平手公爵領が広いと言うのもありますが、領内にスラム街があるのは意図してのことです。
潰そうと思えばキフ長官は一人でも潰せますが、女性優位のニッポダイン帝国内の(ごく少数の)敵対勢力を小まめに見つけ出して潰すために、敵のアジトが出来やすい街を作って放置してあります。
勿論、スラムに住む児童への救済措置はしていますので、イコル隊員もさり気なく平手家の支援を幼少時より受けていたため、触手術の素養が養われていたのだった。
ニッポダイン帝国が女性優位になったのも平手公爵が家督を継いでからですし、それに被さるようにキカイカンの出現で世界が混乱しているところに触手部隊が立ち上げられて強引に成り立ったようなものですからね。
この世界、“キカイカン”という化け物によって人類の生存圏はいくらか狭まりはしているがその大半は平和に暮らせている。
平手公爵率いる“キカイカン討伐戦闘部隊”のおかげにより、女性優位が世界共通の常識に変わってきているというのもあるのだろう。
むしろ国同士、人間同士で権謀術数やら戦争やらといった最終手段に訴える権力者が減ったことで無辜の民が死ぬ数は減ったと言ってもいい。
王たちはその本音を隠していたとしても、表向きは共存共栄のために手を取り合う関係が各国で結ばれているので場所によっては昔よりも平和な国などもあるほどだ。
となると、娯楽――その中でも芸術の分野を専門にする者も、後世のために今の世を表した作品を生み出すことに力を入れる。
王族や貴族などのパトロンが居る者も、パトロンの居ない食うに困るような貧乏芸術家なども自由に表現を楽しんだ。
誰の影響も受けることなく、ただ自分の創作意欲の赴くままに活動する。
その中で、リーナ・ミメンマという画家がいる。
世界各地を旅して自分の目で見た景色を、人物を、百合を描いていく画家だ。
個展を開けばどこの国であってもファンが大勢集まり大盛況。絵を売りに出せば言い値よりも多く払おうとする客が幾らでもいる。
彼女は絵を描くだけ。だが、それだけで多くの百合や、百合を愛する紳士たちの心をつかむ。
何故かと言えば、彼女は百合の画家であると同時に“キカイカン討伐戦闘部隊”長官の親友であり、彼女自身もまた、百合なのだから……。
◆ ◆ ◆
「んぅ~、やっぱり世界を旅して思うけれど、ニッポダイン帝国が一番だね。
特に平手公爵領! 右を見ても左を見ても美女揃い♪ 流石ってもんさ!」
周りからの注目など気にもしない美女がいた。
「ふっふぅ~♪ ここに暮らす男性も公爵の教育の影響からか、百合を愛する紳士揃いときたもんだ。
まるで、あたしまで一国のお姫様になっちまったようなもんだよ♪」
ニッポダイン帝国平手公爵領の街並みを観察するようにリーナは歩いていた。
服装こそ長旅に使う薄汚れたマントを羽織っているが、通りすがる者たちの誰もが振り向くほどの美貌。
そして見るものが見れば分かるであろう百合力。内に宿した“触手術”の神秘。
そんな美女を見かけたからには、平手公爵領の民ならば信仰心のような気持ちが芽生えても自然なことだろう。
「これも、キフの理想とする街並みなのかもねん♪」
本人はいたって気楽にそう思うだけであった。
そしてやってきたのは平手公爵家の屋敷でもある“キカイカン討伐戦闘部隊”の本部。
本来は入り口にて手続きを必要とするが、リーナの場合は顔パスである。
受付の“小間使い”の男性職員も慣れたもの。
「おぉ、これはリーナ様!
