※この作品はR-18です。

ヒーローガールは異物入り~ドスケベIF~   作:数多 命

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ド定番中のド定番に、手を出すなどしてみる。


『部屋』の話

――――真っ暗だ。

私、寝ている?

なんで寝てる?

今は何時だ?

今日は何があった?

 

「――――」

 

確か、そう。

スカイランドから呼び出しがあって、プリキュアのみんなで向かって。

そうだ。

 

「――――イ」

 

一昔前の、割とヤバめな犯罪者が脱獄したってんで。

警戒に当たっていたんだ。

 

「――――カイ」

 

そしたら本人が現れて。

それで。

 

「――――スカイ!」

「――――は」

 

目を覚ます。

何度かまばたきを繰り返して、はっきりした視界に。

心配そうにのぞき込むプリズムが見えた。

 

「よかった、起きたぁ・・・・!」

 

はぁーっと、安堵に息を吐き出したプリズムを追う様に、身を起こす。

見渡すと、覚えのない光景が広がっていた。

 

「ここは・・・・?」

「分かりません、多分閉じ込められちゃったんだと思います」

 

私が寝かされていたのは、恐らくキングサイズのベッド。

ご丁寧に天蓋までついている。

それ以外は、いたってシンプルなワンルーム・・・・と言ったところか。

 

「ごめんなさい・・・・わたしを庇ったばっかりに」

 

さてどうするかと考えていると、プリズムの沈んだ声が聞こえた。

一瞬『うん?』となったものの、直前の記憶がよみがえる。

そうだ。

逃げ遅れた民間人がいたのを、プリズムが庇っていて。

そこへ更に私が飛び込んだんだ。

 

「プリズムの所為じゃないですよ。仮に責任があったとして、貴女一人のものじゃない・・・・落ち込まないでください」

「・・・・はい」

 

落ち込む彼女の頭を撫でると、なんとか持ち直した様だった。

よかった・・・・。

 

「とはいえ、ここから出ないことにはなんともなりませんね。どうしたものか」

「あの、それなんですけど!」

 

部屋の脱出方法について悩もうとしたところ、プリズムには何か心当たりがあるらしい。

 

「何か見つけたんですか?」

「はい!先に起きたので、あれこれ探してたら見つけたんです!」

 

『あれなんですけど』と、プリズムが指さした先。

スカイランド文字で書かれた文章を、読んで。

 

「スカイランドの文字なので、読めなかったんですけど・・・・何かを三回すればいいみたいで!」

 

――――視界が、真っ赤になるほどの。

激情に苛まれた。

 

「・・・・ぁ、の・・・・スカイ?」

「――――ああ、すみません。プリズム」

 

激しい怒りとは裏腹に、口から出たのは自分でもびっくりするくらい穏やかな声。

 

「下がっていてください、出来れば毛布をかぶってくれると安心できます」

「え、あの、スカイは?」

「私ですか?」

 

ゆっくりゆっくりベッドから降りて、抜刀する。

そして、

 

「まずは、力づくを試そうかなと」

 

『セックスしないと出られない部屋(0/3)(※膣内射精のみカウント)』だなんて、ふざけているにも程がある文言を掲げた扉へ。

 

「――――ざっけんじゃネェぞッ!!!!!!ゴrrrrrルアアアァッッ!!!!!!!!!!!」

 

剣を、振りかぶった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆   ◆   ◆

 

 

 

 

 

 

 

 

――――続いていた罵声と轟音が止んで。

プリズムは恐る恐る、かぶっていた毛布から顔を出した。

 

「わ・・・・!」

 

まず目に入ったのは、黒焦げになった壁。

今この瞬間にも、ブスブスと煙を上げているが。

それ以外の傷らしい傷がついていないことに驚愕する。

 

「ぜ・・・・ぜ・・・・は・・・・!!」

 

そのすぐ手前では、スカイが疲労困憊とばかりに息をきらしていた。

バーストモードまで使ったのか、青い陽炎が今まさに空気に溶けて消えていく。

そして、そうまでしてもなお壊れない部屋に、プリズムは戦慄を覚えた。

 

