学校で一番エッチなヤツのおねショタ歴程 作:ピーマン
夕太&リーム漂流記(前)
「おい……何だよアレ」
「知るかよ。オレだって何が何だか分かんないよ」
とある日の明月学園初等部、5年3組。
そのクラスに所属する男の子達は信じられない、納得行かないといった様子で教室の一角に注目していた。皆が皆、疑問と不満と羨望の混じった眼差しを向けている。
「何であのドジでスケベで魔法も使えない夕太が……」
「ちくしょう。うらやましいぃ……ッ!」
その対象は、満月夕太。
先の林間学校を終えてからというもの、クラス内での彼の扱いは明らかに変わっていた。主に女の子からの扱いが。
「あ・な・た。はい、あ~ん♡」
「ニヘヘ、あ~んっ」
夕太にお弁当を食べさせてあげている、新たな恋人となったノン子。机の角を挟んだ両側では、お箸を持ったミズエとルナの姿も。
「ユウタさん、次はミートボールですよ。あ~ん♡」
「夕太さん。ほら、卵焼き。あ~ん♡」
「あ、あ~ん。んぐっ」
「おいしいですか? ミートボール」
「わたしの卵焼きの方がおいしいでしょう?」
「も~っ、ルナさん、ミズエさん! 今日のお昼はノン子が当番なのにぃ!」
「もぐもぐ……(どっちもおいしいというか、これ美夜ちゃんが作ってくれたお弁当なんだけどなぁ)」
当番というのは、夕太の恋人当番のこと。
元々クラスではミズエと桃子先生だけだったところにルナが加わり、林間学校を終えてからは彼女らを除く3組の女の子全員が夕太の恋人となったのだ。言うまでもないが毎日全員まとめて相手するのは大変なので、今は午前、お昼、午後とローテーションしながら彼の恋人として傍にいる権利を回しているというわけである。
もちろん、その権利にはエッチする権利も含まれている。今日のお昼当番はノン子なので、お弁当を食べ終えた後はいつもの
「ゆーち~んっ! この雑誌見て見て!」
夕太が美味しく咀嚼していると、後ろから誰かが抱き着いてきた。首に回してきた手で開いた雑誌を見せてくる。
「むぐっ……ん? わあ、可愛いバッグだね。しゃれ子ちゃん」
「でしょ~! 今すっごく流行ってるの! でもちょっと高くって……服だったらある程度は手作りできるんだけど、こういうのはさすがにねぇ」
「そっかぁ。じゃあ、今度しゃれ子ちゃん家に遊びに行った時にプレゼントしたげるね」
「ええ、ホント!?」
「うん。しゃれ子ちゃんがこのバッグ持ってる姿が見たいもん」
「えへ、さっすがあたしの彼氏! だ~いすきっ♡」
後ろからもたれかかるようにギュッと抱きつくしゃれ子。
もちろん、本物を買うようなお金はないので、『プラモ化カメラ』で本物そっくりを作れるプラモデルをプレゼントしてあげる予定だ。しゃれ子の家は別にお金持ちというわけではないので、流行り物の服はできる限り手作りしているらしい。そんな彼女なら、きっとプラモデルでも気に入ってくれるだろう。
(そうだ! プラモ化カメラなら、みんなや美夜ちゃん達の等身大プラモを作って、色んなエッチな服を着せたりあんなポーズやこんなポーズも取らせられるぞ! 早速今日カメラで撮らせてもらおう!)
