※この作品はR-18です。

学校で一番エッチなヤツのおねショタ歴程   作:ピーマン

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おそうじロボットで危機イッパツ!

「行ってきます、おじいさま」

「ああ、行ってらっしゃい」

 

 古き良き日本家屋である叔父の家から出たミズエ。両親から誕生日プレゼントで買ってもらったホウキに跨り、学校へ向けて空に飛び立つ。

 上空に昇りながら振り返ると、叔父の家の割られた窓ガラスが目に入った。段ボールで簡易的に塞がれている姿が哀愁を漂わせている。

 

 彼女の叔父である神成さんは、近所でもそれなりに有名である。

 隣の空き地ではよく子供がバトルボールをするのだが、定期的にボールが庭に入り込んでは窓ガラスや盆栽を壊される。その度に彼が近所中に響き渡るほどの怒声で叱るからだ。

 無論、悪いのは子供達だ。神成さんの雷が落ちた──比喩ではなく本当に落ちる──と、揃って謝らずに逃げ出してしまうから余計にタチが悪い。それが分かっているから、近所の人達も叔父を悪い目で見たりはしなかった。

 

(おじいさまは優しいから素直に謝れば許してもらえるのに……)

 

 ミズエはそう思いながら、前方不注意とならないように顔を前へと向ける。

 さすがに何度も同じ子から被害を受けたら謝っても許してもらえないかもしれないが、それはそれで自業自得だろう。

 

(あっ、夕太さん!)

 

 周りに通勤通学中の絨毯やホウキが飛び交う中、何気なく周りを見渡すと、やや離れた位置にミズエの見知った後ろ姿が映った。夕太だ。

 

 進路変更の合図を出してやや加速し、夕太の乗るホウキから10mほど後方の位置まで近づく。

 相変わらず、彼は姉である美夜子のホウキに乗せてもらって通学していた。姉と言っても本当の姉じゃないらしいし、事実あまり似ていない。

 

「──そういえば、またアイドルが魅了術を使って逮捕されたって新聞に載ってたわ。夕くんの大好きな伊藤つばさちゃんはどうなのかしらね~」

「むにゃむにゃ、美夜ちゃん良い匂い……ん、何か言ったぁ?」

「……別に。それよりほら、ちゃんとくっついて。寝て落っこちたりしないのよ?」

「はぁい」

 

 前方から仲良さげな二人の会話が聞こえてくる。

 夕太は同乗している状況を利用して、後ろから美夜子にこれでもかと抱きついている。ミズエの方からは見えないが、恐らく鼻の下を伸ばして幸せそうな表情を浮かべているのだろう。

 

(もう、昔からちっとも変わってないんだから)

 

 ミズエは今年に入ってから明月学園に転入してきた転校生だ。にも関わらず、彼女は昔の夕太のことを知っていた。

 

(あれは確か、5年前……)

 

 その時の出会いを頭の中に思い浮かべ、懐かしさに浸り始める。

 少しエッチな目には遭ったが、ミズエにとってはとても大切な思い出だ。

 

 

 

 

 

 ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ 

 

 

 

 

 

 5歳の頃、家族で遠方から叔父の家を訪問したミズエ。

 目的は法事のため。病気で早くに亡くなった祖父の7回忌を弔うため、彼の魂を招き入れて持て成すのである。大体は13回忌でようやく成仏してくれるのだが、たまに50回忌まで弔わないと満足しない先祖もいるらしい。人によっては迷惑極まりない行事である。

 

「つまんない。あそびにいってこよ」

 

 今でこそ清楚で淑やかな印象を受けるミズエだが、元々異性に混じって男の子顔負けの実力で野球をしたりと活発な子である。幼い彼女には顔も知らなかった祖父を弔うための法事は退屈でしょうがなかった。

 だから両親の目を盗んで、外へ遊びに出かけたのだったが──

 

「うぅ……ここ、どこぉ……?」

 

 そのまま迷子になってしまった。

 土地勘のない場所を子供が一人で出歩けば、こうなってしまうのは当然の帰結である。

 

「ねえねえキミ、どうしたの?」

 

 泣きながら道端で蹲っていると、同じ年頃の少年に声をかけられた。

 

