アドラメルクは混乱し、動揺していた。
王国最強パーティ、アレクサンドラ隊を、その隊名の半分を占める『魔道大元帥』サンドラがなぜかいなかったとはいえ、いとも容易く壊滅させた直後である。
横手の森から現れた、まだ少年とも言える年頃の若い人間の男。通りすがりの冒険者らしき彼は、たまたま戦闘を目撃し、義侠心でも起こしたのか。身の程知らずにも、アドラメルクに向かってきたのである。
そして今。
「な、なんで!? なんで振り解けない!?」
アドラメルクは、少年に後ろから羽交い絞めにされていた。
いや、それよりも問題なのは、彼女が絶対の自信を持つ能力、
「それはね……君って、攻撃を跳ね返すんでしょう?」
「なっ!?」
(バレてるっ!? いや、戦闘を見られてたんだ。それは不思議じゃない……!)
不思議なのは、やはり。
(だから! どうしてアタシの『完全反射』が発動しないんだよ!?)
「簡単だよ」
「ひっ!?」
心を読まれ、四魔天ともあろうものが、動揺を通り越し、恐怖さえ覚えてしまう。もっとも、今のアドラメルクの心中を推し量るのに、読心能力も優れた洞察力も必要ない状況である。そんなことにも思い至らない程、無敵と恃む『完全反射』が働かない衝撃は大きかった。
「君の能力って、“攻撃を”跳ね返すんでしょう?」
「…………」
誤魔化しようもないが、認める必要はもっとない。結果、沈黙をもって首肯してしまう。
「つまり、攻撃じゃなきゃ、跳ね返せないよね?」
「は?」
言葉の意味はわかるが、理屈は理解できなかった。
攻撃ではない? 後ろから羽交い絞めにしている、これが?
「うん。僕は君をやっつけたいんじゃない。仲良くなりたいんだ! だからこれは攻撃じゃないんだよ!」
ニッコリと、爽やかとはなぜか絶対に呼びたくない、無暗に苛立たせる笑みを作って、少年はそう宣った。
「は? は? はぁー!? 意っ味わからないんですけどー!? アタシと仲良くなりたい!? だからこれは攻撃じゃない!? どういうことだよ、このクソムカつく顔したオスガキ人間っ!?」
「おっと。まずは自己紹介しないとね!」
明らかにそういうことではないが、この少年にとっては、そういうことであった。
「僕はマヌル! これは攻撃じゃなくって、君と仲良くなるため、っていうのはつまり、こういうことだよ!」
明るく爽やかに、なはずなのだが、やっぱり吐き気がするほど腹立たしい顔と声で言って、少年――マヌルは。
――むぎゅぅ!
「っ!?!?」
アドラメルクの体を、腹部のあたりで両腕ごと抱えて締め付けていたその両手を。彼女の乳房へと移動させ、鷲掴みにしてきた。さらに、その握りを緩めてはまた握り、また緩めては握ることを繰り返し始める。つまりは、女魔族の乳房を揉みしだいてきたのだ。
「なっ、ちょっ、おま!? なにしてっ、どこっ、触ってんだよぉ!?」
もみっ。もみもみっ。もみもみ、もみもみ、むぎゅっ♪
「あっ、やっ、ちょっ、これ、へんなっ……んはぁっ!?」
狼狽したところに、未知の感覚が込み上げて、アドラメルクの混乱は一層激しくなる。
もみもみ♪ ぎゅっ、たぷたぷ♪ むぎゅっ、ぎゅぅ~ん♪
「あっ、はぁ!? やっ、あっ、あんっ、いやだぁ……なにこれぇ……ひぁんっ!?」
