銀髪の子を助けた翌日の日曜日。
その日、空はどんよりと曇っていて、午後からは雨という予報があり、雨が降る前に洗濯物を片付けていた。
「さぁてと、雨が降る前に色々と『ピンポーン』ん?何だろう?」
インターホンが鳴り玄関に向かい、外を見ると同い年くらいの髪の長い女の子がいた。
「(誰だ……?)どなたですか?」
「あなたが“秋川 優一”さんかしら?」
「そうだけど……。どちら様?」
「失礼。私は
素性を話してきた少女、橘 香奈子に俺は内心渋い顔をする。
「は、はぁ。(あのクソ野郎の娘かよ。)……取り敢えず上がります?」
渋い顔をしつつも表には出さずに、香奈子と話していると彼女はある物を取り出す。
それは俺が落としていた生徒手帳であった。
「これは……!あの、どこでこれを?」
「日菜が大切に持っていてね。
でもこれはあなたのだから返しに来たの。」
「そうだったんだ。それは申し訳ないな。」
そう言って俺は手帳を受け取ろうとしたが、香奈子は彼に手帳を
「……あの、これは?」
「失礼ながらあなたの事を調べさせてもらったわ。
お母様と2人暮らしってことも、お母様が入院していることも。それにあなたが通う学校での成績とかも。
その上で1つ、言わせてもらうわ。」
「他人のプライバシーをズカズカと……。
まぁ良いや、なんだ?」
「金輪際、日菜に近付かないで欲しいの。」
「は?え?どういう事?」
言葉の意味が見えずに困惑する俺に、香奈子が事情を話し始める。
「あの娘は子供の頃に手術をしてね。
ある理由で健康的にはなったけど、凄く心配なの。
そんな日菜にそういう相手が出来たとしても不安なのよ。」
「……悪いけど簡潔に伝えてくれないか?」
「分かった。話が早くて助かるわ……。
あなたには日菜に会わないで欲しいの。
これはあの子のためでもあるの……お願いね。」
香奈子はそれだけ言うと、俺を手帳を渡して帰っていった。
俺は手帳を受け取ると、扉を締めた。
「はは、はははっ!ははははははははははっ!!!!……〜〜っ!!!あああああっ!!くそっ!!ンナのこっちから承知してるわ!!!俺は、俺はあんたらの父親に母さんを殺され掛けてんだ!!!そんな奴らの家族に誰が会うか!!!!」
あのクソ野郎が絶望でもしてくれないと、俺のこの怒りは収まらない。
そんな家族の方から言われたのなら、喜んで会わないようにしてやるよ!!!
◆◆◆
その夜、日菜に優一へ手帳を返し、彼女にも会わないように言った香奈子であったが、日菜と大喧嘩になっていた。
「なんで!!?なんで優一さんと会っちゃだめなの!!?」
「いくら健康になったと言っても、まだ貴方には早いからよ。それに彼は、なんだか不安なのよ。」
「そんなの理由にならないよ!!それに手帳も勝手に返しちゃうし!?……お姉ちゃんなんて嫌い!!!」
「っ!!日菜!!」
香奈子は咄嗟に日菜に平手打ちをしてしまい、戸惑いながらも妹を見る。
その平手を受けた瞬間に、日菜は涙を流して家を飛び出してザーザーッ!!と雨が降る中で外へと出ていった。
◆◆◆
俺は夕飯を作りながら、外の雨を見ながら明日のことを考えていた。
なんだか気持ちが悶々としている中、授業が受けられるのか……まぁ、とんでもない事でも起きない限り、大丈夫だと思っている。
すると、ピンポーンとインターホンが鳴った。
「?今度は誰だ?」
俺は玄関に向かい扉を開けると、そこには私服姿のずぶ濡れになっていた橘 日菜がいた。
「な!?なんでここに!?てか、びしょびしょじゃないか!?」
「優一、さん……。」
「あぁもう!とにかく入れ!!」
俺は何故か分からないが彼女を家に挙げると、風呂に向かわせた……。
次回、どうなる!?
この作品のヒロインは?
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橘 香奈子
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橘 日菜
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神栖浦 理沙
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菅井 朱莉
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一ノ瀬 裕花
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ケイティ・真嶋
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瀬戸 愛華
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高浜 静琉
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新城 穂乃果