復讐の相手の娘からの告白。
その告白を彼は?
この娘、今なんて言った?
今、俺に対して“好き”って言ったのか……?
「(いやいやいやいや、ちょっと待てよ。何を言ってるんだこの娘は?俺はあんたの父親に復讐しようとしてるんだぞ。それをこの娘は……なぁに言っちゃってんだ?)」
いや、落ち着け俺。こういう時は聞き間違いってのがあるから、落ち着かないと駄目だ。
それにその好きが“LOVE”じゃなくて“LIKE”の方でもあるかもしれないし。
「あ~……えっと、橘さ「日菜です。」あぁ、ごめん。えっと、日菜、ちゃん?それは本気?」
「はい、本気です。嘘なんて吐いてません。
私は、あなたが好きです!」
わぁ、直球で純粋な眼差し……。
こんな真っ直ぐな目で見られるなんて思いもしなかったよ……。
「うぅっ、あ、あのな日菜ちゃん?俺はしがない学生だ。キミみたいな可愛い子に好かれる理由もない。」
「人が好きになるのに、理由がいるんですか?」
「いやそれは、あくまで……えぇっと……。」
答えられないで、頭を抱える中で橘 日菜はこっちをじっと見つめて来るし、その目には余計なものが一切含まれていない。
いや嬉しいよ?純粋に想われるのは本当に嬉しい。
けど、相手はあのクソ親父の娘で、復讐の対象だ……本当なら全部ぶちまけて、この場で怒りをぶつけてやりたいはずなのに、それをしようと思えないのだ。
母さんの心をぐちゃぐちゃにした、憎い相手の娘はずなのに……。
「(こういうのって、“罪を憎んでも、人を憎まず”だっけか?ああ!!合ってるのかどうかすら解らねぇ!!!?)」
「あの……迷惑、でしたか?優一さん。」
「え……?あ、いや、迷惑ではない!凄く嬉しいよ!
その、本当に俺で良いの?」
「はいっ!私、橘 日菜は優一さんの事が好きです!」
花が咲いたような笑顔でそう言ってくれる橘 日菜、いや、日菜ちゃん。
俺はそんな彼女を受け入れるのであった……。
◆◆◆
雨が止んだ後、日菜を家まで送った優一。
「優一さん、送ってくださりありがとうございます。」
「あぁ、無事に帰ってこれてよかったよ。
とりあえず、学校頑張ってね。
体調とかも無理しないようにね。」
「はい!ありがとうございます!……優一さん。」
優一は帰ろうと後ろを振り返っていたが、名前を呼ばれて振り向くと……頬に触れる柔らかい感触に身が硬直する。
そして、一瞬してから“キス”をされたのだと理解し頬を赤く染め、大慌てで戸惑った。
「え!?は!?ひ、ひひ、日菜ちゃん!?」
「うふふっ!じゃあまた!今度会った時はデートしましょう!」
そう言うと、日菜は足取りも軽く去っていき、残された優一は呆然と佇むのであった……。
この作品のヒロインは?
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橘 香奈子
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橘 日菜
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神栖浦 理沙
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菅井 朱莉
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一ノ瀬 裕花
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ケイティ・真嶋
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瀬戸 愛華
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高浜 静琉
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新城 穂乃果