西連寺春菜のToLOVEるな快楽調教生活 作:愛甲ハマチ
そのため、そこで不安がある方は比較的安心して、この小説の先の展開も見て頂けるかと思います。
時計の針が一日の終わりである天辺を過ぎた深夜。私は一人熱に浮かされるようにベッドで自分を何度も慰める。
発する吐息は自然と荒くなり、キュンキュンと疼く子宮に導かれるまま夢中で指を動かしていた。
「アッ♡ アッ♡ アッ♡ ……!……ッ、……むぐっ…………ぁッ……んッ……………っ♡♡ ……っ♡♡」
知らない内に漏れ出ていた喘ぎ声を止めるため、胸を揉みしだいていた左手で口を塞ぎ、必死に漏れ出る声を噛み殺す。
掛け布団を上から掛けた状態でお尻を突き出した状態の私は、秘裂に入れた指を何度も前後に動かして浅ましく快楽を得ようとしていた。
「ッ♡ ……ぷはっ…………ダ、ダメ……っ♡ ぁっ……アァッ♡♡」
くちゅくちゅ♡ジュプジュプ♡、と耳にまで聞こえてくる卑猥な水音が、他でもない自分の秘所からする事実も、今では興奮をさらに加速させるだけのスパイスとなってしまっていた。
「あれから、五日間経ったのに……ッ♡ はあ……♡ はあ……♡ 口だけなんて♡ ん゛っ♡♡ ………い、一体、どうして?」
疑問を口にしたつもりだったけど、多分今の言葉は自慰をしていることもあって、どこかねだるようになってしまったかもしれない。
高校の入学式から五日が経ち、平日の最後の日である今日は金曜日だ。この四日間はいつ彼に無茶な命令を下されるかと、戦々恐々としてたのだけど放課後に口で奉仕するだけ。
胸もお尻もクリトリスもおマンコも一切触ることがなかった。
「(五日間もずっと精液を飲まされ続けるなんて普通じゃないよ……。あんな硬くて大きくてエッチな形してるモノを、口の中に入れられ続けたら嫌でも意識しちゃう。
精液の匂いも強くて飲み込めないくらいドロドロで、呼吸をするだけで周りの人に気付かれるかもって思っちゃうくらいだった……)」
これも全て彼が今までの積み重ねた私に対する調教の所為だ。どうやって彼がその手の知識を得たのかは分からないが、私の身体をオモチャのようにしていたのは今では分かっている。
───だが、あの頃の私はその事実に気付いていなかったのだ。
【ーー♡ーー】
彼が私の家で一緒にお風呂に入るようになって、体をお互いに洗うようになってから一年。その経った一年で私の反応は既に別物となっていた。
「アンッ♡ ひんッ♡ あッ♡♡ そ、そこ……♡ もっと♡ もっと洗ってぇ♡♡」
小学1年生から小学2年生の間に、性の快楽を目覚めさせられた私は、思い出すだけで顔から火が出るような言葉をお風呂場で口にしていたのだ。
それが、どれだけ恥ずかしいことか分かっていなかった私は、彼に対してそのようにして求めることに何一つ躊躇することはなかった。
「フフッ、春菜ちゃんはここを洗われるのがスキだよねぇ。も~と、洗ってあげるからね」
「うんっ♡! 嬉しい♡ ありがとう因馬くん♡♡ あぁ♡ 私の胸の尖ってるところが因馬くんの手で触られてビクビクしてる……♡♡ ふう……ふう……、もっと♡ もっと……♡♡」
泡立てたボディソープを彼がタオルを使わずに、指と手の平で肌に擦り着けてくる。
彼曰く、『女の子の肌は敏感だから手で洗わないと傷になっちゃうんだよ』ということらしく、当時の私はよく考えずに彼の言葉を信じてしまったのだ。
「ふむふむ、乳首の感度は格段に良くなってるね。僕が来ない日にも開発してたんだ。マンコの方はまだ成長してないから中まではできない。できることって言ったら、表面を撫でるくらいしかすることがないんだよねー」
彼は私に対して無茶なことは要求しても無理なことは一度もしなかった。常にその時その時で感情や性欲に流されず、私を自分のモノにするために、冷静な思考でじっくりと長い期間を見越して調教を行っていたのだ。
「だったら、今は快楽がイイもので病み付きになっちゃうものだってことを、何年も掛けて教えないとねっ」
「く、くる♡ 来ちゃうっ♡ あの感じがするのっ♡♡ お願い、因馬くん♡♡!」
体全体が敏感になる感覚がどんどん近付き、その衝動をどうにかするために彼の名前を呼ぶ。何故そうするのかと言うと、その解決する方法を他でもない彼が知っているから。
