学校で一番エッチなヤツのおねショタ歴程 作:ピーマン
「…………じゃあ、いい、わよ」
「ホントッ!?」
瞳を輝かせて嬉しそうに返す夕太。
好奇心旺盛なこともあってロマンチックな出会いに憧れてもいたユミ子だが、これから先任務先で強姦されてしまう可能性は十分にある。それで再起不能になるぐらいなら、いっそのことここで和姦という形で処女を散らしておいた方がいいのかもしれない。
「ありがとう、ユミ子ちゃん」
「いいなぁ」
「で、でも、一回だけよ! しゃ、射精したら終わりだから!」
「うん! ニヘヘ……」
明かりはあるが、狭いのでユミ子のおまんこを拝むことはできない。なので、夕太は彼女を釣り上げた時に見たおまんこを頭の中で想像しながら、腰を動かして既に濡れそぼったそこに鬼頭を添える。その上に自らのお汁を塗りたくるため、前後に揺らして陰裂をなぞっていく。
「ひゃっ! んうぅ♡」
「ごめんね。もう濡れてるみたいだけど、もっと濡らしとかないと痛いかもだから……」
「や、やっぱり、初めてって痛いんですか?」
「アタシはそうでもなかったけど……」
「大丈夫だよ。絶対気持ちくしたげるから!」
数回それを繰り返し、そろそろいいかなと改めて鬼頭を宛がう。続けて、ゆっくりと腰を沈め始めた。
「ん、あぁ……!」
ずちゅり、と。熱くて硬いのが自らの内へと侵入してくるのが手に取るように分かる。なぜだか、異物感はあまりない。
熱さが身体中に伝わっていき、一体となっていく感覚に妙な心地良さを覚えて腰をくねらせてしまう。
そして、プツッ。
薄い膜を破られる感触と共に、肉棒が滑るように奥へと進んだ。初心な膣肉とヒダを一気に擦りながら子宮口へと到達する。
「ふ、うぅ……ユ、ユミ子お姉さん。全部挿入ったよ」
「はぁ……はぁ……う、んぅ♡」
「大丈夫、痛い?」
「少しだけ……でも、思ったほどじゃなくて拍子抜けしちゃったわ」
「ゆうはもう何人も処女を奪ってるものね。膜を破るのも上手くなってるのかも」
小学生でそこまでのハーレムを形成している子なんて、他にはいないだろう。
どうしてこんな子がそこまでモテるのだろうか? ユミ子は下半身から伝わる熱に身動ぎしながらも首を傾げる。
「ユミ子お姉さん、どう? ぼくのちんぽ」
「ど、どうって……すごく、熱くて……なん、だか……悪くない、かも」
「良かったぁ。ぼくも、ユミ子お姉さんのおまんこ、すごくあったかくて、優しい感じがして、とっても心地良いよ」
抱き合いながら、胸の谷間に顎を乗せて笑顔を向けてくる夕太。ユミ子の心臓がドキリと高鳴った。
ヤッてることは不純に満ちているのに、笑顔は子供らしく可愛くて純粋で。ユミ子はそのギャップを受けて不覚にも赤面してしまう。
「……あ、ありが……とう」
「ニヘヘ。それじゃあ、えと、動いてもいい?」
「え、ええ」
了解を得て、夕太は腰を動かし始める。
ぬちゅ ぬちゅ ぬちゅ ぬちゅ……
「は、あ……んぅ……」
硬くて、熱い、小さな男根。それが少し引いてから、また膣奥を穿つ。狭いゆえにあまり腰を引けないため、小刻みに。
引く時は鬼頭のカリ首が膣ヒダを抉り、逆の時は押し擦って子宮口を突く。まるで短いキスを矢継ぎ早に繰り返しているようだ。
セックス。本当に……本当に、セックスしてるんだ。
ファーストキスもまだなのに。
相手は知り合って間もない小学生。自分だって、大人にはまだほど遠い中学生。
それなのに──
(気持ち、いい……♡♡)
処女を失ったばかりにも関わらず、ユミ子は与えられる快感にとろんと瞼を落とし、頬を火照らせて熱い吐息を漏らした。
T・P隊員となって得た非日常や特別感とはまた違う。女としての高揚感、多幸感。それが一突きされる度に魔力と共に身体を満たし、脳を犯していく。
ぬちゅ、ぬちゅ……ぱんっ ぱんっ ぱんっ ぱんっ
「はぁ、はぁ……ッ」
夕太もまた、会ったばかりの年上の美少女とセックスができていることに興奮し、腰振りの速さを強めて肉打ち音を狭い空間に響かせる。
「ユ、ユミ子お姉さん、気持ちいい?」
「んっ♡ ふぅ♡ え、ええ、気持ちいい、わ♡」
「……ねえ、好きな人、いないんだよね? なら、ぼくはどう?」
「どうって……え、えぇ~♡」
急な問いかけに対し、快楽も相まって甘ったるい声で返してしまう。ほんの少し前であれば、「はぁ?」と返していただろうに。
「ぼく、ユミ子お姉さんのこと好きになっちゃったんだ。だから、恋人になって欲しくって……」
「恋人って、あっ♡ リームさんも、ケリーさんも、ふぅ♡ いるのに、欲張り過ぎよぉ♡」
「だって、ユミ子お姉さんも欲しくなったんだもん!」
パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッ!
