学校で一番エッチなヤツのおねショタ歴程 作:ピーマン
真っ暗闇の世界──宇宙。
辺り一面に星の輝きが見えるその果てしない空間を、美夜子達は絨毯に乗って月へ向けて移動していた。
『それにしても、初めてこの辺りの宇宙に来た時は空気があると知ってビックリしたよ。地球の豊富な魔素のおかげなんだろうね』
「何言ってるの? 宇宙に空気があるのは当たり前でしょう?」
彼女らの前を行くのは、"ルカ"と名乗った銀髪の少年が乗るポッド。
ポッドからマイクを通して届いた彼の声に、魔美が首を傾げて反応した。
科学世界では宇宙に空気が存在しないことは常識だが、魔法世界においてはその逆。
絨毯やホウキに宇宙まで上昇できる性能があれば、距離に限りはあるが気軽に宇宙旅行を楽しめる世界なのだ。
『それはこの辺りだけの話だよ。太陽系を離れたら空気なんてないんだ』
「へえ、そうなの。よく分かんないけど……」
「リーム、あなた知ってた?」
美夜子は薄々感づいているのか、タイムブルームで並走しているリームに視線を向けて尋ねた。「まあ、一応ね」と答えるリーム。
彼女は今から37年後の世界から来た未来の人間。科学世界よりも宇宙進出の発展が目覚ましい魔法世界のその時代では、既に太陽系外縁付近まで到達できるほどの乗り物が開発されている。
しかし、ルカの言う通りその先は空気が存在しないために今までの常識が通用しなくなり、一転して暗礁に乗り上げている状態なのだ。
「……ねえ、ちょっといいかしら?」
絨毯が宇宙空間を移動する中、それを操縦する美夜子がふと口を開いた。
『何?』
「あなた──ルカさんは、どうして夕くんのことを知っているの?」
『どうしてって、1000年前に彼と知り合ったからだけど?』
「えっ! 1000年前ェ!?」
魔美が驚きの声を上げる。
無論、驚いているのは美夜子とリームも一緒であった。
「それって……もしかして、アナタもゆうと同じ、タイムトリッパーってこと?」
『違うよ。ボク──いや、ボクらは、"エスパル"っていう宇宙に11人しか存在しない種族なんだ』
ルカの話によると、エスパルは地球から40万光年離れたカグヤ星で造られた人工生命体なのだという。
寿命は存在せず、個体差はあるが一定の年齢で成長が止まってしまうらしい。彼も見た目は夕太と同年代に見えるが、実年齢は1000歳を超えているのだとか。
「それじゃあ、ルカさんは夕くんがナルニアデスだった頃に知り合ったというわけね」
『ナルニアデスだった頃も何も、彼は元からユウタって名前だったよ』
「え? そんな……だって、その名前は……」
自分が命名占いでつけた名前のはず。
当然ではあるが、美夜子は夕太の本来の名前はナルニアデスなのだとばかり思っていた。
『ナルニアデスは、ボクらが彼に頼まれて考えた名前。カグヤ星の言葉で、"救い主"って意味なんだ』
「それなら、魔界歴程にその名前が使われていたのはどうして?」
『魔界歴程? ああ、ルナが書いたヤツね』
「ルナ?」
『ボクの姉。彼の活躍を地球の人達に知らしめたいって言って書き始めたんだ。確か最初は元々の名前で書こうとしてたんだけど、色々事情があってナルニアデスの名前を使うことにしたんだよ』
驚くべきことに、魔界歴程は彼の姉であるルナという子が書いた代物なのだという。
つまり、その子は魔界星に行ったことがあるということになる。
「その、事情って一体──」
『あ、そろそろ月に到着するよ』
ルカの言葉を受けて、慌てて前に視線を向ける美夜子。近いようで遠い距離にある月が、既に目と鼻の先まで迫っていた。
いくつものクレーターがある月面。新月が近いことを示しているのか、その輝きはほとんどが欠けた状態になっている。
『やあ、ただいまみんな』