今考えると、絶頂が近くなると同時に私が彼の名前を呼ぶようになったのは、彼がそのように私を誘導していたからなのではないかとも思ってしまう。
「うんうん、大丈夫だよ春菜ちゃん。ほら、顔をこっち向けて」
「ーーんむっ、チュッ♡ ……ちゅる♡ むちゅ♡ あむっ♡ チュッ♡♡」
彼にそう言われて、自然に自らの唇を捧げる私。少女漫画などでキスの重要性を知る前の私は、キスという行為は彼から与えられる快楽をより多く受け取るためのものでしかなかった。
「チュッ♡ チュパッ♡ むぐっ……♡ ~~~~ッッ♡♡♡♡」
舌を絡めるでもないただ唇を重ねるだけのキスと、乳首への愛撫で私は軽イキしながら腰を震わせる。多幸感に溺れるその感覚に私は夢中だった。
「(あ~~っっ♡♡ 頭がまっしろになるこれスキ……♡ ありがとう因馬くん♡ ありがとう♡♡)」
その感覚だけは、他の子と話していても外で遊んでも、大好きな家族と一緒に居ても味わえるものではなかったから。
頭と体が
「はあ……はあ……♡ すごい……♡ ビクビクして頭がぼうっとしちゃう♡♡ ……この感じスキぃ♡♡」
「ふーん、そうなんだね。
今思うとなんて白々しい言葉なんだろう……いや、当時の彼も小学2年生。本当に知らなかったのかもしれない。だが、彼がそのことに関して分からないなんて言葉を口にすることが、今では酷く胡散臭く感じてしまう。
しかし、当然彼に全幅の信頼を寄せてしまった当時の私は、彼の言葉に疑いの感情を欠片も持たず『うん♡ うん♡』と、幼い顔を年不相応な熱の籠った表情に変えて、彼に対しての純粋な感謝を込めながら雛鳥のように頷く。
こんな夢中になれるものがこの世界にあることに心の底から感謝をして、私は体の脱力感と共に染み渡る快楽に酔いしれた。
【ーー♡♡ーー】
だが、その無知による罪の報いは一年後にやって来た。
「どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう……」
小学2年生となった私はある日の昼休みの時間、頭を抱えながら青ざめた顔に涙を浮かべ、人気の少ない中庭の隅で一人ブルブルと恐怖で震えていた。
思い返すのは、数十分前の教室での一幕。異常なものなどどこにもなかった筈の昼頃のこと。
『……嘘……それって、本当に言ってる……?』
『…………え?』
それは、同級生との何てことのない雑談の最中にそれは起きた。直前まで彼女達に向けて話していた私の言葉に、ビックリと言わんばかりに驚いた表情を浮かべて、その女の子のクラスメイトは目を見開きながら私に問い掛ける。
そして、その反応は彼女だけではない。一緒に私の話を聞いていた他の女の子達も彼女と同じ様に驚いた表情を浮かべていた。
それも今では仕方がないことだと思ってしまう。
「男の子とお風呂で洗いっこしてるのが、おかしなことだったなんて……」
それこそ、『お風呂っていつから一人で入れるようになった?』という質問に私は『因馬くんとずっと二人で入ってるよ』と言ってしまった。
それを、私は自然体でそう返答してしまっていた。当たり前の事実を口にするように余りにも気軽に。
しかも、そういった言葉の羅列を、クラスの中でもとりわけ引っ込み思案で目立つことを怖がっていた私が言ったのだ。クラスメイトからしても衝撃の言葉だったに違いない。
だが、本当にマズかったのはそのあとに言ってしまった言葉の方だった。
『お股やおっぱいのところをナデナデされながら洗われると、何も考えられなくなるくらいに気持ちイイの。だから、何度もおねだりしちゃうんだぁ♪』
彼に家族には言っちゃ駄目って言われていたから、同級生の友達ならいいかもって当時の私は思ってしまっていた。
誰かと共有したかったんだと思う。自分が今一番夢中になってハマっていることを、誰かと共有したい、そんな誰でも抱く欲求を求めてしまった。
だから、そのあとの反応も自業自得なのだろう。
『男の子に大事なところを洗わせて気持ちよくなるなんて、……どう考えても普通じゃないよ……』
だが、その子達からすればそんなことをしたりさせたりするのは、異常なこと極まりないあり得ないことだった。
