※この作品はR-18です。

学校で一番エッチなヤツのおねショタ歴程   作:ピーマン

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林間学校でハーレムに(前)

 満月家の波乱万丈な諍いを経て、月曜日。

 

「いってきまーす!」

「いってらっしゃい。ああ、寂しいわ。早く帰ってきてちょうだいね。夕ちゃん」

「うん!」

 

 沙夜子に元気良く挨拶して、満月邸を出る夕太。

 いつもと違って体操服姿で、その背中にはランドセルではなくリュックサックが背負われている。

 

「夕くん。もう一度聞くけど、忘れ物はない?」

「大丈夫だよ。美夜ちゃんは心配性だなぁ」

「心配にもなるわよ。夕くん、お泊りは初めてなんだから」

 

 今日、夕太達初等部の5年生は1泊2日の林間学校に出かけるのである。

 狭間での出来事を除けば、初の外出先でのお泊り。それもテントを張ってのキャンプだ。姉として、心配になってしまうのも無理はない。

 美夜子は夕太をホウキに乗せて学校へ向かいながら、昨日から口酸っぱく話していたことを再び繰り返す。

 

「いい? 先生とミズエさんが一緒だからって、形振り構わずエッチなことしたらダメよ? バレたら大変なんだから」

「分かってるよぉ。でも、発作が起きちゃったらどうするの?」

「その時はその時よ。昨日魔美にも協力してもらってたくさん気持ち良くしてあげたんだから大丈夫だと思うけど、万が一の時は先生を頼るのよ?」

「うん。ニヘヘ……」

 

 ミズエに加えて先生まで夕太の恋人になったと聞いた美夜子は、元々彼女が夕太に邪な目を向けていたのを知っていたので納得はしたものの、それを誘導した母はもちろん叱った。

 その上で、先生が加わってくれたことは正直助かったと思っている。彼女は呪いで性衝動を爆発させた夕太さえも搾り切るほどの体力の持ち主なのだから。

 

「そういえばパパ、今日から一人暮らしするんだっけ? ママが最低限お世話するみたいだけど、大丈夫かなぁ」

「気にするだけ無駄だと思うわ。あんな変態夫婦」

 

 博士は夕太とその恋人達の暮らしを邪魔したくないと言って、近場のマンションを借りて引っ越してしまった。毎日沙夜子が通い妻をして、一応の夫婦の体を成す形にはなっている。

 そんな彼は記憶目玉を使って定期的に自身へビデオレターを送って欲しいと夕太達に頼んでいる。内容はもちろん、夕太と沙夜子、美夜子の濃厚ラブラブセックスだ。もはや寝取られが生きがいとなっているのかもしれない。

 

 

 

 

 

 ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ 

 

 

 

 

 

 そうして、学校に着いた美夜子と夕太。

 グラウンドには既に大型絨毯(バス)が三枚並んでおり、夕太達より先に登校した初等部の5年生が大勢集まっている。

 

「あ、夕太さーん!」

「ミズエちゃん! おはよう!」

 

 目ざとく夕太を見つけたブルマ姿のミズエがリュックサックを揺らしながら駆け寄ってきた。

  

「おはよう! 美夜子さんも、おはようございます」

「ええ、おはよう。ミズエさん、夕くんが迷惑かけちゃうと思うけど、お願いね?」

「はい! 任せてください!」

 

 にっこり笑顔で返事をし、夕太の腕に自身の腕を絡めるミズエ。

 美夜子は(見せつけてくれちゃってぇ……)と内心ピキりながらも、澄ました顔で大人の対応をする。

 

 彼女は大人しそうに見えてグイグイ攻めるタイプだ。きっと、美夜子よりも先に妊娠して既成事実を握ろうとしているのだろう。

 しかし、例え妊娠しようとも、自分が夕太の一番であることに変わりはない。身近な存在である母や魔美ならまだしも、小学生相手にどれだけ煽られようと美夜子は余裕の態度を崩さないのだ。

 

「それじゃあ、夕くん。明日帰る頃には私も授業が終わってると思うし、一緒に帰りましょうね」

「うん! 美夜ちゃんがいないと寂しいけど、ぼく頑張るよ!」

 

 度を越したエロガキのくせに純真な笑顔でそう言う夕太に、ズキュンッ♡ とハートを射抜かれてしまう美夜子。

 いってらっしゃいのキスを思う存分してあげたかったが、周りに大勢の生徒達がいる以上それはできない。涙を呑んでグッと我慢し、バイバイした。

 

 美夜子と別れた夕太はミズエの案内で自分のクラス──3組が並んでいる列に入り、地面に腰を下ろして体操座りする。

 

「ふふ、楽しみね。夕太さん♡」

「ニヘヘ、うんっ」

 

 列は班ごとに並んでいるので、同じ班の彼らは整列する中でも一緒だ。

 ミズエはこの林間学校でもヤる気満々。初の野外セックスに臨むつもりで、替えのパンツも必要以上に用意してある。

 前に座る彼女のそんな肉食獣じみた視線にも気づかず、夕太は呑気に笑顔を返した。

 

「夕太、お前ミズエちゃんと付き合ってるくせに、まだ姉離れできないのか?」

「相変わらずのシスコンだなぁ」

 

