ノクターンノベルズにおいても投稿しています。
○☆☆☆☆
日付:7月3日
時間帯:19時06分
場所:タワーマンション25階 一室 2508号室(2507号室がアンソル)
「お酒は飲んでも良いかしら」
「それは別に構わないが」
リビングの中。フローリングの床で背の高いハイテーブルを挟んで弾児とグレースは対面していた。机の上には琥珀色が入った酒瓶。それと氷の入ったグラスが1つ。
弾児は夏服の白のカッターシャツに、黒のスラックス。
グレースは白のタンクトップに、白色のラインの入った灰色のドルフィンパンツを穿いていた。グレースは外見から察するに20代前半(実年齢は20歳らしい)で、全体的に大人の女性らしい丸みを帯びた身体。髪は茶色のセミロング。身長は175cm〜180cmと高く、胸はとても豊かで、谷間は縦に長くまた深く、上の下着は着用してないのかタンクトップの薄い布地の表面には突起が微かに浮かんでいる。弾児としては色々と視界の行き場に困る(そんな初々しい反応が可愛くてグレースは弾児を普段からからかいがち、そしてアンソルが嫉妬に弾児を怒りがち)。
「……あなたも飲む?」
「結構。それに、長居はしないつもりだ。アンソルからは貴女を気をつけるように注意されてる」
「ふふ。あなたと私が親密になると、お姫様は怒るでしょうね」
「親密?」
「……まあ。その辺が尚更、お姫様をやきもきさせるのかしら」
鈍感な弾児を見てため息を吐くグレース。胸を下から支えるように腕を組んだ状態だ(弾児はその仕草にドキリとしてしまう)。
そうしてから酒をグラスに軽く注ぎ、一口を呷った所で、弾児の足に絡みつく存在がある。
「……Σ」
「あら、声は出さないの、ね。お姫様は驚いてたけど」
「会うのは2回目だからな」
全長1mほどの体表が黒い蛇が弾児の足に絡みつく。それはグレースのペットの蛇に間違いなかった。噛まれて至近距離で見たのだから間違いない。さらには至近距離のカウンター魔法「守護の炎」による高熱を受けても尚、生きてるということは魔法に関する蛇なのかもしれないな、と弾児は思った。
敵意が無いのはわかるが、足に巻きつくのはどういう身体の表現なんだろうか。
噛まれた時の激痛を思い出して気が気でない男子高校生の姿に年上のお姉さんはくつくつと笑う。
「魔法蛇よ。私が与えた毒魔法の種類に応じて、力を発揮するものよ」
「そ、そうなのか」
「今は媚薬毒よ。噛まれたら弾児君はどうなっちゃうかしらね?」
「び?」
「……」
性に対して純粋無垢な少年(クラスメイトからも「お前は純粋でいてくれ」「?分かった」というようなやりとりを行なった上でエロトークからは距離がある)は首を傾げる。
不思議そうな少年を前にグレースは睥睨してから話題を変える。
――つもりだった。
――傭兵としての彼女は、守るべき最も身近な魔法使い(弾児)について、人となりを聞こうと思った。人の表情は相手を探る上で情報の宝箱だ。質問をして出てくる時の言葉の抑揚、感情の混み具合、思考時間、アイデンティティー、イデオロギー、哲学を見出すことができる。
――――――しかし、弾児の性的知識の遍歴について興味が湧いたグレースがここにはいた。
机の下で長い素足が伸びていく。
それは座っている弾児の下腹部、股間を的確に捉えると足の裏が絶妙な位置に触れる。
「……っ?」肩を震わす弾児。
「自分で弄ったりしてる?」
「弄る?」きょとんとした表情。
「そこからなのね。けど、嘘はついてない」
「あ、ちょ」
男子高校生の性知識が無垢な様子を一発で見破る年上のお姉さん。また、弾児からの嫌悪が表情には浮かばない。戸惑いと混乱はあるが、むしろボディタッチに拒否的な色は見えない。
「やめ『ふふ、どうしようかしら』!?」
顔を赤くしていく年頃の男子。いけないことをされている、と感じる。というのは自分の性器を玩具にしてはいけない、といった子供の頃から受ける教育的観念に基づく思想から生じる。
「な、なんだか……良くない感覚がする……ッ」
「へえ、良くない、っていうのは?」
「い、言わないといけない……ッッ、こと、だろうか」
「だって、どう駄目なのか、わからないわ?」
「ッ」
意地悪をいうグレースを小さく睨む弾児。睨む時間は長くは持たず、少しとろんとした瞳に変わる。強姦者の加虐的な試みは、相手の被虐的な態度に誘われて現れる話をグレースは不意に思い出した。
グレースが相手をするのは年上か近しい年代。たまに弾児のようなティーンエイジャーも居るが、仕事として封殺されてきた彼女はこのような交流をする機会は無く、またグレースとしては見逃してもらった「お礼」もある。
ちょっとのつもりが「積極的アプローチ」に傾倒していく女傭兵は自分の変化に気づかない。
少年とお姉さんの攻防は続く。
何をしているか理解できてない弾児。足に巻き付いた蛇は、椅子の四脚の一つに、弾児の片足共々巻き付いてる。身を捻って足から逃れようとする弾児だが、グレースの足癖悪く、脱しきれてない。
弾児は
さて、弾児といえど、男子高校生である。精気に満ち溢れ、彼の場合はエネルギーの殆どを人助けに割いてきた(ちなみに魔力の多さは才能に依存するので、体力の必要性はない)。
そんな彼が初めての外部からの刺激。最初に弾児が感じたのは不思議なくすぐったさであったが、グレースの足の力加減は絶妙で、時々太腿を爪先でなぞったり、アプローチを感じるほどに、変な心地よさが背筋に這い上がる。それが10分ほども続けば快感に変わる。
