西連寺春菜のToLOVEるな快楽調教生活 作:愛甲ハマチ
なんでか、先を書こうとすると秋穂関係に戻っちゃう……まあ、単なる描写不足なんでしょうが
その感情の名前を春菜は知らなかった。
「うぐっ……ひぐっ……なんで……?なんで涙が溢れてくるんだろう……」
家族以外で最も信頼する人が大好きな姉と付き合うことになり、春菜は寂しさと同時に無自覚ではあったが心が傷付いていた。
しかし、どれだけ何を思おうと現実は変わらず、春菜は自然と流れる涙の理由を知らない。今まで、彼以外とでは滅多に一緒に居ることがなかった弊害なのだろう。
春菜はあの時のトラウマから、いざとなったときに男の子よりも女の子の方が厳しい視線を向けてきていたことを知っている。そのため、世間話程度の距離感を保ちつつ深くまで友人関係を作ろうという意識が薄くなった。
だからこそ、女の子同士による恋ばななどすることはなく、雄上因馬という頼り甲斐がある同年代の男の子に向ける気持ちを理解できてなかったのだ。そのために、春菜にその胸の苦しみの理由に思い至れない。
「胸が痛くなりそうなくらいに苦しいよ……どうして、こんなに……ひぐっ……ううぅ」
彼と付き合っている自らの姉は、彼は家へと迎え入れる。それ自体に特別おかしなことはない。だが、それは春菜の心の整理など無視したものであり、彼女の胸の傷は深いものになっていく。
そして、今日は彼が秋穂と付き合い出してから2回目のお家デートを過ごして、現在土曜日の夜26:00を迎えた深夜。一人寝付けずに心を引き裂くような痛みに嘆きながら、春菜は一人で耐え忍んでいたのだ。
ーーだが、そんな彼女の涙が引っ込む事態が突如起こる。
『お゛ほぉおおおおおッッ♡♡♡♡♡♡!!!!』
その雄叫びに春菜は体全体を揺らして驚愕した。被っていた毛布を握り締めて身を縮こまらせる。
「えっ!?な、なに……!?一体なにが起きたのっ!?」
突然、聞こえた動物の鳴き声。声の太さから小さい動物ではないと看破してしまった春菜は恐怖を抱いた。こんな真夜中にそんな大型の獣が近くに居るなど、当時幼かった春菜からすれば恐ろしいものでしかなかったのだ。
それに加えて、その獣はどうやら家の中に居るようだった。こんな鳴き声の動物なんて心当たりがない春菜は、魑魅魍魎の類いだと確信した。
『あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛♡♡♡♡♡♡!!!!』
そして、それはどうやら姉の部屋に居るらしい。彼と姉の二人はどうなってしまったのか春菜には分からない。
このまま、毛布にくるまってやり過ごすのか、確認しに行くべきなのか。悩んだ春菜は恐る恐るドアノブに手を掛けた。
がチャリと後ろ手で扉を閉めて、一歩一歩姉の部屋へと足を進める。鳴き声が聞こえる度にビクリと肩を上下に揺らしながら立ち止まる。
「(こ、怖いよぉ…………う、ううぅ……っ、この先に、な、なにが居るの……?)」
幽霊なのか、考えたこともない化け物なのか。不安まみれの中でその鳴き声の発生源である姉の部屋のすぐ前まで辿り着く。
足がすくみそうな中、春菜が暗い廊下を歩いてこれたのは、
そこで、彼女は知ってしまった。家中に響き渡るような鳴き声を上げる化け物の正体を。
「イグ♡ イグ♡ イグ♡ イっぢゃうのどまらないのォ
おお♡♡ ぎもぢいい゛どごろ全部削られるうううう♡♡♡♡
がえって来れなくなるの゛♡♡ この王様チンポに全面降伏しちゃう゛ぅ゛う゛ううぅぅッ゛ッ♡♡♡♡♡♡」
「ふぇ……?」
それは、あまりにも刺激的だった。思わず、気が抜けた声を口から出してしまうほどにそれは逸脱した光景であり、春菜の思考は完全に止まってしまう。目の前にあるのは肌色の人影が生み出すものだった。
同い年の子供。それも、ほぼ毎日顔を会わせる幼馴染みが、5歳も年上の自分の姉を四つん這いにさせ、裸同士で腰を突き合わせていた。