さすがにクラスのみんなを全員撮るのは大変なので、まずは美夜子と魔美とリームだ。
特にリームのプラモと一緒に寝たら、久々にサキュバスのリリムと会えるかもしれない。夕太は彼女のフェラチオの気持ち良さを思い出して、しゃれ子に抱きつかれながら「ニヘヘ……」と気持ち悪い笑みを浮かべる。
「ユウタさん?」
「お弁当早く食べないと、でしょ?」
「はい。どうぞ、あ・な・た」
そんな邪な計画を立てる夕太は、ヤキモチを焼いたルナ達に机の下で露出させられたちんぽを足で弄られながら、美夜子のお弁当を味わうのだった。
その日の放課後、夕太は新たに満月家の居候となったルナと一緒に美夜子達と待ち合わせることにした。
「ゆーくん!」
「お待たせ、夕くん」
「美夜ちゃん、魔美ねえ! ……あれ?」
中等部校舎の方からやってきた彼女達。喜び勇んで出迎える夕太だったが、そこにリームの姿はなかった。
「リームさん、まだ学校休んでるの?」
「ええ、そうなのよ……」
「もう二週間くらいになりますよね。何かあったのでしょうか……」
明月学園は小中高一貫校なので、他の高校を受ける予定がないならば受験で悩む必要はない。しかし、出席日数が足りてなければ内部進学ができなくなる可能性があるのだ。
「だからね、あたし達、今からリームのこと探しに行こうと思ってるの。ゆーくんとルナちゃんも来る?」
「もちろん! ね、ルナ」
「はい、私もリームさんが心配ですから」
そうして頷き合う一行だったのだが……
「……と言っても、当てがあるわけじゃないのよねぇ。夕くんの『コピーとりよせ機』も使ってみたけど、見つからないみたいだったし」
「でしたら、担任の先生に住所をお伺いしてみてはいかがでしょう?」
「実はね、昨日聞いてその場所に行ってみたの。でも、空き地だったのよ」
「も、もう引越しちゃったとか?」
「それだったら、家までないのはおかしいわよ。学校に籍を置いたままなのもそうだし。きっと、何か事情があるんだわ」
時間を止めたりと現代では実現不可能な魔法道具を持っているリーム。美夜子は彼女が特殊な身の上であると推測している。なので、学校に届けられている住所も偽のものであることは容易に想像できた。
「ゆーくん、他に何か人探しに使えそうな道具とかなぁい?」
「ん~っと…………あ、そうだ!」
魔美に尋ねられた夕太はしばらく考え込んだ後、ルナを見て何やらポケットから棒状の物を取り出す。
「『たずね人ステッキ』~!」
「なあにそれ? ただの棒に見えるけど……」
「このステッキが倒れた先にね、探している人がいるんだ。ルナの顔を見たらこの道具のことを思い出したから、多分1000年前にも使ったのかも」
そう言って、ステッキを地面に立てて倒す夕太。コテンッと、ステッキは2時の方向に向けて倒れた。
「こっちの方向にいるってこと?」
「そうなんだけど……これ、的中率は70%だから、何回かやってみた方がいいかも」
夕太はさらにステッキを立たせては倒すを何回か繰り返す。
しかし、なぜか倒しても倒しても方向が定まらず。結局、一番最初に倒れた方向に向けて一行は出発した。美夜子は夕太を乗せてホウキに乗り、魔美とルナは自力で空を飛んで一直線に飛んでいく。
「あら?」
飛び始めて少しもしないうちに、美夜子が何か見慣れない物を見つける。学校の裏山に、円盤状の形をした住居らしき建築物を見つけたのだ。
「あんなもの、裏山にあったかしら?」
「いいえ。あたし、美術の課題でよく登るけど、あんなものなかったわ」
「ちょっと調べてみようよ」
気になったので、調べてみることに。
降りてみて分かったが、それはテントのようなもので、紐に繋がれる形で宙に浮かんでいた。底の中央には出入口と思われる穴があり、梯子が架けられている。
「見るからに怪しいわね」
「はい。それに、周辺の魔素に僅かですがリームさんの魔力の残り香があります」
「! それじゃあ、ここがリームのおウチってこと!?」
「人の気配がありませんし、分かりませんが……リームさんがいたことは確かですね」
「中に入って調べてみましょう。何か手がかりがあるかも」
美夜子達は梯子を登ってテントの中へ入っていく。一番先に登った美夜子が「きゃっ! 何よ、この散らかりよう!」と叫ぶのが聞こえた。