「ぐすっ……おじいさまの、おじいさまのいえが……」

「え! おじさんにイタズラされたの!?」

「ちがうよ! なんでそうなるのぉ!?」

 

 一気に涙が引っ込んでしまったミズエ。迷子だと答えると、彼は自分も一緒におウチを探してあげると言ってくれた。

 実は彼もまた迷子なのだという。とある家に拾われて間もないため、同じく土地勘があまりないらしい彼と一緒に手を繋いで街中を歩き回る。

 

「お城みたいなおウチがみえるね」

「あれ、きっとホテルだよ」

「え、そうなの?」

「パパがしらない女の人と似たおウチに入っていくの、おケイコの帰りにタクシーさんの中からみたことあるの。ホテルって、えいごで書いてあった」

「へー。じゃあ、あそこで休もっか」

「ダメだよぉ。おカネもってないもん」

 

 せっかくなら色々探検しようと言う少年に引っ張られたミズエ。本当に探しているのか疑わしいが、なんだかんだで楽しんでいた。

 女子校の幼稚園に通っているミズエは、男の子と手を繋ぐのなんて初めて。恐れることなくどんどん自分を先導していく彼が頼もしくて、一人じゃないという気持ちが不安を打ち消してくれた。

 

「キミのおウチ、みつからないね」

「え? う、うん。そうだね」

「あ、そうだ! 高いところにのぼったらみえるんじゃないかな?」

「高いところ? えっと、あそこのお山とか?」

「よさそうだね。いこっか!」

 

 ちょうど視界の向こうに見えていた山を目指すことになった二人。この頃は知らなかったが、そこは5年後に通うことになる明月学園の裏山だった。

 

「ぜぇ……ぜぇ……」

「だいじょーぶ?」

「へ、へへ、へいきへいき……」

「わたしもつかれちゃった。ちょっと休もう。ね?」

「う、うん。そだね」

 

 山道を昇る最中、女の子のミズエよりも先にバテてしまった少年。あまり体力はないらしい。今度は逆に引っ張る立場になったが、彼のそんなちょっと情けない面がミズエの幼い母性本能をくすぐった。

 そうして手近な木の傍に腰を下ろして休んでいると、視界の端の草むらがガサゴソと音を立てて揺れたのに気づく。

 

「あ! ねえ、今のみた!?」

「え、なあに?」

「へんなのがいたんだ! きっとツチノコだよ!」

「ツチノコ!?」

 

 ツチノコは魔法世界では絶滅危惧種に指定されている生き物だ。魔法薬の材料にもなるし、食べても美味しい。そのため、昔乱獲されてしまって個体数が激減。もうほとんど残っていないらしい。

 貴重な生き物ということで、二人は夢中になって辺りを探し回った。迷子だということも忘れて。しかし、結局夕暮れまで探し続けたが、ツチノコは見つからなかった。そもそも二人共名前を知っているだけで、どんな姿の生き物か覚えていなかったのだ。

 

「いないね……」

「そうだね。とおくに逃げちゃったのかも」

「ねえ、ツチノコってどんなだったの?」

「うん、とね……あ、ぼくのちんぽに似てたかな!」

「え?」

 

 いきなりの下品な発言に目が点になるミズエ。

 彼女は一人でお風呂に入れないような年齢の頃に父親のモノを見せられたことはあったが、当然はっきりと覚えてはいなかった。無意識のうちに少年の下半身に視線が向き、頬を赤らめる。

 

「お、おちん……って、わたし、わかんないよ」

「みたことないの? じゃ、みせてあげるね!」

 

 一切の躊躇なくズリ下げられるズボン。ぽろんっ、と小さなお稲荷さんがミズエの前にさらけ出された。皮を被ったままで、亀頭の顔も見えない子供ちんぽだ。

 夕暮れ時で暗がりなために少し見えずらいが、初めて間近ではっきりと見る男の子の象徴。ミズエは見てはいけない衝動に駆られ、思わず両手で顔を覆ってしまう。

 

「は、はわ、はわわ……」

「ほら、ちゃんとみてよ。この先っぽあたりの膨らんでるところとか、そっくりだったんだ!」

「そ、そんなこと言われても……」

 