尿意が無いのに本能的に排出感を感じ始める。本能が更に警鐘を始める。
「な、何かが、あそこから出そうなんだ……ッッ」
「出していいわよ」
「そ、そ、それはまずい……ッッ!」
立ち上がろうとするが、うまくいかない。
力が入らない。
ここで気が付く。
弾児の鼻腔を突き刺す甘い香り。
酒瓶の後ろに焚かれているお香の存在に。
「
「ぐ、グレース!」
弾児は気づく。グレースの傍らには見たこともない白蛇がいた。こちらは全長40〜50cmの蛇だ。黒蛇に比べれば少し小さい(それでも大きく感じるサイズなのだが)。白蛇がお香を運んできたのだろう。
知らされてない情報に、高価な物品。
恐怖が弾児を身に襲う。異質な体験だ。親しい知り合いが実は裏切り者だったような。しかし、底抜けにお人好しな弾児はグレースを憎めない。こんな罠に落ちた自分が悪いーーと自責する。諦めの表情を浮かべる弾児。
彼にできるのは
「ぐ、ぐぐぐ! 俺は漏らさないぞ!」
何の決意を口に出しているのだろう、彼は。しかし、行動を言語化して自らを奮い立たせるのは短いながらも己を鼓舞する効果を発揮するので、無意味ではない。
(……何を、やけになってるんだろう、私は)
グレースも自責する。
年下をおもちゃにしてるような罪悪感が湧き、自らを自責する。
しかし。
それでも、足の動きは止まらない。
(しかし、大きくないかしら、彼のブツ? ……いえ、こんなものかしら)
足越しに感じる股間部の存在感の大きさに疑念を抱くが、視線は前に向く。抵抗する少年の顔は愛らしい。
堪える弾児。足コキを続けるグレース。
弾児の限界は長く続かなかった。
「――ッッ、ああああ!」
――びゅぐびゃぐ、びゅっびゅっ
「♡」
スラックスの中で白い欲望が弾けたのが、素足越しに分かった。
一度、ニ度、三度。素足が触れるスラックスの股間部は吸水量を超えて一気に白熱が染み出していき、滑り気のある感触と強い熱でいっぱいになる。
「はーっ……はーっ……」
脈動は何度も続かない。やがて、奔流は止まっていく。
射精した当の本人は抵抗を止め、漏らした現実から逃避し、肩で息を切るように荒くしたままである(消力の香がまだ効いてるのもあるだろう)。
しかし、弾児には疑問がぼんやりと浮かぶ。さっきのはなんだ、という。
(――反応を見るに射精を本当に知らないのね。夢精した事もないーーいえ、あったとしても、私には言わないでしょうね……?)
考察しながら、顎に手を当てる。
彼女は席から立ち上がり、弾児に歩み寄る。
「ごめんなさいnーー……!」
近寄り声をかけた所で、はっ、とする。
「う、うう……。こんなの、初めてだ……。人の家で、自分は……なんということを……」
わりとガチ泣き一歩手前な男子高校生の姿がそこにはあった。彼なりの矜持があるのだろう。涙を流すことはないが、それでも今にも泣き出しそうな少年の姿がそこにはあった。
グレースの元来の加虐的な性質と、急に降って湧いた保護欲と庇護心。それと興奮。
実に3:4:3=加虐:保護:興奮のブレンド具合。
かろうじて勝った保護の心(それと男心に通じる考えだが、初射精をさせた女、という実績解除は中々に得難い機会でもあり、彼女の興奮を助長させた)。
「大丈夫よ。私が『特別』なマッサージをしたからこうなっただけ。それに尿とは別よ。だから、あなたは『漏らしてない』わ。私が『出させた』ものよ」
「……?」頭を撫でられ、よしよしされる弾児。
「知らなかったと思うけれど、おーーおちんちんは気持ちよくなると尿とは別のものを出す機能があるの。これは大人になると出るようになるものだけど……同時に気持ちよくて、ストレス解消や体調管理にもなるの。あなた――弾児はそれがうまくできてないようだったから、私が出させてあげたの。だから、これは私の責任。それにズボンは平気よ。私が綺麗にしてあげるから。あなたは何も気にしなくていい。いいわね?」早口なグレース。
ちなみに人生最大の失態は小学校の授業で若い女教師に「はい、お母さん!」というものだったが、ぶっちぎりで「お母さん」エピソードは2位に転落。1位どころか殿堂入りを果たしそうな勢いで、「知人年上女性宅で初お漏らし」がランクアップしてる。既に心は瓦解寸前。
しかし、グレースの頭を撫でる、という行動には不安定な少年の心を安定させる作用がある(なでなで理論。諸説あり)。また真実と虚実を織り交ぜたグレースの言葉は弾児のすり減って出来た心の隙間を埋めていく。
しばしの安堵。綺麗になるというスラックス。
出してしまった、という事実以外は何ら綺麗さっぱり消える事にほっとする。
また、弾児は自慰を知らないので、優しい言葉の声音からグレースの親切心だと判断。
「ありがとう……グレース……なら、グレースにほとんど任せるから……」
「……ん」
弾児が肉体的に弱りきった姿は見たことがあるグレース。それはファーストコンタクトの時だ。しかし、精神的に弱っている状態は初めて見る。また全面的にグレースに頼りっきりの言葉に不思議と甘い痺れが脳内に広がり、背筋がゾクゾクと這い上がる。甘い魅惑な背徳感。少年をうまく言いくるめて、操作する気持ちよさ。
先程とはまた違った
ましてや、一度は敗北を喫した相手を、そうするのは一種の麻薬に等しい。ある意味での尊厳蹂躙。
さて、任せると言われた以上、次にやるべきことは決まっている。
「いつまでも穿いたままだといけないでしょ? さっ、脱ぎ脱ぎしましょうね〜」
「何だ、その口調……?」
