西連寺春菜のToLOVEるな快楽調教生活 作:愛甲ハマチ
彼が春菜に執着する理由です
キャーキャーと、子供特有の甲高い騒ぎ声がそこらじゅうで響いている。
「楽しそうだなぁ、みんな」
彩南幼稚園の卒園する最後の月。
その少年は遊び回る園児達の輪の中から離れて座り込んでいた。彼はその年齢に見合わぬ達観した目をして周囲を眺める。
その冷めた目で世界を客観的に見た彼は、ため息を吐きながら言葉を溢す。
「ハァ……、つまらないなぁ……」
退屈。
彼の顔にはそんな文字が浮かんでいた。遊び盛り園児の子供とは思えない態度だった。
それこそ、彼は無邪気に遊ぶ彼らを、自分とは違うどこか遠くの世界に居る住人かのように見ている。1年以前まで自分もそちら側だったことが遥か昔のようだ。
【ーー♡ーー】
彼は純粋な地球人ではない。彼の血にはインキュバース星人という宇宙人の血が混じっている。半血であろうともインキュバース星人の血が流れている以上は、彼もまたその特色を引き継いでいた。
では、そのインキュバース星人には何があるのか?彼らには幾つか珍しい特徴が存在している。
一つが男しか生まれない点。
女が産まれることはなく、交わって産まれてくるのは男のみだ。そのため、子孫を繁栄させるためには他の惑星に居る女に種付けしなければならない。
二つ目は女を落とすための特殊能力である。
これはララの母親であるセフィ・ミカエラ・デビルークの血に流れる、チャーム人が持つ『宇宙一美しい容姿と声』という生まれながらの特徴と、似たようなものと言っていい。
とはいえ、その特殊能力はランダムで決まり、相手に直接手で触れなければ効力を発揮することは不可能。当たり外れが大きく差があるため、生まれながらの勝ち組と負け組が生まれる無慈悲なものだ。
しかし、上位の能力を使いこなせれば、国を一人で支配することもできるようになる破格なものもある。
──だからこそ、インキュバース星人は滅ぼされた。
様々な惑星で好き勝手女を犯した彼らは、数多の惑星の人口比率を傾かせ、数世代でそれらの星の人型生命体が滅亡する危機まで追い込んだのだ。
そこで動いたのが宇宙を支配するデビルーク王、ギド・ルシアン・デビルーク。
彼は外交を担当している妻である、セフィにインキュバース星人の出没箇所をくまなく調べ上げさせ、総戦力での殲滅戦を開始した。
インキュバース星人は【洗脳催眠】や【感度増減】、【好感度調整】などと言った女だけではなく、男にも通じる能力を持つものも居るが、それも直接触れなければならないため、真正面からの戦いが起きると一般的な肉体しか持たない彼らは一方的に倒されるしかない。
宇宙を統べるデビルーク星の精鋭に勝てるわけもなかったのだ。とはいえ、大々的に粛清を行ったが彼らは雌を見つけ、孕ませるためだけに宇宙を飛び回る根なし草。
それで全滅できるわけもなかったが、彼らの所業を正しく周知させたセフィの尽力と、デビルーク王の不断の決断に重い腰を上げ、銀河警察がインキュバース星人の指名手配に力を注ぐこととなった。
他にも、デビルーク王が直々にインキュバース星人に対して賞金を出し、賞金首が報償を求めて追い求めたのだ。
───噂の範疇を出ないのだが、実はここまでギドがインキュバース星人に対して敵対心を抱いたのかというと、彼の妻であるセフィに対して能力を用い、自分のものにしようとした愚か者がいたからとか。
そして、宇宙中の殺し屋と銀河警察に追われた彼らはみるみる数を減らしていき、とうとう数年前に絶滅したとされた。
彼はインキュバース星人の男が観光気分でやって来た地球で、能力を使用し認識を誤認させた女を抱いてできた子供だ。
結局、父親はすぐに他の星に渡り、以前から目を付けていたとされる女を抱きに行ったのだが、そこで銀河警察に待ち伏せをされてお縄に付いた。
ここで幸運だったのが、彼の父親は地球の酒に酔い前後不覚のため記憶にも残っていなかった。そんな男にどれだけキツく取り調べを行おうとも孕ませた子供が発覚することもなく、彼は銀河警察にも殺し屋にもバレずにこうして今を生きている。
そんな生まれながらに業を背よった、波乱万丈な人生を歩むこととなる彼は、今のどうしようもない退屈さをどうにかするのかが、一番の悩みどころだった。
「セイツウしたら超能力が手に入る……だっけ?まあ、アニメとかのスゴいヤツってそんな感じで新しい力を手に入れるのばっかりだしね。いや、それはよくても
それはあり得ないことだった。インキュバース星人が発現する能力は一人に付き1つか2つ。それが彼の場合は
それはまるで唯一生き残った少年に向けての、今は滅んだ一族からの願いの集積のようだ。
──下半身が滾るようなエロくて可愛い魅力的な女を、一人でも多く堕とし雌奴隷にして、ドスケベエッチで孕ませてくれ、と。
──そして、その光景を草葉の陰から眺めさせて、衆人環視(亡霊)の露出プレイにまぜてくれ、と。
実に救いようがない種族だったのだ。
彼は子供の無邪気さと特別な力を有したことによる全能感に酔いしれ、周囲の者達に対して
……そうなると、どうなるのか?
