学校で一番エッチなヤツのおねショタ歴程 作:ピーマン
「リーム! リーム、起きて!」
「うぅ……ん」
朝。来客用寝室で寝ていたリームは、美夜子の焦った声を耳に受けてその重い瞼を開いた。
そして、ハッと思い出す。昨晩は結局精液を採取できず、またも不貞腐れてお風呂から上がった後は寝るまでオナニーに励んでいたことを。
当然ながら寝巻であるネグリジェは肌蹴け、お股をはしたなくおっぴろげた状態のまま寝てしまっていたのだ。
今日の夜はいよいよ魔王討伐に向けて地球を発つというのに!
夕太のせいでどんどんエッチな女になっていく自分を嘆きながら、慌てて釈明し始める。
「ち、違うのよ美夜子! これは、その……ちょっとムラムラしちゃって、ゆうとは全然関係な──」
「夕くんが、夕くんがいなくなったのよ! それに、ママも!」
「……え?」
寝ぼけた思考が、一気に覚醒へと向かっていく。
T・P隊員、リーム・ストリームはようやく事態の深刻さを理解し始めた。
「魔美! ……その様子だと、ダメだったみたいね」
「ええ……あちこちテレポートして探してみたけど、全然見当たらなかったわ」
朝を迎えたにも関わらず、頭上には暗雲が立ち込めている。
薄暗い曇り空の中、テレポーテーションで戻ってきた魔美を玄関先で迎えた美夜子とリームだったが、彼女は眉を下げて首を横に振った。
一応、石になったつばさにもテレパシーで聞き取りをしてみたが、彼女も何も知らない様子だった。夕太に抱き枕にしてもらえて幸せに眠っていたのに、気づけば彼の姿がなかったのだという。
「ゆーくん……ッ」
せっかく名実共に恋人関係となった男の子が行方不明となってしまったのだ。しかも、魔界への出発を控えた日に。
美夜子は同じ夕太の恋人として、今にも泣きそうな顔をしている魔美をそっと抱きしめてあげる。
「……状況から考えて、ゆうは一足先に魔界星へ連れ去られた可能性が高いわね。それも、沙夜子さんに」
「そんなっ……そんなはずないわ! きっと、きっとデマオンがやってきて夕くんとママを……」
リームの言葉に、魔美を慰めていた美夜子が弾かれるように振り向いて反論しようとした。
だが、その言葉は途中で勢いを失ってしまう。
「……美夜子、あなたも分かってるんでしょう? 新月は明日。まだデマオンは地球に来れないのよ」
デマオンが連れ去ったのではない。であれば、やはり同時にいなくなった沙夜子による仕業としか考えられないのだ。
「だって……ママは、夕くんの道具で元に戻って──」
「恐らくだけど、完全には元に戻れなかったんじゃないかしら? それで、悪魔としての意識が時間の経過と共に表に出て来たとか……」
いずれにせよ、正確なことは分からない。
消沈して俯く美夜子。そこで、彼女から離れた魔美が自身の手で涙を拭って口を開く。
「……でもっ! あたし達がやることは変わらないでしょう!? ね、美夜ちゃん! 予定通り魔界へ行って、夕くんと沙夜子さんを助けるのよ!」
「そこが問題なのよね……」
「え?」
魔美の言葉に、リームがその整った顔をとても悩ましそうに歪める。その顔色には焦りが混じっていた。
「どういうこと? リーム」
「……魔美の言う通り、アタシたちが魔界へ向かうことには変わりないわ。でもね、分からないのよ。場所が」
「場所? あ……」
そうなのだ。
魔界星のある時空の狭間へ通じる時空痕。その場所がどこにあるのか、さっぱりなのである。
当初の予定では、今日の午前中に沙夜子からその辺りの話を交えつつ魔王の弱点などを聞く算段だったのだ。それが回復を優先させている間に彼女がいなくなってしまったせいで、完全に予定が狂ってしまった。
どれくらいの大きさの穴かは分からないが、恐らく虱潰しに探したとしても今日中に発見できる可能性は限りなく低い。それに、地球にあるかどうかも怪しいのだ。
「沙夜子さんさえいれば、こんなことには……」
「リ、リーム……!」
「あっ」
咎めるような魔美の声に、リームはハッとして美夜子に視線を向ける。
彼女は無言のまま、沈痛そうな面持ちで俯いていた。
「ご、ごめんなさい、美夜子! そんなつもりじゃ……そうよね。沙夜子さんだって、自分の意思でゆうを連れて行ったわけじゃないかもだし」
「……ううん、いいのよ。やっぱり、メジューサが──ママが夕くんを連れて行ったのよね」
どこか様子がおかしい美夜子。
俯いたまま、握った両の拳をプルプルと震わせている。
「つまり、ママはまた夕くんを襲って搾り取ろうと……あ゛あぁぁッ!!」
あらぬ妄想を頭の中で繰り広げてしまったのか、顔をガバッと上げた美夜子は髪を掻きむしって発狂し始めた。
「み、美夜ちゃん! 落ち着いて! 沙夜子さんじゃなくて、メジューサだから!」
「いいえ! 夕くんだって満更でもなさそうだったもの! きっと今頃ママに夢中になって……ああぁ、こうしちゃいられないわ! 早く魔界に行かないとッ!!」
「だから、どこに出入口があるのか分からないって言ってるでしょう! ちょ、美夜子!」
収納ペンダントからホウキを取り出し、行く当てもないのに飛び立とうとする美夜子。
魔美とリームは慌てて取り押さえにかかるが、彼女は湧き上がる猛烈な嫉妬心でもって二人の手を振り払おうと暴れ出す。
最愛の弟であり恋人の夕太が、自分の母親と不倫関係になろうとしているのだ。
美夜子の頭の中は大魔王など知ったことかとばかりに、夕太のことでいっぱいになっていた。彼はエッチなこととなれば一切歯止めが効かないのだから。
「二人共、離して! 夕くん! 夕くーーんッ!!」
────カッ!