 見ろと言われて、仕方なく指の隙間からチラチラと覗き見る。そうしている間に見たいという好奇心に駆られ、顔を覆っていた両手を無意識のうちに下ろしていった。

 よくよく見れば、可愛らしい形をしている。根元にぶら下がっている綺麗なふぐりはまるで大きな耳のようで、ゾウさんに例えられる理由がよく分かった。

 

「ちんぽ、気に入ったの?」

「え? ひゃあっ!」

 

 気づけば、目と鼻の先まで顔を近づけてじっくりと少年のちんぽを眺めていた。

 慌てて顔を離すミズエ。が、少年が挑発するように手でブラブラとちんぽを揺らすと、彼女の目線はその動きに追従するようにゆらゆらと動く有様。完全に男の子の神秘に心を奪われている様子だ。

 

「キミのもみせてよ」

「わ、わたしの!? で、でもぉ……」

「だって、ぼくばっかりズルいじゃない。みせて!」

「う、うん……」

 

 勢いに押され、勝手に見せてきた少年になぜかお返しする羽目に。どうしてこうなったんだろう? そう思いながらも、ミズエの手は止まらない。

 自身のスカートの下に両手を潜り込ませ、お気に入りのクマさんパンツを脱ぎ始める。靴を履いたままなので若干手こずりながらも脱ぎ終えると、少年が手を差し出してきたので流れでそのままパンツを手渡してしまう。そして、震える手でスカートをたくし上げた。

 

「わぁ」

「……ぅぅ」

 

 少年の感激の声。彼の視線が股間に、おまんこに集中していることが嫌でもわかり、ミズエは恥ずかしさに顔を林檎のように真っ赤にさせる。

 毛一つ生えていない、綺麗な一本筋。誰にも見つかっていない、出来て間もない幼い聖域。そんな大事な所を知り合ったばかりの名前も知らない男の子に見せているという事実に、ミズエの中の初心な少女は一気に階段を登っていく。

 

「へ、変じゃない……?」

「ちっとも! すごくキレイだしかわいいよ。美夜ちゃんのはどんなのかなぁ?」

「み、美夜ちゃん?」

「ねね、おまんこ、さわってもいい?」

「ええぇッ!?」

 

 さすがに触られたことなんて一度もないため、動揺の声を上げてしまう。しかし、同時に以前ゴムボールで遊んでいた時のことがミズエの頭の中に思い浮かぶ。誤って股間に当たって、その時妙に気持ち良かった記憶。わざと同じことを繰り返して、母親からはしたないと怒られたのだ。

 それからは親に怒られたくないからと意識して控えるようにしていたが、この少年に触ってもらったらどうなるのだろうか? 今は親も傍にいないし、消火不良で終わったあの時の欲求を思う存分満たしてもらえるかもしれない。

 

「ぼくのもさわっていいからさ」

「う~ん……」

「ね、いいでしょ?」

 

 そんなことを思いながらも、やはり羞恥心が勝って尻込みしていたミズエだったが、少年の誘いに揺さぶられる。

 おちんぽ、おちんちん。気づけば、彼のそれは最初見た時よりも姿勢が変わっており、ビクビクと震えながら天を突くように反り返っている。まるで生きているかのようなその様を見て、ミズエの幼い好奇心が触ってみたい! と熱を上げた。

 

(……これ、ぜったいイケないこと、だよね?)

 

 そこまで来て、一瞬冷静になる。本当にいいのだろうか? と。

 少年よりも優れているであろう彼女の頭は警鐘を鳴らしていた。良くないことなのではないかと、理性が訴えかけている。

 

(でも、ちょっとだけ、なら……)

 

 しかし、状況に逆上せた本能相手に幼い理性が抗うことはできなかった。

 衝動のままに、意を決してミズエは口を開こうとする。

 

 

「──夕くーん! どこー!?」

 

 

 その時だった。ミズエの決心を遮るようにして、少し遠くから誰かを探すような声が聞こえてきた。

 一瞬にして二人を包んでいた火照った雰囲気が消え去り、正気に戻ったミズエは慌ててたくし上げていたスカートから手を離して露出していた部分を隠す。

 

「あ、美夜ちゃん!」

「夕くん! やっと見つけた! もう、あちこち探し回ったんだから。外に遊びに行く時は私と一緒じゃないとダメって言ったでしょ?」

「ごめんなさーい」

 