地獄が始まった。
【ーー♡♡ーー】
「
『
教室の中に居る女の子を集めて自慰を始める幼稚園教諭に、それを当たり前かのように見る子供達。元々、Bカップしかなかった胸は今ではPカップの超乳へと変貌し、当たり前のように絶頂と同じくして母乳を噴き出している。
牛柄のビキニを着て牛の角とベルを首に付けたその風貌は、
先生の中でも全体を仕切るリーダーのようなポジションにいた彼女は、一匹の雌へと堕とされたのだ。
今も幼い少女達の
外を見れば大和撫子のように包容力があり、落ち着いた先生だった全裸の雌犬が、男の子達に追われてお尻をシバかれている。
そんな自分に興奮を感じたのか、自分から犬の鳴き真似をしながら四足歩行で走り回っていた。
逃げ回る雌犬に追い付いた男の子達は、まるで現実を正しく把握できていないかのように、無邪気な笑顔で振り抜いた手を赤くなった尻にさらに叩き込んだ。
他の生徒も服を脱がせて全裸で生活させ、そうではないのは雌牛のように牛のコスチュームをさせている者か、彼が座る全身タイツの椅子もどきのような存在だけ。
ヴヴヴヴッッ♡♡と、蜜壺に入れたバイブと尻穴に入れた電動プラグが動く度に、絶頂を繰り返している。中高一貫の女子校の出身らしく男性経験も乏しかったが、今や彼女に並べる者もそうはいない。
タイツで見えにくいが乳首にもバイブが付けられ、弱点という弱点を責め立てていた。もし、体勢が崩れれば【連続絶頂】で死ぬまで絶頂に導かれるため、ガクガク震えながらも懸命に持ちこたえている。
【ーー♡♡♡ーー】
そんな地獄を作り上げた彼は、一週間でそれに飽きてしまった。
難しいことなど何一つとして無かったのだ。
【エロステータス】で胸の成長の限界値を観測し、
【雌牛搾乳】で乳腺とついでに乳首も刺激してやれば、たった三日で限界値を悠々と超えることができた。
どんな我が儘も笑って流す大人な女性は、
【感度増減】で感度を10倍にし、
【絶頂操作】で絶頂するのを10回止め、
【敗北歓喜】で負けることへの快感を刻み付ければ、たった2回の躾で人権を返上したマゾ雌に成り下がった。
溌剌として元気な子供好きしそうな笑顔を浮かべる、男を知らなそうな女性は、
【マジカルチンポ】で彼女の秘裂を蹂躙して征服し、
【本心暴露】で自分の快感を口に出させて快楽を自覚させて、
【道具創造】と【媚薬体液】で媚薬の特性スライムを作り出し、尻穴に入れて数十分経つ頃には、使い慣れた肉壺と変わらない柔軟さと性感帯を既に身に付けていた。
大人という子供にとって最大の壁をこうも簡単に屈服させ、誰も彼も難なく超越できてしまった。手で触れればそれだけで自分は相手にも、常識にも、世界でも屈服させることができる。
欲しいと思ったものは簡単に手に入るようになってしまった彼は、女性という生き物に執着できなくなってしまった。
照り付ける太陽の日差しの中、砂漠の中で見付けたオアシスの水は一生の思い出となるだろうが、セルフサービスでいつでも自由に飲める、お店のウォーターサーバーの水のことなど誰が覚えているというのか。
最低最悪な所業を行う彼は畜生そのものだったが、僅かだけでも地球の常識を知っていたからか、この地獄を元に戻すことにした。
彼は理性的だ。
なぜなら、彼と同じインキュバース星人は相手の尊厳や知性を奪ったままその場に捨て、次の雌を躾るためにその惑星から離れてしまうこともしばしばあるのだから。
一つの種族を滅ぼすことに、どこの惑星からも反対意見が出なかったことは必然だった。
だからこそ、その痕跡からインキュバース星人の所在を特定ができ、デビルーク王が軍を率いての殲滅線にうって出ることができたという背景がある。