その時だった。
薄暗い曇り空の中、美夜子達の頭上から眩い光が差し込んだのは。
「きゃあっ!?」
「な、何なの!? この光は!」
三人は腕で目を庇いながら、光の先を見上げる。
そこには、丸い形をした謎の物体が浮かんでいた。光はその物体の中心から地面を照らすように照射されている。
美夜子と魔美はそれが何なのかさっぱり見当がつかなかった。が、一人だけ。未来から来たリームだけは、それが乗り物の類であると直感で理解していた。
タイムブルームがそうであるように、未来では絨毯を代表とした乗り物もその見た目を大きく変え、種類も増えていった。あの丸いポッド型をした物体に似た乗り物も存在しているのだ。
謎のポッドはそのままゆっくりと降下し、地面へと着陸した。
そして、光が消灯。プシューッという空気の噴き出す音と共に透明な蓋が開き、中から小柄な影が地面に身を乗り出した。
正体不明の相手を前に、美夜子達は身構える。
ポッドの見た目からして魔界のモノとは思えないが、それでも警戒せずにはいられない。
悪魔が出るか、魔王が出るか。
ゴクリと唾を飲み込む音が、誰かの喉元から響いた。
「……え?」
しかし、彼女達の目の前に現れたのは──
「……えっと、こんばんは……で、いいんだっけ?」
綺麗な銀髪に警戒心の強い瞳をした、夕太と同年代らしき美少年だった。
「あ、まだ朝だから、おはようか。暗いから勘違いしちゃった」
それでも、やはり普通の少年ではないことは分かる。
変わった衣服を着ているのはもちろん、何より美夜子達の目を引いたのは、頭に生えている二本のウサギのような白い耳だ。
「……あ、あなたは一体──」
「お姉さん達、少し聞きたいことがあるんだけど……」
少年は美夜子の言葉を遮って、尋ねた。
「──"ユウタ"って人、知らない?」
それを聞いた瞬間、美夜子は弾かれるようにして少年の眼前に迫った。
ぐわしッと彼の両肩を掴み、鬼気迫る顔で問い詰める。
「ユウタ!? ユウタって、夕くんのことッ!!?」
「ひっ」
「教えて! 夕くん、夕くんは今どこにいるの!? ママに中出しなんかしてないわよね!?」
「あ、あの……」
「美夜子! ステイ! ステイ!」
慌ててリームが後ろから羽交い絞めにして少年から離しにかかる。
ぎゃーぎゃー喚いて暴れている美夜子を呆然と見送る彼に対し、代わりとして魔美が答えた。
「あはは……え、えっとね、あなたの言ってる子かどうかは分からないけど、同じ名前の子なら知ってるわ。この家に住んでるの」
「ッ! ホントに!?」
「ええ。でも、今朝から行方が分からなくなってて……多分、魔界に連れて行かれたんだと思うけど」
魔美の話を聞いた少年は、手で口元を隠しながら何やらブツブツと呟き出す。
「……そっか。まさか、ルナの言ってた通りだなんて。ということは、やっぱりあの時空痕は──」
「えっ、今、時空痕って……あなた、場所を知ってるの!?」
驚いて声を上げる魔美。
それに反応して、離れていたリームが美夜子を連れて戻ってきた。
「アナタが何者かはこの際どうでもいいわ。時空痕の場所を知ってるなら、教えてちょうだい!」
「ママを……夕くんを、助けに行かなきゃいけないの! お願い!」
必死の思いを込めて、そう懇願する二人。
彼女らに続き、魔美も縋るような目で少年に訴えかける。
「…………」
三人の視線を受け、視線を反らして悩む様子を見せる少年。
しばらくして、「はぁ」と諦めたように溜息を吐いた。
「……分かった。それじゃあ、ひとまずボクについてきて。詳しいことは後で話すから」
言うが否や、少年は降りてきたポッドに再び乗り込み始める少年。
美夜子が慌ててその背中に声をかける。
「待って! ついてきてって……どこへ行くつもりなの?」
その問いかけに、少年は頭のウサミミをピクリと揺らす。
「どこって……」
彼は言葉を紡ぎながら、右手の人差し指を空へと向ける。
曇り空に隠れた、その光を失いかけている天体を指し、答えた。
「──月だよ」
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
「ぅ……ん……」
朧げな意識の中、夕太は眠りから覚めた。
明滅する視界に再びおねんねしかけながらも、なんとか正気を保つ。
寝坊したら、美夜ちゃんに怒られてしまう。
それに、彼女が作ってくれるあったかい朝ごはんだって食べ損ねてしまうのだ。
寝起き特有の気怠さに身を任せそうになるのを大好きなお姉ちゃんであり恋人である彼女への気持ちで抑え込み、身体を起こそうとする。
「……ぁ、れ?」
しかし、違和感。
起こそうとしたが、そもそも自分が寝ているはずのベッドの感触がない。適当に手を伸ばしてみても、空を切ってしまう。
そういえば、自分はちゃんとベッドで寝ただろうか? うん、寝たはずだ。
いや、夜中にトイレに行きたくなって起きたような気がする。そうだ。思い出した。
それで、おしっこを済ませた後、またベッドに戻って寝直したんだっけ。
……ううん、違う。戻った記憶がない。というか、おしっこした覚えもない。
じゃあ、ぼくは一体、どこにいるんだろう?