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ んあぁ♡♡」
気持ちを訴えるように、腰の動きが激しくなっていく。狭い中で腰をあまり引けないので、小刻みに、そして強く。
それに対し、ユミ子の口から漏れ出る、悦びの声。
「ね? ね? ぼくのモノになって! そしたら、ぼくともっとセックスできるよ? したいでしょ?」
「やあぁ♡ あんっ♡ あんっ♡ リ、リームさぁん!♡」
「ん……♡ はぁ、はぁ……♡」
「パパ、すごぉい……♡」
リームに助けを求めるユミ子だったが、彼女は夫の激しいセックスをおかずにオナニーの真っ最中。娘のリユまでもが母親を真似して股間を弄っている。
「ユミ子お姉さん! そろそろ、
「ま、待──あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あぁ♡」
パンッ! パンッ! パンパンパンパンパンパンパンパンッ!!
「ッ、ぐぅ!!」
──パンッ!! ぐぐぅ……
どびゅびゅるるっ! びゅぶっ! びゅるるる~~っ!!
「~~~~ッ♡♡♡」
自身の奥で熱が弾け、包まれていくのを感じた。まるで湯舟に入っているかのように全身が茹で上がり、身体と心が溶けて満たされていく。
今まで味わったこともない快楽にユミ子は声にならない声を上げて絶頂に至り、子宮に子種を注がれているということも二の字にしてそれを享受する。
「ああ……ぁ……♡♡」
全身の力が抜け、自身に抱きついている小さな雄に身を委ねる。
ずっとこうしていたい。そんな多幸感にだらしなく舌を垂らして脳を蕩けさせていると、ちんぽが納まったユミ子のおまんこからプシュッと音が漏れた。
──シュルッ、シュルルルゥゥ~~~~……
「あらら」
「ユミ子さん、お漏らししちゃった」
性臭で満たされた狭い空間に混ざるアンモニア臭。そして、結合部から漏れ出て黄色い水溜まりが作られていくのを見て、リームとリユはよっぽど気持ち良かったんだと感嘆の声を零した。
「はあぁ……気持ちかったぁ。ユミ子お姉さん、ありがとう」
「あへ、あへぇ……♡」
「完全に飛んじゃってるわね。ゆう、そろそろ外に出ても大丈夫なんじゃないかしら?」
「多分。でも、もうちょっとユミ子お姉さんの中にいたいなぁ」
「ワガママ言わないの」
射精し終えたばかりのユミ子のおまんこに腰をぐりぐりと押しつける夕太にそう返しながら、リームは目の前にある天井扉を開く。
「ん、しょ……ほら、リユ。先に出て」
「は~い」
娘にそう促し、続いて自分。そして、次に出てきた夕太と一緒に恍惚状態でおしっこ臭いユミ子を引っ張り出す。
「ユウター! リームさーん!」
「あ、ケリーさん!」
引っ張り出し終えたところで、向こうからケリーと子供達が駆け寄ってくるのが見えた。
同時に、周りの様子も目に入る。津波が襲ってきたというのに木々が倒れておらず、土砂も見当たらない。
「良かったぁ、そっちも無事だったんだ」
「ええ! それに島も! やっぱり、私の予想通りだったわ!」
「え? どういうこと?」
「未来のベレーガモント島には、外部からの侵入を防ぐバリヤーが張られてるって言ったでしょう? ユウタのバリヤーポイントがそれだったのよ! 間違いないわ!」
ケリーは興奮気味にそう答え、まるで子供のようにはしゃいでいる。
ビッグライトで巨大化したバリヤーは無事に機能し、津波からも島を守ってくれたようだ。夕太にバリヤーポイントを渡された時から、彼女はこれがのちに"奇跡の島"の所以となるのだろうと確信していたのである。
「──リ、リーム」
「え?」
そこへ、リームに声がかかる。振り向くと、そこにはかつての後輩である並平
「ぼん!? それに、ゲイラ監察官も!」