 そんな夕太に意地悪げな声をかけるクラスメイト、骨川スネまと剛田武二改めジャイタン。

 何を隠そう、彼らも同じ班。班決めの際、完全に彼氏彼女という扱いになっていた夕太とミズエの邪魔をしてやろうと、強引に加わってきたのだ。

 

「ミズエちゃん、こんなシスコンのどこが良いのさ? お金持ちなぼくちゃんの彼女になってくれるなら、好きなモノな~んでもプレゼントしてあげるのに」

「そんなの、わたしの勝手でしょう? それに、わたしの欲しいモノはお金で買えるモノじゃないの」

 

 ふんっとそっぽを向くミズエ。

 そのまま後ろに倒れて夕太の膝の間に潜り込み、彼に抱き留めてもらう形でくっつき合う。

 

「えへへ、夕太さんだーい好き♡」

「ぼくも、ミズエちゃんのこと大好きぃ」

「な、何だい何だい! 人前でイチャイチャしちゃって、バカップルの相手なんかしてらんないよ!」

 

 見せつけられて憤慨したスネまは不機嫌そうに前を向く。

 一方で、ジャイタンはそんな彼を可愛いモノを見るような目でじぃ……と見つめている。

 

 夕太達の班は、夕太、ミズエ、スネま、ジャイタンの計四人。

 各クラス30人いる生徒を六つの班に分けているので本来は五人必要なのだが、3組の生徒数は男子16人、女子13人の計29人。この班だけ空きがある状態なのだ。

 

 

「──皆さん、静かにしてくださ~い」

 

 

 5年生が全員集まったのを確認した担任教師陣。桃子先生が代表してガヤガヤと浮立って騒ぐ生徒達に声をかけた。

 穏やかなのに不思議と通る声を聞いて、生徒達はピタリと騒ぐのを止める。

 

「はい、あっという間に静かになりましたね。皆さん100点満点、花丸です♡」

 

 以前と比べてどこか色っぽさが倍増したように見える桃子先生。女の子達はそんな彼女に羨望の眼差しを向け、男の子達は無意識のうちに排泄にしか使っていないちんちんを硬くさせる。

 その視線を感じながら、先生は夕太にだけチラリと視線を寄越して微笑みかけた。それを見て、夕太はドキッと胸を高鳴らせた。

 

 みんなが注目している先生はぼくの恋人で、セックスする間柄なのだ。そう思うと、自然とちんぽが勃起していく。

 ミズエはその硬さを背中で感じ、対抗するように自身の身体を彼に擦りつけた。

 

「今日は皆さんお楽しみの林間学校ですね。しおりを配って説明したように、私達が今から向かうのは自然の家といって、森の中をハイキングしたり川遊びをしたりキャンプをしたりと、色々なことを体験できる場所です。楽しくて夢中になってしまうかもしれませんが、周りが見えなくなるようなことがないよう、くれぐれも気をつけてください。先生達の言うことをしっかりと聞いて、勝手な行動はしないように。分かりましたか?」

「「「 はーい! 」」」

 

 丁寧な注意喚起に元気良く返事をする生徒達。先生はそれを聞いて満足げに頷く。

 

「さて、早速バスに乗って……と言いたいところですが、その前に皆さんに新しいお友達を紹介します」

 

 新しいお友達。

 このタイミングで予想外の言葉を聞き、生徒達は各々顔を見合わせてざわつき出した。

 

「月野さん、皆さんにご挨拶してください」

 

 桃子先生に呼ばれて、教師達の陰から一人のブルマ姿の美少女が生徒達の前に出る。

 

「か、可愛い……」

 

 みんなが注目する中、一際目を見開いて少女を凝視しているスネま。どうやら彼女に一目惚れしてしまったようだ。

 そんな彼の後ろでその子の姿を見た夕太は、「あっ」と声を上げる。

 

「……初めまして」

 

 綺麗なお辞儀をして挨拶する超のつく美少女。

 一切の引っ掛かりがない、艶やかな青い長髪が肩からさらりと落ちてフローラルな甘い香りがほのかに漂う。その頭にはウサギのような白い長耳が生えていた。

 

 少女はニコリと微笑み、自己紹介する。

 

「月野ルナと申します。3組に新しく加わる転校生です。そして──」

 

 その視線が、夕太と交わる。

 

「あそこにいらっしゃる、満月夕太さんの妻です♡ 夫共々、どうぞよろしくお願いします」

 

 急な爆弾発言を耳にして、白目を剥くミズエ。彼女以外も、ルナと桃子先生と夕太を除いたその場にいる全員の時が止まった。

 数秒遅れて脳が再起動した彼らは二人を見比べ、一斉に口を開く。

 

 

 

 

「 え゛ええええぇ゛ぇぇぇーーーーー!!?? 」

 

 

 

 

 

 ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ 

 

 

 

 

 

 突如として現れた割り込み転校生によって、開始前から波乱万丈な幕開けとなってしまった林間学校。

 てんやわんやになりながらも、一同は予定通り自然の家に向けて出発したのだった。

 

「あの……月野さん?」

「はい、何でしょう?」

 

 大型絨毯(バス)の中は美夜子が持っているキャンプ用の絨毯と同じく魔法で作られた空間が広がっており、生徒達は通路を挟んだ四列シートに各々腰を下ろしている。

 みんな仲の良い友達と隣同士で座っているが、一か所だけ、二列に無理やり三人で座ってぎゅうぎゅう詰めになっている席があった。

 

