学校で一番エッチなヤツのおねショタ歴程 作:ピーマン
「……ふぅ」
母親に連絡を入れて、満月邸にお泊りすることとなった魔美。
彼女はお風呂を入り終え、湯上りの火照った身体にバスタオルを巻いている。もちろん、首には夕太からプレゼントされたハートのペンダントを下げたままだ。
「ただいま~」
「おかえりなさい。お湯加減どうだった?」
「ちょうど良かったわ。ごちそうさま」
美夜子の部屋のドアをひらくと、机に向かって水晶に手をかざしている彼女の姿が目に入った。
「……美夜ちゃん、水晶占いしてるの?」
「ええ。本当に大魔王が復活したのか調べたくて」
「何か、分かった?」
「時計をバックにした蛇が映ったわ。蛇はつばささんを石にした化け物のことだと思うんだけど、時計が何を意味してるのかさっぱりなのよね。針が逆回りに動いているのは気になるけど」
美夜子は話しながら水晶に魔力を注ぎ続けていたが、疲れが来たのか溜息と共にかざしていた手を降ろした。
「……はぁ、ダメね。私もお風呂入ってくるわ」
「う、うん。いってらっしゃい」
椅子から腰を上げ、部屋から出ていく美夜子。魔美は気まずそうな顔で見送った。
(……美夜ちゃん。私が隠し事してたの、どう思ってるのかしら)
エスパー能力を打ち明かした結果、彼女は驚きはしたものの隠していたことに対して特に何かを追及したりはしなかった。
むしろ魔美の方が気にしてばかりで、一人で勝手にバツが悪そうな感じになってしまっている。それは多分、未だ秘密が残っているからかもしれない。
(むしろ、そっちが本命よね……)
魔美は壁越しに隣の部屋にチラリと視線を送る。つばさの傍にいてあげているのだろう夕太に、唯一の秘密の共有相手に向けて。
彼との週一の秘め事を思い浮かべ、湯船で濡れたお股をじゅんっと湿らせる。もう関係は終わったにも関わらず、未練がましい自分に辟易してしまう。
「……? 何かしら、あれ」
ふと視線を巡らせると、ベッドの傍に置かれた見慣れない物が視界に入った。よく分からない形をした箱と、薄型のモニター。
見た目からして、夕太が出したひみつ道具に違いない。興味がそそられた魔美は、その道具に近づいて手慰みに弄り出す。日頃彼の道具の世話になっているである彼女は、その信頼度もつばさと同レベルかそれ以上に高いのだ。
適当に並んだボタンをポチポチと押してみる。すると、ファンの回り出す音と共にそれが稼働し始めた。同時に、モニターに映像が表示される。
「え? え?」
魔美の顔を照らす四角形の光。
その光が映し出したのは、隣の部屋にいる夕太だった。
夕太は相も変わらず石像のつばさの傍にいる。
だが、先ほどまでとは様子が違う。彼は服を脱いで全裸となり、ベッドに寝かされたつばさの上に覆い被さっていた。
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
「……つばさちゃん」
自分の部屋で一人、夕太は大好きな女の子の名前を口にする。
いや、一人ではなかった。その子──伊藤つばさは、彼の目の前にいるのだから。
ベッドに寝かされたつばさの灰色に染まった裸身に改めて視線を巡らせる。
手の平サイズでほどよい大きさの乳房。ダンス練習の賜物か小柄ながらにメリハリのある引き締まったボディ。それでいて全体的にほどよく肉がついており、石像と化した状態でもその柔らかさを表現していた。
可愛さと美しさとしなやかさが同居した、まさにアイドルに相応しい肢体だ。
例え石となっても、それは変わらない。
