姫はとろんとした表情のまま、グラムの問いかけに答えた。彼女の言葉は舌足らずで曖昧なものだったが、それでも確かに意味のある答えだった。それはまるで幼い少女が父親に褒められて照れるような、純粋な喜びに満ちたものだ。
「なら、たっぷりとそのお水を全身に塗ってください。顔にも、胸にも、お股にもねぇ」
「ええ、わかったわ。せっかくのグラムさんのお水ですものね。大事に使って、体を綺麗にしないと」
グラムの言葉を受けた白雪姫は、言われた通りに自身の身体についた精液を掬い上げ、全身に塗り広げ始める。その様子は、まるで汚れた犬が自分の身体を舐め回しているかのようで、その光景にグラムの胸中で満たされていく征服感が沸騰する。
白雪姫が顔にかかった液体を指で拭いとり頬に広げる。胸元に垂れた白濁液を胸に伸ばし、臍に溜まったものは掬い上げて乳首へと染み込ませた。そして両足を開き、太腿の付け根に溜まった液体を指ですくい上げると、そのまま縦筋周りへと擦り込むようにして塗り込んだ。
「はっ、あっ……んっ、ふぅ……!」
その様子を眺めながら、グラムは改めて自分のモノに手を伸ばす。射精直後の敏感な性器を自分で扱きながら、白雪姫が自分の体液で身を清めていく姿を食い入るように見つめていた。
(すっげぇな……俺の精液を塗られて悦んでやがる……!)
白雪姫は既に、グラムが出したもの全てを受け入れていた。彼の吐き出した子種の熱を感じながら、うっとりとした表情を浮かべている。そして白雪姫はグラムを見上げて、その穢れのない純粋な笑みを見せてくれる。
「グラムさん……ありがとうございます……とっても気持ちよくて、素敵なお風呂だったわ……♡」
「ヒヒヒッ! どういたしまして、白雪姫。でもまだまだこれからですよぉ?」
そんな白雪姫の無垢な感謝に満ちた笑顔を眺めながら、グラムは嬉々として彼女の裸体を見下ろす。そして、自分の股間に目を落とし、ここから先の本命とも言える行為をするための建前を口にした。
「まだ姫様のお尻の中を洗ってないですからねぇ。今度はこれで直接綺麗にして差し上げますよ」
「お、お尻の中? でも、今までそんな恥ずかしいところを洗った事はないわ」
「それがいけないんですよ、姫様。そういう所こそ、ちゃんとお世話をしてあげなきゃダメなんです。姫様みたいなお姫様がそんなお尻をしてたら、他の男たちが知ったら大変なことになりますぜ」
「そ、そうなの……? でも、グラムさんがそう言うなら、きっとそうだわ……えっと……その、私、どうすればいいのかしら?」
不安そうな表情を浮かべる白雪姫に対し、グラムは自信満々に言った。その言葉は嘘偽りなく正しいもののように、今の白雪姫には感じ取れた。だから彼女は、使用人に身の回りの世話全てを委ねるような面持ちで、グラムの言う事に頷いたのだ。
「簡単なことですよ。そこのベッドの上に四つん這いになって尻を上げてくだせえ。あとは俺が上手くやりますからねぇ」
「わかったわ、グラムさん。じゃあ、お願いするわ」
そう告げると、白雪姫は素直に指示に従い碌に洗ってもいないような汚いベッドのシーツの上に四つん這いになり、グラムの前に丸く小ぶりな桃尻を突き出した。
「こ、これでいいかしら……?」
恥ずかしそうに顔を赤らめながら振り返る白雪姫。その仕草一つ一つがグラムの獣欲を刺激する。目の前には真っ白な肌と滑らかな曲線を描く尻が揺れている。しかもそれが自分に対して差し出されているのだからたまらない。この最高の獲物を逃すまいと、グラムは即座に行動を開始した。
「お、おほっ! ヒヒヒ! ドスケベなマンコだねぇ、姫様はぁ!」
「えっ!? あっ、あんっ! やっ! だめぇ! 引っ張っちゃ……!」
白雪姫の小さな尻を両手で鷲掴みにすると、そのまま左右に引っ張るようにして陰裂を拡げた。ピンク色の蕾のような窄まりが無理やり広げられ、大陰唇どころか陰核までもが丸見えになってしまう。白雪姫は慌てて制止しようとするが、それもまた男の獣欲を煽るスパイスとなるだけだ。
「姫様のマンコ、可愛いですねぇ。ひくひく震えちゃってますよぉ?」