女魔族の十分に豊かな胸乳を、リズミカルに、多彩な変化をつけて揉みしだく男。そちらの方は全く初心なアドラメルクは、知識さえ覚束なかったが、今されていることが「そういう行為」であることは、それでも本能で察していた。そしてまたその本能は、彼女自身の未成熟さに配慮することなく、もたげられていく。
「な、なんだよ、これ、これぇ……?」
「ふふふ。気持ちいい、でしょ?」
「!?」
知らない感覚に、名前を与えられ、否応なく認識させられてしまう。未知への忌避感もまた、同時に減衰させられる。
「き、気持ち、いい!? そ、そんなわ、けぇぇ!? あっ、うそっ、あっ、あぁんっ……!?」
「気持ちいいんだよ。おっぱい揉まれて、気持ちいいんだよ。女の子は、こんな風におっぱい揉まれたら、気持ちいいんだよ。ふふ。声が可愛くなってきたよ」
「あっ、んん!? ちがっ、可愛くなって、なんて、ないぃ……ひぁん!?」
「おっと。ごめんごめん。君はもちろん、最初からとっても可愛いよ。だから、声が――えっちになってる、って言うべきだったね♪」
鳥肌が立つような気色の悪い台詞を吐くマヌル。
「……なぁ!?」
だが、正に今その手管に翻弄されるアドラメルクにとっては。強烈な嫌悪を催しつつも、それ以上に畏怖と圧伏の念を覚えてしまう。
「ほらほら。気持ちいいでしょ? おっぱい揉まれるの、気持ちいいよね?」
「あっ、そん、なぁっ!? あっ、あんっ、あっ、あぁん……!」
(なんだよ、アタシ!? なんて声出してんだよ!? どうしちゃったんだよぉ!?」
女魔族の悩乱ぶりを見抜いているマヌルは、一気呵成に攻め込んでいく。
「ふふふ。おっぱい揉まれるの、気持ちいいよね。でも、こっちはもっと、気持ちいいよ?」
きゅっ!
「んっひぃ……!?」
瞬間。稲妻に打たれたような衝撃が、アドラメルクの全身を打ち据え、絶息させた。
落雷した場所は、彼女の胸の双丘の、右の方の頂き――乳首である。
マヌルの親指と人差し指が、服の上から正確にアドラメルクの右の乳首を捉えて、抓ったのだ。
当然、一度で済まされるはずもなく。
きゅっ。きゅっきゅ。きゅきゅっきゅきゅう~♪
「あひっ!? ひっ、んひっ、あっ、なにこれなにこれなにこれぇ~!?」
何度も何度も抓られ、揉み捏ねられる。もちろん左の乳首もだ。それでいて、左右で決して同じ動きはせず、異なる刺激を与えて、女魔族は乙女であるというのに、巧みな愛撫でいきなり大きすぎる快楽を覚えさせてしまう。
「気持ちいいんだよ。あ、そうだ。君の名前は? ほら、君のおっぱい、気持ちいいんだよ。君の乳首も気持ちいいんだよ」
「そんなわけっ、あるか――あっ、あぁんっ!? なんでだよぉ!?」
「ねえ? 君の名前は? 教えてよ。ね?」
親指と人差し指で両乳首を抓るだけでなく、残る三指で柔肉を弄ぶ。アドラメルクは気づかず、マヌルは無自覚であったが、それは性拷問に他ならなかった。苦境を堪え忍ぶ経験などなく、また初心すぎるアドラメルクには、とても耐えられるものではない。
「あ、あどら、めるくぅ……! 四魔天のっ、アドラ、メルクだぁ……!」
残る矜持が、滑稽かつ残酷な事態を招いた。迂闊にも、肩書まで教えてしまったのである。
「四魔天!? へー! それは凄いね! うんうん。じゃあその四魔天のアドラメルクさんは、気持ち良くなってるんだよ。おっぱい揉まれて、乳首いじられて、気持ちいいんだよ。ね? ね?」
もみもみ、たぷたぷ♪ きゅっきゅ、こねこね♪
「ひっ、ひぃ~~!? こんな、おかし……あはぁんっ!? あっ、あっ、あぁん……! あんっ、あっはぁ!!」