「先生の隣が空いてるから、あなたはあっちに座ったらどうかしら?」

「妻が夫の傍を離れるわけにはいきませんから。私はこのままでも構いませんが……ユウタさんが苦しそうなので、できれば神成さんが移動していただけると助かります」

 

 笑顔を張りつけたまま、バチバチと火花を散らすミズエ。

 そんな彼女の敵意剥き出しな視線もどこ吹く風なルナは悠然とした笑みを返した。だが、この場は譲らないという確固たる意志が見え隠れしている。

 二人の間に挟まれているのは、もちろん渦中の二股男である夕太。

 

「ふ、二人共、ぼくが別の席に座るから……」

「「ダメッ!」です♡」

「うぅ……」

 

 学年一の美少女と、アイドル顔負けの美少女。二人の恋人に挟まれて夕太は窮屈そうにしながらも、気が早いと言うべきかズボンにテントを張ってしまっている。

 その中で、彼はルナから渡されたルカからの手紙の内容を頭に思い浮かべた。

 

『ユウタへ。この手紙を読んでいるということは、ルナが君の元へ押しかけて騒ぎになっている真っ最中だろうね』

 

 月にいるペッコル達の元へ戻ったルナだったが、彼女は地球にいる夫のことを想って毎日のように上の空の状態が続いていた。

 虚ろな目で空の鍋をかき混ぜている彼女を見てルカ達は憂うどころか恐怖を覚え、自分達のことは気にしなくていいから夕太の元へ行ってくれと催促、もとい懇願したのである。

 

『もうボク達も限界なんだ。毎晩毎晩自分を慰めてる姉の喘ぎ声がうるさくて、満足に眠ることもできないんだよ。ユウタだって、ルナと一緒にいたいでしょ? ボクらは大丈夫だから、遠慮せずにどうか姉をお腹の子共々責任を取って幸せにしてあげてね。ルカより』

 

 どうやら、夕太と離れ離れになったルナは相当気を病んでしまっていたらしい。

 両親にルカ達を任された手前、せめて彼らが自分達だけの力で生活できるようになるまではという気持ちで月に戻ったはいいが、逆に迷惑をかけてしまう結果になってしまったようだ。よっぽどだったのか、『P.S. 返品は受けつけてません』とまで書いてある。

 

 しかし、夕太としては願ってもないこと。

 記憶はないとはいえ、彼女は自身の子を宿した正真正銘の妻なのだから。返品なんて絶対にしないし、するわけがなかった。

 

「大体、何なのそのウサミミは!? 林間学校なのにコスプレなんかしちゃって!」

「これは妹達にかけられた変身術が失敗して、元に戻らなくなってしまったんです。コスプレではないので、皆さんも気になさらないでくださいね」

 

 みんな気になっていたウサミミについて説明され、生徒達は気まずげにしながらも「な、なるほど」「そうなんだ~」と各々納得した様子で頷く。

 そこで、夕太は自身の身体に押しつけられているルナのお腹が、子供を身籠っているはずにも関わらず全く膨らんでいないことに気づく。

 

「ひそひそ(ル、ルナ……ぼくの赤ちゃんは? もしかして、もう産まれちゃったの?)」

「ひそひそ(いえ、ちゃんと私の中にいますよ♡ ほら)」

 

 ルナはそんな彼の手を握り、自身の下腹部辺りを触れさせる。

 モチモチ滑らかなお餅肌の感触と共に、彼女のモノとは違う別の魔力が暖かい波となって夕太の手に伝わってきた。

 

『今はエーテルを使って小さくなってもらってるんです。膨らんだお腹のままだと騒ぎになるって、ルカに口酸っぱく言われてしまいまして』

『そ、そうなんだ。すごいね、道具も使わずに小さくなれるなんて』

『エスパルですから♡ と言っても、お腹の中にいるからできることなんですけどね』

 

 続きをテレパシーを介して話す二人。そんな彼らの様子を見て、ミズエはますます不機嫌になって頬を膨らませていく。

 夕太とルナが自分以上に深い仲であることは見れば分かるが、だからといってミズエが遠慮しなければならない理由はどこにもない。

 

「~~ッ! 夕太さん! 私と月野さん、どっちがいいの!?」

「えっ?」

「もちろん、妻である私ですよね? ユウタさん♡」

「えっ? えっ? う、う~ん……」

 

 究極の選択を迫られて、夕太は困ったように考え込む。

 静電気で髪を鬼女のようにゆらゆらと浮かばせているミズエと、優しい笑みをたたえながらもそこはかとなく圧を向けるルナ。夕太としてはどっちも大好きだし、比べようがなかった。

 

「ゴホンッ! 神成さん、月野さん。気持ちは分かりますが、静かにしてください。これ以上騒いで皆さんや運転手さんに迷惑をかけてはいけませんから」

「あ……す、すみません」

「申し訳ありません、先生。ふふ」

 

 先生に叱られて、さすがに勢いを抑えるミズエ。

 それに対し、ルナは謝りながらもどこか楽しげだ。1000年以上ルカやペッコル達の親代わりをしていた身としては、叱られるということが久しぶりで新鮮な気持ちなのだろう。