そんな彼女らが梯子を登っていく姿を下で観察する夕太。美夜子と魔美は制服だからスカートだし、ルナも今日はスカートを履いているので、下からパンツが見放題なのだ。
美夜子はピンクのサテンパンツ。魔美はパステルブルーのパンツ。ルナはシンプルな白いパンツを履いている。スカートの陰から覗き見えるその色鮮やかさに視線が吸い込まれていく。特にルナは黒のパンティストッキングも履いているので、パンスト越しの下着が余計にそそった。
「二へヘ……ん?」
さて、と自分も梯子を登ろうとした時だった。何とはなしに視線を横に向けた際、草むらの陰に白い何かを見つけたのだ。
気になった夕太は足を向け、草むらを覗いてみる。
「あっ! これって……」
見つけたのは、大掛かりな形をしたホウキに似た乗り物。リームのタイムブルームだ。
「これがあるってことは……やっぱりここ、リームさんのおウチなんだ」
そう口にしつつ、夕太はタイムブルームによじ登って跨る。リームが乗っている姿を思い出して、ハンドルを握った。
「一度乗ってみたかったんだ。かっこいいなぁ」
少年心をくすぐる乗り物に健全な意味で興奮する夕太。颯爽と空を飛んでいる自分を想像して、乗り回すフリをする。
タイムブルームがウインウインと変な音を立てていることにも気づかずに。
少し時は遡って。
夕太達が探している相手、リーム・ストリームは産婦人科からの帰り道を歩いていた。ヘルメットは被っていないが、服装はいつものT・P隊員の制服である。
「はぁ……やっぱり何も問題なしか」
リームは時空の狭間から帰還して以来、学校にも行かずあることに励み続けていた。
T・P隊員である彼女にとって、最も重要なこと。この時代に来た理由。
(なのに、何で妊娠しないのかしら?)
そう、妊活である。
と言っても、当然ながらターゲットである夕太とセックスしているわけではない。狭間で採取した彼の精液を使って、未来の魔法道具による人工授精で妊娠を図っているのだ。
しかし、かれこれ二週間。全く妊娠する気配がない。
例の妊娠検査スティックを使えば、子宮に精液を注入した時点で未来の自分が受精するかを調べることができる。なのだが、毎日毎日人工授精という名の妊活を試みているというのに、望んだ結果を得られないのだ。
(もしかして、ちゃんとセックスしないとデキないとか? まさかね)
第一、魔美は処女のまま妊娠したのだから。
精液は濃縮する必要もないぐらいに濃厚だし、精子は軒並み運動性が良好。母体側も問題なし。これでなぜ妊娠しないのか疑問である。
(そういえば、そろそろ学校に行かないと。妊娠したらどうせ帰っちゃうんだしと思ってサボってたけど、さすがにこれ以上欠席はできないわ)
リームは再び溜息を吐きながら、拠点へと戻るべく学校を横目に裏山を登る。履き慣れたT・P隊員のブーツを鳴らしながら。
その途中、はたと思い出す。
(あれ、待って。アタシ、出掛ける前にタイムブルームどうしたかしら?)
確か、狭間から帰還して以来調子が悪かったので、今日が検査予約した日だということを忘れてメンテナンスしていた。最中に思い出して、慌てて工具をほっぽって出掛けたのだ。
つまり、タイムブルームはそのままということ。何なら、テントも透明化せずである。
(で、でも、大丈夫よね。テントはともかく、タイムブルームには自動かくれんぼ機能があるんだから。その辺の草むらに隠れてくれてるはずだわ)
そう自身を落ち着けようとするも、やはり心配は心配。
焦燥感に駆られて徐々に早歩きになっていき、数秒後には駆けだしていた。
そして、拠点に辿り着いたリームが見たのは──
「ゆ、ゆう?」
ターゲットである、満月夕太。
その彼がタイムブルームに乗って遊んでいる姿だった。
「あ、リームさん! やっと会えた!」
夕太はリームのことを認めると、久しく見てなかったその愛くるしい顔をパッと輝かせた。
二週間行方をくらましていたのだ。恐らく、心配になって探してくれていたのだろう。リームは申し訳ない気持ちと共に、彼の純真な笑顔を見て絶賛妊活中の子宮を疼かせる。
しかし、タイムブルームから聞こえてくるウインウインという不穏な音を聞きつけて、顔を青褪めさせた。この音は時空移動を開始する際の稼働音なのだ。
故障気味だったゆえに、夕太が乗った際の振動か何かで誤作動してしまったのだろう。このままでは……!