恐怖に歪んだまま固まったはずのその顔は、小さな想い人の熱い視線を受けてか、気恥ずかしさに頬を染めているように見える。
「…………」
そっと、彼女の灰色の頬に手を差し伸べる。
冷たくて、硬い。あんなにも暖かくて柔らかかったのにと、抱きしめてもらった時のことを思い出す。
裸のまま石にされてしまって、きっと寒いだろう。きっと心細いだろう。
だから──
「……ぼくが、あっためてあげるからね」
服を脱ぎ捨てる夕太。はやる気持ちをそのままに、つばさの上に覆い被さった。
体内の熱が急激に吸われていく。石と化した彼女がそれを求めているかのように。ちょうど互いの股間部分が合わさった部分では幼い陰嚢が冷やされ、ひんやりとした心地良さがもたらされる。
「は、ぁ……ッ!」
夕太の身体が、おしっこを出した後のようにぶるりと震えた。
熱を奪われても、胸のドキドキは収まるどころか大きくなっていくばかり。
興奮に震える両手でつばさの脇腹に触れる。ザラザラとした硬い感触が伝わるが、彼女の柔らかさを身を持って知っているからこそ、より愛おしく感じてしまう。
そのままスーッとくびれに沿うようにして手を前へと滑らせていき、肋骨のなだらかな稜線を経て、月の南半球に辿り着く。
掴むように手の平を密着させ、その丘の膨らみをゆっくりと味わいながら登る。そして、頂きに立つ一本杉に見立てられた石塚へ導かれるように触れる。
「はぁ……ッ、はぁ…………ぼく、ね。つばさちゃんともうお話できないって、エッチなことできないって考えたら、どうしても自分の気持ちを抑えられなくて」
その部分は周りを含め、他と比べて僅かに色味が薄くなっている。言葉を紡ぎながら領域に指を進め、両手の親指と人差し指で石塚ならぬ乳首を摘まむように撫で擦る。
硬い感触。きっと、ここだけは石でなくても同じ感触だったに違いない。そう信じたかった。
「……つばさちゃんは、ぼくのこと、好きでも何でもないかもしれないけど……」
乳首を弄りながら身を乗り出し、彼女の固まった顔に自身の顔を近付ける。
「ごめんね。やっぱりぼく、つばさちゃんのこと、大好きだから……!」
謝罪の言葉には、つばさだけでなく美夜子にも向けられているのだろう。
そう告白した夕太は、緊張に引き結んだ唇を解いて自ら彼女の灰色の唇に重ねた。慣れてない様子の拙いキスを受けて、石の中のつばさは歓喜に打ち震え、身を焦がす。
(夕太くん……ッ!!♡♡)
つばさは悦びながらも、過去の自分を後悔して張り倒す。
好きでも何でもないなんて、なんであんな心にもないことを言ってしまったのか。あの時の捨てられた子犬のような夕太の顔を思い出し、若干の興奮を覚えながらも心は懺悔の気持ちで溢れ返っていく。
(違うわ! あんなの嘘っ! 嘘だから! 私も好き! 夕太くんのこと大好き! ちゅっ♡ ちゅっ♡ じゅるるっ♡♡)
動かない唇と舌を精一杯心の中で突き出し、夕太に応えようとするつばさ。
彼が魔美と同じ能力を持っていれば彼女の気持ちが伝わるのかもしれないが、残念ながらそんな都合の良いことはない。
しかし、つばさは強く思えば自分の気持ちが彼に伝わると信じ切っていた。
「ん、ちゅっ……つばさ、ちゃんッ……」
夕太はつばさへの気持ちを行動で示すべく、ひたすらに愛撫を続ける。
「れろ、じゅるる、はぁ、ぇろ、ぇろっ」
キスだけでなく、つばさの半開きの口に舌を潜り込ませ、届く歯の一本一本を丹念にねぶる。続けて、石と化した彼女の舌先を何度も舐め上げた。
続けて唇から離れて彼女の顔まで舐め始め、さらには身体まで。アイドルの全身に自身の唾液を浸み込ませていく。まるで自分のモノだと主張するように。