最近、レディースコミックを読み始めた影響で、明確にそう言った行為があることを知った春菜だったが、その光景は春菜が想像したものとは天と地ぼどかけ離れている。
パンッ!パンッ!と、肉を打ち付けるような音と、普段の姉からは想像もできないイヤらしい太く艶のある声。漫画で表現されていた擬音とはまるで違う、可愛らしさなんてどこにもない獣がする動物的な交尾がそこにはあった。
「G、Gスポット抉りながら、ポルチオまで突き挿すストロークぅ…………最っ高……っ♡♡ 本当にぃ、ヤバいぃぃ……これぇえッ♡♡♡♡ 頭が沸騰しちゃいそうっ♡♡♡」
扉の隙間から見える姉は彼の動きをどこまでも自然と受け入れていた。背丈の違いから彼は中腰で腰を叩き付けていたが、手を秋穂の尻に置くことで、バランスを取りながら腰を振ることが可能であるようだった。
体格で言えば秋穂の方が勝っているにも拘わらず、春菜は彼が自らの姉を一方的に蹂躙しているのだと直感的に悟る。
アニメや漫画のように姉の瞳の中に、ハートが見えるのは春菜の目の錯覚なのか。
「(あ……ああ……、なに、これ……。パンパンって裸で……腰を腰に当ててる?……こ、これがセックス?
因馬くんにおチンチン入れられてあのお姉ちゃんが気持ちよくなってるなんて……でも、すごいエッチ……)」
反射的に口を両手で塞ぎ、呼吸を忘れたかのように目を見開いて凝視する。目を回していないのは彼による『特訓』と、彼から進められていたエッチな描写がある、レディースコミックを読んでいたからだろう。
だが、それでも衝撃的な光景であることは間違いない。
「(おチンチン入れられる度にお尻が波打って……お姉ちゃんのおっぱいもエッチに揺れてる…………すごい)」
最近胸が膨らみ出した春菜とは違い秋穂はDカップだ。クラスの中でも発育が良いと聞いていたが、性行為をするとここまで印象的に映るとは思いもしなかった。
春菜は姉が『雌』として喘ぐ姿に目が離せない。そのため、ショーツに大きな染みができていたことに気が付かなくても仕方のないことだった。
彼らが行う性行為が終わる1時間もの間、春菜は今までにないほどに高鳴る心臓にさえ気付かず、一心に光景に目を奪われ続けていた。
【ーー♡ーー】
自室に戻った春菜は先程のショッキングな光景を思い出していた。
「……あ、ああああんなの、普通じゃないよ……あんな、ワンちゃんみたいな動き人がするなんて、お、おかしいもん……」
枕で顔を隠しながら、動物的なセックスを思い出す。その影響で顔は熱があるかのように真っ赤で目を回していた。
唇を震わせて春菜は現実を受け止められないかのように言う。
「コミックだともっと優しくて男の人が女の子を宝物みたいに扱うのに……」
コミックで描かれたものは恋愛的で男女の繋がりを描写しつつも、トキメキを感じるものだった。だが、先程のものはまるで違う。
「……お姉ちゃんの表情はダメなくらいに蕩けてて、白目を剥いちゃいそうになっている顔なんて、絶対に女の子がしちゃいけない顔だった……。
声だって高い可愛い感じじゃなくて、低くてお腹の中から響く感じだったよね……」
本当にあそこに愛情があるのだろかと春菜は思う。まるで、肉欲のためだけに性行為をしているようにしか見えなかったのだ。
ーーそして、その推測は正しい。秋穂は彼の2時間の強姦により雌へと堕ちた。
どれだけ、理性では駄目だと思ったとしても子宮が疼いて、彼の王様チンポ無しでは満足することができなくなってしまったのだ。
彼らは恋人とは名ばかりのセフレにして、ご主人様と雌犬の関係になっている。既に、秋穂の中に年上だから自分がリードしなくてはならないという意思はなく、この雄にどうやって蹂躙して貰えるのかという考えしかない。
あんな快楽を優先し肉欲のまま肌と肌を打ち付け、発情した動物のような喘ぎ声を響かせるセックス。それは、正しいものなのだろうか?