 少年の家族らしい年上の女の子が、ホウキに乗って空からやってきた。どうやら、ずっと彼を探していたらしい。ミズエはホッとしたような、ガッカリしたような、自分でもよく分からない変な気持ちになった。

 が、彼の晒したままのおちんぽが目に入り、そんな思いは吹っ飛んで焦り出す。どうやら、美夜ちゃんという子からは下半身が茂みで隠れて見えていないようだ。

 

「はやく! ズボンはいて!」

「へ、なんで?」

「もう、いいから!」

 

 その場に屈み込み、地面にズリ落ちたままのズボンとブリーフを掴むミズエ。そのまま立ち上がって無理やり履き直させる。

 

(あっ──)

 

 腰を上げた時だった。彼のおちんぽの先っぽが一瞬、唇を擦ったのだ。ミズエは思わず唇を手で覆って、後退る。

 そこへ間一髪、美夜ちゃんという女の子が茂みを抜けてきた。

 

「こんな場所で一体何を……あら、その子は?」

「ん、迷子なんだって。いっしょにおウチ探してたんだ」

「それでどうして裏山なんかに……あなた、もしかして神成さん家の子?」

「え? は、はい!」

「良かった。姪っ子がいなくなったって騒いでたの見かけたのよ。さ、送ってあげるから乗って」

「あ、ありがとうございます!」

 

 後ろに乗るよう促され、ミズエはようやく帰れると彼女の元に駆け寄る。

 

「ええ、美夜ちゃん! ぼくは?」

「三人乗りは無理よ。この子を送ったらまた来るから、ここで大人しく待ってなさい」

「そんなぁ」

 

 そんなやり取りを横目に、美夜ちゃんという女の子のホウキに跨って相乗りさせてもらう。

 

「あ、また遊ぼうね!」

「う、うん。またね」

 

 約束を交わし、お別れの挨拶をして飛び立つ。途中で股間の違和感から、少年にパンツを渡したままなことを思い出したが、言い出せず仕舞いになってしまった。

 

 そして、ついに帰宅を果たすことが叶ったミズエ。母親には怒られたが、叔父さんが庇ってくれたから何とか事なきを得ることもできた。

 しかし、お風呂に入っている時、ガラス戸越しに明日は朝早くの高速絨毯に乗るから早く寝なさいと言われて、気づく。自分は法事のために遠方から訪れただけなのだと。

 

 また遊ぼうと約束したけど、残念ながらそれは叶わなそうだ。自分の名前を教えず仕舞いだったことにも気づき、後悔する。

 

(夕くんって、呼ばれてたっけ……)

 

 唇を擦った彼のおちんぽの感触。それを思い出すように、舌で舐める。

 汚いはずなのに、不思議と嫌ではなかった。

 

 

 

 

 

 それからというもの、ミズエはその時のことを幼い頃の思い出として胸に秘め続けていた。

 あの頃はまさか、5年後に両親の仕事の都合で叔父の家に預けられることになるなんて思いもしなかったのだ。

 

「夕太さん。あの時のわたしのパンツ、まだ持ってるのかしら……」

 

 

 

 

 

 ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ 

 

 

 

 

 

 その日の放課後、今日は5限目で授業は終わった。

 

「おい! 夕太。お前、掃除やっとけよな!」

「ええ? ジャイタンだって掃除当番でしょ?」

「おれはスネちゃんのお見舞いに行かなきゃなんないの! 二人の逢引を邪魔しないで!」

 

 ジャイタンは気味悪くそのでかい図体をくねらせ、足早に教室を出て行った。

 今日の掃除当番は夕太とジャイタンとスネまの3人。スネまはここ最近お尻が痛いとかで学校を休み続けている。そこにジャイタンもいなくなれば、掃除は夕太一人でやらなければならない。

 

「しょうがないなぁ」

 

 渋々、夕太は教室の掃除を始める。魔法が使えれば浮遊術などで簡単に済ませられるので、大体掃除当番は小人数で担当することになっているのだ。

 しかし、残念ながら彼は魔法が使えない。こういう時、優しい桃子先生なら手伝ってくれるのだが、生憎彼女は初等部のスクールカウンセラーも兼任しているので、他の先生よりも幾分か忙しいのである。

 