「小さい子が粗相した時は昔からこれでしょう? 大丈夫よ。昔、孤児院で年長として小さい子の面倒はよく見てたから慣れてるわ。違いは大きいか否か。年の違いよ」
「待ってくれ、孤児院出身というのが初耳なんだが……? というか、やめてくれ! 自分で後で脱ぐから……ッッ!」
「あらあら……?」
ちょっと楽しくなってきた年上のお姉さん。ちなみに体勢としては、グレースが弾児の前に跪いて座ってる弾児のスラックスの両端を下着ごと掴んでる(弾児のつけてたベルトは放心してるタイミングで自由になった黒蛇が口で咥え込み、器用に外させた。なんという手際の良さ)。座ったままの弾児は、一生懸命抵抗してるが、消力の香で低下してる膂力ではうまくいくはずがなかった。
「それーっ!」お代官様よろしくなお姉さん。
「や、やめろー?!」力無い少年の叫び。
ここまでは悪戯好きな年上のお姉さんの範疇に収まる(収まる?アウトかもしれない)が、弾児の下腹部を見ると、グレースの「雌」の部分が強引に引き出される。
――先程感じたであろう足裏の違和感。
足で触れていた時の疑念が確信に変わる。
弾児の「息子」が外気に晒される。
大きい。
グレースが今までに見てきた中でも5本の指否ベスト3に入る大きさだ。巨根、剛直と言って差し支えないサイズ感に思わず喉を鳴らす。
白濁に汚れ、まだシャワーを浴びてないせいか汗まじりの強い雄臭。グレースの鼻腔を突き抜け、脳髄を震わせる。
――疼く。
「……ぐ、グレース」
「へ、へぁ?!」すっとんきょうな声。
「?」首を傾げる弾児。
「あっ、い、いえ……なんでもないわ。それで……何?」
「あ、いや……。その……」
「?」今度はグレースが首を傾げる。
「俺のあそこ……。一向に小さくならないんだが……これは、戻らないんだろうか?」
「! そ、そうね……そこも説明しないとね……」
年上のお姉さんとしては主導権を握っておきたい。落ち着こう、と冷静になるべく自身に言い聞かせながら、剛直の側面に触れる。
――太く、熱く、硬い。
浮き出た血管は生き物のように脈動している。これほど大きいのに、彼の剛直は女の味を知らず、自慰の味も知らず、擦り切れてない摩耗知らず。亀頭の包皮は既に剥けているが、先っぽは赤い。肌色に近い側面の色も相まって、グレースの目からすれば童貞おちんちんの幼い色が却ってアンバランスさを際立たせる。
(……すご……っ)
「……ッあ……」
このサイズなら女の深い胎内、届きにくい所へ届き、容易く辿り着いて蹂躙できてしまうだろう。
女殺し。あるいは女泣かせ。それくらいのサイズ感。
外気に触れる度に剛直は揺れ、少年は羞恥から口元を掌で隠している。益々、顔の赤みは増していく。異性にしかも年上の相手に見せる事への恥ずかしさ。思春期の多感な時期に強烈な体験をしている。小さく呻きながら、頭の中では変な気持ちが錯綜する。
「……太いわね。このサイズは友達に自慢してもいいくらいよ?」
「?! こ、こんなことは自慢しないのが……あ!」
「本当、すごいわね。私の指でも輪っか作るので精一杯」
「……ッッ!」
白濁に濡れた剛直の側面に指を這わせる。ただでさえ柔らかい感触に敏感な剛直は、指の感触だけでも快感が生まれていく。
しかし、すぐには扱かない。ゆっくりと指先で、竿部をなぞる。細い指先は心地よさを微かに男根の主に与えていく。だが、同時に焦燥感に顔を曇らせる弾児の顔を浮かべ、その様子が可愛くて仕方なくなるグレース。
「生殺しさせてごめんなさいねっ♡ いただくわ」
「はぁはぁ……頂く? ッ……!」
「ぁ……♡ おっき……♡ 顎、外れちゃいそう……♡」
やがてグレースは男根の先に顔を寄せる。雄の饐えた香りがより一層強まる。そうしてから熱い吐息が先に落ち、次にゆっくりと唇が難儀そうにしながらも男根の亀頭部を咥えていく。
――ぱくり♡
「ぅ、あああ……!」
一気に熱くぬるりとした口内に招き入れられ、媚毒で鋭くなった快感は少年の腰を跳ね上げる。
(17年物の初物……中々♡)
立派な剛直、それも年下の少年の精通を努めたのは悪くない気分だった。そう考えさせられるのも弾児に対して、少なからずーー否、雄として認めている部分が大きい。
――くちゅにゅる♡ れるれろれろっ♡
「う、ひ?!」
(良い反応――♡)
舌先が亀頭に触れていく。白濁に塗れた部分を少しずつ舐め取りながら、男根の先のくびれに舌先を這わす。
「ぅ、ああっ……!?」
目を見開き、慣れない箇所への刺激に腰が浮いていく弾児。
グレースは丹念に男根にこびりついた恥垢を掃除していく。そこに生理的嫌悪はなく、むしろ積極的である。
「
「何を、言ってるかは、……ッ! くぁ……分からないが、……ぁ……! ……屈辱的な、台詞なのは、わかるぞ……?!」
咥えながらの台詞に歯を食いしばりながら、弱々しい力でグレースの頭に手をやり、跳ね除けようと頑張るが、うまくいかない。
もちろん、咥えたままの状態から無理に剥がせば、陰部に歯が当たったりして裂傷を負いかねないのだが。弾児は媚毒により、うまく力が回ってないので、グレースの頭を撫でているような状態だ。
(……悪くないわね)
サラサラに手入れされた触り心地の良い柔らかい髪質が弾児の掌に伝わる。グレースはといえば、お掃除中(直喩)に、相手から掃除を褒められたような感覚を味わう。相手は年下であるが、弾児はグレースが認めている男だ。引いては気分も高揚する。掃除も熱心さが増し、身が入るもの。
「び、
「ふ、ふっ♡
「ぐがっ?! また、咥えながら……〜〜!」