「すぅじゅるる、はぁっ、はぁっ、じゅる、れろ、れろっ」
(ああっ♡ 私の気持ち、伝わったんだ! いいよ♡ もっともっと、私にマーキングして♡ 夕太くんの匂いでいっぱいにしてぇ!♡)
やっぱり勘違いしつつも、つばさは濡れていく自身の身体に悦びの声を上げる。『ムードスタンド』なんて、最初から必要なかったのだと。
夕太の愛撫はおっぱい、乳首、おへそとどんどん下に下がっていき、そしてついに、おまんこに到達する。
美夜子よりも薄い陰毛が備わった、若干ビラビラのはみ出た陰石。今日自分と繋がったばかりのそのメノウを前に、夕太は一切の躊躇なく吸いつくようにキスをし、貪る。
「ず、じゅるるっ! じゅるるぅ! ちゅ、ちゅっ!」
(あああぁぁッ♡♡)
刺激を感じ取れないはずなのに、その激しく立てられる淫靡に満ちた音がつばさに性的快感をもたらす。
傍から見たら身動きを取れないことをいいことに好き放題されているように見えるだろう。大好きな子に襲われている。元々レイプ願望があった彼女にとって、今この状況は大好きな子とラブラブレイプという、欲張りな願望を叶えるシチュエーションであった。
「……はぁッ、はぁッ」
女陰を含め、つばさの身体を唾液まみれにした夕太。息を荒げながらも、最初に覆い被さった時のように腰を彼女の股間部分へ運ぶ。
そうして、自らのいきり立った怒張の先を亀裂に宛がった。
「ふ、うっ!」
想いの丈を示すように、腰を突き出す。
しかし、石になっているがゆえに、ちんぽは入り口を上に逸れて陰核を擦り上げるだけに終わってしまう。
「ぅぅ……したいのに。大好きなつばさちゃんとおまんこ……セックスしたいのにッ!」
何度も、何度も。腰を引いては突き、自身のカウパー液を潤滑剤にして擦りつける。
彼女と繋がりたくて、ただひたすらに。週一で魔美と繰り返していた行為と同じということも忘れて。
(あんっ♡ あんっ♡ 私もっ、夕太くんと、セックスしたいよぉ♡♡)
つばさもまた、彼の突きに合わせて喘ぎ声を上げる。もちろん、自然に出しているものではない。
石のままでも構わないと思ったのは本当だ。だが、この時ばかりは違った。もし石にされてなければ、夕太と愛し合えたのだから。
「あ、あれ?」
突いているうちに、夕太はあることに気づいた。
なんと、石となっているはずのつばさのおまんこに愛液が滴り始めたのだ。
「つ、つばさちゃん! つばさちゃんも、ぼくとセックスしたいんだね!?」
(そう! そうよ! 夕太くんと、ラブラブセックスしたいのっ♡♡)
罪悪感にまみれていた夕太の顔がパッと明るくなり、一層腰の動きが早くなっていく。
自分の我慢汁だけでなく、つばさの愛液でより滑りが良くなった互いの局部を、想いの丈の分だけ目いっぱい擦り続ける。
「はッ、はッ……つばさちゃん! つばさちゃん! 絶対、絶対、助けてあげるからね!」
(うんっ! 待ってる! 私、待ってるから!)
ズリッ、ズリッ、ズリッと、激しく摩擦し合う幼い陰と陽。
もはやそれは、単なる素股以上の情愛に満ちた行為に昇華していた。
「あっ! あっ! おしっこ! 白いおしっこ、出そう!」
(いいよっ♡ たくさん、思う存分出して♡ 夕太くんのおちんぽミルクッ♡♡)
三回目となる瞬間が迫る。
未だ精液や射精について知らない夕太にとってそれは、昇り詰めたモノが極限に達した時に出るとても気持ちいい特別なおしっこだ。
「ああ、ああぁ! 出ちゃう! 出るううぅぅッッ!!」
びゅ~~~~っ!! びゅるる~~~~ぅ! びゅっ! びゅっ! ぶびゅ~~~~っ!!