「そっか。出掛けてたからステッキが──」
「ゆう! 早く降りて!」
「え? あ、ご、ごめんなさい。勝手に乗っちゃって……」
「いいから、早く!」
モタモタしている夕太を降ろすべく、駆け寄る。
が、慌てて降りようとした夕太はペダルを踏んでしまう。それがトリガーとなってタイムブルームは宙へと浮かび上がり始めた。
「わっ、わっ!? リームさぁん!」
「ゆうッ!」
もはや間に合わない。それでもリームは地面を踏み抜いてジャンプし、ギリギリでタイムブルームの柄の部分を掴むことに成功する。
──グウウウゥゥゥゥ……!
瞬間、タイムブルームが不可思議な光を纏い始める。
そして、瞬きのうちにその姿が消え去った。乗っている夕太と、ぶら下がっているリームごと。
「わあああぁぁっ!!」
急にタイムブルームが浮上したと思いきや、今度は目の前の光景が一気に変わり、いくつもの歪んだ時計模様が映り込んだ奇妙な空間に迷い込んでしまった。
揺れる視界の中、夕太は訳も分からず叫びながらハンドルを握るしかない。
「ゆう、ハンドルから手を離して!」
そんな彼に、リームが後ろから声をかける。柄の部分から逆上がりする形で登ってきたのだ。
「リ、リームさん! でも、離したら振り落とされそうで……」
「ッ!」
タイムブルームは故障しているからか、バランサーが上手く働いていないらしい。リームは舌打ちするも、身を乗り出して夕太の手の上に被せる形で自分もハンドルを握った。
体勢的に、夕太のことを跨ぐ形となる。そのため、リームのミニスカートに夕太の頭が入り込み、後頭部には彼女の純白パンツ越しの股間の感触、温もりが感じられた。
「わっ! わっ! リームさん! スカート! パンツが!」
「~~ッ、もう! しょうがないでしょ! こんな時にまでエッチなことに夢中にならないで!」
振り向いて顔を突っ込みたい衝動を叫びに変える夕太。
リームは相変わらずの彼に呆れながらも、必死にハンドルを操作する。しかし、全く言うことを聞かない。どんどん過去へと遡っている状況だ。
「リームさん……リームさんの匂い……っ」
「ひゃッ♡ ちょ、ゆうっ!?」
会いたかったリームの股間の匂い。後頭部越しにそれが香った夕太は、我慢し切れずに顎を上げて鼻を近づけた。
おへそ辺り、ちょうど子宮に近い下腹部に彼の鼻息がかかって、リームは思わず腰をガクリと揺らしてしまう。
「あっ」
それがいけなかった。リームの腰の動きに応じてタイムブルームも大きく揺れ、その反動で夕太とリームは弾き飛ばされてしまう。
「わああぁぁ~~~!!」
「きゃあああぁぁ~~~!!」
二人はそのまま、時空間の底へと落ちてしまうのだった。
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
「──う……ゆう!」
「ん……んぅ」
リームの呼びかけに、夕太は朧げな意識の中から這い上がるようにゆっくりと瞼を開く。
ぼやけた視界が徐々にクリアになっていくと、心配そうにしているに見下ろしている彼女の顔が見えた。
「……あ、リーム、さん」
「良かった。目が覚めたのね」
後頭部には柔らかい感触。リームが膝枕してくれているのだ。
その心地良さにずっとこうしていたいと思いながらも、夕太は肌寒さを感じて身体を震わした。
「うぅッ、寒いぃ」
「え、寒いの? ということは、氷河期なのかしら……あ、ごめんなさい」
何やら考え込むリームだったが、夕太が寒がっているので慌てて思考を切り替える。