見れば、ウサギ達がルカや美夜子達のことを見上げて、出迎えるようにぴょんぴょんと跳ねている。
ルカはウサギ達に手を振りながら、ポッドを月面に着陸させてハッチを開く。美夜子達もそれに続く形で絨毯とタイムブルームを月面へと降ろした。
「それで、時空痕は? どこにあるの?」
「よっと……待って。その前にさっき言った姉のルナに会って欲しくて──」
「──ルカ兄ちゃんッ!!」
リームがポッドから降りたルカに時空痕の場所を問いただしている最中だった。
近くのクレーターからルカと同じウサミミを生やした赤い髪の小さな女の子が顔を出し、悲鳴に似た声で彼のことを呼んだのだ。
彼女の身体が光を帯び、浮遊術に似た力で浮かび上がる。続けて、ルカに向けて一直線に飛び出した。
が、あまりコントロールは上手でないのか、速度を出したまま全く減速せずに彼にぶつかった。「わっ!?」と声を上げて尻もちを突くルカ。
「いたた……ペッコル、一体どうしたの?」
「兄ちゃん、大変だよ! ルナ姉ちゃんが……ルナ姉ちゃんが、いなくなっちゃったの!!」
「ええっ!? ああ、もうッ、あれだけ待ってるように言ったのに」
話に出たルナという子がいなくなったと聞き、美夜子達はその顔に不安の色を滲ませた。
「まさか、その子もメジューサに……?」
「いや違うよ。多分、一人で魔界に向かったんだ。ユウタを助けるために」
立ち上がったルカが、服についたレゴリスという名の月の砂を払い落としながら答える。
そして振り返り、真っ直ぐに美夜子達を見つめながら言葉を続けた。
「案内するよ。時空痕がある場所……月の裏側に」
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
「は、あ……んっ♡」
たっぷりと
メジューサ──沙夜子は、空を飛びながら甘い吐息を漏らし、自身の下腹部を撫でた。
「ッ! いけないっ、漏れちゃってるわ!」
未だ濡れそぼっている女陰からポタポタと尿が混じった白濁液が滴り落ちているのに気づき、慌てて内股になる。股間に手を伸ばし、それ以上の漏洩を抑えた。
多少漏れたところで夕太から授かった魔力の消費は微々たるものだが、それでも、一滴一滴を大事にしたいと思うのが使い魔としての心情だ。
「……もう一発ぐらい、
どうせ気を失ってしまったのだし、あのまま二戦目に突入しても……という悪魔の思考を、人間の思考が首を横に振らせる。
主人であり息子でもある彼の寝込みを襲うだなんて、使い魔としても母としてもあるまじき行為だ。しかし、本音を言えばそうしたかったのは言うまでもない。
実のところ、魔力譲渡や使い魔契約を行う方法は他にも多数存在する。
大魔王の魔力を持つ沙夜子と使い魔契約するには、かかる時間に対して一度に最も多くの魔力を得ることができるセックスが最適だったのだ。
が、そんなことは結局のところ建前でしかない。
他にもっと適した方法があったとしても、沙夜子は夕太との背徳不貞犯罪セックスを選んでいたということである。
(ああ……♡ 夕ちゃん、ご主人様……♡♡)
もはや、完全に夕太の使い魔となっている沙夜子。いや、ママ奴隷だろうか。
彼への想いを浮かべるだけで、下腹部に刻まれたその証がピンクに明滅している。
しかしそれだけに、もう彼と蜜月を重ねることができないと思うと、切なさと悲しさで目尻から涙まで滲み出てしまう。
なぜなら、デマオンの心臓を破壊するということは──
(私も、死ぬということなのだから)
夕太のおかげで人間としての意識を取り戻しはしたが、悪魔としての側面は未だ残っている。半身とも言っていいだろう。
その魂には当然、未だデマオンの魔力が綿密に絡まっている。夕太の使い魔となった今でも。もしデマオンを倒せば、繋がりがある沙夜子もその命を失ってしまうのだ。