不安になってきた夕太は、未だはっきりしない意識の中で伸ばした手を適当に振り回す。
──ふにゅっ
「んぅっ♡」
ふいに、柔らかい感触。
それと同時に、色気に満ちた短い喘ぎ声。
え? と思った夕太は、さらに確かめるべく手を動かそうとする。丸みを帯びた、触り心地の良い感触。ずっと触っていたいと思えるその感触を求めて。
が、その手首を誰かに掴まれてしまう。
「ダ、ダメよ。夕ちゃんっ」
微かに聞こえる声。
この声はッ! すぐに誰か分かった夕太は声を上げようとしたが、続けて口を塞がれてしまって叶わず。
それでも、瞼は開いた。
徐々に鮮明になっていく彼の目の前には、予想通り彼女の姿が。
「……え」
いや、違う。
確かに彼女だったが、その姿は薄幸の母性を感じさせるそれではなかった。
真緑色に輝く切れ長の目。ボリュームのある白い長髪に、頭部から生えた二頭の蛇。
そして、紺青色のローブから覗く赤黒い肌。彼女に襲われ、交わった記憶が思い起こされる。
見間違うはずがない。
自分達が倒したはずのメジューサの姿が、そこにあった。
「夕ちゃん。いい子だから……ン、ン゛……お、大人しくしていろ』
彼女に夕太を横抱きにした状態で、そう囁きかける。途中、咳払いと共に声色が全く別物へ変わっていた。聞き覚えのある、しわがれた掠れ声だ。
どういうことだろうと、混乱してしまう夕太。先の声は、本来の彼女の──
『……デマオン様。我らが悪魔族の宿敵、ナルニアデスを捕らえてまいりました』
『──うむ、よくやったぞ。メジューサ』
続いて夕太の耳に届く、野太い声。
周りの空気が震えているのが肌で分かるほどの凄味を感じるその声の正体を、彼は直感で理解する。
大魔王、デマオン……!
『デマオン様の予想通り弱体化してはいたものの、それでも多少の抵抗を受けてしまいました。今はこの通り気絶しておりますが……』
『生きてさえいれば構わん。本音を言えば今すぐにでも殺してやりたいところだが、そ奴にはまだ役目があるのでな』
殺してやりたい、という言葉に、夕太は心の中で声にならない悲鳴を上げた。
今の彼はメジューサの方へ顔を向けているので、デマオンの姿は直接見えない。その代わり、彼女の瞳の反射越しにかろうじてその姿を拝むことができた。
白い炎の先に佇む、巨人のような大きな図体。頭には二本の大きな角。青い肌に黒衣を纏っており、視認できるほどの魔力が淡い光となってその輪郭を成している。
その威圧感ときたら、一目見ただけで大魔王の名に恥じない強大な存在ではあることが分かる。
彼がいるということは、つまり、ここが時空の狭間の中──魔界星であるということだ。
恐らく、美夜子と魔美、リームはいない。
メジューサによって、自分だけがここに連れてこられたのだ。
(み、美夜ちゃん……魔美ねえ……リームさん……!)
夕太はその事実を認識し、心細さに思わず身を震わせてしまう。
しかし、そんな彼の小さな身体を、メジューサの腕がギュッと優しくひし抱いた。励ますように。姿は悪魔なのに、その暖かみと柔らかさは沙夜子ママのそれと瓜二つだった。
『ではそれまで、この小僧は城の牢に閉じ込めておきましょう。よろしければ、私め自らが監視の役を務めたく』
『……ふむ、いいだろう。もはやこの魔界にはワシと貴様しか存在しないゆえ、他に担える者もおらんしな。だが、万が一にでも逃がすような失態は許さんぞ』
『フフ、お任せください。脱獄などと愚かな真似を考えぬよう、しっかりと調教しておきますので』
メジューサはその長い蛇舌でペロリと唇を舐める。
その期待に胸を高鳴らせている様子だけは、本心から来るモノであるように思えた。
『ほう、えらくナルニアデスを気に入ったようだな? さては……』
『…………ッ』
探るような鋭い視線を向けてくる大魔王。
その魔力の乗った圧を受け、メジューサは僅かにたじろぎ、額に脂汗を滲ませる。
『──ひ、一目惚れしたのか?』
『……え?』
貫禄と重厚感に溢れる存在から全く予想外の言葉が投げかけられたせいか、メジューサは呆けた顔を晒してしまう。
そんな彼女をよそに、頬を赤らめて動揺した様子を見せるデマオン。
『い、いかんぞ! そ奴は我が宿敵! 二度も同じ轍を踏まぬよう、必ずやその命を奪わねばならん存在なのだ! ……だが、想い合っているのにそれではさすがに忍びないか』
思い込みが激しいのか、なぜか夕太とメジューサが両想いである前提の話になっている。
彼は眉間にシワを寄せ、顎に手を添えて『う~む』と何やら考え込む。そして、散々悩んでから、再びその大きな口を開いた。
『……いいだろう。そのような横恋慕をする不埒者の何が良いのかは全く分からんが、明日の式典まで共に過ごすことを許可してやる。その上で、式典でナルニアデスが姫のことを忘れ、永久に牢から出ないことを誓うのであれば、命までは奪わんことを約束しよう』
『いや、あのぉ……』
『だがッ! エ、エッチなことはいかんぞ! 我が城でそのような不埒な真似はご法度! そういうことはな、その、ちゃんと結婚して、名実共にしっかりと結ばれてからするものなのだ!』
『は、はあ……』
『そうだな。て、手を握るぐらいなら、大目に見てやろう。いいか? 間違っても、それ以上のエッチなことはするでないぞ! チューなんてもってのほかだ!!』
随分とウブな反応を見せる大魔王。
キスもダメだなんて。もしかすると、それ以上の行為についてあまり知らないのかもしれない。少し前の夕太のように。
『そ、それでは……お言葉に甘えて』
『うむ。ご苦労だった』
労いの言葉を受け、謁見の場を後にするメジューサ。
溜息混じりに宙を飛ぶ彼女の顔を、横抱きにされた夕太はしげしげと覗き見る。
(やっぱり、そうなんだ……!)
