学校で一番エッチなヤツのおねショタ歴程 作:ピーマン
「ふぅ、今回の任務も無事に終わって良かったよ」
歪んだ時計模様が浮かぶ不思議な空間を、二本のタイムブルームが悠々と進む。そのうちの一本に跨った中学生二年生ほどの少年が、安堵の溜息と共にそう口にした。
「ぼんったら、またドジしちゃうんだから。これじゃどっちが先輩か分からないわ」
そんな彼の言葉を聞いて、もう一方のタイムブルームに跨っている茶髪のボブカットをした少女が文句を返した。
「つ、次の任務は絶対大丈夫さ! 任せてよ、ユミ子くん!」
「ホントかしら……?」
彼ら二人はリームと同じT・P隊員。任務を終えて帰還中の並平
ぼんは以前はリームの後輩としてタッグを組んでいたが、今では自分が先輩として後輩のユミ子とT・P隊員としての活動に取り組んでいる。
(トホホ……またカッコ悪いトコ見せちゃったなぁ)
パートナーのユミ子は別のクラスに所属する同級生の女の子。優等生で容姿が良く、性格も明るい。バトルボール部に所属していて運動神経もあり、男子達の間では人気があるらしい。
お年頃な男の子がそんな子と一緒にいて意識しないわけがなく、ぼんは普段から頼りになる先輩として振る舞おうと頑張っているが、空回りして彼女のサポートで危機を脱することが多い始末だ。
一応言うと、彼がユミ子の危機を救ったことだって何回もある。それでも、自分よりしっかり者である彼女にこうして尻を敷かれ気味になってしまうのはなぜだろうか? ぼんは自身の不甲斐なさに項垂れた。
(……そういえば、リームは今頃どうしてるかな)
気の強い後輩と入れ替えるようにして、かつての先輩を思い浮かべる。
1億9000万年前の恐竜時代に二人でバカンスに行ったり、我ながら良い雰囲気だったのではないかと思う。しかし、結局特に関係が進展することもなく、見習い卒業と共に彼女とは別れることになってしまったのだ。
一度だけ本部のゲイラ監察官にその後のリームについて聞いたことがあるが、とある重要任務を任せられていること以外は何も教えてもらえなかった。
(リームとユミ子くんか……ふひひ)
もしどっちかを彼女にできるなら……と、鼻の下を伸ばして思春期らしい妄想を始めるぼん。
関係こそ進展していないが、二人っきりの経験を幾度も重ねてきたのだ。ならば、これからチャンスがあってもおかしくはない。
二人のうちどちらかを選ぶことになったら、どうしよう。どちらかと言うと、気の強いユミ子よりも一つ年上でリードしてくれるだろうリームの方に少しばかり天秤が傾いていた。
しかし、彼女はぼんの生きる時代よりも未来の時代の人間。異なる時代に生きる人間同士が結ばれるわけにはいかない。それでも、T・P隊員同士ならば、あるいは。
「──ん! 聞いてるの? ぼん!」
そんな妄想に浸っているぼんの耳に、ユミ子の少し焦ったような声が届く。
「……え? 何、どうしたの?」
「だから、あれ見て!」
言われて、ぼんはユミ子が指差した方向に視線を向ける。
すると、向かいから自分達が乗っているのと同じタイムブルームがふらふらと飛んでくるのが見えた。
二人はその場に停止し、その持ち主不在のタイムブルームを回収する。
少し調べた結果、ぼんは持ち主が誰であるかを理解した。見習い時代、まだ自分のタイムブルームを持っていない時期に、何度も相乗りさせてもらったから。
「これは、間違いない。リームのタイムブルームだ!」
「リームって、ぼんの先輩の?」
「うん。でも、何でこんなところに……とにかく、本部に連絡しよう!」
もしかしたら、事故に遭って投げ出されてしまったのかも。はたまた、時空乱流に遭遇してしまったのか。