(美夜子……私のことは忘れて、夕ちゃんと幸せにね)
愛娘のことを想って、涙が一筋溢れ出る。
どちらにせよ、人間としての沙夜子は当の昔に死んでいるのだ。今更、母親として美夜子達と共に生きる資格などないだろう。
かつての夫も、会ったばかりの小学生相手に不倫した妻を暖かく迎えてくれるはずもない。
せめて、夕太と美夜子が幸せに暮らせる世界を残してあげなければ。
その一心で、沙夜子はデマオンの心臓──赤い月に向けて、栗まんじゅうで溢れ返っている魔界星の空を飛ぶ。
魔界星と言っても、狭間に吸い込まれる際にそのほとんどは消滅してしまったので、現存しているのは魔王城周辺のみである。
赤い月は既に目と鼻の先だ。
もう少しで、1000年間続いた魔王の未練に終止符をつけることができる。
沙夜子は瞼を閉じ、右手に握った銀のダーツを汗と共に握り直した。
『──どこへ行くんだ?』
背筋が凍るような野太い声が耳に届き、沙夜子の身体が思わず固まる。頭の蛇達も、髪の中に隠れてしまう。
恐る恐る、閉じていた瞼を開いた。
「デ、デマオン……様」
そこには、自身を作り出した大魔王デマオンの姿が。
その巨体に尋常でない量の魔力をたぎらせながら、沙夜子を見下ろすように宙に佇んでいる。
沙夜子は慌ててダーツを持った手を背中に隠しながら、取り繕う。
「……その、ン゛ンッ! デ、デマオン様の心臓に何か支障が来していないかと心配になりまして』
無意識に人間としての声が出てしまっていたので、咳払いと共に悪魔の声に変える。
『ほう? どういうことだ?』
『ナ、ナルニアデスが、何かしらの魔法を仕掛けていたようで、それで……』
『ならば、なぜワシに真っ先に報告しなかった?』
『それは……て、手遅れになってしまってはいけないと……』
何とかそれらしい言い訳を頭から手繰り寄せ、言い逃れようとする沙夜子。
失敗した。感傷に浸っている暇があったら、もっと急いで事に及べば良かったのだ。そう後悔するも、後の祭りである。
『そうか。しかし、貴様に授けた魔力だけで、ナルニアデスの魔法をどうこうできるとは思えんがな。それは貴様もよく分かっているはずだ』
『…………』
伊達に大魔王を名乗っているわけではない。沙夜子が嘘をついていると感づいているのだろう。
『……だが、今はそんなことはどうでもいい。それよりも、約束を破ったな?』
『や、約束? 一体、何のことでしょうか?』
『とぼけるな。貴様からプンプンと香る、魔力香とはまた違うこの匂い。覚えがあるぞ。かつてヤツが我が姫を奪った時にも、彼女から漂ってきた匂いだ』
スーーッと鼻孔を膨らませ、心底疎ましそうに口で大きく息を吐くデマオン。
その顔が見る間に怒りで歪み、赤く染め上がっていく。
『 ──貴様、エッチなことをしたな!!? 』
魔界星全体に響き渡るほどの怒号。
魔力を乗せたそれが衝撃波となり、沙夜子の身体を弾き飛ばす。
「きゃあああぁーーっ!!」
真正面から衝撃波を受け、周囲の栗まんじゅうと共に宙を転がる沙夜子。
それだけで、彼女の身体はボロボロになってしまった。
これがデマオンの魔力……! 大魔王の力を初めてその身に受け、戦慄する。
夕太の魔力を使えば無効化することもできただろうが、銀のダーツに全て注ぎ込む必要がある以上、防御に回している余裕はなかった。
『どこか違和感があったが……貴様、人間としての意識を取り戻しているな? ナルニアデスめ、一体どのような魔法を……むっ!?』
メジューサの中に元の人間の意識が戻っていることに気づいたデマオン。
しかし、彼女の姿を改めて見た途端に突然たじろぎ始め、慌てて視線をあらぬ方向に反らした。
絶体絶命の状況に焦る沙夜子だったが、その反応を見て首を傾げ、自身の身体を見下ろす。