お久しぶりの来訪を我ら一同嬉しく思います」
「ん、ありがとね♪
ところでキフはいるかな?」
「平手公爵様でしたら自室にいるはずです」
「ほ~、太陽が真上だってのに、屋敷にいるなんて珍しいじゃないのん」
「それが、“触手術”の新たな可能性について研鑽している、とのことです。
急用が出来ない限り、今月いっぱいは屋敷に籠ると我々には通達が来ております」
「あいよ、じゃあ部屋に直接言ってみるよん♪」
気軽に“小間使い”の男性職員と会話を楽しんだリーナ。
その後ろ姿に敬礼を返す男性職員の目には敬意があった。
確かにリーナ・ミメンマは世界的な人気画家であり、キフの親友として“触手術”も会得しているが、触手部隊に所属している訳ではない。
だと言うのに、通りすがる他の男性職員たちも皆一様に敬礼で見送る。
その理由とは……、
「お、リーナさんじゃん。久しぶり♪
今月もリーナさんの画集買ったけど、先月はバンハラ国に行ってたんだな。
支部長のペネムがめっちゃエロくて良かったぜ♪」
廊下ですれ違いざまに気さくに声を掛けてくる第一部隊長マボと、後ろを付いて歩いてパンチラを狙っている第一部隊員たち。
その全員から敬意を持たれているように、リーナの人気はやはり絵なのだ。
「あら、マボちゃん。久しぶりね~。
画集買ってくれてありがとねん♪
それと、相変わらず小っちゃくて可愛いわねぇ~♪」
さり気に撫でくり回す。マボ隊長は愛されキャラなのだから。
「おぉう、相変わらずだなリーナさんは。
それよかさ、いっつも楽しみにしてんだぜ?
他の人気のある百合画家の人らよりも一枚も二枚も上手なんだもんな♪」
リーナの仕事は絵を描くこと。それと自身が描いた百合少女たちの触手やえっちな絵を本として毎月出版している。
平手キフ長官から直々に依頼を受けて、触手少女たちのエロ本を出しているからこその信仰めいた人気なのだ。
雑誌のような感覚で毎月一冊は分厚い画集を発売し、これまでに何億部と売り上げた人気画家。それが彼女だ。
実際、その画力のみで世界各国の王から伯爵の爵位を賜った“画伯”リーナ・ミメンマの名前を、百合を愛する者で知らないものはいないだろう。
「ペネムちゃんは、やっぱり向こうでも部下の教育が過激のようなのよね~。
新刊でも、60ページもバンハラ特集で彼女とその部下たちを描いたけれど、全員と貝合わせからの全穴触手責めのプレイ、あれって全部一日でヤったのよ?」
「流石はペネムだな♪
元上司としてアタシも鼻が高いもんさ♪」
リーナの語る追加情報に上機嫌で浮かれるマボ隊長。その容姿が幼いために、天真爛漫であどけなくさえ映るのだが、中身は真正の百合。
百合な触手部隊長はその表情の裏に強者の余裕が隠れている。
自分は一日で100人でも1000人でも女の子を抱けるという自信から、元部下の成長を喜んでいるのだ。
いつか自分のいる高見まで来れるであろうペネム支部長の才能と努力の在り方を。
そして……、そんな第一部隊長様の忠実なる部下であるミヤビ副隊長、イスタ隊員、ワーディ隊員も隊長同様にリーナに敬意を持っている。
それは神仏への信仰と似たようなもの。実際、彼女たちの懐には、愛しのマボ隊長のあられもない姿が描かれた絵が仕舞われている。
写真も勿論持っている。しかしッ! リーナの描く絵は写真すら超えるのだ。
「(次の新刊にはマボちゃんの特集を組むから期待していてねん♪)」
「「「(はい♪)」」」
はしゃいでいるマボ隊長はさておき、目と目で無言の内に通じ合うリーナと第一部隊の面々。
実際、本部を巣立って各地に散った触手部隊の者たちにとって、本部の平手さん家はカリスマであるため、彼女たちが取り上げれれば売り上げも凄い。もう本当に凄く凄い!