だが、春菜はあることに気付いてしまう。
「お、お姉ちゃん……すごく幸せそうに笑ってた……。あ、あんなに、めちゃくちゃにされてるのに……」
白目を剥きかけ、よだれを垂れ流しそうなほどに快楽に溺れた歪んだ恍惚な笑みを見て、春菜はそれがとても幸せそうに見えてしまったのだ。
まるで、女として人生最大の幸せを見付けてしまったかのような顔を彼女はしていた。
だから、春菜が先程の光景を思い浮かべて自慰をしてしまうのは自然な流れだった。
「ん……ふあ……。ん、んん……っ、……あっ、あっ、あっ、あっ」
既に、濡れそぼった秘裂に指を挿し込みぐちゅ♡ぐちゅ♡と、Gスポットを擦りながら、パジャマのズボンを脱ぎ去り左手も一緒にクリトリスを刺激して性感を高めていく。これも彼の『特訓』によって学んだことだった。
いつもと違うのは、想像するものがレディースコミックのようなソフトなものではないという点だ。
掴んでいた枕を離して離れてベッドの上に座り、壁を背にしてパジャマの隙間から右手を入れて秘所をまさぐり続ける。
「ふぅ……ふぅ……あんなの普通じゃない……女の子がしちゃいけない顔してたもん……んんっ」
肌と肌がぶつかり合う肉欲がこれでもかと溢れ出た、恋愛というものに対する、冒涜的のようにも見えた男女の交わり。まるで、理性が消失した獣による、『雄』と『雌』との性の
性欲や肉欲というものの、暴力的な発露をまざまざと見させられた春菜は、また一つ抱いていた固定概念が揺らぎ、淫猥な価値観を新しく刷り込まれてしまった。
「はぁ……ふぅ……。んあ……っ、……ふーっ♡ ふーっ♡ ……お、男の子の前で、下着も何も着ない裸姿で居るなんてエッチすぎぃ……♡♡ あれが、本当の……セ、セ……セックス…………♡ ……大人の人がすることなんだ……♡♡」
まだ幼い子供である春菜の理性は弱く、判断能力もまだまだ未熟。だからこそ、見たものを素直に受け入れ信じてしまう純粋さがある。
それに加えて、彼の『特訓』による性感調教により春菜の体は、既に成熟した大人の女性顔負けのところまでできあがっていたのだ。
思春期の猿のような肉欲を抱いてしまうようになってしまった彼女の体は、そのイメージから溢れ出す性欲を余すことなく受け入れることができてしまった。
ならば、高校生が猿のように性欲に振り回されるのと同じ様に、春菜も体が求める肉欲に対して抗うことができずとも、仕方がないことだろう。
「(着ている服全部脱いで……私の体に因馬くんの、お、おチンチンが何度も何度も出し入れされちゃう……♡
どれだけ、反抗したってきっと何度も何度も女の子の大事な場所をめちゃくちゃにされるんだ♡)」
いつの間にか、彼と姉とのセックスのイメージで姉と自分の顔が入れ替わっていた。あのような、『肉欲のことしか考えられない人以下の獣になることなんてありえない』という考えから、今ではあの光景に対して無意識下でどこか羨望のようなものを抱いてしまっている。
もちろん、女の子としてあのような可愛らしさもお淑やかさもない振る舞いを、自分自身がすると考えてしまうと拒否感を抱くのは変わらない。
しかし、姉のように女のプライドも何もかも投げ捨て、与えられる快楽にだけ全てを捧げる開放的な姿を見てしまうと、その破滅的な姿にどこか惹かれてしまうのだ。
自己破滅願望。
尊厳も所有権も全てを誰かに渡したい。何もかもありのままを晒して管理されたい。そのような欲求がこのとき、僅かではあるが春菜に生まれてしまっていた。
「お゛っ……お゛っ……お゛っ……お゛っ…………こんな感じだっけ?……うぅ~~っ!は、恥ずかしい……っ」
姉が喘いでいたイメージ想像し自分でもやってみるが、羞恥心が上回ってしまった。人よりも大人しい彼女には実践するのはハードルが高すぎる。
だが、それでも想像は止まらない。
「わ、私もいつかお姉ちゃんみたいに眉毛を八の字にして……♡ 舌ベロを口からエッチに出しながら♡ ん、ふぅ……♡ はぁ……♡ おマンコおチンチンで何度も入れられちゃうんだ♡♡ ……あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」