 

「……というわけなので、夕──満月くんは、私の隣に移動してもらいます。よろしいですね?」

「えっ!?」

 

 驚くミズエを尻目に、「さ、満月くん」と呼び寄せる先生。

 夕太はこれ幸いと窮屈な空間からよいしょと抜け出し、通路を挟んだ先にある先生の隣の席に腰を下ろした。

 

「♪」

「ニヘヘ……」

 

 先生と夕太は微笑み合い、こっそりとくっついて互いの手を握り合う。夕太の硬くなったちんぽがズボン越しにピクリと跳ねた。

 窓際席に座っているミズエはその様子を見て思わず腰を上げ、隣に座るルナの上に身を乗り出す。

 

「せ、先生ったら抜け駆け……!」

「神成さん。席に座って」

「あのね、月野さん! 先生も夕太さんの──」

「分かってます。手続きの際に色々教えてもらいましたから。私達もユウタさんの恋人同士、仲良くしませんか?」

「え、ええ……」

 

 1000年以上生きているだけあって心の余裕が違うルナにそう諭され、渋々腰を下ろすミズエ。

 目的地である自然の家までの道中、二人はお互いに夕太との馴れ初めを話していくうちに次第に打ち解けていくのだった。

 

 

 

「ぐ、ぬぬ、夕太のヤツぅ……ミズエちゃんだけでなく、ルナちゃんまで……こんなの絶対おかしい、おかしいよ……ッ!」

 

 

 

 

 

 ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ 

 

 

 

 

 

 科学世界の地べたを走るバスと違って、魔法世界の絨毯(バス)は空を飛んで一直線に目的地へ向かえるので、所要時間は3分の1にまで短縮することができる。

 急ぎの旅でもないのであえて速度を落として窓から景色を楽しみながら向かい、約一時間ほどで目的地である自然の家に到着した。

 

 職員に出迎えられ、開校式と行程や注意事項などの説明を受けた一行。

 それから用意された昼食を済ませた後、水着に着替えて渓流での川遊びに興じることとなった。

 

「わー、綺麗な川だー!」

 

 女の子達と違ってパッパと着替えが終わる男の子達は先んじて外に出て、都会とは違った透明で青々とした川に感嘆の声を上げる。

 その中でただ一人、そわそわと落ち着かない様子で来た道を伺っている夕太。

 

「ミズエちゃん達、はやく着替え終わらないかなぁ……」

「おい、夕太」

「ん、何? スネま」

 

 スネまはそんな彼に近づき、そのキツネ顔でチベットスナギツネみたいな胡乱げな目つきを向ける。

 

「お前、いつもの変な道具を使ってミズエちゃんとルナちゃんを洗脳したんだろ?」

「えっ!? そ、そんなことしてないよ!」

「嘘つけ! ミズエちゃんだけでも前代未聞なのに、あんな超絶美少女のルナちゃんまでお前のことが好きだなんて、どう考えてもおかしいじゃないか! ジャイタンもそう思うでしょ!?」

「まあ、夕太がモテモテなのは確かに納得行かねえよなぁ」

 

 彼らの指摘は私怨が多大に含まれているが、普段の夕太のダメさとスケベっぷりも災いしているとも言える。普通、そんな子が異性に恵まれるなんてありえないのだから。

 これでアイドルの伊藤つばさとも恋人関係であると知られたら、スネまは発狂して世界を信じられなくなるだろう。

 

「だ、だから、ルナとはずっと前から好き合ってて……つい最近外国から日本に戻ってきたんだってば」

「だとしても、お前はミズエちゃんと付き合ってるんだろ!? それなのにルナちゃんとまで関係を続けようだなんて厚かましいにもほどがあるぞ! この恥知らず!」

「そうだそうだ! このハゲシラミ!」

「ジャイタン、恥知らず」

「うぅ……」

 

 二股に関しては全く言い訳できず、俯いて口ごもってしまう夕太。

 本当は二股どころか、美夜子、沙夜子、魔美、リーム、つばさ、ミズエ、ルナ、桃子先生の八股。つばさのコピーロボットやルナの妹達を含めたら十三股なのだから、余計に何も言えなかった。

 

「夕太さーん!」

「ユウタさん、お待たせしました!」

 

 そこへ、耳に届くミズエとルナの声。

 振り向いた夕太は、糾弾されてしょげていた顔をみるみるうちに輝かせる。

 

「わぁ……!」

 

 駆け寄ってきた二人が着ているのは、いずれも学校指定のスクール水着。

 オーソドックスなワンピース型の水着。機能性を重視しているためにファッション性皆無だが、その用途ゆえに着用者の幼さが際立たせている。

 肌にピッタリと張りついたそれは膨らみかけの胸などといった成長途中の未熟なシルエットを克明に表現し、パンドラの箱のような魅力を醸し出していた。

 

「ミズエちゃん! ルナ! とっても素敵だよぉ!」

「夕太さんったら鼻の下伸ばしすぎよ。スクール水着なんて子供っぽいと思うんだけど……」

「とんでもない! スク水でしか得られない栄養があるんだ!」

「そ、そう?」

 

 もちろん、水着に着替える前のブルマも栄養たっぷりである。

 勢いがすごくてミズエは少し引いてしまうが、好きな男の子が自分を見て興奮してくれているのは嬉しい。恥ずかしそうにしながらもその顔ははにかんでいる。

 