ぼんは焦燥感に駆られながら自身のタイムブルームを操作して、本部に連絡を取った。
『ああ。それなら大丈夫だ。何も……あー、うん。何も心配することはない』
しかし、報告を受けたゲイラ監察官は特に驚いた様子もなく、そればかりが少し言葉を濁すようにしてそう答えた。
「どうしてですか!? どう見たって何かあったに決まってるじゃないですか!」
『……申し訳ないが、機密事項に関わることだ。キミ達に教えることはできない。そのタイムブルームは私達に任せて、速やかに帰還してくれ』
「……ッ!!」
頑なに何も説明しようとしないゲイラ監察官。
何もせずに見て見ぬフリをして帰れだって? そんなこと、できるもんか!! ぼんは通信を切ると同時にリームのタイムブルームを弄り始めた。
「ぼん! ちょっと、何してるの!?」
「タイムブルームのログを辿るんだ! そうすれば、リームがどの時代でいなくなったか分かるはず!」
「……リームさんを、助けにいくのね。分かったわ、あたしも一緒に行く!」
ぼんと同じか、それ以上に正義感の強いユミ子。リーム救助に向かおうとするぼんに同伴してくれるようだ。
二人は頷き合い、リームのタイムブルームを牽引しながらそのログを辿って時空間を駆った。
「ぼく達の時代から約1万2000年前ぐらいの時代で、急に積載量が減ったログが残ってる。多分、そこでリームに何かあったんだ」
「1万2000年前……」
ユミ子はログを解析したぼんからそれを聞いて、タイムブルームを飛ばしながらその時代について調べてゴーグルに情報を表示する。
「……! この時代って──」
「ユミ子くん!!」
「えっ?」
急に切羽詰まったような声で呼ばれ、情報収集に向いていた意識が戻ってくる。
同時に、両手が握るタイムブルームのハンドルが小刻みに揺れていることに気づく。この時空間で、地震なんて起きないはずなのに。
まさかと、ユミ子は俯かせていた顔を上げて正面に視線を向ける。
その目と鼻の先には、禍々しい様相をしたブラックホールのよう大渦がすぐそこまで迫っていた。
「時空乱流……ッ!」
慌てて回避しようとしたが、間に合わず。
ユミ子と彼女が乗るタイムブルームはなすすべもなく時空乱流の渦に飲み込まれてしまうのだった。
「きゃあああぁ~~~~ッ!!」
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
一方、1万2000年前のベレーガモント島。
ケリーが家族に加わってから9年。夕太とリームが島に流れ着いてから10年の月日が経った。
「「パ~パぁ♡」」
「ほ~ら、パパはこっちだよぉ」
ヨロヨロと不安定な足取りで一歩ずつ歩く、赤毛の幼児とオレンジ色の髪をした幼児。どちらも女の子だ。
その向かいに立った夕太が両手を広げて幼児達を迎え入れようとする。
「わっ!?」
しかし、そこへ横から割って入るようにして誰かが夕太の腰に抱きついた。夕太はそのまま押し倒され、床に尻もちをついてしまう。
「いたた……リユったらまたぁ」
「ちゅっ♡ ちゅっ♡ ずじゅっ♡ えへへ、パパちんぽだ~いすき♡ 」
彼を押し倒したのは、夕太とリームの第一子であるリユ。すっかり成長して夕太と大差ない身長になった彼女は、父親のズボンとブリーフを脱がしてちんぽに吸いついている。
「あ~、チッポぉ♡」「チッポ♡ チッポぉ♡」
幼児二人もまた父親のちんぽを見て目を輝かせた。まだ舌足らずなのでちんぽを"チッポ"と犬の名前のように呼んでいる。