「あへぇ、へ……あ、ぼん! もう、今まで何してたの!」
驚くリームと、恍惚状態から戻って起き上がったユミ子が文句を飛ばす。
「ご、ごめん。でも、仕方なかったんだよ」
ぼんはユミ子が時空乱流に飲み込まれた後、すぐさまその後を追おうとした。だが、そこを現れたゲイラ監察官に止められたのだ。
彼からこの後起きることについて説明され、津波が過ぎ去るまで待つように命令されたらしい。
「それじゃあ、ゲイラ監察官は私達がこの時代に漂流することも知っていて、夕太が津波を防ぐことも知ってたってことですか? その……私がここでゆうと子供を作ることも?」
「ああ。君がちゃんと任務を遂行できるかどうか、ずっと監視させてもらっていた。あ、いや、最中はもちろん女性隊員に代わってもらっていたぞ」
「そ、それでも、見られてたってことですよね……うぅ」
顔を真っ赤にして項垂れるリーム。知らぬ間に公開プレイさせられていたのだから無理もない。ゲイラ監察官も気まずげに目を逸らしている。
「ゴホンッ。まあ、ユミ子くんがその場に加わった影響で夕太くんが気絶した結果、一度全滅してしまったが。そこはぼんくんに何とかしてもらった」
「あの時は焦ったよ。『タイムコントローラー』で巻き戻したおかげで何とかなったけどね」
「なるほど。それで……」
ユミ子は納得が行ったように頷いた。
タイムコントローラーを使えば、最大5分までではあるが時間を巻き戻すことができる。時空間に綻びを生じさせるので多用はできないが、そのおかげでリーム達は再チャンスを得ることができたというわけだ。
「えっと、何だかよく分からないけど、リームは元々ぼくと子供を作るために未来から来たってこと?」
「あっ、ご、ごめんなさい。ずっと言おうとは思ってたんだけど、言い出せなくて……」
「気にしなくていいよ。どんな理由があっても、ぼくはリームのこと大好きだから」
「ゆう……♡」
いつものにへっとした笑顔で答える夕太を、リームは感極まってギュッと抱き寄せた。
そんな二人を見て、ぼんは少しショックを受けたように肩を落とした。
「それで、えっと……私達は元の時代に戻ることができるんですか?」
「もちろんです、ケリーさん。リームくん達も、私のタイムボードで送り届けよう」
「わー、やったぁ!」
とにもかくにも、これでようやく帰れる。10年ぶりに。
夕太とリーム達は顔を見合わせ、念願が叶うことを手放しで喜んだ。
「ただし……申し訳ないが、子供達はこの時代に置いていってもらうことになる」
「「えっ!?」」
が、その喜びも、続けての言葉で氷点下へと急降下してしまった。
「ど、どうしてですか!?」
「それは、ぼくが説明するよ」
ぼんの説明によると、なんと魔法人類の始祖はここにいる夕太とリーム、ケリーの子供達なのだという。
魔力を持つ彼女らはのちに島に流れ着いてバリヤー内に受け入れた人間と交配し、その子孫が島の外に渡って種を増やし続けるらしい。
「こ、この子達が、人類が魔法を得る切っ掛けってこと?」
「そう。本来の歴史でもリームくんは任務の関係で夕太くんと知り合い、紆余曲折あってこの時代に漂流し、子供を作るんだ。そこにケリーさんが巻き込まれることもね。だが、大魔王デマオンが時の流れの外から割って入ったことで歯車が狂ってしまい、歴史が不確定な状況になってしまった。今までのことは、それを正すためだったのだよ」
子供達が魔法人類の始祖だと知り、衝撃を受ける夕太達。
リームは夕太と子作りしなければ大変なことになるとは聞いていたものの、まさか自分達家族が人類にとってそんな重要な立ち位置にいたとは思いもよらなかったのだ。
「でも、だからって……」
「置いてくことなんてできないよぉ!」