あらゆることが弾児への官能に変わる。気がつけば一番ノリノリなお姉さんは夢中で童貞チンポを舐めしゃぶる。グレースは自らのドルフィンパンツ下に履いてる下着ーーショーツの染みにもうっすらと気づいてる。
加虐的な攻勢はグレース自身の興奮をどんどん上塗りしていく。年輪のように重なる気持ちは消費の時を待ち続け、涎を溢し始める下の口。
――ちゅぽ♡
――ちゅ♡
綺麗になった男根から唇を離し、てらてらに美女の唾液で濡れたまま、聳り立つ。その先に唇を落とし、愛おしげに唇が何度もバードキスを果たす。鈴口への刺激は何とももどかしさと、鋭い快感が脳裏に突き刺さる。
また、セミロングの茶髪を右耳にかける仕草は何とも色っぽい。この辺りの色香はグレースのような男性経験を積んだ女性にしか出ないだろう。グレースも体臭から女性フェロモンがむんむんに撒かれてる。
「あなたの、大きすぎて……ん、……♡ タイ、ヘン……♡」
「はーっ……はーっ……」荒い息を吐く弾児。
「だから、こうして、……かぶりつくしか、ないのだけど」
――かぷっ(竿部に唇が挟まれる)
「んぐっ」
――れるれる♡
「……れろっ……、声なら出しても平気よ……? 防音しっかりしてるから」
「……ッ?! あ……ぁああ……!」
弾児は隣に住むアンソルに聞かれたく無いようで声を我慢していたが、グレースの声を聞くなり、媚薬で尖った快感から生じる女の喘ぎのような嬌声を出してしまう。男根の側面を舌先がなぞり、弾児の快感に変わる。
――れろれろ♡
左耳にも髪をかけながら、男根の真正面から舌先を差し出す。表面に浮き出た血管をなぞりながら、鈴口から竿部へ溢れ伝う我慢汁を舐めとる。
「(……グレースは、どうして――)」
陰部は汚い。それが弾児の認識であるが、グレースは慈しむように優しく――しかし、淫靡でいやらしさ満点で――触れてくる。
ぼんやりとした思考はすぐに快感に白く塗り潰される。
――しゅっしゅっ♡
「だ、駄目だ……グレースぅ……!♡ その動きは……ァ……!」
「扱かれるのはお好き?♡ ふふ、やっぱり男の子ね……♡」
蛇が用意したのか、手に塗り込んだ潤滑油によって滑らかに剛直は扱かれていた。自らを慰めるのではなく、美女の細く柔らかく繊細で華奢な指が、掌で上下に扱かれる度に弾児は腰を跳ねさせる。
全然、保たなかった。
舌先で剛直でじっくりと舐めまわされ、下拵えは充分なのだから。
――びゅる、るるるる♡
「あっ――んっ――♡」
男根から白い噴水が軽くグレースの右頬にかかる。それをまんざらでもなさそうに受け止めながら、素早く弾児の先っぽを咥える。
「あ―――――ッッ!!!」
声にならない声と表現すべきか。そんな喘ぎを上げながら、口腔にへと残りの欲望を吐き出されていく。素晴らしい愉悦。射精的快感の凄まじさに流されていく。永遠とも思える一瞬。その時間はすぐに終わりを迎える。
(2回目なのに……こんなに……♡)
グレースは受け止めた白濁を頑張って飲み込んでいた。一度目はスラックス内での射精ゆえ、全体像は判断がつかなかった。だが、今こうして二度目を受け止めたが、喉に絡む精液はどろりとした塊のようで、しつこい粘性を持ち、より濃く黄ばんでいた。飲み込むのが大変で、胃の中に深く落ちていく感覚は大きい。
グレースの下着の内はすっかり洪水になっていた。グレースの高い興奮に比例しているようだった。
消力の香の効果も切れ、机の足に巻きついていた蛇の拘束からも解放された弾児。
息を整えるが、魂が抜けそうになるほど(腰は抜けたが)の快感の余韻に浸っていた。まだ思考がぼんやりと酩酊する。慣れない快感の強さの影響。
「ベッドでやすむ?」
「か、借りさせて……もらおう……」
「♡ そう……よかったわ」
虫の息でよろよろと立ち上がる弾児は男女におけるベッドの意味合いを理解していない。グレースはまんまと獲物が罠にかかったような笑みを浮かべる。
弾児に肩を貸して、グレースは一緒に寝室に向かう。
まだ夜は明けない。
☆○☆☆☆
おぼつかない足取りでようやくベッドの縁までやってくる。そこで座らされ、汗まみれの制服のカッターシャツのボタンを外されていく。
次に出てきたTシャツも脱がされ、鍛えられた弾児の体が晒される。
元野球部にしてはやけに鍛えられている部分が気になったが、グレースは褒め称えたくなる気分が強まる。
「鍛えているのね、素敵」
「あ、ありがとう……」
裸体を見られることが恥ずかしいのか、褒められたことに恥ずかしさを覚えたのか。顔を赤くし、耳まで赤く染まっていく。
やがて座ってるのも辛くなり、横になる。
汗をかいた体でベッド上に倒れこむことに罪悪感が生まれるが、グレースは「気にしなくて良い」という言葉を添えられ、少しその罪悪感が低減する。
(……脱いじゃおう)
やがて横になって意識を朦朧とさせている弾児の様子に羞恥が低減するグレース。
ドルフィンパンツを下におろしてからベッドに上がる。――クロッチがすっかり染みている下着も脱ごうかと考えたが、そこはまだ微かに残る羞恥から出来なかった。
「ぐ、グレース……?!」
「ふふ、……初めて見るかしら?」
ベッドに上がった年上お姉さんはタンクトップを上にずりあげて、自らの巨乳を晒した。
それはどこか弾児に見せつけるように、男児の頭上の辺りに体を差し出すようにしながらだ。
――たぷん♡
その揺れる様子をまじまじと見上げる弾児。
男子らしく視線が吸い込まれる。白い肌にシミひとつなく、張りがあって形が良い美乳。
美味そうに硬く尖っている乳首に、ほどよい大きさで下品さがない乳輪。