「おかしくないよ。気持ちいいだけだよ。四魔天だって女の子だもん。アドラメルクさんは、おっぱい揉まれて気持ちいいんだよ。乳首いじられるの気持ちいいんだよ。気持ちいいの、好きでしょ? 仲良くなるのって、いいよね!」
「あっ、あぁぁ……!」
純心すぎる女魔族として、わけがわからないまま、彼女はよく頑張ったと言えるだろう。マヌルと名乗った人間のオスガキが誘導する先には、断崖が待っていることを直感的に悟り、涙ぐましいまでに奮戦した。けれども、少年で通る年頃でありながら、あまりに巧みな彼の手管の前では、所詮儚い少女の抗いであった。
乳房を揉まれ、乳首を弄られる。たったそれだけのことに、こんなにも多種多様なやり方があるのかと奇妙な感動さえ覚えさせられた。そしてそもそも、絶大な自信の元、単騎で侵攻してきた彼女に救援の望みは薄く、耐えればよい刻限も定まっていない。マヌルからすれば、いつまででも延々と続けるだけである。
はじめから、勝ち目など無く。元々、マヌルの言う通り、戦いにすらなっていなかったのだ。
そしてついに。そのときが来た。
具体的には、二十三分ほどである。
たった、と謗る向きもあるかもしれないが、これは敢闘賞に値する頑張りであると、アドラメルクと魔族の名誉のために述べておきたい。
「……き、気持ち、いいよぉ……アタシは、四魔天の、アドラメルクは、おっぱい揉まれて、気持ちいい……乳首、いじられて、気持ちいいんだぁ……!」
「そうなんだ! 悦んでもらえて嬉しいよっ。じゃあじゃあ、もっとも~っと、気持ちよくしてあげるね!」
「あひっ、そんなぁ!? ま、まだ、まだやんのぉ……おっ、おほぉ~~~んっ!?」
「いや、これからだよ? だってまだこれ前戯だし。そーれ、揉み揉みぃ♪」
「あっ、あん、いいっ……! おっぱい、いいっ、お乳モミモミ、気持ちいいっ……四魔天っ、気持ちいいっ、おっぱい、アドラメルクっ、揉まれるの気持ちいいっ、揉まれるの好きっ、好きぃ~んっ……!」
「よーし。じゃあ乳首も気持ちよくしてあげるね♪ ほーらくりくりっ♪ くりくりぃ~♪」
「おっ!? おほっ!? んおぉぉおっ!? ち、ちくびっ、だめっ、「だめじゃないよね?」あ、気持ち、いいからぁっ!? 乳首、四魔天乳首っ、アドラメルクびーちくっ、抓られて嬉しいっ、捏ね捏ねしゅきっ、しゅきぃぃんっ……! おほぉ……冥力っ、ズルズル抜けちゃうときみたいに、アタシの中から、なんか漏れてるっ、大事なものっ、漏らしちゃってるっ、乳首いじられて、おっぱい揉まれて、おっぱい揉まれながら乳首きゅっきゅ気持ちよすぎてっ、アタシ、これ、ダメになるぅ……!」
「漏れてる? うーん。股はビショビショだけど……クンクン。アンモニア臭はしないよ? 甘酸っぱくて、ちょっと生臭みもあるけどそれがいいアクセントで、とっても良い匂いだし、これは愛液だけだよ。漏らしたりしてないから大丈夫だよアドラメルクさん。それに、漏らしても大丈夫だからね。四魔天のアドラメルクさん」
「あい、えきぃ……?」
「うん。気持ち良くなるとね、女の子はお股が濡れてくるんだよ。お股に空いてる穴がね、入れて欲しくなって、入れてもらうために、入れやすいように濡れるんだよ。そのお汁を愛液っていうんだ。愛、つまり仲良くなるんだよ!」
「愛、液……仲、良くぅ……?」
(入れる? 入れるって、なに?)