二人はリユに続こうと足を動かした。が、まだ歩き慣れてないせいか、足がもつれてお互いに絡み合う形で倒れそうになってしまう。
「おっと危ない。大丈夫?」
「ママ~」「リームママ~」
それを浮遊術で助けたのは、夕太の妻であるリーム。
「もう、夕太。ちゃんと見てなきゃダメじゃない」
「だって、リユがちんぽから離れてくれなくって……今朝もたくさん飲ませてあげたのにぃ」
「あらまあ、娘にモテモテで羨ましいですこと。それにしても、何でリユは未だにちんぽ離れできないのかしら。長女なのに」
父親の精液を飲んだ女の子の赤ん坊は魔力の量もあって母乳よりもそちらを好む傾向にあるが、大体は遅くても3歳前後でちんぽ離れするらしい。
しかし、時たまリユのようにいつまで経ってもちんぽ離れできない子供がいるようだ。
「いいの! アタシ、大人になったらパパのお嫁さんになるんだから!」
「はいはい」
リユの言う大人とは、つまり母親であるリームが夕太と子供を作った年齢である15歳を指している。
このままでは後数年で近親相姦に発展して本当に孫が産まれかねないが、リームはそれならそれで構わないと思っている。自分でも不思議なほど、父と娘で子をなすことに抵抗を感じなかったのだ。
「「ただいま~!」」
「あー! リユねえ、またパパチッポなめてるー!」
そこへ、ぞろぞろと部屋に入ってくる赤毛とオレンジ色の髪をした少女達。夕太のちんぽを舐めているリユや歩く練習をしていた幼児達を合わせて、合計八人もいる。
「ただいま。ユウタ、リームさん。今日は良いお天気で洗濯日和だったわ」
「おかえりなさい、ケリーさん」
「ぅあ、お、おかえり!」
最後に部屋には入ったのは、子供と手を繋いだケリー。
もう既にお分かりだろうが、この子達は皆、夕太とリーム、そしてケリーとの間に生まれた子供達なのである。全員女の子なので、もはや狙って作っているとしか思えない。
他に娯楽もない中、夕太とリームとケリーは毎日欠かさずセックスを繰り返していた。当初は毎年のように子供を産み続けていたが、さすがに増えすぎたのでしばらくは避妊しようという話になり、途中数年は子作りを控えていたのだ。
先ほど歩く練習をしていた年少の二人は、一昨年頃に我慢できなくなった三人が子作り控えを解禁して産んだ子達である。
そんな夕太達だが、彼らの見た目は一切変わっていない。その理由は、リームのブーツの踵に入っていた『エイシャ錠』を飲んでいるから。
エイシャ錠は飲むことで老化を防ぐことができる薬で、年に一回のペースで飲んでいる。もう10年も経ってはいるが、彼らは元の時代に帰ることを諦めてはいないのだ。
「リユちゃん。ほら、パパが困ってるでしょう?」
「ヤー! ケリーママ放してぇ!」
ケリーがリユの脇に手を入れて抱き上げると、イヤイヤと足をばたつかせた。
彼女はリームの子供達の中でも特に母親にそっくりな容姿をしているので、小さいリームが暴れているようにも見えた。
「はぁ……ありがとう。ケリーさん」
「フフ、いいのよ。だって、今度は私が息子のミルクをもらう番なんだから♡」
安堵の溜息を吐く夕太に対し、淫猥な笑みを返すケリー。
リユをベッドへ退かした彼女はいつもの菫色のボディスーツを着たまま夕太に近づくと、背を向ける形で彼の上に腰を下ろす。あらかじめ切れ込みを入れておいた股間にちんぽを挿入し、ピストンし始めた。
「ぅああっ! ケ、ケリーさぁん!」
「んぅ♡ もう、ママって呼んでっていつも言ってるでしょう? ……ああぁ♡ ユウタの息子ちんぽ、どうしてこんなに気持ちいいのぉ♡ 研究欲、駆り立てられちゃうわぁ♡♡」
パンッ! パンッ! パンッ! パンッ!
