記憶を喰らう上位存在の無様すぎるチン負け姿が晒される話 作:あいいろ ののめ
リーヴァ…通称『死人還し』はおとぎ話に出てくる怪異だ。
この怪異と言うのは、類稀な身体能力や魔法行使能力を持つヴァンパイアの大人が自身や近親者の子どもを怖がらせる方便である……と言うように殆どのヴァンパイアは怪異の存在を信じていない。
死人還しの姿は体長2~2.5mのやせ細った人型、全身が豚のようにブヨブヨとした白い皮膚で覆われている。しかし頭部らしき場所に口や目、頭髪と言った生物らしい部位は無く、特徴らしい特徴は肌と同じような皮膚に覆われた背中の白い膜翼くらい。
多少の差はされど創作物におけるリーヴァはいかにもカイブツといった姿で描かれることが多い…けど現実にはそうじゃ無い。
本当のリーヴァは普通の人間と変わらない姿を持っていて、人の中に紛れて生きている。
そしてここにも一人、そんなおとぎ話の中にしか存在しないはずのリーヴァが立っていた。
「…今日のご飯はアレにしよう」
白い瞳でビルの屋上から街を見下ろし黒い長髪をなびかせる、まだ大人になりかけたくらいの少女。
そんな彼女の白いブラウスにはまだ成長すると言わんばかりに上向きのやや慎ましやかな膨らみが存在していて、屋上を吹く風が彼女の動きやすさを重視した紺のプリーツスカートを揺らす事でニーソックスとの間に純白の素肌が見え隠れしていた。
それはおとぎ話の中の醜悪なリーヴァとは似ても似つかず、似てるところと言えば腕と足が二本で頭のついている事くらい。
つまるところ、リーヴァがバケモノの姿で描かれるようになったのは彼らの都合でしかない。
それこそ豚のように。元々はイノシシであったものがエゴによって、あんな毛色も薄い無様な姿に変えられてしまった訳だ。
「今日の獲物は美味しいと良いんだけど」
獲物。ヴァンパイアにとってのソレは吸血鬼という別名のように他の生物の血液である訳だが、リーヴァが喰らうのは他者の記憶。
そしてヴァンパイアという物は他よりも長い寿命を持つ長命種族のひとつであり…普通の人とは比べ物にならない量の『記憶』を保持している。
つまりリーヴァにとってのヴァンパイアは極上のエサということ。
「…まぁでも、血を吸うヴァンパイアと比べたら私ってとぉっても平和主義者よね?」
そしてここは吸血鬼が帝政を敷く、他国に比べても特にヴァンパイアが多い都市だ。
高層ビルの連なる先進的な光景は彼らが古来より持つ貪欲さの現れであり、街並み自体は一見綺麗に見えるが…たったひとつのビルを照らす月明かりが映し出した巨大な影のように、そこに暮らす人々の明暗はくっきりと別れた場所でもある。
しかし吸血鬼が繁栄している事実はより多くの血が必要という意味の裏返しでもあり、こうやってリーヴァの少女が薄暗い路地の細道に入り込むとよくエモノが引っかかるのだ。
新鮮な生娘を求めてやって来る、あぶれ者の哀れな生き物が自らおずおずと。
「あ…やめ、ろ……!!」
「記憶を吸われる感覚はどう、ゾクゾクする?言わなくても私には文字通り『手に取るよう』解るから。
お前はこうやって何度も同じ手口で甘い汁を吸っていたようだけど、最近は同族にテリトリーを奪われてムカついていた…ふぅん。次に私みたいなのを見つけたらどうするつもりだったのか…言ってみなよ」
「あ…!ぐ……!?」
「言える訳無いよねぇ、だってお前はもう覚えてすらいないんだから…こんなゴミみたいな記憶じゃなくてもっと美味しいのは無いの?」
リーヴァの狩りは成功率が恐ろしいほど高く、もはや立つことや翼の動かす方法すら奪われ忘れた吸血鬼がここから逃げ出せる可能性は殆ど無い。
彼女の狩りはまず直前の記憶を奪うことから始まる。
彼女らが食事を摂るのは口からではなく、記憶に一番強い影響力を与える瞳。もっと言えば直接記憶が保存されている脳だ。
だからリーヴァの狩りではまず相手と目を合わせることで直前の記憶を喰らう。
すると少し前の記憶を失われた獲物は別の場所から突然ワープしたような錯覚に囚われ、大きな隙が生じる。そうなれば後はこうやって逃げることさえ覚えていられない脆弱な生物ではどう足掻いてもリーヴァ相手に勝ち目は無い。