そう、これは当たり前の話。だが、その当たり前の価値観を私は知らなかった。
「ひぐッ……、ぞんなの知らない゛もん……。パパもママも因馬くんとお風呂に入りなさいって……そうずっと言っでたの゛……ずびっ、ぐずっ……普通のことだって思ってたんだもん……ッ!」
脳裏に思い出すのはその言葉を言ってからの先ほど起こった、日常の朗らかな雰囲気から、まるで得たいの知れない怪物を見るかの視線と、態度で作り出された針で全身を刺されたかのような、今から攻撃される直前のような刺々しい空気。
高校生となっても未だに震えてしまうほどに恐ろしい。
『え?え……?な、なに……?どう、したの……?』
分かりやすい言葉にされなくても、肌で感じることができる『怖い』空間にいきなり放り出されて、嫌な汗が背中や額からじわっと溢れるあの感覚は、時折今でも思い出す。
ピンッと一切の動きを止めさせるかのような張り詰めたあの空間は、他でもない私を断罪するための空間。穏やかな日常に紛れ込んだ異物を、皆で粛清しようとする民意の具現化に他ならない。
あの時、言われた言葉は今でも覚えている。
『変態』『最低』『気持ち悪い』『エッチ』『おかしい』『間違ってる』『誰もしない』『あり得ない』『異常者』『どうかしてる』
──『普通じゃない』
私はあの時初めて体感したのだった。人から向けられる『軽蔑』と『嫌悪』の感情を。
『ひぃッ!?』
私を排斥するかのような冷たく鋭い視線と、拒絶を現すかのような離された物理的な距離。何てことのない日常から一瞬で、クラスの中から一人だけ孤立させられてしまった言葉にできない絶望。
幼くて引っ込み思案な頃の私には、とても
『……あ、……ああ、うわああぁあぁああああああああッッ!?!?!?』
みっともなく声を上げて走り去る。廊下でいろんな生徒達が私のことを見てきたが、あの空気から逃げることだけ考えていた私には、そのことを気にする余裕なんて微塵もなかった。
今まで信じていたものに全てを裏切られてしまったような絶望の中で、私は人気の少ないところを目指して、今までのどんなときよりも全力で走り続けた。
「はあ……ッ、はあ……ッ、はあ……ッ、はあ……ッ」
私はようやく見付けた場所で何も行動を起こせずに、怯えることしかできずにいた。子供ながらにもう分かってしまっていたのだ。
これから学校の全てが私ただ一人の敵になり、私の居場所はもうどこにもなくなってしまうのだと。
そして、それはもうどうやっても覆せない現実である、という事実を。
「う、うぐっ、うぅううぅううううぅ~~ッッ!!!!」
思い出すだけで怖くて、涙がどんどん零れ落ちていく。
【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】【怖い】
先ほどまで笑顔だった人間が、人が変わったかのように発する純粋な敵意と拒絶。
その感情を複数人から突然晒された私は、余りにも鮮烈でありながら一度も似たようなことを経験してこなかったため、どうすれば恐怖を
理解のできないあの未知の強烈な恐怖に、幼い私は震えて縮こまるしかできない。
「(イヤだッ、イヤだッ!戻りたくない!あんなに怖いこともうイヤだよッッ!!)」
教室に帰れば再びあの空間に、一人放り出されてしまうなんて考えたくもない。
顔は恐怖に歪み、溢れる涙は止まることはなく、ガクガクと全身を震わせてただただ誰にも見付からないように、隠れて震えることしか私にはできなかった。
だから、背後から声を掛けられたときは本当に心臓が止まってしまうかと思った。
「──こんなところに居たんだ、春菜ちゃん」
「きゃあああああッッ!?」
ポンッと肩を掴まれた私は悲鳴を上げた。極限の緊張状態でいきなり肩を掴まれたのだ。私がそうなるのは必然だった。
だが、その人の顔を見て私は恐怖から解放されることとなる。
「い……因馬くん……?」
「うん、ボクだよ。大丈夫?」
顔を上げれば見知った幼馴染みの男の子がそこにいた。彼はいつも通りの穏やかな顔で私を見下ろす。自らを糾弾してくる相手ではないと知り、腰が抜けて尻もちを着いてしまった。