娘達の前だということにも構わず、ガニ股になって両膝に手を突きながら腰を下品に振り、夫であり息子である夕太のちんぽを母の膣で貪る。
あれから『係累ガス』をドラッグの如く常用し続けた彼女は、ガスの在庫が切れた今でも夕太のことを息子と想うようになっていた。もはや近親相姦による背徳プレイでないと満足できない身体と心になり果ててしまったのだ。
当初の目的であった島の研究に関しても今は夕太に対する研究欲の方が強く、その欲求を満たすためにもっと彼の血を継いだ子供を増やしたいと思っている。
「わ~ん! ママぁ、ケリーママにパパちんぽ取られたぁ!」
「はいはい。あ、ケリーさん。次はアタシの番ね♡」
「うわ~ん!!」
そんなこんなで、リームとケリー、二人の妻に精液を搾り取られた夕太。家族みんなでお昼ご飯を済ませた後、父親らしく長女のリユを始めとした3歳より上の子供達と釣りに出かけることにした。
リーム同様に骨の処理が面倒臭くて魚が嫌いなユウタだが、ケリーが魚を捌けるのでお刺身にしてもらうことができるのだ。
「よーし! パパたくさん釣っちゃうぞぉ!」
「うっそだ~」
「このまえもな~んにもつれなかったもんね」
「こ、今度は大丈夫だよ! 良い道具があるのを思い出したんだ!」
胡乱げな目で見てくる娘達に、慌ててポケットを弄る。中から黄色い手袋のようなモノを取り出した。
「テッテレー! 『手ばり』~!」
「パパなあにそれ~?」
「ニヘヘ、これを使えば簡単に魚が釣れるんだよ。今日の晩ご飯はおいしいお魚をみんなにご馳走してあげるからね!」
「ふ~ん」
「まあ、がんばってくださいな。あたしたち、あっちであそんでるから」
娘達はイマイチ信用していない様子。父親をほっぽって砂浜へ遊びに行ってしまった。
「……ぜ、絶対に大物釣ってやる」
悔しそうにしながらも、早速手作りの釣り竿に手ばりをつける夕太。そんな彼のシャツを、一人残っていたリユが引っ張った。
「ねえ、パパ」
「ん? どしたの~?」
「トリさん、いっぱい飛んでるよ」
空を指差すリユ。その指を追って顔を上げると、確かにたくさんの鳥が飛び交っていた。普段よく見る海鳥とは別の種類も多く見受けられる。
「ホントだね。みんなお魚狙いなのかなぁ?」
そんな当たり障りない返事をして、夕太は特に気にせずにリユを連れて釣り場である岬へ向かうのだった。
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
「…………ッ!!?」
時空乱流に飲まれたユミ子は、唐突に目を覚ました。
辺り一面は青い暗闇と無数の泡。そして、何かに包まれているような浮遊感。
(もしかして、水の中ぁ!?)
顔を上げれば、太陽の明かりを受けてキラキラと輝く水面が見えた。どうやら、海に落ちたらしい。
「良かったぁ。制服を着てなかったら溺死してたわ」
T・P隊員の制服を着ていれば、水の中でも呼吸ができるし、地上と同じように話せる。
もし自分がまだ見習い時代で制服を着ていない時期だったらと想像して、彼女はホッと胸を撫で下ろした。
──さわっ
その時、お尻に何かが触れた。魚が突いたのではない。はっきりとした手の感触だ。
首を捻って確認してみると、黄色い手がお尻に張りついていた。
「ひゃっ! な、何なの、これぇ!?」
イヤらしい手つきでユミ子のお尻を撫で回す謎の黄色い手。慌てて引き剥がそうとするが、くっついて離れない。
手はそのままミニスカートの下に潜り込み、下着を脱がして股間を弄り始める。何とか抑えつけてその先に指を滑り込ませようとするのを防ぐが、その手管にやがて力が抜けてしまう。
くちゅくちゅくちゅくちゅっ!
「んん゛ぅぅ~~ッ!!♡」
あっという間に直に手マンされ、海中で悶えるユミ子。
(あ……♡ ダ、メ♡ イっちゃ──)
そして、初めて自身の手以外で絶頂を迎え、またしても気絶してしまうのだった。
「あっ! やっとかかった!」
一方、海上にて。
獲物を捕らえた手応えを感じた夕太は、意気揚々と腰を上げて竿を引き上げ始める。
「わっ! わっ! これは大物だぞぉ! あ、カゴ持ってくるの忘れちゃった」
「パパのポケットに入れたら?」
「ヤダよぉ。ポケットの中生臭くなっちゃうもん。そうだ、リユの持ってるブーツ使わせてよ」
そう言って、リユが抱えているブーツに目を向ける。踵の名札に"リーム"と書かれたそれは当然彼女の母親のモノで、夕太がオナニーに使っていた例のブーツだ。
父親の精液の匂いがこびりついているので、お気に入りのぬいぐるみの如く肌身離さず持っているのである。
「ヤッ! パパのニオイが消えちゃうもん!」
「しょうがないなぁ。じゃあ、家からカゴ持ってきてくれる?」
「む~……後でちんぽちょうだいね」
父親の傍を離れたくないリユはぶー垂れながらも渋々その場を離れ、家にカゴを取りに戻った。
朝も昼も父親のちんぽミルクを飲んで、まだ足りないのだろうか? 長女なのに一番甘えたな娘の将来を心配しつつも、夕太は改めて獲物と対峙する。
「よ~しっ! 負けないぞ~!」
腕まくりをし、リーム達との子作りで鍛えた腰に力を入れる。抵抗する獲物に四苦八苦しながらも、絶対に逃すまいと踏ん張った。
(んっ? 何だか大人しくなったみたい。今なら……!)