まだ歩き始めたばかりの子だっているのだ。夕太とリームは親として当然の文句を返した。こうなったら、彼らを追い返してでもこの島に居残る覚悟を決めて。
「──いいよ。わたしたち、ここに残っても」
しかし、予想外の人物が夕太達の言葉に意を唱えた。リユより一つ下の、彼女を除いた子供達の中で最年長であるケリーの長女だ。
この子は子供達の中で一番頭が良く、面倒見も良いので妹達の世話を任せたりすることも多かった。
「な、何を言って……」
「ここに残るのがパパとママの未来にとって大事なことなら、そのとおりにしないとでしょ? さびしいけど……パパとママのためだもの。ね、みんな」
彼女が周りの子達に同意を求めると、みんな寂しそうにしながらも「うん」と頷いた。もちろん、まだ小さい子はよく分かっていない様子だが。
「ユウタ、リームさん、心配しないで。私もここに残るから」
「え、ケリーさんも!?」
「この子達がどういう歴史を辿るのか、研究者として見届けないといけないもの。ユウタと離れ離れになるのは寂しいけど……ねえ、ゲイラさん。未来から会いに来ること自体は構わないのでしょう?」
「ああ。それはもちろん」
つまり、これからは遠距離家族ならぬ超時間家族として、それぞれ過去と未来で生活していくことになる。
子供達が受け入れている以上、親がワガママを言うわけにはいかない。夕太とリームは不承不承ながらも彼女らを置いていくことを承諾した。
「うぅ……みんな、元気でね。絶対会いに来るからね」
「「パパ~」」
「ケリーさんの言うことちゃんと聞いて。寝る時は歯を磨くのよ」
「ママは磨ぐの忘れてパパとエッチしてるくせにぃ」
涙ながらに別れを遂げる親子達。
ケリーはタイムボードを修理してもらい、子供達の成長を見届けたらいつでも元の時代へ帰れるようにしてもらった。
「「パパ~! ママ~! またね~!」」
「ユウタ! リームさん! 待ってるわー!」
そして、子供達とケリーに見送られながら、二人は元の時代へ帰還を果たすのだった。
「……ニヘヘ」
「? どうしたの、ゆう」
「だって、ぼくらの子供が魔法人類の始祖だなんて……なんだか、ぼくとリームが特別な夫婦だって言われてるみたいじゃない? そう思うと、嬉しくって」
みたいも何も、その通りなのだが。まさに魔法人類にとってのアダムとイヴなのである。
リームはそんな小さな夫に笑みを浮かべた。「そうね。私も嬉しいわ」と夕太に甘えるように抱き寄せる。夕太もまた、そんな彼女の胸に頭を預け、心地良さそうに目を細める。
(それにしても、10年ぶりか……久々にパパとママに会えるのね)
時空間を移動する中、リームは夕太を抱きながら頭の中でそう独りごちる。
前にも説明したように出かけた時間に戻ることになるので、両親は彼女がいなくなったことにさえ気づいていないのだが。
(美夜子や魔美……それに、夕太ともお別れってことになるのよね)
任務を終えたので、彼女もまた未来の時代へと帰らなければならない。
子供達と約束した以上、定期的に夕太を拾って1万2000年前へ一緒に様子を見に行くことにはなるだろうが、それ以外は離れ離れという形になるだろう。
(…………どうにか、ならないかしら)
あれだけ愛し合った以上、別々の時代で暮らすなんて耐えられるはずもなく。リームは夕太を胸に抱きながら彼の頭に顔を埋める。
「……あれ? リユ!?」
「え?」
夕太の声に顔を上げてみれば、そこにはぼんと、ユミ子、そしてゲイラ監察官の姿が。彼が横抱きにしているのは、瞼を閉じて寝息を立てている長女リユだった。
二人は立ち上がり、彼らを問い詰める。
「ど、どういうことですか!? 子供達はみんな置いていくって……」
「いや、その、この子だけは例外なんだよ」
「リームくん。君には受け入れ難い話になるとは思うが……心して聞いてくれ」