『屈服した雌奴隷をどうしようがその権利は自分にあり、自分の好きにできて当然だ』、といった傲慢さが破滅を呼んだのだ。
だからこそ、彼の『崩した積み木は元に戻さなくちゃいけない』という、うっすらと備わっている幼い知識で身に付いた常識は、彼の存在を覆い隠すこととなる。
とはいえ、彼のように自分の痕跡を完璧に消せる能力を持つ、インキュバース星人は極少数だったこともここに記すべきだろう。
【ーー♡♡♡♡ーー】
それから、彼は一週間をかけて【洗脳催眠】で記憶を書き換えつつ、変質した雌の肉体を元の状態に変えて、全てを元通りに戻したのだった。
彩南幼稚園を襲ったあれほどの地獄の残滓は、もう影も形もどこにも見付けることはできない。完全な平和な日常を取り戻したのだ。
まあ、暇潰しの面白半分で敢えて完璧に治さず、先生達の治療を行ったりもした。彼はあの二人は残りの卒園期間の二数週間、尻叩きで遊ぶつもりだ。おそらく、多少敏感に感じる程度で収まることだろう。
とはいえ、自分で開発し性癖として開花をさせるのなら、それは自己責任。そこまでになってしまったのならば、それを受け入れてくれる相手を是非見付けてほしい、と彼は考えている。
「はぁ……、つまらないなぁ。ホントに……」
顔が良い魅力的な女の子とこの先出会えたとして、肉体関係を結べてもただそれだけ。美人は三日で飽きると言うようだし、飽き性の彼はどうせすぐに自分は飽きるだろうと確信してしまった。
まあ、女の味も知れたため小学校に通うようになれば、適当に若い女教師でも雌犬に調教して性欲の発散に使おうとは思っているようだが。
「手元に置いておきたくなる女の子、かぁ……」
彼は欲しかった。執着できる女の子が。
インキュバース星人の本能が言っている。数多の雌奴隷を作り上げて支配し、雄としての悦楽を味わい尽くせ、と。
人間の理性が言っている。どれだけ女の子を自分のモノにしてもすぐに飽きて、道具としてしか見れなくなるだろう、と。
何故なら、能力を使えば相手を気遣う必要性が無いのだから。例え、相手に何かしらの生理的嫌悪感があっても、能力を使い書き換えてしまえば何でも進んで自分の言うことを受け入れてくれる。
肉体的に無理をさせてしまい壊してしまっても、能力であらゆる行為を受け入れる体にしてしまえばそれで終わりだ。
「それこそ、ブサイクな子であっても【美醜逆転】能力で、かわいくキレイに変えてしまえばいいだけ。
周りの人も記憶も【洗脳催眠】能力で一人一人書きかえればいいだけ。
気に入らないところがあれば能力を複数使って、自分のスキなように変えちゃえばいいだけ。
……こんな何でもできてしまう力があって、一体ボクは何にこだわればいいんだろう……?」
外見にこだわる必要はなく。内面にこだわる必要もない。
全ての基準が全て0になってしまった。『特別』な何かなど彼が全て与えることも奪うこともできる。
「(セイツウしたからえっちなことを、これから多くしたくなるだろうって先生達から教えられたし、てきとーにかわいい女の子やキレイな女の人をボクのモノにしていけばいいのかな?)」
彼はいっそのこと、さっきの地獄を楽しめる感性があればいいとさえ思った。そうすれば、こんなつまらない日常ともおさらばできるのに、と。
彼からすれば『特別』なんてもう世界のどこにもないものだ。一番欲しいと思った人生で初めてのものが、見付けたと同時にその価値は転落しもう見付けることもできない。
彼の心に冷たい風が走る。本当の意味で熱くなることは無いのだと諦観を抱いてしまっていた。