「いやっ、そんなこと言わないで! そんな、お尻の穴なんて、はっぁぁ……!」
「何を言ってるんですかい、姫様。だからこそ良いんですよ。美しい姫様の最も大切な秘境。そんなところこそ、こうして俺のチンポ汁を注いで、丹念に綺麗にするんですよ。いひひ!」
そう言うとグラムは、白雪姫の臀部の割れ目へと自身の逸物の先端を重ねた。そしてその小さな秘裂を亀頭でこじ開けるようにしてゆっくりと挿入する。
「ひあぁあぁあっ!!?」
突如訪れたお尻の中が押し広げられるような感覚に、白雪姫は思わず悲鳴を上げてしまう。それは今まで経験したことのない強烈な異物感であった。
「あっ……はっ……!? ぐ、グラムさん……ッ!? 何を……?!」
「ほらほら、力を抜きなさい。今姫様の尻の中を洗う準備をしてるところなんですよ。ちょっとキツいかもしれんが我慢してくだせぇな。すぐに良くなるんで」
「そんな、こと……言われてもぉ……ッ!? あっ、ぐぅぅ……!!」
男の太い陰茎が体内を埋め尽くす圧迫感に、白雪姫は顔を苦悶に歪ませた。あまりの苦痛に額に脂汗が滲み出て来る。それでもなおグラムは容赦なく腰を押し進め、遂に白雪姫の処女膜が肉棒の先端に触れた。
それは白雪姫が生涯を共に過ごす王子様にいつか捧げる純潔の証で、彼女との間に子供を育む者にだけ破る事を許された夫婦の儀式。そんな尊厳ある契約を、汚い小間使いの男のザーメン臭い逸物で消費させるなんて、これ以上ない贅沢だ。
グラムはその破廉恥な行為を実感して、興奮のあまり、奥歯が砕けそうなほど噛み締めた。
そして、その一線を超える。
「白雪姫の処女は、俺のものだァァ!!」
「ひっ!? あっ、あああッ!!??」
ぶつり。
白雪姫の胎内で何かが千切れる感触が伝わる。それは彼女の純潔の象徴が破壊された証だった。彼女の膣内を貫いたペニスは、そのまま根本までずっぽりと白雪姫の最奥まで到達する。その衝撃に白雪姫は身体を弓なりにしならせ、大きく目を見開いて絶叫した。
「あっ、ぁぁ……!?」
「ヒヒヒッ! これが姫様の初めてか……たまらねぇなぁ……!」
グラムは満足そうに笑いながら、結合部から滴り落ちる鮮血を見て舌なめずりをする。白雪姫の処女喪失の瞬間を目撃できたことに、グラムはこれ以上ない幸福を感じていた。
そして、その幸せの絶頂を噛み締めるべく、ゆっくりと腰を動かし始めた。
「んああっ!!」
ずるり、と白雪姫の未通だった腟内を巨大な肉竿が這いずる。それはまるで蛇のように、白雪姫の性感帯を的確に刺激しながら奥を目指していく。やがて行き止まりに辿り着くと、今度は逆方向へ引き返していく。そんな単純な往復運動だけでも、林檎の雫の効果と前戯による下準備を済ませられていた白雪姫にとっては充分過ぎるほどの快感となった。
「んあぁっ! あぁぁんっ!」
白雪姫の口から甘い嬌声が上がる。彼女の白磁のような肌は朱色に染まり、しっとりと汗ばんでいた。それは彼女の興奮の度合いを如実に表している。彼女の膣壁はまるで別の生き物のように蠢き、男根に絡みついて来る。それはまるで男の肉棒に媚びへつらうかのようであり、そんな淫猥な反応を見せる白雪姫に対し、グラムもまた興奮を隠せないでいた。
「おぉ、やっぱり姫様のマンコは最高だなぁ……! 中はキツキツなのに柔らかくてヌルヌルで、すっげぇ気持ちいいですよぉ!」
「んっ、はっ、あ゛っ! お尻、の中が……熱いの……あぁっ! 何か、またっ、変な感じが、きちゃ、んんん゛!!」
「おやおやぁ? 姫様ったら感じやすいんですねぇ。それじゃあもっと気持ちよくなれるようにしましょうかね」
そう言うとグラムは右手で白雪姫の腰を掴み直すと、左手を前に伸ばして彼女の胸元を鷲掴みにした。そして乱暴に揉みしだき始める。乳房全体を掴まれたまま力強く揉まれる度に、白雪姫は体をビクつかせた。
「あっ、はあん! やっ、駄目ぇ! そんなに強くされたら……あぁっ!」
「駄目じゃないでしょう? 姫様だって本当は気持ちいいんでしょう? さっきよりも締め付けてきてますよぉ?」
