あと、短いです。
その日、俺は母さんの面会の帰りに買い出しに出ていて、意外と大荷物になってしまった。
新作のスイーツが近所のコンビニで出ていたので、つい買ってしまった。見た目はプリンなのだが、味は卵が濃くなった物らしい。
「あぁ。腹減ったなぁ……。今日はオムライスとプリン…「た、助け……!!」…ん?」
微かに聞こえた女の子の声、その声の主の方へ行くと、公園の草陰で1人の銀髪に眼鏡を掛けた女の子が大柄な男に襲われていた。
男は女の子の口にハンカチを咬ませると、彼女の服に手をかけて無理やり脱がせようとしていたので、もったいないが男に卵を投げつける。
ぶんっ!ぐちゃっ!!
「〜〜っ!!ってぇぇ!!?誰だ!!?」
「お、当たった。昼間っからお盛んだな?お猿さんか?」
男は卵まみれになった姿で俺を睨みつけて殴りかかってくる。
けど、分かりやすい殴打なので、タイミングを合わせて足をかけて転ばせると、男は近くの木に顔を勢いよくぶつけた。
「〜〜っ!!!?」
「うわぁ、痛そう。んじゃ、取り敢えず……。」
俺は銀髪の子に歩み寄ると、110の番号が出ているケータイを渡す。
「あ……。」
「今のうち警察呼んでくれ。俺が抑えてる間に。」
「わ、分かったわ……!」
女の子はそう言うと、ケータイで警察に事情を伝えると、男はそれを見て逃げようとしたので逃げられないように寝技で抑えつける。
その後警官達が駆けつけてきて、男は御用となり、俺も女の子も警察に事情を聴かれたが、女の子は事情をしっかり答えて男は逮捕された。
しばらく待機させられていると、その中で警察の中で待っていると女の子が、微かに震えているのが見えたので自販機で微糖缶珈琲を渡す。
「え、これは……。」
「泣きたかったら泣いたほうが良いと思うけど?
あんな目に合って、大丈夫な訳ないしな。」
「……あ、ありがとう。あ、私は高浜 静琉っていうの。助けてくれてありがとう。」
「うん?あぁ、どういたしまして。俺は「静琉!!」ん?」
声のした方を見ると、メガネを掛けた彼女と同じ感じの女性が現れた。
俺はその女の人を知っている。
TVや雑誌とかでコメンテーターもやってる女政治家だった。
「お母さん……!」
「良かったわ!警察から連絡が有って駆けつけてきたんだけど……無事で良かったわ!」
「は、はい。心配かけてごめんなさい。あの、彼が……あれ?」
「さっきの彼は?」
俺はその場を離れて駆け足で帰ることにした。
「勘弁してくれよ。俺は政治家とかそういうのは苦手なんだ……。あ、オムライスどうするか。
……仕方ない、ピラフにでも変えるか。」
俺は警察に事情を伝えて足早に帰るのであった……。
◆◆◆
顔も知らない軽薄そうな男にナンパされて、無視していたら、公園の林に連れ込まれてレイプされそうになった。
叫ぶことも逃げることもできない中で、服を破られそうになった時、助けてくれたのは同い年くらいの男の子だった。
彼の名前は分からないし、どんな人なのかも知らない。
お母さんはお礼がしたいと言ってるし、私もまだお礼がちゃんと言えてない。
だから、また会ったらお礼がしたいと思うわ。
この作品のヒロインは?
-
橘 香奈子
-
橘 日菜
-
神栖浦 理沙
-
菅井 朱莉
-
一ノ瀬 裕花
-
ケイティ・真嶋
-
瀬戸 愛華
-
高浜 静琉
-
新城 穂乃果