思考は脳髄ごと胡乱に焼け蕩けながら、往々にして奇妙に残る冷静な部分が、疑問を覚える。幸いにして(幸いにして?)アドラメルクのその疑問は、このあとすぐ解答をもらえる。
「そうだよ。仲良くなろう、アドラメルクさん――ほら」
後ろから、女魔族のたわわな乳房に好き放題していた少年の両手。その右だけが、久方ぶりに乳房を離れて、昇る。アドラメルクの、頤へと。形よく尖った彼女のそれを人差し指に乗せ、親指を添えて、振り向かせる。
「――あ」
黒目と白目の部分がそれぞれ反転した、人間と魔族、異なる種である証の二人の目が、真っ直ぐに合った。
実際には二秒半足らず。けれどアドラメルクにとっては永遠のような一拍を刻んで、次の瞬間。
「愛し合おう♪ アドラメルクさん♪」
マヌルの唇が、彼女の唇に重ねられた。そっと触れて、そのままぎゅっと押し付けられて、隙間なく密着する。吸引。それが、唇を、男の唇で吸われる感触なのだとアドラメルクが気づくより先に、ぴたりと合わさっていた唇は、合わさったまま一緒に開かされて。少年の舌は、住み慣れた巣に戻る蛇が勝手知ったるように、女魔族の口中へと侵入していった。
「んむぅ!? んぐっ、んじゅ!? んちゅ、んぷぅ……!」
マヌルの舌は、アドラメルクの口腔を一通り見聞するように這い回り、舐ると、反射的に喉奥に引っ込んでいた彼女の舌を捕らえて、絡みつき、しゃぶりながら、吸引まで咥えた。
女魔族のファーストキスを、いきなり淫らすぎるものにして奪いつつ、マヌルの両手は愛撫のレベルも次の段階へと移していく。
オフショルダーかつチューブトップ状の上着である。ぺろん、と果物の皮を剥くようにめくって、あっさりと四魔天たる女魔族を、野外でおっぱい丸出しにしてしまう。
「んんっ!?」
もちろん、露出させるのは目的ではなく、途中経過である。衣服越しではなく直接の愛撫を加えるためだ。柔らかく、たわわなふくらみを攪拌し、揺れ踊らせ、揉みしだいて縦横に変形させる。すでに充血しきっていた乳首には、人差し指の腹で優しく掃くようにくすぐったかと思えば、一転して強く抓んで捻ったり、転がしたり。
アドラメルクの乳首は、やや紅が濃いが、処女らしい可憐な色をして、ふくらみの大きさに比して乳輪の径も控えめであった。そのいたいけな処女乳首を、マヌルは容赦なく、その技巧でもって開発し、快楽器官として覚醒させる。もっとも、彼には容赦などという感覚はなく、女の子を気持ち良くしてあげることは絶対善であり、それを真摯に遂行しているだけであった。
「んっ、んん!? んん~~~!?」
唇は奪われ、蹂躙され続けているから、アドラメルクの艶叫はくぐもった呻き声として零れていた。
「っ、ぷはっ……!? あ……はぁ、はぁ、はぁ……ああんっ……!?」
ようやく、マヌルの唇が離れた。アドラメルクにその瞬間が迫っていることを察知して、彼の信じる正しい作法を教えてあげるための必要性からである。
「アドラメルクさん。もうすぐ、とっても気持ち良い瞬間が来るよ。何も考えられなくなって、体の奥底、股間のあたりから爆発したみたいに気持ち良いのが全身に広がっていくから。それをね、『絶頂』って言うんだ」
「ぜっ……ぜ、っちょう……? なに、なになにそれ……!?」
本能には、性への渇望と忌避感が、共に刻まれている。その後者が働き、アドラメルクは恐怖に襲われ、ますます狼狽えた。