「あっ、違うのぉ! これは、ただ……はぅん! あぁん! ちくび、抓っちゃ……あぁぁん!!」
白雪姫は否定の言葉を口にするが、実際にはその声色は快楽に蕩けており、瞳は潤んでいて、彼女が感じていることは誰が見ても明らかだ。
「へへっ、素直になりなって姫様。こうやって虐められるの大好きなんだろ? ほれ、こうしてやると……どうだぁ!?」
「あっ、はぅうん!! んあっ、あんっ! だめぇえ!! そこぉ! 擦っちゃ……はあぁぁぁあ!!」
乳首をクリクリクリと抓られながら子宮口を小刻みにノックされると、白雪姫は一際大きな喘ぎ声を上げた。彼女の肢体は激しく痙攣し、ボロボロのベッドシーツを強く握りしめる。その様子から白雪姫が絶頂を迎えたことが見て取れる。
「はぁ……はぁ……」
「あれれぇ? もしかして姫様、もうイッちゃいましたぁ?」
「はっ、はっ……イッ、イク……? な、なんのことぉ……わからない、わぁ……」
白雪姫は肩で息をしながら首を傾げた。どうやらイクと言う言葉の意味さえ知らないらしい。そんな初心な反応を見せつけられたグラムは益々興奮してしまう。だから興奮に呼応してより一層硬くなった陰茎を、白雪姫の奥へと強く突き上げる。
「ひあぁぁッ!! あっ、はぁんッ!!」
「ヒヒヒッ! 教えてあげますよ姫様。イクっていうのはつまり、気持ちいいっていうことなんですよぉ。こんなふうにね!!」
「はぁああん!?!? そ、そんなぁ……ッ!? こんな、のっ、知らない、のぉ……っ!? あっ、あっ、あ゛っっ!?」
再び開始された抽挿によって齎される快楽の奔流に、白雪姫は困惑しながらも確実に身体を支配されていく。無意識のうちに腰を動かし、より強い快感を求めているようだった。
「ああっ! グラムさん、待ってぇ……! もう、これ以上は……あぁん! だめぇ……!!」
「何言ってるんですかい、姫様。まだお水も出てませんよ。ほら、もっともっと気持ちよくなって俺に水を……俺と白雪姫の赤ちゃんの素を出させてくださいよぉ!」
「はっ、あっ、んぅぅう!! やっ、激し……すぎ、てぇ……んあっ! はぁああん!!」
グラムは白雪姫の懇願を無視して、憧れの白雪姫に自分の子供を孕らせると言う使命感のままに激しくピストン運動を行う。
パンッ! パチュンッ! と肌同士がぶつかり合う乾いた音が部屋中に響き渡り、その度に白雪姫は甘い悲鳴を上げ続ける。もはや白雪姫に抵抗の意志は残されておらず、ただ与えられる快楽に身を任せるだけしか出来なかった。
「あっ、ああっ! んあぁん! あ゛っ、ふぅう! あ゛ぁぁっ! すご、いいい……ッ!? あ、頭がおかしく、なっちゃうぅ……っ!!」
「ヒヒヒッ! そいつは良い! 全部忘れちまいな、俺のチンポのことだけ考えて、全部忘れちまえ! 俺と結婚するんだ! 俺と子どもをたくさん作るんだ!」
「ああん! そんな、こと……っ!? グラムさん……とぉ……っ、わたし……っ、わ、わた、しぃぃぁぁぁ……っっ!!!」
グラムは、白雪姫に思い切り自分の全てを叩き込むつもりで全力で腰を打ち付けた。その勢いは凄まじく、ベッド全体が揺れ動くほどの振動となっている。
白雪姫はそんなグラムの激しい責め苦に耐えきれず、何度も何度も絶頂を迎える羽目になってしまった。
もう数えきれないほどイカされ続けて、思考はグチャグチャになり、視界はチカチカと明滅している。そんな状態でなお容赦のない攻めが続くのだ。既に白雪姫はまともな判断能力など保っておらず、ただひたすらに快楽に溺れることしか出来なかった。
「はぁん! あっ、あっ、あぁぁん! グラムさん、グラムさぁん……! わたし、もうダメなのぉ……! これ以上されたら、ほんとに……本当に壊れちゃうのぉ……っ!!」
「うるせぇ!壊れやがれ! うおっ! 出るッ! 俺の赤ちゃん汁が姫様の子宮に注がれるッ! 受精しろっ!妊娠しろっ!俺の嫁になれ、白雪姫ィ!!」
「あぁん! はぁ、んっ、ああぁあああぁんっ!!!!!」
どびゅ、びゅるるるるるる!!!!! びちゃっ!! ぶりゅうううう!!!