しかし、巨乳にばかり視線が向いてるだけでなく、双丘からやや下の、左の脇腹に一閃傷が走っていた。
綺麗な肌の中でそれだけが異質に浮き上がっている。
「ああ、これ……? ……昔、傭兵の時に強い人と当たっちゃって、ね。その時の傷よ」
「……痛かっただろうに」
「そうね、痛かったわ。『初めて』の時くらいに……」
「初めて?」
「……」
今から一回戦なり前戯なりおっぱじめる前だというのに、エロトークに相手が乗ってこないのもまた、何とも言えない気分にさせられる(調子が狂わされる)。
少し間を置いてから、ずい、と弾児に身を寄せていくグレース。
その距離の詰め方にドキリと胸が跳ね、ドキドキする弾児。
「キスか、おっぱいなら、あなたはどっちが良いかしら?」
「え……」
「もちろん、どっちも無しは無しよ?」
「い、いや、しかし」
「ふふ。タイムリミットもあるわよ。グスグスしてたら、キスしちゃうから」
「?! き、キスはだめだ?!」
「あら、どうして駄目なのかしら?」
「そ、それは……」口ごもる
「んー?」顔を近づけるグレース
「ちょ、あ」顔が近づいてビクリと震え、怖がる弾児。
慌てて顔と顔の間に手を差し込み、静止させる。
「キスは、好きな、人と、するべきだ」
「!」
平時ならば、何を言ってるんだ、この男は、となる所だが。
状況が状況。異性に迫られて、唇が触れ合う寸前でそんな可愛い事を生娘のようなテンションで言うのだから。
グレースは純粋な物から遠く、過酷で、争い合う環境に身を投じてきた。
自分から失われた純粋な言葉や行動を好ましく感じ、琴線に触れる一面がある。
郷愁にも似た感覚を覚えながら、グレースは笑みを浮かべる。
「くすくす……。それなら駄目、ね」
「だから、その……、……せめて、おっぱい、で」
「ふふ、わかったわ」
しかし、ここまでの一連の流れは全てグレースの予想通りである。
変な所で真面目な男にして、硬派な弾児に胸を触らせる辺りに
彼が拒否する選択肢①と、①を拒否して妥協するならばまだ彼の倫理観(それも媚薬で普段よりも緩い)ギリギリ許容できる選択肢②を提示した。
彼は②を選んだ。
「ほら、おっぱいよー♪」
「わ、ぷ……」
「ふふ、どうでちゅかー」
「あ、赤ん坊をあやすような、言い方はやめ……わふ」
「あら、お好みじゃないようね」
なんて軽口を叩きあいながら、彼の顔面には柔らかい双丘が押し当てられる。
お姉さんの興奮のボルテージばどんどん跳ね上がる。
「………んっ♡」――ビクリと身を震わせるグレース。
「んふ、んん、ふぐぅ」
グレースが黙って、胸部に触れ合う感覚に意識を向けると、熱い息が触れる度に眉をひそめて、小さく息づく。
呼吸がしづらい(しかし酸欠になるわけではない程度に)弾児はエッチな雰囲気が広がるほどに困惑と、いけないことをしているような背徳感を覚える。
純粋なおぼこであっても、恋人同士でもないのに胸に触れるべきではない行為だと本能的に忌避している人物であるが、媚薬毒には勝てなかった。
やがて増していく卑猥な雰囲気と、再び、媚薬毒が体を回り、彼の股間に血が集中し、痛いほどに三度目の勃起が始まる頃合いには弾児も場に流されてしまう。
――ぱくり
「ん、ぁ……!!♡」
「あ、む……んん、……」
咥えてみたい、という欲求が湧き上がる。結果的に折れる形となる弾児。
遠い記憶にある母親以外の乳首を初めて唇で咥える。本来味はしない筈だが、グレースの体臭や良い匂いに相まって、ミルクのような甘い味を錯覚する。
グレースの興奮を示すように乳首はそそり勃ち、硬くなっていたので、咥えやすい形状にもなっている。
そのまま唇で挟んだまま、おずおずと唇を動かす。激しさはない。
グレースの高い興奮に対して、相手から与えられる刺激は脆弱で、ひどくもどかしい。
お姉さん側から少年の顔面にむぎゅむぎゅと押し付けていく。
さらに押し付けられた事により唇回りに乳肉が当たる。
呼吸しづらさは増し、荒くなる弾児の鼻息。
荒くなって密着しているせいで、胸肌に触れる熱い鼻息もまたグレースの小さな官能に変換される。
「す、吸ってみてぇ……♡」
「………ん、む」
もどかしさが募り、グレースは吸って欲しい願望が胸中の気持ちから溢れ、思わずそんな言葉が吐かれる。
弾児はできるだけグレースの願望に答えて、この状況に終焉を迎えるべきだと判断。
それは生娘が強姦者に対して、できるだけ自身の暴力を回避するために相手の要望にできるだけ答えるために従うかのような自己防衛。
しかし、それは強姦者の興奮や支配感を満たすのと同じように、益々、グレースの願望を満たしていくと同義である。
――ちぅ、ちゅー……
「あ゛ぁ……っ♡♡♡」
口内で持ち上がるグレースの先端。乳首は吸われた方向へ引っ張られる。
やはり遠慮がちな吸い付きではあるが、それでもグレースは構わなかった。
吸われる度にグレースの脳裏をパチパチと火花が散る。
お姉さん的には、ここまで優勢を保っているので、無闇矢鱈と声を上げるのは自尊心が許さなかったので、くぐもった喘ぎを零すことになる。
気持ちいい。それも知り合いの男に吸わせている事実。
何度も吸われる度に、唾液混じりの水音が接地面から微かに鳴り始めるのもまた卑猥であった。
――ちゅ、ちゅぅ、ちぅ……ちゅ……
「く、ひ……っあ……、つ、強く……♡」
――ぢゅううううう
「あ、あああっ♡♡♡」
――ぢゅう、ぢゅううう、じゅうぢゅっ
「―――、~~~~~!♡♡♡」
――びくっ、びくっびくびく!