つばさの石肌に向けて勢い良く放たれる白濁液。
顔も、胸も、お腹も。股より上が、ピシャッ、ビシャッと夕太の色にまみれていく。灰色の身体ゆえに染まる白さが一層際立って、素肌に射精するのに比べてより淫猥に映る。
(あ、あ、夕太くんの精液っ♡ おちんぽミルクっ♡ は、あぁ♡ はあ゛あぁぁんッ♡♡)
夕太で埋め尽くされていく自身の身体を見て、つばさは一切刺激を受けていないにも関わらずこれまでで一番強い絶頂を迎えた。
石になっている状態など関係ないとばかりに、ベッドのシーツは本気汁と潮吹きによってびしゃびしゃになっている。
(あっ、ふっ♡ んぅ♡ はあぁぁ、はあぁぁ♡♡)
キュゥゥゥンっ♡ と、子宮を中心に長くて深いオーガズム。
このまま死んでもいいと思うほどの快楽に脳内がピンク色に焼かれていく。
(ぁは、あはは♡ 私の身体、夕太くんのエッチな匂いでいっぱいだぁ♡ 幸せぇ♡♡)
朦朧とした意識の中で、最高の幸福感によがる。
その身体に、精液を出し切った夕太が倒れるように覆い被さった。彼も意識が遠のいているのか、荒い呼吸と朧げな瞳のまま、つばさの顔にこびりついた精液を手で伸ばし塗りたくる。
無意識なのだろうが、そうすることで自身の液体を浸み込ませ、より征服感に浸れるからだろう。
「はあぁ……はあぁ……つばさちゃんは、ぼくのモノ、だから。嫌って言っても、絶対に離さないからね」
(そんなこと、絶対言わないもん♡ 私は、夕太くんのモノなんだから♡)
つばさは心の中で夕太とキスを交わし、両腕で彼の小さな身体をひし抱いた。
やっぱり、早く元の身体に戻りたい。戻って、たくさん愛し合いたい。そう想いながら。
(夕太くん、大好き……♡♡)
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
「…………な、何、これ?」
一連の様子をモニター越しに見ていた魔美は、口を半開きにしたまま呆然となる。
夕太が、石像と化したつばさと例の行為をしていた。週一で自分と営んでいた秘密の行為だ。
それに加えて、最後の白いおしっこ。かれこれ半年以上行為に及んでいるが、あんな粘度たっぷりの白濁液を出している彼は見たことがなかった。
二人の情事を前に、魔美の胸は激しく波打つ。
「ゆーくん……どうして、あたし以外とも」
あたしとゆーくんの、二人だけの秘密だったのに!