ベッドと醜い体で白雪姫の体をサンドイッチして、子宮口に密着した亀頭から噴き出された大量の精液が、白雪姫の子宮を満たしていく。それはグラムが今日まで抱いて来た白雪姫への偏執的な執着を表すように濃く、そして粘着質で、決して逃れることのできない量のスペルマが、白雪姫の卵子を求めて泳ぎ回る。
「あぁん……!! 熱い……! お腹の中に……熱い水が……いっぱい、入って……はっあああッッ!!」
熱く燃え滾るマグマのような精液を胎内で受け止めた白雪姫は、その灼熱感と多幸感に酔いしれ、最後にもう一度絶頂に達した。その瞬間、白雪姫の中で何かが崩壊する音が聞こえた気がした。しかしそれが何なのかを考える暇もなく、白雪姫の意識は絶頂の余韻に感じながら、深い闇の中へと沈んでいった。
そして白雪姫が力なくベッドに倒れ伏すの同じく、射精を終えたグラムは満足げに息を吐き、彼女の陰裂から陰茎を引き抜いた。すると栓を失った白雪姫の秘部からゴポッという音と共に白濁色の液体が流れ出して、征服の証としてベッドシーツへと零れ落ちた。
「へへ、いっぱい出ましたねぇ。これから毎日、孕むまで何度でもしましょうね姫様。そんで無事妊娠したら、次は出産ですねぇ。ヒヒヒ、楽しみだなぁ」
グラムはニヤつきながら言うと、ベッドの上でグッタリとしている白雪姫に覆い被さるようにして抱きついた。そして、耳元に口を近づけ、
「ずっと一緒だぜ、姫様」
そう囁いて、グラムは眠れる白雪姫の唇を奪うと、まるで夫婦のように抱き合って、同じベッドで眠りについた。
王子様のキスはもう二度と白雪姫に降り注がず、代わりに送られた汚い小間使いのキスによって、白雪姫は起きたまま二度と覚めぬ悪夢に囚われるのだった。
-x-X-x-
小間使いの男を、案の定狩人が逃がした白雪姫の下へと向かわせて幾度月が回っただろうか。
女王はあの忌まわしき日と同じように鏡の前へと立つと、あの日と同じ言葉を問いかけた。
「鏡よ鏡。この世で一番美しい者は誰?」
女王以外誰もいない部屋。彼女以外に答える声などあるはずもない暗い部屋の中で、人ならざる存在のみがその不変のはずの問いへの答えを持っていた。
『この世で一番美しい者、それは――――』
鏡の中より現れた異形の影。能面のような顔だけの存在。全てを見通す鏡の主。
魔法の鏡に宿り、全ての問いに対して答えを示す全知に近しい存在は、女王の問いに対しても、その全知なる力によって現在の世界で最も美しい存在を導き出した。
『――――――――あなたです、女王』
「――――」
その答えを聞き、女王は静かに微笑んだ。鏡に映る自分の姿は、以前よりも美しく輝いているように見えた。それは当然だ。白雪姫という競争相手がいなくなった今、世界で最も美しいのは間違いなく自分なのだから。
「そう……やはり、私が一番美しいのね」
女王は満足げに頷くと、魔法の鏡に向けてもう一つ問いを投げた。「白雪姫は今どうしている?」、そんな問いを。
すると鏡の主は口を開く事なく、その身を煙へと変えて、とある光景を映し出す事でその問いへの答えとした。
【んあっ、あんっ! グラムさん、今日も朝からとっても激しい、ああっ! そんなにがっつかなくても、白雪はどこにも行かないわ、ああっあ!】
【当たり前だ! 白雪は俺のもの! 俺の女! 俺の妻だ! この雪のような肌も、林檎のような唇も、柔らかなおっぱいも、そしてこの締まりの良いマンコも、全部俺のだ!】
それは王都から遠く離れた森の中、誰も住んでいないはずの古い家。窓から覗くのは一人の男性と、彼と睦み合う裸体の女性。