夕太の中で彼女に対し、ある確信が芽生え始めるのだった。
『……フフフ。ついに、ついにこの狭間から抜け出す日を迎えるのだ。我が愛する月の姫よ、待っていてくれ。もう少しの辛抱だぞ』
夕太を抱いたメジューサが、白い長髪とローブをはためかせて薄暗い城内を静かに飛び行く。
その柔らかさと心地良さに身を委ねながら、夕太は辺りに目を配らせた。
(……何で?)
辺りには、なぜかそこかしこに"栗まんじゅう"がふよふよと浮かんでいたのだ。それも数十や数百どころではない。視界に映らないことがないぐらい、数え切れないほど大量に。
避ける隙間もない箇所も多々あり、現に先ほどからメジューサの身体には何度もそれらがぶつかっている。その度にビリヤードのように栗まんじゅう同士が玉突き合い、跳ねては飛んでを繰り返していた。
もしかすると、栗まんじゅうに似てるだけで、全く別の何かなのかもしれない。そう思い、すぐ近くまで飛んできたそれを手に取って一口食べてみる。
(……やっぱり、栗まんじゅうだ)
このしっとりした食感と栗の風味豊かな甘さは、間違いなく栗まんじゅうだ。栗まんじゅう以外の何者でもない。
どうして栗まんじゅうが時空の狭間に、魔王の城に無数に浮かんでいるのか? その意味不明さを前に、夕太の出来の悪い頭は即座に考えることを止めた。ある意味では利口と言えるだろう。
そんな感じで思考を放棄しているうちに、どうやら城の土牢に到着したようだ。
上に穴が開いており、そこから囚人が落とされる形らしい。
メジューサはふわりとブレーキをかけて穴の上に停空し、ゆっくり牢の中へと降りる。
そして地面に降り立つと、そっと優しく夕太を地面へと下ろした。
『フフ……気分はどうだ、小僧。感謝して欲しいものだな。私のおかげで、命を奪われずに済むのだぞ? だがその代わり、お前はここで永遠に私の竿奴隷として精を絞られ続けるのだ』
見下ろしながら、そう語りかけるメジューサ。
しかし、夕太はそんな彼女をじっと見上げるだけで、何も答えない。
『……どうした? 恐怖で声を出せぬのか? そ、それとも、私と交わいたくてしょうがな──』
メジューサのその言葉は、ふいに彼女の身体に抱きついた夕太によって遮られた。
「……ママ、もう演技なんかしなくていいよ」
ギュッと、心細さをそのままに抱きつく腕に力を込める夕太。
その言葉に対し、メジューサは諦めたように小さく溜息を吐き、小さな身体を抱きしめ返した。
「……ごめんなさい。美夜子を……あの子を巻き込みたくなくて」
聞こえてきた声は、やはり本来の彼女の──沙夜子の声。
姿もまた、光を放つ共に人間のそれへと戻っていく。薄幸の母性を感じさせる、憂いを帯びた儚い顔をした彼女へと。身に纏っているローブの色も純白に変わっていた。
「夕ちゃんのおかげで人間だった頃に戻れたけど、変質した魂だけは完全に元に戻ることが出来なかったみたい。多分、時の流れから外れたこの狭間の地で悪魔に変えられてしまったのが原因だと思うわ」
つまり、今彼女は人間でありながら悪魔の性質も宿した存在となっているようだ。
先ほどのように悪魔としての側面を表に出せばメジューサの姿になることができるし、こうして人間の姿に戻ることもできるらしい。
「昨日話した通り、私はデマオンの弱点を知っているわ。でも、正面からそれを狙うのはとても危険なことなの」
だから、彼女は夕太だけを連れて魔界に赴いた。
メジューサは未だ自身の配下で、かつナルニアデスを捕らえたと思い込ませれば、それだけ彼に油断が生じると思ったからだ。
「そっか……美夜ちゃんは怒るだろうけど、ぼくも危険な目に遭わせたくないし……それじゃあ、二人でデマオンを倒すの?」
「…………そう、ね。ある意味では、二人で倒すことになるわ」
なぜだか、沙夜子は視線を反らして言いにくそうにそう応えた。
その煮え切らない様子に、夕太は首を傾げる。
「でも、安心して。夕ちゃんは絶対安全だし、何があっても必ず地球に帰してあげるから」
「え? それって、どういうこと? ぼくもひみつ道具でママと協力して──」
「いいえ。あなたは、ここから一歩も動かないでいいのよ」
そう言うが否や、沙夜子は夕太を抱きしめたまま土牢の隅まで浮遊し、彼を壁に押しつけて岩が突き出た部分に腰を下ろさせた。
「マ、ママ……?」