先の衝撃波でローブのあちこちが破れ、赤黒い肌がほとんど露わになっていた。幸い、乳首や女性器などの大事な部分はかろうじて隠れているが、それでも童貞には目に毒だろう。
『お、おのれ、破廉恥なッ! さっさと隠さんか! ワシは姫のために操を立てると誓っておるのだ!』
顔を赤らめ、そっぽを向いたままそうまくし立てるデマオン。
その破廉恥な格好にした当人が何を言っているのか。沙夜子は思わず呆れ顔を浮かべてしまう。
しかし、これを使わない手はない。
沙夜子はもはや襤褸切れと化したローブの切れ端を握り、引き千切るようにして魔力へと変換。大魔王にその魅力的な裸体を見せつけるように晒した。
ぶるんっと揺れる豊かな果実と、陰毛の茂った蒸れた股間。
悪魔としての肉感的な体格も相まって、まさに男なら勃起を禁じ得ない女体だ。
『お、おおっ……』
デマオンはその官能溢れる姿に思わず視線が吸い寄せられ、鼻の下を伸ばしてしまう。
が、すぐに正気に戻ったのか、慌ててローブで身を隠した。
『ぐ……ッ! き、貴様、なんて下品な女だ! 服を着ろと言っているのが分からんのかァ!?』
そんなデマオンの怒鳴り声は無視。女の身体に意識が向いている今がチャンスだ。
痛む身体に鞭を打ち、一直線に彼へと向けて飛翔する。
『な、なにィィッ!!?』
迫る裸の女を咄嗟に避けるデマオン。沙夜子はそのまま彼の横を通り過ぎていく。
すぐにしてやられたことに気づいたのか、『しまった! おのれェ!!』と慌てて追いかけてくる彼を歯牙にもかけず、銀のダーツを手に赤い月へと迫る。
(ここからなら……ッ!)
目前に浮かぶ赤い月──脈動するデマオンの巨大な心臓。
あまり投擲に自信がない沙夜子でも確実に命中する距離まで近づき、子宮に溜まった夕太の魔力を全て銀のダーツに注ぎ込む。
そして、振りかぶった。
「──えっ!?」
しかし、振り下ろすことができない。右手がまるで誰かに掴まれているかのように振りかぶった状態のまま動かなくなってしまったのだ。
その正体は、デマオンの念力。沙夜子の自前の魔力ではどれだけ足掻いてもビクともしなかった。
『ワハハッ! 元より貴様は我がしもべ。逆らうなど到底無理なことよ』
「ッ、いいえ! 今の私は、夕ちゃんの……ナルニアデス様の使い魔なのだから!」
背後からデマオンが念力を飛ばしながら近づいてくる気配を感じ、肩越しに叫び返す。
メジューサの身体は毛量が多いため、後ろからは彼女の裸体が隠れて見えないのだろう。大魔王は先ほどとは打って変わって余裕の態度だ。
『ふん。なるほど、先に見た股間の紋様は使い魔の……ゴホンッ! いや、一瞬しか見ていないぞ? そ、それで、ダーツにナルニアデスの魔力を込めているというわけか。確かに、それであれば我が心臓を貫けるだろう』
忌々しげに沙夜子が握る銀のダーツを睨みつけるデマオン。
『だが、いくらヤツの使い魔になろうと、貴様の魂に我が魔力が刻まれていることには変わりない。ワシの心臓を破壊すれば、貴様も死ぬことになるのだぞ?』
「そんなことは百も承知よ! 彼と娘達のためにも、あなたをこの狭間から出すわけにいかないの!!」
啖呵を切った沙夜子は、自身の念力で白い長髪を浮かび上がらせる。
ヴィーナスラインが美しい赤黒い肌の背中と、肉つきの良い尻を露わにして見せつけた。
『おぉッ!?』
デマオンがビクリと反応している隙に、頭の二頭の蛇を伸ばす。
目標は男の弱点──大魔王の股間だ。
どうせ排泄以外に使う機会もないだろう。
大魔王のモノを食い千切らんと、その牙を剥かせる。
『ぬうぅ、させんぞ!! ワシは姫と……姫と結ばれるのだああァァーーッッ!!!』
叫び声が轟くと共に、上空から激しい雷。
「ああああぁぁーーッ!!」
雷槌の一撃を受けた沙夜子の手から、銀のダーツが零れ落ちる。