「うん。こういうのだよ――えい♪」
構わず。マヌルはトドメを刺した。
両乳首を、同時に。挟み込んだ親指と人差し指を、高速で擦り合わせるようにして激しく刺激していき、いよいよのところで、乳輪ごと摘まんで上下左右に捏ねくり回した。
「んんん!? あっ、あっ、あっ……ああぁぁぁなにこれなにこれなにこれぇ~~!?」
四魔天アドラメルクは、びくびくと震え上がると脱力し、人間の少年に完全にもたれかかってしまった。
「だから、絶頂だよ。絶頂。絶頂することをね、『イク』っていうんだ。イクときは『イク』って、『イキます』って言うのがセックスのマナーなんだよ」
「絶、頂……? セッ、クス……? まな、ぁ……?」
胡乱に茹った女魔族に、ほとんど洗脳拷問も同然に、マヌルは彼の流儀に染め上げていく。
「そうだよ。ほら。またおっぱいで絶頂させてあげるから。アドラメルクさんって、とっても敏感な、エッチなおっぱいしてるから、すぐにイケるよ♪ はい、じゃあ『イク』って。『おっぱいイク』って言いながらアクメしようね。あ、アクメっていうのも、絶頂の別の言い方ね。はい、乳首くいくい~、っと♪」
「あっ、あぁぁ!? あっ、ひっ、あぁぁ……」
「ほらっ! なんて言うんだった!? ちゃんと言って!」
「え、い……い、く……!?」
「そう!」
「い、いくっ、おっぱい、いくぅ……!」
「よーし。よく出来ました♪ じゃあさらにステップアップして、誰がイクのか、どうしてイクのかもちゃんと言ってみようか」
「っ…………?」
初めて体験する激悦に女魔族の思考能力が停止しているのを見抜き、マヌルは「それならそれでやりやすいな」と逐一教え込んでいく。
「えっと、『アドラメルクイキます』って、『おっぱい揉まれるの気持ち良くてイキます』『乳首くりくりされるの嬉しすぎてアクメします』って言ってみようか。じゃあ、はい、おっぱいむぎゅ~♪」
「っ、んっ、おお!? い、イキますっ!? アドラメルク、イクッ……おっぱい、揉まれ、気持ち良くて!? 乳首っ、くりくり、アクメっ、嬉しい、イクッ、イクゥ……!?」
この調子で三度繰り返させると、アドラメルクのズボンを下着ごと一気にずり降ろし、女魔族の下半身を、秘めるべき場所を、またも野外露出させてしまう。
「なっ、ちょっ……!?」
実は、人間などより遥かに貞操観念が強い魔族である。その中でも、アドラメルクは奥手ゆえの羞恥心もまた特に強かった。恥ずかしさのあまり、逃避していた理性が急速に戻りかけ、
「ひいぃぃ!? あっ、あひっ、やぁ……! そ、そこはだめぇ……あん!? だめ、だめなのにぃ……!?」
乙女への気遣いも情緒もなく、マヌルは即、その場所への愛撫を始め、アドラメルクはまた惑乱の渦中に落とされてしまった。
「あっ、ひぃ!? あっ、あっあっ、あぁぁ!?」
胸だけで、幾度も絶頂したのだ。そこはもう濡れそぼり、ほとんど準備は出来て、させられてしまっている。
ぴたりと閉じた縦筋を、幾度かそっとなぞり。その上端の粒果を優しくくすぐる。
「ふあぁ!? あっ、そんな、これ、うそ……きもち、いぃ……!?」
その反応から問題なしと判断するや、女魔族の処女花にまたも容赦ない開発愛撫を施す。
しゅっしゅ。じゅっじゅ! じゅぽっ、じゅっじゅっ、ぐちゃぐちゃじゅっじゅぅ~!