ゲイラ監察官は言い辛そうにしながらも、その重い口を開いた。
「リームくん……この子は、"君自身"なんだ」
彼の言葉に、リームは「は、ぁ……?」と戸惑いの声を返した。
それもそのはず。ゲイラ監察官の言う通りなら、リームは自分で自分を産んだということになるのだから。
「本来の歴史であれば、この子を探しに出た君達は地下室への避難が間に合わなかったんだ」
元々はユミ子ではなく、ケリーが夕太達と一緒にリユを探しに出るはずだったのだという。無事にリユを見つけ出すことはできたが、子供達が起動したバリヤーポイントと津波の衝突による急激な摩擦で時空痕が発生。それは奇跡的に夕太達の時代に繋がっており、意図せず子供達を置いていく形で元の時代に帰還を果たす形となった。
今回はユミ子が加わったことによるバタフライエフェクトか、時空痕は発生せず仕舞いとなってしまったのだが……
「この子……リユくんだけはその発生するはずだった時空痕の中で君達とはぐれてしまい、さらに未来の時代へと流れ着いてしまった」
「未来の時代って……まさか」
「そう、君が元いた時代だよ」
「で、でも! アタシにはちゃんと両親がいます! 小さい頃の記憶だって……あ、れ?」
実の両親の存在を出して反論するリームだったが、その途中である唐突に湧き上がった違和感に言葉を途切れさせる。そして、ある可能性が頭を過ぎった。
「系類、ガス……」
「……そういうことだ」
リームの呟きに、ゲイラ監察官は頷いて答える。
未来の時代に流れ着いたリユは記憶が混濁していた。そんな彼女を拾ったのはなかなか子宝を得られずに悩んでいた通りがかりの夫婦。
夫婦はリユが抱いていたブーツの踵から零れ落ちた系類ガスの粒を踏んでしまった。その結果、互いを実の親子だと思い込み、記憶も捏造されてしまったのである。そして、彼らはブーツの名札に書かれていた"リーム"という文字を見て、それが彼女の名前だと誤解したのだ。
「あれ? 系類ガスは使い切ったんじゃ……」
「……ケリーさんが中毒になってたから、なくなったって嘘ついたのよ」
「ああ……」
「時空痕の反応を検知してその現場に駆けつけた当時のT・Pは、調査によってその娘が歴史上において重要な存在であることを知った。そのため、自覚するまでは効果が切れない特別製の系類ガスを重ねがけし、彼らの親子関係を継続させることにしたんだ」
その後、リユ改めリームは成長してT・P隊員に勧誘される。彼女はぼんやユミ子のようにトラブルが切っ掛けでT・P隊員になったわけではなかった。わざわざT・Pの方から直々にスカウトしに来たのである。
曰く適正があるからと色々と理由を聞かされはしたが、あれも適当なでっち上げだったのだろう。思い返せば、確かにおかしな部分が多かった。
そんな彼女は任務で過去の時代へ渡り、その先で出会うのだ。魔法人類史における最重要人物であり、夫であり、父親である夕太と。
「つまり……リームはぼくの子供って、こと? え?」
「ゆうが、アタシのパパ…………」
さすがに受け入れ辛いのか、リームは俯いてしまう。徐々にリユだった頃の記憶が戻ってきて、全てが真実であることを否応なしに認めざるを得なかった。
夕太はというと話を半分も理解し切れず、妻なのか娘なのか分からない彼女を見てオロオロとするばかり。
「ゲ、ゲイラさん。その、遺伝子的な問題はどうなるんですか? 自分自身を産むなんて……」
「ああ、そこは気にしなくていいはずだ」
ユミ子が浮かべた疑問に、ゲイラ監察官が答える。
時の流れというのは不思議なモノで、時間移動によるタイムパラドックスが生じた際にはその辻褄を合わせる力が働くらしい。その影響で、リユの遺伝子は本来のそれとは多少異なる形に変化しているのだとか。