そして、彼女もまた、黒煙と共に魔界星の地上へと堕ちていくのだった。
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
まどろみ。プカプカとした覚束ない浮遊感。
夕太は自分がどっちを向いているのか分からない中、不思議な心地良さに身を委ねていた。
(でも、起きなきゃ……)
どれくらい時間が経ったのだろうか? こうしている間にも沙夜子は、一人で大魔王に立ち向かっているのだろう。
ママであり、使い魔である彼女に任せて惰眠を貪っているなんて。主人として、男の子として、そんな情けないことができるわけがなかった。
しかし、その幼い身体は鉛のように重く、起き上がることができない。まるで誰かが上にのしかかっているかのように。
けれども、とても気持ち良かった。セックスしている時のように、暖かく幸福感に満ちているのだ。
『……ユ……さん……』
ふいに、どこからか声が聞こえてきた。
意識が朧げなせいで、近くから聞こえているのか、遠くから聞こえてきているのかもよく分からない。
だけど、どこかで聞いたことがあるような、とても綺麗な声だ。
ずっと大昔に聞いたようで、ほんの数年前に聞いたような。記憶があやふやでいつ聞いたのかははっきりしなかった。
『……さん……ュウタ、さん……』
どうやら、その声は自分の名を呼んでいるようだった。
沙夜子じゃない。美夜子でも、魔美でも、リームでもない。もちろん、つばさやミズエ、桃子先生でも。
じゃあ、誰だろう?
聞き覚えがあるのに、誰か分からない。
(……起きなきゃ)
その声の正体が無性に知りたくなり、覚醒するべくそのくっついて開かない瞼に力を入れ始める。
きっと、この心地良さは声の主がもたらしてくれているものだ。
覚えがあるのに、分からない。だから、どうしても知りたい。知らなきゃならない。
その期待に似た感情をバネにして、夕太はついに瞼を開いた。
「──あっ♡ あぁっ♡ ユウタ、さぁんッ♡♡」
「……え?」
明るさを取り戻した視界。夕太は驚きに開いたばかりの目を丸くさせる。
なぜなら、目の前には絹糸のように綺麗な青い長髪をしたとても可愛い女の子の姿があったからだ。そんじょそこらのアイドルなんて目じゃないぐらいの美少女だ。
彼女は岩肌に背を預けていた夕太に抱きつく形で身体を上下に揺らし、その口から嬌声を土牢に響かせている。
「キ……キミ、は……ぅあッ!」
何者か尋ねようとした途端、股間に強烈な快感を受けて声を漏らす。
このちんぽ全体を覆う締めつけと心地良い熱さ。彼女が被った白いロングケープに遮られて見えないが、間違いなく繋がっている。見ず知らずの少女と、セックスしているのだ。
「んぅ♡ はぁ、はぁ……あっ、ユウタさん! 目が覚めたんですね!」
謎の少女は夕太が起きたことに気づくと、快楽にとろけた顔をパッと輝かせた。
顔がすぐ目の前にあるので、お餅の香りが混じった甘い吐息が夕太の鼻をくすぐる。
「ど、どうして、ぼくの、名前……あれ?」
疑問を口にする中、あるものが目に入る。彼女の頭から生えているウサミミだ。
仮装しているのかと思ったが、それは彼女の気持ちを表現しているかのようにフリフリと動いている。どうやら、作り物ではないらしい。
「もう、寝ぼけちゃって。妻が夫の名前を知っているのは当然じゃないですか♡」
「え……つ、妻? 夫?」
全く身に覚えのないことを言う少女に困惑する夕太。
まだ小学生である彼は当然結婚しているわけがない。それに結婚相手は美夜子と決めているのだ。叶うなら、魔美やつばさとも結婚したいとも思っているが。
「もしかして……他の女性を抱いたこと、気にされてるんですか?」
「ほ、他の女性?」