「あれ? 夕太さん?」

「あ、ミズエちゃん」

「一人で掃除してるの? 剛田さんは?」

 

 そこへやってきたミズエ。図書室に本を返しに行っていったのだが、帰り際に一人掃除している夕太の姿を見つけて声をかけたのだ。

 本当はそれを予想し、頃合いを見計らって寄る必要もない教室の前をわざと通ったのは内緒である。

 

「スネまのお見舞いに行くって帰っちゃったんだよ」

「ひどいわ。お見舞いなら掃除が終わってから行けばいいのに」

「いいんだよ。どうせ、美夜ちゃんが授業終わるまで待たなきゃいけないんだから」

 

 夕太は出来る限り美夜子と一緒に下校したいらしい。絨毯レース部の活動がある日なんて、それが終わるまで待つほどだ。

 つまり、彼と二人っきりになる機会なんてこんな時ぐらいなのである。日直でペアになれば授業の準備などでそうなれそうな機会もありそうだが、ペアは出席番号順に決まるため、神成と満月ではどうやってもペアにはなれない。

 

「そ、それじゃあ、わたし、手伝ってあげる」

「ホント? ありがとう!」

 

 あの頃の思い出が忘れられないミズエは、より彼と仲良くなるために手伝いを申し出た。浮遊術や自動操り術を駆使し、テキパキと掃除を進めていく。

 

「わー、ホウキが勝手に掃いてくれてる。自動操り術って、このクラスだとミズエちゃんと出木照くんしかまだできないんだよね?」

「ええ。でも、出木照さんと違って、わたしはまだ一本しか操れないの」

「十分だよ。ミズエちゃんは可愛くて頭も良くて魔法も上手なんて、すごいなぁ」

「えへへ……」

 

 褒められたこと、可愛いは元からだがそれ以外は全て夕太を意識して頑張ってきたことである。しかし、それを告白する度胸はミズエにはなかった。

 転校先のクラスに彼がいることに気づいた時は、それはもう喜んだものである。残念ながら、彼はミズエのことを覚えてはいなかったが。

 

「よーし、ぼくもかっこいいトコ見せるぞ!」

 

 教室の前半分を掃除し終えたところで、そう意気込んだ夕太がポケットに手を突っ込む。ゴソゴソと探ったのち、両手に抱えるほどの物体を取り出した。雑巾やはたきやブラシを持った手が何本も生えている。

 

「なあに、それ?」

「『おそうじロボット』。掃除を代わりにしてくれるロボットだよ」

「ロボットって?」

「さあ? 多分使い魔みたいなものだと思う。そら行け」

 

 ボタンを押すと、ロボットはシャカシャカと忙しない動きで教室を掃除し始めた。凄まじい速度で後ろに下げていた机を元の位置に叩き戻しながら床を磨いていってる。

 

「おー、早い早い」

「ちょっと乱暴な気もするけど……」

「いいじゃない。早く終わるんだから」

「わたしは、その、夕太さんともっとゆっくりお話しながら……きゃあっ!?」

 

 頬を赤らめながら話していたミズエが、急に悲鳴を上げた。彼女のスカートについていた埃を、服ごとロボットが吸い込もうとしたのだ。

 引き千切れそうな勢いでスカートを引っ張られ、ミズエの純白パンツが半分見えてしまっている。

 

「あっ! こら、やめろ! あ、いや、もう少しそのままでも──」

「もう! 夕太さんのエッチ! 落ちよ、雷ーッ!!」

 

 今度はエッチな形じゃなく健全に関係を構築したかったミズエにとって、この流れは本意ではなかった。得意の雷の魔法を唱え、ロボットもろとも容赦なく夕太に浴びせる。

 

 

「あばばばばばッ!」「ビビビビビビビッビビッ!」

 

 

 黒焦げになって倒れる夕太とロボット。ちょっとやりすぎたかなと、ミズエは慌てて駆け寄った。

 

「だ、大丈夫? 夕太さん」

「うん……ちょっとまだビリビリするけど」

「ごめんなさい……」

「いいよ。元はと言えばぼくが悪いんだし」

「ビビビッ、ガビッ、ガッガッ、ドビュル……」

「え?」「ん?」

 