リームはT・P隊員の制服を着ているので、気温の低さに気づかなかったのだ。この制服は着用者を環境の変化から守る魔法が編み込まれているので、温度や気圧、水圧を気にせずに済むのである。
「でも、どうしましょう。私は制服のおかげで寒さは感じないけど、替えの制服はタイムブルームのトランクの中だし……」
「だ、だ、大丈夫っ」
夕太はぶるぶると震えながらも、リームの膝枕から身を起こしてポケットを弄り出す。そして、何やら容器を取り出して中に入っているクリームを肌に塗り始めた。
「……はふぅ、あったかくなってきたぁ」
「なあに、それ?」
「これね、『あべこべクリーム』って言って、暑さと寒さをあべこべにしちゃうクリームなんだ」
「そう、良かった。相変わらずゆうの道具はすごいわね」
「ニヘヘ……ところでリームさん、ここは? ぼく達、どうなったの?」
キョロキョロと辺りを見回す夕太。
彼とリームが腰を下ろしているのは砂浜で、目の前には青い海がさざ波の音を立てている。
「分からないわ……多分、どこかの島だと思うけど、タイムブルームがないから現在位置も特定できないの」
島と聞いて、振り返る。砂浜の反対側には森や岩山などの緑豊かな自然が広がっていた。人の手が入った様子が全くないところからして、恐らく無人島だろう。
「それじゃあ、水晶ピアスで誰かに連絡取ってみたら? あ、リームさん持ってないんだっけ」
「……持ってても、多分誰とも繋がらないわ」
「ど、どうして?」
「ゆう、よく聞いて。ここはね──過去の時代なのよ」
「え……過去?」
リームは続けて説明した。
自分が
そして、タイムブルーム。あれはタイムワープ機能を搭載したホウキで、自分達はそれによって過去の時代に放り出されてしまったのだという。
正確にどのくらい前の時代かは分からないが、時空間移動をしていた時の感覚に加えて、氷河期である可能性を考慮すると、数万年単位で時を遡ってしまったかもしれないらしい。
「へ~、T・P隊員かぁ。よく分かんないけど、なんかかっこいいね! ……リームさん?」
「……ごめんなさい。ゆう」
一通り説明し終えたリームは、顔を両手で覆って泣き出し始めた。謝りながら涙を流す彼女に対し、夕太は慌てて慰める。
「な、何でリームさんが謝るの!? 元はと言えば、ぼくがタイムブルームに勝手に乗っちゃったのがいけないんだし」
「それだって、アタシがメンテナンスを途中でほっぽってそのままにしたのが悪いのよ。ちゃんと片付けてれば、こんなことには……」
自身のズボラさを後悔するリーム。胸につけた連絡用のタイムシーバーも島に落ちた時にぶつけたのか壊れてしまっていたので、本部に連絡を取ることもできない。
絶望的な状況に巻き込んでしまった責任に嘆く。夕太はそんな彼女の涙に濡れた手を握った。
「気にしなくていいってば! 大丈夫、きっと帰れるよ! それまで何があっても絶対にぼくが守ったげるから!」
「ゆう……」
自分より5歳も年下で頭一つ分も小さいのに、なんとたくましいことか。
幼児化したとはいえ、やはり伝説の魔法使い。そんな彼の内なる男らしさと頼もしさにリームは励まされ、胸がときめく。
なぜだろうか? 後輩のぼんと二人っきりで任務をこなしてきたときには、こんな気持ちにはならなかったのに。
「ニヘヘ……もちろん、ぼくだって不安だよ。でもね、リームさんと二人っきりだって思うと、すっごく嬉しいんだ」
「ど、どうして?」
「だって、まだリームさんとはエッチしてないんだもん」
「ぅえ゛ッ!?」
思わず弾かれるように立ち上がる。
全くこの子は! 無人島、それも文明が進んでいないと思われる時代に遭難しているというのに!