グレースは遂に軽い絶頂を迎え、押し付けていた胸部を離し、体を、背中を少し反らせていく。
上の女の異変に気づいた弾児は胸から唇を離す。震えが止まるまで、心配そうにグレースを見上げる。
だが、視界いっぱいに入る肌色と、甘く蕩けて顔を赤く染めている知り合いの顔。
(そ、そんなに……良かったのだろうか)
命令通りに従っているだけだが、弾児もどれほど性から離れていたとしても生物学的に男の子である。
興奮は隠しきれない。また、女に触れ、女が気持ちよくなる姿はAV以上に興奮できる視覚材料であり、成功体験である。
さらにはペニスへの奉仕も受け、これ以上ないほどに男性ホルモンは活性化され、陰嚢にも次なる精子は充填されていく。
無意識に伸びる掌は反対の胸にへと触れる。
「ん、あ……っ」
目を細めて、初めて触れられる男性らしい掌にうっとりとするグレース。
掌の表面にある元野球少年らしい潰れたマメ肌やゴツゴツとした指付きがまた揉まれる快感にひと味を咥える。
「積極的になってくれて……お姉さん、嬉しいわ」
「あ……いや、これは……」
無意識的な行動とはいえ、あれほど拒否していた所へ弾児からのアプローチ。
弾児は閉口する。
豊かで大きな胸の魔力は凄まじい。その魔力や引力とも言えるような魅力に取り込まれ、手は止まらない。
触ってみると驚きがあり、揉んでみると心地よさがあり、触り続けるとさらなる発見がある。
吸い付く肌に、張りのある大きなおっぱいの揉み心地は素晴らしい。
興奮して冷めることのない脳内の後押しもあり、もっと触ってみたい、という願望にブレーキは効かない。
黙っても、すっかり揉み続けてしまい、反対の乳首にも吸い付いてしまう。
乾いた乳首を熱い粘膜が包み込んでいく。反対に触れられていた時とは違い、ねっとりと吸い付く熱心さ。
舌先を伸ばしてみたりする。
――チロチロ。
これがまた乳首に触れる気持ちよさがある。
「した(舌)……っ、……ふれて……ぁ、……弾児……っ」
「ん、……れる……っ、ふ……」
弾児の負けず嫌いな部分はグレースの想像以上に引き出されてしまった。
先程までやられっぱなしだったのも相まって、弾児が攻勢に出れば、守勢に回ったグレースのしおらしい様子は弾児を強く奮い立たせいた。
グレースの喘ぎが、気持ちよさそうな声が、自分を呼ぶ声が。
形を変えていく胸が、体を揺らす度に揺れる反対の乳が、口内で触れる乳首が、髪が乱れ揺れ動き全身がダンスしているような様が。
視界と聴覚と触覚全てが弾児を愉しませる。
女体に触れる喜びが花開いていく。
その後もたっぷりと二人は触れられ、触れ返しを繰り返していく。
☆☆○☆☆
1年ほどの欲求不満というのは弾児からの意外な攻勢も相まって、前戯となって進展したことで一気に性欲が爆発する。
グレースの方が欲しくてたまらなくなったのだ。
熱いほどに煮えたぎっている"胎"は、解消するために必要な棒を探す。
「ごめんなさいね、……私、我慢できなくって……」
「グレース?」
弾児は鈍感ではあるが、それは別に相手の感情の変化に疎いということはない。グレースからただならぬ雰囲気を感じ取り、自身の上で体勢を変える様子に聡く気づく。
弾児は謝罪の意味は分からなかった。
もちろん、グレースは初めての相手を強引に自分が奪うことになったことと、アンソルという相手に対して自分が抜け駆けのような形になったことの2つの謝罪である。
だが、弾児には届かない。状況が状況ゆえに、謝罪は正しく伝わらない。
――ぐっ、ぐりりっ♡ ぐりゅ♡ ぐちゅぬちゅ♡
「ぐ、グレース、なにをっ」
「……ほしくて、たまらなくて……あ、ぁ……っ」
「?! ぬれ、て」
「あなたのあそこが硬くて、大きくなったように……んっ……ぁ……っ、ふぅ……女はね、……濡れて、男を、うけいれる、準備をするの」
「??? うけ、いれ……っ、……ああ……?!」疑問符を浮かべる弾児は悲鳴にも似た喘ぎを上げる。
この時期、上の服を着たまま交わろうものなら、服は汗まみれになって邪魔でうっとうしい存在になってしまう。
グレースはいつものセックスなら白のタンクトップを脱いでいる筈が、それすらも躊躇し、一刻も早く交わりたい一心になっている。
微かに残っていた羞恥も消え失せた。グレースの下半身に残っているのは下着一枚のみ。ぐっしょりと濡れた紫色の
弾児から見れば、遮るものがなくなり、整えられているささやかな茶色の陰毛――
その裾野の先でグレースは弾児の剛直の根本に手を添えたまま、先っぽを自分の濡れた割れ目に擦り付ける。
本気汁にまみれたクレヴァスは弾児にも快感を与え、グレース自身にも気持ちよさを与える。腰を前後にグラインドするように触れ、触れる回数が増えると、それに伴うように愛液を滲ませる女陰部。
――ぐちゅ、ぐちょ♡
(な、なんだか……これ以上は、……?!)
弾児の精神的な倫理観、否、貞操観念が悲鳴を上げる。
グレースは性欲の爆発から来る理性なき一線超えを果たそうとするが、弾児といえば性欲は高まっているが、二度の射精でやや理性的ではある。
それゆえに、グレースとの関係が間違いなく変わってしまうような、後戻りできなくなるような予感を感じている(もちろん、男女の肉体関係という意味や初体験的な意味合いにおいてはそのとおりである)。
しかし、静止の声は弾児からは出ない。
弾児自身はうまくは分からないが、弾児の中に刻まれた雄の遺伝子は知っている。
口内ではなく、本来、ペニスが収まるべき所へ収まる事への原初的な期待と欲求。
既に触れ合っている性器同士の快感に抗うことはできないのだ。
ゆえに――。
――ぬぷぷぷぷぷぷふっ♡
「あ、ああああ?!♡♡♡」
「ふ、ああああ!!♡♡♡」
深々と弾児のナニを受け入れてしまうグレース。
一度目と二度目と変わらないような大きさに回復し、すっかり怒張し、膨れ上がった男の欲「棒」を挿入していく。
歓喜に打ち震える腟内。膣壁という膣壁が、膣襞という膣襞がまとわりつき、弾児の剛直に絡みつく。
サラサラとした泥の中にいるような濡れ心地良さと、男根に絡みつく熱い粘膜の気持ちよさは弾児の脳内に不可逆的な変化を叩き込む。
(す、すごい……!? な、なにがおきているかはわからないが、……き、気持ち良すぎて……?!)