「は、あぁ……」

 

 一方で、スネま。彼は夕太の肩越しに彼女らを──いや、ルナのスクール水着姿を食い入るように見つめていた。口をポカンと開けた間抜け面で。

 紺色の水着を着ているミズエと違って、ルナは白い水着を着ていたのだ。いわゆる、白スクである。

 

「私はまだ準備できてなかったので学校の予備を借りたんですが、この色しか残ってなくて……」

「透けちゃいそうだからって不人気なんだっけ。でも、ルナに似合ってて良いと思うよ!」

「ふふ、ありがとうございます。それじゃあ、透けちゃったらユウタさんが隠してくださいね♡」

「ッ! も、もちろん! ニヘヘ……」

「む~っ」

 

 煽情的な笑みを浮かべて、夕太の腕に自身の腕を絡めるルナ。ミズエも負けじと反対側の腕を組み、ほのかな膨らみを彼に押しつける。

 

「ふ、ぐ……ゆ、夕太のくせにぃ……ッ」

 

 怒りで真っ赤になった顔を歪ませて嫉妬に狂うスネま。

 しかし、彼はその場を動かず、なぜか前屈みになって股間を両手で隠している。どうやら、ルナの白スク姿に当てられてしまったようだ。

 もちろん夕太も二人の水着姿を見て股間にテントを作っているが、同じ状態であるスネまにそれを笑って晒し者にしようとする余裕はなさそうである。

 

「ル、ルナちゃん! キミは夕太にせ、洗脳されてるんだよ! そんな何の取り柄もないヤツ、好きになるわけないじゃないか!」

「洗脳、ですか?」

「ぼ、ぼくそんなことしてないってば! 信じてよルナ!」

「…………」

 

 ルナは無言でニコリと笑い、スネま達の目の前で夕太の頬にキスをした。スネまは「あっ!」と声を上げるも、なすすべもなくその様を呆然と見るしかない。

 

「んっ……確かに恋は一種の洗脳と言いますものね。私、ユウタさんにならいくら洗脳されても構いません♡」

「ルナ……」

「そ、そんなぁ……」

「もう、夕太さん! 早く川で遊びましょう!」

 

 悔しがるスネまを放って、ミズエに引っ張られる形で夕太とルナは川へと足を向ける。

 その最中、夕太が思いついたように口を開いた。

 

「ねえねえ。こんなに綺麗な川だと、河童がいそうだよね」

「え?」

「ハ、ハハッ! やっぱり馬鹿だなぁ夕太は。河童なんているわけないだろ!」

「ど、どうしてそう言い切れるのさ!」

「夕太さん、河童はずっと昔に害獣駆除の影響で絶滅しちゃったのよ」

「ええっ!?」

 

 時代は昭和30年代。魔道具の発展が盛んになった高度経済成長期の頃。ある日突然、河童達が人間の尻子玉を抜き始めたのが事の始まりである。

 

 尻子玉を抜かれた者達は皆その時の快感が忘れられず、アナル弄りが止められなくなってしまったらしい。彼らはまるで魅了術をかけられたかのようにこぞって河童の味方をし出し、事態を重く見た政府が河童を害獣認定して駆除に乗り出したのだ。

 結果、河童は絶滅。情報統制を敷かれたメディアは被害者達がアナル狂いに堕ちたことだけは伏せ、狂暴化した河童の駆除に成功したとだけ報道した。魔法世界の闇深い事件の一つである。

 

「そ、そうなんだ……」

「…………」

「? ルナ、どうしたの?」

「い、いえ、何でもありません」

 

 話を聞いて気まずそうな顔をしているルナが気になって声をかけた夕太だったが、彼女は首を横に振って答えた。

 

「皆さ~ん、集まってくださ~い! 準備運動を始めますよ~!」

 

 その時、桃子先生の声が響いた。そういえば、まだ準備運動をしてなかった。

 川辺にいる生徒達が全員、その声がした方へと振り向く。

 

 

 

「「「 ──ッ!!? 」」」

 

 

 

 瞬間、生徒達は目を剥いた。

 

「? どうしましたか? 皆さん」

 

 皆の視線を集めるのは、白いパーカーを羽織った先生の姿。その下に着ているのはキーホールという胸元に穴が空いたワンピース型の黒い水着だ。 

 当然、普段身に纏っている認識阻害の魔法を編み込んだ厚着は脱いでいる。つまり、今までひた隠しにされていた彼女のボン・キュッ・ボン! どころか、ボボン・ギュッ・ボボン! なわがままボディが白日の下に晒されていたのだ。

 

「う、わぁ……」

「天堂、先生……」

 

 水着から悲鳴が聞こえそうなほどのおっぱいの膨らみ。

 肉厚にも関わらず、乳房の大きさゆえに相対的にくびれて見えるウエスト。

 乳房に負けず劣らずのデカさを誇る安産型な上向きヒップ。

 陽の光を帯びて光沢を帯びた、むっちりとした太もも。

 

 動く度に身体のそこかしこが揺れ動いて男の劣情を刺激する、暴力的な女体。

 そこから醸し出す濃厚なフェロモンが、女体による未曽有の暴力が、スネまを始めとした男子生徒達の股間に襲いかかる。

 

「う゛うぅッ!!」「あ゛、あぁッ!!」

 

 

 びゅびゅっ!     