「だ、大丈夫ですか?」

「は・・・・っん・・・・ぁ、い・・・・」

 

こくこくと頷いてはいるものの、大丈夫には見えない。

――――先ほどの。

朗らかな笑顔とは裏腹の、底冷えするような怒気はすっかり鳴りを潜めていた。

 

「ひとまず、こっちに・・・・!」

 

何はともあれ、このまま床に放置するわけにもいかない。

いつかしてくれたように、体を支えながら。

スカイをベッドに座らせた。

 

「す、みませ・・・・」

「いいんです。まずは休んでください」

 

本当は寝かせたかったが、それより早くぐったりと寄りかかられてしまったので。

プリズムもまた、そのまま好きにさせることにした。

 

(ソラさんの匂い・・・・)

 

プリズムの顔と、スカイの体が密着してしまっているので。

必然と、意図せずして相手の匂いが鼻をくすぐった。

ツンとしたすっぱさなんて欠片もない、どこか安心する匂い。

先ほどまで暴れていたからか、少しだけ香ばしい様な気もする。

 

(って、これじゃわたし、変態さんだよぉ・・・・)

 

まだ脱出手段の手掛かりもつかめていないのに。

何とも明後日な方向に行く思考に、自嘲の笑みを浮かべたところで。

そういえばと、思い出した。

 

「スカイ、あの壁にはなんて書いてあったんですか?」

 

スカイが豹変したのは、あの文言を読んでからだ。

その直後から、プリズムすら聞いた事のない大声と罵声を上げて。

彼女は激昂した。

プリズムはスカイランド文字を読めないこともあって。

結局何があったのか、未だによく分かっていなかったのである。

 

「・・・・ッ」

 

やはり、と言うべきか。

プリズムの疑問を聞いた途端、スカイの体が分かり易く強張った。

挙動としては小さなものでも、密着している分手に取る様に感じ取れる。

 

「・・・・そんなにひどいことが書かれていたんですか?」

「・・・・そう、ですね」

 

気まずそうだ。

ものすごく気まずそうだ。

まさしく目と鼻の先で、言葉を発しようと。

口が開いては閉じ、閉じては開きを繰り返す。

 

「――――その」

 

――――やがて。

覚悟は決まったとばかりに、口火が切られた。

 

「あそこには、ですね」

「・・・・ッ」

 

言葉の節々で、数呼吸置きながら。

それでも、伝えるべきことを伝えるべく。

 

「ものすごく、ざっくり言うと」

 

しかして、いっそ殺せとばかりの顔と声で。

苦しみとともに絞り出すのだ。

 

「『セックスしないと、出られない』と、書いてあります・・・・!!」

「――――ええっ!?」

 

スカイの顔は耳まで真っ赤、表情は苦虫を百匹単位で噛み潰したようだ。

 

「『ゴム』を使うのも認めないそうです・・・・!」

「あわわわわ・・・・!」

 

プリズムもまた、口元を押さえて狼狽えると同時に。

スカイが、何故激怒していたのかを。

十分に理解し、納得したのだった。

 

「じゃ、じゃあ・・・・」

 

やめておけばいいというのは、よく分かっている。

それでも、聞かずにはいられなかった。

 

「あの、カウントは・・・・!?」

「プリズムの想像通りであっているでしょう・・・・!」

 

今度こそ。

言葉を失ってしまった。

 

(どっ、どどどどどどどどどうしよう!?)

 

真っ赤な顔を見せたくなくて、すっかり俯いてしまったプリズムは。

頭の中でひたすら考える。

叶うなら、提示された脱出条件は避けたいところだ。

ましろ(プリズム)とて、大人ではないが、子どもでもない。

もし、その通りにしてしまったのなら。

どうなってしまうのか。

待ち受けるであろう苦難と、困難を。

よく、理解していた。

 

(アップドラフトシャイニング?ううん、ライジングでもダメかもしれない)

 

しかし、他に当てがあるかと聞かれると、首を横に振るしかない。

この部屋の壁は、スカイの剣技すら退けたのだ。

仮にプリズムが挑戦してみたところで、何か出来るとは到底思えなかった。

何より、懸念しているのは。

 

(バタフライ達、大丈夫かな・・・・)

 

それに尽きた。

もしかしたら同じ状態にあるか、あるいはここよりももっとひどい条件。

それこそ、誰かが犠牲になることを強いられているのかもしれない。

 

(早く助けにいかなくちゃだよ・・・・!)