「ひぃぃいぃ!? あっ、ああぁっ!? だめっ、あっ、つよい……はげ、しいぃ……!」
高速手マンとか、ガジマンとか。そんな卑俗な言葉が的確な行為であった。
心身とも性的に未成熟な処女に対して、非道ともいえる仕打ちである。だが、快楽を覚えさせ、植えつけるためには、これ以上なく的確でもあった。
「アドラメルクさん。じゃあ、こっちでもイッてみようね。おっぱいの時と同じで、ちゃんと言うんだよ。オマンコでも」
「お、おまっ……!?」
性器の俗称を口にすることすらありえないと、赤面するほど純心な女魔族を、マヌルは即効で仕立てにかかる。稀有な純朴さ、貞淑さを珍重するような風情は、彼にはなかった。
性の快楽、セックスの悦びは素晴らしいものであり、それを知らない女の子は可哀想だ。早く教えてあげなければいけない。それが彼女たちの幸せであり、人生を良いものにすることであり、ひいては世の中の幸福を増やして、より良いものにすることだと、マヌルは信じていた。
「はい! 誰が、どこで、誰に、何をされて、イクのか。しっかり言うんだよ。はい、イこう♪」
根元まで挿入した中指と薬指での膣襞の摩擦を速めていきつつ、フィニッシュにクリトリスを抓る。
「ああぁっ、い、イクッ、アドラメルクっ、四魔天っアドラメルクっ、イクッ、マヌルにっ、マヌルにオマンコ気持ち良くされてイクッ……手マンで、手マンでイクッ……! アドラメルク、オマンコいじられてっ、クリトリスつねられてイクッ、アクメキメるっ、オマンコアクメキメちゃうぅうぅ……!」
五度。繰り返された。
それで終わる、はずもない。ようやく最低限の下拵えが出来ただけなのだ。
オマンコに集中できるよう、手マンだけにしていたのだ。乳房への愛撫と、そしてキスも交えつつ、アドラメルクに性の快楽と(彼の信じる)セックスのマナーを教えてあげる。
「ひっ、ひぃぃ!? お、おっぱいイクッ!? オマンコでイってるのにっ、イッてるとこなのにっ、お乳でもイク!? ああ、イッてるイッてるイッてるぅぅ……!!」
「アドラメルク、イクッ、マヌルの手マンっ、良すぎてイクッ……! 乳首もイクッ、乳首でもイクゥ……! マヌルに乳首弄られるの、気持ちいい、いい、良すぎるぅ……! あぁぁ……揉まれるのも、おっぱい揉まれるのもいいぃ……イクぅ……!」
また、乳房を「パイオツ」、乳首を「ビーチク」などの滑稽かつ卑猥な俗称も教えて、自然に出るように繰り返し覚えさせた。
「おっ、おおっ、イクッ、ビーチクいくぅ……! パイオツっ、揉み揉みされるのっ、気持ちいぃ~……もっと、もっとアドラメルクのパイオツ揉んでっ、揉んでぇ……! デカパイ揉みしだいてっ、マヌルも、マヌルも楽しんでっ、アドラメルクの敏感デカパイっ、ドスケベビーチクで楽しんでっ、遊んでっ、気持ち良くしてぇ……あぁっ、イグゥ~~~……! マンコッ、マンコ吹いてるっ、マン汁吹きまくってるぅ……あははぁ……♪」
以前までの彼女の大部分は壊れてしまい、自分の望む形で再構築されてきたと確信して、マヌルはついに本番に移る。
――アドラメルクさんの処女を貰って、一人前の女にし、セックスの、オマンコとオチンポの気持ち良さに目覚めさせて、幸せにしてあげる。
マヌルの認識は、そうなっていた。
アドラメルクを全裸にして、脱がした服を地面に敷き、そこに仰向けに寝かせる。両足首を掴むと、本能的に股を閉じようとしたが、構わずパカッと御開帳。何十回という連続絶頂に疲労困憊していては、四魔天に列せられる女魔族もか弱いものだった。