急に抵抗しなくなった獲物。好機と見た夕太は、渾身の力を込めて抜き上げる。
「おりゃあああーー!」
──ザパアアアァァーーッ!!
そして、ついに釣り上げることに成功した。
派手な水音を立てながら勢いのままに夕太のいる岬に飛び込んでくる大きな獲物は、彼の身体目掛けて飛び込んでくる。
「うわっ!?」
何か柔らかくてハリのあるモノが顔にぶつかり、地面に倒れる夕太。
「いてて。一体どんな魚が……えっ!?」
身を起こした夕太は釣り上げた獲物を見てビックリ。その獲物の正体は、中学生ぐらいの美少女だったのだ。
手ばりは股間に張りついたまま。夕太に尻を見せつけるようなあられもない姿で倒れている。スカートは捲れあがってパンツも足首まで下げられているので、手ばりのおかげでアナルとおまんこが隠れている状態だ。
「こ、これは大物……って、違う違う! とにかく起こさないと!」
慌てて少女から手ばりを外す。すると当然、局部が露わになる。
ゴクリと唾を飲み込む夕太。少女の股間は海水とは違う液体で濡れており、菊門はヒクヒクと何かの余韻のように拡縮を繰り返している。
「……と、とりあえず」
少女の足首からパンツを回収し、ポケットに入れる。
続けて、そっと指でおまんこに触れてみる。お尻がビクリと反応して愛液がこぽぉと溢れ出た。
「……さ、先っぽだけなら、いいよね?」
いきり立った息子が、女を喰えと訴えている。
夕太は欲望に身を任せるべく、緊張と興奮に震える手でズボンとブリーフを下ろしてちんぽを──
「パパー! カゴ持ってきたよー!」
宛がおうとしたところでブーツの代わりにカゴを抱えたリユが戻ってきたので、慌てて少女から離れた。
「あれ、その女の人、だあれ?」
「わ、分かんない。すごい大物釣っちゃったみたい……」
「ん……んぅ」
その時、少女──ユミ子が目を覚ました。
「あたし……えっ!?」
四つん這いの体勢のまま後ろを振り返り、一気に朧げな意識が覚醒。
後ろには小学生くらいの男の子。その子に向けて、尻を突き出した状態であることに気づいたのだ。その男の子が下半身を丸出しにして勃起したちんぽを向けているのを見て、悲鳴を上げる。
「きゃああああーーーッ!!!」
「あっ、ぼ、ぼくまだ何もしてな──ぐえっ!」
ちんぽは挿れてないものの、おまんこは触ったので何もしてないわけがない。夕太はユミ子に思いっきりビンタされ、気絶してしまうのだった。
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
「アナタ……もしかして、ユミ子ちゃん?」
子供達によって拠点の玄関先に案内されたユミ子。
前は『キャンピングカプセル』を使っていたが、子供が増えて狭くなったので『デラックス・キャンピングカプセル』という大人数向けの物に変えたのだ。
「ど、どうしてあたしのことを……」
「ぼんに後輩ができたって、ゲイラ監察官から聞いたのよ」
「それじゃあ、あなたがリームさん? 良かったぁ、無事だったのね」
ユミ子は自分がぼんと共に行方不明になったリームを探していたことを話した。その際、自分が時空乱流に巻き込まれてしまったことも。
「それで、ぼんは大丈夫なの?」
「多分。巻き込まれたのはあたしだけだと思うので……あの、ところで何ですが」
気まずそうな顔で周りを見渡すユミ子。彼女を囲うようにして、リユを除く子供達がじ~っと見慣れない人間を興味深そうに見上げていた。
加えて、リームの腕には彼女の末娘。そして、少し離れた場所ではその娘と同い年のケリーの末娘が積み木遊びをしている。
「ああ。その、この子達はね、アタシとゆうの……子供よ」
「こ、子供!? ゆうって……あの夕太って男の子ですよね!?」
「そうだよ~」
「あたしたちはリームママがママじゃないよ~」
「そうね。半分はケリーさんとの子供なの」