 ミズエが夕太を介抱する中、その傍でガタガタと痙攣しながら不審な音を立て始めたロボット。どうしたのかと二人で視線を向けると、ポーーーッ! と穴という穴から突然煙を噴き出す。

 

「 プシャアアァーーーーッ!! 」

「「 わーーーッ!? 」」

 

 ロボットは先ほどまでとは桁違いの勢いで掃除、もとい暴れ始めた。どうやら、電撃のショックでコンピュータが暴走してしまったようだ。

 

「なんで、ぼくばっかり、追いかけるん、だぁ!?」

「ゆ、夕太さん! こっちに走って来ないでぇ!」

 

 壊れたコンピュータは夕太をゴミと認識して襲いかかり始めた。ある意味では正常な思考をしていると言えるだろう。

 しかし、夕太がミズエの方に逃げるため、彼女も巻き込まれる形で教室中を逃げ惑った。何本も生えた手に取り付けれらた掃除用具をめちゃくちゃに振り回され、徐々に追い詰められていく。

 

「ミ、ミズエちゃん! こっち!」

「きゃっ」

 

 教室の端っこで逃げ場を失ったところで、夕太がミズエの手を引っ張った。横に置かれていた掃除用具入れに逃げ込んだのだ。急いで扉を閉めると、一寸遅れてロボットが突撃してきたのか、ガゴンッ! と大きな音を立てて掃除用具入れが大きく揺れた。

 

「た、助かったぁ」

「…………」

「ミズエちゃん。ロボットが落ち着くまで、しばらくこの中に隠れていよう……ミズエちゃん?」

「え? あ、うん。そうしたい……じゃなくて! はい……」

「?」

 

 小さな子供二人とはいえ、狭い掃除用具入れの中。ほとんど密着しているも同然の状態。

 ミズエは自分の身体がどんどん熱くなっていくのを感じた。心臓の音が聞こえるんじゃないかと思い、身動ぎして向きを変え、お互いくっつきそうだった胸を離そうとする。

 

「……静かだね。もう大丈夫そうかな?」

「あっ」

 

 あれだけ騒がしかったロボットは、用具入れ越しに「ピーーーヒョロロロ」という音を立てて以降、打って変わったように一切の音を立てなくなっていた。

 夕太はもう安全だと考えて、扉を内側から開けようとする。少し名残惜しい気がしつつも、その様子を見守るミズエ。

 

「……ん? あれ?」

「どうしたの?」

「あ、開かない」

「ええ!?」

 

 恐らく、ロボットが用具入れの前で停止したのだろう。扉がつっかえて開かなくなってしまったのだ。どうにかするべく二人で押したりと試行錯誤してみるが、いずれも徒労に終わってしまう。

 

「ダメだぁ。どうやっても開きそうにない」

「そ、そう」

「ごめんね、ミズエちゃん。こんなことになっちゃって」

「きっ、気にしないで、夕太さん」

 

 しょんぼりして謝る夕太に返事をしながら、ミズエはもじもじと太ももを擦りながら身をよじる。この状況下で、彼女は急激に尿意を催してしまったのだ。

 どうして図書室から教室に向かう途中でトイレに寄らなかったのか。夕太と二人っきりになれる機会にはやる気持ちを抑えられなかった過去の自分を憎みながら、どんどん強くなっていく尿意に内股のまま膝同士を擦り付ける。踵だけを上げ下げして、バレないよう静かに地団駄を踏んだ。

 

「……ミズエちゃん、どうしたの? もしかして、おしっこ?」

「ッ!」

 

 が、ミズエの努力も虚しく、夕太はすぐに彼女がおしっこを我慢していることに気づいてしまった。どうしてこういうところは目ざといのだろうか。

 

「……う、うん」

「そっかぁ。う~ん、どうしよう」

 

 観念して真っ赤にした顔を俯かせながら頷くミズエに、あまり良くない頭を捻り始める夕太。

 このまま漏らしてはお互いおしっこまみれ。彼はミズエちゃんのなら大歓迎と思っているが、用具入れを綺麗にしたとしても確実に匂いが残ってしまい、明日誰かが気づくだろう。

 

「ぼくがおしっこしたことにするからさ、遠慮なく出していいよ」

「そ、そんなこと、無理ぃ……」

「ダメ? それじゃあ……あ、そうだ!」

 