「ええ。一昨日も昨夜も、それに先ほども、私以外の女の人と交わってらっしゃったようですから」
一昨日というのは、メジューサに襲われた時のことかもしれない。魔美に土下座フェラチオさせたのも含まれているかも。
昨夜。それはつまり、美夜子と魔美の二人とセックスした時のことだろう。あれは思い出しただけでも射精してしまいそうになるほど、とても幸せだった。
そして、先ほどというのはもちろん、ママ──沙夜子のことだろう。あの交わりを経て、彼女は夕太の
「ど、どうして、それを……?」
「妻ですから♡ 愛する夫の精を嗅ぎ取ってこそですもの♡」
ニコリと微笑む少女。夕太の心臓がドキリと高鳴った。
言っていることは少々常軌を逸しているが、その笑顔はまるで月明かりのように柔らかく、美しかったのだ。
「大丈夫です。私、気にしてませんから。それでも構わないと言ったのは、私ですもの。それに、1000年もの間あなたを見つけることができなかった不甲斐ない妻に、側室を囲う夫を責める権利なんて……」
「え、1000、年……?」
「でも、これからは私が……ルナが傍にいます。もう二度と、あなたの手を離しませんっ!」
そう宣言すると共に、少女──ルナは吐息のかかり合う距離をさらに近づけ、その唇をユウタの唇に重ねた。
「んぅ……♡ ふぅ、ちゅ……♡ ん、ちゅむっ♡ ぁふっ♡」
重ねた後、夫への気持ちを表現するかのように顔を動かし、唾液を交えさせながら密着させた唇を擦りつける。
溶け合うようなキス。その心地良さと多幸感を前に、夕太は抵抗できない。いや、抵抗するという選択肢など彼の頭に最初からなかった。
初めて会うはず。初めてのキスのはず。それなのに、そんな気が全くしないから。
訳が分からない状況に困惑しながらも、このルナという少女が、自分にとって大切な存在であることだけははっきりと分かったのだ。
「ル、ナ……んっ」
「あっ、むっ……ちゅ♡ ユウタ、さん……っ♡」
それはルナも同じ。何がどうなって夫婦になっているのかは分からないが、彼女もまた自分を大切に思ってくれている。
だからこそ、彼女の求愛を無下にできないし、できるわけもなかった。
「……っ♡」
──ぬ……ちゅっ、ぬ……ちゅっ、ぬ……ちゅっ
キスを交わす中、再びルナが腰をゆっくりと動かし出す。
ケープに隠れた股間同士が離れては密着し合う。バードキスをするように、夕太の幼い性器を啄み始めた。
「ちゅ、ふ、ぅッ! あぁ……っ!」
「む、ちゅ♡ はぁ……どうですかぁ? 1000年ぶりの、ルナのおまんこ♡ ず~っと、毎日、ユウタさんのことを想って、暖めておいたんですよ♡」
「う、ん。気持ちっ、いい……すごくあったかくて、優しくて……なんだか、お月様に抱かれてるみたい」
「ふふ♡ お月様だなんて、光栄ですっ♡ んっ♡ ふぁっ♡ ルナの、ルナのエスパルおまんこも、ユウタさんのおちんぽにおかえりできて、とっても悦んでますぅ♡♡」
ぬ……ちゅっ、ぬ、ちゅっ、ぬ、ちゅちゅちゅっ、ぬ、ぢゅっ
キスと同じく、結合部を密着させたまま擦りつけるように腰を捻るルナ。
身体的に夕太より少しだけ年上と思われる彼女もまた、その女性器は未だ幼い。まだ経験が浅いのか動きに若干拙さがあるが、それでも天性のモノか、的確に彼の精液を絞り取ろうとしている。まるで、夕太とセックスするために作られたかのようなおまんこだ。
「あぅッ、ぁ……ル、ルナ……!」
夕太は快楽に喘ぎながらも、その震える両手を伸ばした。
本能のままに、自分の腿の上で腰を振っている彼女のお尻を鷲掴む。
「あっ♡」
幼夫の手の温もりを感じ、艶声を漏らす幼妻。
彼女のお尻は艶やかで滑らかな手触りをしていた。掴み直す度に手の平に張りつくようなその感触は、まさにつきたてのお餅のようだ。
(……あ、れ?)