もちろん、リーヴァ側が何かしらの要因で殺されることくらいはあるかもしれないが……狩りの真っ只中以外で人間とよく似たソレが死んだくらいでは『リーヴァの存在が露呈すること』には繋がらない。
狩りの標的はリーヴァの存在を忘れてしまい、仮にリーヴァが死んでも人の中に紛れてしまう。なので生物はいつまでもリーヴァが脅威であると学習できないのだ。
「はぁ、それでも彼らのおとぎ話として名前だけは残ってる辺り、過去には狩りを失敗する相当マヌケなドジも居たみたいね……。
もしかしたら私達に気付いた吸血鬼は死に物狂いで天敵の存在を後世に伝えたのかもしれないけど…ふふ、そう思うと殊更いまの彼らは滑稽よね」
目の前で廃人直前となった吸血鬼の残骸を前に勝ち誇った笑みを浮かべるリーヴァの少女はこんな事を考えていた。
それにしてもこの吸血鬼から得られる下賎な記憶の数々は正直…美味しくない、むしろ不味い。そのうえ新鮮味も無い、と。
「大半はゴミだとしても、大抵一人にひとつくらいは美味しい記憶があるものなのに……」
リーヴァの少女にとって、何が美味しいと聞かれて一番に来るのは様々な未解決事件の解決に関する記憶だ。
日々こうして様々な記憶を得ていると色んな事件の情報を様々な視点から拾うことが出来る。それらの中から記憶のピースを集めるのが趣味であり、未解決事件というピースの欠けたパズルを完成させることこそが彼女にとっての餌の善し悪しを左右するモノだった。
だからこのエサはお腹を満たす事だけはできるけど、それ以上は何も無い。言うなれば乾パンみたいなもの……いや、乾パンなら時々氷砂糖のオマケがある分まだマシ。と言うのが彼女の一切の忖度のない心の底からの実直な感想だ。
そう考えるとリーヴァの少女は無性に腹が立って来たので、食事をしながら目の前の吸血鬼を殴りつけることで鬱憤を晴らすことにした。
「アハハっ、そのきょとんとした間抜け面だけはいつ見てもケッサクよ。そのなぜ殴られたのかも解らないって無垢で愚鈍なお顔がっ!」
ヴァンパイアという種族は四肢が吹き飛んだぐらいでは一日もあれば治る不死性から、往々にして死者が蘇ったと形容される。
しかしそんな不死身の化け物から歩き方という脚を奪い、思考という脳を抜き取り、死人と違わない木偶に還す事がリーヴァにはできる。
そのうえ彼らは自身が捕食者だと信じて疑わず、警戒心も殆どゼロと来た。そんな滑稽なエサが自ら歩いてくるような種族に、どうやってリーヴァが負けろと言うのか。
「不味いけど、どうせ逃げられもしないんだからこのまま家に持って帰って餌として飼い殺し、て……?」
退屈しきった少女の中に入って来た、新鮮な味。
その記憶を瞬く間に貪った彼女は自分でも分かるくらいニヤリと、久しぶりの心からの笑顔を隠せずにその場を後にした―――
―――その吸血鬼の男の情報はすぐに集まった、と言うよりもリーヴァの記憶を奪う力で集められない情報の方が希少だと言うのが正しいかもしれない。
その吸血鬼の名前はロサ。この街からは離れた場所に住んでいるらしい、青と赤のオッドアイが特徴的な白髪の吸血鬼。顔は草食系男子だが中々良い、むしろモテると思う、でもリーヴァの食べる記憶に差異はないからどうでも良かった。
彼女がソレに目を付けたのは、かつて玉座を捨てた吸血鬼の一族の始祖と呼ばれた存在が『偉大なるロサ』という名前を名乗っていたことを知っていたからだ。
そんなに有名であればその名を騙る輩が居てもおかしくないが、その不可解な玉座からの陥落は彼女の求めていた未解決事件の中でもとびきりの大事件であったのだから、彼女がそれを堪える道理はひとつも存在しなかった。
そしてそんな彼女の予感を裏付けるかのようにロサの情報を探しても彼の姿形や人相以外の、過去といった出来事に関する記憶は全く掴めなかったのだ。
だからこそリーヴァは少しでも早くその吸血鬼が街に訪れる日時周期を突き止め、その男を見つけた少女はすぐに尾行を始めると……程なくして彼は人気の無い路地裏に入り込む。