「……デマオンの弱点は、この魔界星の上空に浮かぶ赤い月なの。正確には月じゃなくて、彼の心臓ね。それに銀のダーツを撃ち込めば、彼を倒せるわ。でも、彼の魔力によって悪魔に変えられた今の私では、それができないの」
銀は地球上で最も魔力吸収率が高い金属だ。そのダーツに魔力を目一杯注ぎ込み、心臓に撃ち込まなければならない。
しかし、大魔王の魔力が混ざった今の彼女では、同じ魔力同士が反発現象を起こし、ダーツを撃ち込んでも弾かれてしまうのだ。
「だから、だからね……」
真剣な眼差しで夕太を見下ろす沙夜子。その頬が、ほのかに朱に染まる。
「……夕ちゃん。私を──ママを、あなたの使い魔にして欲しいの」
「マ、ママを……ぼくの、使い魔にぃ!?」
突然の衝撃発言に夕太は驚きを隠せず、素っ頓狂な声を上げてしまった。
「や、やっぱり、イヤ? こんなおばさんを使い魔にだなんて……」
「う、ううん! ママを使い魔にするって、何だかすっごくエッチな響きで、ぼく……あ、でも、それが一体デマオンの弱点と何の関係があるの?」
「え、えっと……夕ちゃん、確か5年生よね? 使い魔についての授業はもう受けた?」
「え? 多分、受けたと思うけど……あんまし覚えてないや」
そもそも魔法が使えないから、他のクラスメイトのように使い魔を召喚できなかったのだ。
必然的に夕太は自分の席でぼ~っとするしかなく。暇でしょうがなかった彼は途中で教室を抜け出し、中等部の体育館に潜り込んで体育の授業中だった美夜子や魔美達のブルマ姿を覗いていたのである。
「使い魔は主人の魔力をエネルギー源にして活動するの。つまり、私が夕ちゃんの使い魔になれば、あなたの──ナルニアデスの魔力を私が使うことができるということなのよ」
「そっか! それなら、デマオンの心臓にダーツを撃ち込めるってことだね!」
光明が見えてきたことに夕太は沙夜子を抱く手を離し、興奮した様子で喜び勇む。
しかし、沙夜子の方はどこか後ろめたそうで、朱に染まっている頬はさらに赤みを増している。夕太を抱く手も、何かを我慢しているかのように小さく震えていた。
「分かった! ぼく、ママを使い魔にするよ! ……それで、どうすればいいの?」
可愛らしく小首を傾げる彼を見て、ゴクリと唾を飲み込んだ。
「それは、ね……」
沙夜子の夕太を抱く手がゆっくりと離れる。その手が、彼のズボンに添えられた。
「私と、夕ちゃんが……セックスするのよ」
「え──」
予想外の回答に動揺の声を漏らす夕太。
その隙に、沙夜子は彼のズボンをブリーフごと一気にズリ下ろす。ぼろんっと、既に勃起している子供ちんぽがまろび出た。
「まあ♡」
まだ直接触ってもいないのに硬くいきり立っている夕太のちんぽを、ツンッ♡ とつつく。
「あっ、マ、ママ……ッ!」
「抱き合ってただけでこんなに……私みたいなおばさんに、興奮してくれてるの?」
「うぅ……だ、だって、ママは、おばさんじゃないからっ! とっても綺麗で、あっ、い、良い匂いがして……だから……ッ!!」
続けて、ちんぽをさわさわと愛でるように撫で擦る。
その刺激に耐えながら、夕太は絶世の美女である義母の魅力を声に出して訴えた。
実際、15歳の娘がいるにも関わらず、悪魔となっていた影響で肉体年齢は未だ32歳とまだまだ若い。それに悪魔の性質も宿している都合上、これ以上老いることもないだろう。
「……っ♡ 嬉しいわ。ありがとう」
人妻ながら、やはり女。
沙夜子は自身を褒めてくれる幼い男の子に胸のトキメキを感じながら、彼と顔を合わせて、頬張るように唇を重ねる。
「はむっ♡ ……じゅるっ、んっ♡ ……ちゅ♡ ッはぁ」
唇を唇で挟むように。そうしながらも、舌で舐め撫でて慈しむようにキスをする。吐息と共に唇を離すと、唾液が透明な糸を引いた。
夕太は義母とのキスに呆然としつつ、慌てた様子で口を開く。
「……あ、マ、ママ。デマオンが、チューはダメだって──」
しかし、再び唇でもって遮られてしまう。
「ちゅ……む、じゅっ♡ ッはあ……♡ 大丈夫よ。あんな童貞を拗らせた人の言うことなんて気にしなくても」
「ド……ドーテイって?」
「ふふっ♡ 経験豊富な夕ちゃんと違って、一度もセックスしたことがない可哀そうな男の人のことよ♡」
そう答えながら、身に纏っている白いローブを自ら剥ぐ。
ローブは魔力に変換され、下着を一切着けていないほど良く熟した裸身を幼い少年の前に晒した。