悲しさと苛立ちで、頭の中がもみくちゃになっていく。純粋に彼が自分以外とその行為に及んでいるのがショックだったし、あの白いおしっこをかけられている姿もなぜだかとても羨ましく感じた。
そして何より、彼には美夜子という立派な恋人がいるはず。
だからこそ、自分は潔く身を引いたのに。
「ひどい……こんなの、浮気じゃない」
「──そうね」
正直な気持ちを吐露する魔美。ふいに、すぐ後ろから声が。
ビックリして振り返ると、バスタオル姿の美夜子が魔美の肩越しにモニターを、『コピーとりよせ機』の映し出す映像を見ていた。
魔美は慌ててモニターを自身の背中で隠す。
「み、み、み、美夜ちゃんッ!? ああ、あ、あの、ね? こ、これは、その……っ!」
「別に隠さなくていいわよ。予想してたことだもの」
が、当の美夜子は特に気にもしてない様子。
いや、気になってはいるのだろうが、恋人の浮気を素直に受け入れているようだ。
「み、美夜ちゃん、怒らないの? ゆーくん、浮気してるのよ?」
「怒ったら、キリがなくなるでしょう? 夕くんは私以外にも大好きな女の子、たくさんいるんだから」
それは諦観の念とはまた違っていた。美夜子は夕太の恋人として、彼の好色ぶりをその懐の深さで受け入れることにしたのだ。
無論、自分がもっとはっきりお願いすれば、彼はきっと我慢してくれるだろう。だが、そんな窮屈な思いをさせたくなかったのである。
「いいのよ。夕くんが私のことを好きでいてくれるなら。もちろん、少しもヤキモチ焼かないってわけじゃないけどね?」
「そ、そう……」
美夜ちゃん、すごいなぁ……と、魔美は親友の達観した考えに尊敬の念を抱いた。
それだけ、夕太のことが本気で好きなのだろう。そんな彼女に対し、嫉妬心と気まずさを覚えていた自分を恥じる。
「……それで、魔美はいつ頃から夕くんとエッチなことしてたの?」
「ん~っと、確か半年くらい前から…………って、え゛ええぇぇッ!!?」
突然の誘導尋問に引っかかり、素っ頓狂な悲鳴を上げてしまう魔美。
夕太に聞かれたかと慌ててモニターの方を振り向くと、幸い彼はつばさを抱いたまま眠りこけてしまっていた。ほっとしつつも、壊れた機械のように美夜子の方へ恐る恐る向き直る。
「え、えと……な、何で」
「だって、さっき言ってたじゃない。『どうして、あたし以外とも』って」
「あ……」
「前から怪しいとは思ってたわよ。金曜日にはいつも示し合わせるみたいに目で合図してたじゃない。それに、そのペンダントも、夕くんからプレゼントされたんでしょ?」
思わず、首に下げたペンダントを握る。
「そ、そうだけど……もしかして、美夜ちゃんもエスパーなの?」
「そんなわけないじゃない。随分大事そうにしてるし、いっつも肌身離さず持ってるんだもの。嫌でも分かっちゃうわ」
なんてことだろうか。美夜子は最初から気づいていたのだ。
彼女の気も知らないで、呑気に夕太とイチャイチャしていたなんて。罪悪感に苛まれて消沈してしまう。
「でも……夕くんが子作り一歩手前の行為を覚えた原因が、まさか魔美だったとはさすがに思わなかったわ。てっきりつばささんだとばかり」
「……え? こ、子作り?」
魔美の反応を見て、あからさまな溜息を吐く美夜子。
「はぁ、やっぱり分かってなかった。あのね、さっき夕くんがつばささんにしていたこと……つまり、魔美が夕くんとしてたことはね、一歩間違えばセックスっていう子供ができちゃうような行為に発展してたのよ?」
「え? え? う、嘘オっ!?」
「本当よ。もし魔美のアソコに夕くんのが
絶対とは言わないけどね? と続ける美夜子の言葉を聞きながら、魔美は衝撃の事実に卒倒しそうになった。
ゆーくんと、あたしの、赤ちゃん!!
あたし達、毎週のように子作り紛いのことしてたなんて!