           びゅ~っ!

    びゅる~っ!!

              ぴゅるるっ!

 ど、ぴゅっ!

 

 

 その場に集まっていた男子生徒達だけが一斉に股間を両手で抑え、ガクガクと生まれ立ての小鹿のように震え出した。瞬く間に広がっていく、新鮮な青臭い匂い。

 幼い彼らには先生の身体は刺激的過ぎたのだろう。太もも以外露出していないにも関わらず、この威力。まさに凶器である。

 

「ぼく……ト、トイレ!」

「お、おれも!」「ボボボ、ボクも!」

「わ、我々も、少し腹の調子が…………て、天堂先生、後はお願いします」

 

 股間を隠したまま、覚束ない足取りで来たばかりの川辺から施設の方へUターンしていくスネま達。あろうことか、他クラスの男性担任まで。

 そして、残った男は夕太とジャイタンのみとなってしまった。

 

「何だアイツラ。先生の水着姿見ただけであんな大げさな反応しちまって」

「武二さん、平気なの?」

「当ったり前だろ! ウチのかあちゃんなんて、ボン・ボボン・ボン! だからな」

 

 見慣れてると言いたげにそう答えたジャイタン。女には一切興味はない様子だ。

 

「かあちゃんってば、オレはその気なんてないのに、毎晩求めてくるんだぜ。オレはかあちゃんの性奴隷じゃないっつーのに」

「え?」

「おっといけね。オレ、スネちゃんの傍にいなきゃだから」

 

 そう言って、彼はスネま達の後に続いていった。

 とんでもない話を聞いた気がするが、気分が悪くなりそうなので聞かなかったことにしよう。

 

「…………」

「あら、満月くん。どうしました?」

 

 去っていく男の子達を苦笑いしながら見送っていた桃子は、傍にいる夕太がむくれた顔で上目遣いを向けていることに気づき、屈んで目線を合わせる。

 必然的におっぱいがだぷんっ♡ と垂れ落ち、先端が膝に着く。彼はそれに目を奪われながらも、ぼそりと呟いた。

 

「だって……先生がエッチな身体してるの、ぼくだけが知ってたのに」

「ッ、ふふ♡」

 

 嫉妬してくれている小さな恋人に大きすぎる胸をトキめかせる桃子。

 彼や沙夜子に魅力的な身体だと言われた彼女は、この機会にそれを隠すことを止めようと考えたのだ。だが、この分だとやはり普段はいつもの認識阻害を付与した服を着た方が良さそうである。

 

 やっぱり、自分の相手はこの子しかいないのだ。そっと顔を近づけ、夕太に耳打ちする。

 

「大丈夫ですよ。先生のエッチな身体を好き放題できるのは、夕太くんだけですから♡」

「ッ!!」

 

 水着の下で跳ね上がる、夕太の子供ちんぽ。

 それを見てくすりと笑みを零した先生は、腰を上げて残った女子生徒達に声をかけた。

 

「……さて、皆さ~ん! 改めて、準備運動始めますよ~!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アハハッ!」

「よーし、それっ!」

「きゃっ!? もー、やったわねぇ!」

 

 自然溢れる渓流に響く少女達のはしゃぎ声と水音。

 水飛沫が散る度に陽の光が反射し、キラキラときらめいてスクール水着を纏った幼い彼女らをより輝かせた。

 

「う~ん……ぶへっ!?」

 

 そんな桃源郷を眺めながらぼ~っとしていた夕太の顔面に、バシャッ! と冷たい水がかけられる。

 慌てて目を向ければ、そこにはむすっとした顔のミズエが。他の子達がそうしているように、浮遊術で水玉を作って夕太にぶつけたのだ。

 

「夕太さん! わたし達がいるのに他の女の子ことばかり見ないで!」

「違いますよ、ミズエさん。ユウタさんは考え事をしてたんです」

「考え事?」

「はい、河童のことですよね?」

 

 彼女の隣にいたルナの言葉に、夕太は「うん」と頷く。

 

「だって、せっかく河童に会えると思ったのに絶滅してるなんて……」

「そんなに河童に会いたかったんですか?」

「うん。尻子玉の抜き方を教えてもらいたくって」

「「え?」」

 

 予想外の答えに目が点になるミズエとルナ。

 

「ぼく、魔美ねえとはもう何回もお尻でセックスしてるんだけど、尻子玉が抜けたことなんて一度もないんだ。というか、ちんぽにそれらしいものが当たったこともないんだよね。何でだろう?」

 

 夕太は不思議そうにそう言うが、それは当たり前のこと。尻子玉は本来人間には備わっていないのだから。

 河童は人間のアナルに手を突っ込んで直腸から人間の魔力を集め、それを塊にしたモノを抜いて食べる。その塊が、尻子玉なのだ。

 

「あのね、夕太さ──」

「あ、そうだ!」

 

 ミズエがそれを話す前に、夕太は何か思いついたのか水着のポケットを漁り出す。

 そして、何やら皿のようなモノを取り出した。

 

 

「たったらたった たーったたー♪ 『カッパのおさら』ー!」

 

 