メジューサや桃子先生ほどのボリュームはないが、美夜子や魔美達にはない、乳臭さのなくなった大人の魅力に溢れる女体。
シミ一つない肌。少し外側に垂れてはいるがほど良く張った、夕太の頭を挟むにはちょうどいい大きさの乳房。茂った陰毛はこの時に備えていたかのようにちゃんと整えられており、黒ずんだ女陰からは愛液が滴り落ちていた。
「今度はできるだけ、優しくするから……♡」
そして、岩に腰かけている夕太の腿の上に跨るようにして立ち、彼のちんぽに手を添えて自身の股間へと導く。奇しくも、それはメジューサの時に彼をレイプした時とほぼ同じ体勢であった。
幼い剛直の先っぽを、期待に濡れる花園に宛がう。自らの意思で。夫がいるにも関わらず。不貞行為であることも承知しつつ。
「んっ♡ あ、あ゛あぁぁ……ッ♡♡」
にゅぷぷぷっ……と、喘ぎ声と共にママおまんこに飲み込まれている夕太のちんぽ。
美夜子を出産した経産婦であるから、それは一切の抵抗なくスムーズに子宮口へと辿り着く。
「あっ、あああぁ……マ、ママぁ……!」
「はあ゛ぁ……夕ちゃんのっ、おちんぽぉ♡ やっぱりすごいわぁ♡♡」
極上の快楽に喘ぎ声を漏らす夕太。
一方で、沙夜子も夫以外の男性器、小学生のちんぽの具合の良さに歓喜の涎を垂らしている。娘と同じく、彼女の膣の長さはぴったりとその幼い魔羅に一致していた。
「はぁ……はぁ……夕ちゃんは、どう? ママの、美夜子を産んだ、おまんこっ……気持ち、いいかしら?」
「ぅう……気持ち、いい! すごく、気持ちいいよッ!」
身体は人間なのに、膣肉は悪魔のそれのままなのか、まるで生きているかのように肉ヒダがちんぽに纏わりついて蠢いている。
それでいて、メジューサの時とはまた違う、経産婦ながらに優しくて包容力に満ちた締めつけ。ママおまんこは、デビルママおまんこと化していた。
沙夜子は心底気持ち良さそうに喘ぐ夕太を見下ろして無意識のうちにニタリと笑みを浮かべ、腰を動かし始める。
ぱ、ちゅ……ぱ、ちゅ……ぱっちゅ……ぱっちゅ……
「ああぁ! うぅ……マ、マぁ!!」
腰を上下に動かしてゆっくりとピストンし始めた母のお腹を、夕太は震える手で抑えた。
「ダメ、だよ……これ、浮気セックス、だから……! 満月パパ、怒っちゃう……!」
「あんっ♡ そう、ね……でも、いいのよ。夕ちゃんは、何も悪くないから……んぅっ♡ はぁ……はぁ……ただ、気持ちいいことに身を委ねていれば、それでっ♡」
ぱちゅっ! ぱちゅっ! ぱちゅっ! ぱちゅっ!
土牢の中で反響する、淫猥に満ちた湿った水音と肉打ち音。そして、幼い男の子と人妻の喘ぎ声。
それを聞いているうちに、夕太の朧げな瞳と見つめ合っているうちに、沙夜子の方が人妻であるにも関わらず娘の恋人と交わうという二重の不貞に対する罪悪感に耐えられなくなってしまう。
「んっ♡ ふ、う……♡ ゆ、夕ちゃん。ちょっと……体勢、変えるわね」
そう言って腰を浮かし、「うん、しょ……」とちんぽを下の口で咥えたまま身体を180度回転させて夕太に尻を向ける。
せめて彼と顔を合わせない形にして、互いにしがらみを気にせず快楽に浸ることだけを考えるようにするべく。
夕太は魔美のアナルドリルを思わせるようなおまんこドリルの刺激を受けて「あ、う゛ぅっ」と喘ぎ、岩肌に手を突く。
ズルズルと背中がずれ落ちて、腰かけていた岩に寝そべる体勢になる。
「はぁ、はあぁ……♡ これで、ママの顔は、見えないでしょう? ちょっと乱暴になるかもだけど……夕ちゃんもさっき言った通り、大好きなおまんこを思う存分パンパンしていいのよ♡ 美夜子や魔美ちゃんにしてたように♡」
沙夜子は腰を浮かしたことでギリギリ抜けるか抜けないかを保っているちんぽを嵌めたまま、誘うようにケツを揺らして見せる。
ヒクヒクと、夕太の目の前で赤黒いアナルがほのかな吐息を漏らした。
そして、ぬぷううぅぅッ♡ と。
再び煮えたぎった膣に飲み込まれ、子宮口とキスをする。
「あ゛あぁ……!」
「ほ、お゛おぉ♡ 魔力が、身体全体にっ♡ 脳天まで、響いてっ♡ この子供ちんぽっ♡ ホントに、しゅご、いィィッ♡♡ さっきからずっと、イキッぱなしだわぁ♡♡♡」
顔が見えなくなったからか、沙夜子はもはや遠慮など考えずに腰を振り始める。
地面に両手を突いて下半身を突き出し、はしたないのも構わずにガニ股の体勢になって。
ぱっちゅ! ぱっちゅ! ぬ、ぶっちゅ! ぬっちゅッ! ばっちゅッ!!