 

だが、決意すればするほど、やはりあの条件が立ちはだかってくる。

どうする、どうする、どうする。

ぐるぐるぐるぐる考えて、悩んで。

 

「――――ぁ、の」

 

答えを、出した。

 

「シッ・・・・ま、せん・・・・かっ!?」

 

提案の内容と言い、声が上ずってしまったことと言い。

恥ずかしさで死にそうになりながらも、プリズムはスカイへ告げる。

 

「プリズム、それは・・・・!」

「分かっています!今のわたしが・・・・妊娠、しちゃったら。どうなるか・・・・ちゃんと、分かって、います」

「だったら・・・・!」

「でも!」

 

分かっている。

心配してくれているのも、大切にされているのも。

この拒絶が、愛してくれているが故にというのも。

全部分かっている。

 

「でも、バタフライ達が同じ目に遭っていたら?閉じ込められてなくても、危ない目に遭っていたら?みんながいなくなっちゃったら、誰がエルちゃんを守るんですか!?」

「そ、れは・・・・そう、ですが・・・・!」

 

それでもなお渋る彼女の腕をつかんで、体を寄せる。

 

「――――信じています」

 

驚愕に見開かれる目へ。

思いが届くように、語気を強める。

 

「絶対に放り出さないって、わたしの未来を一緒に考えてくれるって・・・・信じています」

「――――」

 

――――それは。

最初に抱いた時、ソラ(スカイ)がましろ(プリズム)へ告げた言葉で。

 

「ここで、自分を可愛がって、あげはちゃん達に何かある方が嫌です。だから・・・・!」

 

それきり口をつぐみ、まっすぐスカイを見つめるプリズム。

視線を受けて、痛みを耐える様に奥歯を食いしばったスカイは。

三呼吸以上、たっぷりと逡巡した後。

 

「んっ・・・・!」

 

プリズムの肩に手をかけて、唇を奪う。

 

「――――は」

「――――これから貴女は、抱かれるのではありません」

 

リップ音を残して、顔が離れる。

 

「私に、犯されるんです」

 

『犯す』と言いながらも抱きしめる手は、酷く優しくて、温かくて。

とても、害を成すように思えなくて。

プリズムは、静かに体を預けた。

 

 

 

 

 

 

 

◆   ◆   ◆

 

 

 

 

 

 

「――――ん、ふ、はっ、っちゅ」

「ぁ、んんっ、ぅ、っ、ふぅ・・・・!」

 

――――膝立ちになってもらった後ろから。

衣装の隙間に手を差し込む。

おねだりされたので、キスもしながら。

プリズムの胸と、股を触っていた。

 

「はぁ、ぅ、っん・・・・む、ふ・・・・ちゅ・・・・!」

 

股の水っぽい音が、どんどん重たくなっていく。

 

「っあ、ゃ、っは・・・・ぁあ・・・・!」

 

内壁を擦る度、胸の先を弾く度、舌先を啄む度。

プリズムが跳ねて、ふるふると震える。

うっすら目を開けて様子を伺うと、とろんとした顔が見えて。

 

「は、ふぅ、んん・・・・!」

「むぅん・・・・!?」

 

『もっと』とばかりに、唇が押し付けられた。

・・・・せめて。

この子が守られやすい様、『犯している』つもりなのに。

 

(これじゃあ、また一緒に怒られるよ)

「ふうぅ・・・・!」

「んっ、んんんっ・・・・!」

 

一際大きく口を開けて、舌をねじ込み、貪る。

プリズムの体も、一度大きく跳ね上がった後。

震えて快楽に耐えてから、もう一度唇を押し付けられた。

 

