※この作品はR-18です。

(チート)転生者は復讐する。   作:ボルボロックス

2 / 9
第2話です。




再会

 クソ野郎の娘を助けてからすぐに病院に向かった俺は、母さんの下へと向かった。

 

 

 母さんは今、精神科のある病院に入院しながら治療を受けているが、回復の見込みは治療を続けなければならないほどに弱っていた。

 

 

 母さんを診てくれたお医者さんからも――

 

 

『何があったかは、大体察したが……お母さんが完治するには時間が掛かるよ。』

 

 

―――そう言われるほどに母さんは弱っていたらしい。

 

 

 だが、これで確信が持てた。

 

 

 あのクソ野郎には、大きな絶望を味わってもらわなきゃ、俺のこの怒りは収まらない。

 

 

 必ず、奴には絶望してもらう……。

 

 

 俺はそれから廃棄されたケータイを拾うと、スキルの一つでそのケータイを何でもデータを取得できる無敵端末へと進化させて、あのクソ野郎について調べた。

 

 

 するとどうやら、あのクソ野郎は各界の大物達との“強い癒着”があり、数年後には奴が手に入れた“裏金”で建てた学園の理事長になることが確約されている。

 

 

「クズ共が。まとめて地獄に送ってやる。」

 

 

 端末を操作すると、俺はあのクソ野郎とその関係者たちの動かぬ証拠を端末に保存し、さらに俺は母さんを守るため、学を身に付ける為に沢山勉強した。

 

 

 本来なら時間を掛けてやる中学、高校、大学の勉強の内容、さらに陸上競技や水泳などの運動もやっていった……。

 

 

 何かしら結果を出せば、それが利用できると想い、その中でも特に成果を出していたのは、英語と水泳であった。理由は特には無いが、水泳は好きだし、やってて気分転換にもなる。

 

 

 あとはキックボクシングも学んで自己防衛の手段にした。

 

 

 そして俺は成長して、小中高と学校に通えおり、母さんも少しずつだが回復していってるので、なんとなく安心出来た。

 

 

 そんなある日、俺が高校から帰って母さんのいる病院から出てきた時……。

 

 

「あ、あの!」

 

 

「ん?」

 

 

 後ろから声を掛けられて振り返ると、そこには中々可愛いワインレッドのショートヘアをした女の子がいた。

 

 

「誰?俺に何か用事?」

 

 

「は、はい!あの、昔助けてくれませんでしたか?」

 

 

「??昔?ごめん、君誰?」

 

 

 ん?待てよ?この子、どこかで見覚えが……。

 

 

「あ、そ、その!ごめんなさい!私、エクセレント女学院に通っている橘 日菜って言います!」

 

 

「は?え、エクセレント、女学院……?それに、橘?」

 

 

 その時、俺の頭には鈍器で殴られたような凄まじい衝撃が走り、眼の前の橘 日菜って子を見て思い出してしまった。

 

 

 この子……公園で死にかけていたあのクソ野郎の娘の1人だ!!?

 

 

「(な、何であいつの娘が俺に話しかけてくるんだ!?

あれから成長してて年格好も違うはずだろ!!?

何で平気で話しかけてくるんだよ!)」

 

 

 俺は戸惑いながらも、近くのカフェに彼女……橘 日菜を誘っていくと、彼女は疑うことなく着いてきた。

 

 

「え、えっと……俺に何か用?」

 

 

「はい!あの、子供の頃は助けてくれてありがとうございます!その、私は貴方のおかげで助かったんです。お礼を言いたくて探してたんですが……。」

 

 

「そ、そうなんだ。(やばい、飲んでるコーラの味が分からねぇ。)」

 

 

 戸惑いながらもコーラを飲んでいると、彼女は話を続けてきた。

 

 

「もともと私、身体が弱くて……それに本当なら翌日に手術だったんですが……あなたがくれた薬のおかげで完治したんです。……本当にありがとうございました!」

 

 

「そ、そうなんだ……。それは、良かった……ね?」

 

 

「はい、お姉ちゃん達も驚いてました!だからお礼を「あ、いや!お礼は良いよ!治ったんなら良かった!」で、でも!」

 

 

「本当にお礼はいらないよ!勝手にやっただけだしね!あ、ここの支払いしておくから、ゆっくりしてて!」

 

 

「あ、あの!」

 

 

 俺は逃げるように橘から離れて、支払いを済ませると店を出ていった。

 

 

 居辛くなったのと、あんな純粋な目に見られるのがなんだか嫌だったからだ……。

 

 

◆◆◆

 

 

「私、なにか失礼なことを……。ん?」

 

 

 優一が足早に帰ったのを見て、戸惑っていた日菜。

 

 

 その中で彼女は優一が落とした手帳を見つけて拾う。

 

 

「秋川、優一……。優一さんっていうんだ。」

 

 

 手帳を抱きしめると、微笑む日菜。

 

 

 そう、彼女は自分の命を助けた優一に“恋”をしていたのであった……。

この作品のヒロインは?

  • 橘 香奈子
  • 橘 日菜
  • 神栖浦 理沙
  • 菅井 朱莉
  • 一ノ瀬 裕花
  • ケイティ・真嶋
  • 瀬戸 愛華
  • 高浜 静琉
  • 新城 穂乃果
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。