最初は男が尾行に気付いて誘導されているのかと少女は思ったが、なんということはなく彼はこの入り組んだ路地を単に近道として上手く活用しているだけのようだった。
「そこの吸血鬼のお兄さん」
なのでリーヴァの少女は彼がまた路地裏に入り込んだのを追い掛けて後ろから声を掛けた。
「コレでどう?」
少女は振り返った男の前で指を三本立て、聞き返す。
それはこの街ではよくある光景であり、身なりの良い吸血鬼相手に吸血の対価としてお金を貰う簡単な契約を結ぶ仕草だった。
「いいよ、キミは可愛いからね」
「やったぁ!」
不思議なことに血液の味よりもその生物の見てくれを優先する吸血鬼は一定数居て、その男もそういった目で見たのがリーヴァの少女には解った。
まず白髪の男の視線は短いプリーツスカートとニーソックスの間の素肌に視線が動き、それから少女の下半身から上半身にかけてを品定めするように眺めた後、一瞬だけ顔と立てた指の本数を見てその草食系っぽい顔立ちからは想像し難い好色な笑みを浮かべて近付いて来たからだ。
リーヴァは確実に獲物を捉えるために奥まった路地裏へと移ると、その男を確実に無力化できる距離まで迫ってくるのを待つ。目を合わせるのが一瞬ではやや心もとない、警戒されてしまうと視線を外される恐れがあるからだ。
だからこそリーヴァの少女は男が目の前まで来ると自身の両手を後ろで組み、自身の胸元を強調するようなポーズで男を前にもじもじし始める。
「お兄さんは、キスするの好き? 私はよく緊張するから…キスは最初に、結構長くして欲しいんだけど……」
少女は敢えて節目がちに男を誘い、リーヴァにとって最も理想的なシチュエーションを要求として通そうとする。
男の手のひらが少女の逸らしていた顔を向き直させるように優しく頬に触れると、少女は内心で勝利を確信した。
そして男とリーヴァの目が合った瞬間、男は酷く熱い感覚で胸が染まる。胸元に銀の短刀が刺さっていたのだ。
痛みに意識の逸れた一瞬で彼は今から十数分間前までの記憶を完全に失い、いきなり見たこともない少女が現れ短刀で心臓を貫かれた状況に混乱する。
そして白髪の吸血鬼は目を見開くとガクリと。動かし方を忘れた全身から力が抜け、人形のように為す術なくその場に崩れ落ちた。
「さて、どんなご飯が……」
少女が本格的な食事を行う為に吸血鬼の男に近付こうとした瞬間、彼女はトラックにぶつかられでもしたような勢いで路地の壁に叩きつけられた。
「……っ!ぁ……!」
あまりの衝撃に少女からは声が出てこず、そして全身に響く鈍い痛みにズルズルと壁へ寄りかかったままへたり込んでしまう。
そんな少女の前で確かに記憶を奪われたはずの吸血鬼の男がむくりと起き上がる姿は、リーヴァにとって信じられない光景だった。
「な、なん…で……」
「キミは…死人還しだね。識っているよ、記憶を食べる御伽話の怪物…。
キミの不意打ちは完璧だったと思うよ。でも、ボクにはボク自身の記憶のほかに『ロサとしての記憶』も継いでいるんだ。そのお陰でキミの攻撃は通用しなかった…でもそれだと次は無さそうかな?どう思う?」
助けを呼べないように声帯の動かし方も奪ったはずの男が喋っている、少女の信じられない光景こそが男の言葉の裏付けになってしまっていた。
対するリーヴァの少女の身体能力は普通の人間とそこまで変わらないため、少女はこれ以上自分の意志通りに体を動かすのは困難に思えた。奇跡的に全身打撲という軽傷で済んだにも関わらずだ。
それはこれまでの生涯で彼女が直接こんな反撃を受けるのが初めてであり、それはリーヴァとして彼女が今までに喰らって来たどの凄惨な記憶よりも現実味を帯びた痛みだったからなのかもしれない。
「でもこんなに可愛いリーヴァは初めて見たよ」
「触る…な…」
男の手が少女のプリーツスカートを掴むと、少女は抵抗らしい抵抗もできないままに服をめくりあげられる。すると強気な少女からは想像しない小さな赤いリボンのついた、愛らしい白い下着が男の前に晒された。
「そうそう、ボクが知ってるリーヴァってちょうどこう真っ白な…」
「殺す…っ絶対、コロしてやるぅ…っ」
「あははは。こんなモノ心臓に突き立てて来たんだから、キミは最初から殺すつもりだったでしょ?