これについては原理が解明し切れていないが、理解の追いつかないことについては少し不思議なことが起きたと思って考えないようにするらしい。
「………………」
無言になるリーム。当然だろう。今まで家族だと思っていた存在が実はそうではなく赤の他人で、それ以上に衝撃的な事実を聞かされたのだから。
家族を失ったショックと、自分という存在が虚ろになっていく感覚。何もかもがどうでもよくなって、心の暗闇に身を投げ出しそうになる。
「リーム!」
そんな彼女を、夕太が抱きしめた。
「リームがぼくの子供だとか、難しい話は分かんないけど……リームはリームだよ! 言ったでしょ? どんな理由があったって、リームのこと大好きだって!」
「ゆ、う……」
彼の必死な言葉に暗闇から引き上げられたリームは、膝を突いて彼を再び抱きつく。その小さくも暖かい身体に縋るように、自分の存在を確かめるように強く抱きしめるのだった。
「リーム……その、元気で」
「……ええ、ぼんも。ユミ子ちゃんもね」
「は、はいっ」
かくして、元の時代に帰ってきたリームと夕太。
ぼんはユミ子を自分のタイムブルームに相乗りさせてそのまま家へと帰還した。
「それでは、私もここで。この子は本来の歴史を辿るように手配しておくよ」
「はい。頑張ってね、リユ……ううん、もう一人のアタシ」
ゲイラ監察官が腕に抱いている娘の髪を撫で、別れの言葉を告げるリーム。
そして、彼らは光と共に未来の時代へと向かっていった。
「……リームは、未来に帰らなくていいの?」
「帰ってどうするのよ。もう帰る場所なんてないんだから」
本部によると、既にリームの両親も系類ガスの効果が切れているらしい。自分達の家にもう一人誰かが生活していたかのような形跡があるので、困惑した様子でいたようだ。
効果が切れた際にそれまでの記憶を保持し続けるには、ガスによる影響だということを認識していなければならない。つまり、リームと違って両親は家族として過ごした記憶さえ失っているのだ。
「ご、ごめん……えと、それじゃあ、ぼくん家で美夜ちゃんやルナと一緒に暮らそうよ!」
「……いいの?」
「当たり前じゃない! ニヘヘ、でも良かったぁ。リームと離れ離れにならずに済んで」
またエッチなことを考えているのだろう。ニヤニヤと気持ち悪い笑みを浮かべて頭を掻いている彼に、気持ちが沈んでいたリームの口元は自然と緩んだ。
「あ、そういえば、T・Pのお仕事はどうするの?」
「もちろん続けるつもり。だって──」
この仕事のおかげで、アタシは夕太と出会えた。それに、自分自身というかけがえのない存在を確立することができたのだから。
「そっか。お仕事がある時は言ってね。ぼくも手伝うから!」
「あら、頼もしい」
「……それにしても、納得だなぁ」
「? 何が?」
夕太はリームの唇を上目遣いで見つめながら、合点が行ったように頷いた。
「えっとね、リユがぼくのちんぽ大好きだったの、あの子がリームだったからなんだなぁって。ニヘヘ」
「…………」
二人並んでフェラチオしてくれている様子を思い出しているのか、ズボンの盛り上がったテントをビクリと跳ねさせる夕太。
リームは溜息を吐き、無言でそのお尻を蹴り上げた。
「いたぁっ!? もう、リーム何するのさぁ!」
「べー、自分の節操なしなペニスにでも聞きなさいな」
悶絶して転がる夕太に、リームは舌を出してそっぽを向く。
「──あ、美夜子さん! 魔美さん! 見つけました!」
「本当!? もう夕くん、どこ行ってたの! って、リーム!?」
「リーム! 良かったぁ、探したんだから!」
そこへ、夕太を探していたのだろう美夜子と魔美、ルナが向こうの方から駆け寄ってくるのが見えた。
タイムブルームで時空転移した時間から僅か5分後に戻ってきたので、彼女らは夕太とリームが10年以上もサバイバルしていたなんて思いもしないだろう。もちろん、子作りしまくっていたことも。