そんな彼に話しかける少女が居た。
「……ねぇ、これたべる……?」
「ん……?」
「たべれば、げんきになるよ?」
一週間前まで教室の中で全裸で過ごしていた少女が、何やら飴玉か何か持ってきたらしい。可愛らしい顔立ちだったから覚えてはいる。
しかし、自分の能力でああも能天気に遊んでいたかと思うと、興味はどうやっても失くなってしまう。
──だから、これは気紛れだった。
「(この子は【エロステータス】によると……コウコーセイになったときの胸のサイズはB~Cカップ。
初めての経験は……ふーん、だいたい普通くらいかな?……いや、ちょっと遅いのかも?……うーん、先生達しか知らないからよく分かんないや)」
【エロステータス】は触った相手の過去・現在・未来の性に関する記録を全て覗き見できる能力だ。本人が隠しておきたい記録を一目で見れてしまうこの凶悪な能力一つ取っても、インキュバース星人で彼に比肩できる存在はいなかった。
「(いつか好きになるこの子のはじめてのキスの相手は誰かなー、っと。
みんなふつーの男の子をスキになるから、おもしろくないんだよねー。どうせこの子のはじめてキスする子もどうせふつーなんだろうなぁ)」
そんな無自覚に下劣なことを思いつつ、新聞を見るかのような適当さで彼は相手の経歴を見た。そして、書かれた項目に目を見開くことになる。
「……
「うん?どうしたの?」
思わず彼の口から溢れた少女が反応する。だが、そんなことはどうでもいいのか、彼は【エロステータス】に表示される文字に目を走らせていく。
「その子の双子の妹ちゃん達にも告白されたりスキになられて、しかも別の宇宙人の女の子達にも好きに……えーと、その女の子達は地球では人気アイドル??
他にも、宇宙一の殺し屋から告白されたりもする……ってなんだこれっっ!?!?」
「きゃあっ!?な、なにッ!?」
突然の大声にビックリして少女も悲鳴を出す。黙り込んだりブツブツ言っていたりした男の子が、いきなり大声を上げたらビックリして当然である。
しかし、彼はその様子に気付いていないかのように、空中へ目をしきりに動かしていく。
「おもしろい……、おもしろいよ!!いいね、いいっ!すごくいいよっっ!!
ははっ!なんだよ【突発性ハレンチ症候群】って!そんなのボクでも持ってない能力だぞ!!病気なんて能力として身に付くわけがないじゃないか!」
彼女の初めてキスする相手は、世界に類を見ないほど出会いに恵まれ、彼でも持たない能力を……いや、症状を持つ男の子だという事。
こんなおもしろいことを彼は他に知らない。
「ああ、スゴい!スゴいよ!こんなおもしろい男の子にずっとスキでいられるなんて、キミはスゴくて『特別』な子だ!お姫様もアイドルも殺し屋もキミの前では二の次なんだよ!!」
「わぷっ!?」
飴玉をあげようとした男の子に急に抱き着かれ、少女は目を白黒する。彼女からすれば何がなんだか分からないこと尽くしだろう。
そんな彼女の反応も愛らしいのか、彼は肩を掴んで少女の目を見ながら口を開く。
──少女にはどうしてかそれが一瞬、この前テレビで見たサバンナのライオンさんに見えた。
「これから、ヨロシクねっ。西連寺春菜ちゃん!」
〈IF〉
【もし、オリ主が春菜と出会っていなかったとしたら?】
好き勝手に能力を使い甚大な被害を出すことでギドに正体がバレて、宇宙中の勢力+リトハーレムと戦うこととなり、無事討伐。
リト達の仲を深める踏み台となり、何人かのヒロインが陥落する章になるでしょう。めでたしめでたし。
追記
今日はあともう一話投稿します。時間は1時間後の21:00