 そのまんまである。夕太がそれを自分の頭に乗せると、彼の身体が光に包まれて変化していく。

 指の間に水かきが生え、背中に甲羅が現れ、口はスネまのように尖った形へ。そして、光が収まる頃には彼の体色は緑色に染まっていた。

 

「えっ!? えっ!?」「ユウタさん……!?」

「河童に変身できる道具なんだ。よっと」

 

 身なりが河童に変わった夕太はおもむろに川に潜る。水深は膝程度と浅いが、彼の身体はまるで溶けるようにその全身を川の中に沈む。底が見えるほどの透明度にも関わらず、その姿は見えなくなる。

 そのままミズエとルナの背後に泳いで回り込み、水面から両腕を出して彼女らの股間を水着の上から撫で上げた。

 

「「ひゃんっ♡」」

 

 さわさわと二人の縦スジの感触を堪能した後、水着の下に指を滑り込ませてまだ性的な用途で使われたことがない初心なアナルをほじくり始める。

 敏感な部分を触られ、抉られ、初めての感覚に幼い身体を震わせる恋人達。

 

「夕太さ、そんなとこ、汚い……んうぅっ♡」

「ふ、ぅ……は、あっ♡」

「う~ん、なんだかもう少しで何か……ねえ、手首ごと突っ込んでみてもいい?」

「「ええっ!?」」

 

 排泄時に似た感覚に悶えていた中、水から顔を出した夕太から突然の要求。

 いくら彼のことが好きな彼女らでも、やはり躊躇の声を上げてしまう。アナルセックスの経験はまだないのだから。

 

「ママがね、ローションっていうのくれたんだ。それ使えば滑りが良くなるんだって」

「で、でも、わたし、まだお尻の方は勇気が……」

「私は、夕太さんの妻ですから……夕太さんがどうしてもしたいというのなら、が、頑張ります!」

「ッ!! じゃ、じゃあ、わたしだって、夕太さんのためなら……!」

 

 二人共、夕太への想いを競うように無理して受け入れようとしている。普段鈍感な夕太だが、さすがの彼も察してアナルに突っ込んだ指を抜いた。

 

「ごめんね、無理させちゃって。やっぱり怖いよね」

「夕太さん……」

「む、無理なんて、そんな……」

「大丈夫だよ。指で何度かほじくるだけでも何か掴めそうだったし。だから、ぼく他の子のお尻でも試してみるね!」

「「えっ!?」」

 

 そう言って、夕太は再び川に身を沈め、その姿を水に溶け込ませる。

 まずは、一番近いところで遊んでいる聖子と乙梨さんのもとへ。実は泳げない夕太だが、河童になった今、彼は水を得た魚のようにスイスイと獲物へ近づいていく。

 

「あら……?」

「乙梨さん、どうしたの?」

「いえ、少し目を離している間に夕太さまのお姿が見えなくなってしまって……」

「……前から気になってたんだけど、乙梨さんって何で満月くんのこと──きゃっ!?」

 

 言葉の途中で、唐突に短い悲鳴を上げた聖子。彼女は慌ててバシャリと両手を水に沈め、股間を庇った。

 

「早乙女さん? あっ!」

 

 困惑して目を瞬かせていた乙梨さんも、続く形で同じように股間を庇う。

 

(ニヘヘ……聖子ちゃんと乙梨さんのお股)

 

 水の下で、クラスメイトの女の子の大事な所の感触を堪能してほくそ笑む夕太。

 彼女らがいる場所の深さは股上ほど。ミズエ達がいる場所よりも深い。それゆえに、水に溶けている夕太の姿どころか股間を弄る手も見えていないようだ。

 

「やっ! お尻、お尻に何か入ってきてるぅぅ!」

「……ん、ふぅ♡」

 

 ミズエ達の時と同じようにスクール水着の隙間から指を滑り込ませ、未開発のアナルをほじくる。同時に、水着の上から親指で縦スジをなぞって楽しむ。

 騒いで腰を仰け反らせる聖子とは反対に乙梨さんは恍惚とした表情で腰をくねらせ、与えられる刺激に身を任せている。

 

(二人も良い具合だなぁ。と、いけないいけない。この調子で他の子達のお尻もほじくってみよう!)

 

 しばらく堪能した後、本来の目的を思い出して二人のケツ穴から指を抜く。

 そして、再び女を求めて川を泳ぎ始めた。

 

「な、何だったの? 一体……お、乙梨さん、大丈夫?」

「はぁ……♡ はぁ……♡ だ、だいじょうぶ、れすぅ……♡♡」

 

 涎を垂らして荒い息を漏らしている乙梨さん。

 聖子はそんな彼女を見て、弄られたアナルを無意識のうちに後ろ手で擦り触った。

 

 

「きゃあっ!」

       「んぎっ!」

 「おぉっ♡」

          「にゃあっ!?」

 

 

 自然豊かな渓流に響き渡る、幼い嬌声。

 少女達は与えられる未曽有の刺激を前に、今まで出したことのない鳴き声を立て続けに漏らす。

 

「立花さんと中村さん、川村さん、リボンちゃん! それに伊奈子ちゃん、ノンちゃん、まる代ちゃんとさき子ちゃん、姫子ちゃんにしゃれ子ちゃんも、み~んな気持ちよさそうなおまんことお尻してる! ああ、一人残らずちんぽ突っ込んで、みんなぼくのモノにしたいなぁ♪」