「ア、アタシはゆうとそういう関係になるつもりなんてないわよ!」
「えっ!? ど、どうして? 狭間でキスしてくれたじゃない! ぼく達、両想いじゃないの!?」
「あれは、その、雰囲気に飲まれたというか……と、とにかく、そんな気はないから! ゆうのことはす、好きだけど……そういう意味じゃないの!」
「そ、そんなぁ……」
ガックシと肩を落として項垂れる夕太。
そんな彼を横目に、ドキドキとうるさく高鳴る心臓を抑えながら島内へと足を向ける。
「と、とにかく島を探索しましょう! アタシのテントは置いていっちゃったから、当面の拠点になりそうな場所を探さなきゃ」
「はぁい……」
トボトボとついてくる夕太にリームは顔を赤らめたまま嘆息し、「ほら」と手を差し出す。彼はリームの意図を察しておずおずと手を繋ぐ。ぎゅっと握り返してあげると、「ニヘヘ」と嬉しそうなニヤケ笑いを浮かべた。
そうして、二人は島の探索を開始するのだった。
「う~ん……ざっと5平方キロメートルぐらいかしら。それなりの面積ね」
先ずは島の全貌を望める高台を目指して登った二人。額に手をかざして周囲を見渡したリームがそう零す。
道中、時代の特定のために野生動物も探してみたが、目立った存在は見当たらず。獣道もないので、人間を襲うような危険な動物は生息していないと思われる。そもそも、このような環境では肉食動物の生存自体が困難なのだから。
「リームさん、見て。山が見えるよ」
「山?」
夕太にスカートを引っ張られ、指し示された方向を見る。彼の言う通り、水平線の向こうに山が見えた。氷河期なためか空気が乾燥していてはっきりとその山貌が伺える。煙が出ているところからして、活火山だろう。
恐らく、海を越えた先に陸があるのだ。正確な距離は分からないが、こんな遠くからでも見えるということは相当な大きさの火山だ。
「あっちには人が住んでるかもしれないわね。ゆうの道具を使えば海を越えれると思うけど……」
「えー、ヤダよ! せっかくリームさんと二人っきりなのに!」
「そう言うと思ったわ」
どちらにせよ、自分達は未来から漂流してきた人間。不用意に別の時代の人間と接触するのは避けるべきである。それに、人間と言っても原始人である可能性が高いのだから。
島の広さを確認し終えた二人は来た道を戻り、拠点探しを再開する。
しかし、しばらく探しても目ぼしい場所は見つからず。気づけば、辺りは真っ暗になっていた。現代と違って、夜は月明かりだけが頼りの世界。今日のところは拠点探しは諦めた方がいいだろう。
「はぁ……今日は野宿するしかないわね」
「野宿、イヤなの?」
「そりゃね、だから拠点探ししてたわけだし。T・P隊員の任務で慣れてはいるけれど」
「じゃあ、良いモノ出したげる! 『キャンピングカプセル』~!」
テッテレ~! という効果音と共に取り出された、底に棒が生えたテニスボール大のカプセル。
夕太がそれを地面に刺すと、棒の部分がみるみる上へと伸びていく。カプセルも小屋ぐらいの大きさに巨大化した。
「え、こ、これって……」
「リームさん、早くっ!」
困惑しているリームの手を取って、昇降機でカプセルの内部に入る。中は簡易的な居住空間となっており、窓からは外の様子が一望できるようになっていた。
「シャワーもトイレもあるよ! これで安心して過ごせるね!」
「…………」
「? リームさん?」
「……何だか、ドッと疲れた気がするわ」
悪気の一切ない夕太に対し、脱力感に襲われるリーム。その場にブーツを脱ぎ散らかし、部屋のベッドにボスッとうつ伏せに倒れてしまう。
「リームさん、ご飯どうする? ぼく、『グルメテーブルかけ』は洗濯中で持ってきてないんだ」
「何でこういう時に限って……じゃあ、明日は食料探しね。ブーツの踵に非常食が入ってるから、それ食べていいわよ。アタシはもう休むわ。」