「む、ぅう、ん・・・・!」

 

お返しとばかりに舌が伸びて来たので、受け入れる。

 

「ぅん"ん"っ・・・・!」

 

口いっぱいに頬張って、キャンデーの様にねぶってやれば。

くぐもった甘い声がした。

 

「ぷはっ・・・・はぁっ、はぁーっ、はーっ・・・・!」

 

銀色の糸を紡いで、唇を離す。

プリズムの目は、快感に蕩けていて。

早く、短く。

呼吸を繰り返している。

私も息を整えるために、しばらく肩を上下させていると。

 

「そら、さん」

「ッ、まし、ん・・・・」

 

心房たまらんとばかりに、むちゅりとキスされる。

続けて、彼女のお尻が私の腰に擦り付けられた。

 

「は・・・・ゃ、くぅ・・・・!」

「・・・・ッ」

 

――――一瞬、で。

考えなければならない、この後のあれこれが。

真っ白になるほど、吹き飛んで。

 

「――――!!」

 

スカートを下ろす、スパッツを下ろす。

そそり立った『愚息』を晒して。

 

「あああっ・・・・!」

 

プリズムのそこに、ぶち込んだ。

 

「くぅあああ・・・・!」

 

声が漏れる。

気が付くと、ひたすら腰を振って。

プリズムの体を、貪っていた。

――――『ゴム』を使ってい入る時とは、全く違う。

温もりと、ぬめりと、感触。

 

「ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ・・・・!」

「ァ、っあ、あ、ぁあ、ァー、ッ・・・・!」

 

嗚呼、畜生。

犯罪に手を染める人の気持ちが、一瞬だけでも分かってしまったのが。

本当に嫌だ・・・・!!

 

「ん"っ、ん"っ、ん"っ、く、ァ、ァア・・・・!」

 

動くたびに、突き込むたびに。

私の眼下で、楽器の様に喘ぐプリズム。

 

「ふ、ふ、ふ、ふ、フッ、フウゥッ・・・・!」

 

何もかもが、普段と違う感覚に。

早々に限界を迎えてしまって。

 

「はぁ"ぁああ"ああ"あ・・・・!」

「ああああああああ・・・・!」

 

――――まずは、一度目。

もう、後戻りは出来ない。

 

「は、は、は、は、は・・・・ん、ふ・・・・」

「はぁっ、んっ、は、ァ、ッアアア・・・・!」

 

後ろから抱きすくめる形で抱え上げて、膝に乗せる。

私自身を背もたれに、下から突き上げる形になった。

・・・・ふと、視線を上にあげると。

ちょうど、壁にかけられた大きな鏡に。

私達の痴態が、まるっと映る形になっていて。

 

「ぁ、や、これだめ、だめ・・・・ッはぁず・・・・!」

 

プリズムも気が付いたらしい。

両手で口を押えていたけれど、視線は鏡に釘付けだ。

 

「ッ・・・・!」

「ぁあ!?ぅうあ、あっ、ア、ッァ、っ、あああ・・・・!」

 

故意か偶然か。

とにかく『中』がぎゅう、と締め上げられて。

ピストンを再開した。

鏡越しに見せつける様に、彼女の股を開いてやれば。

また、強く締め付けられた。

 

「は、は、は、は・・・・!」

 

鏡の中。

私達の結合部から、白くどろりとしたものが溢れている。

『愚息』をすっかり包み込んだプリズムの『そこ』が、まるで飲み下す様にうごめいているのが見えて。

 

「・・・・ッ」

「ふああああッ!?っあ、ああ、ぁ、ッゃ・・・・!」

 

言いようのない高揚を覚えた私は、動きを加速させた。

・・・・密着しているから。

この子の上下で、振り乱された髪が。

甘いにおいを振りまいて。

私の理性を、抉り取っていく。

 

「・・・・~~~ッ!」

「ぅあ"あ"・・・・!」

 