ショックを受けつつも、心の隅で悦びの感情が湧き上がる。しかし、それを押し退けるようにして後悔と罪悪感が身を乗り出す。
さっき、美夜ちゃんはゆーくんが浮気しても構わないと言った。でも、こうして追及してくるということは、やっぱりあたしのことだけは許してないんだ。だって、半年も黙ってやり放題してたんだから。
そう考えた魔美は、土下座する勢いで謝り出す。
「ご、ごめんなさい! あたし、そんなつもりじゃ……美夜ちゃんからゆーくんを取ろうなんて考えてたわけじゃなくて……」
「…………」
「もう、ゆーくんとはエッチなことしないわ! ううん、顔を合わせたりもしないから! だから──」
「魔美」
必死に許しを請おうとする魔美だったが、遮るように美夜子が声をかけた。
今さらと罵声を浴びせられるかもしれない。そう考えて、思わず反射的に瞼をきつく閉じる。
──ふにゅ
「……へ?」
が、彼女の声は部屋に響かなかった。代わりとばかりに、胸を触られているような感触。
困惑しながら瞼を開くと、あろうことか、左手を伸ばした美夜子が魔美のバスタオルを剥いで胸を揉みしだいていたのだ。
「えっ? えっ? み、美夜ちゃん!?」
「……魔美って、本当におっぱいの形が綺麗よね」
ふにゅ、むにゅと、自分よりも小さいが芸術的なまでに美しい稜線を描いている魔美のおっぱいの感触を楽しむ美夜子。
乳輪に沿って指でクルクルと弄った後、ツンと勃った乳首の摘まむ。引っ張って離すと、ぷるんっとプリンのように瑞々しく震えた。
全くもって、魔美はヌードモデルに相応しい女体をしている。彼女の父親の美術眼は確かなのだろう。それはそれとして、やはり実の娘をヌードモデルにしてその絵を売るというのは色々と物議を生みそうだが。
「は、ぁんっ♡……美夜ちゃ、な、何して──」
「ちょっとね。ああは言ったけど、やっぱり夕くんが浮気してると胸がムカムカしてしょうがないから、私も魔美と浮気しちゃおうかなって」
「ええっ! な、何であたしなの!? 女の子同士だよ!?」
「女の子同士だって、エッチなことはするものよ?」
そう言いながら、やんわりと抵抗する魔美の手を押し退けて、彼女の首を優しく甘噛みする。
「ひぅっ!」
ビクリと震えて固まる魔美。
それをいいことに美夜子は首を噛んだまま舌を伸ばして舐め、同時に左手で乳房を弄びながら背中へ右手を這わす。ヴィーナスラインに沿って指をスーッとなぞり、その先にある丸みを帯びた安産型のお尻を撫で回し始めた。
「お尻、去年よりも大きくなってない? 夕くんのせいかしら」
「んぅ、ふあぁ♡ 美夜、ちゃ……♡」
ぞわぞわと徐々に襲いかかる快楽の波に、魔美の口からは熱い喘ぎ声が漏れ続ける。
確かに、後背位で擦り合いすることもよくあったので、その際の肉打ちによる刺激がお尻を大きくしてしまったのかもしれない。
美夜子の右手はそのまま緊張にヒクヒクと拡縮している菊穴を撫で進み、会陰を越えて既に渇いたはずなのに濡れそぼった陰唇の下の方──膣穴付近に到達した。
「あっ!」
「何? もう散々夕くんのおちんちんと擦り合ったところでしょう?」
逃げるように腰を浮かす魔美。しかし、美夜子はそれを逃すまいと女陰を触った右手で彼女の尻肉を掴み、乳房を弄っていた左手でもって逃げるお股を抑えた。
まるで小学生のようにつるりとした恥丘を、手の平で包むように撫でる。そして、処女膜を破らないよう気をつけながら指で刺激していく。
「あっ♡ あっ♡ ああっ♡ み、美夜ちゃん、やめ……てェ!」
「どうして? 気持ちいいでしょう?」
まるで女同士での経験があるかのように美夜子の手マン捌きは巧みだ。
もちろん、本当にそういう経験があるわけではない。5年前、夕太のことを異性として見るようになってからというもの、毎日のように彼を想って自慰行為に励んでいたのが熟練度の高さの理由である。