…そんな悪い子にはちゃんと教育をしてあげないとね。」
少女に勝ちの目は殆ど無かったが、自分が既に被捕食者の側にあることを認められず相手を脅そうとした。
しかし男はそんな少女の言葉も気にとめず、自らの心臓に突き刺さった銀刀を片手で引き抜くとみるみるうちに服の隙間から彼の体が再生してしまう。
そして男は少女のブラウスの長袖を引き千切って繋ぎ合わせるとソレで白い瞳を隠してしまい、少女は頼りにしていた相手の目を見ることで記憶を奪う手段も取り上げられてしまった。
少し前までの少女はこんな惨めな姿にされるとは微塵も思っていなかっただろう。
目隠しをされて前が見えず、しかしその衣服はブラウスのボタンが完全に外され、スカートは前面が完全に捲り上げられてしまっている、見るからに触り心地が良さそうな白い肌が露わになった姿。
あとは上も下も真っ白な下着が辛うじて大切な場所を隠しているだけであり、男に無防備な太ももを撫で回される少女が何を言っても滑稽さが増すばかりだった。
「許さない、ゆるさ…あっ♡」
「あれ、まるで初めてみたいな声あげるね。奪った記憶を体験したことくらいあるんじゃないの?…でも今の声はそれはそれで可愛かったね。
ところで、まだキミの名前も知らないから教えてくれる?」
「誰、が…っ!」
もちろんリーヴァの少女は今の自分が何をされているのかも理解していた。自身の秘部を男にまさぐられ、下等種族特有の性欲をぶつけられているのだと。
記憶としても理解していて、以前に少女は一度だけ自慰というものを真似てみたことはあったが…リーヴァは交配を行わない高貴な種族なので気持ちよくなる筈もないと、彼女だけはこんな状況に陥ってもそう信じて疑わなかった。
「く…っ♡この……♡」
しかし絶望的なまでの差は時間が経つほどに開くばかりで、少女は白い下着の上から男に割れ目を執拗になぞられると綺麗だった白の下着には男の指がなぞった割れ目型の染みが出来上がってしまう。
それでも男は愛撫を続け、やがて少女のクリトリスが薄らと下着を押し上げて浮き上がったのを見て彼は煽るように嘲笑った。
「リーヴァの女の子もこうされると気持ちいいんだ?」
「誰がこんなことされて気持ちよくなるか、死ね…!」
まだまだ威勢のいいリーヴァの姿を前に男は少女から見えるはずもない笑顔を浮かべると、少女の胸元を覆い隠す下着に手を伸ばす。
「こんなもの、まだキミには早かったんじゃないかな?」
男はあくまでも爽やかに笑いながらブラジャーのフロントホックに指を掛けそれを外してしまうと、少女の張りの良い慎ましやかな両房が下着の外れた反動でぷるんと揺れる。
「この変態きゅぅ…ぅうっ♡」
上半身を完全に露出させられた少女の苦し紛れの罵倒言葉を止めたのは、彼女の胸の先端を擦れた男の指先だった。
男がリーヴァの柔らかく男に嬲られたことも無いだろう綺麗なピンク色の乳首に指先を当て押し込むと、控えめながらもしっかりと弾力のある健康的な膨らみは中心から僅かに沈みこむ。
そのまま軽くぐにぐにと押し付けていた指を離すと先ほどよりも少しだけ少女の乳首は固くなっていて、弄ぶようにソレを弾くと少女の閉じようとしていた口の端から不意をつかれた喘ぎ声が漏れ、気を良くした男は少女のそこを徹底的にいじめる方向に切り替えた。
「上向きになってる乳首って、恥ずかしくない?」
「は…?なんで…?」
「いや、なんて言うかさ…普段よりも興奮して勃起した時のチンポみたいでさ……」
「知るかそんなこと…んっ…♡んん……♡っ…いつまでそうして……!」
だんだんと喘ぐ声が抑えきれなくなっている少女がそんな言葉をこぼしても、お構い無しに杯型の胸の先端ばかりをいじくり回される。
最初は乳首が押されると胸の中へ沈む柔らかさだったのが今では男の指の腹が押されるくらいに硬く勃起していて、今日初めて会った男の前で恥ずかしげもなく主張し続けるそこが男の指に摘まれて引っ張られると、リーヴァの少女は自分の身体を襲う快楽に逆らえず情けない声で鳴かされていた。
「ひ…ぃ…っ♡んぎ…っ…♡」
「やめて欲しい?…名前教えてくれたらとりあえず今はやめてあげようかなぁ」
「……っ♡」
「…、じゃあ遠慮なく…」