一際早く、『手拍子』が鳴りだした。

ぐちゃぐちゃとやらしい音も混ざって、さらに煽られて興奮する。

 

「ァ、ア、ぁ、ああ・・・・ッはあ・・・・!」

 

もっと、もっと、声が聞きたくて。

再び衣装の間から、手を滑り込ませる。

 

「ッアー、ぁ、は、ふ・・・・んんん・・・・!」

 

今度は両手で、両方の胸を触ると。

プリズムは一層大きく跳ねた。

更に円を描くように揉んで、中心を弾く。

 

「はあ"あ"ッ・・・・!」

 

また大きく跳ねたプリズムを見下ろしながら、中心をすりつぶす様にいじれば。

続けて短く甘い声がはじけた。

それに伴って、『中』もぎゅうぎゅうにうごめいて。

 

「ッああ・・・・!」

「ぅあああ・・・・!」

 

――――二回目。

ごぽっ、と。

ややまとまった量が漏れるのが分かった。

 

「は、ぁ、っ・・・・!」

 

ふと。

視界に、蛍が見えた気がした。

我に返って見下ろすと、プリズムの髪が、衣装が。

ほろほろとほどけていくところで。

・・・・少しどころではなく。

無理を差せてしまった様だ。

一度休憩を入れるべきか、一瞬悩んだけれど。

 

「そらさん・・・・」

 

思考を中断させたのは、他でもないましろさんだった。

舌足らずに、私の名前を呼んだ彼女は。

すっかり潤みきった目で、見つめて。

 

「かぉ、みたい、です・・・・」

 

今度は、そんなおねだりをしてくる。

 

「ね、おねがい」

「・・・・ッ」

 

顔が寄せられて、耳元で艶っぽく囁くものだから。

まんまと誘惑された私は、一度『愚息』を抜いて。

ベッドに寝かせたましろさんに、覆いかぶさる。

 

「もう、止められませんよ」

 

自分でも驚くほど、低い声が出たけれど。

ましろさんは嬉しそうにほくそ笑んだのだった。

 

「フゥッ・・・・!」

「ァァ・・・・!」

 

腰を掴んで、もう一度挿入する。

すっかり慣れてしまった感覚に、嫌気がさしたのも一瞬だけ。

すぐに本能に屈して、腰を振り出してしまう。

 

「ぁあ、ッア、ふぅっ、ぅ、っ、あ、く・・・・!」

 

左右にも揺れながら、最奥を責め続ける。

『ちゅ、ちゅ』と、伝わる感覚は。

まるでキスをしているようだ。

 

「ッハ、ぁ、ぅあ、っや、はあ・・・・!」

 

伸ばされた手を、握る。

指が絡まって、握り返される。

 

「ん"っ、ンッ、んッ、つッア"・・・・!」

 

私の両手に縋りながら、ましろさんは快楽に浮かされきった声で言うのだ。

 

「っき、す、き、っふぁ、ァ、すき、すきっ、しゅ、んっ、き・・・・らひ・・・・しゅき・・・・!」

「・・・・~~~ッ!!」

 

ああ、もう。

この子は。

――――本当に!!

 

「あなた、ふっ、っう、っじ、ぶんの、立場・・・・ッぁ・・・・ッ分かって、ます・・・・!?」

「あああっ!やぁ、ぅ、っは、げ・・・・はぁげし・・・・!」

「あなたが、ぉめがで、わたし、ゎ、あるはでッ・・・・!」

 

責め立てる。

言葉と、行動で。

幼さ残る体を。

蹂躙する。

 

「れぃ、ぷ、ですよ?・・・・ぉかして、ぅるんですよッ!?・・・・なのに、なんで・・・・ッなんで!!」

「ぁ、あ、ハぁっ、ああ、っ、ん、く・・・・アンッ・・・・!」

 

――――ダメだ、こりゃ。

どれだけ激しくしても、どれだけ貪っても。

 

「ぅ、く、ィッ、っく・・・・はっ、そぁ、さ・・・・っち・・・・き、も・・・・ち、ィイ・・・・!」

 

ましろさんは、ひたすら悦ぶだけだ。

 