原初から続く男女の営み。既にその虜になりつつあり、初体験の官能をまじまじと受け止める弾児は目を白黒させて、顔を蕩けさせていく。
腰が震え、体が震え、足の爪先から頭のてっぺんまで快楽が駆け上る。その気持ちよさに浸っている。
グレースの膣内は蕩けきって、ぐっちょりと濡れており、さらには無数のひだひだが男根の側面に擦り付くほどの名器。天は容姿の素晴らしさだけでなく、グレースに名器も与えていた。
(す、すごっ………♡)
一方でグレースもまた「弾児」に虜にされ、陥落しようとしていた。
何せ、グレースが予見した通りのサイズ感であった。
「受け入れる」つもりが、膣内をいっぱいに「拡げられて」しまっているのだ。
お腹いっぱいの圧迫感。膣襞が男根を頑張って締め付けるつもりが、容易く押し戻されていく。
触れられると余裕を保てなくなるほどの気持ちいい「箇所」にも触れられている。
欲求不満の所へ、このようなサイズを受け入れ、また、丁度良いほどに体も興奮しきっている相乗効果もあり、下半身が溶けてしまうのではないか、という快感に腰全体が包まれている。
女の歓びに下半身が咽び泣いている。
――じゅわ♡ ぷしっ♡ ゾクゾクゾクゾク♡
(……ッ♡)
咥えこんだまま、膣奥まで受け入れた状態。グレースは短い膣痙攣を起こす。収縮する膣内。
彼女は軽くイッてしまった。体をぶるりと震わせて、背筋に這い上がる震えは一向に止まらない。
短いながらも深い達成感と充実感のある感覚を覚える。
このペニスは麻薬か何かで出来ているのだろうか。
(……こ、こんなので……もしも、何度も、力強く突かれたら――あ……♡)
絶頂による短い震えが止まらず、思わずグレースは弾児の腹筋に手を置いていた。手の置き場を欲したからだ。手を置いた腹筋の箇所。掌から伝わる感触。ここまで男根や表情にばかり目を向けていて失念していたことを再認識する。
鍛え上げられた弾児の肉体。パックに割れた腹筋部。手を置いた箇所は頑丈で頑強である。
元野球部だというのは聞いていたが、雄らしい肉体はついつい視界に入る。
他に目につく男らしい二の腕、男性の骨格特有の肩幅、といった感じにそれぞれ立派である。
いくら人畜無害であっても、弾児は強い雄なのである。しかも、今日のこの事でグレースの想像上ではセックスの快楽の味を覚えてしまった弾児も、他の男と同じように女の味を欲しがるだろう、と仮定する。
もしもグレースがこの先、弾児から「抱かせろ」と命令されれば、下半身が、下の口が泣いて喜んでしまい、断れないのではないか、という気持ちを覚える。覚えてしまう。
もしくは弾児も我慢するかもしれない。しかし、一度は抱いた女だ。欲求不満の果てに、グレースの肉体の味わいたい、と太い二の腕で体を押さえつけられ、無理矢理抱かれてしまっても、魔術で抗えるかどうかわからなくなってしまった。
この強い「雄」に抱かれたい、という根底に敷かれた隷属的な雌の願望はびっしりとグレースにこびりつく。
グレースは自分で目覚めさせたかもしれない強い雄の存在に打ち震えていた。倒錯した感情。
不可逆の変化は弾児だけでなく、グレースにも及んでいた。
「す、すまない……グレース……っ」
「……へ、ぁ?♡」
想像に想像を重ねていて、うわの空になっていた所を一断する弾児の声。
謝罪の意図を次の瞬間に理解する。
――びゅるるるるるる♡ どぷっ♡ びゅぐびゅるびゅっ♡
「ひゃ……ぁ、……?!♡♡♡」
ぴったりと微動だにしなかったせいで密着していた膣奥と、剛直の鈴口。初めての女陰(さらには名器だ)、その味には童貞には刺激が強すぎたようだった。
(あ、……あつ―――っ♡♡♡)
三度目にも関わらず、遠慮なく下から上への白濁の噴水じみた濁流の叩きつけがあった。
その熱量を胎で受け止め、その気持ちよさに一気に膣内が熱くなる。同時に弾児の白熱がグレースの中を白く染め上げる。
今日は危険日ではなく安全日だが、それでも盛りのついた若い雄の射精を直に受け止める度に孕んでしまうのではないか、という危機感と、女の悦びじみた感覚を覚えてしまう。
避妊具をつける暇が無かったが、これを避妊具で受けてしまうのは勿体無い「味」をグレースは気づく。
(三発目なのに――いっぱい――♡ それに――この――)
回復力。
三度も放てば、成人男性は一息つきたい所だろう。だが、弾児はそうではなかった。流石に大きさは少し衰えたが、それでも萎え知らずを伝えるかのように硬さを保ち続けている(先程に比べて、ジャストフィット感もある)。また、三発目にも関わらず、一度目や二度目のような量と勢いには舌なめずりしたくなる精力だ。
「動いたら……あぶないかと、思って……抜けなかったんだ……、すまない……すまない……」
「……あら」
何度も謝る弾児は申し訳なさでいっぱいらしい。グレースは男性器から出るものに対して汚い、よくないもの、という認識を持ってる弾児の様子に気づく。さらには他人の体内というデリケート極まりない箇所での、それも膣内射精だ。よく分かってない弾児は罪悪感でいっぱいな表情をしている。
そんな弾児を見て、グレースはクスリと微笑する。なんだ、そんなことか、と呟く。
「そ、そんなこと?! ……だが、しかし」
「平気よ、あなた。男のおちんちんから出るザーメンは女のここや口に出す為のものよ」
「そ、そうなのか……?」――不思議そうな顔をする少年。
「ええ、そうよ」――頷くお姉さん。
――ごぽっ♡
グレースは、互いの性器の接合部から白濁液が溢れつつ、腹部を撫でる。未だ子宮に溜まる白熱を愛おしむ。
出しても平気なものだと分かると緊張に強張っていた弾児の身体から力が抜ける。安堵の息をついた。
それを眺めながら、軽く身を揺するグレース。
「……ッ、あ」
弾児は目を細め、自らの白濁が潤滑油と化した膣内で滑らかに擦れる男根と膣壁の摩擦に喘ぎをこぼす。未だ膣内で男根は自己主張を続けている。
「……弾児。大きくなったおちんちんは……あなたが満足したら小さくなるけど、まだなよう……ね♡ もしあなたが良いなら……このまま、もう一回戦シましょう?♡ 入れて出して終わりだなんて……寂しいものよ?♡」
☆☆☆○☆
対面座位で二人は2回戦に赴いていた。
提案はグレースからであり、セックスという新しい遊びに興味津々な思春期男子は恥ずかしそうに従った。