ぐちゅ♡ぐちゅ♡ぐちゅ♡ぐちゅ♡と、クリトリスを左手で擦りながらGスポットを虐めぬいて高みに昇っていく。イメージもあってか今までにない程の快楽を得た春菜は、先程の姉と同じ様に法悦に溢れた笑みを広げる。
自らが述べた女の子がしてはいけない顔の一端を覗かせながら、春菜は秋穂と似通った顔を快楽に歪ませ、瞳にハートの幻影を映しながら春菜は忘我の彼方に飛び去った。
「ん、んん~~~~~~ッッッッ♡♡♡♡♡♡」
ビクンッ♡ビクンッ♡と、腰を震わせて春菜は壁に凭れ掛かりながらベッドの上で絶頂する。口から絶頂の快楽によってよだれが垂れてしまうが、春菜はその事実に気が付かないほど余韻に耽っていた。
だが、それでもと思ってしまう。
「(もし、因馬くんのおチンチンが入っちゃったら、……もっと……きっと……♡)」
春菜は知らない。先程まで見ていたセックスは確かに本物の行為だったが、ここまで女が一方的に蹂躙されて嬲られることなど、極めてレアケースなのだということを。
春菜はレディースコミックから恋愛的なセックスを知識で知っており、それを基に先程まで見ていた情事を否定していたが、目の前で見せ付けられた実践と創作物による描写を比べてしまえば、どちらが説得力があるかなど言うまでもない。
つまり、春菜の中では『理想』がレディースコミックで表現されたセックスであり、『現実』が肉欲に支配された獣による性衝動の発散なのだ。
この後に、春菜は普通を知ることになるだろうが、初見であれを見てしまったあとに普通のセックスを見たとして、春菜の価値観はすんなりと認識を塗り替えることが不可能という他ない。
愛し合う恋人同士のセックスと、貪り合うような獣同士のセックス。春菜が求めるものはどちらか。
「あんっ♡ んっ♡ んあっ♡ もっと♡ もっと、ぐちゃぐちゃで……♡ ……もっと、激しくてエッチな長くて強いのがここにぃ……♡♡」
着ていた服を脱いで、ケダモノセックスをしていた姉の様に全裸となり、仰向けに寝そべりながらキュン♡キュン♡と
性欲。
羨望。
嫉妬。
好奇心。
罪悪感。
破滅願望。
様々な感情をない交ぜとなった春菜の性的欲求は、限りなく高いものへと昇華した。もし、彼女が今まで学んできた倫理観と常識がなければ、彼の雌犬として今すぐにでも志願していたかもしれない。
だが、決して春菜はそうはならない。
春菜は常識を捨てないーー彼が現実に引き戻すから。
春菜は理性を失わないーー彼が絶望を教えるから。
春菜は恋を諦めないーー彼が調教を行うから。
彼は宇宙中の『雌』を支配する『雄』の頂点。
春菜が彼の鎖から開放されることはこの先永遠にありはしない。彼が何よりも執着するオモチャに選ばれた春菜は、この先もその尊厳を弄ばれる運命にある。
西連寺春菜に自由はもうありはしないのだ。
宇宙最高の『雄』の魅力と威容を、在り在りと教えられた哀れな二人の姉妹は、この後も彼が施したその呪縛に絡み取られ続ける。
彼氏とのセックスと比較し、『普通』から『特別』を雄上因馬に教えられた姉の西連寺秋穂。
女の子が夢見るセックスの、『理想』から『現実』を雄上因馬に見せ付けられた妹の西連寺春菜。
どちらも、セックスという行為によって『女』は『雌』に堕とされるのだということを知った彼女達は、果たしてどちらの方がまだ普通の枠組みに居るのだろうか。
この先、他の誰を好きになっても彼とのセックスと比べてしまう運命に、彼女達は立たされた。どれだけ、好意を寄せたとしても10cm近く長さが違う巨根と、女を意図も簡単に手玉に取り雌へと変えてしまうその手腕。それと比べられ応えられるものなどそうはいない。
──自覚の無い春菜が宇宙でも頂点に位置する『雄』によって、脳と体を隅々まで焼かれてしまっている事実に自覚するのは、既に手遅れとなってしまったあとになる。