「っ!シレネっ♡言った♡シレネ…って♡言った…から、ぁっ♡」
改めて問いかける男に少女が音を上げるまではすぐだった。それは少女が自身の体内に覚えた疼きを遠ざけたい意図から来る行動だったが、少女にとって残念なことに男の手が離れても少女の身体の疼きが収まりをみせる素振りは無かった。
「じゃあ程よーくギャラリーも集まって来たところで、シレネちゃんにはサービスしてもらおうかなっ」
男が言った言葉にシレネはようやく、今この場には二人以外の何者かがいる気配を知覚する。少女はその胸先に来る快楽と男に対する敵意から出ていた自身の大きな声のせいで、遠目から大人数に見られていたことに気付けなかったのだ。
そんな衆目を浴びる場所で目隠しをされた少女の残るショーツにいよいよ手が掛けられ、少女の秘部が隠されることなく晒される。
「……っ!」
正確には晒されそうだった、が正しかった。
男に脚を開かされ恥辱に歯を食いしばる少女の秘部は、その辱めに興奮してしまっているクリトリスを隠すように微かな陰毛が生え揃っていたのだ。
それはある人にとってはまだ大人とは言えない体つきをしたシレネがれっきとした大人のメスであることを実感させるものであり、また別の人にとってはその毛量の薄さが子供っぽさを強調するものであり、吸血鬼の男はシレネの秘部を見て口角を持ち上げる。
「ちょうど良いもの、持ってたよ」
目隠しをさせられているシレネの秘部に冷たい何かがあてられる。彼女の触られている限りでその感触は手のひらに近いものだったが、何かを塗られている…それが冷たさの正体と感じた。
そしてまた冷たいもの、今度はさっきよりも硬い、金属だと直ぐに解った。そして自身が何をされようとしてるのかを理解するとシレネは脚を閉じようとしたが……。
「動くと綺麗な肌を傷付けちゃうよ」
少女の背後に回った男はできる限り優しい声で少女に伝えたつもりだったが、少女はさっきの痛みを思い出すともう体が言うことを聞いてくれなかった。
そしてシレネは衆人の面前で大切な秘部の毛を少しづつ、男の手によって丁寧に剃毛されていくが、そんな自身の惨めな姿に恥ずかしさと怒りで顔を真っ赤に染めることしかできない。
「…はい、綺麗に剃れたから安心してね?」
それこそ豚のように。元々は秘部を隠していた少女の陰毛は他人のエゴによって、大勢の前で完全に毛の生えていない無様な丸裸に変えられてしまったのだ。
いよいよ少女の秘部を隠すものが何一つ無くなるとこれまで様々な辱めを受けていた少女のクリトリスがぷっくりと勃起する様子が観衆からよく見え、小陰唇もヒクヒクと興奮を隠せていない。少女は股の間がすーすーとするせいか、膣から溢れる愛液の量が増えていた。
その上カシャリと、少女の視界が塞がれているのを良いことにいつからかシャッターや録画の機械的な音がいくつも至近距離から聞こえてくる。
「…っ!!」
シレネは見えないながらも良くない気配から脚をとじようとするが、すかさず吸血鬼の男の指がその小陰唇を左右に押し退けて膣に入り込もうとすると少女のそこは粘着質な音をたてながら容易に男の指を受け入れてしまった。
「じっくり、ほぐしてあげるからね…?」
そして男の指が膣中を進みざらざらとした数の子天井を撫であげると、少女は今までの気丈な振る舞いをする余裕も無く顔を上に反らせてしまうくらいの快楽に脳を犯された。
「ン゛…っ!♡…んん゛…ふぅー…っ♡ふぅ゛ー…っ♡♡」
少女は必死に口を閉じようとしても荒くなった息が口から濁った声とともに漏れ出てしまい、憎らしい筈の吸血鬼の男に寄り掛かってその快楽を耐え続けるしかない。
そんな少女の抵抗でさえも長くは続かなかった。
男の指は少女が腰を浮かせて逃がそうとする弱点を的確に責め続け、少女の膣が快感にキツく締め付けると容赦なく反対の手が少女の顎を掴み、男は少女を無理やり振り向かせてキスを迫る。
「ん…!やっ…!…んぶぅっ♡……んぇ…♡れぇ…♡うぅ…♡」
男の愛撫と舌によって少女の閉じようとする唇がこじ開けられると舌同士を絡ませあうよう命令され、少女は初めてのディープキスで否応なしに下半身がメスとして男を受け入れる準備を進めさせられる。