「うっ、うぅ……ッ、わ、わたし、変な子だって……おかしいって……ぐずっ、ひぐっ……もう、教室に戻れない。学校怖いよぉ…………うえええええええええんっ!!」
堰を切ったかのように私の涙の量がさらに増える。既に私にとって学校そのものが地獄そのものだった。明日にはクラス中に私が彼に対して洗いっこと言いながら、気持ちよくなるためにおねだりをしていたことが広まってしまうだろう。
そうなれば、明日からクラスメイトから先ほど聞いた蔑称が、これからの私の名前となる。問題が大きくなれば両親にまで話が向かってしまうかもしれない。
ここから好転する未来なんて一つも想像できず、最悪の結果ばかりが頭に浮かんでくる。希望など一つもなかった。
彼の前で顔を覆いながら泣き叫んでいると、しばらくすると彼はそっと私を抱き締めた。彼は耳元で囁くように言ったのだ。
「……そうだね。春菜ちゃんは間違っちゃったんだ」
「うぐっ……ひぐっ……う、ううううぅうぅ」
「エッチなのはいけないことだ。もっと大人にならないとやっちゃいけないし、誰かに聞こえるように言うのもしちゃいけない。
「あっ、…………ご、ごめ、……い、因馬くんごめんな、さい……」
「ううん、ボクももっと早く気付くべきだったよ。春菜ちゃんのしていることに何の疑問も浮かんでなかったから」
そう言って、彼は私の頭を撫でた。彼に抱き締められて伝わる温かな体温と、髪を
私のせいで部外者でいられなくなってしまった彼の、その余裕がある行動を見て思った。
「(
彼は誰よりも優しくて強い人なんだと、この時の私はそう思ったのだ。
「教室のみんなにはボクが説明して誤魔化しておいたから大丈夫だよ。ほら、ボクってクラスでもそれなりのポジションだから、みんな簡単に信じてくれたよ」
「……ほ、ほんとう?ウソじゃない……?」
でも、そんな不安な言葉とは裏腹に、彼ならそれができるかもしれないと心のどこかで思った。運動ができて勉強もできた彼はクラスで一番の人気者。
それこそ、今とは違っていろいろな人と交流を持ち、同級生で彼のことを知らない人はいないくらいだった。
そんな誰からも一目持たれる彼が、クラスで凄い影響力があるというのは当たり前だ。だから、私も自分ではできなくても彼ならできるかもしれないと思えた。
昼休みが終わる数分前。
彼の背中に隠れながら怯えて教室に戻れば、先ほどの件をクラスメイトの彼女達から謝ってきたのだった。
先程の反応と全く正反対の反応をしてくるクラスメイト達の様子に、口を開けてビックリしたことを覚えている。
私が教室で言ったことは、彼との罰ゲームで命令されたもので全くの嘘だということになっていた。
ゲームで負けた私が彼に命令されて仕方なく、彼女達に向けて言う羽目になっただけで、そんな事実は全くないというのがクラスでの周知となっていた。
「………………うそ……」
信じられなかった。あの状況から流れを覆してしまうなんて、『彼は凄い魔法使いなんだ!』などとという、荒唐無稽なことさえ思ってしまう程だった。
それも、私が教室を出たあとに探し回っていたというなら、教室で説明できる時間なんてほんの僅かなものでしかなかった筈なのに。
もしかすると、賢い彼にはその時間だけで充分だったのかもしれない。
「うんうん、そう言った訳で今回のことを人に言いふらしたりするのは止めてね」
「「「「「「「「「うん、分かった」」」」」」」」」
みんなの返事を聞いてようやく心から落ち着けたのを覚えている。もしかすると、この場だけの嘘を何人か言っていたのかもしれない……ううん、多分みんな本心の言葉だったと思う
このようにして、全てを失いかねなかった私の黒歴史と、彼に私が助けられて距離が本格的に近くなったエピソードが、私の人生を明確に変えることとなった。
……それが、今となっては何よりも辛い。
「よしよし、これで第二段階へ行ける。ここまでのスケジュールは順調そのもの。いやー、体だけじゃなく心の調教もしなくちゃいけないのは大変だ」
絶望の淵から自分を救ってくれた彼のすることに、私は何一つ疑問を抱くことをしなくなり、彼に言われたことを言われた通りに全てを行うオモチャへと、こうして無自覚なままなってしまったのだ。