年上のお姉さんから教わる性的な教練はとても新鮮で、今までの弾児の価値観に一石を投じるものである。
弾児は最初の方は申し訳無さそうにグレースのお尻を両手で支えていた。
体勢的には胡座をかいている弾児。その上に男根に串刺しになりながら、腰を振り始めたグレースとの交わりから来る快感に気がつけば弾児はそんなことは些細な事である、と成り下がった。
自分を媚薬毒やナニやらで嵌めた(同時にハメているわけだが)、彼女を「わからせ」てやるのは男の性としてとても気持ちいいものであり、爽快だ。
お腹いっぱいに埋めた自分のナニで、ヤスリのようにゴリゴリと削り、面白くなるほどに腰を跳ねさせる気持ちいい箇所へ意図的に男根の先っぽを擦り付けると、グレースは少女のように泣きじゃくる。
「そ、そんはに♡ いっはい♡ けず、っちゃ……♡ あ、あ゛ア゛♡♡」
「……ッ……」
弾児の聖人性は童貞だからこそ担保されているものである。聖人も一皮ならぬ一交わりを経れば雄であった。
快感の暴力に晒され、喘ぎ散らし、外聞もへったくれもない年上の女性は必死に弾児にしがみつく。――時々、身体を反らせ、揺れる巨乳も絶景だ。
時折、ぎゅううう、と剛直を締め付けるのがまたとても気持ちいい(この時にグレースは絶頂を迎えていて、もうそろそろ絶頂数も二桁になりかけていた)。
胸板に当たる豊かな胸、グレースから香るむんっとした女性らしい汗混じりの良い匂い、柔らかい肌の感触。
弾児を頼り、また体を預けても良いと思えるほどの安心感を頼り、必死に抱きついてくるのもまたアクセントだ。
だが、雄としての本性がむき出しになろうと、根底に残っている弾児らしい優しさは変わらない。
一時に流され、雄としての責務をいくら果たそうが、弾児としての本質の根っこの部分は残っているのだ。
振り返ってみると、弾児はグレースから一切「痛い」ことはされていなかった(男根の先っぽへの刺激に関しては不慣れから来る少し痛みも生じたが)。
痛みではなく、「気持ちいい」ことへの一辺倒。
こんな気持ちいいことを教えてくれたグレースに感謝の念はある。
それに三度の射精によって、ようやく弾児にも余裕が生まれているのである。この機会に恩にも似た情愛から来る行動は出来るだけ贈りたい。
ゆえに、お返しと言わんばかりにグレースをたっぷり「気持ちよく」している。
――どちゅっ、どちゅっ♡ ぐり♡ ぐりぐり♡
下から突き上げたり、腰を少し左右に捻ってみたり、男根の先が当たる膣奥の角度を少し意識してみたり。
「や、やぁ……♡ 下、から……いっぱい……つきあげ……ひっ……♡」
「こし、さゆうに……ぐりぐりゃぁ……っ♡」
「お、く……ふ、か……っああ……♡♡♡」
――むにゅん、ふにゅん♡ むにむに♡ クニクニッ♡
大きな安産型の臀部を力いっぱい揉んでみたり、大きすぎる胸に顔を埋めてみたり、右の乳首を再び咥えてみたり。
「や、やだっ……♡ もみ、す……~~~~!♡」
「ふひゃ♡!?」
「あっ……吸われてる……っ♡」
――グレース今、はすごく可愛い顔している、いっぱい見てみたい、"また"こんなことをグレースとしたい。
グレースの様子がどんな様子であるかを耳元で囁いてみたり、相手のすっかり赤くなって乱れきった顔を見据えたり。
「そ、そんな……顔してるかしら……っ♡」
「み、見ないで……っ♡」
「……ッッッ♡」
たっぷりと男子校生から愛された年上美女は次々と溢れる胸内の奔流に流されっぱなしであった。
攻守逆転した性交渉。どちらが雄であり、雌であるか。上に立つのは雄であり、それに従うのは雌の役目であるか。
「ま、また……出そう……ッッ……」
「だ、……出して、……♡」
「……ッ!!」
「いっぱい……だんじの、……ほしい、……っおくに……おく……っ♡♡♡」
「あ、ああああ……!!!」
――びゅるる、どぷっ、どぷっ、どぷっ♡♡
――ぷしっ、ぷしっ♡ ぷしゃあああああ♡♡♡
耳元で囁かれる、子種を求める美女の声に導かれて、容易く男子の熱い飛沫が肚からに撒かれていった。
同時に白濁液の噴火を下から受け、一気に絶頂に導かれ、盛大に潮を吹いていく秘所。
互いに混ざった体液が接合部から溢れていく。
すっかり快感の余韻に夢中な弾児。一方でとろん、とした瞳を浮かべながら、息を乱し、真っ直ぐにグレースは弾児を見つめる。
額には玉のような汗をかいている。それによって肌も高揚し、桃色に色付いている(忘れがちであるが、夏夜である)。
「……順番は逆になってしまったけれど」
「へ――」
――ちゅ。
自らの好意を形とし、行動に移したグレース。
しかし、弾児が開口をする前に唇は塞がれる。
しばし唇を愛おしげに重ねてから離れた美女の顔は赤いながらも、嬉しそうな表情で、年齢よりも幼く少女然とした一面を垣間見せた。
☆☆☆☆○
朝が来た。
がむしゃらに求愛(もとめあい)、たっぷりと愛し愛されを繰り返した蜜夜の翌朝。
ベッド上の惨状に気が付き、先に目を覚ましたのはグレースだった。
体力を互いに消費しきった後に、弾児とグレースは共にベッド上で横になり、泥のように眠った。告白の返事は有耶無耶になっていた。
夏で良かった。空調は若干効いてるが、あまり意識はしてなかったので、少し蒸し暑い。
布団も被らずに二人で眠っていたが、目覚めは爽快であった。
昨夜の性交渉による根も精も尽き果てるほどの激しい交わりに深い満足感と達成感、それに付随する後ろめたさから来る背徳感(アンソルに対してのものだ)。
それらはグレースに深い「感情」を与える。
過ちを犯したような青い顔をするわけでもなく、"女"の横顔を浮かべながら、眠っている弾児の胸板に指を這わせながら、グレースは思案する。
(……さて、これからどうしようかしら)
心地よさそうに眠る弾児の寝顔を覗きながら、男らしい胸板に這っていた指先を離す。
首元に張り付くようにべっとりと汗を吸ったタンクトップを鬱陶しそうに脱ぎ捨て、ベッド上に放って、ほぼ裸体になりながら、弾児に寄り添う。
そのまま裸体を密着して、夏朝の少しの蒸し暑さにも関わらず体を押し付け、男児の体温を感じながら、二度寝につくのであった。
これからのことが脳裏を過る。
弾児との関係。アンソルや周りとの兼ね合い。隠すのか、周りにも伝えるのか。嘘をつくか、真実を言うか。
そういった先のことを曖昧にしながら、美女は微睡みにつく――。