自分とあまり年の変わらない先輩が小学生の男の子と子供を作っている。それも何人も。加えて、ケリーという大人の女性とも。ユミ子はあまりのことに卒倒しかけた。
ちなみに、ケリーとリユは岬に放置されている下半身剥き出しのままの夕太を介抱している。多分例によってちんぽミルクを頂いているのだろう。
「い、一体どうしてそんなことに……」
「……元々、そういう任務だったのよ。ゆうの子供を産んで、未来の世界を救うっていうね」
「全然意味が分からないんですけど……それなら、別にこんなに作らなくたって」
「それは……任務とか関係なしに、す、好き合ってるからよ。後、他にやることもないし……」
恥ずかしそうに目を逸らして、頬を赤らめながら答えるリーム。その態度が本当のことであることを示しており、恋愛経験のないユミ子はそういうモノなのねと感嘆した。
「それより、ユミ子ちゃん。タイムブルームは?」
「あっ! た、多分、あたしと同じで海に沈んじゃって……ああ! タイムシーバーもなくなっちゃってる!」
「それじゃあ、海流に流される前に急いで探しに行かないと」
「はい! 早くこの時代から脱出しないと危険ですからね!」
「え?」
立ち上がったユミ子のその言葉に、リームは首を傾げる。
かれこれ10年この島に住んでいるが、例の洞窟での出来事を除けば危険とは無縁の生活を送ってきたのだから。
「危険って、どういうこと?」
「あ、そっか。すみません、説明してませんでした。実はですね……」
ユミ子は時空乱流に巻き込まれる前に調べた内容を話し出した。
大昔に太平洋に存在したムー大陸。現代では海底に沈んでしまっているが、その原因は大陸の中心にある巨大火山が噴火したからだという。それによる津波の被害は甚大で、周りの島はもちろん、各大陸の太平洋沿岸からその先にまで及んだという。
その出来事が起きたのが、およそ1万2000年前。つまり、今リーム達がいる時代なのである。
しかも、ベレーガモンド島はそのムー大陸近海にある島なので、それによる被害の大きさは言うまでもない。
「ああ……もう、アタシのバカ!」
何か忘れていると思ったら、そのことだったのだ。うっかりが多いリームだが、この時ほど自分のそれを恨んだことはなかった。
今まで地震こそ頻繁にあったものの、10年以上もの間噴火は起きていない。しかし、噴火することは歴史上の事実なのだ。明日、いや、今日起きたって不思議ではない。
「とにかく、急いでタイムブルームを探さないと──」
── ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ……
「ッ! また地震……」
いつもの地震。しかし、今回はいつも《・・・》とは違っていた。
── ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ……
「い、いつもより……いえ、今までにないぐらい強いわ!」
立っていられないほどの振動がリーム達を襲う。最悪の事態を想像して、リームとユミ子は顔を青褪めさせた。
「みんな、急いで外に出るのよ!」
このままではキャンピングカプセルが倒壊してしまう。床に倒れて泣き喚く子供達を起こして回り、その中で一番年上の子に末娘を任せて外へと誘導する。
その間にも柱がひび割れ始め、瞬く間にそれが天井にまで広がっていく。その下にはケリーの末娘が。
「いけない! タイムロッ──きゃあっ!?」
すかさずブーツの踵から『タイムコントローラー』を取り出して時間停止を試みようとするユミ子。
が、それより早くユミ子の頭上近くの天井が先に崩れ、瓦礫が手をかすめてタイムコントローラーが巻き込まれてしまった。
「ダメッ!」
続けて、子供の頭上に落ちてくる瓦礫。
リームがその子に駆け寄り、自分の方へ抱き寄せてその場から離れようとする。しかし一瞬遅く、落ちてきた瓦礫に足を挟まれて倒れてしまう。