お尻を掴んだことで、ルナの身体が夕太の方へと少し抱き寄せられる。
その時、お腹の辺りでふっくらとした丸い手応えをケープ越しに肌で感じた。ほっぺたを触ったような柔らかさでありながら、下の方は少し弾力と重みがある。
何だろう? そう思いながらも、今は目の前の妻からの求愛に応えるべく、自らも彼女に合わせて腰を突き上げる。
「ふあ゛ぁっ♡ ユウタさぁんっ♡♡」
夫からの突きで子宮を穿たれ、口から漏れる悦びの嬌声。
汗と口端から垂れた涎が散り、土牢の天井から僅かに注ぐ光に反射して、宙に浮かぶ星のようにきらめいた。
それがとても綺麗で、こんな月のように美しくて可愛い女の子が自分の妻なのだと思うと、一気に股間から煮えたぎった熱いモノが込み上げていく。ルナという月面を、隅から隅まで探査したくなる。
ぬ、ぢゅっ、ぬち゛ゅっ! ぱ、ちゅっ! ぱちゅ! ぱちゅっ! ぱちゅっ!
「ルナ……! ルナぁ……ッ!」
「あんっ♡ はぁんっ♡ んぅ……お射精なさるんですね……♡ ユウタさんのおちんぽにぶら下がったお団子が子種をいっぱい作ってるの、感じます♡」
込み上げてくるモノに後押しされるように、夕太の腰の動きが早くなっていく。
下半身に乗る妻の重みなど感じてないかのようなその力強さ。ルナは汗ばんで火照った頬をポッとピンクに染め、うっとりと笑みを浮かべた。
キュゥゥンッ♡ と子宮が収縮していき、ケープの下でお腹の張りを感じて悦に浸る。
「ッ♡♡ どうぞ♡ あなたのルナと
「あっ! あっ! ルナ! ──ッ゛!!」
びゅびゅッ!! びゅくッ!! どびゅびゅるるるッ!! ぶ、びゅッッ!!
ドクッ! ドクッ! と温泉が湧き出るように精液がルナの膣奥に向けて発射された。
勢いのあるそれを閉じた子宮口で受けて、魔力の波が股間を中心にして身体全体に快楽が広がっていく。
「あ゛あああぁぁぁッ♡♡♡ ユウタさんの、熱いのが……こんなにッ♡♡ は、ああぁあ゛ぁぁ……♡♡♡」
気の遠くなるほど長い間待ち望んでいたかのように、両頬に手を添えて感極まるルナ。天井を仰ぎながら、歓喜とオーガズムに打ち震えている。
「ふ、う゛うゥゥ……ッ!!」
夕太もまた、目の前の小さな月に思いっ切り腰を押しつけ、腰砕けになりながら射精の快感に意識を明滅させていた。
自分の妻に中出しするって、こんなに気持ちいいものなんだ! 10歳にして夫となった夕太はそう感激し、より奥へと射精すべく彼女のお餅ヒップを掴む手に力を入れる。
すると、ちんぽの先っぽ──鬼頭にコツリとした固い感触が返ってきた。恐らく子宮口だが、美夜子やその母親の沙夜子、つばさとは違う感触だ。彼女らはもっと、ぷにゅっとした柔らかい感じだった。
そのことに疑問を浮かべつつも、尿道に残る精液を注ぐべく股間を擦りつけ続ける。
ばびゅるるッ!! ドクッ! ドクッ! びゅ~~~ッ! びゅッ! ぴゅるっ、ぴゅっ……ぴゅっ……
「ッ! はぁ……! はぁ……! ル、ナ……ごめ、ん」
射精し終えた夕太。彼の辞書に賢者タイムという言葉はなさそうに見えたが、幾分かは冷静さが戻ってきたのだろう。荒れた息を吐きながら、彼女にそう零した。