「おんっ♡ オンっ♡ オ、オ゛ォンッ♡♡ ちんぽォ♡ ぢんぽォォッ♡♡」
遠吠えするようなその喘ぎ声は、メジューサが出していた喘ぎ声にそっくり。
恐らく、行為中にそういう喘ぎ方になってしまうのは元々だったのだろう。薄幸の美女らしからぬ下品極まりない、男の劣情を誘う喘ぎ声だ。
ママを……ママを、使い魔にできる。
こんな淫らでエッチなママを、自分のモノにできる。
岩に寝そべった夕太の眼前で上下に揺れ続ける人妻の尻と、アナル。
夕太はその尻を両手で鷲掴み、沙夜子の子宮を狙って思いっきり天を突くように腰を上げた。
──じゅ、パンッ!!
「ん゛オ゛オォッ!?♡♡」
子宮を下から穿たれ、喜悦に満ちた淫らな雄叫びを上げる沙夜子。
「……マ、マ」
夕太はそのまま岩肌に足をかけてずり落ちた身体をよじ登らせ、再び岩に腰かけた状態になる。
そして、掴んだ尻を手繰り寄せるようにして腰を動かし、また義母の膣奥を突いた。
──パンッ!
「ほ、オ゛ッ♡♡ ゆ、夕、ちゃん……?」
「ママ。ぼく、ぼく──」
──パンッ!!
「ぼく、ママが……ママが、欲しいッ!!」
言葉と共に、腰を勢い良く打ちつける夕太。
想いが内に秘めた魔力を呼び起こしているのか、それは子供ながらに大人の沙夜子を打ち震わせるほどの力強さを発揮していた。
パンッ! パンッ!! パンッ! パンッ!!
「オ゛ッ♡!? ダ、ダメよ! 夕ちゃんっ! 気持ち良くなることだけ考えて、ねっ!?」
「ヤダッ!! ぼく、ママを使い魔にするだけじゃなくて、ぼくのモノにしたい!」
「でも……ん゛うぅ!♡ ほ、ほら、パパと、美夜子が──」
「関係ないよ! ぼくもママと一緒にいたい! デマオンを倒した後も、ずっと! 毎日、セックスしたい! たくさん、エッチなことがしたい!!」
一生懸命に腰を振りながら、想いの丈を叫ぶ。母という男の子にとって最も魅力ある女性に向けて。
母になってまだ一日しか経っていないが、それでも、今の今までその存在と縁がなかった彼にはとても得がたく、離しがたい存在なのである。
ああ、この子は……! 本当に私を手に入れようとしているんだわ!
母である私を……女である私を!
こんな純粋な愛欲を、子供ながらに三人の女性経験を得た立派なちんぽと拙い言葉でぶつけられて、胸が高鳴らないはずがない。
でも、この気持ちに正直になってしまったら、もう引き返せない。使い魔となって彼の魔力を使うためという目的が、建前に変わって崩れてしまうのだ。
しかし、それでも……
「ママッ! ママぁッ!!」
パンッ!! パンッ!! パンッ!! ズッ──パ、ちゅんッ!!
「──私も……私も! 夕ちゃんのモノになりたい!! 夕ちゃんの、夕ちゃんの女にしてェ!!♡♡」
この瞬間から、沙夜子の頭の中で娘と夫の存在が隅へと追いやられた。
それも致し方ないこと。実を言うと、彼女はメジューサとして交わった時から、夕太という少年とそのショタちんぽに身も心も魅了されていたのだ。
加えて、人間としての意識を取り戻してからは、夫と娘を裏切ることへの背徳感によってさらにその欲求は膨れ上がっていく。
悪魔としての意識が彼という少年に溺れたいと訴えてくるのを、つい先ほどまで必死に理性を働かせて抑え続けていた。が、それも彼からの告白で脆くも崩れ去ってしまったのである。
だって、しょうがないじゃない。こんなにも激しく求められてるのだから。
これで
「オンッ♡ オ゛オォンッ♡♡ 夕ちゃん!♡♡ 夕ちゃぁん!!♡♡♡」
両手を支えにしながら、尻を宙に突き出す義母。
息子が上に立ち、その下で浅ましく腰を震わせる。顔も合わせずにひたすら下半身だけをぶつけ合う、まるで奴隷を躾けているかのような体勢。
だが、これでいい。夫と娘を裏切ったふしだらな母には、これが相応しい。
二人を裏切って、私は夕ちゃんの使い魔になる。それはつまり、この子は私のご主人様となるわけなのだから。
この子を私の竿奴隷にするのではなく、私がこの子のママ奴隷となるのだ。
幼い義理の息子と主従関係を作るための背徳不貞犯罪セックス。
こんな禁断の行為に夢中になってる時点で、母親失格なのは言うまでもない。
ばちゅッ!! ばちゅッ!! ば、ちゅッ!! ばちゅばちゅばちゅばちゅッ!!!