そして長いくらいの時間をかけたキスで膣がほぐれると、男の魔の手はいよいよ遠慮なく少女の身体中を蹂躙した。
「お゛っ!?♡お゛っぉお゛お゛っお゛っ゛♡♡」
充分な愛撫と乳首への焦らしやキスを経て与えられた本格的な快感は少女にとって刺激の強すぎるもので、男の指の動きに合わせて口を閉じることも忘れた少女の不規則で滑稽な絶頂の声が絶え間なく路地裏に響き渡る。
少女は摘まれたり爪の先で引っ掻かれたりと好き放題された乳首を上向きに勃起させて上半身ごと突き出し、少し前まで誰にも触れられることの無かった蜜壷をオスの容赦ない手つきでほじられ我慢の効かなかった潮を小刻みに吹かされる姿は、彼女がこれまで他人の記憶でしか知らなかった低俗な人間の浅ましい姿そのものだった。
「ゆるしゃ…な…っ♡ぜったい…にぃっ♡」
「まだほぐした方が良いかな…?」
「あ゛っ♡やだ♡や…ん゛…!♡あ゛ぁ…っ♡」
まだ反抗的な態度を取ろうものならすぐさま膣の中の指が動き始め、少女は片手間のように乳首を摘まれひねられながら即堕ち敗北アクメを衆人に晒してしまう。
もはや少女を吸血鬼を喰らう怪異と恐れるような人はこの場に存在しなかった。
「ん゛ぎぃっ♡…く…っ♡はー…っ♡すー…っ♡はー……♡」
存在していたのは強大な吸血鬼に敗れ、目隠しをしたまま開脚姿で無様な剃毛をされる一部始終を録画撮影された、屈服させられかけの興奮を隠せないメスの姿。
少女は力なく背後の吸血鬼の男にもたれかかっていたが、胸の先端はまだまだ弄って欲しいとばかりに硬くしている。
それに必死に口元を縛って快感を逃がそうとしているが既に脚はがに股に開いたまま脱力し切っていて、様々なオスに不格好な姿を見下ろされるなか小動物の威嚇みたいに頼りなく陰核を逆立て膣口もぱくぱくとさせている。
それはまるでこの場に居るどれでもいいからオスの男根をその穴で咥えこみたいと言っているように見えてならなかった。
「…ほら、これが何か解るかい?」
「う…ぁ……♡」
視界の塞がれた少女の顔に何か大きな、硬いような柔らかいようなモノがぺちぺちとぶつけられる。少女は記憶からソレが男性器であると解ったが、意味を持った言葉が口から出てくることは出なかった。
「ひっ…♡やだ、やだ…♡いやだ…っ♡」
何故なら、少女はこれまでに奪ってきた記憶の中の女性がこれからどうされるのかを知ってしまっていたからだ。
少女は男に後ろから抱えあげられ、目隠しや恐怖心のせいか記憶よりもずっと大きい気のする男根の先端がM字に開かされた脚の間にあるメス穴に押し付けられると、子どもじみた拒絶の言葉を繰り返すことしかできなかった。
「嫌なのかぁ……ねぇ、ボクは少し前にキミにこの短刀で刺されたこと、まだ謝って貰って無いんだけど?」
「え…?」
「だからこうして悪い子にはお仕置しようとしてるの、解ってるよね?」
少し前までは行為こそ激しくも声色は優しかった男が急に掛けてきた圧に、少女はわなわなと口元を震わせてから小さな声を絞り出した。
「ごめ、なさい…」
「聴こえない」
「ごめんなさい…っ!」
「もうしない?」
「ぜったい、もうしません…っ♡」
「じゃあ心を込めてもう一度謝って」
「………。ごめ…ん゛っ゛お゛ぉ゛お゛お゛〜〜〜♡♡♡♡」
少女は謝ろうとした瞬間突き入れられた陰茎によって、肺の底が絞り上げられたような喘ぎ声を漏らしながら絶頂させられた。
そのあまりのみっともなさに周囲からは笑い声が聞こえてくるほどで、少女は笑い声の聞こえてきた方向を睨みつけようとした。
「お゛お゛お゛ーー……!♡お゛ー゛っ!♡お゛ーッ!!♡」
と言っても目元は隠されているので、観衆からは動きを僅かに止めた瞬間だけ少女が悔しそうに歯を食いしばる姿が見えるだけなのだが。
(くそ、クソ、クソ、クソ……っ♡♡)
初めての純潔を雑に散らされたのにも関わらず、少女は微かな痛みしか感じることができなかった。
「どう?気持ちいい?」
「…声からしてにやにや、しやがって…♡くそ…♡♡」
「そりゃあ男として、初めての女の子がこんなに気持ちよさそうにしてたら…ねぇ?」
その僅かな痛みでさえすぐに快楽の波で押し流され、男が少女にわからせるように子宮まで届いた亀頭をぐりぐり押し付けると少女の膣はあっという間に男根で気持ちよくなれる準備が整ってしまう。