もし、夕太大好きな美夜子がこのことを聞いたらどんな反応をするだろうか? リームは彼女が宇宙猫状態になる様を想像して、ほくそ笑んだ。
「ほら、行きましょ。パパ♡」
「うん……って、その呼び方止めてよぉ」
「いいじゃない。ホントのことなんだから」
まだ痛がっている夕太の手を引いて、リームは美夜子達のもとへ歩み寄る。ショタパパ、というジャンルも意外と悪くないかもしれないと思いながら。
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
一方、タイムブルームで自宅へとのんびり飛んでいたぼんとユミ子。
ユミ子はようやく帰れると安堵の表情を浮かべているが、そんな彼女の前に座っているぼんは何だか落ち込んでいる様子。
(はぁ……リームがあんな小さい子と。それに子供まで……でもまあ、切っても切れないような関係みたいだしなぁ)
「どうしたのよ、ぼん。しょげたりして」
「いや、何でもないよ……う゛っ!?」
後ろから声をかけてきたユミ子の方を振り向こうとして、ツンッと香る刺激臭に思わず首を前へと戻す。
「何? どうしたの?」
「……ユミ子くん、もうちょっと離れてくれるかい?」
「え、どうして?」
「その……匂うから」
「匂うって……あ」
言われて、夕太との行為でおしっこを漏らしたことを思い出すユミ子。なんならノーパンでもある。慌ててぼんの腰に回していた両腕を離し、できるだけ彼から距離を取った。
「お、女の子にそんなこと言うなんて最低!!」
「しょ、しょうがないだろう! というか、なんでおしっこ臭いのさ!?」
「ちょ、ちょっと色々あったのよ!」
ぼんの言葉で察する。どうやら、彼とゲイラ監察官は地下室の中までは監視していなかったようだ。夕太とセックスしていたことを知られずに済み、ホッと溜息を吐く。
(……ちょっと待って)
が、すぐに思い出して、顔を青褪めさせる。
そう、セックスしたのだ。小学生と。彼は射精した。自分の中で。子宮へ向けて。
(あたし、確か今日……)
震える手で下腹部に触れる。コポッと、子宮に溜まった彼の熱い精液が音を立てた。
「~~~~~ッ!! ぼん、早く! 早くウチに帰して!」
「きゅ、急にどうしたの!?」
「いいから、早くぅ!!」
その後、家に帰ったユミ子は新調したタイムシーバーを使って未来から妊娠検査スティックをお取り寄せ。
すぐさまチェックし……そして、次の日には満月家へ殴り込みに行くのだった。
というわけで、リーム編完結です。
正直最後のオチは受け付けない人多そうで迷いましたが、こうでもしないとリームが夕太達の時代に居残る理由がなくなるのでこのような形になりました。
ドラえもん的に時間移動を絡めるなら何かしらのパラドックスを起こしておきたくもあったので。
次回以降は鉄人兵団編と行きたいのですが、リルルとのエロ描写くらいしか下書きがなく、どういう筋書きにするか全く決まっていません。
ケリーとユミ子、ご無沙汰なつばさとかの話を挟もうかとも考えましたが、それ以前に執筆に時間を取れない日が増えてきたので、ここいらで一旦更新を停止しようと思います。
ストックを貯めることができるぐらい余裕ができたら再開するかもしれないので、その際はよろしくお願いします。
〇リーム・ストリーム
ルナに続いて満月家の居候に。
ショタパパ系のエロ漫画を買い漁ろうとしたが、ほとんど存在しないことに絶望。自分でエロ漫画を描き始めてジャンルを開拓し始める。
〇安川ユミ子
一発で夕太の子供を妊娠。責任を取ってもらうために殴り込みに行った。
〇ケリー
子供達の成長を見届けた後、未来へと帰還した。
その後、定期的に夕太達の時代へ赴いて沙夜子とママの立場を取り合っている。