「はぁ……はぁ……どうして、謝るんですか?」
「だって、中に
「え?」
「え?」
目を丸くして疑問の声を返したルナに、同じく疑問の声で返してしまう。
数秒後、彼女は思い出したように「あっ」と声を上げ、両の手の平を合わせて申し訳なさそうな顔をした。
「ご、ごめんなさいっ! 私ったら、真っ先にお伝えすべきだったのに忘れてました! ユウタさんの立派なおちんぽを見たら、交わらずにはいられなくて……」
「えっと、お伝えすべきことって、なあに?」
「ふふ♪ それじゃあ……」
笑みを浮かべながら、自身が纏うケープに手をかける。
「ご紹介しますね。私と、あなたの、二人の愛のけっしょ──」
『 ──ゆーくん……! 』
その時だった。夕太の頭に、かすかに誰かの声が響いたのだ。
この声は、魔美ねえの声だ!
彼女のテレパシーが地面を伝わってきたのかもしれない。ということは、美夜子達も魔界に来ているのだ。それがはっきりと分かった夕太は、ガバリと腰を上げて立ち上がった。
「あんっ♡」
ちんぽがチュボッと抜け、支えをなくして彼の腿からずり落ちるルナ。
そんな彼女の手を握って優しく引っ張り上げ、もう片方の手を腰に添えて身体を支えてあげる。
「ごめん、ルナ! ぼく行かなきゃ! みんなが助けを求めてるんだ!」
「ええっ!?」
地面に落ちているブリーフとズボンを拾って履き直し、ポケットから『タケコプター』を取り出す。竹とんぼのようなそれを頭につければ、空を飛ぶことができるのだ。
「危ないから、ルナはここで待ってて! 必ず迎えに来るから!」
「ユ、ユウタさん!」
タケコプターをつけて飛び上がり、脇目も振らず土牢の天井から外に出る夕太。
「私も、ルナも行きます!」
彼に少し遅れる形で、ルナも地を蹴って跳躍。その身体から青い魔力光が発せられると共に、ふわりと宙を舞い始めた。
未だ謎多き少女は夫の後を追うべく、土牢を飛び出す。
「──ルナ!」
「え? その声は、ルカ!?」
そこへ、入れ替わりでやってきた弟と再会するのだった。
次回、大魔王デマオンとの決着となります。よろしくお願いします。
〇ルカ
ショタ好きで有名な映画スタッフが生み出した美少年。
映画でルカが着ている服は実はエスパー魔美の高畑さんから譲ってもらったもので、彼が小学生の時に着ていたお古である(スピンオフ作品『ルカの地球探査記』より)。
多分エスパル=エスパー繋がりと思われる。
〇ペッコル
くせっ毛赤髪のエスパル幼女。
誰か分からない人のために教えると、ルカがドラえもん達を連れて月のコロニーに帰ってきた際、彼の服にじゃれついてた子。
映画ではルカ、ルナ、アルの三人のエスパルがメインとして活躍していたが、アルだと余計にショタが増えてしまうので彼女に役目を与えた。
〇ルナ
ようやくまともに登場できた新しいヒロイン。
夕太の妻を名乗っていて、何がとは言わないが既にお腹に一物抱えている模様。
弟達家族を大事にしているが、この世界では既にカグヤ星絡みの件が解決しているため、原作ほど過保護ではない。