無論、自分のを弄るのと他人のを弄るのでは勝手が違うかもしれないが、その点は何事も卒なくこなす優等生の美夜子なら造作もないこと。
「ふっ、んうぅ♡ う゛うぅぅ……んッ!」
一方的に攻められっぱなしに見えた魔美が、ふいに動き出した。自身の大事なところを好き放題弄る親友の手に向けて、親指と人差し指、小指を立てた手を向けたのだ。
すると、内側から押し退けられるようにして美夜子の手が独りでに女陰から離れていく。
(ッ! これが、魔美の力なのね)
魔力を一切感じない、浮遊術とはまた違った力に驚く美夜子。
負けじと魔美の尻肉をより強く抱き寄せ、念力に抵抗しながら彼女の濡れそぼったおまんこに再び手を近付けようとする。
気づけば美夜子のバスタオルも肌蹴て床に落ちてしまっており、全裸の少女二人がキャットファイトしているような構図になっていた。
「く、ぅ……魔美! 大人しくしなさい! 私が夕くんの代わりに気持ち良くしてあげるから!」
「ダメェッ!!」
迫る美夜子に対し、魔美が目尻から涙を零しながら叫ぶ。
「だって! だって! そこは、ゆーくんのだから……ゆーくんしか触っちゃダメなのォ!!」
切なさと恋しさが入り混じった悲痛な叫び声が満月邸に響き渡った。
「…………」
魔美の叫びを聞いた美夜子はその手をピタリと止め、腕を下ろす。あれだけしつこく迫っていたにも関わらず。
突然何もしなくなった彼女に対し、魔美は「み、美夜ちゃん?」と困惑気味に零し、涙に濡れた目をパチクリさせる。
「……ほらね、最初から素直にそう言えばいいのよ」
「え?」
全く相変わらず世話が焼かれるんだからと、床に落ちたバスタオルを拾う美夜子。
一体全体さっきまでのは何だったのか? 頭にハテナマークをいくつも浮かべている魔美に対し、彼女は溜息交じりに口を開いた。
「好きなんでしょ? ゆーくんのこと」
「あ、う……」
「魔美は優しいのが良いところだけど、だからって大事なところで遠慮なんかしちゃダメよ」
「で、でも、ゆーくんは美夜ちゃんの──」
「夕くんだって、魔美のこと大好きなはずよ? あの子がエッチなことに興味持ち始めたのだって、あなたが原因なぐらいなんだし」
一応言うと、夕太は満月家に迎えられたその年ぐらいから男の子と女の子の身体の違いには興味を示していた。ミズエとの出会いがそうだ。
その時は本当に純粋な興味からだったのだろう。それが3年ほど前にお泊りに来て裸を晒した魔美の姿を見て、一気に度を超えたエロガキへと成長してしまったのである。
「…………いいの? ホントに」
「言ったじゃない。夕くんが私のことを好きでいてくれるなら、気にしないって。見方を変えれば、私が魔美から夕くんを横取りしちゃったようなものでもあるし」
「そ、そんなこと──」
「それに、好きな男の子を諦めるって、すっごく辛いもの。私も、それはよく分かってるつもりだから」
夕太に好きな女の子ができたら、姉として彼のことを諦めるつもりだった。
でも、実際にクラスメイトの女の子と仲良くなったり、伊藤つばさという誰もが憧れる存在が現れたりして。その時が刻一刻と迫るのを感じる度に、美夜子の心はひどく揺れ動き、不安定になっていった。
それに耐えられなかったから、夕太のことが諦め切れなかったから、あんな後先考えない暴挙に出てしまったのだ。実を言うと、安全日だと気づいたのも事後になってからである。
「…………美夜ちゃん」
「なあに?」
「あたし……ゆーくんのこと、好き。諦めるなんて、やっぱりできない」
「……ん」
踏ん切りがついた魔美は、夕太の恋人に対し自分の正直な気持ちを打ち明けた。
美夜子も、その気持ちに頷いて返す。