 

 クラスメイトの女の子達全員のおまんことアナルを堪能した夕太。

 一通り弄った頃には尻子玉のことは忘れ、ただただ性欲を持て余してイケない悪戯に夢中になってしまっているようだ。

 

「誰ぇ!? あたしのお尻にカンチョーしたの!?」

「アソコも触られたわ!」

「み、みんな慌てちゃってだらしないわね。今時の子なら、大事なトコ触られたって動じないものよっ!」

 

 みんなが痴漢被害に騒ぐ中、流行にうるさいしゃれ子が負けん気の強い言葉を返す。しっかり股間を庇っているが。

 

「わたし、見たわ! 河童みたいな顔してた!」

「河童? それって……」

 

 被害に遭った彼女らは、一斉に川辺の方を振り向いた。

 そこには──

 

「はぁ……何とか落ち着いた。先生の方は見ないようにしないと」

 

 洗った水着を着直して戻ってきたスネま。

 女の子達の視線が彼の尖った口に集中する。その形はまさしく、河童のそれである。

 

「全く、ジャイタンがずっと変な目で見てくるもんだから落ち着けやしないよ」

「「「「 スネまさんッ!! 」」」」

「へっ? な、何? も、もしかして、みんなようやくぼくちゃんの魅力が──て、ぎゃあああっ!!!」

 

 クラスメイトの女の子達に囲まれ、ついに自分にも春が訪れたかと思ったスネま。

 が、次の瞬間、顔面に飛んでくる拳。般若の顔をした彼女らにコテンパンにやられてしまう。

 

「ど……どうしてぇ……」

「あー、すっきりした!」

「ね、今度はどれだけ息が続くか競いましょうよ!」

 

 女の子達は満足すると、撃沈したスネまを放って何事もなかったかのように再び川へと戻っていった。

 

「うわぁ……悪いことしちゃったかな?」

「──夕太くん?」

「はっ!」

 

 水面から顔を出した夕太が振り返ると、仁王立ちした桃子先生が見下ろしていた。その後ろには、むくれた様子のミズエとルナの姿も。

 

「ゆ・う・た・さ~ん……」

「ユウタさん……さすがにオイタが過ぎますよ」

 

 どうやら放置し過ぎたらしい。彼女らの怒りの眼差しを受けて縮こまる夕太に、先生はズイッと顔を寄せてその眉をひそめた糸目で見下ろした。

 

「……罰として、夕太くんのお尻もほじらせてもらいます♡」

「え、ええっ!」

 

 じりじりとにじり寄ってくるルナ、ミズエ、桃子先生。

 夕太は覚悟を決めて後ずさるのを止めようとした──その時だった。

 

「ぅわぁッ!?」

 

 まるで誰かに足を引っ張られたかのように、夕太は勢い良く川の底に沈んでいったのだ。

 

「ユウタさん……? きゃあっ!」

「え? あ、ぶっ!」

 

 続けて、ルナとミズエも。一瞬のうちに川底へと消えてしまう。

 

「ル、ルナさん? ミズエさん? ひゃ、あぁっ!?」

 

 そして、桃子先生までも。

 彼女の肉厚な足が緑色の肌をした腕に掴まれ、引きずり込まれていく。

 

 気づけば、辺りで遊んでいたはずの3組の女の子達もまた、一人残らず姿を消してしまっていた。

 

 

 

「 カパパパ…… 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




林間学校ということで、クラスのモブ女の子達も参加させた話となります。
全員いっぺんに解説すると長くなるので、次回と次々回に分けようと思います。

〇立花さん
オレンジ系のスカートを履いていることが多いモブ女の子。
クラス委員長として見られることが多い。理由は恐らく、わさドラ第230話『ためしにさようなら』で彼女がクラス代表として出木杉くんと野比家に訪問しに来ていたため。なお、同じ原作の大山ドラ第724話でも立花さんらしき外見の子が訪問している。一方で、リメイク版の第1772話では全くの別人であった。
ダンスが好きで、わさドラ第933話『テレビ局をはじめたよ』ではダンスを披露しようとしていたり、第979話『フェスティバルーン』ではダンス祭りを作って中村さんと川村さんと一緒に踊っていた。

〇中村さん
黒に近い茶髪をしたボブヘアーのモブ女の子。
身長が高く、青系のタートルネックを着ていることが多い。川村さんと顔が似ている。
わさドラ第594話『雪山のロマンス』では大人になった姿が見れる。

〇川村さん
黄色のカチューシャをつけたミディアムロングの茶髪をしたモブ女の子。
身長が中村さんに次いで高く、普段は水色のエプロンドレスを着ていることが多い。中村さんと顔が似ている。
わさドラ第841話『動物型にげだし錠』では一輪車を上手に乗り回していた。

〇リボンちゃん
大きなリボンに典型的なエプロンドレスを着たモブ女の子。
てんコミ7巻『ジャイアンズをぶっとばせ』でのび太の野球チームに参加し、シズジスとおしとやかに歩くせいでアウトになった。
なぜかいつもにんまりした笑顔をしており、月面探査記では冒頭の騒いでいるクラスメイト達にのび太が声をかけたシーンで口をにんまりさせたままコロンビアポーズを取っている姿が見れる。



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