リーナの描く絵は、本部で実力をつけて祖国へと戻っていった少女たちにとって、かつての両隊長本人からの手紙なみに嬉しい特集なのだ。
当然、絵の題材とされる第一部隊長であるマボも、その妹の第二部隊長ナモも、他の隊員たちも毎月の楽しみにしている。
可愛らしく笑うマボ隊長を心の中でスケッチしておいたリーナは、そのまま第一部隊の面々とは別れ、本来の目的である長官室へと向かう。
「(マボちゃんの絵は第一部隊の全員から激しく責め立てられて泣き叫んでいる様子、なんてのも面白いかもねん♪)」
マボはその程度では泣かないかもしれないが、多少の脚色は付けるもの。
絵のタイトルは『部下に輪姦される第一部隊長さま。触手の海で咽(むせ)び笑う』となることだろう。
定番だがアへ顔ダブルピースも何枚か描いておこうと決めるリーナであった。
そんなこんなで長官室。
「キフ~、ひっさしぶり~♪」
ノックは無い。扉に手をかけすぐさま開ける。だって百合だもの。
「ええ、久しいわね、リーナ。
前に会ってから二か月くらいだけれど、変わりないようで何よりだわ」
返すキフも気さくなもの。机に向かっての事務仕事の最中であったが、そんなものを放り捨てて駆け寄った。
今回リーナは公爵や長官としての平手キフではなく、恋人としてのキフ個人に会いに来たのだ。
それが分かっているからこそ、キフも笑顔で迎え入れるし堅苦しいことは言わない。
久しぶりの再会を喜ぶのだから、抱きしめ合ってキスするのも普通だ。
「ん……はぁ♪ 再会早々にチューしちゃったよん♪」
「ふふ、まったくあなたは変わらないわね♪」
そういって再び唇を重ね合う二人。
ねっとりと激しく情熱的なキスに寄る水音だけが室内に響く。
この世界の百合にとっては恋人が複数いるのが当たり前かもしれないが、だからこそ目の前の恋人に燃え上がる。
激しく舌を吸い合わせることで唾液も混ざり合う。重ねられた唇の端から泡となって滴りながら、永く求めていた愛する女性の感触を全身で味わうのだ。
腰に回された互いの両手は尻を弄(まさぐ)りスカートを捲り上げていく。
「ちょっと、キフ~?
せめて部屋の戸を閉めてからにしなさいよん♪」
「あら、ごめんなさいね。気が急いちゃって♪
でもやっぱり、見せつけたくなるもんじゃない?」
触手部隊の憧れでもあるキフ長官と人気画家リーナ画伯の濃厚キスシーンは金を払ってでも見たがる者は多いだろう。
だからこそリーナは二人だけの秘め事としておきたいと思ったのだ。
そっとキフの唇に自分の人差し指を当て静かにさせる。
「あたしは“キカイカン討伐戦闘部隊”の偉大なる長官様を、指一本で静かに出来る数少ない百合なのさ♪」
「唯一の、とは言わないのね?」
「そりゃキフだもん。
あたし以外の恋人がいることも知っているし、そもそも子持ちの経産婦じゃん。
ってか、正妻にして護衛のシルカっちはどしたの?」
「シルカなら出張っているわ。
ちょっと百合に対して否定的な組織が領内のスラムに出たそうなのよ」
「あぁ、キフが意図的に作ったスラム街だっけ?
本当に悪人ってのは何度潰しても無限に湧いてくるよねぇ~」
この世界において、百合を敵視する者こそ悪と言う認識が根付いてきている。
キフもリーナも百合を否定する者を否定することはしないが、敵対する者には容赦しない。
おそらくスラム街の敵対組織も長官の影の護衛であるシルカの手によって壊滅することだろう。
「それでリーナ。
私、ちょっとあなたとのプレイについて考えた新たな触手の使い方があるから試してみたいのだけれど、いいかしら?」
「およ? キフから提案してくるだなんて珍しいね。
いいよいいよ、あたしはキフの願いだったら何だって叶えたくなるんだから♪」
「それは嬉しいことを言ってくれるわね。
じゃあ、新術の実験台一号をお願いするわ♪」
言うが早いかキフの背中から生えたひと際大きな触手が大きく膨らんで口を開き、リーナを頭から呑み込んだ。
「うぉう!?」
「最近の研究で分かったのだけれど、“キカイカン”の身体は栄養が豊富みたいだから触手術で吸収することが出来ないかと思っていたのよ。
それで、丸呑み系の触手を生やす練習をしていたって訳ね」
「ちょっ! キツイって! ……んむー! むー!」
あっさりとキフの生み出した触手はリーナの身体は足首までとっぷりと呑み込まれ、触手内にある針のような触手でチクチクと全身を犯されていく。