「それじゃあ、次はそれを夕くんにちゃんと告白して、セックスもしなくちゃね」
「……え、えええェっ!?」
「したくないの?」
「し、したい……けど……」
「もう、はっきりしないんだから。呆けてると、置いてけぼりになっちゃうわよ? 少し前の私みたいに」
「そ、そんな~!」
そんなやり取りをした後、ふと目が合う二人。
くすりと笑みが零れ、それを切っ掛けにして夜中の満月邸に笑い声を響かせる。それはお互いに心に燻っていたわだかまりが綺麗さっぱりなくなったことを示す、とても晴れやかな笑い声であった。
「あははっ♪」
「ふふ♪ さ、もう寝ましょう。明日は早く起きて悪魔対策を考えなきゃ」
「ゆーくん、まだお風呂入ってないみたいだけど、いいの?」
「いいのよ。明日の朝、一緒に入るから。魔美も入る?」
「え? えと、う、うん……」
魔美はまた遠慮しそうになったが、どうにか勇気を出してぎこちなく頷き返す。
そんな彼女に苦笑しつつ、美夜子はとっくの昔に渇いた身体でベッドに寝転がった。拾ったバスタオルもその辺に放って、裸のままである。
「み、美夜ちゃん、パジャマに着替えないの?」
「いいじゃない。私、これから裸のまま寝ることが多くなるだろうし、今のうちに慣れておきたいの」
「……そ、それって」
毎晩仲睦まじく子作りに励んでいる美夜子と夕太の姿を想像し、紅潮した頬のままゴクリと唾を飲み込む魔美。
その傍らには、枕を抱えながら自分の番を今か今かと待ち望んでいる全裸の自分がいた。
「ほら、魔美」
魔美を迎えるべく、美夜子が被った毛布を捲り上げる。
毛布の陰から覗き見える、親友の裸体。その扇情的な姿は、同性である魔美でも思わず心臓を高鳴らせて見惚れてしまうほどだった。
(そういえば、いつだったかしら? パパが美夜ちゃんをモデルに絵を描いてみたいって言ってたっけ)
絶対描かせてもらえないだろうけど。
そんなことを思いながら、夢うつつのような足取りでベッドに歩み寄り、毛布に潜り込んで彼女に迎えられた。
「どうしたの? ぼーっとしちゃって」
「……夕くんの気持ち、なんとなく分かったかも。もしあたしが男の子だったら、絶対美夜ちゃんに恋してたと思うわ」
「何それ。灯り、消すわよ」
急に変なことを言う魔美に、美夜子はクスクスと笑みを零す。
毛布から腕を出した彼女の指が振られ、部屋の灯りが尾を引くように消えていく。
「……美夜ちゃん」
「ん?」
「ありがとっ」
目が暗闇に慣れていない状態のまま、魔美は感謝の言葉と共に美夜子の身体に飛び込むようにして抱きついた。
美夜子は少し驚きつつも、妹のような存在の彼女を優しく抱きしめ返す。
やがて、二人の寝息が部屋に奏でられ始めるのだった。
『この匂い……フフ、ついに見つけたぞ。ナルニアデス……!』
夜闇の向こうから、裸の少年少女達が眠る満月邸へと忍び寄る。
空に輝く月。
その光の欠け具合は、明けの三日月に近づいていた。
石化フェチではないので、石像相手のエロ表現がちゃんとできているか少し不安。
それとは別に、今回はちょっとレズ表現にチャレンジしてみました。なので、一応タグも追加してます。
基本はおねショタがメインですし、読んでくださっている方もそれを目当てにしていると思うので、ガッツリしたものを今後書いたりはしない予定です。
〇伊藤つばさ
石になっても愛液が出てきたのは、原作で石になったのび太とドラえもんが汗を流す描写があるから。のび太が指摘しているので、漫画的描写というわけではなく実際に流していると思われる。
〇佐倉魔美
実は夕太との擦りつけっこの影響でお尻が大きくなった。
パイロットフィルム劇中で夜闇をテレポートする彼女のお尻がプリッとして魅力的だったので、他キャラより大きい描写を意識している(パラダピア先生を除いて)。