「あっ、ああ……!?」
「アドラメルクさん。いや、アドラメルクさんだと、よそよそしいよね。これからセックスして、しかもアドラメルクさんのヴァージン貰って、初めての男になるっていうのに。アドラメルク、って呼び捨てもなんだし……あ! アドラメルクちゃん! アドラメルクちゃんって呼んでいいかな? あ、でもちょっと長いな。うーん……そうだ、アドちゃん! アドちゃん、アドちゃん……うん、ぴったりだね♪ これからはAdoちゃんって呼んでいい?」
「……Adoちゃんは、なぜかマズイ気がする……せめて、アドちゃんで……」
「わかった! じゃあ、アドちゃんの初物マンコに、僕の最後の武器であるこの股間の杭を挿入るね♪ アドちゃんのヴァージン、初体験、初めての男――貰うからね」
「あっ、ああ……! ……うん。アドの初めて……貰って、ください……んぎぃ!?」
一息に貫いていた。
正常位で手を繋いで、という常識的なところがあるだけに、かえってマヌルの異常性が際立つ。
「あー。いい、いいよー。アドちゃんの処女マンコ。キツキツなのに濡れ濡れで、緊張してるのに貪欲に絡みついてきて。ドスケベな良いオマンコちゃんだね。気持ちいいよ。アドちゃんも、僕のチンポ気持ちいいでしょ? もっともっと気持ちよくしてあげるからね。大事な初体験だもんね。とっても気持ち良くして、セックスの素晴らしさをわかってもらって、セックス大好きにしてあげるからね。チンポ大好きなオマンコ四魔天、ハッピーマンコ魔族にしてあげるよ」
「あっ、ああっ、あぁぁ……! き、きもちぃいぃ……初めてなのにっ、マヌルのデカチン、気持ちよすぎるぅ……! 私がエッチだから? スケベだから……!? ああっ、チンポ大好きになるっ、セックス大好きになるぅ……淫乱ビッチ魔族になっちゃう、ううん! なりたいっ、オマンコ魔族なりたいっ、なるっ、ならせてぇ……!」
「うんうん。チンポ、マンコ、セックス大好きにしてあげるよ、アドちゃん♪ 僕はね、世界中の女の子に、種族なんて関係なく、人間もエルフも魔族も、それに堕天使族にも、セックスの素晴らしさを教えてあげたいんだ。だって、そうしたら、みんな仲良くできるでしょ? 仲良くないとセックス楽しめないし、セックスしたら仲良くなれるんだから。今、僕とアドちゃんが、してるみたいにさ!」
「わっ、わかっ、わかるっ、わかるよぉぉぉ……っ! チンポッ、マンコッ、セックスッ! いいっ、気持ちいいっ……! こんなの知ったら、もう人間とか魔族とかどうでもいい! 大事なのはチンポとマンコっ、チンポとマンコであることだけっ……! 人間とか魔族とかよりっ、チンポかマンコかだぁっ……!!」
「そうなんだ! 世界中の女の子にセックスの気持ち良さを教えてあげれば、種族なんて関係なくみんな仲良く、手を取り合える、マンコにチンポをハメハメして繋がれるっ、新しい、素晴らしい世界が来るに違いないんだっ! そう、『新時代』が!!」
「おおぉぉおんっ、新時代っ、新時代ぃぃ……! 世界中全部ハメてしまえば、ハメてしまえばぁ……!」
「そうなんだ! そのためにもまず、アドちゃん、イこうか! 初めてのセックス、最初で最後のヴァージンセックス、絶賛処女喪失中マンコでっ、人生ただ一度の初めてマンコ絶頂キメちゃおうね!!」
「あぁ!?
いっちゃう! いっちゃう! いっちゃうわっ!!
あなたが思うまま即イキですッッッ!!!
一切合切チンポコなっ、あなたには分かっちゃう、全部ぅぅぅぅ!!」