そう返して、寝息を立て始めるリーム。
夕太はそんな彼女に続いてベッドに上がり、寝そべる形で彼女のお尻に顔を埋めた。
「んぅ……もう、何してるの」
「だって、ベッド一つしかないんだもん。ニヘヘ、リームさんのお尻柔らかぁい」
そのままお尻の感触を堪能した後、今度はズボンを脱いで硬くなった股間を尻の谷間に擦りつけ始める。
「あっ♡ ちょっ、ゆうっ!」
「リームさん……ね、しよっ! いいでしょ?」
「ダ、ダメに決まってるじゃない! どうしてこんな──」
「だってぼく、ずっとリームさんとエッチしたかったんだもん!」
最近はセックスしない日がない、夕太と言う名の猿。まだ一度も身体を重ねたことがない意中の女の子と二人っきりとくれば、我慢できずにはいられなかった。
このまま事に至れば子供をこさえることができるかも。リームはそう考えるも、それが任務とは関係ない所から浮かんだ気持ちだと自覚して、否定するように身を翻してしまう。
「もう、いい加減にしてッ!」
疼く子宮に構わず姿勢を変え、夕太を振り落とす。
彼は「わっ!」とベッドから落ちて尻もちを突き、その露出したちんぽを虚しく揺らした。
「ご、ごめんなさい! 大丈夫?」
「……うん、平気」
夕太は寂しそうな顔のまま立ち上がり、ズボンを拾う。
「ごめん、無理やりしようとして……ぼく、あっちのソファで寝るね」
「あ……」
灯りを消してトボトボとソファに向かい、リームに背を向ける形で横になる夕太。その背中が普段よりも小さく見えて、リームは少し後悔してしまう。
でも、仕方がないのだ。異なる時代に生きる人間同士が、結ばれるわけにはいかないのだから。
別にT・P隊員が異なる時代の人間と関係を持った事例がないわけではない。実際、過去に任務のために『系類ガス』でとある古代人の男性と仮初の親子関係になり、図らずも子供を妊娠してしまった女性隊員がいた。
ガスを浴びた者同士をマインドコントロールして、互いを肉親と思い込むようにする系類ガス。予想外に任務が長引いてしまった結果、男性は娘と思い込んでいるその女性に対して欲情。レイプされ、傷心の中任務を終えて帰還した後に妊娠が発覚したのだ。
リームだって、過去の時代で裸に剥かれて奴隷商の売り物にされたことがある。買った相手が親切な人だったので助かったが、もしその手の人間だったら望まぬ子を孕んでいたかもしれない。
詰まるところ、意固地になって夕太と関係を持たないでいる必要はないのだ。第一、リームは彼の子供を孕むことを任務としているのだから、猶更である。
でも、それでも、本当に関係を持ってしまったら……きっと、離れられなくなってしまう。自分は妊娠すれば元いた時代へ帰る身の上。だからこそ、夕太と結ばれるわけにはいけないのだ。
しかし、だからと言って何もしてあげないのはさすがに可哀想ではある。エッチなことが何より大好きな子なのだから。
(はぁ……もう、しょうがないんだから)
リームは心の中で溜息を吐き、のそりと起き上がって忍び足で夕太の眠っているソファに歩み寄った。
「すー……すー……」
もう寝てしまっている。呆れながらも、寝返りを打って片腕を投げ出す形で仰向けになっている彼のズボンをパンツごとそっと脱がす。
ぽろんっとまろび出るペニス。美夜子、沙夜子、魔美、ルナと、あれだけ色んな女の子とのセックスを経験しながらも皮を被った子供ちんぽ。久々に嗅ぐその幼くも濃い性の香りに、リームは溢れ出る唾をごくりと飲み込んだ。
(ゆう……♡ ゆうっ♡ ゆうっ♡)
何でこんなスケベ坊主に惹かれてしまうのか分からない。そう思いつつも欲求には逆らえず、あ~んと大口を開けてパクッ。ちんぽを口に含む。
「ぅあッ! ……リ、リームさん!?」
生暖かい感触に、眠りが浅かった夕太が起きてしまう。