「ッ、s、し、ハッ、ハァッ、は、ッしぁ、な・・・・!」

 

なら、もう。

私だって。

 

「しらない・・・・しらない、しらないッ・・・・ッう"あ"・・・・っこ、かい、して・・・・ッンも!・・・・ッゥア・・・・ッしらない!!」

「ソラ、っさ、そら、さん、ソラ、さ・・・・ッふあああ!」

 

ましろさんの口元に、噛み付く。

ほぼほぼ噛み付きながら、キスをする。

逃がさないように、確実に『仕留める』為に。

閉じ込めて、追い詰めて。

 

「ッアアアア"ア"ア"・・・・!!」

「アアァーッ・・・・!」

 

――――三回目。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆   ◆   ◆

 

 

 

 

 

 

 

 

――――条件を達成した二人は、『部屋』を脱出。

ちょうど犯罪者に苦戦していたバタフライ達に、ましろを託したスカイは。

まさに鎧袖一触の勢いで下手人を瞬殺。

事後処理は全てハヤテ達に丸投げし、ましろを医療施設へ運び込んだのだった。

 

「――――そんなに凹まなくていいじゃん」

 

――――医療施設、手術室前。

廊下の壁に、背中を預けて座り込むソラへ。

あげはが隣に座りながら語り掛ける。

 

「何も気にするな・・・・って言うのは、土台無理かもしれないけどさ・・・・でも」

 

顔を伏せたまま、沈黙を貫き続ける肩を。

労わる様に撫でながら。

人間界と同じ、赤く光るランプを見上げるあげは。

 

「ソラちゃんがましろんを大事にしてるのも、ましろんがソラちゃんを信頼してるのも知ってる・・・・進んで相手を傷つけるわけないってこともね」

 

だから。

 

「一人で背負い込んじゃダメだよ」

 

言い終えると同時に、ランプが消灯した。

 

「ッ先生!ましろさんは!?」

「ご安心を、全て滞りなく終了しました」

 

処置を終えたらしい医師が出て来るや否や、ソラが立ち上がる。

つかみかからんばかりに迫った彼女へ、気分を害した様子もなく。

医師はまず、にっこり笑ってくれた。

 

「しばらく経過観察で入院してもらいますが、後遺症なく、元の生活に戻れるでしょう」

「よかったぁ・・・・!」

「・・・・ッ」

 

隣で聞いていたあげはは、ほっと胸をなでおろし。

一言一句聞き逃すまいと神経を尖らせていたソラも、また。

止めていた息を、ど、と吐き出す。

 

「・・・・この度は災難でしたね。兎にも角にも、早く来てくれてよかった」

 

事の経緯を聞いていた医師は、最後に気遣いの言葉をかけてくれると。

カルテをまとめるべく、自らの診察室へ戻っていった。

 

「面会されて行きますか?」

「っ、ぇっと・・・・」

「はーい!行きまーす!」

「アゲハサンッ!?」

 

看護師に勧められて、一瞬ためらうソラだったが。

あげはが腕を組んで、早々に歩き出してしまった。

抗議の声も何のその。

あわあわと狼狽えている間に、あれよあれよと部屋の中に連行されるソラ。

 

「――――」

 

――――『大丈夫だ』と、医師は言ってくれていたが。

本当は、嫌だったのではないか。

無理をさせていたのではないか。

・・・・傷つけて、いたのではないか。

恐怖から、硬く目を閉じていたソラだったが。

 

「――――ソラさん」

「・・・・ッ」

 

名前を呼ばれて、つい反射で目を開ける。

一度白んでから、開けた視界には。

どこか安心したような笑顔の、ましろがいて。

 

「――――ぁぁ」

 

――――変わらないその顔に。

言いようのない安堵と。

身を焼く程の罪悪感に、苛まれて。

 

「――――ごめんなさい」

 

幼子の様に。

差し出された、手を握る。

 

「ごめんなさい・・・・!」

 

頬に寄せて、温もりを確かめながら。

ソラは、静かに涙した。

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