一本一本は細く短いが、ひとたびリーナの肌に刺さると内部へと媚薬効果のある触手液を注入していく。
それが何百本もだ。リーナとて百戦錬磨の百合であり、キフとも対等の実力を持ってはいるが、今回のキフの新技は想像以上に協力であった。
彼女の身体を、今よりもずっとえっちに改造していく触手改造。種類も量も常人を容易く狂わせる濃密な媚薬で内臓まで犯されるのは拷問のようなものだろう。
「(もがけばもがくほど、呑み込まれていくわねん……♪)」
それでもリーナはまだ耐えられている。
愛するキフのやることだ。命の危険はないのだろうが、それでも絶え間なく指先から脳天まで突き抜けるように這いあがる快楽はキツイ。
何度か達してしまったが、衣服はすでに触手液でねっとりと濡れているために太ももを滴る乙女の液とは判別できないだろう。
「さぁ、リーナ。ここからが本番。
もっと凄いえっちが体験できるはずよ♪」
全身を呑み込む触手の内側――手足を這いまわっていた極小触手が準備を整えて蕩けたリーナの柔肉に、さらに丸呑み触手は準備を重ねていく。
手足を呑み込むようにして自由を奪い、口には気道確保と媚薬を胃袋に直接流し込むための触手が挿入され、当然のように下の両穴にもねじ込まれた。
ここまではまだ、触手凌辱の始まりでしかなかったのだから。
「ぶぐぅ!?」
何も見えない触手内の暗闇で、リーナはこれまでのキフとの関係が児戯だったのかと錯覚した。
何度もキフとは肌を重ね合い、多くの少女たちが気が狂うほどに犯され尽くした激しいレズセックスを何度だって耐え抜いた自分が、本当に廃人にされるかもしれないという恐怖。
キフならば、間違いなく食事も排泄も出来ない程にリーナの精神が壊れても愛することだろう。
むしろ嬉々として触手を突き入れて食糞や飲尿と口移しの食事を楽しむことだろう。
だがそれはリーナの百合としての魂に反した行いだ。
「(あたしとキフは対等であり続けたい!)」
今も喉を犯す触手に胃袋を凌辱され、下から差し込まれた両穴の触手に子宮も直腸も含めた内臓全てを犯され尽くしてもまだ自我を保っている。
それも経験ゆえか、愛ゆえか。
自我を喪失してしまいそうな程に快楽で染め上げられた脳を回転させ、リーナは襲い来る快楽を受け入れつつ耐えることにした。
ドリルのようにおめこを抉る触手の責めは、四肢を拘束された上で触手に丸呑みにされた彼女に耐えるすべなどない。
だからこそ、快楽を快楽として何度絶頂しても受け入れ続けるのだ。
「(1回……に、2回……3回……)」
ビクビクと潮を吹いて絶頂するたびに回数を数えていく。濡らした股間を何本もの触手が舐め取って綺麗にしていくがそれでもリーナの自我は壊れない。
身動き一つ出来ないほどに締め付けられているために快楽を逃がすことも出来ない。それでもリーナは耐え続けた。
「凄いわね、リーナ。
この丸呑み系の触手責め、我ながらえげつないと思っていたけれど、あなたなら耐えられるのね♪」
「(正直ギリギリだけどねん!)」
口をふさがれているために言葉には出来ないが、キフにはリーナの心が伝わったのだろう。
嬉しそうに微笑むと、さらに触手の数を増やした。
「そんなリーナだから、もっと激しくしても平気よね?
この程度じゃ物足りないでしょうし、お代わりはいくらでもあるから遠慮はいらないわよ♪」
「(んぎ、ぎぃぃぃぃぃ……!!!)」
キフの言葉に嘘はないのだろう。
“キカイカン討伐戦闘部隊”の長官は実力に裏打ちされた肩書だ。その実力のほどは恋人でもあるリーナが誰よりもよく知っている。
「長年、私の恋人でいられるリーナなら、触手の本数を増やしても平気でしょう?」
両穴を犯す触手の数は、太さも数も増して抉っていく。
どんなに暴れても四肢の拘束は緩むことなく、早鐘のように鳴り響く心臓の鼓動がうるさく感じる。
事ここに来てリーナは先程までの受け入れつつ耐える、などというのが生易しいのだと悟った。
ぼじゅ、ぼじゅ、と。繰り返し回転を加える触手に両穴を犯され、子宮も直腸もボロボロになるまで快楽を搾り取るために酷使されて、それでも終わらない快楽地獄。
喉も相変わらず触手が挿入されたままで声も出せず、触手から分泌された媚薬によって胃袋も破裂しそうなほどに膨らんでいる。