 ミズエはもはや限界が近いのか、はしたないのも承知でスカートごとお股を両手で押さえ始めた。事態を重く見た夕太は妙案が浮かび、何を思ったのか狭い用具入れの中で腰を下ろす。

 

「ゆ、夕太さん?」

「ミズエちゃん。パンツ下ろすね」

「へっ?」

 

 そして、唐突にミズエのスカートの下に手を突っ込んでパンツを脱がし始めた。

 

「や、やあ! こんな時にまたそんなことぉ!」

「またって? それより、早く脱いで。ぼくがミズエちゃんのおしっこ飲んだげるから」

「飲ん……ええぇぇッ!?」

 

 衝撃発言に思わず声を上げるミズエ。「暗くてはっきり見えないから大丈夫だよ」と言うが、当然抵抗する。

 だが、膀胱の限界が近いゆえに股間以外に力を入れることができず、止む無くパンツをずるりと脱がされてしまう。夕太はそのおしっこが染みたパンツを流れるような動作でポケットに仕舞った。

 

「うぅぅ」

「ほら、お股開いてくれないと口が付けづらいよ」

「やあぁ……! 恥ずかしいぃ……」

(へへ、ミズエちゃんのおまんこ♡)

 

 用具入れの小さな空気穴から漏れる光しかない中、間近に見えるミズエちゃんの毛一つ生えていない綺麗なおまんこ。ぴったり閉じた脚を両手でこじ開けるようにし、狭い中で可能な限り大股にさせると、縦スジが僅かに口を開いてクリトリスの包皮と共に新鮮なピンク色の中身を覗かせた。

 夕太とて、これほど間近で女の子の秘部を見たことはない。食い入るように見つめ、鼻の下を伸ばして舌舐めずりする。

 

(あれ?)

 

 暗がりではっきりとはしていないが、夕太は彼女のおまんこに見覚えがあった。どこで見たのだろうか? 記憶の引き出しを順に開いて探り始める。

 

「あ、ああぁ。もう、ダ、メ……ッ! でちゃうぅ……!」

 

 しかし、ミズエのダムが決壊を迎える。夕太は慌てて口を大きく開き、眼前のおまんこに歯を立てないようにして吸いつくように齧りついた。

 

 

 ──シュ、シュ、シュル、シュルルルル……シュイイイイ~~

 

 

 ミズエの我慢に我慢したおしっこが、夕太の喉奥目掛けて注がれ始める。

 性器の構造が違うゆえ、女の子は男の子と比べて出したそれが飛び散りやすい。十分に股を開いてないために危うく口の端から漏れ出そうになったため、夕太はミズエの太ももの付け根に手を押しつけてできるだけミズエのおまんこを開かせる。

 そして、一滴すら逃すまいと隙間なく食いつき、(ちょっとしょっぱいな)と思いつつゴクッゴクッと喉を鳴らして黄金水を呑み続けた。

 

「あっ、あっ、ああぁぁ……♡♡♡」

 

 おトイレでない場所での放尿。それも好きな男の子の口に向けて。その未曾有の解放感にミズエは張り詰めていた緊張感が一気に解れ、脱力して用具入れの内壁にしな垂れかかる。

 上を向いたその火照り顔は脱力した身体と同じく蕩け切っており、口端からは涎が一筋零れ出ていた。もはや、開いた脚はガニ股に近い状態となっている。

 

 

 ──シュイイィィ……ュウウゥゥゥ……

 

 

 たっぷり30秒ほどかけて、ミズエの放尿はようやく終わりを迎えた。

 学年一の美少女のおしっこを飲み干した夕太はペロリと唇を舐めてご満悦である。

 

「ふぅ……ほら、全部零さずに済んだよ! 良かったね!」

「ぅぅぅ……夕太さんのバカぁ」

「え、何で? ……あ、いいこと思いついた!」

 

 そのおかげか、用具入れから出る方法まで思いつく。『通りぬけフープ』という、取り付けた壁を通り抜けることができる道具だ。

 

「ようやく出れたぁ。ごめんねミズエちゃ──あれ?」

 

 ついに狭い用具入れから脱出できた二人。もうしばらくあのままでも良かったかなと思いつつも喜ぶ夕太だったが、振り返って目を丸くする。

 ミズエは彼の前でお漏らししてしまったことがショックで、大粒の涙を流してしまっていた。

 