「誰が気持ちよく、なんて…♡」
「引き抜くように動かすよ」
「お゛♡お゛ぉ゛お゛お゛〜〜…♡」
「はい次は押し込んでー」
「ん゛お゛っ♡♡」
男の指で弄られていた時は変に我慢をしてしまったせいで快感の溜まっていた数の子天井が段差の大きなカリ裏で弄ぶようにゆっくりと抉られ、子宮の入り口が寂しくなった瞬間一気に凶悪なサイズの陰茎が押し込まれると子宮ごと少女の下半身が持ち上がる。
「フー…♡フー…♡フー…♡」
さっきまでよりもずっと優しいペースでの性行為にも関わらず、少女は自身の女性器を男性器が一往復した時点で息も絶え絶えだった。
何故なら男の一挙手一投足に翻弄された彼女は今も子宮を押し潰そうとしてくる男根を完全にツガイのものと認識してしまい、男が陰茎を引き抜こうとしても少女の子宮口の方が名残惜しく吸い付いていたのだ。
「あと何回か繰り返そっか?」
「…こん゛な゛…ぁ゛っ♡こと……お゛っ♡♡あ゛と…♡なんか…イ゛ッ…♡♡♡なんかい、も…♡♡」
少女は既に本物のオスによる性行為で骨抜きにされていたが、それでも認めたくなかった。
記憶の中ではあんなにも醜悪なカタチをしている男性器にお腹の裏側を引っ掻かれると思わず腰が浮き上がってしまい、大切な赤ちゃんを作る場所を乱暴にぐりぐりと押されて品性の欠片も無い声を上げながら潮を吹いてしまった事実を。
「お゛っぉぐっ♡♡お゛っ?♡♡…んぇ…へっ♡へ…っ♡
お゛〜……♡♡お゛ちんぽに…っ♡ほじほじ♡♡されて♡またイグっ♡♡…ぉ゛お゛お゛っ♡♡♡」
そしてこんな、無様すぎるチン負け姿を低俗な人間達の見世物にされ、男に屈服させられ為す術なく尊厳ごと凌辱される姿の撮影まで許してしまっているという惨めで情けない自身の現状を認めたくなんて無かった。
「みとみぇ…たくっ♡にゃい…のにぃぃい…♡♡」
ろれつの回らない口を必死に動かしても出てくるのは負け惜しみか喘ぎ声ばかりで、強すぎる快楽のせいか悔しさからか少女の目尻には大粒の涙が浮かんでいた。
「このまま中に出すよ?」
「へっ♡…やらやらっ♡なからし…やらぁ…♡♡」
「ほらほらぁ、早く逃げないと容赦なく中に出しちゃうよ」
「ひ…っ♡♡にげ…♡…お゛ぅ゛っ♡♡♡ちんぽずぼずぼ♡ひないれ…っ♡♡
ちからぬける♡ひぅっ♡♡…フーっ♡ンフーッ♡♡ふぅ゛う゛…っ♡♡…いま、ちんぽうごかさないれ♡ぬかな…♡♡…ちがう、ぬいて……♡♡はやく、しないと……ぁっ♡♡♡」
男の我慢が限界に達し、これまでに少女の膣の様々な箇所を蹂躙してきた亀頭の先端から大量の精液が子宮に直接吐き出されている間、少女は放心しながら今まで我慢に我慢を重ねてきた色々なものを決壊させて降服の証である潮を噴きあげた。
リーヴァの少女シレネはこの日、初めてで、徹底的で、これ以上ない無様な敗北を喫したのであった―――
―――…記憶を吸われる感覚はどう、ゾクゾクする?言わなくても私には文字通り『手に取るよう』解るから…」
その日もリーヴァの少女、シレネは路地裏で人の記憶を貪り食事を摂っていた。
リーヴァの本来の食事方法とは、相手の耳からリーヴァ特有の触手を入り込ませて直接脳から記憶を吸い上げること。
彼女の触手は平たいペンギンの手のような形状で真っ黒だが、その外側を透明なスライムのような外皮が覆っている。触手の先端が相手の耳に入ると、外皮の中から黒い本体の中でも特に細い触手が脳まで伸びるのだ。
「コイツで最後の筈だけど……この辺りに…あ、あった。えーっと…」
他人の記憶を物色する少女はとある記憶を見つけると口角の端を持ち上げ、紺のプリーツスカートを自ら捲り上げる。その中にあるべき下着や陰毛は存在せず、いくら人通りの少ない路地裏とはいえ少女は自身の大切な場所を恥ずかしげもなく晒け出していた。
そのまま少女は指で自らの秘部をぐちゃりと、まるで準備のできていたような水音が鳴った。
「やっぱりコイツだ…♡あのとき、私が犯されるのを見てたヤツ……♡♡
私はこんな惨めなポーズでこいつにも視姦され…っお゛♡♡」
そしてあろうことか少女は路地裏でオナニーを始めたのだ。吸血鬼の男にされたみたいに大きく股を開き、あの日の屈辱的な敗北を手に取るように感じながらの…妄想よりもずっと興奮する屈服体験。