リーナを丸呑みする触手は締め付けを強め、さらに媚薬液の分泌量も増やす。吐き気を催しても口は触手が挿入されて隙間もない。下から漏らしたところで、それ以上の量を内蔵に吐き出される。
ぶくぶくと腹が膨らんでいくのを感じながら締め付けられ続ける圧迫感。嘔吐感。そして……快感。
常人ならば死んでいるだろう殺人的な快楽。耐えられるはずのないその快楽にリーナは白旗を振ったが、それでも終わらない。
「あぁ……、穴を抉るたびに私にも快感が流れてくるわ、リーナ♪
お互いに、もっともっと気持ちよくなりましょう♪」
意識が飛びそうな状態ながら、全身に刺された触手からの媚薬は強制的に意識を覚醒させる。
決して気絶なんてさせまいと、快楽を生み出し続けるリーナの身体はもはや絶頂の永久機関。それがずっと続く。
死ねず、狂えず、拷問にも等しい快楽にリーナは酔いしれ、さらに数時間。夜になって朝が来て、キフの方が疲れてきたことでようやくリーナは開放された。
「い、いひひ……♪ んひひひひひ……♪」
だらしなく開ききった口と舌の両穴は、挿入されていた触手が抜けると内部に放出され続けた触手液がこぽこぽと音を立てて零れ出てくる。
閉じることを忘れた穴は快楽を享受し続け、解放されたことでようやく狂えたリーナは、ただ笑うのだった。
繰り返された絶頂が終わったことで、これまで続いていたことを認識したように、ただ、笑うのだった。
「凄いわね、リーナ。
あなたは本当に凄い。
私がここまでヤっても人間性は失わないだなんて、本当に剛の百合よね♪」
リーナからの返事はなかったが、自分の新たな触手によって、えっちの幅が広がったことを喜ぶキフなのであった。
◆ ◆ ◆
「キフ! 流石に今回はあたしも死ぬかと思ったわよ!?」
「ふふ、でも気持ち良かったでしょ?」
「すっごく!!」
「なら、いいんじゃない?」
「まぁ、そうね!」
と、流石に丸一日眠ることになったがリーナは平然と起き上がってキフとじゃれ合っていた。
「でもさ、キフ。あんたってもう十分に百合として強いのに今以上を求めたりすんの?」
「そうね。私は具体的な目標が無いから、ただ上にいくことそのものが目的なのよ。
大好きな少女たちと、大好きなリーナとえっちを沢山したいのよ♪」
「こいつ~♪」
こうした、じゃれ合いがキフの公爵家当主としての役目に活力を与える。リーナの絵にエロさを生み出す。
この後に発売されたリーナの『丸呑み系触手と本部の二大隊長特集』の新刊は相変わらず売れたそうな。
それぞれの部隊員たちからは出番が減らされたと文句も言われたが、あまりにも壮絶なエロさに「これはこれで」と黙った訳だが。
画伯リーナとキフ長官の愛は終わることなく続いていくのだった。
「そういやさ、キフの目的って百合として上にいくって、上には何があるんだろうね?」
「さぁ、それが分からないから目指すのよ。
百合としての上位者――そうなった時に見られる景色はどう映るのか。リーナも気にならない?」
「すっごく♪ じゃあ二人で……いや、“触手部隊”のみんなも連れて、いつか見てみよう!
百合の上位者にみんなでなろう♪」
ベッドの上で、裸で、愛と友情と百合と触手と。複雑ながらもシンプルな恋人関係の二人は楽しげに笑い合うのだった。
~キャラ紹介~
“放浪画家”リーナ・ミメンマ。37歳。身長166cm
一言でいうなら自由人。キフとは昔馴染みでお互いに切磋琢磨する関係からリーナ自身もかなりの百合力を有している。
これまでもキフ長官の実験的な触手術を受け止め続けて来た経験から百合力は触手部隊の者たちと比べても遜色はない。
旅が好きなので徒歩であちこちを歩いて見て、気に入ったものや脳内での妄想を絵として本にしたものを出版している。
子どもの頃からキフのことを慕っていたが、身分の違いと同性であることを理由に諦めていた。
……のだが、キフ自身もまた百合であり、女帝の味方をして、あれよあれよと言う間に百合大国へと国の在り方を大きく変えたため、今じゃ普通に肉体関係を持っている。
キフの伴侶であるシルカとも仲が良く三人での関係も持っているのだが、一人だけ子宝には恵まれていない。
夢は百合の頂を目指すキフを応援し、自分もまたその上位の百合の力を得る事。あとその様子を絵にすること。
戦闘力でも“支部長”級はあるので旅の間の自衛も一人で出来る。