【ええ、そうよ。わたしの全ては、愛する夫であるグラムさんの物。わたしの物なんて一つもないの。この体も、心も全部、グラムさんを幸せにするためにあるのよ! あっ、あんっ、ああぁぁっああ!!】
【そうだ!よくわかってるじゃねぇか! さすが俺の妻だ、白雪! お前はもう姫じゃねぇ、俺のために料理を作って、洗濯して、掃除して、チンポの世話をするのが生き甲斐の使用人以下の牝なんだ!】
その二人が繰り返すのは性交であり、男性が腰を打ちつける度に女性は歓喜の声を上げ、その身体は淫らにくねる。互いの身体を貪り、快楽を貪り合うその姿は正に獣と呼ぶ他なく、その行為はとても高貴な生まれの者がすべきものではなかった。
少なくとも、白雪姫のイメージはそんな卑しい行為を行わない。
【はい、わたしはグラムさんの牝です! 今日も精一杯美味しいご飯を作って、エッチした後の服やシーツを取り替えて、グラムさんが残したゴミや食器は全部わたしが片付けるわ! だからご褒美に、もっと愛してください、あなたぁぁ!!】
【ヒヒヒ! ああ、たっぷり愛してやるよ! それじゃ今日の朝一番のザーメン、白雪のアナルにたっっっぷりと注いでやるよぉ! おらぁ!!】
【んお、ぉぉぉっ!! アナルの中、とっても熱いグラムさんのザーメンが、あっはぁぁぁ……っっ!!】
白雪姫が誰も訪れない山奥の廃墟で、名も知らぬ男と愛し合う姿を誰が想像出来るだろうか?
それを想像できるのは、この世でただ二人。白雪姫を犯すあの獣と、アレに白雪姫を襲わせるよう策を練った女王だけ。
『白雪姫は、あの小間使いと番いになりました』
『あの二人はもう一年近くも、この場所で交尾を続けています』
『今はもう、そのお腹の中に小間使いの子を孕んでいます』
『それも双子です。次の春には、白雪姫は小間使いの子を産み落とすでしょう』
「フフ……フフフ……アハハハハハ!」
女王は心底愉快そうに笑い声を上げた。今まで見たこともないほど清々しい笑顔で、心の底から楽しそうに笑っていた。そしてそのまま、彼女は鏡の間を後にする。後に残ったのは、抑えきれない喜びに身を震わせた女王の高らかな哄笑の声。それのみが響くのみとなった部屋の中で、魔法の鏡はただ妖しい緑の光を瞬かせ、その暗闇に白雪姫と小間使いが愛し合う光景を映し続けるのだった。
【グラムさん、次はオマンコでしてくださらない? わたしたちの赤ちゃんに、パパのお水を飲ませてあげたいの】
【ああ、いいぜ。だが、本当に俺のチンポ汁を赤ちゃんに飲ませたいだけか?】
【んっ、もう……グラムさんのいじわる。あなたの妻の白雪は、夫のオチンポでお腹の中を白いお水でいっぱいにしてくれないと、とっても寂しいの。だから、わたしの膣中を愛で満たしてください】
それから半年後。王国では白雪姫が死亡したことが正式に発表され、世間を賑わせた。人々は悲しみに暮れ、彼女の死を悼んだ。王家の墓地に建てられた記念碑の前には毎日のように参拝客が訪れ、彼女の冥福を祈ったという。
そして時を同じくして、王国からそう遠くない森にある家で、二つの命が芽生えた。母親譲りの漆黒の髪と、白雪のように美しい肌を受け継いだ綺麗な双子の姉妹が産まれた事を、誰も知ることはないし、その母親が誰なのかをこの先知ることもないだろう。
ただ確かなのは、王国の片隅で、一人の女性とその夫は大変仲睦まじく、幸せに暮らして行くだろう。互いを慈しみ合い、愛し合い、悦楽の歌を響かせながら。
めでたし、めでたし
久しぶりの三作目。まだ消えてなくてよかった。
ディズニーの初代プリンセスは絶対書かないといけないと思いながら、なかなかアイデアが浮かばなかった白雪姫。絵柄が古いのと、アニメ映画の白雪姫は聖母すぎてエロさが全然無い(当たり前ですが)ですよね。