しかし、それはリームも承知の上。慌てずちんぽにちゅっちゅっとしゃぶりつく。
「ちゅ……♡ ほら、口で気持ち良くしてあげるから、これで我慢して」
「う、うん……!」
夕太は嬉しそうに頬を綻ばせ、身を任せた。リームはそれを見て笑みを浮かべ、舌を転ばす。
「ん、じゅる……♡ じゅるる♡ ちゅっ♡」
慣れた舌遣いで包皮の内側に舌を滑り込ませ、鬼頭をなぞるようにねぶる。それを繰り返していくうちに、リームの舌先によって恥垢がこそぎ落とされていった。
「(相変わらずなんだから。まあ、今日は仕方ないけど)……れぉ、んぐっ」
それを口に運び、咀嚼して飲み込む。
ああ、この味も久しぶりなせいか随分と美味しく感じる。チーズに似た味だが、その熱と濃厚さは舌鼓を打たずにはいられない。市販のチーズでは味わえない一品だ。
「は、うぅぅ……♡ な、なんかリームさん、すごく手慣れてる?」
「え? そ、そんなことないわよ! ホント、こんなにたくさん垢溜めちゃって、ばっちいんだから! れろ、れろ♡」
そう言い返しつつも、舐める舌は止まらない。
握った手で包皮を剥いて鬼頭を露出させ、吸いつく。その勢いのまま、根本まで飲み込んでいった。
「じゅぞっ♡ じゅぞぞぞっ♡ ぶ、ちゅっ♡」
「ひゃ、あ゛あぁぁッ!」
頬を凹ませた、圧倒的な吸引力によるバキュームフェラ。やはり慣れているとしか言えないその巧みさは、美夜子や魔美などの他の女の子では味わえない快楽をもたらす。
「じゅ、ぽっ♡ じゅぽっ、じゅぽっ、じゅぽっ、じゅぽっ♡♡」
続け様の激しいピストンフェラ。泡立った唾液を垂らしつつ、器用に舌でねぶりながら幼いちんぽを蹂躙する。
魔王との戦い以前では毎日のように励んでいた密かな営み。やっぱりこのちんぽがないと物足りない。妊活中は口寂しくてしょうがなかったのだ。
「あ゛ぁ! リームさん! リームさぁん!」
夕太はその強烈な刺激を受けて、快感に喘ぎ叫ぐ。憧れていたリームによるフェラチオ。過去にも味わったことがあるようなその感覚にデジャブを感じながらも、腰を浮かして押しつけた。
自身の口に夢中になっている夕太が嬉しくて、リームはより激しく、スパートをかけ始める。
「じゅぽっ♡ じゅぽっ♡ じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽじゅぽッ♡♡」
「リ、リームさ……リ……リ、ム…………ッ!!」
びゅりゅりゅッ!! びゅるるるぅぅぅ~~~ッ!!
ビクッ! ビクッ!
痙攣と共に鈴口から精液が噴き出し、粘ついたそれが濃厚な魔力と共に口内を潤す。リームは喉を鳴らしてそれを全て飲み込んでいく。
ぶびゅッ!! びゅッ! ぴゅうぅぅ~~~……
「はぁ……はぁ……リ……ム、さん……好きぃ」
精液を吐き出し終えた夕太は、そのまま満足そうな安らかな顔で再び寝息を立て始めた。
「ん、ごくっ。ぷはあぁ……♡ もう、
そんな手の焼く彼に苦笑しながらも、リームは柔らかくなったペニスを舌で丁寧に綺麗にしてあげる。風邪を引くといけないのでパンツとズボンも履かせてあげた。
いつものルーチン。過去の時代に漂流してもやることが変わらないことに気づいて、リームはどことなく安心感を覚える。いつ帰れるかは分からないが、この子と一緒なら、きっとなんとかなるだろう。
リームはそのままソファに上がり、夕太を抱きしめる形で瞼を閉じる。
それはどこか、小さな彼に縋っているような、甘えているような姿にも見えた。慰めていたのは彼女だというのに。
「ゆう……」
睡魔の襲われる中、夕太を抱きしめる力は無意識のうちに強くなっていくのだった。
というわけで始まったリーム編ですが、まだ途中までしか書けていません。
とりあえず現状で書き切れてる部分まで週一で投稿していこうかと思います。よろしくお願いします。