最近の少女はクリトリスを使った自慰が好きで、その場所を徹底的にいじめてどれだけ無様な敗北感に浸りながら潮を噴くことができるかを楽しんでいた。
「あ…♡♡あのあと私が街中を連れ回された時もこいつに見られてる…♡♡こ、こんな格好で……♡♡」
その記憶を食べた瞬間、少女の穴が愛液を噴き上げた。
「毎晩のように、こいつにもオカズにされて…♡♡
こんなやつにまで録画データ勝手にネット上で晒し上げられて…♡♡あとでデータ消さなきゃ……♡♡でも感想付いてる…特にこれなんか、私のことをなんだと……♡♡♡」
また、屈辱的な想像の記憶で屈服させられる。
「お゛っ♡お゛お゛〜♡♡あの吸血鬼っ♡ぜったい、ゆるさない…♡♡全部アイツのせいだ……っ♡
こんな記憶、早く消し去らないといけないのにっ♡あの時の記憶も食べなきゃいけないせいでっ、毎回完全敗北オナニーしないと…収まんない…♡ォ゛ッ…♡♡♡」
今度は乳首だけを執拗に、膣口がひくひくし始めても胸を触る手を止めず、秘所の疼く感覚に苛まれながらじっくりと敗北が味わえる乳首オナニーに耽る。
「…いくっ♡イッちゃう……♡負ける…♡♡♡おまんこに触られてないのにぃ……♡♡」
「誰に負けるの?」
「へ…っ!?♡♡」
壁に寄りかかり脚をがに股に開いた少女はあの吸血鬼のロサに見られながら乳首オナニーで絶頂してしまうと、全身から力が抜けたようにへなへなとその場で座り込んでしまった。
「な、なんでここにお前が…♡」
「いやだってここ、キミが前にボクを襲ってきた路地裏でしょ?普通に通り道だから……」
「う、そんな…♡」
「それよりキミ、また人を襲ってたんだね。この前『もう絶対しません』って約束したのに」
「あ、アレは銀の剣で殺そうとしたことを謝った…」
「ならもう一度、お仕置が必要みたいだね?」
男のズボンのファスナーが開かれ、結局記憶の中でしか見ることが叶わなかったオスの猛々しいちんぽを目の当たりにしたシレネは、ひどく動揺してしまった。
「…っ♡♡」
それと同時に、自慰では満たせない欲望の数々が少女の胸の中で膨れ上がった。
二度とあんな無様をこのオスちんぽ相手に晒すものかと、今日までにリーヴァの力で何十回もこのデカちんぽとのデモンストレーションは済んでいるのだから、経験の数ではこっちが優位なはずだと。
この男が一瞬でも隙をみせたら、触手で記憶を奪ってやる。そうすればまた……♡♡♡
〇あとがき
ここまで読んでくれてありがとうございます…読んでくれてるよね?作者さんです。
本作は吸血鬼やエルフのようなファンタジーつよつよ長命種族を食い物にする『記憶喰らいリーヴァ』の種族設定を供養するために書いた作品でした。
供養なので、あとがきの以降では作中に登場するおとぎ話の『死人還し』について書きたいと思います。
〇『死人還し』
死人還しはひとつの宿主を捕まえると、宿主の住居で共に生活する。
宿主は吸血鬼のように長い寿命を持つものが好ましく、宿主は死人還しにじわりじわりと記憶を奪われるため普段の生活で死人還しが住居にいることを宿主自身が認識することはありません。このとき宿主は家での記憶が曖昧なものになります。
死人還しは宿主が住居に別のエサを引き連れてくるのを心待ちにしており、宿主を生き餌にすることでより多くの記憶を自らの食事とするのです。
そして死人還しが一定の住居に留まることは珍しく、自身の姿が周囲に露見しない内に、より交友関係の広い別の宿主の家に移り住むことが確認されています。
実はシレネちゃんの祖先も死人還しのような見た目で、その頃は寄生生物だったって設定だったり。ちなみに一度は吸血鬼をほぼ壊滅状態まで追い込んだ、超危険な寄生生物です。
ですがシレネちゃんの時代にはより人間らしい姿の、人間と(同化することで)交配もできる種族として進化していて、シレネの場合は長い黒髪の裏側にリーヴァの触手が格納されています。
…はい、供養したのであとは続きません。評価に色つくくらい好評だったら考えてもいいですが、いまのとこ続きません。
8/31追記 : いつの間にか評価に色ついてました、ありがとうございます。考えます。