「リームさん!」
「ユ、ユミ子ちゃん。この子を、お願い……!」
「で、でも!」
「いいから、早くッ!!」
言外に自分を置いていけと伝えるリームにユミ子は戸惑うも、有無を言わせない彼女の必死な声に身体を突き動かさる。リームの腕から子供を受け取り、踵を返して玄関へと走った。
そして、外に出た瞬間。
デラックス・キャンピングカプセルはついに完全に倒壊してしまった。リームを残す形で。
「「わ~ん! ママぁ!」」「「リームママぁ!」」
「リーム、さん……」
地震が緩やかに収まっていく中、粉塵に包まれた瓦礫の山を前に子供達は泣き喚く。ユミ子もまた、目の前で同じ隊員が犠牲になったことで呆然自失となっていた。
「ア、アナタ達、リームさんは!?」
「あれ、おウチがなくなってるぅ!」
そこへ、駆けつけたケリーとリユが慌てた様子で声をかけた。ケリーの背中には未だ気絶したままの夕太が背負われている。
「リームさんは、あなたの……ケリーさんの子を庇って、家の下敷きに」
「ママが!?」
「そんな……!」
ケリーはユミ子から末娘を受け取り、自身の命を犠牲に娘を助けてくれたリームを想って涙を流す。
「リームさん……」
「あ、あの、感傷に浸っている時間はないんです! 津波が……!」
必死に説明するユミ子。先の地震がムー大陸の巨大火山が噴火したことによるものであれば、これで終わりではない。最も被害を及ぼすのは、その次に来る津波なのだから。
「ああ、私、どうしてそんな大事なこと忘れてたのかしら!」
ケリーはもちろん大災害があることを事前に知ってはいたが、元々定期的に元の時代へ戻る予定だったのであまり警戒していなかった。それに加えて、夕太との幸せな生活を10年近い時間過ごしたことですっかり頭から抜けていたのである。
「ケリーさん、どこか避難できそうな高台は──」
急ぎ、ユミ子はケリーに避難先を教えてもらおうと彼女の方を見る。そして、彼女の肩越しに海の方を見て、絶望に顔を青褪めさせた。
ケリーもその顔を見て続く形で振り向き、絶句。片手で口を覆い、その場に座り込む。
既に、津波はすぐそこまで迫っていたのだ。
ここは震源地であるムー大陸近海にある島。つまり、津波が到達するのも相応に早いということ。
「……ユ、ユウタ! ユウタ、起きてちょうだい!」
「「パパー!」」
今から高台へ逃げようとしても、間に合わない。ケリーは背負っていた夕太を下ろし、彼の頬を叩く。子供達も一緒になって──状況がよく分かっていない年少の子を除いて──父親の身体を揺すった。
この状況をどうにかする方法があるとしたら、それは夕太のひみつ道具のみ。しかし、唯一の頼みの綱である彼はユミ子によって気絶させられたまま起きる様子がない。
(あ、あたしが来なければ……)
タイムコントローラーもタイムブルームも失ったユミ子にも、当然何もできることはなく。
もしかしたら、自分が来なければ違う結果になっていたのかも。そう後悔するも、後の祭りである。
そうこうしているうちに、津波は島へと到達。
浜辺を越え、大きな土砂流となってあっという間にケリー達のいる場所へと牙を向く。
「ああ……」
自らの死が迫る中、ケリーは愛しい小さな息子であり夫の夕太をひしと抱きしめ、祈るように瞼を瞑った。子供達もまた、そんな二人に寄り添う。
──そして……大津波が、島を飲み込んだ。
リーム編もラストが近くなりました。
このまま滞りなくと行きたいところですが、あまり執筆に時間を取れてないので、もしかしたら来週は更新が間に合わないかもしれないです。
〇並平凡
『T・Pぼん』の主人公。ルカと同じく最低限の出番になる予定。
〇安川ユミ子
ぼんの後輩。彼のドジを利用してT・P隊員になった強かな子。
原作ではぼんより一つ年下で、別の中学校に通っている。今作ではNetflix版の設定を採用して同じ学校の同級生という設定。