「オオ゛ォォッ!♡♡ 夕ちゃん……ご主人、様ぁ!!♡♡」
夫への操さえもかなぐり捨て、新たな主人に媚を振るように尻を振る。
地面に挟まれた乳房。その乳首からは、腰を揺らす度に母乳が滴り出ていた。
「──う゛ッ!! マ、マ゛ッ! せーえき!! せーえき、昇って来てるよッ!!」
その時が差し迫っていることを示すように、徐々に持ち上がっていくふぐり。それが朧げな白い魔力光で輝き出した。
毛一つ生えていない金玉から大量に製造された魔力たっぷりの精子。それが分泌液と交じって濃厚な精液となり、噴火寸前のマグマの如く尿道を昇っていく。
「い、いいわ……来て♡ ご主人様の、ォッ♡ 伝説のおちんぽ様で、オ゛ォンッ♡ ふしだらな、ママにッ♡ 種付けッ♡ 使い魔の証、ちょう、だああぁぁいッッ!!♡♡♡」
「ッ!!」
足場にしていた岩から離れて突き上がった義母の尻に両手両足でしがみつき、腰を無我夢中で打ちつける。
絶対に離さない。どこにも行かせない。そう訴えるように。
「ママッ! ママッ!! 沙夜子ッ!! あ゛あああぁぁッ!!!」
どびゅッ!! どびゅるッ!! ぶぴゅるるるるっ!! ぼびゅうう~~~ッッ!!
「んお゛おおおぉぉ゛ぉぉぉッッ!!♡♡♡」
大量の精液が子宮を満たしていく。
それと同時に、凄まじい量と濃さを誇る魔力が沙夜子の下半身を中心に伝播していった。
沙夜子が一生をかけて溜めても全く足りないほどの魔力。これを使えば、確実にデマオンの心臓に銀のダーツを撃ち込めるだろう。
しかし、今はそんなことを考えている余裕も、意思もなかった。
「お゛おおおぉぉ!!♡♡ んお゛おおおぉ゛ぉォォッッ!!!♡♡♡」
プシューッ!! シュルルルーーッ!!
少年から与えられる、未曽有にして至高の快楽に自らも大量の潮を吹きながら酔いしれる。
夫とでは確実に得られることができない悦び。もうこの子から一時も離れたくない。そう思わせるほどの、まさに快楽天。
ぶびゅびゅッ!! びゅくッ!! ぶびゅうう~~~……
「う、ああ゛ぁ……! ママぁ……ッ!!」
射精の快感に悶えながら、腰をこれでもかと擦りつける夕太。
その下で、沙夜子の下腹部にハート型の紋様が浮かび上がり、ピンク色の光を帯び始める。
(ああ……なれたんだわ。この子の、使い魔に)
悪魔としての魂が、夕太をご主人様として認めたのだ。
人妻でありながら、娘の恋人である小学生の男児と交尾をし、その使い魔となる。なんて背徳的なのだろうか。沙夜子はその事実を再認識しただけで、再び絶頂を迎えてしまう。
さらには……
「あ、ああああ゛ぁ……ッ!!」
──じょぼッ! じょぼぼぼぼぉぉ~~~ッ!
なんと、夕太は射精を終えると同時に続けて放尿を開始した。
元々トイレに行こうとしていたところを誘拐されたのだ。状況が状況だったために今まで尿意を忘れていたが、ここで膀胱が限界を迎えたのである。
「お゛っ♡ お゛おおォォ~~~~……♡♡ ッ♡♡ ッッ♡♡♡」
使い魔としての初仕事だ。ご主人様のおしっこをその子宮で受け止め、トイレとしての役割を果たす。
その背徳的行為にまたも絶頂を迎え、ビクンッ! ビクン! と女体を激しく痙攣させる中、夕太の放尿が徐々に勢いを失っていき、二度目の終わりを迎える。
じょろろろ~~~ッ、しょろろろ~~……
「あぁ……ぁ……マ、マ……どこにも、いか……ない、で……」
義母の膣内に射精と放尿をし終えた夕太は、無意識にそう呟きながら気を失ってしまった。
彼は無尽蔵の魔力を持っているが、身体は子供。沙夜子が使い魔になりたいがために通常以上の魔力を吸引したので、それが抜け出たことによるショックが主な原因だろう。
「……はぁ……はぁ……夕、ちゃん……」
沙夜子は尻の上で意識を失った彼を浮遊術で浮かばせる。
地面を突いていた体勢から仰向けになった後、愛し子を自身の胸へゆっくりと降ろし、ひし抱いた。
この子は直観で理解していたのだろう。私が一人でデマオンに立ち向かおうとしていることを。だから、あんなにも必死に求めてきたのだ。自分のためにも、美夜子のためにも。
なんて健気な子だろうか。この子の恋人としてこれからも愛し愛されるだろう美夜子や魔美が、羨ましくてしょうがなかった。
「……ごめんなさい」
できることなら、いつまでもこうしていたい。
しかし、それはできない。現世の時間は、新月に向けて刻一刻と針を進めているのだから。
起き上がった沙夜子は夕太を抱き運び、岩肌に背中を預けさせる形でそっと彼を優しく寝かせた。
その汗まみれの額に、チュッと口づけを落とす。使い魔になってから、最初で最後の主人へのキスだ。
「美夜子に……よろしくね」
名残惜しそうに見つめながら、そう言い残す。
そして、メジューサの姿に変わり、土牢から狭間の空へと飛び立つのだった。
投稿時刻を20時から18時に変えることにしました。
よろしくお願いします。
〇デマオン
ナルニアデスによって魔界星ごと時空の狭間に追いやられた、悪魔達を束ねる大魔王。
が、メジューサ以外の悪魔は気の遠くなる時間を狭間で過ごすことに耐え切れず、皆自ら命を絶っている。
何か地球を侵略するよりも大事な目的があるようだが……?