「ど、どうして泣いてるの? 出られたんだよ?」

「だって、ひぐっ、10歳にもなって、お漏らしなんて……こんなはしたない子、嫌いになったでしょ?」

「ええ? そんなことないよ。美夜ちゃんの友達の魔美ねえなんて、つい数年前までおねしょしてたらしいし、気にすることないって。それにミズエちゃんみたいな可愛い子のおしっこなら大歓迎さ!」

「夕太さん……」

 

 とんでもなく下品な励まし方をする夕太に、ミズエはなぜか胸をときめかせた。

 恋は盲目というが、彼女もどちらかというと夕太、もとい変態寄りなのかもしれない。知らぬところで暴露されて流れ弾を喰らった魔美は泣いていい。

 

 教室は綺麗さっぱり掃除されていた。おそうじロボットは暴れ回っていたように見えて、その実ちゃんと掃除もこなしてくれていたようだ。

 夕太が壊れたロボットを労いながらポケットに片付ける中、ミズエは彼に背中を向けて帰るために身支度を整え始める。

 

「そういえば……」

「なあに?」

「ミズエちゃんのおまんこ、どこかで見たような気がするんだよね」

 

 ハッとするミズエ。「気のせいだと思うけど」と付け加える夕太に動揺が隠せず、思わず手に持ったランドセルを落としそうになる。

 気のせいなどではない。彼は自分との出会いを覚えていたのだ。

 

(覚えてて、くれたんだ……)

 

 よりによって、おまんこだけだが。

 ミズエはそんなエッチな彼に対して、ますます好きという気持ちが強くなっていく。大事なところを口に含まれ、あまつさえおしっこまで飲まれてしまった。

 

 もう、この人のお嫁さんになるしかないのだと。

 

「あっ……」

「わ、ミズエちゃん!?」

 

 感極まってミズエは振り返ろうとしたが、一連の出来事のせいで気力を失ってしまったらしい。倒れかけたところを慌てて駆け寄った夕太に支えてもらう。

 

「ご、ごめんなさい……なんだか、足に力が入らなくて」

「大丈夫? 心配だし、おぶったげるから一緒に帰ろう。そろそろ美夜ちゃんも授業終わる頃だと思うし」

「あ、あのねっ!」

「うん?」

 

 

「二人っきりで、帰りたい……」

 

 

 

 

 

 ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ 

 

 

 

 

 

 ミズエは夕太に甘えて、彼におぶってもらって帰ることにした。二人っきりで帰りたいという我儘を聞いてもらい、美夜子の下駄箱に置手紙を残して下校する。

 

「ぜぇ……ぜぇ……」

「重い?」

「そ、そんなことないよ! ぼくが体力ないだけだから!」

「……ふふ」

 

 昔を思い出して、夕太の背中で密かに笑みを浮かべるミズエ。

 また新しい思い出を得られた。これからも、もっと彼との思い出を増やしていきたいと願う。きっとそれは、あの頃や今日と同じでエッチな思い出になってしまうのだろうけど。

 

(夕太さんの……エッチ♡)

 

 それでも構わないと、ミズエは彼の背中にくっついた身体をより密着させる。そのスカートの下で、下着を失った股間を湿らせながら。

 

 

 

 

 

「……ふ~ん」

 

 一方で、置手紙を読んだ美夜子。彼女はあからさまに眉を潜めるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




おねショタ歴程なのにロリのエロ描写が先というジレンマ。でも大体はおねショタになるはずだから……
さっさと本番行為させた方がいいんでしょうけど、しばらくこんな感じでオーラルセックスが続く予定です。

〇神成さん
空き地の隣に住んでいてよくガラスや盆栽を壊されている。
ミズエちゃんの叔父なのだが、なぜか彼女は彼をおじさまではなくおじいさまと呼んでいる。兄弟(本作では兄妹)間で年齢差があるからだろうか? それとも、実は姪ではなく孫なのか? 不明である。

〇おそうじロボット
正式名称は不明。てんコミ1巻『古道具きょう争』で未来の新しい家具で揃えられたのび太の家を掃除しているロボット掃除機。
何気に『ロボット王国』でカメオ出演している。



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